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2024-03-06

会社が揺れるんだが

都内23区社畜をしている。

一応自社ビルで、原則出社ありでデスクワークをしているのだが、

最近顕著に建物が揺れている。

最初はどこかで工事をしているのかと思った。

それに今千葉東方沖で地震が多発しているのもあって、距離はあるが揺れやすいのかと考えていたのだが、どうやらそうではなく

会社の前の通り(30キロ制限)を車が通るとか、強風とかでも容赦なく揺れている。

この程度で揺れているので5分に一回は震度1程度の揺れがあるような状態だ。

秘書に聞いたところ、この前の能登半島での地震の後から揺れもひどくなった気がしますねと言われた。

大きな地震が来たらいっぺんに潰れそうだし、毎日ちょっとずつ揺れて集中できないし、かといって現在転職を考えている状況でもなく。

こういう労務環境?についての不安ってどこに相談したらいいんだ。

社長は取り合ってくれない。自分が職を変えるしかないのか。

2023-12-17

最終学歴大学中退、在学中にバイトプログラマーとして働き始め、その会社正社員になる。

そこから思いつくままに転職を繰り返してたら、新卒だったらまず間違いなく入れてないような企業(GAFAMではない)に潜り込むことができた。

創業5年未満、社員30人くらいでオフィス雑居ビルのワンフロア、みたいなところから、数十階自社ビルデカ社食があるというのに面食らって入社後二週間くらい体調が悪い。

あと、新規事業系のチームということもあると思うが、みんな基本リモートワーク(週1出社)でほぼ放任ということにも驚きがある。

飽き性でなかなか一つのところに留まれないというサラリーマンとしては致命的な欠点があったのだが、この会社グループ)には事業体も腐る程あり、異動制度みたいなのもあるので、これから社内転職を繰り返して社内ジョブホッパーとして生きていきたい。

学歴なくても努力コネ(実はこっちのほうがデカい、やっぱり繋がりは大事)次第でなんとかなるのはこの職種の良いところだな、とつくづく思う。

2023-10-04

anond:20231003120500

ジャニーズってなんかいっぱい劇場なかったっけ

自社ビルもあるし、時間に縛られない会場を用意しようと思えばできたんでは…

anond:20231003205351

今回全ての人間マイクは回ってきてないんだよなあ…

前回は、1人1問とは言ってたが、「全員当てますから!」とも同時に言ってたし、

1人1問と言いつつもそこまで厳格ではなく、短いなら二者のやり取りも許されてた。

2時間時間制限理由分からんし、前回と比べてザワつくのも仕方ないように思う。

そもそも会見の会場と時間指定したのはジャニーズだだろ…会場レンタル時間があるって言われてるけど、自社ビルあるんだからそこでやっても良くない?

洗いざらい答える気ないだろと取られても仕方ない動きをしてると思う。

2023-09-22

富士通中の人から見た汐留本社撤退について

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230922/k10014203381000.html

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6476149

友人の兄貴の弟の友人に聞いた話。最近富士通汐留本社、やたらと広いフロアを借りてたけど、広すぎてマジガラガラで誰が見ても金の無駄状態だったらしい。
来年9月撤退だそうだけど、元々汐留に展開してあったフリーアドレスの部屋、あまりにもガラガラだったので、既に閉鎖して使われていない。そもそも汐留、主要駅近くとかでもなくて、わざわざ寄るような場所じゃないんだよな。

本社機能としてどうなのかと言うと、本社機能から積極的テレワークを推奨している結果、特に汐留テレワーク率が高く、全社では出社率2割だけど、ここは所属社員は1割も来てないんじゃないかという事らしい。
さらに出社とマークされていても、自分通勤圏内であればどこに出勤してもよいルールになっているため、神奈川に住んでる人が、川崎工場に出社して仕事して、わざわざ汐留までに行かない、みたいな現象が見られる。

さらに、営業や打合せの拠点としてもあまり意味が無くなっている。営業SEなどは、社内の実務的な打合せはほぼオンラインで済むそうな。セレモニー的な打合せ(四半期に一度の部門会議ランチ交流会付き☆)とか)はあるけど。
社外の打合せはオンラインで済む場合オンラインオンラインで済まない場合も、例え自社の発注先であっても、富士通に呼び出すというより、自宅から相手先に直行が多い。地味に不便な汐留に呼び出すより行く方が楽で、相手キーマンにも会えるので効率がよい。

コロナ禍が終わりに近付き、気楽に取引先に行けるようになったら、あれ?こっちの方が効率よくね?と言う事になりつつある。コロナ禍が終わったのに、対外的な応接室の使用率が下がるというスパイラル
特殊機密保持必要ものを除けば、元々どこでもリモート仕事ができる体制になっているため、客先のオフィス仕事しても、自宅で仕事しても、オフィス仕事しても、アクセスできる情報リソースに差が無い状況なのがでかい。客先であっても「自社に戻ってキャビネットから紙を捲って確認しないとわかりません」がない。

更に、全社一括で主要なレンタルオフィス契約しまくっている。
多数の会社日本中レンタルオフィスが利用でき、都内であれば、ほぼ全ての駅近に利用できるレンタルオフィスがある。

故に

みたいなワークスタイルが定着している。自分所属していると言う理由だけで、所属先のオフィスに出社すると言う儀式必要ないのだそうだ。

一方で、セレモニー的に集まる場所必要で、誰かが「○日はxxのためにオフィス出社します」とか言い出すと「久しぶりに会って会話したいので私も出社します~」みたいな感じでぞろぞろ出社する人が雪だるま式に増えていき、打合せが自然発生的にくっついていく現象が見られる。

ただ、これはコントロール可能なことが殆どであり、2週間に一回とかそれぐらいの頻度なので、汐留である必要は全く無い。
富士通川崎工場(自社の土地自社ビル。一部歴史的経緯川崎から借りてるけど)で全く問題は無いと思われる。

外国テック企業で出社強制するという話が出ているが、日本場合……少なくとも富士通は、そこを強制するまでもなく、わずかでも必要になれば自主的に出社しているということがたぶん異なる。逆に一切出社しなくて良い完全フルリモートはないと思われる。

anond:20230922130946

両氏の言動があまりにきついか最初期で追うのやめたが、箱物買いたがるのは悪意というより単なる無能ムーブに感じたな

ちょっと儲かった会社社長財務メリットないのに自社ビル建てたがるのと一緒の心理だと思った

2023-09-09

生きるのが楽しい

ブラック2社を経て入社したスタートアップは本当に天国だった。

給料は高いとは言えないが成果が出れば少しずつだけど待遇に反映されたし、足の引っ張り合いもなかったし、働いてる人間は全員優しかった。

社内で怒鳴ってる人間がいないだけで、こんなにも仕事捗るんだ!と感動した。

セクハラパワハラも無かった。

健やかな労働環境で売上も順調に伸びて本当に良い会社だと思ってた。

働くのが嫌だなと思わない日曜日の夜に感動しながら神様感謝してた。

売上が伸びて社員が増えて自社ビルが建って少しずつ会社は変わっていった。

社員間の給料待遇格差が広がって、陰口が増えて、現場意見黙殺されて、製品クオリティが下がって、コンサルがでかい顔をして、謎の研修が始まって、たくさんの人が入ってはすぐに辞めていった。

とにかく人が辞めるから一生新人教育をしてた。

その合間に退職者の仕事を巻き取り自分業務を回す。

売上が上がらなくなってきて利益率も悪くなってきて給料も上がらなくて…でも怒鳴られないしハラスメントも無いし…なによりブラックから助けてくれた会社が好きだった気持ちが忘れられなかった。

100点から50点には下がったけど、まだまだ赤点じゃないし…みたいなことを思ってた。

最初食事億劫になった。

アルコールの量が増えて夜眠れなくなった。

趣味も楽しさより疲労感が優った。

やばいかもなと思いながら転職する気力も無くしてたこコロナにかかった。

10数年ぶりの長い休み

自分でも信じられないくらい元気を取り戻してもう速攻会社辞めた。

今までなんでこんなに粘ってたのかわからんくらいさっくり辞められた。本当なんで?

10日程度会から離れただけでなんでこんなに頭の中がガラッと変わるのか不思議で仕方ないんだけど、とにかく思考がとんでもなくクリアになった。

カウンセリングとか通院とかなんだったんだろうって感じ。

冷静でポジティブ思考が返ってくると体調もめちゃくちゃ良くなる。

飯がうまい毎日快眠快便趣味の予定も入れまくり旅行しまくり飲み会行きまくり

金は無いが元気がみなぎって人生楽しすぎる。

生きててよかった〜!!!!!!!!

もし同じような人がいたらさっさと会社辞めた方がいいよ。

辞めるが先、その後は元気が出てから大丈夫

心身の健康をなによりも優先してほしい。

さよなら弊社ありがとう

今後の更なる発展を心から祈りしてます

2023-08-16

リモートワーク導入するならメリット最大化しなきゃそりゃ無理だろ

弊社の場合リモワ解除はもう有り得ないと思うんだよな。

元々見栄だかギリだか知らないけどクソ高オフィスをやたらと借りまくっててたみたいなんだが、
コロナからこっち、それをどんどん返してるんだよな。契約更新時期がきたらどんどんフロアを削減しているし、自社ビルもディペロッパーに売り払うとか。

そのほかも含め、コストが下がり、利益率を押し上げて物言う株主がご満悦。

リモワ手当やら関係の手当を廃止してその分基本給上げたら、実は人件費増えてねえのにキャリア採用やらで競り勝てるようになってきているらしいとか。

コロナの五類移行後は、利用率の低い個人執務スペースを潰して打合せスペースやら会議室を増やしてるみたいだが、
今のところ物件削減の方針は変わらないようだ。

もうリモワ廃止はほぼ無理だよな。その必要も無さそうだ。

ただ、出社が必須仕事機密情報を扱うとか)が嫌がられる場合が増えているようで
こちらは何か別の措置が行われるかもしれない。

で、あちこちの様子みてオフィス回帰してるって話をみるにつけ不思議なのは、なんでそんなに簡単オフィスに人戻せるの?ってこと
コロナ禍でリモワガラガラオフィス空気があるだけなのに後生大事にずっと金払って維持してたの?
リモートワークのメリットを生かすには、オフィスの削減や再配置は必須だよね。それをせずにリモートワークしたら、リモートワークの仕組みのために余計に費用がかかるのは明らかじゃん。

2023-08-05

投資物件不動産屋が自分で買わない理由

個人経営は別だけど、

不動産屋は基本不動産を売る。

賃貸物件必要以上には持てない。

運用するのは一定収入は得られるけど、会社の規模によってそれでは足りない。

逆に松竹みたいに自社ビルを建て替えてデカくして貸す。

でもこれは映画コケたりするリスク回避

それは超一等地からできる。(あと容積率

通常は物件を回転させる。

https://www.veritas-investment.co.jp/contents/4770/

短期的に利益をあげ経費を払う必要がある不動産会社

不動産会社は、営業担当者を雇っている以上、毎月人件費を支払わなければなりません。また、これ以外にも会社経営には広告宣伝費事務所家賃備品購入費、通信費などたくさんの経費が掛かります

不動産会社はこれらの経費をまかなうために、毎月経費以上の利益をあげる必要があります。優良物件を一つ所有しているからといって、会社経営にかかる経費をすべてまかなうことはとてもできません。

必然的に、不動産会社リスクを背負って複数物件仕入れ、売却することで利益を積み上げていくことになります。売却益は会社経営必要な経費と社内留保、そして次の物件の購入費用に充てられるので、売却益が立たなければ、優良物件が出た時に購入するチャンスを逃してしまます。これが、不動産会社が自社で優良物件保有し続けない理由です。

会社の規模は一定というのは難しい。

2023-06-30

anond:20230630141853

電通自社ビル通称電通ビル」)を売却して

今は買主に賃料払ってオフィス置いてる形

  

てかそれを知らなくてもわかるやろ

2023-06-14

うおおおInterop参戦だあああ

普段地下鉄なので、京葉線の車窓から見える何もかもがデカくてテンション上がる。

別にディズニーとかでなくても「うほーやっぱ恐竜のいた時代は、虫とか葉っぱもデカいんですねえ」みたいな感じで駐車場とかよくわからん会社自社ビルさえデカくて良い。

2023-06-09

ようわからんけど「中学生の」「水着撮影会を」「県営公園で」やるから抗議を受けたんやろ。

成人済みアイドルコスプレ撮影会自社ビル内でやればええんちゃうの。

2023-01-08

解雇規制緩和じゃなくて、待遇引き下げじゃ駄目なの?

しかしなんで正社員雇用が守られすぎているという話になると、一足飛びに解雇規制の緩和を持ち出す人達ばかりなんだろう

私は現状の日本型雇用における正社員制度問題点って、解雇が難しいところではなくて雇用継続中の待遇が良すぎる事の方にあると思うんだよね

事務職派遣大企業いくつかに行ったけれど、本当にどこも環境の良さにびっくりした

立派な自社ビルに豪華な社員食堂や休憩室、社員が利用出来る診療所もあり

スポーツなどの各種クラブ活動も盛んで留学支援資格取得補助制度もあり

勿論給与も良いんだろう

現状では

正社員→安定→高賃金待遇

非正規不安定低賃金待遇

となっているけれど

私は

正社員→安定→低賃金待遇

非正規不安定高賃金待遇

本来あるべき労働環境だと思う

正社員は首を切りにくいままでいいよ。その代わり給与を下げて各種手当てもなくすべき

正社員非正規も一長一短になるなら問題ないし

それが本当の意味平等社会というものだろう

2022-10-27

規制前の露出AVが好きだった

なかでも露出モノ+緊縛 or 拘束下着シーンのフェチだった

でも性癖規制も変わったんだ

なので供養する。だいぶ古いけど堪忍してな

1位:「最後露出 菅原ちえ監督女子高生露出調教」 SOD(廃盤配信なし)

場所亀戸駅前。人多い

ちょっと離れた電話BOX強制全裸ノーパンノーブラ体操ブルマに着替えさす

・その上から縛師がギチギチに縛って駅前バス停に並ばせる→バスに乗る

離れたスタッフと近くの女監督他人のフリして撮影

女の子が自らプレイしてるように見えてかなりキッツい

隠したいのか、縄で突き出された乳房バスポールに押し当てて、それがまたエロい

おっさんニヤニヤ。おっさん視姦ポジ取り。ベビーカー親子逃げる。おばさん睨む

監督の指示圧が強いのも相まって、コチラの胃まで痛くなる


2位:「Cosplay IV 07 MIKI ARAKAWA」 ユープランニング配信あり)

場所=通り沿いの自社コスプレ店舗入り口

女の子を通り側に向けて立たせる。そのうしろから男がまさぐる

衣装は「これが私の御主人様コスから服を剥いで、おっぱい下着エロい

別シーンに店の裏通りで緊縛ブルマローター放置がある

女の子感じながら照れ笑い。人が通ると恥ずかしがって困り顔を背ける

エロよりカワイイが勝っちゃったので2位です


3位:少女絶叫監禁シリーズ I.B.WORKS(一部配信あり)

場所リモコンローターで街ブラしたあと自社ビル?のエレベーター前で脱がす(小日向しおり出演例)

女の子レベルが高く11作まで続いた

上位よりも安全撮影だが JK +縄下着+ローターがドストライク

余計なリアクションをさせず、淡々と暗い雰囲気で責めるのがよかった


シチュ最高でも余裕ありそう or 羞恥心より好奇心が強そうな態度の作品イマイチ

さくら企画の方がガチハードだけど、プライベート調教映像シェアしてる感じが個人的に冷めるので外した

スタジオセットとか貸し切った場所とか山奥の撮影が増えてジャンル追わなくなった

法律が変わったのか、摘発対象が広がったのか、自主規制が強くなったのかは知らない

anond:20221026194833

2022-09-24

ワシだってゲームしたいんじゃ

世間は3連休と言っているが今日仕事だし、

零細会社の偉い立場なので、休日会社は動いている業種だからいつ呼び出されるか不安だし、

台風自社ビルや貸しアパートになんか被害出ないかめちゃめちゃ心配だし、

たまの休日はまず貯まりに貯まった家事を処理するところからスタートだし、

健康のための運動休みの日にしっかりしておきたいし、

増田ホッテントリだってきちんとチェックしたいし、

 

そんなことをやってるとゲームする時間なかなか取れないよ。

だってフォーナイトシーズン4やりたいんだよ!!

まだ1マッチしかやってねーよ!!

2022-07-25

そもそも自社ビルって時代じゃないしな

エイベックス電通JTBHIS本社ビル売却したし(売却しておなじとこ借りてるんだけども)

2022-06-28

あー、金が欲しい

金持ちになりたい。

 

祖父が立ち上げた会社父親から譲り受ける予定だが、

この会社をよく見れば見るほど、寿命間近の老人のような会社だなと感じる。

ビジネスモデル寿命スケールできない儲からない)

自社ビル寿命(築50年)

従業員寿命(平均年齢60ぐらい 俺より若い社員ほぼいない)

社内の業務システム寿命(未だに紙の伝票に紙の台帳)

お客さまも寿命顧客年齢層が高すぎ)

 

そして俺の使命が会社を立て直すことというより

現社長の老後ための金儲けになっている。

 

自分のために生きたい。

2022-04-06

自称30期連続黒字実態

いや、クソ零細企業弊社の話なんですけどね。

社長はそうやって連続黒字にしてることが自慢みたいですけど、実態はひどいもんですよ。

まずそもそも本業赤字なのね。不動産収入でやっと黒字になってるだけ。

本業だって不動産収入黒字にできる程度の赤字で済んでるのは、弊社が自社ビル持ってるからってのが大きい。

その自社ビルを建てたのは先代社長現社長は使い潰しただけ。

うそ自社ビルも倒壊寸前だから建て替える必要あるんだけど、そんなお金口座のどこを見ても無いよね。

貸してる不動産だってもう築50年以上経ってるよね。もちろん建て替える金ないよね。どうすんのかね。

投資教育も極限まで絞って金をケチってきたけど、それでもずっと赤字だったよね。

設備の古さはまじで危険レベルだよ。

連続黒字理由自分給料は盛大に上げてるんだけど、もっと会社に金を残してほしかった。

バカ息子に会社継がせるみたいだけど、大借金生活からスタートになるだろうね。

ビジネスモデルも死んでるんですけど、新規事業は金がかかるからやらないそうです。

俺が定年退職するまではもってくれ!!

2022-02-20

から会社継ぐ予定の三代目だけど

もういろいろがんじがらめで苦しくて死んじゃいそう。

 

といっても借金はないから、その時点で苦しさの程度は知れているか

でも親の代で終わらすのがいろいろちょうど良すぎるんだよなぁ。

ありとあらゆるものがもう寿命間近。

社員自社ビル管理不動産生産設備ビジネスモデルも。

 

10人程度の社員しかいないけど、平均年齢が55くらいか

何を考えてこんな社員構成にしたのか。と言っても若者新卒で入ってきてくれるような立派な会社ではないし、教育プログラムなんてものもないし、

経験あってなおかつうちに応募してくるような人ってなんか問題のある中高年ばっかりなんだよな。

初代社長ときから働いてた社員も知ってるけど、ああいう人たちの愛社精神と比べるといろいろな面でため息しか出ない。

 

自社ビルも初代が建てたものから、もう築50年以上か。

すきま風も雨漏れもひどい。

なにもメンテナンスしてこなかったから仕方がないね

その他、貸しているアパートも同様。

こんなおんぼろ物件、頼まれてもだれも入居しないよ。

会社口座にお金はすこしあるけど、これを建て直したら間違いなく借金必要なんだよな。

 

生産設備も初代のころからほぼ入れ替えなしだよね。

同業者があまり設備の古さにいつも驚いてるよ。

これも入れ替えるなら借金生活突入だね。

でも入れ替えないと仕事できないし、従業員の命が危険レベルだよ。

 

ビジネスモデルもとっくに寿命だよね。

ずーっと同じ仕事を同じようにやってるけど、10年以上前からこの業界が衰退することは目に見えてたよね。

でも新規事業コストがかかるからってなにも始まらなかったね。

 

なんかこういう状況を見て、現社長(僕のパパ)批判に傾くのは安易すぎてダメなように感じるが、

何度考えてもどうしてもその結論に行ってしまう。

やっぱり僕のパパってダメ社長じゃない??って。

一応黒字会社なんだけどさぁ、初代が購入した不動産あっての黒字なんだよなぁ。

もう廃業して全部の建物取り壊してコインパーキングに貸し出した方が儲かる程度の利益なんだよね。

 

この10年間高くはない給料で全力で仕事してきたつもりだけど、

なんかもう自分のやってきた仕事が親の壮大な介護に思えて仕方がない。

親の優雅な老後生活のために一生懸命稼いでいるだけに感じてしまう。

まあそうは言っても、親は親で俺に会社なんて継がせずに土地を切り売りしていけば優雅な老後生活は送れるからね。

俺がもらってる面ももちろんあるんだけどね。

でも相続でどうなるかわからんからね。

株券絶対に手放そうとしないし、このまま急に死なれたら相続税が大変なことになるんだよなぁ。

2021-11-25

経団連テレワーク廃止にっていうのってさ

経団連所属しているような企業都市部自社ビル持ってる訳よ

ってことはさ、テレワークに移行して「都心部」の価値を下げてしまうと自前の財産価値を下げることになるんだから

そらテレワーク廃止に動くのはなにもおかしいわけがないと思うんだけど・・・

2021-11-23

ウサギと亀リターンズ

亀とのレースに負けたウサギ人生悲惨ものだった。

仕事はクビになり結婚約束していた婚約者にも見放された。

それからと言うもの借金を繰り返しては酒とドラッグに溺れる日々であった。

ちくしょう……! なんで俺がこんな目にあわなきゃいけないんだ!」

しかしある日、そんな彼の元に手紙が届いた。

あなた幸せにするお手伝いさせてください。必ずや人生を取り戻して見せます

その手紙にはその文章と一緒に、目的地までの地図が添えられており、それに従って歩いていくと巨大な屋敷の前に到着した。

洋館風の屋敷はまるで物語に出てくるような立派なもので、入り口前にはスーツ姿の男達が出迎えてくれた。

そして彼等に連れられて入った部屋には一人の白衣の老人がいた。

「よくきてくれたのう。わしらはちょうどお主のようなウサギを欲していたのじゃ」

そう言って差し出された名刺を見るとそこにはこう書かれていた。

秘密結社ゲヘナ首領ドクターマッド

「わしらの技術結集しお主を改造ウサギ【テケリ・リ】にしてあげましょう……」

ウサギは老人のその申し出に対して、一も二もなく飛びついた。

「どうせ俺はもう何もかも失ったウサギだ……。この先に何があっても構わない」

だが、それが地獄の始まりだったのだ……。

手術代に乗せられたウサギの体には数え切れないほどのチューブが刺さり、薬品のようなものを入れられていく。

すると今まで感じたことのないような激痛がウサギを襲った。

「うぎゃああぁあ!?︎なんだこれは……?体が熱いぃいいい!!」

拘束されたウサギは絶叫をあげ悶える。

「何まだ改造手術は始まったばかりじゃよ。お主はこれに耐えなければならん。耐えればきっと良い事あるぞい?」

老人の言葉など耳に入らない。それほどまでに痛みは強く意識を失いそうになるほど辛いものだった。

「ひぐぅっ……!!あがっ……!」

チューブから入れられた薬品は体を熱くし全身の筋肉を強化するものだと説明されたが、それにしても限度があるだろうと思うほどの苦痛に襲われる。

「うぐうぅッー!!助けて……誰かぁ!」

だがそれでもウサギは決して弱音を吐かなかった。なぜなら自分はこれから全てをやり直すことができるからだ。

「えぇいっうるさいのう、黙っておれ」

ドゴォン!

「ごふぉおおおおっ!?︎」

博士麻酔無しでウサギの腹に拳を突き入れる。

内蔵を押し潰すかのような衝撃を受け、ウサギは大きく目を見開く。

「静かにせんか、まだまだ薬を入れるぞい?」

そう言われてウサギは再び悲鳴を上げることをやめ、歯を食いしばった。

大丈夫だ、これくらいなら耐えられる)

ウサギはこの苦しみさえ乗り越えることができたら全てが手に入ると思っていた。

ウサギはただひたすらに待ち続けた。自分未来を掴むその時が来るまで……。

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一方ウサギとの競争に勝った亀はというと、何もかもがうまくいき幸せ生活を送っていた。

結婚子供も生まれた。

さらには会社を立ち上げ事業成功。今はIPO直前の大事な時期である

そんな彼が今何をしているかというと、社長室でのんびりとコーヒーを飲みながら秘書雑談していた。

ウサギとの競争に勝ってからというもの人生は何をするにしても順調そのものですね。これも全てあの時のウサギのおかげでしょうか?」

彼は数年前のことを思い出した。

それは彼にとってはとても懐かしい記憶であった。

「そうだね。ウサギとの競争がなかったら、あの時の競争に勝っていなかったらボクはこの会社をここまで大きく成長させることはできなかったかもしれない」

ウサギと別れてからすでに数年が経過していた。

しかし未だにウサギへの感謝気持ちを忘れたことは一度もなかった。

「彼は今何をしているんだろうか」

あの競争以来亀はウサギ接触していない。

亀との競争に敗れたウサギ。その社会的な評判はかなりひどいものであった。

亀にはひっそりとウサギ行方くらました理由もよくわかっていた。だからウサギ行方を追いかけるようなことはしなかった。

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あの日、改造手術を受けてからというものウサギ地獄の日々を送っていた。

薬で無理やり強化された体は常に火照り、筋肉ははち切れそうな程パンプアップされている。

改造はあの手術だけで終わりではなかったのだ。

「ぐふっ……」

ウサギの体はさらに変化していった。

筋肉の量が明らかに増え、身長は伸びた。そしてその背中には巨大な白い羽が生えてきた。

その姿はさながら天使のようであったが、もちろん彼本人はそれを喜べる心境ではない。

しろその逆、ウサギ自分の体が作り変わっていくことに恐怖を感じていた。

「うぎゅ……ぅ……」

彼の精神はもはや限界を迎えようとしていた。

毎日のように浴びせられる激痛、そして徐々に変わりゆく肉体。

そのストレスからウサギは遂に狂ってしまった。

「アハァ……キモチイィ……」

ウサギの口元からはヨダレが垂れ、目はうつろになっている。

もはやかつてのウサギ面影はなく、そこにいるのは快楽を求めるだけの醜悪な生き物だった。

秘密結社での管理生活をされていたある日の事、ついにその日はやってきた。

「テケリ・リ……」

ウサギの口から意味不明言葉漏れる。

同時に彼の精神の奥底。その怒りが噴出した。

ウサギ人生台無しにした亀に対する恨みつらみに、ウサギ精神は焼かれていく。

「ユルサナイ……カメ……コロス」

ウサギの体がガタガタと震え出す。

それと同時にウサギの目が大きく見開き、体が膨れ上がっていく。

「うがぁああぁああぁあ!!!!」

ウサギ叫び声をあげると同時に、その長い耳が裂け始める。

ウサギの全身の毛が抜け落ち、肌は褐色に染まり、歯は牙のように鋭くなっていく。

そして、ウサギはその場から飛び立つと天井を突き破り遥か上空へと飛んでいった。

「テケ……リ……リ……!」

ウサギはそう呟きながら飛び続け、亀の会社があるビルの上までやってくる。

するとウサギはそのビルの窓ガラスに向かって突進し始めた。

ガシャァアン!! ガラスは粉々に砕け散った。

だがそれでもウサギは止まらない。

バリン!ベチャッ!グシュ! 次々と窓を破壊し、建物の中に侵入していく。

オフィス蹂躙され労働者たちは逃げ惑う。

「助けてくれぇ!」

「ひぃいいっ!」

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「なんだか騒がしいな」

社長室にいた亀はそう言って立ち上がった。

かにビルの別フロアで何か騒ぎが起きており、なんだか慌ただしくなっている。

何が起きたのかはわからないが、ただごとではない雰囲気を亀は感じ取っていた。

社長室を後にし、亀は階段を使って騒ぎのあるフロアへと移動した。

そしてたどり着いた先で、彼は信じられないものを見た。

「これは一体どういうことだ!?︎」

亀は思わず叫んだ。

目の前にある光景はあまりにも常軌を逸していたからだ。

血まみれになって倒れている人、ガラスの破片によって傷を負った人の姿がそこにあった。

「おい、大丈夫か?」

亀が一人の男に近づき話しかけるが、男は返事ができないほど衰弱していた。

くそっ、とにかく手当てをしなくては……」

しかしそんなことをしている余裕は亀にはなかった。

瓦礫の山と化したフロア怪物の咆哮が轟く。

「テケリ・リ……テケリ・リ……」

ウサギだ。

むごたらしく怪物へと成り果てたウサギが亀の前に現れたのである

「なんだこの化け物は!」

亀は反射的に拳銃を取り出しウサギに向けて発砲する。

パン、パァンと乾いた音が鳴り響く。

しか銃弾は全てウサギに弾かれてしまった。

「銃が効かないだと?まさかこいつ不死身なのか?」

ならばと亀はナイフを取り出すと、それで化け物を斬りつけた。その体に刃が通る。だがそれは致命傷には至らない。

「ぐっ、なんて硬さだ。まるで金属みたいじゃないか

ウサギは反撃に出る。

カメ……コロス……」

その鋭い爪で亀の体を切り裂いた。

「ぐわぁああぁっっっ!!!

ズザア。亀の甲羅に一筋の切り込みが入る。

「ぐっ……うぐっ……」

ウサギさら攻撃を続ける。

その大きな尻尾を振り回し、辺りのものを全て破壊していく。

「うがああっ、うがうがうがうがうがうがうがうがうがうがうがうがうがぁああ!!!

そのあまり破壊力に、建物が崩れ去り始めている。

このままでは生き埋めになってしまうだろう。

「こんなところで死んでたまるかよぉおおお!!」

亀は大声で叫ぶと、懐から手榴弾のようなものを取り出しピンを抜いて投げる。

ドォオオン!!! 爆発が起こり、ウサギもろとも建物崩壊を始めた。

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瓦礫の中から這い出た亀は、全身の痛みに耐えながら歩き出した。

死ぬところだったぜ……」

なんとか助かったものの、あの化け物を倒す方法は今のところない。

向こうは翼の生えた巨体、剥き出しの爪、そして強靭筋肉を併せ持つ、完璧生物。ひるがえってこっちはただの爬虫類。亀なのである

自社ビルも倒壊位してしまった。もう亀の会社おしまいだろうIPOにも失敗して多額の損失を出すことになる。

「クソッ!どうしたらいいんだ!!」

その時、ふと彼の脳裏に一つの考えが浮かぶ

「そうだ、あれならあるいは……いや、だがまだ確証はない。まずは奴の動きを止めなくては」

亀は再び走り出す。

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ウサギもまた倒壊したビルから脱出し、地面へと降り立った。

ビルは崩れ去っており、ウサギは地上を自由に動き回れるようになったのだ。

「テケリ・リ……テケリ・リ……」

ウサギはあたりを見渡しながら歩く。

するとそこに、一匹の亀が現れた。

亀はゆっくりウサギに近づいていく。

「やめろ、それ以上近づくんじゃねえ!」

ウサギは立ち止まり、首を傾げる。

「お前は何者だ?どうして俺を襲う?」

「テケリ・リ……テケリ・リ……、コロス、カメ、コロス」

「何を言っているかからないが、まあいい。俺は今からある実験をする。それが成功すれば、お前を無力化できるかもしれない」

ウサギは更に一歩、亀に近づく。

「これ以上近寄るんじゃねぇ!」

「ジャマ、スルナ

ウサギが足を踏み下ろすと、アスファルトに大きな亀裂が走る。

くそっ、本当に手加減を知らないようだな」

亀は意を決して叫んだ。

「聞け化け物よ、これから行うのはとある生物の改造手術だ」

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亀はそう言うと両腕を引っ込めて自分甲羅の中を漁り始めた。

ウサギはその様子をじっと見つめている。

亀は赤い液体の入った注射器を取り出した。

「これを使うぞ。これはかつて宇宙怪獣を倒したという伝説兵器、『キングコブラ』の血清が入った注射器だ。これを今から貴様に打つ」

ウサギ不思議そうな顔をする。

「テケリ・リ……?」

「これで貴様は終わりだ。さあ、動くんじゃないぞ!」

亀はウサギに近づき腕を掴んだ。そして注射針を刺す。

「テケリ・リ……」

ウサギの体に異変が起こる。

その体が徐々に痙攣をし始め、体が小さくなっていく。「よし、効いているようだ!」

ウサギは苦しみながら悶える。

「テケ……リ……リ……」

やがてウサギの体は縮み、その大きさは普通ウサギと同じくらいになった。

ウサギはその場で倒れ込み、動かなくなった。

「お、お前は!?

亀の目の前には見知ったウサギの姿がそこにはあった。

ウサギ……なのか?」

亀は恐る恐るウサギに近づいた。

ウサギは薄めを開けて、力無く笑っていた。

「へへ、ザマァねえぜ。オレは生まれ変わった。この血の滲むような訓練によってな……。そう思ってたってのによぉ!」

「お前、本当にウサギなんだな!」

亀はウサギに近づきその体を支え起こした。

ウサギさんよ、一体何があったんだい?なんでこんな姿に……」

「クソカメ……俺はお前が憎かった。だからこの力で復讐してやろうと思ったんだよ。だがそれすら失敗してしまった!俺はお前を殺せなかったんだ!」

ウサギ慟哭を漏らしながら叫ぶ。

ウサギ……」

「俺はこの程度のウサギだったんだ。最強のウサギになるなんて無理だったんだよ!!」

亀はウサギの体を優しく抱きしめると、静かに言った。

ウサギ、そんなことはない。お前は確かに最強じゃなかった。でも最高のウサギだったよ。お前は、俺の誇りだ」

「亀……」

「帰ろう。一緒に」

「ああ。会社ぶっ壊しちまってすまないな」

バカ会社なんてまた作ればいいじゃないか。俺たちはまだ始まったばかりなんだぜ?」

こうして二人は幸せになりましたとさ。

追記はいAIのべりすと使いました。許して

2021-10-12

自分事業承継と日本ダブる

子供にツケを残さない!無借金!」で、水道管、ガス管、橋が腐食して朽ちた廃墟を残される子供たち。

https://twitter.com/captivefish/status/1447802099572510721

 

ってツイートを見て

「60年間赤字無し!無借金!」でパパが会社渡してくれたけど、

自社ビル工場設備労働者預金口座もボロボロスカスカでめちゃめちゃ苦労したことを思い出した。

いや今も苦労してるか。

2021-09-23

最近読んだブロマンス?とすごいBL

 ブロマンス? の方はもうずいぶん前に出版されたものなのでネタバレするけど、すごいBLの方は22日に出版されたばかりなので、極力ネタバレしないようにがんばる。では、ブロマンス? の方から

復活祭』(馳星周

 同作者による小説生誕祭』の続編。本作も『生誕祭』と同じく彰洋と麻美ダブル主人公。この二人が憧れの人・美千隆に振り回されつつ、お金儲けのためにそれぞれ奔走する。

あらすじ

 『生誕祭』の終盤、美千隆に裏切られて復讐しようと思ったものの、けちょんけちょんに打ちのめされてしまった彰洋。だが、逃亡先の北海道まで、美千隆が探しに来てくれたことにより、懲りずに美千隆に着いていってしまった。

 それから十年。彰洋は自身と美千隆しか従業員のいない小さな会社に勤めて、退屈だがそれなり楽しい雌伏ときを過ごしていた。

 そんなある日、美千隆が復活を宣言する。時代ITバブル最盛期。バブル景気なんて長続きする訳がない。こんどは土地の代わりに株を転がし、大金をせしめて一抜けし、今度こそ二人で夢の王国を作るぞ! マンハッタンにでっかいビルを建ててやるのだ!

 一方、やはり十年前に美千隆に切り捨てられて落ちぶれ名古屋に逃亡した麻美は、東京に舞い戻り、バーの雇われママに身をやつしていた。ところがあるときバーオーナー麻美儲け話を持ち込んで来る。それはIT企業の若手起業家を騙して一攫千金を狙うというもので、しかターゲットとなったIT企業をあの美千隆が狙っているというではないか麻美は一生遊んで暮らせる金をせしめるため、美千隆に復讐するために、彰洋の元恋人である早紀を巻き込み、立ち上がるのだった。

増田感想

 『生誕祭』ではブロマンスというよりはポチとその飼い主みたいな関係性だった彰洋と美千隆だったけれど、今回は彰洋が成長し美千隆が少し老いたのもあって同じ夢を追う同志、ブロマンス感があった。

 美千隆が過去に彰洋に言った「マンハッタン自社ビルを建てるのが夢」「弟が欲しかった」という言葉が、彰洋をだまくらかす方便かと思いきや案外本心だったのかもしれない? と、胸が熱くなる一方で、王国キング美千隆についに焼きが回った感じもあり……もはや自身には生き目はなく、夢は弟分の彰洋に託すのだろうか?……と、ちょっと切なくなる感じ。

 最高に滾るシーンは美千隆が渾身の演技で麻美を騙す場面。麻美が金と美千隆に執着する理由は安定と愛情が欲しいからではなく、美千隆の隣で同じ夢を追いたいからだと看破してみせるところ。

 結局のところ美千隆の相棒になぜ彰洋はなれて麻美にはなれないのか、それは才能の問題ではなく性別問題しかない。麻美にはどんなに努力しても越えられない壁を彰洋なら軽く飛び越えられる。最初から分かり切っていたが見ないふりをしてきたことを、当の憧れの人、美千隆に見破られて涙を流す麻美。実にエモい。引き立つブロマンス!! そう、私ら女にはどんなに願っても届かない夢ですな!

 でも最終勝者は少年の心をいつまでも喪わないおっさんズではなく、現実的堅実的に復讐計画を練り実行に移した早紀だったというのが痛快だった。愛よりも友情よりも堅実。金に溺れた詐欺師どもより研ぎ澄まされたハンターが最強だなんて、かっこよすぎる……。

 国外逃亡する羽目になった彰洋と美千隆がこてんぱんに打ちのめされてだめだめなコンビに成り下がるというオチまで着いて、憧れのブロマンスに泥を塗りたくる黒い快感に目覚めてしまった。

コヨーテ Ⅳ』(座裏屋蘭丸

 数多のBLの中でもかなり人気のあるタイトルエロエロだけどストーリーに骨があって絵もすごく綺麗。少女漫画のようなキャラストーリーが人気な商業BLのなかでは、異色かなぁ。

あらすじ

 バーピアノを弾いて暮らしているマレーネと、マレーネピアノを聴きに通うリリーは両片想い。だがいくらマレーネアプローチしてもリリーは応じてはくれない。それは二人が男同士だからというより、リリーの正体が人狼からなのだった。

 リリーが突然発情期に入ったところにマレーネ居合わせたのが縁で、二人は結ばれることになった。ところがマレーネは、実は人狼迫害するマフィアガーランド一家の跡取り息子ヨシュ・ガーランドだった。

 マレーネリリーと急接近したころ、ガーランド一家当主人狼殲滅に狂い、唯一の血縁である孫のヨシュを呼び戻す。かくしてマレーネガーランド人狼の抗争に不本意ながら巻き込まれることになった。

 一方、人狼の側では、ガーランドとの抗争が70年前に起きた人狼虐殺事件のような惨事の引き金になることが危惧されていた。抗争の激化から、ついに群れのリーダーであるキーファーは、ガーランド解体作戦を決行すると宣言する。そして、ガーランド幹部暗殺部隊メンバーとして、リリーことコヨーテ指名された。コヨーテに割り当てられたターゲットは、ガーランド一家の跡取りヨシュ・ガーランドだった。

増田感想

 す、すごいものを読んでしまった……! というのが、4巻を読んで最初に思ったこと。正直、3巻までは普通に面白い映画みたいな話だなぁと思ったくらいだったけど、BLでここまで描くの!? 描かせてもらえるの!? と驚いた。まあ、これほどの画力漫画構成力をもった作家からこれが許されるんだろうなとは思う。

 BLなのでラブとエロは盛りだくさんだけれど、隙あらば骨太物語描写をしてしまうのがすごい。逆にいえば、BLってストーリー台無しにしてでもラブ描けエロをかけっていうジャンルなんだろうな……。

 人狼ガーランドの抗争の歴史と背景がちゃんと描かれている。そのことに驚きというか、一般ジャンル漫画ではむしろそれが普通なのかもだが、よく描いたよなぁ。

 今回はメインカプのマレーネリリーだけでなく、アレンキーファーなど脇役キャラ活躍人物描写豊富で良かった。ドミニクがいいキャラしていてかなり好き。

 BLにはあまり出てこないし、これまでの座裏屋先生漫画にはほぼ出て来なかった女性キャラがけっこうなインパクトを持って登場するのがいい。ミミちゃん! 私の推しのミミちゃん!!

 猛烈に続きが気になるところで終わってしまったが、たぶん、5巻が出るのは1年後くらいだ。それまで頑張って生きねば……。

 座裏屋先生の『シャングリラの鳥』もなかなか気になる展開なので、続きが待ち遠しい。すげえ連載を2本同時進行している座裏屋先生すごすぎる。

 

 

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