はてなキーワード: 文化部とは
「美味しんぼ」の登場人物が全員キチガイに見えるのは、漫画として面白くするために戯画化して描いているから、というのは分かる
けど、時々「やっぱりこの漫画の原作者って根本的に倫理観がおかしいんじゃないか」と思われるような描写がいくつもある
他にも、食事に招いてもらっている方が文句を言ったり、相手に奢ってもらう気で人を食事に誘ったり、など細かい非常識描写で特に厚かましい振る舞いとして描かれていないものもたくさんある。
これに触発されて。
https://kamiyakenkyujo.hatenablog.com/entry/2023/04/02/014016
前提として、
・給食費は別建てで引き落とし。およそ月5000円。
・制服は計50000円くらい。
・部活動にかかる用具代などは別途。
日本スポーツ振興センター掛金 500円
学年運営費・学級運営費 700円 → 教室の掲示とかクラス運営にかかるお金とか。使い勝手のいいお金が必要なのはわかるけど、これって保護者負担なの?公立中ですが……
生徒会費 3000円 → 生徒会運営に使われるのは微々たるもの。ほとんどが部活動への助成に充てられている。
中体連負担金 600円 → 運動部大会にかかるお金。学校の生徒数分を徴収される。文化部・部活動未加入の生徒も集金される。
同窓会費 500円 → 同窓会開かれてない。聞いたら使われずにプールされてるだけ。うちは高校じゃなくて「公立中」です。
PTA会費 3000円 → まあ普通の金額、と思うだろうけど、ここからの支出見るとなんと半分がPTA雇用事務員さんへの人件費!
体育文化振興費 3500円 → 部活動への助成。実質運動部の遠征助成に充てられている。
PTA安全会費 500円 → 保険代。会員は加入必須なのでわかる。
一日一円貯金 365円 → 学校施設の整備補修に充てられる。まあ使い勝手のいいお金が必要なのはわかるけど……PTAは学校の財布じゃないよ。
総計400万以上の予算を執行するために、100万円で事務員さんを雇ってる状態。PTA、お金で解決できるならwin-winじゃね?というのが実現してるよ!
ちなみに「学校徴収金」「PTA関連」一緒くたにして集められてるよ!
一斉集金は違法じゃないとはいえ、そもそも学校とPTAは別組織という意識は学校にもPTA本部にもありません。
高卒になる(なった)女です。
毎日風呂に入ることができない。というより、3日ぐらい空いても問題なくない?と思っている。高校は通信制だったので、たまに人に会う時には入ってたけど基本3~7日に1回のペースで入る。7日空くとさすがにかゆいので仕方なく入る。
中学以前はどうだったか覚えていない。たぶん2~4日に1回とかだったんじゃないか?一度部活の人にバレて引かれたことは覚えてる。文化部だったので、夏など汗かいたときは必ず入ると言って誤魔化した。
毎日風呂に入らないのが人に知られたらまずいとわかっているのに、入れない。バカみたいだけど自分で自分のことが嫌いになってストレス。じゃあ入れよ……。
なら家族は何も言わないのかって、家族も入らないんだよ。いや、父は入ってる。母は自分と同じように入らない。両親とも何も言ってこない。悩みを相談するにしたって、母は汚いと言うようなもので。それを言う勇気はない。
別に風呂は嫌いじゃない。入った後は入って良かったと思うし今まで入らなかったことを後悔する。でも、次の日は入らない。めんどくさいから。
4月から親元を離れるので、この機会に毎日か、せめて2日に1回は風呂に入れるようになりたいけど自信がない。元々習慣付けが苦手なので、今度もうまくいかないと思っている。誰か、風呂の習慣を無から有にした人いませんか。
親北正義連の従軍慰安婦を搾取して金をだまし取り続けたユンミヒャンとどうつながっているのか。
@KJvdcYYG7rONyUl
東京都監査事務局が、Colaboへの住民監査請求への監査結果を公表しました。請求の大半は退けられ、違法な点や会計不正がなかったと明らかになりました。今まで「不正」と拡散されてきたが、実は不正はなかったということです。
kanaloco.jp
「Colabo」巡る監査請求 経費一部、都に再調査指示 | カナロコ by 神奈川新聞
虐待や性搾取の被害少女らを支援する一般社団法人「Colabo(コラボ)」が、東京都から受託する若年被害女性等支援事業の委託料に「不正受給がある」とした都内在住の男性による住民監査請求について、都監査事務局は4日、主張の大半は「妥当でない」…
@zzTyV6vdCnkuLnm
·
返信先:
@KJvdcYYG7rONyUl
さん
勇気ある発言、本当にありがとうございます。応援してます。
@KJvdcYYG7rONyUl
返信先: @zzTyV6vdCnkuLnmさん
ありがとうございます。高木さんのツイート、大変勉強になっています!
@KJvdcYYG7rONyUl
文化部。呟きは個人として。2022年7月に「日本軍「慰安婦」、教育に介入する政府の対応を問い質す:歴史から学ぶとは何か」(世織書房)を出版しました。共著に「時代の正体-権力はかくも暴走する」(現代思潮社)など、寄稿に「女性国際戦犯法廷20年 判決/証言をどう活かすか-日本軍性奴隷制を裁く」(世織書房)。
アルコールをやめられず、新卒で入った会社をクビになった俺は『ブルーアーカイブ』と『ウマ娘』を始めた。流行ってたから。
金が無いから当然ジャブジャブ課金できないが、2次創作の神絵師のブヒれるイラストが無料で大量に流れてくるから問題無かった。
ついでに関連したツイートをすれば「いいね」が稼げて承認欲求が満たされるし。
だが両者とも、時間差でチア衣装を実装する。それで俺の脳は破壊された。
チアガールが応援する対象は、往々にして大衆スポーツのレギュラーを勝ち取った強者男性だ。というかそれが全てだ。
陰キャキモ文化部の応援にチアは来ないし、チアの女子ばっかを見てるような挙動不審キョロ充はそもそも射程外だ。
遠すぎる。さすがに弱者男性が想像、感情移入できる範疇を超えている。
友人に「いや、せめてスク水だろ…」とキレたら、「え、サンタコスやバニーは良いんだw」って笑われた。
死ぬほど惨めだった。
活動量のキャパが狭くて困ってる増田だよ 想像の100倍くらいブクマついてて心底びっくりした 以下感想備忘殴り書き
・まず、全面同意してくれてる方まじありがとう 共感のコメントあって嬉しかったです
→おっしゃる通りです 運動習慣が全くないし万年文化部で学生時代の運動量の貯金?もないので危機感覚えてる 運動します あと糖質過多タンパク質過少なので頑張ってご飯食べます
→若干感覚過敏の気はあるような 学生時代はバイトで接客業とかしていたが超疲れる割に出来悪かったし、店で流れてる有線が気になってしょうがなかったり一方でお客さんの動きには気づけなかったり明らか向いてなかった 今の職場は電話もあんまり鳴らないしなにより自席に仕切りがあって有難い
→あと極度の優柔不断なので、脳内で考え込んでるだけでキャパを食われてるような気はする
→以下にも書くがなんか仕事が暇すぎるのが良くない気もしている 無価値感がすごい あと趣味もないし、まあ全体的に人生つまらない
・「フルタイムで働けてて生活に支障きたさないならいいのでは?」「そもそもなぜキャパを増やしたいのか?」「SNSの見過ぎ」
→SNSの見過ぎは否めない インスタ上ではみんなきらきらだよね
今の生活強度が最低限すぎて焦ってるっていうのがでかい フルタイムとはいえ内勤で座り仕事で、週3在宅勤務、仕事内容も時期によっては信じられないくらい暇 実家暮らしで家事してなくて仕事終わったらご飯もお風呂も整ってる
なのに出勤日に寄り道するぞ〜と思ってても面倒になって帰っちゃうし(平日1〜2時間寄り道して帰ってみれば?というの見かけたので)、趣味もなく、何もしてないっていってもゲームとかスマホとかしてるでしょ、っていうのもあったが、最近はyoutubeとかアマプラすら観れなくなってはてなとTwitterとtiktokのループ、ツリーとか長文はもちろん面倒で読めない
なにかライフイベントがあって(予定は1ミリもないが)生活スタイルが変化したら詰むのでは?と思っている
・「活動しないから疲れる、修行だと思って外に出ろ」「省エネ行動しているからどんどん上限が減っていくんだよ」
→正直私もそう思うしそれを一番危惧している 習い事とか自分の選択抜きで強制的に外に出る用事を作ったらよいのではって書いてくれてる人もいてなるほどと思った
前回の投稿が思わぬ反響を呼んで驚いたので第二弾を書くことにした。
こっちの方がより強く押したい話なのでこれを先に書けばよかったと後悔している。
ちなみに、私は某ベネ○セの社員ではない。申し訳ないがそんなに大手に努めていないので。
ただ、首都圏のほとんどの主要な塾は私自身が子供時代を通じて通ったことがある、
もしくは学生時代、社会人を通じてアルバイトまたは正社員どちらかで働いた経験があるとだけ言っておく。
皆さんは、3年ほど4教科通塾して勉強して受験に臨むのがスタンダードな考え方だと思っていないだろうか。
まだまだそれが一般的ではあるのだが、長い目での進学を考えた時に、もっとお得なルートがあるのではないかと私は考えている。
知人Aの話。Aは中学受験時、偏差値60後半のクラスに在籍していたが、
第一志望の御三家に落ち、かなりのすべり止めに進学することになってしまった。
学校の成績はほぼトップ⑩をキープしつつ、高校受験のための勉強を続行。
かなりのすべり止めとはいえ自称進学校だったため、中学までの勉強は遅くとも中三の一学期までには
全科目終了していたこと、内申点のつけ方が甘い学校だったことが勝因だったようだ。
ちなみに、その子は週二回あるかないかのゆるゆる文化部で、特にクラス委員などもしていなかったが最高評価の内申がついていた。
教え子Bの話。その子は中学受験代も抑え、かたくなに2科目受験を貫いた。ちなみに帰国子女ではない。
帰国子女じゃなくても、英語ができれば受かる学校は首都圏で140校を優に超えているため、昔よりも受験の選択肢が広いのだ。
最近はどの学校も生き残りをかけて英語に力を入れている、もとい、はじめからある程度英語ができる子を獲得するのに力を入れている。
某学校の話だが、英語枠で入ってきた子には取り出し授業と称し帰国子女と一緒にネイティブの先生の授業がほぼマンツーマンで受けられるなど、
某プリントいっぱいやる塾(名前は出さない。)等で英検準2くらいを取って筆記をできるようにしておけばかなりコスパいいのではないだろうか。
この方式での受験のさらなる利点は、中学で取り出し授業の恩恵を賜り高校で都立に鞍替えも可能ということだ。
英語特待は奨学生になれることも多いので、3年間のみの私立在籍+特待生+高校都立大学国立 の流れなら長期的に見てかなりお得だと思う。
私が働いていたところもそうだったのだが、塾はいまだに同調圧力で4科目受験を進めてくるので、なかなか2科目に振り切るのは至難の業。
けれど、超難関校に進学するのでは無ければ金銭的にも結構お得な方法なのではないかと思う。
本当は英語を試験に組み入れたいが、難関校がそれをやらないのでなんとなく入れられない学校 は多い。
学校のブランド名を買うために…という人もいるだろうが、私は私立中高一貫の偏差値は公立に比べかなり流動的で、暴落の危険も秘めている
あまりあてにならないものだと感じている。実際に、偏差値の高さだけで進学した知り合いCの学校はC在籍中に偏差値が10近く暴落し、
涙を呑んでいた。なんだかんだ、ネームバリューと認知がある都立進学校が生涯にわたって出身高校名を大事にしたい人には安全株だと個人的には思う。
第1回(2008年)
黒木瞳(芸能部門)、小渕優子(政治部門)、坂東眞理子(学術部門)、勝間和代(経済部門)、栗原はるみ(文化部門)
第2回(2009年)
今井絵理子(音楽部門)、黒田知永子(文化部門)、安田成美(文化部門)、俵万智(学術部門)、佐々木かをり(経済部門)
第3回(2010年)
森高千里(音楽部門)、江角マキコ(芸能部門)、蓮舫(政治部門)、久保純子(文化部門)、小谷実可子(スポーツ部門)
第4回(2011年)
今井美樹(音楽部門)、石田ひかり(芸能部門)、清原亜希(文化部門)、山本愛(スポーツ部門)
第5回(2012年)
渡辺満里奈(芸能部門)、土屋アンナ(音楽部門)、冨永愛(文化部門)、岡崎朋美(スポーツ部門)
第6回(2013年)
西原理恵子(文芸部門)、hitomi(音楽部門)、長谷川京子(芸能部門)、辻希美(文化部門)、赤羽有紀子(スポーツ部門)
第7回(2014年)
小倉優子(芸能部門)、北斗晶(スポーツ部門)、内田恭子(文化部門)、小室淑恵(経済部門)
第8回(2015年)
永作博美(芸能部門)、高島彩(文化部門)、渡瀬マキ(音楽部門)、小笠原歩(スポーツ部門)、高野優(文芸部門)
第9回(2016年)
藤本美貴(芸能部門)、友利新(経済部門)、浅尾美和(スポーツ部門)、湊かなえ(文芸部門)、滝沢眞規子(文化部門)
佐田真由美(文化部門)、荒川静香(スポーツ部門)、木村佳乃(芸能部門)、後藤真希(音楽部門)、近藤麻理恵(経済部門)
和田明日香(文化部門)、杉山愛(スポーツ部門)、大島美幸(芸能部門)、安倍なつみ(音楽部門)、経沢香保子(経済部門)
梨花(文化部門)、吉瀬美智子(芸能部門)、松本薫(スポーツ部門)、辻村深月(文芸部門)、小脇美里(経済部門)
第13回(2021年)
三浦瑠麗(政治部門)、潮田玲子(スポーツ部門)、篠田麻里子(芸能部門)、蛯原友里(文化部門)、蜷川実花(芸術部門)、タサン志麻(特別部門)
第14回(2022年)
広末涼子(芸能部門)、鈴木亜美(音楽部門)、荒木絵里香(スポーツ部門)、近藤千尋(文化部門)、金子恵美(政治部門)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%9E%E3%82%B6%E3%83%BC%E8%B3%9E
夜行バスの思い出を気紛れに綴っていたら、連想ゲームのようにN君のことを思い出した。これも何かの機会だと思い、ここで書き残すことにした。予め断っておくと、ほとんど夜行バス要素は無いし、N君という呼び名も、星新一式のニュートラルな呼称であり、実名のイニシャルではない。
N君は、高校の同級生で同じクラスだったが、特に俺と親しかったわけではない。俺の記憶の中のN君は、優等生でも不良でもなく、運動部所属でも文化部所属でもない、あまり目立たない帰宅部の生徒だった。
ここでド田舎の高校あるある話を解説しておくが、当時の暗黙の了解として、生徒は部活動に所属すること、しかも、運動部が最も望ましいとされていた。文化部は、運動部より一段低く見られ、帰宅部となると、教師や保護者から胡散臭く見られるという始末だった。俺はといえば、オタクのくせに無理をして運動部に所属し、体育会系集団と校内オタク集団の間を、コウモリのようにフラフラしていた。
そんな風にド田舎の同調圧力に屈していた俺から見ると、校内のどのようなコミュニティにも属していないように見えるN君は、孤高というか不思議な存在だった。
N君は、俺を含めた同級生との休み時間や放課後の会話に、自ら積極的に加わったりすることは無かったものの、会話をする機会が有れば、分け隔てなくフランクに接して明るく話す程度には社交的だった。俺も他の同級生も、N君を特別に好きだったかどうかはともかく、特別に嫌ったりはしていなかった。帰宅部にも関わらず、運動部に所属する生徒たちから見下されたりするということがN君はなかった。優等生でもなかったとは書いたが、話し方や物腰を思い浮かべるとN君の頭が悪いとも決して思えず、むしろ頭は良さそうに俺には見えた。
特に親しかったわけでもない俺の、N君に関する記憶や印象は、おおむね以上のようなものだった。
在校中の特筆すべき思い出を残すことも無く、高校を卒業して実家を出た俺は、田舎の度合いが出身地と五十歩百歩ぐらいの、他県にある大学へと進学した。
大学の夏休み、実家へ帰省してゴロゴロして怠惰に過ごしていた俺に、親は「在校中にお世話になった顧問の先生に、挨拶ぐらいしに行け」と言った。仕方なく俺は、運動部OBとして母校に顔を出し、OBらしく後輩たちにアイスクリームの差し入れを振る舞ったりした。母校での野暮用を済ませ、帰宅するために母校から最寄りの駅へと向かった俺は、その途中で、偶然にもN君に再会した。市外から汽車(ディーゼル列車を田舎ではこう呼ぶ)で片道一時間強かけて通学していた俺と異なり、N君の家は母校と同じ市内だった。
特に親しかったわけでもないが「久しぶり」ということで、俺たちは喫茶店でアイスコーヒーでも飲もうということになった。高校生時代は校則で入店が禁止されていた喫茶店に、今では堂々と入店できるということに、俺は開放感を覚えたが、その時のN君はどうだったのだろうか。
「今どうしてる?」という話になり、大学生としての暮らしについて、俺は適当に話した。昔も今もコミュニケーション能力に乏しい俺は、大学生になっても彼女もいなかったどころか、友人もろくにいなかった。だから、決して薔薇色の生活というわけでもなかったし、そんなに明るい話のネタも持ってはいなかった。しかし、そんな俺のつまらない話でも、N君は「良いなあ」と相槌を打ちながら聞いていた。ひとしきり俺のことは話したので、今度は俺が、N君のことについて訊いてみることにした。しかし、聞けば、大学や専門学校などに進学するでもなし、働くでもなし、N君は何もしていないと言った。
少し言い淀んだ後、N君は俺に「悩んでいることがある」と切り出した。今でも、この時の話題をN君が特に親しくもなかった俺に切り出した、本当の理由はよく分からない。喫茶店に自由に入れるようになった開放感からだったのだろうか。あるいは、田舎を捨てて他県の大学へと進学した俺のことを、進歩的で偏見が少ない人間だとN君は見たのだろうか。単に、親しくもなかった赤の他人だからこそ、却って話せたというだけかもしれない。
N君の悩みというのは、彼の恋の対象が、女性ではなく男性であるというものだった。
N君の話を聞いて、俺は驚いた。
N君が同性愛者であったことに驚いたのではない。俺が驚いたのは、N君が彼自身以外に「男性に恋愛感情を抱く男性」の存在を知らなかったからである。ストレートの俺ですら存在を知っていた、雑誌『さぶ』や『薔薇族』などの存在も知らなかったと言われたが、その時の俺は、俄にはN君の言葉を信じ難いと思った。
しかし、後になって思い返した俺は、それほど有り得ない話でもないのではないかと思うようになった。同性愛者であることを子供からカミングアウトされた親の中には、同性愛を治療可能な病と考えて、何とか"治そう"と試みる人間が少なくないという。だから、もしかしたらN君の親も、そんなふうに"治そう"とか"悪化を防ごう"とかするために、N君が彼以外の同性愛者や性的マイノリティに関する情報へとアクセスする機会を、奪っていたのではないだろうか。スマホもインターネットも無かった時代のド田舎で、子供を経済的に支配している親の立場ならば、情報の遮断もある程度は可能だったと思う。N君がどうだったかは覚えていないが、俺の同級生の中には、テレビのお笑い番組を観ることを、親から禁じられている人間が何人もいた。お笑い番組などでは笑いのタネに同性愛者が持ち出されることは珍しくなかったが、そういった俗悪番組などを観ることを禁じられていたとしたら、自分以外の同性愛者の存在を知らなかったということも有り得るかもしれない。
「えっ、そんな雑誌があるの?!」
「そうだよ、男の人を恋愛として好きになる男の人は、なにも世の中でN君だけじゃないよ」
逆にN君の方こそ、俺の言うことが信じられない、自分の他に男性に恋愛感情を抱く男性が存在するなんて信じられない、という表情だった。
別に俺は、高邁な思想の持ち主などではなかったし、世の中の差別を無くすために戦う人間でもなかった。過去形で表現したが、現在形で表現しても俺は「そのような人間ではない」。しかし、そんな俺でも、N君が理不尽に苦しんだり悩んだりする必要は何も無いとは思った。とはいえ、若くて馬鹿な大学生だった俺に、まともなアドバイスや励ましをN君に与えることが出来るはずも無かった。『さぶ』とか『薔薇族』の存在の他に、何か俺がN君に教えられることが有るかと、無い知恵を絞って出てきたのは、俺が夜行バスで東京に行った時に、新宿駅の雑踏で見た、今風の言葉で言えばオネエと言われる人たちの集団のことだった。俺は馬鹿である。
「新宿二丁目には、そういう人たちが集まるお店が、沢山有るんだよ。俺、東京に行った時に新宿駅で、そういう人たちの集団を見たよ」
実際に新宿二丁目に行ったことも無いくせに半可通の知識から発した、今から思えば我ながら馬鹿な発言だ。それでも、その時の俺は、馬鹿なりに「N君は『独りぼっち』ではない」と言って励ましたかったのだ。とはいえ、当時のN君との会話の中で、俺は「オカマ」や「オカマバー」という言葉を頻繁に使ったと記憶している。励ましたいと思いながら差別的表現を使っていたのだから、今でも俺は恥ずかしくなる。その上、明るくひょうきんなオネエたちと、同性愛者とを安直にイコールで結びつけるという思考は、粗雑で乱暴なものだったと言うほかない。
兎に角そういった話を聞いたN君は『さぶ』や『薔薇族』の存在以上に、俺が新宿駅で見たという人たちの存在、実在に驚いたようだった。その人たちの様子を訊かれたので、俺は、思い出せる範囲で、彼女たちの服装とかメイクとか、かしましく面白おかしい会話の様子とか、堂々とした態度とかをN君に話した。特に、彼女たちが明るく堂々とした様子だったところ、自由に見えたところに、N君は深い感銘を受けたように俺の目には見えた。
そろそろ俺の帰宅するのに乗る汽車の発車時刻が近いという理由で、喫茶店でのお喋りを切り上げると、別れ際にN君は俺に「ありがとう、色々と教えてくれて」と言った。大袈裟なぐらいに何度も、N君は「ありがとう」と言った。駅へと向かう俺を、N君は喫茶店の前で見送ってくれていた。
その後、N君と会ったり連絡を取ったりというドラマチックな出来事は特に無い。だから、その後のN君がどうしたのか、どうなったのか、故郷に残ったのか、それとも出て行ったのか、俺は何も知らない。
俺の勝手な空想の中では、その後のN君は、故郷を出て、何処かの都市部のリベラルな場所で、仲間と出会うことが出来て、孤独ではなくなったという筋書きになっている。その俺の空想の中で、故郷を出て都市へと向かうN君は、夜行バスに乗っている。俺がN君のことを、勝手に俺自身と重ねているからだ。
たかが夜行バスに乗って、何回か東京その他の場所に出掛けたからといって、田舎っぺで馬鹿な俺が、顕著な人間的成長を遂げたりするはずもない。また、故郷を出て東京その他の場所に移り住んだからといって、必ずしも薔薇色の人生が待ち受けているとは限らないことも、今では俺も理解している。
それでも。
それでも、夜行バスの旅は、若くて井の中の蛙の俺に、新鮮な風景を見せ、田舎では触れることのできなかった、新鮮な空気や文化的産物に触れる機会を与えてくれた。たかが新宿駅でオネエの人たちを見ただけにすぎないという体験ですらも、若くて田舎者だった俺にとっては、貴重な体験機会の一つだった。俺にとって夜行バスは、そういう思い出と結びついている。
甲子園の応援に駆り出される吹奏楽部が話題だが、学校行事の設営や運営にかかわる放送部についてはあまり話題にならない。
そもそも放送部が部活動であるという事を知らない人も多いだろう。
学校によっては部活動ではなく生徒会の下部組織的な扱いだったりする事もあるが、一応はれっきとした文化部でありNHK放送コンテストをはじめとした大会の類もいくつか存在している。
俺が通っていた高校では放送部は吹奏楽部に次いで部員数が多い文化部であり、それなりに部費も貰っていて定期的にアナウンスや朗読部門で全国3位以内に入る人が出たりする程度には活発に活動していた。
他の文化部の例にもれず女性率が高い部活であり、男性勢は結構肩身が狭かった。
そんな放送部は運動会や文化祭、各種集会といった学校行事において音響設備の設置と運用、及び記録映像の撮影といった事も行っていた。
今はそうでもないのかもしれないが、俺が通っていた頃はマイクやカメラ、録音機材や編集機材など機材は高価で、放送部は文化部としてはかなりの金食い虫だった。
機材はそれなりに重かったが放送部の男性陣は俺も含め運動部崩れが多く、運ぶ作業はそこまで問題なかった。
踏むなと看板を立て、ケーブルを固定する養生テープにも踏むなと書き、逐一踏むなと口頭で注意しても絶対踏む奴が出てくる。
ケーブルの上に物を置く奴も出てくる。
ケーブルたわんで引っかかって転んたり、断線の原因になると言ってもまあ聞かない。
ちなみにケーブルの上に物を置く率が高かったのは吹奏楽部だった。
なんでこんなところにケーブル置くのかと文句まで言われた事もある。
「オメーのとこの顧問のリクエストで無理にスピーカー設置したからだよ!」と説明しても聞きやしねぇ。
結局本番ではそのスピーカー使わなかったし。
個人的に吹奏楽部は他の文化部を見下してくるというイメージがこびりついているのだが、その原因は母校の吹奏楽部の顧問と部員達のせいである。
運動部から文句が付く事はあまりなく、しいて言えば記録映像が全体的に暗かったと野球部からクレームが付いた事はあったがそれも事情(撮影日の天気が悪く、野球部の練習場に持っていける機材も最小限だったのでどうしようもなかったのだ)を説明したら納得してくれた。
この手のクレームも吹奏楽部から付く事の方が圧倒的に多く、コンテストで結果出してる訳でもないのにやたら偉そうな吹奏楽部に対するヘイトがガンガン貯まる環境だった。
おかげでテレビで吹奏楽部が文化部の代表ヅラしているのを見ると、未だに自然と舌打ちがでてしまう。
楽しかった思い出もそれなりにあるのだが、当時の事を思い出すとどうしても積もり積もった吹奏楽部に対するヘイトを思い出してしまう。
俺が現役だった頃は頻繁に放送部OB、OGが訪れて、発声練習やアナウンス、朗読の指導をしたり、機材の扱いについて教えたりしてくれていたのだが、今はOB、OGであっても生徒や保護者以外が学校に立ち入る事を原則禁止する様になった為、現状がどうなのか聞く機会がなくなってしまった。
ただ昔の様に高価な機材が無くとも撮影や録音はスマホでできる様になったし、編集もそれなりの性能のPCがあれば色々とできるのだろうと予想はできる。
俺が現役の頃の様にビデオテープの劣化を防ぐ為に編集回数を最小限にする、なんて事を心がける必要も無いのだろう。
その意味では放送部にとってMDって結構画期的な存在だったと今さら思う。