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2024-04-14

中東はもう無理では

争いと報復の重なりを平和で消し合うことは最早洗脳でもしない限り不可能なのでは?

イランイスラエル両国上層部軍事勢力が同時に消滅するならまだしも。

武力介入したら世界大戦になりかねないし。

ゲームに例えるのは非常に不謹慎なんだけど、詰んでない?

これから平和的に解決するシナリオはあり得るの?

イランイスラエルが同時に「争いをやめよう。共に平和を歩もう」とお互い特に条件も出せずに手を握り合うことあるのかな。

もちろん他の勢力含め。

2023-09-12

anond:20230912052259

中国叩きありきで解釈してね?全部西側に当てはまると思うが

>少数のエリートリーダーによる独裁運営される組織による侵略世界改革こそ至高みたいな徹底的な中華思想至上主義刷り込みオンパレード

これモロに西側やん

アメリカとか衆愚政治極まっておもくそ元増田文章通りの社会になってるよな

独裁的に運営される私企業リーダーで、侵略思想による他者への介入と主義の押しつけと言う、偽善傲慢を絵に書いたような中国代弁者

これも現実で実行してるの西側陣営やん

他国政治工作しまくり~の自由民主主義押し付け~のLGBTだのSDGsだの押し付け~の金融牛耳って表現を間接的に縛り上げてき~の

白人はやりたい放題やっとるわ

>そのような「抵抗勢力」は、決して主人公思想を受け入れない為、武力介入し人を殺して無理やり従わせると言う、お決まりパターンばかり。

アメリカ思想を受け入れないわーくには原爆を落とされたよね

従わない中東に対してアメリカはおもくそ武力介入して無理やり従わせたよね

武力介入して民間人毎殺しまくって無理やり従わせてきたのはむしろ西側だよ

大国は結局元増田文章のような社会になるってことだと思うよ結局

基本的他国国民を送り込んで華僑を通じて長年をかけて経済的に乗っ取っていくっていうスタイル中国はむしろ穏健だよ

シナリオと言う噂の中華ソシャゲ半年かけて読了した。

しかし、内容はひたすら民主主義資本主義醜悪ものとして描き、少数のエリートリーダーによる独裁運営される組織による侵略世界改革こそ至高みたいな徹底的な中華思想至上主義刷り込みオンパレードで、後半3ヶ月はシナリオ読むのも辟易していた。

 

そもそも主人公ですら、独裁的に運営される私企業リーダーで、侵略思想による他者への介入と主義の押しつけと言う、偽善傲慢を絵に書いたような中国代弁者で、民主主義資本主義をそれらに対抗する守旧勢力抵抗勢力として徹底的に悪として描く。

 

そのような「抵抗勢力」は、決して主人公思想を受け入れない為、武力介入し人を殺して無理やり従わせると言う、お決まりパターンばかり。聞くところによると社内に中国共産党の支部が設置されており、その指導の元にゲーム開発をしているそうで、そもそも中華思想の称賛と刷り込みゲーム運営の主な目的であることは明白だ。

 

ソシャゲとしてはゲームシステムが練られており、課金圧力も低いが、それもそのはず。Tiktokと同じで、中国共産党の指示を受けて、その宣伝を行う代わりに、政府から支援も受けていると言うことだろう。

 

こんなものが良シナリオ・良ゲームとしてもてはやされてる時点で、日本への中華思想侵略は既に完成しているのだなと言うことを再確認する結果となった。絶望的だね。

 

もっと日本とて民主主義放棄し、壺カルト自民一強独裁政治なので、もともと中華思想との相性がいいのかも知れないな。その証拠中国以外では日本が一案売上高いらしいし。

 

ゲーム名はアークナイツ中華思想刷り込みを行う、「教育的」ゲームだ。みんなは俺みたいに馬鹿に騙されて貴重な時間思想洗脳に付き合うようなことはしないで欲しいものだ。

2023-08-24

女が勉強してはならない世界正義

ロシアの侵攻後、近代史においてはアメリカのほうが圧倒的に侵略戦争をしているという議論がある。

アメリカ武力介入をする際、それは侵略戦争ではなく、国際法に則った正義という裏付けがあるため、日本国内においてはアメリカロシアのような扱いを受けることはない。

ただ、この国際法を作ったのは誰なのか?というのが凄く難しくて、法律強者理論になっているのではないか?と思うことがある。

もしも世界大戦戦勝国経済的に強い国がキリスト教ではなくてイスラム教過激派だった場合国際法に「女は勉強するな」っていうのが定義されていて、それが全世界共通正義になる可能性がありえるのではないか

そして女が勉強している国に対する武力行使侵略ではなく、正義だと正当化される可能性もありえるのではないか

このようなことを考えると、世界正義とは何かというのがとても難しい。

2023-08-08

NATO存在安全保障上の問題なのでは?

 例えば中国周辺国を糾合して

日本という危険国家いるから、数か国で軍事同盟を組んで対抗します!」と突然言い始めたら日中間にすげー緊張が走ると思うんだよね

 日本からしたら「何いってだこいつ」ってなると思うんだよね


 そして、ロシアに関してはNATOという形でそれが罷り通っているんだけど、これって安全保障をむしろ阻害するシステムなんじゃないかしら

 そりゃ、歴史的ロシア露土戦争起こしたりとか、欧米諸国と利害で対立することも多かったし、冷戦時代にはバチバチにやり合ってたけど、でもNATOみたいな機関21世紀に入って二十年も経とうというのに未だに存続していることそれ自体が、世界安全保障に対して影を投げ掛けている原因なんじゃないかしら、と思わざるを得ない


 そんなん言うんだったら、フランスナポレオン統治時代において世界各国を侵略したんだから対仏大同条約機構を編成する必要があるかもしれないし、ドイツにも同様だし、イギリススペイン植民地問題世界にありとあらゆる災厄をばら撒いたからこの世からさなきゃいけないかもしれないし、アメリカだって世界各国で政権転覆させたり中東地域に不当な武力介入して民間人虐殺したり原爆落として虐殺したり大統領を不当に処刑したりしてるんだから、対欧米条約機構存在しなきゃいけないってことになるんじゃないかなあ


 と俺が言うと、多分「それは歪つな意見だ」とはてなーたちは皆言うと思うんだけど

 でも、俺の意見が歪つであるのと同じくらい、NATO存在もまた歪つなような気がするんだよね


 アメリカはマイダ革命以降ウクライナ東部要塞建設しまくってたしさ、もっと言えば、アメリカチェチェンなどの反露感情の強い周辺国家や民族支援してロシア代理戦争を仕向けたりしてたわけで、こういうのって普通に考えて安全保障担保するどころかむしろ率先して破壊していってるとしか思えないだけど


 みたいなことを言うと、「今更そんな常識を言われても困ります……」みたいな反応が返ってきそうだけど

2023-06-08

イーロンマスクみたいな金があったら

颯爽と武力介入してモスクワ火の海にしてみたい

2023-03-21

17世紀長靴を履いたネコは、身なりを整え、農民を脅して嘘を広めさせるなど、権力者に気に入られるための奸計に長けているが、基本的他力本願策謀家である

まりそれがカリスマ性だと言うことであるが、農民が嘘をつかずに済んでいれば、そのカリスマも成立しなかったのである

結局、農民利益を得たかというと、ネコの主人が製粉業利権氏族の子であるから搾取されこそすれ大きな利益は得られなかったと推定できよう

農家がとりうる対抗手段は、組合化や大規模農業化により王様に気に入られ、流通ルート上にある粉挽き会社を買収合併することであった

そこで日本農業組合林業組合を作ったが、一方で大規模化は行わずにおり、保護関税がないと渡来品と価格競争ができないという事態になった

大規模農業成功した国の一つにはウクライナがあるが、今はロシア攻撃されているから、下流流通ルートの確保に成功したものの、上流の農地のもの障害が生じたということである

このことから見れば、ロシア事実上ウクライナ農産物シェアを奪うために武力介入したとも言える

21世紀長靴をはいたネコが、農産物シェアを奪うために、密かにロシア支援していたこともまた考えられよう

2022-04-13

anond:20220413140611

3月7日、UNMOVICは2度目の中間報告を行った。アメリカ査察が不十分であるとして、攻撃に関する決議採択を行おうとしたが、フランス査察期限の延長を求めた。

アメリカイギリスに加え、この時点で理事国ではない日本は、態度が不明確な非常任理事6か国に決議賛成の根回しを行ったが、失敗。このため、フランス拒否権行使せずとも決議否決となる可能性が高まりアメリカイギリスは決議無しでの攻撃に踏み切ることにした。

イラク攻撃にはフランスドイツロシア中国ベトナムなどが強硬に反対を表明し、国連武器査察団による査察継続すべきとする声もあったが、それを押し切った形での開戦となった。

アメリカ国内世論武力介入には高い支持を与えたものの、国連支持なし攻撃には必ずしも国論は一致していないとされた。

また、アメリカに合わせて武力行使を積極支持したイギリストニー・ブレア政権では、閣僚が相次いで辞任を表明し、政府方針に反対した。

3月17日ロビン・クック枢密院議長下院院内総務3月18日フィリップ・ハント(英語版)保健担当、ジョン・デナム英語版)内務担当政務次官が辞任(BBCニュース記事に更に詳細なリストがある)。

結果としてブレア首相議会承認を早急に採りつける必要に迫られた。

2022-03-08

そろそそナチスヒトラーを見直す時期に入っているのではないか

欧州EUが一致結束できずにウクライナ侵攻を招いたのは、第二次世界大戦トラウマが影響している点も大きいと思う。

ナチスドイツ全否定するのはいいけど、それは同時に戦争について考えることも全否定することにつながる。

日本サヨク戦争について考えることも否定するけど、欧州サヨク戦争について思考停止しているのは同じではないか

今後、EUウクライナ武力介入するのであれば必然的ドイツ軍事力に頼るしかなくなる。

ドイツ軍がNATO軍の中核的存在になるのだろうが、しかし肝心のドイツ自分達がEU盟主存在になることは消極的である

実際に介入しなくても、ロシアに対して「EUは本気だぞ!」という姿勢を見せるにはドイツの本気度を見せるしかなくなる。

そのためには、欧州では80年近くタブーであったヒトラーの「再評価」について避けては通れなくなる。

2022-03-01

anond:20220301010128

ちょっとそれを感じるから引いてみちゃうんだよな

このまえのアフガンとかミャンマーとかのときどうしてた?

とかシリア空爆したりリビア空爆したり西側だってさんざん武力介入・侵攻侵略してきたけどそのとき報道どうだった?とか

2021-09-20

タリバン女性抑圧は「一回やらせてみる」しかないと思う

アフガニスタン女性未来のためには、一度タリバンに徹底的に抑圧させてみる以外にないと思う。

近代アフガニスタンイギリスソ連アメリカといった「西洋」の侵略者に苦しめられてきた歴史を持つ。アフガニスタン国家形成には常に「西洋からの介入が伴っていた。彼らはここ数十年、自分たちだけで国を作り運営改善していくといった「ふつう」の国作りをできたためしがない。

それは、子供が新しいことに興味を持つたびに介入しやめさせようとする親のもとで育ったようなものだ。

子供時代アニメゲーム禁止された反動ディープオタクになった、という話はネットでよく見る。もしも子供時代に望むだけアニメを見られていたら、そのひとは途中でアニメに飽き、そこまでアニメに執着することもなく、ほどほどにアニメを楽しむ「ふつうの人」になることができたかもしれない。親の介入と強制子供アニメに執着させたのだ。

きっと、タリバンにとっての「イスラムに則った国作り」というのは、一部のオタクにとってのアニメと同じだ。かつて奪われたものからこそ彼らは執着するのだ。

この気持ちは、日本人にはわからないだろう。日本人は、西洋人にさんざん脅され屈辱的な不平等条約押し付けられたりしたが、国家運営自主性までは奪われなかったし、内戦に介入されることもなかった。アメリカ占領されたのも、自主性を発揮して精強な近代軍を育て上げ外国侵略した末のことだったから、因果応報だと納得することができた。

それに比べてタリバンはどうだろう。ソ連侵略に立ち向かう中でパシュトゥーン人民族運動として誕生し、全国に勢力を広げ、いよいよ統一政権樹立する間近まで行ったところでアメリカ侵略を受けて敗北した。一度も祖国自分たちの力だけで統治する機会を得ないまま、外部の侵略者によって権力を奪われたのだ。「権力を持っていたらやれたはずのこと」に執着するのは当たり前だろう。

現在アフガニスタンにおいて「女性の権利」が危ういのもそういう心理考慮する必要がある。彼らにとってそれは侵略者押し付けてきたものなのだ武力押し付けられたものからこそ反発される、というのは、しごく当然の心の動きだと思う。女性の権利が重要なことは否定しないし、アフガン女性の権利は守られるべきだが、問題は、「侵略者によって押し付けられた」と感じているうちは、アフガン人が「女性の権利」の重要性を納得なんてできるはずがないということだ。

薩長戊辰戦争に勝ちかけていたのに、イギリスあたりが介入して無理やり旧幕府軍を勝たせて新政府を作らせたと想像してみてほしい。どちらの側にとっても納得できないだろう。現実には、会津落城函館に逃れた幕府軍の残党が降伏したことで、つまり、両勢力ともに力を尽くして戦い勝敗を決したこと戊辰戦争は終わった。それは特に東北の人びとにとっては悲劇だったかもしれないが、少なくとも、「本当は私たちが勝っていたはずなのに」という未練と執着を生み出すことなく、日本を新しい国作りへと導く結果になったといえるだろう。

私たちタリバンに機会を与えるべきだ。アフガン国民自らの手で国を建設し、統治し、人びとに納得させるという新事業必要であり、各地の武装勢力が降った現状で、それをする資格があるのはタリバンだけだ。アフガニスタンから未練と執着を消し去ることで、ようやく女性の権利を「侵略者による押し付け」ではなく「アフガン社会課題」として見ることが可能になる。そしてそれは、武力介入によっては決して成し遂げられないことなのだ。

2021-08-18

anond:20210818183218

ブコメでも言われてるけど第二次大戦前後アフガニスタン王国時代はそこそこマシやった。

1953年王族ムハンマド・ダーウードっていうやつが首相になったんやけど

こいつが親ソ連の急進改革派かい過激な奴で、

国内保守勢力(主にムスリム)は弾圧するし、

隣国に高圧的な態度に出て外交関係を引っ掻き回すしで、

1963年首相罷免されたんや。

そのダーウード1973年クーデターを起こして、

そっから共産政権の成立→ソ連武力介入を招いて泥沼に陥ったんで、

ダーウードがいなけりゃわりとマシになってた感はある。

ただそれでも冷戦というあの難しい状況で、

アフガニスタンがどこまで上手くやれたかわからんけどな。

タリバン声明がもしもその場しのぎの嘘だったとしたら、すごく上手いなと思う。

少なくともこれで先進諸国武力介入をすることが難しくなった。

内心で信用していようがしていまいが、まず一旦様子を見なければ、人道的批難は免れない。

たとえそれがどのような結果を招いたとしても。

2021-08-16

anond:20210816121752

もともとアフガニスタンは王制だった。

1973年王族クーデターを起こして「アフガニスタン共和国」が樹立された。

アフガニスタン共和国は当初はソ連後ろ盾にしていたけど徐々にアメリカに寄っていった。

そのため1978年クーデターが起きて共産主義系の「アフガニスタン民主共和国(以下アフガン共和国)」が樹立された。

これに反発したイスラム系勢力武力蜂起して内乱状態になった。

そこでソ連アフガン共和国支援名目武力介入した。

このときアメリカイスラム系勢力を強力に支援した。

ソ連軍は今のアメリカ軍みたいにズルズルと損害を増やして1989年撤退した。

ソ連後ろ盾を失ったアフガン共和国1992年崩壊した。

イスラム系勢力が集まって「アフガニスタンイスラム国」を樹立した。

しかイスラム系勢力の各派閥は争いを続けていて内乱状態継続された。

勢力を伸ばしていたタリバン1996年首都占領し「アフガニスタン・イスラム首長国」を樹立した。

2001年アメリカ同時多発テロきっかけにアメリカと有志連合アフガンに攻め込んでタリバン政権崩壊した。

代わって「アフガニスタン・イスラム共和国」が樹立された。

2021年駐留しているアメリカ軍が撤退すると聞いたタリバンが喜び勇んで政府を倒し「アフガニスタン・イスラム首長国」が復活した←いまここ

2021-04-30

第三次世界大戦の始まりを考えた

  1. 中国が米中摩擦の激化により米のみ経済閉鎖を発表。
  2. これを受けて米国中国貿易船すべての海上閉鎖を発表。
  3. 同年中国船、米国船両方に威嚇発砲、両国に死傷者が出る。
  4. 米国チベット開放と称して武力介入チベット人主導の指導者を立てて傀儡政権樹立
  5. チベット包囲線が敷かれて緊張状態に。
  6. インドの参入により中国人民解放軍の後退。
  7. 中国日本海領海権を主張して米国同盟である日本列島に侵攻。
  8. 日本高嶋ちさ子大量生産成功して、これを中国軍への対抗手段としてあてる。
  9. 高嶋ちさ子破壊能力は凄まじく、山口北九州から侵攻した中国人の武器を次々へし折って無力化。
  10. 中国本土勝手に乗り込むと北京で豪遊し、そのまま増殖すると北京上海重慶など主要都市支配し始める。
  11. 中国はいつの間にかバイオリン生産の主要国に。
  12. めでたしめでたし

2020-07-08

沙慈・クロスロードは00の一期と二期の変化を象徴するキャラクターだったのかな?機動戦士ガンダム00世界においてソレスタルビーイングを敵視する存在はどうなるんだろう?という話

anond:20200707043149

ソレスタルビーイングアンドレイについて僕が思っていた事は結構書けた。僕が00についてこんな思っていた事を書き出すのはこれが初めてだと思う。まだまだこの作品について書きたい事はあるかもしれない。

沙慈・クロスロードというキャラクターが居る。三大国家群の一つ「ユニオン」に属する経済特区日本で両親の遺してくれた保険金などを頼りに姉と二人で暮らす工学部学生で、日本引っ越してきた刹那のお隣さんでもあった。

彼にはルイス・ハレヴィという仲の良いガールフレンドが居た。スペインから留学生であり、沙慈は彼女のお母さんから公認を受けお付き合いをしていた。沙慈とルイスとお母さんのやり取りは、00の本編には珍しく底抜けに明るい。

視聴者目線の平凡な立ち位置キャラクターなのかな?と思いきや、ルイスが何か事故に巻き込まれたと聞くや否や居ても立ってもいられず単身日本からスペインまで飛ぶなど行動派であるペアリングを渡して愛の告白もする。

ルイスソレスタルビーイングの実働部隊である「チームトリニティ」の襲撃により両親と親戚を失い、自身左手から先を失った。ガンダムビーム兵器に含まれる毒性により、再生医療も受けられない程の障害を肉体に負った。

報道機関に勤務する沙慈の姉であり唯一の肉親「絹江・クロスロード」は、ソレスタルビーイングとその創設者イオリア・シュヘンベルグ」の謎を追いイオリアの追跡取材をする内に真実へ近づいてしまい、傭兵サーシェスに殺害される。

この二つの事件が立て続けに起こった事から、沙慈はそれまであくまでその存在疑問視するだけだったソレスタルビーイングという組織に対して明確な悪意を持つようになる。プトレマイオスチームが直接の犯人という訳では無いけど…。

二期でも彼はメインキャラクターとして登場する。日本を離れスペースコロニーで若き技術者として働いていた彼は、地球連邦政府保安局反政府勢力に加担している嫌疑をかけられある日突然逮捕された。お、Zガンダムみたい。

沙慈は囚人収容するコロニーで反連邦政府勢力を専門に対応する特殊部隊アロウズ」の囚人掃討作戦に巻き込まれ、対人兵器ロボットにもう殺される!という危うい所で刹那に救出される。刹那、生身でロボット倒したよ!

刹那に救出された後、沙慈はプトレマイオス保護されるのだが…刹那ソレスタルビーイングガンダムマイスターであり、5年前から武力介入を行っていた事を知り沙慈は怒る。沙慈の関係者を傷付けたのがプトレマイオスチームではないにしても、同じ組織に属していた相手からしょうがないと思う。一期でロックオン自分家族を殺した仇と同じ組織に属していた、というだけで自爆テロとは直接関わりない刹那に怒ったので、これはもう感情問題だと思う。

沙慈は刹那の同僚であり生まれ付いてのガンダムマイスターであるティエリア・アーデ」に「君は現実を知らなすぎる」と叱られる。プトレマイオスチームで沙慈を叱る事が出来るのがティエリアだけだったのは、彼が沙慈とは真逆に戦いの中で生きてきた戦いしか知らない人間だった事もあるんだと思う。他のメンバーは沙慈のように平和日常の中で生きてきた経験もあるので、大切な人と日常を奪われて怒る沙慈を本気で叱る事は出来なかったんだろうか…?と思った。

ソレスタルビーイング武力介入とその影響で大切な人間を失った遺族の立場から、沙慈はソレスタルビーイング辛辣言葉をぶつける。ソレスタルビーイングが掲げる「紛争根絶」という理念とは全く関わりのない事で親しい人間が傷付いたのだから、当然だと思う。ソレスタルビーイングメンバーもそんな沙慈に「わかってもらおうとは思わない。恨んでくれても構わない」という態度しか取れない。ここら辺はWのヒイロとノベンタ元帥のお孫さんの話を少し思い出すな…。

ところがある時沙慈の立ち位置が変わる。ソレスタルビーイングから反政府勢力「カタロン」の施設に預けられた彼は、脱走を決意する。元々沙慈はカタロンの構成員だと誤解されて死にかけたのだから良い感情なんてある訳がない。

カタロンの構成員に嘘をつき上手く脱走に成功した沙慈は連邦軍に見つかり、カタロン関係者だと思われ連行される。そこで連邦軍屈指の人格者セルゲイ大佐に、自分にかかった嫌疑を解いてもらうためこれまでのいきさつを話した。

そこからカタロンの地下施設情報漏れアロウズ攻撃を受けたカタロンに数えきれない犠牲者が出てしまう。沙慈はこの時、自分がこれまで非難してきたソレスタルビーイングと同じ加害者側になってしまった。間接的にだけど。

これ以降沙慈は自分を責めるようになり、被害者としてソレスタルビーイングを責める事を控えるようになった。それどころか人員不足プトレマイオスの戦力を補うために、ダブルオーガンダム支援戦闘機オーライザー」のパイロットを務めるようにもなる。一期で戦いを傍観する第三者だったキャラが、二期では自分も戦いに加わる当事者になった。これはソレスタルビーイングの起こした変革であり、戦いは誰にとっても他人事では有り得ないというメッセージだと思う。

…けれど。沙慈の複雑なところは当人も勿論ソレスタルビーイング活動による犠牲者なんだけど、一期でソレスタルビーイングの出した名もない犠牲者達の代弁者でもあった事だと僕は思っている。沙慈以外に「自分達は武力行使なんかしていなかったのに貴方達の活動犠牲になった!」とソレスタルビーイングに怒りをぶつけるキャラクターが00には居なかった。ガンダムから出てくるのはどうしても軍人ばかりで、そういう意味でも沙慈みたいなキャラは珍しかった。

その沙慈がソレスタルビーイングに与するようになったので、機動戦士ガンダム00には「ソレスタルビーイング犠牲者」という立ち位置存在が居なくなってしまった。勿論プトレマイオスメンバー達は自分達の行動が多数の犠牲者を生み出している事を重々承知して、戦術予報士の「スメラギ・李・ノリエガ」が半ばアルコール依存症になっているのはそういう理由から、だと僕は思っている。軽く見返すとスメラギさんはいつでも酒を飲んでる気がする…作戦後とか。

ただ沙慈がオーライザーに乗った事で救われた人間あの世界に多く存在するし、黒幕の策略でアロウズ側に付いてしまったルイス最後には沙慈と結ばれたのも沙慈が「ルイスを取り戻すために」刹那達と力を合わせて戦ったからだ。

二期での戦いを終えた後、沙慈はソレスタルビーイングを離れ軌道エレベーター整備士として働いている。アロウズと戦うソレスタルビーイング活躍を称える新政権プロパガンダ映画にも沙慈に相当する人物は出て来なかった。

これは機動戦士ガンダム00という作品において「沙慈はソレスタルビーイングと共に戦った」けど「沙慈はソレスタルビーイングの一員ではない」という表現だったんだろうか?と今になって気付いた。沙慈は戦いをする人ではなかった。

この日記を書くために00を軽く見返していて、「ソレスタルビーイングメンバーには守る物が無い」事が共通点としてあるのかもしれない…と思った。二期の沙慈は姉を亡くしルイスとも離れ離れでもう失う物がないから命懸けで戦えた。劇場版の沙慈はルイスという大切な人を取り戻せたので戦いから離れた。アレルヤマリーという大切な人と再会出来たので一時プトレマイオスを降りた。と考えると何だか僕の中では腑に落ちるような気がする…全く根拠はないけど。

グラハム・エーカーというキャラクターが居た。1話でAEUのスペシャル2000回で模擬戦なエースを倒した主人公刹那を2話のラストで襲う相手で、ガンダム00でアリー・アル・サーシェスと並んで人気が高かった敵役の一人だと思う。

MSに乗らない1話から「失礼!」と断りを入れながら本当に失礼な事をする愉快な人だった。僕は00を視聴する前からこのグラハムという人が人気である事を知っていたし、実際に本編を見てなんと魅力的なキャラだ!と惚れ込んだ。

このグラハムは三つの超大国家群の一つ「ユニオン」の軍隊ユニオン直属米軍第一航空戦術飛行隊通称MSWADに所属する軍人で、ユニオンの最新鋭MSユニオンフラッグ」を与えられたエースパイロットであり、操縦技術も高い。

00に登場したキャラクターの中でも最もガンダム交戦した回数が多いパイロットだろうし、その度にちゃん生還しているので操縦技術だけでなく判断力が優れている事が分かる。登場回は大体善戦してるし流石ですグラハム中尉

この人は幾度となくガンダムと戦いながら一度も仕留めるに至らず、また共にフラッグを駆る「フラッグファイター」であった部下や愛機を改修してくれた恩人ガンダムとの戦いで失った事から、戦う内にガンダムに対して恨みを抱くようになる。同時にMSという兵器を扱うパイロットとして「ガンダム」の圧倒的な性能に心奪われ、魅了された。ガンダムの性能は作中に出てきた台詞から三大陣営の最新鋭機の6倍以上の性能があるらしく、夢中になっても仕方がないとも思う。

ガンダムに対して歪んた愛憎を持ち一期の最期で主役機「ガンダムエクシア」へ襲い掛かる彼を主人公刹那は歪んでいると見なし、断ち切る事を決意した。グラハム自分を歪ませたのはガンダム存在だ、と主張した。正しく愛だね。

結局一期最後の戦いはエクシアフラッグの相討ちという形で終わる。グラハムは亡くなった二人の部下の仇を取れたと満足し、エクシアフラッグは大破した。中の人はどちらも生きてたけど、二期で出番があるからこんな所で死ねない。

二期で再登場したグラハムは周囲からミスター・ブシドー」と呼ばれ刹那の駆るガンダムと戦い決着をつける事にのみ執着する面白いけど歪んだ人物になっていた。一期で生き延びた後他に生きる意義を見つけられなかったんだと思う。

結局グラハム刹那との決闘に敗れ、刹那自分トドメを刺すように求めるが刹那は「生きて明日を掴む事が自分にとっての戦いである」と言い、グラハムにも「生きて戦え」と告げた。グラハムは一期でも二期でも死ねなかったけど、劇場版まで生き延びられて本当に良かったと思う。グラハム地球連邦軍に復帰し、フラッグの後継機でもある可変MSブレイヴ」を駆る強襲部隊ソルブレイヴスの隊長就任し大活躍する。劇場版はグラハムファン必見だと思う!

グラハム劇場版で二期の自分の行いを愚行と呼び、ガンダムではなく刹那を超えたいと言う。そして地球外生命体「ELS」との決戦で刹那通り道を作るために華々しい最期を遂げた。刹那と対になる主人公のような気がしてくる。

ここからが本題で…グラハムだけでなく沙慈もそうなんだけど、一期の戦いでソレスタルビーイングに恨みを持った人間は二期でソレスタルビーイング寄りの立ち位置になっている気がする。そういう段階は二期で終わったからだろうけどね。

機動戦士ガンダム00では対話相互理解重要性が何度も訴えられる。今は敵対していても相手と話し合って分かり合おうと努力した人は何らかの形で努力が実っている。宇宙世紀ニュータイプ達が目指していた物だと思う。

ところで小説版00によると刹那が量子ジャンプを行ってから地球に帰還するまでの50年の間も「世界各地から争いの火は消えなかった。」「大戦に発展しかけた事もある。」とマリナが述懐している。グラハムが主演を務める00の続編もその時代舞台になると言われている。ELSが平和象徴である花になっても争いは無くならなかった。コロニー公社労働者のような問題はELSが居てもどうにもならないだろうし仕方ないのかもしれない。突如現れ地球でも暴走したELSのような存在人類が受け入れるのも難しかったと思う。その気になれば人間を触れるだけで殺せる存在が、地球全土から集められた軍事力の大半を壊滅させた後何か友好の意思を示してきたとしても、怖いだけだと思うし…。

地球連邦軍の損失率は戦いが終わった後には50%を超えていたと思われる。ELSとの戦いで親族を亡くした遺族は、果たしてELSという存在を許せるだろうか。ELSとは関係なく7年前にソレスタルビーイング紛争根絶を掲げ武力介入を行っていた時それが原因で親しい相手を亡くした人間はまだ恨みを抱えていたかもしれない。対話相互理解なんて絶対にごめんだ、という人もひょっとしたら居たかもしれない。作中には出て来ないので僕の想像だけど。

サーシェスやリボンズのように相手と分かり合う気がなく争いをやめる気もない人物世界から排除される。僕は「劇場版の後だとそういう人は最終的に殺されてしまうんだろうな」と00が好きな人の前で言ってしまった事がある。その時は「どうせ00観てないで言ってるんだろうけど」と相手を怒らせてしまった。確かに劇場版にそういう人物は出ていないか勝手想像だし、怒らせてしまたこっちの言い方が悪かった。話に水を差してると受け取られても仕方がないと思う。

グラハムが主演が務める続編では、ガンダムマイスターとしてソレスタルビーイングに加わったグラハムエクシアの改修機に乗り「空白の50年」を戦うと予想されている。ああやっぱり00の続編早く見たいですね!もう楽しみで仕方ない。

追記

ソレスタルビーイングは「人類がやがて宇宙に飛び立った時に宇宙火種にならないように」というイオリアの壮大な願いを実現するための組織…と考えてもいいのかな。実は本編前から結構怖い事もやっていて、ガンダムに搭載するためのGNドライヴは一期が始まる90年くらい前に完成していたんだけど、木星圏で20年以上かけてGNドライヴを作り上げた技術者達を機密保持理由に皆殺していたり…08MS小隊ギニアス兄さんもやってたけど、悪役っぽいかな。

ところで僕はガンダム00の悪役だとチームトリニティ長男「ヨハン・トリニティ」とイオリア計画を捻じ曲げていた黒幕リボンズ・アルマーク」が好きだ。この二人は計画の一部としてやがて死ぬ事が決定されていた。ヨハンは任務以外の何にも興味を示さず狂暴な弟や妹をろくに諫めない人だったけど、ガンダムマイスターとして与えられた使命には誰よりも忠実でストイックな人だったしあの最期にはどうしても同情を禁じえない。リボンズイオリア計画を円滑に進めるために生み出された人造人間だけど、使い捨ての駒として終わるのが嫌だったか計画を乗っ取って自分支配者側になる事を目指すという…冷ややかな性格に見えて実は創造主への反骨心が原動力だったって所がとても良いと思う。

ソレスタルビーイング計画って人類全体の事を考えてはいても個人の事は全く考えてないんだろうなと思うからGNドライヴ製作に携わった人達もチームトリニティプトレマイオスチームもイノベイドも死んで人類のためになってねって扱いなのは正直怖い。だから使われるのではなく自分が使う側になってやるんだってリボンズは悪役だけど「ただ計画に従うだけで終わってたまるか!」ってガッツを感じるのが好きなのかな…と書いていて思った。やってる事は悪役だけど。

ところで機動戦士ガンダム00には「in those days」というキャラクター原案を担当された高河ゆん先生による各キャラクター内面について掘り下げられた漫画作品があるけれど、僕はこの漫画で描かれたリボンズ解釈が大好きだ。ソレスタルビーイングスポンサーでもある国連大使アレハンドロ・コーナー」の小姓をリボンズ結構楽しんでやっていて大使が亡くなった事を本当は少し残念に思っていたり、計画がどんどんズレて次々修整せざるを得ない状況に内心殆ど余裕がなかったり、実は親であるイオリア人間ばかりを見て子供である自分の方を見ず愛してくれなかった事に大変なコンプレックスを持っていたり…アニメの冷ややかな悪役という雰囲気も良いけど、この漫画の実はとても繊細な内面打たれ弱いリボンズ人間臭くて「これはこれでとても良い!」と僕は思うアニメ世界でもリボンズが改心すればまた彼は肉体を作り直して復活できるのだろうか?実際にグラハムは復活したので少しだけ期待しても良いかな。

もしかしてイオリアという人は大切に思える誰か特定個人が居なかったかあんな壮大な計画を思い付き実行出来たのかな?と少し思う。もし居たとしても「世界を良い方向に変革したい」という使命感が勝ったのかもしれないけど。

00の感想を書いている内にやっぱり僕は00が好きなんじゃないだろうか、という気がしてくる。「やっぱり好きな方なんだろうなあ」というこの距離感で00とは末永く付き合っていきたいなあ。

2020-07-07

追記作品の出来が良いと思う事とその作品の事が大好きかどうかは実は関係ないのかも?という話

機動戦士ガンダム00」という作品がある

2007年から放送された、TVガンダムシリーズの中で初めてのハイビジョン制作・一期と二期の分割放送など新たな試みが取り入れられた、完結から10年経つ今でも高い人気を誇る作品である

僕はこの作品を初めて見た時、本当に驚いてしまった。「TVシリーズなのにこの作画の良さはどうなってるんだ!?最近アニメクオリティ高いって聞いてたけど劇場版OVAでもないTV作品でもこんな凄いのか!?」ともう興奮した。

西暦2307年地球上の国家は大きく三つの超大国家群に別れて終わりの見えない争いを続けていた。そんな不安定の情勢の中、突如機動兵器ガンダムを所有する私設武装組織「ソレスタル・ビーイング」が現れる。彼らは世界から戦争行為を根絶するためにどのような理由があろうとも全ての戦争行為に対して武力による介入を行うと宣言した。何だこの掴みは!?こんなガンダム見た事が無いぞ!世界各地で戦うガンダムから始まる1話はWっぽいかな?

今でこそもうそういう物だ、と認識しているけど主人公名前が「刹那・F・セイエイ」でその口癖が「俺がガンダムだ…」などともう序盤からインパクトが凄かった。主人公達以外も模擬戦男「パトリック・コーラサワー」、口から名言が飛び出す男「グラハム・エーカー」、ところがぎっちょん「アリー・アル・サーシェス」など、視聴前から存在だけは知っていた愛すべき敵役キャラクターも次々と出てきた。序盤からこんなに印象的な敵役がどんどん出てくるガンダムは中々無いと思う。

また、当時僕は活躍されている声優さんについても疎かったので、出演されている人達も「あ、ガンダム00に出ていた人だ!」という感じで覚えていた。宮野さん、神谷さん、吉野さん、中村さん、浜田さん。皆僕にとっては「00の人」だ。

作画が良い、キャラクター個性的。これに加えて音楽まで良いんだから堪らない。あの川井憲次氏だ!特徴的なコーラスは一度聴いたら忘れられない。僕が川井さんの曲を聞いたのは00が初めてだったのでやっぱり「00の人」だ。

他にもMSパイロットヘルメットを被ると音がこもったり、動力から漏れ出る特殊な粒子が慣性重力作用するガンダムタイプは同じMS兵器でも三代国家群の機体と挙動が全く異なるなど、細かい所にも力が入っていた。

トランザムというパワーアップも良かった。機体色が赤く変化し、残像が残るほどの高速戦闘可能になる機体の性能を三倍に引き上げるド派手なシステムだ。赤くて三倍…シャア専用?3倍界王拳?V-MAXオマージュですよ。

大分後になってトランザムスライドで誤魔化してるだけだという意見も聞いたがそれがどうした!動いてカッコイからそれで良いのだ!それにスライドじゃなく普通に動いてる戦闘シーンも多いのだから問題ない!発想の勝利だ!

ちなみに僕は一期のキャラだと人革連の強化人間こと超兵1号「ソーマ・ピーリス」というキャラが好きだった。ガンダムマイスターアレルヤとの因縁や、上司であるセルゲイ大佐との触れ合いなど、色々と先が気になるキャラクターだった。

一期の物語は三大陣営連帯に生まれ国連軍によりソレスタルビーイングの実働部隊プトレマイオスチームが壊滅し、その国連地球連邦政府名前を変えた数年後の世界舞台に続編を匂わせる形で一旦終了する。

という訳で一期を見終え二期も見た。UVERworldの 『儚くも永久のカナシ』、良い曲だ…もうOPからこれは凄い!と惹き込まれた。やっぱりこれが僕の初UVERworldだったので、僕にとっては『00の儚くも永久のカナシ人達』だ。

二期では遂に満を持して作品タイトルを機体名に冠する「ダブルオーガンダム」が登場し、一期でソレスタルビーイング技術流出した影響でMSの性能が格段に向上した世界で一期より激しい戦いが繰り広げられる事となった。

僕も実際に見てこのガンダムは凄い!と思ったが、やはりリアルタイムで見ていた人達から評価もとても高く絶大な人気があったらしい。F91から19年ぶりに“ガンダム”完全新作映画が00の続編として製作され、人気を博した。

スロー再生でも目が追いつかない程超高速でありながらみっちりと描き込まれ戦闘シーンや、映像作品では初となる地球生命の登場など、19年ぶりの完全新作劇場版というファンの期待にも負けない非常に濃いガンダムだった。

そしてその劇場版から10年経った現在、40年以上続くガンダムシリーズで00は初めて舞台化された作品になり、ガンダムマイスターとしてソレスタルビーイングに加入したグラハムが主演の続編が製作される事も既に決定している。

アナザーガンダムでありながらガンダムシリーズ初のTV版の続編としてOVA作品が作られたWの人気も凄いと思っていたけど、00も凄い。ガンダムWとガンダム00はゲーム作品で共演した時も濃密にクロスオーバーする事が多いらしい。

正直な話、僕はこの作品欠点があまり思い付かない。強いて言うなら一期で登場した一部のキャラ達が二期で退場する際に「え、そんなあっさり?」と思ったくらいで、全体的に非常にクオリティの高い作品だったと思っている。

主観的に見ても客観的に見ても非常に評価が高い、この「機動戦士ガンダム00」という作品。ここからが本題なんだけど…僕はこの作品が大好きか?と考えると案外そうでもない。嫌いではないし好きな方ではあると思うけど。

これは作品の美点欠点の話じゃなくてあくまで僕の好き嫌いの話だけど、僕はこのガンダム00という作品ソレスタルビーイングという組織最後に壊滅してしまう物だと思っていた。武力介入の際に、目の前の武装勢力駆逐より人命救助を優先してしまう心優しきガンダムマイスターアレルヤ・ハプティズム」というキャラクターが居た。彼はガンダムマイスターとして初めて民族紛争には武力介入し人革連の基地へ爆撃した際自分を指し「稀代の殺人者」という言葉を使った。家族自爆テロで失った過去を持つガンダムマイスターロックオン・ストラトス」はその自爆テロ計画である傭兵サーシェスにお前も同類テロリストだ、と煽られた際に「咎は受けるさ」と言い、戦いの果てに亡くなった。

ソレスタルビーイングメカニックイアン・ヴァスティ」は自分達は犯罪者であり、戦争をなくしてから罰を受けると言った。これは最終的にソレスタルビーイングは今度こそ本当に壊滅してしまうのだろうな…と薄々僕は思っていた。

二期のラストでかつて憧れた存在であり、自分を拾ってくれたある意味恩人でもある相手を激戦の末倒した刹那は、「自分達は武力行使してでも抑止力となって生きる」「存在し続けなければいけない。未来のために」と決意する。

僕がこの最終話を見た時には「00は劇場版もやる」という話は既に出ていたので「そうか、今度こそそっちで完結するんだな」と思った。というか逆に「00というガンダム劇場版が今度公開される」と聞いてTV版を見ていたんだろうか?

劇場版00が公開されてから1年以上経ってようやく僕は視聴出来た。新型主役機クアンタや金属生命体ELSの話は事前に聞いていたのでとてもワクワクしていた。もう凄かった!ただでさえ高品質だった作画劇場版クオリティだ!

最後はELSとの最終決戦から50年後、離れ離れだった刹那作品ヒロインマリナ・イスマイール姫」がイッツタイムナウしてやっと出逢えたところで終わる。若イオリアとE・A・レイはおまけというか00の前日譚みたいな物だから置いておく。

ソレスタルビーイング特に壊滅しなかった。劇場版00の公式ガイドブックに収録されている水島監督脚本黒田さんの対談によると「劇場版が決まらなかったらTV版には別のルートもあった」「劇場版監督が目指したAルートでBルートもあった。どちらも描いている事に大きな差はないけど、死ぬ人がいた」「25話を見直したけど、冷静になってみると、マイスターが死んでもきれいに収まる」との事なので、本来ならマイスターが死亡する筈だったのかな?と思った。

TV版の一期から劇場版まで3年以上作品応援し続けた作品ファンの事を思うとそれはあんまりな気もする。ただ僕個人の好みからすると、00は作中で匂わされていたソレスタルビーイング壊滅オチの方が好みだったかもしれない。

ここまで書いて、僕は「00の事が大好きではない」と言いながらやっぱりそれはそれで好きなような気がしてきた。「大好き」でないだけで、実は結構気に入っているんだろうか。色々と言いたい事はあっても、やっぱり好きなのかもしれない。

最近公式配信される機会があったのでまた一期を少し見返した。今のアニメに慣れた目線から見ると作画に関しては思い出補正がかかっていたな、と思ったがキャラクター音楽の魅力は変わらなかった。何と13年も前の作品だ。

機動戦士ガンダムが40年以上愛されたように、機動戦士ガンダム00もこれから長い間愛される作品になると思う。これからも僕は「00の事がそれなりに好きなつもり」のファンとして00が好きな人達と関わって行けたら良いな、と思った。

追記

勢いで書き上げたけど、00が好きな理由は書いても00の事が大好きではない理由殆ど書いていない事が分かった。壊滅すると思っていたソレスタルビーイング物語ラストまで普通に健在だった、というのは間違いなくあると思う。

僕がこの作品の中で好きになったキャラクター達があまり良い結末を迎えられなかったり、僕が思っていたのと違う方向に行ってしまった事が「それなりに好き」でも「大好き」ではない大きな理由だと思う。メカニック戦闘文句無し。

アンドレイ・スミルノフというキャラクターが居た。ソーマの上官セルゲイ大佐の実の息子であり、幼い頃に軍人であった父セルゲイ作戦中に母を戦死させてしまった事で父を恨み、また父であるセルゲイアンドレイと向き合う事を恐れたため10年以上父と疎遠であったという、一体どこの富野主人公だ?という青年である声優さんブレンパワードで伊佐未勇を演じた白鳥哲さんだし、00の中でも富野チックなキャラクターだと思う。グラハム台詞富野っぽいかな。

幼い頃に母を亡くし、また父ともろくに顔も合わせないという親をやってくれる人が居ない環境アンドレイは育った。彼が父であるセルゲイ・スミルノフと顔を合わせたのは、両親と同じ軍人としての道を歩み、現在父が暮らす士官用宿舎に超兵ソーマ・ピーリス中尉招聘に訪れた時だった。そこで彼が見たのは、自分と近い年頃の女相手にまるで父親のように振る舞う実父の姿で…これ、ブレンパワードの勇なら「父親ごっこはやめろー!」って叫んでいたと思う。

セルゲイ大佐軍人として素晴らしい人物で、ソーマにとっても良き上官であり、身寄りのない少女の身元を引き取り人間らしい生活を取り戻させてあげた本当に良い人だと思う。実際視聴者からの人気も高かったし、僕も好きだ。

ただ実の息子とは言葉も交わさず何も父親らしい事をしなかったのに、赤の他人にまるで本当の父親のように愛情を注いだのは…実子に親らしい事をしてあげられなかった代償行為だと思うんだけど…貴方は何をやってんです!?

大佐がそうやってソーマと疑似的に親子関係を築く事で親心を満たしていた数年間も実の子供は親の愛情に飢えていた訳で…セルゲイ大佐の事は好きだけどアンドレイに恨まれても仕方がない、と思う。大半の人は恨むと思う。

その後、セルゲイ大佐は長年の親友地球連邦政府に対しクーデターを起こし、大佐自身もそのクーデターに関与していたと思われた事から実の息子であるアンドレイ殺害された。大佐自身クーデター肯定しなかったが、連邦軍人として食い止めようと友人へ何かをした訳では無い中立的立ち位置だったので、人によっては消極的肯定していたと思われても仕方がない状況だったと思う。アンドレイセルゲイ大佐クーデターに関与していたと判断した。

その後、アンドレイは二期の最終決戦でソレスタルビーイング対峙し、宙域に撒かれたGN粒子の作用もありセルゲイ大佐と疑似的な親子関係を築いていたソーマ・ピーリス本名マリー・パーファシー)と対話する。そこで彼は「父は何も言ってくれなかった、言い訳も、謝罪も、僕の気持ちなんて知ろうともしなかった」と悲痛な胸の内を明かした。父親が本当は自分を思っていたと聞いて「言ってくれなきゃ何も分からないじゃないか」と彼は子供のように泣いた。

…声は伊佐未勇だけどエピソードは同じ作品に出てくるジョナサン・グレーンみたいだ。間違いなく00で僕の一番好きなキャラクターだと断言出来る。富野作品なら主人公ライバルかどっちにしてもメインキャラクターになれてたかも。

そんな彼だけど、昔は00のファンから嫌われていた…ような気がする。人気キャラであるセルゲイ大佐を殺したのもそうだけど、その動機一方的逆恨みだと思われたのかな。僕は擦れ違いの原因は親である大佐側だと思っている。

それと一期からインキャラである沙慈・クロスロード婚約者であったルイス・ハレヴィに横恋慕していたのもあると思う。沙慈とルイスは何年も離れ離れなのに、アンドレイは上官と部下の関係ルイスと近い距離に居たからかな…。

そんな彼も劇場版00で行われた地球生命体「ELS」との最終決戦で戦死を遂げる。その彼の最期を見て「号泣した」「二期では嫌いだったけど劇場版で好きになった」「何度見ても涙腺が緩む」という人も大勢居たらしい。

僕はアンドレイが好きなので出来れば彼には生きていてほしかった、と思った。劇場版で死んだのも00ファンに嫌われていたから…と考えるのは邪推だとも思う。00ファンに高い人気を誇ったグラハムだって劇場版で一度死んだんだから

余談ではあるけど、グラハムもELSとの最終決戦において肉体的には完全に死亡したけど、続編では疑似的な蘇生果たしている。ならアンドレイも…と思わないではないけど無理だろうな、と分かっている。そこまでの人気が無いから。

ここまでアンドレイについて書いていて思ったけど、やっぱり僕は00の事が好きなんじゃないだろうか…?アンドレイというキャラが好みのドストライクなので、そのアンドレイを生み出してくれた00という作品の事もやっぱり好きなんだろうな。

追記2】も書きたかったんですが、文字数制限に引っかかってしまいました。こんなにこの作品について語りたい事があるとは思わなかった…ような気もしているけど、ひょっとして人間普段考えている事を文章にするとそれくらいの文字数になってしまうのかな…と思った。機動戦士ガンダムシリーズはとても好きな作品なので、00についてもまた機会があれば日記に書きたいです。4クール劇場版に加えて外伝や裏設定など、本当に幾らでも語る事があるなあ、00。

機動戦士ガンダム00について書いていて改めて思ったんですが、やっぱりこの作品はとても面白いです。面白いと思うし、「かなり好きだ」とも思うから、どうしても引っかかる所があるのかな…。書き出す内に好きになってきた気がする…。

2020-07-02

anond:20200702080716

中共滅びねぇかなぁ、とは思うけど、香港英国以外にとっては内国問題には違いないので、なかなか米国武力介入正当性付けづらい気がする。英国が英中共声明違反で介入、同盟国として介入なら正当性付けられそうだが。

米国単体で出来るのはそれこそ在台米軍復活させたり(台湾同意必要だが)が限界でしょ。共和党民主党共に中国に対しては批判とはいえルビコン川なので今の米国には難しいんじゃね?とは思うが。

anond:20200702080256

香港武力介入しないと救えないけど

一武力介入できそうだったアメリカの現状を考えると

香港を救うのは不可能だね

香港は死んだ

2020-05-24

誹謗中傷が良いかいか価値問題

今回誹謗中傷で死んだ彼女は新進気鋭のレスラー

界隈では優れたプレイヤーとして活躍していた

彼女スタイルは多くの人々を勇気づけ熱狂させていた

何よりまだ若く未来があった

ゆえに彼女は大いに価値がある存在で、なおかつ優れていた


逆説的に価値のない存在誹謗中傷され自殺なりなんなりで処理されるべきだと思う

そのための誹謗中傷は法には触れないしだれも咎めない

その結果死んだところでマイナスゼロになるだけだし

大局を見ればプラスになるから

自然的な淘汰といっても過言はない

からアベは叩かれても問題ないし自殺に追い込んでも罪にはならない

彼は老木の様なもの価値がなく邪魔なだけだから

彼に与する自民党雑草もも等しく伐採すべきだし

それに伴う罵詈雑言武力介入はなんら罪に問われる必要はない

彼らに価値はないからだ

2020-04-24

anond:20200423225909

Basic Incomeが基本になる事で、労働人口現象し、 新社会主義と呼ばれる

日本世界出生率上昇

TPP廃止 というかフェイドアウト

EU貧困国とドイツ以外は離脱し、ドイツ連合と呼ばれる

フランス、相変わらずツンデレ目立ちたがりキャラで、EU離脱

イタリア、相変わらずパスタトマト食えれば文句わずドイツ連合

中国ベトナムフィリピン戦争吹っ掛けて、コロナ騒動国民不満もあって、第三次世界大戦なるか、のギリギリライン政治的に終息

中国、上位と入れ替わりに、民族紛争民主化運動が起き、今度は他国武力介入制圧中国共産党の解体資本主義国家として歩む

・この間、中国工場に頼っていたメーカーは打撃、国内他国工場分散製造していた企業は影響受けず

米国コロナ騒動後、民主党共和党対立激化、州単位に集まり始めるが、完全な分離には至らず

GAFA v.s. G7対立

既に起きてる事案もあるけれど。

2020-04-11

二〇二〇年五月七日コロナ疲れで街へと繰り出した若者自衛隊武力介入する田安門事件が起きた。

2019-01-02

[] #67-6「年越した四股使途(意味不明)」

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「それよりもさ、『マホ使』観ようぜ。歌ばっか聴いてるより、こっちのほうが面白いじゃんか」

魔法使いじゃありませんわよ!』かあ。

資金を持て余した貴族令嬢が、子供の頃の夢だった魔法使いになるのを夢見て、様々な“魔法使いっぽい”ことを大げさに実現する。

……という設定で長年続いてる、年末番組風物詩だ。

近年では超能力者の躍進や、魔法少女アンドロイドなどの影響もあり、マンネリどころか更に面白くなっているとさえ思う。

しかし、気がかりなこともある。

「でもなあ、善良な市民団体の声がなあ」

兄貴はそういうの気にしすぎだって

そうは言っても気にもするさ。

善良な市民団体は、最近では特に力をつけている。

特に中東の国に武力介入して鎮圧してしまったニュースは衝撃的だ。

その国の宗教にまで口出ししてブルカニカブ廃止させた時は、いよいよここまで来たかといった感じだった。

噂では、魔法少女アンドロイドを作った大手ロボット企業戦争をするという話もある。

この『マホ使』が種火になるんじゃないかと思うと、気が散って素直に観ることができない。

とはいえ掃除が終わったら観てもいいと言ったのは俺だ。

弟は言われたとおり掃除を済ませたのだから個人的感情はともかく見せてやるべきだろう。


「……ん?」

ふと、弟の掃除スペースに目を向ける。

よく見るまでもなく、まるで終わっていないのが分かった。

「おい、弟よ。まさか“アレ”で掃除をしたって言い張るつもりじゃなかろうな?」

だって、年越したじゃん」

「……は?」

「“年末から”やってた大掃除だろ。つまり年を越した時点で『年末大掃除』じゃなくなる」

かに時計を見ると、既に新年を迎えている。

だが、そんなのは大した理屈じゃない。

「言っておくが、『掃除を一生しない』という選択肢があるわけじゃないぞ」

「……」

俺がそう念を押すと、弟は無言で掃除を再開した。

やれやれ、そんな御託をのたまうほど掃除したくないのか。

俺もズボラなほうだが、こいつは筋金入りだな。

まあ弟の主張は理解できなくもない。

そもそもズボラな俺たちにとって、『年末大掃除』というものは“理由”と“目的”が一致していない。

年末から”という理由がなくなってしまった時点で、“掃除をして部屋を綺麗にする”という目的も失われるのだ。

だが、とどのつまり掃除をやりたくない」というのを誤魔化しているに過ぎない。

掃除をしなくていい理由にはならないんだ。


…………

さて、そろそろか。

「じゃあ俺は出かけるが、帰ってくるまでには掃除終わらせとけよ」

年越しの大掃除をやっている弟を尻目に、俺は外出の準備を始める。

「え、今からどこ行くの?」

神社だよ。カン先輩の屋台を手伝う約束してんだ」

元旦仕事? 大企業ですらお休みモードのところもあるのに」

「あれは企業の“ポーズだって元旦に働く必要がないのなら、元旦に休む必要もないだろ」

「ん?……」

「見せ掛けだけ良く見せて社会に媚を売るくらいなら、普通にモノ売ってたほうがマシってことだよ」

「それも、そうか……うーん、なんか言い包められてる気がする……」

「言い包められろ。それに抵抗するほどの理由目的があるのなら話は別だが」

「……はいはい兄貴が帰ってくるまでにはちゃん掃除終わらせるよ」

この世の理由目的なんてものは、俺たちが思っているよりも曖昧だ。

俺たちだってそうだ。

でも、それ自体は悪いことじゃない。

年末からという意味不明理由で、部屋を綺麗にする気力が湧く。

年越し蕎麦や、おせち献立を埋められる。

新年のため神社に人が集まり、人が集まるから屋台で儲ける。

そういう漠然とした理由で十分なんだよ。

年を越そうが俺たちは、俺たちの日常は大して変わらないのである

(#67-おわり)
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