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2016-07-26

自然環境保護は、皆の利益になる。

この2週間ほどの間、生物界隈ではとある話題で持ち切りとなっていた。

犬鳴山納涼カーニバル金魚の放流)」と題したイベント話題である

自然の川の中で金魚を放流するという行為に対し、生態系破壊するのではという懸念から問題提訴が起こったのだ。

これは各所に飛び火し、インターネットメディアテレビニュース等で報道されるに至った。

この際に、問題提訴に対してのカウンターで「環境保護人間エゴだ」という言葉が多く見られたので、

これに反論をすべく筆を執った次第である

 

エゴエゴイズム、つまり環境保護利己主義者によるものだ」との弁であるが、

結論から言ってしまえば、この記事題名の通り、

自然環境保護とは、我々人類皆の利益になるものである

 

まず前提として、

自然環境保護動物愛護は別ものであるということをご理解頂きたい。

環境保護とは、生物が生育できる環境の維持が目的であり、その後の利用を含めるが、

環境がどうなろうがとにかく動物を傷つけないように苦しめないようにしよう、というものではない。

 

生態系破壊にまつわる1例である

「ミュニル・ビラニ「私がハゲワシを慕うわけ」」

https://www.ted.com/talks/munir_virani_why_i_love_vultures?language=ja#t-283827 

ハゲワシを駆除して回った結果起きた、様々な悪影響の話。

ハゲワシは分かりやすい例だが、

生態系というものは非常に複雑に絡み合っている。

変化がどのような結末を齎すのかの予測殆ど不可能だ。

それが人類に牙をむいた時は、もう手遅れなのだ

 

生物有効利用にまつわる1例である

カブトガニ血液の利用」

https://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/kabutogani/ketueki.html 

カブトガニ血液を、人間医療に用いている話。

「ライ (ハンセン病)( Leprosy)」

http://www.design.kyushu-u.ac.jp/~hoken/Shiori/91Lepra.htm

アルマジロをハンセン病治療の糸口として用いる話。

今利用されている動物も、昔は利用されてはいなかった。

現段階では利用されていない生物も年月が経てば利用される可能性も十分にある。

失ってから、役に立った可能性があると言い出してももう遅いのである

 

遺伝多様性にまつわる1例である

ホタル養殖と放流についての諸問題

http://www.tokyo-hotaru.com/jiten/report12.html

外部のホタル移入することで起こる系統崩壊の話。

ホタルはそれぞれの地域で光りかたが異なることが記されている。

「ここでしか見ることのできないホタルの光」が失われれば、

観光地としては少なからず損をするだろう。

 

これらのものは実際に変化があって初めて浮彫になったものである

そして、変化していない=安全という意味ではない。

それまで運良く変化しなかっただけで、この先どうなるかは誰にもわからない。

環境保護エゴである豪語する者は、どれほど生態系に対する理解と知識があるのだろうか。

エゴだと叫ぶ人のほうが、自分利益がなければ関わらず、利益があるなら動き出すような

エゴイズムの強い人間ではないだろうか?

自分の目先の利益の為だけに、人類全体が損をする可能性のある選択をする人こそが、

利己主義者ではないだろうか?

人間は未だ生物の全てを解明できたわけではない。

解明できていないからこそ、今あるものを残しておくことが人類全体の利益になるのである

絶滅自然の営みなので問題ないはずだ」とする人はそもそも論点がズレている。

人類が損する可能性があることを理解しておきながら選択をし、

それによる不利益を「自然とはそういうもの」と正当化する人間は、

利己主義かどうか以前の破滅主義者と言えよう。

そのような人間の言い分を聞いていては全体が不幸になるだけだ。

 
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