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2022-03-26

anond:20220326075052

スーパーモンキーズ初期メンバーが明かす“アムロの圧倒的才能”

女性自身

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「(安室奈美恵最初友達の付き添いでアクターズスクールに来たんです。第一印象は、色が黒くて、すごく細くて、ごぼうのよう」

そう語るのは、ダウン症の子どもたちのためのエンタテインメントスクールLOVE JUNX」の創設者牧野アンナさん(46)。父は、あの安室奈美恵を見いだした沖縄アクターズスクール(以下・アクターズ)の創設者校長マキノ正幸さん(76)。アンナさん自身スーパーモンキーズの結成メンバーとして、安室とともにデビューした元アイドルだ。

引退後も、アクターズチーフインストラクターとして、MAXSPEED三浦大和黒木メイサ満島ひかりなどを育ててきた。現在は、AKB48SKE48振付指導担当SKE48ファンからは、その厳しい指導ぶりに「鬼軍曹」「クラッシャーアンナ」などと呼ばれている。

安室アクターズに現れた’87年当時をアンナさんが振り返る。

「どちらかというと暗い感じで。レッスン場でも隙間に隠れるようにしているし、発声練習ときも手で口元を隠すような女の子でした」(アンナさん・以下同)

ニコリともせず、事務所の隅でモジモジする10歳の安室に、誰もがスター性など感じなかった。ところが、正幸さんは違った。安室の歩き方だけで、輝くオーラを感じたのだ。一度、帰りかけた安室呼び戻し母親電話を入れ、「特待生します。授業料はいりません」と、その場でスカウトしてしまう。

そして、正幸さんはアンナさんやアクターズの生徒たちに、「俺は奈美恵特別扱いする。おまえたちとは才能が違う。奈美恵絶対スターになる」と宣言した。当初、アンナさんは、半信半疑だった。

「後になって、奈美恵を後のMAXミーナと一緒に『ちびっこのど自慢』に出したんです。ミーナは歌がうまいと評判で、私たちの間では断トツの優勝候補でした。ところが本番になったら……」

無口で、いつも隅っこにいた安室が、ステージの上で突然、スパークした。明るくはじけて、踊り、歌った。

「驚きました。その姿に、私も『イケる!』と思いました」

歌と踊りがとにかく好きで、無類の負けず嫌い母子家庭だった安室が、往復260円バス代を浮かすために、片道1時間半の道のりを歩いて通っていたという話は、アクターズ伝説になっている。

「難しい子ではありましたね。まず、言うことを聞かない」

練習サボるのではない。練習をしすぎてしまうのだ。「練習しすぎで、喉の状態おかしいから控えなさいね」とアンナさんが言った直後に、レッスン室から安室歌声が聴こえてくる。慌てて、注意をしにいくと、聞かないふりをして、まだ、続ける。

「人から指示されてするのは嫌だったんでしょう。嫌なことは、絶対に嫌。何時間、説得しても、横を向いてツーッと涙を流し始める。後年、本人が言っていました。『言いたいけど、うまく説明できないから』と。言われたことが理不尽だと感じていても、それをうまく伝えられなくて。葛藤の涙だったんでしょう」

やがて、20歳アンナさんをリーダー安室、後のMAXのナナとミーナ、そしてヒサコ(新垣寿子さん・振付師)の5人で、スーパーモンキーズが結成された。’921月、5人で上京大田区の3DKのマンションで共同生活を始め、9月には、第1弾シングルミスターU.S.A.』がリリースされた。

だが、すぐに売れたわけではなかった。東京スーパーマーケットレジ前で、パフォーマンスしたことも。

「私なんて、胸のうちで『サイアク』と思いながら踊っていたのに、奈美恵は『歌えて踊れて、楽しかった』って、ニコニコしながら言うんです。私とは違うなと思いました」

デビュー前は、アンナさんがセンターだったが、デビュー後は、安室に代わった。

ステージで一緒にパフォーマンスをしていると、わかるんです。観客もスタッフも、みんなの視線奈美恵に集中する。技術大事だけど、もっと大事なのは、人を引きつける魅力。奈美恵にはそれがある。でも、私にはなかった」

圧倒的な才能の差を目の当たりにして、アンナさんは、父の言葉を思い出していた。

スターになるのは、才能を持った人がさら努力した結果だ。おまえは裏方。裏方として輝く道だってある》

92年末アンナさんはスーパーモンキーズをやめて、沖縄に帰った。スターになる夢はきっぱり捨て、指導者として生きる道が定まった。

奈美恵は、できる子なのに、チヤホヤされてもてんぐにならず、もっと努力できる。あ、でも、彼女のは、努力じゃないのかもしれません。道を歩いていても、奈美恵自然に体が踊っちゃってる。私だったら、どんなに楽しくても、『さぁ、やんなきゃ』になる。でも、奈美恵自然に踊っちゃって、歌っちゃってる。『やんなきゃ』じゃない。それこそが才能なのでしょう」

 
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