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はてなキーワード: 政治犯とは

2024-03-17

anond:20240317034232

横だが、政治犯のようなもの犯罪として扱われないことがあるから問題なんだわ

その批判はあまり的外れすぎる

批判自体は良いと思うよ。

的外れ批判批判するが

2024-01-28

anond:20240128144008

そりゃお前

20前後から7年逃亡して18年懲役食らったら職歴もなんもない元政治犯45歳の出来上がりだぜ

もうまともな人生なんか戻れないだろ

馬鹿みたいなハシカだったとうすうす気づいてても気付かない振りして同じことやり続けるしかない

その界隈以外に受け入れてくれる人間関係もないんだよ

2023-11-26

自由民主党議員和田政宗が発信者開示請求を仄めかしたアカウント

自由民主党議員和田政宗が発信者開示請求を仄めかしたアカウントは以下の7アカウント

髙安カミユ @martytaka777

クルド人難民問題メモ @kawaiisuzume01

ゲスの彦丸 @hikomaru0612

埼玉の現状を伝えるアカ @Nuro185441

キャメロンフィリップスDMパロディアカウントなし @Cameron_mk2

ネクラヒデタカ @nekurahidetaka

四季 @clover189437

どんなツイートでバズっていたのか。

以下、順不同。

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わたしクルド人ナンパ被害ポストしたとき、そんなの嘘だ、警察いるだろ、通報したのかなどなど言われたけど、ほんとに書いた通りなのです。

       ↓

引用

石井孝明(Ishii Takaaki)

@ishiitakaaki

·

11月17日

県民から警察トンデモ行為を聞きました。女性性犯罪被害放置。それでも代わりがいない。応援せざるを得ないのです。頑張ってください

Rp 埼玉県警、クルド人による女性拉致危険運転を見逃した?-それでも応援 https://withenergy.jp/3677 #

午前5:50 · 2023年11月20日

2.4万

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四季🇯🇵

@clover189437

·

11月20日

ほんとに毎日サバイバルで、拉致されなかっただけマシだ。

四季🇯🇵

@clover189437

·

11月20日

自民党をぶっ潰すしかないと思ったか日本保守党に入った。

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クルド人ナンパ被害について編集再掲

仕事が終わって帰宅

蕨駅についたら、階段を下って中程で吉野家前の様子を見る

大丈夫なら下まで降りて、さらに注意

いつでも全速力で逃げられるように

スカート履かない

ヒールの高い靴もダメ

ナンパといっても、日本人が考えるようなナンパと違う。

無理やり腕を掴む、肩を抱く

数人で囲む

逃げて、近くのお店に飛び込んでも中まで追ってくる

無理やり車に押し込めようとする。

ほとんど拉致に近い。

別に盛場や暗い道というわけじゃない

ごく普通駅前だったり通りだったり、コンビニだったり。

こんなのが毎日

彼らのナンパ手口はものすごく危険なんだけど。

あと、特徴が年齢層。

広いんです

中学生からおばさんまで、ヘタすると小学生とかも。

とにかく手当たり次第

これは、とにかく結婚とか、何らかの法的縁を手に入れて在留許可ほしくて焦っているんだと思う。

で、警察はどうしてるかと言うと、今は事態が広く知れ渡ったせいか、以前よりはマシ。

以前は市も警察も、何かあれば通報をと言うけど何もしてくれなかった。

殺人未遂まで不起訴で釈放だもの、あとは察して知るべしでしょ?

上記は、私が日常のように経験してきている事だけど、友だちの中には自分だけで抱えている子、墓場まで持っていくと決めた子もいる。

表に出る話しなんてほんの一握り。

良いクルド人もいるとか、クルド人だけじゃないとか、嘘だとか擁護する人いるけど関係ない。

蕨には色んな国の人がいるけど、生まれて今までクルド人以外から被害を受けたことはない。

いくら市に訴えたところで、国が不法滞在を黙認同様に良しとしているのだから市も警察もどうしようもない。

から声をあげてるの。

地域によって色々な被害があるけど、そんなことに曝される住民の人たちも限界なんですよね。

蕨、川口クルド人自治区になってしまう前に何とかして下さい。

午後4:22 · 2023年10月11日

·

683.1万

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クルド人難民問題メモ

@kawaiisuzume01

·

11月20日

コイツ、最悪じゃん

偽造パスポート日本に来てるんかよ

和田議員、こんな奴を守るメリットってあるの?

今はっきり言ってコイツあなたにとっては最悪の存在ですよ。それでも守るのですか?

@wadamasamune

ttps://fsight.jp/articles/-/50220

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これがよくわからんのよね。

城堂さんの調べでは「トルコに帰ると政治犯として逮捕される人」は難民条約としての審査対象者であり準難民ではない 、準難民政治犯の為の制度ではない。

でも和田議員は「不当に政治犯とされ帰国できない方が対象になります難民専門家橋本直子さんも異を唱えている

引用:

ttps://twitter.com/Jordu04776828/status/1716278638289830349

ご教示ありがとうございます🙇‼️

かに難民条約1条A(2)に明記されていました。

そうすると

トルコに帰ると政治犯として逮捕される人」は難民条約としての審査対象者であり、

❇️準難民ではない

❇️準難民政治犯の為の制度ではない

という事ですね。

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クルド人難民問題メモ

@kawaiisuzume01

·

11月20日

12月から始まる準難民制度の整理。

紛争からます

②今紛争地と言えばパレスチナウクライナシリアです

シリアクルド人対象です

川口クルド人シリアクルド人は繋がりが強くてほぼ同胞民族です

川口クルド人は彼らを日本に迎えいれたいと思ってこの準難民制度作りました

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クルド人難民問題メモ

@kawaiisuzume01

·

11月21日

外国人犯罪がこんだけ増えたのは、はっきり言って政権与党責任です。それをちゃんと言わないと有耶無耶になります

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クルド人難民問題メモ

@kawaiisuzume01

·

11月19日

和田議員コイツらもう次の要求を考えてるみたいですよ。そして準難民の事もクルド人要求して出来た法律だと言うてます。っていうかあなたクルド人から舐められていますよ。いいの?あなたにもプライドはあるでしょ。いつまでコイツらの言いなりになってるの?

@wadamasamune

引用

クルド人難民問題メモ

@kawaiisuzume01

·

11月19日

ふむ。今日はもう戦う気力がないので何も言いませんが、コイツだんだんと本性をだしてきてます

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鈴木ひでたか(令和ヒデちゃん

@nekurahidetaka

·

11月7日

·

三原じゅん子参議院議員

@miharajunco

よりフォローして頂きました。

国会議員の方にも見ていただけるのはとてもありがたいことです🙏

真の保守政治家

この言葉を信じております🙇‍♂️

#準備難民制度反対 #移民政策反対 #不法滞在強制送還 #外国人参政権反対 #外国人生活保護反対 #拡散希望

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Cameron Phillips💕No DM💕parody account

@Cameron_mk2

和田政宗

@wadamasamune

)さん

そもそもクルド人積極的日本在留を勧める必要がないと思いますが、違いますか?

賛同されるかたはリポストしてくださいね ttps://twitter.com/wadamasamune/status/1725751615293190328

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埼玉の現状を伝えるアカ アイコンは大好きデリカ

@Nuro185441

·

10月12日

2023/10/12 6:40 草加警察通報勇気ある警官→2台確保、署内で重量測定、荷の はみ出し測定、ブレーキランプの確認/叩いて点灯したとの事→違反なし。切符多分なし/ リリースされた/これが埼玉の現状/詳しい方… 麺看板や並走パネルトラ🚚、捜査員の身長から荷の高さ割出せませんか? #クルドカー

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ほいど と るんぺん

@hikomaru0612

正宗

クルドの件で

5日前に作られた

即席支援アカウント

ばれちゃう

小坪暗躍の可能

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ほいど と るんぺん

@hikomaru0612

トルコ帰国すると政治的理由逮捕される可能性が高い人達がいる。」

トルコパスポート持って渡航のはずだから外務省個人問い合わせして政治犯判別作業進めればいい。

その理屈なら確認すれば本人喜んで帰るが、今までおそらく正宗は一人も照会すらしてない。

国会議員10年目

もう要らね

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髙安カミユ(ミジンコまさ)

@martytaka777

·

11月14日

·

俺もそう思う。警察も、困っていると思う。しかも録音内容を漏洩する行為話者に対する不法行為民法709条)が成立する可能性あり。ケースによっては名誉毀損罪刑法230条1項)にも。

和田は、その片棒を担いでいる事にならないの?

大丈夫

引用

石井孝明(Ishii Takaaki)

@ishiitakaaki

·

11月14日

警察情報提供しているという。和田氏のためを思っていうが、客観的に言って、このような中身の情報で私をスパイ呼ばわりしても、プロ捜査官は困惑し、和田氏を馬鹿にするだけではないだろうか」

和田参院議員スキャンダルクルド人陰謀論に踊り埼玉県民中傷 https://withenergy.jp/3653 #

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髙安カミユ(ミジンコまさ)

@martytaka777

難民制度に関して法務省電話してみた!▶準難民に関しては要領書的なものは作るが、ガイドライン的な物を作る予定はないとの事。そこで私は聞いてみた。

朝鮮戦争が発生し、何万人、何十万人が日本避難してきた場合は、準難民として扱うのですか?』

それに対する法務省の回答は下記の通り。

有事に関しては内閣官房に聞いてください』

そこで、私は内閣官房電話し、同じ内容を聞いてみた。その答えは下記。

『法解釈に関しては法務省に聞いてください』

危機意識なき国家には滅亡しか待っていない。岸田の支持率が上がらないのは、こういう所が原因。

@kishida230

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2023-11-06

チンピラは南に逃げて、政治犯は北に逃げる」

2023-10-11

[] そのはっぴゃくじゅう

トマーッス

 

本日は国際ガールズデー、国際カミングアウトデー、日本においては安全安心まちづくりの日、ウインクの日となっております

アパルトヘイトが行われていた時は南アフリカ政治犯との連帯の日なんてのが実施されてましたが、アパルトヘイトが完全撤廃されてから実施されておりません。

情勢によって無くなるものもあれば、もしかしたら情勢によって復活するものもあるのかもしれませんね。

昨今の情勢は比較不安定ですが、気を強く持ってやっていきたいものです。

 

ということで本日は【気力の回復いか】でいきたいと思います

気力の回復いか!気力の回復ヨシ!

 

それでは今日も一日、ご安全に!

2023-08-29

パウリナ・サラスロベルトミランダを殺したのか?(1)

 この度、岩波文庫からアリエルドルマン(昔は、英語風にドーフマン表記だった)の戯曲作品『死と乙女』が刊行された。90年代に一度、英語から日本語翻訳されたものが劇書房から刊行されたが、その後は長く絶版品切状態だった作品である

 「過去に読んだが岩波文庫から復刊したことは知らなかった」という人は、書店に急いで欲しい。

 読んだことの無い人も、やはり書店に急いで欲しい。

 もしかしたら、作品を読んだことは無くても、朴璐美真木よう子などが主演した舞台を、日本国内で観たという人もいるかも知れない。または、ポランスキーによる映画作品を観た人もいるかもしれない。

 ちなみに、これを書いている増田は、ど田舎生活低所得者なので、演劇文化とは縁が無いことから舞台を観たことはない。

 今回の岩波文庫版は、著者の母語であるスペイン語で書かれたバージョンから翻訳となる。翻訳者による詳細な解説があるので、作品執筆の背景となった70〜90年代チリ内外の政治事情を知ることも出来ることから、一読者として有り難い。

 これを目にしている貴方が、書店に赴いて『死と乙女』を入手して読んでくれるならば、もう以下の駄文を読む必要は無い。

 この増田が読むことを勧めている『死と乙女』とは、どのような作品なのか、読んだことは無いが少しだけ興味が有るという人に向けて、以下を記す。

 ただし『死と乙女』の結末に触れる部分があるので、未読で結末は自分で知りたいという人は、ここで一旦、この駄文を読むのをストップしてもらいたい。

 また、直接的ではないものの、性暴力言及する箇所もあるので、精神的な苦痛を喚び起こされる虞がある人は、ここで読むことを止めてもらいたい。

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 物語の大雑把な時代背景と、粗筋を述べる。

 1970年南米チリで、サルバドール・アジェンデ大統領とする政権誕生した。俗に、史上初の民主主義選挙により誕生した社会主義政権とされる。

 しかし、アジェンデ政権を皮切りに中南米地域社会主義国がドミノ倒し的に増加することを怖れた米国ニクソン政権は、チリへの介入を決定する。かくして、米国の後ろ楯を得たピノチェトが起こした軍事クーデターによって、チリ独裁国家となる。

 この独裁政権時代チリでは、多くのチリ国民政治犯として弾圧され、不当な身柄拘束、拷問虐殺対象となっている。

 チリ国外亡命した人間もいる(亡命はしたものチリ国外暗殺されたという人間もいる)。映画『イル・ポスティーノ』の主人公詩人も、そのような逃亡者であったことを、記憶している人もいるかもしれない。或いはまた、ヨーロッパ亡命していたチリ映画監督ミゲル・リティンが、ピノチェト支配下チリへ潜入して取材する姿を、コロンビア出身ノーベル文学賞受賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスルポルタージュ戒厳令チリ潜入記』(邦訳岩波新書)として著したので、それを読んだ人もいるかもしれない。   

 本作『死と乙女』の著者アリエルドルマンも、チリ国外亡命した人間の一人である

 そして『死と乙女』の主人公パウリナ・サラスもまた、ピノチェト政権下で筆舌に尽くし難い苦痛を味わい、生還したチリ国民の一人である

 本戯曲題名は、音楽家シューベルトの曲に来する。

 パウリナの夫ヘラルド・エスコバルは、ピノチェト政権下で、弾圧されている人々をチリ国外亡命させる手助けをしていた。そのためにヘラルドは、ピノチェト政権当局から弾圧対象とされた。

 しかし、ヘラルドが当局の手を脱して逃亡したので、彼の居場所を吐かせるために秘密警察は、彼の妻であるパウリナの身柄を拘束し、彼女拷問した。その時、拷問者は、目隠しされたパウリナをレイプしながら、シューベルト作品『死と乙女』をBGMに流したのである

 時が流れて90年代に入ると、チリ民主主義国家へと移行する。ヘラルドが逃亡する必要も、パウリナが夫の隠れ場所を吐かずに耐える必要も無くなり、二人は夫婦として、堂々と暮らせるようになった。しかし、パウリナの心には、拷問による拭いきれない大きな傷が残り、それが二人の暮らしに暗い影を落とし続けていた。

 民主主義政権となったチリ政府は、ピノチェト独裁時代に行われた弾圧について、調査究明を行なう国民約束し、そのための調査委員会を任命する。今やパウリナの夫ヘラルドは、その調査委員会のメンバーの一人である。これが、物語の開始の時点で、主人公の置かれた状況である

 物語の冒頭、或る晩、ヘラルドは、パウリナの待つ自宅へと自動車で帰る途中、タイヤパンクにより立往生していたところを、通りがかった医師ロベルトミランダに助けられる。ロベルトミランダの車で自宅に送り届けられたヘラルドは、夜も遅いし助けてくれたお礼にと言って、ロベルトに自宅へ泊まっていくことを勧める。

 結局ロベルトミランダヘラルドの申し出に甘えることにし、ヘラルドが寝室に居るパウリナに声を掛けて、彼女にも客人を泊まらせることを了承させる。

 翌朝。

 ロベルトミランダは、椅子に縛られている。パウリナが、彼にリボルバー拳銃を突き付けている。

 それを見て驚く夫ヘラルドと、狼狽する医師ロベルトミランダに対して、主人公パウリナは告げる。

「昨夜、この男の声を聴いて気づいた。この男、ロベルトミランダこそが『死と乙女』をBGMとして流しながら、あたしを拷問し、レイプした人間だ」と。

 ロベルトミランダ拳銃を突き付けて「洗い浚い罪を吐かせる」と主張する主人公パウリナに対して、夫ヘラルドは思い止まるように説得する。

 チリピノチェト独裁体制を脱して民主主義国家となったとはいえ、いまだピノチェトを支持するチリ国民も決して少ないとは言えない(現実世界2023年現在でも、ピノチェト支持者が残っているのだから民主政権に移行したばかりの90年代前半を時代設定としている物語の中では、尚更である)。独裁政権時代弾圧活動に関与した人間たちの全てを、罪に問うて処罰しようとしたならば、親ピノチェト派の有権者からの反発を招き、まだ体制も盤石とは言い難い民主主義政権が倒れることになりかねない。最悪の場合内戦が勃発して、更に血で血を洗う国民同士の殺し合いともなりかねない。

 そのため、現実世界チリで行われた調査も、調査対象事件を「被害者殺害されたという重大なケース」に限定し、尚且つ、真実を綿密に明らかにした調査報告書を作成する代わりに、弾圧関与者の氏名公表や厳しい処罰免除するという、謂わば折衷案の形をとらざるを得なかった。

 処罰免除するという条件を餌にした、一種司法取引によって、ピノチェト独裁政権時代弾圧に関与した人間に、己の罪を自発的告白するように促したとも言える。

 しかし、もしも調査委員の一人であるヘラルドの妻パウリナが、ロベルトミランダ殺害してしまったとしたら、いや、殺害せずとも、拳銃を突き付けてロベルトミランダ自白強要したこと世間に知られたならば。

 民主化した政権も、真相究明も、全てが水泡に帰すことになりかねない。

 パウリナは、ロベルトミランダの命までは取らないことを条件にして、今ここにいるパウリナ、ヘラルド、ロベルトミランダの三人で"裁判"を行なうことを強引に承諾させる。かくして、現実チリで行われた真相究明の動きを追体験するような、緊迫の一夜が、舞台上で演じられることとなる。

 以下では、物語の結末に触れているので、未読の人は一旦ここで増田駄文を読むのを切り上げて、まず『死と乙女』を読んでもらいたい。

 ロベルトミランダに罪を告白させること(供述テープレコーダーに録音した上で、ロベルト自身の手で文字起こし原稿を書かせ、さらに「自発的真実を語った」と宣誓する署名までさせること)が出来たミランダは、ロベルト監禁する前に家から離れた場所へ移動させておいた彼の車を、返すために取りに行くようにと夫ヘラルドに頼む。

 そして夫ヘラルドが家を出て二人きりになると、パウリナはロベルトミランダ銃口を向け直す。

 「真実告白すれば命を助けると言ったのに、約束が違う!」と抗議するロベルトミランダに、銃口を向けるパウリナ。

 パウリナは、ロベルトミランダの語りを聞いて、心の底から反省や悔悛が彼には見られないと判断したのだ。

 ここで演出として、舞台には幕が降り始め、パウリナとロベルトミランダの姿を隠すとともに、その幕は鏡となっており、演劇『死と乙女』を観ている観客たち自身を映し出す手筈になっている。

 再び幕が上がると、物語ラスト場面であり、パウリナとヘラルドは、二人で連れ立って、音楽演奏会に出掛けている。演奏の休憩時間では、他の観客と、調査委員会による調査の成果について、夫ヘラルドは語り合っている。

 休憩が終わり、演奏が再開される。

 すると、その演奏会の会場にロベルトミランダが入って来て、主人公夫婦から離れた、ずっと後方の客席に彼は座る。

 夫ヘラルドは気づいていないが、パウリナはロベルトミランダ存在に気づいて、しばし後ろを振り返り、ロベルトミランダを見る。ロベルトミランダは、何も言葉を発すること無く、ただ、主人公パウリナに視線を向け続ける。やがてパウリナも、ロベルトミランダから視線を外し、前方(演奏会舞台があると設定されている方向)を向いて、物語は終わる。

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 パウリナ・サラスは、ロベルトミランダを殺したのだろうか?

 この増田は、殺したと考えている。(続く)

2023-05-21

ロシア擁護サヨクは許さな

昨夜は、某ッターを「ゼレンスキー 反対」とかいろんな検索して、次々出てくる侵略戦争容認自称反戦平和主義者」どもを片っ端から通報していたが

怒りで気が狂いそうになりながらも力尽きて寝落ちしてしまった。

ロシア擁護してウクライナ叩きをしてる奴らだけではなく、ロシア擁護してウクライナ叩きをしてる奴らがいるというのに何もしない奴らをも「侵略戦争容認する極悪人」と見なして、

ウクライナ平和を取り戻したらただちに政治犯として当地に身柄を引き渡すべきであり、これに反対する奴も侵略戦争容認する政治犯として現地に身柄を引き渡すべき。


そういうロシア擁護ウクライナ叩きのツイートツッコミ入れるマトモなツイートコレクションして僅かな光を見出だそうとしてきたのだが

どちらかというとロシア擁護ウクライナ叩きの悪質ツイートのほうをコレクションして広く通報特定を呼び掛けたほうが良かったのかもしれないが

あい毒電波を浴びすぎるとこちらも心身ともに疲弊するからやめといた。

だが俺のかわりに誰かが必ずやらなければならない。


そういうロシア擁護ウクライナ叩きの悪質ツイートの主のプロフや別のツイートリツイートも全てチェックしているのだが

案の定お馴染みのいろんな陰謀論(ワクチンがどうちゃらとか)を併発してるのを確認すると急にアホらしくなってきて

こんなオカルト毒電波相手に真面目に怒った時間を返してくれよと言いたくもなるが

しかし「アホは相手にしなけりゃいい」で済む問題ではない。

もちろんいちいちアホの相手してやって疲弊しなきやならん義務もないので、真面目に相手にしなくていい。

真面目に相手にしなくていいかわりに、真剣通報しなければならない。

オカルト毒電波相手議論無駄だが、オカルト毒電波通報国民義務とするべき。

昨日も「サヨクロシア擁護している」という指摘に「私の知ってるサヨクの人はみんなロシア批判してる!」と言い返してそんなものが「反論になってる」と勘違いしてる人を発見してブチキレたのだが

いくら自分自分の周りがロシア批判するマトモな見解を持っていたとしても、ロシア擁護するリベサヨがたとえ1人でも存在したら(実際は無数に存在する)

「我々は、ロシア擁護するリベサヨ存在する社会の一員である」という現実から逃げられないのであり、

その現実を1人で変えるのは不可能でも、その現実に対して何らかの意見を表明しないのなら「その現実肯定的に受け入れた」という事になるんだぞ?

「私や私の周りはロシア擁護なんてしていない!」とかそんなのは「どうでもいい」んだよ!

ロシア擁護するサヨクがいる」という現実に向き合い、「ロシア擁護するサヨクがいる」という現実とどう対峙するのか立場を表明しなければ、それは「ロシア擁護するサヨク擁護した」と同じ事であり、すなわちロシア擁護したも同然なんだよ!

「嫌なら見なければいい」は通用しない。

自分が見てようと見てなかろうと現実は変わらないんだよ!


途中からロシア擁護するサヨク」に視点が集約されつつあるのに気づいたかもしれないが

もちろん「ロシア擁護するネトウヨ」も、「ロシア擁護する極左」も、最初のほうで言及した「ロシア擁護するオカルト毒電波」も、許さないのは言うまでもない。

この状況でロシア擁護すること(そしてロシア擁護してる奴らが存在する現実スルーすること)が許せないのであり、誰であってもロシア擁護したら許さない。

だが特にロシア擁護するリベサヨ」にこだわるのは、それが最も精神的にダメージが大きいからなんだよ。

リベサヨだけとも限らないが、別の件では素晴らしい正論を言ってたり、趣味や考え方が自分と近かったり、

そういう、別件ではマトモなはずの人がなぜか一方でロシア擁護している、

こういうのが特につらくて苦しい。

人間不信に陥りそう。

オカルト毒電波ロシア擁護しても「そりゃオカルト毒電波からだな」で終了なんだが

マトモだと思ってた人がロシア擁護なんてしたらもうこの世界のものが信じられなくなる。

2023-03-06

ベトナム独立宣言

全国の同胞たちよ、

全ての人はみな、平等権利を持って生まれています創造主は誰も侵すことのできない権利を与えました。その権利には、生存権自由権幸福追求権があります

 

この不滅の文言は、アメリカの1776年独立宣言の中にあるものです。より広く言えば、この文言は、世界の全ての民族がみな平等に生まれ、どの民族生存権幸福権、自由権を持つということを意味しています

 

1791年フランス革命における人間と市民の権利の宣言(※人権宣言)も、「人は生まれながら自由であり、平等権利を有し、常に自由であり、権利について平等でなければならない」と言っています。これは、誰も否定することはできません。

 

それにもかかわらず、この80年間、フランス帝国主義者たちは、自由平等博愛の旗を悪用し、私たちの国を強奪し、私たち同胞を抑圧してきました。彼らの行動は、人道と正義に反するものです。

統治において彼らは、私たち人民自由民主を僅かでも与えることはありませでした。

 

彼らは野蛮な法律施行しました。彼らは中部南部北部でそれぞれ異なる制度を作り、私たち国家統一妨害し、私たち民族団結を妨げました。

彼らは学校よりも数多く監獄を建てました。彼らは、私たちの国を愛し民族愛する人々を斬り殺しました。彼らは、血の海に私たちの蜂起を沈めたのです。

彼らは言論を統制し、愚民政策実施しました。

彼らは、アヘンアルコールを使って、私たち民族を衰弱させました。

経済において、彼らは私たち民族を骨の髄まで搾取し、私たち民族を困窮、欠乏させ、私たちの国をずたずたにし不況に導きました。

彼らは田畑を、坑道を、資源を奪いました。

彼らは紙幣印刷や、輸出入権利を独占しました。

彼らは数百の理不尽徴税を行い、私たち民族特に農民商人貧困に陥れました。

彼らは私たちブルジョワ台頭を許しませんでした。彼らは私たち労働者を情け容赦なく搾取しました。

 

1940年の秋、連合国に対抗する拠点を更に築くため、日本ファシストインドシナ侵略し、フランス帝国主義者らは跪いて日本私たちの国を明け渡しました。そのときから私たち民族フランス日本という二重の枷をかけられたのです。そのときから私たち民族は、日増しに困窮し、貧困にあえぎました。その結果、ついに昨年末から今年の初め、クアンチから北部にかけて、200万人の同胞餓死しました。

 

今年の3月9日日本フランス軍を武装解除しました(※仏印処理)。フランス帝国主義者は逃げる者もいれば、降伏する者もいました。

まり、彼らは私たち保護するどころか、5年の間に2回も私たちの国を日本に売ったのです。

3月9日以前に、ベトミン(※ベトナム独立同盟会)は何度もフランス人に対して、日本に対抗すべく同盟しようと呼びかけました。フランス帝国主義者はこれに応じず、より一層ベトミン迫害しました。更には、敗走の際、彼らはイエンバイとカオバン政治犯を多数虐殺しました。

 

しかし、フランス人に対して私たち同胞は依然として寛大で人道的な態度を保ちました。3月9日の変動後、ベトミン辺境へ逃れた数多くのフランス人を助け、日本収容所から多数のフランス人を救出し、彼らの生命資産保護しました。

 

実際、1940年の秋から私たちの国は日本領土となり、もはやフランス領土ではありませんでした。

日本連合国降伏したとき、全国の私たち民族は立ち上がり政権を奪取して、ベトナム民主共和国を築いたのです。

実際には、私たち民族は、フランスの手からではなく日本の手からベトナム国を取り戻したのです。

 

フランスは逃げ、日本降伏し、バオダイ帝は退位しました。私たち民族独立したベトナム国建設するために、100年近く帝国主義者たちと戦いました。私たち民族は、何十世紀も君主制と戦い、民主共和制を築いたのです。

 

ですから私たちベトナム国臨時政府は、ベトナム国民代表して、フランスとの関係離脱し、フランス署名したベトナムに関する全ての協定を破棄し、ベトナム国におけるフランスの全ての権限を破棄することを宣言します。ベトナム国民は、フランス植民地主義者の陰謀に対抗する覚悟を固めています

 

私たちは、テヘラン及びサンフランシスコ会議民族平等原則を認めた連合国が、ベトナム民族独立する権利を認めないということはあり得ないと信じています

ある民族がこの80年以上にわたりフランス奴隷であることに勇敢に対抗しました。ある民族が数年にわたり連合国と共にファシストに対抗しました。その民族自由を得なければなりません! その民族独立を得なければなりません!

 

これらの理由から私たちベトナム民主共和国臨時政府は、世界に向けて改めて宣言します。

ベトナム国自由及び独立する権利を持ち、実際に、自由独立した国となりました。ベトナム国民は、この自由独立を維持するために、精神軍隊生命、そして財産のすべてを持つ権利があります

 

これを以て「ベトナム日本ファシストから独立した」って喧伝してる人がいるけど、

 

ですから私たちベトナム国臨時政府は、ベトナム国民代表して、フランスとの関係離脱し、フランス署名したベトナムに関する全ての協定を破棄し、ベトナム国におけるフランスの全ての権限を破棄することを宣言します。ベトナム国民は、フランス植民地主義者の陰謀に対抗する覚悟を固めています

 

私たちは、テヘラン及びサンフランシスコ会議民族平等原則を認めた連合国が、ベトナム民族独立する権利を認めないということはあり得ないと信じています

ある民族がこの80年以上にわたりフランス奴隷であることに勇敢に対抗しました。ある民族が数年にわたり連合国と共にファシストに対抗しました。その民族自由を得なければなりません! その民族独立を得なければなりません!

 

これらの理由から私たちベトナム民主共和国臨時政府は、世界に向けて改めて宣言します。

ベトナム国自由及び独立する権利を持ち、実際に、自由独立した国となりました。ベトナム国民は、この自由独立を維持するために、精神軍隊生命、そして財産のすべてを持つ権利があります

 

普通にフランス支配から卒業しか言ってないんだよなぁ。

第二次世界大戦中の日本天皇制ファシズムに侵されていたという言説は今でも普通にあるわけだし。

2022-08-28

anond:20220828125617

政治思想を変えるのが目的ではなければね

生活に支障があるならそれを取り除くための支援ならよいが、その範囲を超えてはいけない

かつての政治犯の脳手術や性的少数者精神病隔離治療」を繰り返さないために人権思想が発達して、

リベラルはその思想を基盤としているはずなのに、ネトウヨが嫌いなだけのこの手の自称左派ファシストはそれを何もわかっちゃいない

2022-08-24

結果政治犯のひと言に大騒ぎの我々

動機前後の行動の自白くらいしか知らないんだわ

なんか山上供述についてのニュース最近あった?

2022-07-17

anond:20220717135159

政治犯 日本検索したら

神格化されるから死刑にはならない、という趣旨説明をしているサイトがあった

そういやオウムって死刑なったん?

2022-07-13

人権的にはもちろん死刑を望むわけではないが、あまりにも政治犯としての要素が強すぎる。

もし極刑なり極めて重い刑が下ったとすれば、

平和ボケのザル国家」という舐め腐った態度でスパイしてきている国への宣言にはなると思う。

本人もその覚悟はあるだろう。

2022-07-13

山上くんは死刑になるのか

これまでのパティーンとしては「地裁」は死刑判決を出しやすい傾向にある。

 

長崎市長射殺事件でも地裁死刑判決高裁で破棄され無期懲役最高裁無期懲役確定。 

2009年松戸女子大生殺害放火事件(強盗強姦殺害放火)でも、

 地裁死刑判決高裁で破棄され無期→最高裁無期懲役確定

2007年闇サイト殺人事件では地裁死刑判決が出たが被告控訴取りやめたため死刑確定。

 

とにかく地裁は「どうせ高裁いくやろ」感覚社会感情を反映した判決が出やすい。

恐らく今回の件でも地裁死刑判決を出すと思われる。

 

そうすると山上くんが控訴するかどうかが焦点となる。

なんとなく今語っている感じからするとしなさそうな気もするが

弁護団としてはなんとしてでも控訴させたいと説得するだろうし、半々といったところ。

 

仮に控訴した場合、一人殺し死刑ハードルは一気に上がる。

 

過去に一人殺し死刑になった案件もそれなりにあるが大体の場合

殺し方の残虐性や動機の身勝手さが天元突破していることがほとんどである

生きながら焼き殺したとか、強姦して殺害してバラバラにしたとか、

強姦して殺害してその写真を親に送り付けてバラバラにしてシコったとか。

 

今回の件において山上くんは「統一教会人生破壊されたのでやった(意訳)」と証言しており、

動機の身勝手さは感じるものの、実際に彼の家族はぐちゃぐちゃになっており情状酌量余地がある。

また殺害方法も極めて残虐であるとまでは言い難い。

 

また、前に挙げた長崎市長射殺事件では

刑を回避した理由について松尾昭一裁判長は「被害者が1人にとどまっていることを十分に考慮する必要がある」と指摘。そのうえで、「民主主義に対する挑戦であるが、動機被害者に対する恨みであり、選挙妨害のもの目的ではない」と判断し、「死刑選択は躊躇せざるを得ない」と結論づけた

として地裁死刑判決を破棄し無期懲役を言い渡している(最高裁もこれを支持)。

この判例を見るとやはり今回の件で山上くんを死刑にするのは中々難しいように感じる。

 

そこで山上くんの量刑に関して

 

1.死刑

2.無期懲役

3.執行猶予なしの懲役刑

4.執行猶予あり懲役刑

5.無罪(精神鑑定による責任能力なしも含む)

 

1口500円から受け付けない。

anond:20220713090152

2022-07-09

ガチャというか、家庭格差によって事件が起きたということなのか?

ドブ家で結婚できず政治犯なる子

親が副総理の家で大企業社長JC会長なる子

行政は家庭はさほど介入せず各家庭の格差を拡大して、結局逆に民事介入をしている

行政司法役割曖昧なような

ドブ家で抑圧された普通の子(と言っても今回の犯人はもう大人だが)が救われる制度は考えられないのだろうか

結婚などに救いを求める子もいるだろうに非婚化も進んでる

報道政治家コメントについて

民主主義への挑戦とか、テロ行為って言ってるけどどういうことか分からん

暴力は良くない。←わかる。

テロ行為 ← 分からん

 銃乱射と何が違うのか?

民主主義への挑戦 ← 分からん

 政治犯なの?

 政治犯なら現首相ねらわない?

あと、なんでこんなに報道してるの?

2022-03-09

anond:20220309011900

いま、ウクライナにおける市民の損害は図形構造的進捗を見せており[和訳者註: 多角形に拡大しているということか]、我々への抵抗は強まるのみである歩兵による市街への進入はすでに試みられており──20の空挺集団のうち、"限定的"成功を収めたものは一つのであるモスルの侵攻を思い出してほしい。これは法則である──すべての国家で発生する。新しいものではない。籠城戦をする? ヨーロッパにおける直近の十年紀において──セルビアが最も好例であり、都市は籠城下においても年単位機能を維持できる。ヨーロッパからの人道的支援車列は時間問題である[5]。我々の条件的締切日は六月である。条件的というのは六月にはロシア経済存在しないかである──何も残らないであろう。概して、来週には(ロシアにおいて)、二大勢力(主戦と反戦)のいずれかで崩壊が起きるであろう、単純に現在の緊張は持続不可能であるからである。我々は何らの分析も持たず、我々はこの混沌への予報を出せず、誰も何も何らの確証を持って言うことはできない(ロシアにおいて)。

直感に頼って行動するのであれば、そして高ぶった感情とともにするなら、それがポーカーゲームということにはならない。しかし我々はなんらかの選択肢が奏功することを祈って賭金を積み増すしかない。これにおける悲劇計算違いを起こして全てを失うことは容易にあり得るということだ。概して、ロシアに出口はない。勝利可能性のある選択肢はなく、敗北しかない──ここが瀬戸際だ。(英訳者註: 休憩。続きはあとでやる)(英訳者註: 続きの後半はもっと面白く、前向きなおどろきで終わる)

100%、我々は前世紀の過ちを繰り返したのだ、"弱い"日本を足蹴にして素早い勝利を得ようとして、わが陸軍がまったく壊滅状態にあることが判明した時の。そして我々は勝利まで戦い、そしてボリシェヴィキ陸軍で再教育のため徴兵した。そしてこれらかろうじてもののわかるボリシェヴィキどもは反戦標語を拾い上げあのようなことを始めたのだ…… :kyoumokawaii:

前向きな点の中から: 我々は懲罰部隊前線に送ったようなことは徴候もないようあらゆることをなした。もし政治犯社会的不要分子徴兵したならば陸軍士気は負の領域に入る。

敵(ウクライナ)は動機付けられている。怪物のように動機づけられている。戦いを知り、潤沢に有能な指揮官もつ。彼らには武器支援がある。我々は単純に人的破局(human catastrophe)の先例を樹立するであろう。

我々が最も恐れていることとは: 首脳部は古い問題を新しい問題で覆い隠そうとしている。大まかにこの理由により、2014年にはドンバスが起きた──我々は西側に対してクリミアでのロシアの春を攪乱せねばならず、ためにドンバスのいわば危機西側の注意をすべて引き付けてくれねばならず、そして交渉材料になったのだ。しかさらに大きな問題がそこで起きてしまった。そして我々はエルドアンにサウス・ストリーム(ガス)から4本のパイプを引き込むよう圧力をかけることを決断してシリアへ進入した。これはスレイマニ([イラン・]イスラム革命防衛隊)が自分たち問題解決のため我々に意図的誤情報を渡した後のことだ。結果として、我々はクリミア問題解決することができず、そしてドンバス問題も去ることはなかった。サウス・ストリームは2本パイプに後退し、シリアは[和訳者註: ロシア支援に]ぶら下がっている──我々が去ればアサド転覆し我々はまぬけに映り、とどまることは難しくまた要点をなさない。

筆者はなにものが"ウクライナ電撃戦"を考えついたのか知らない。我々があらゆる事実入力を受け取っていたならば、我々は最低限でも初期計画議論余地があり、大部分は再検討を要することを指摘していたであろう。大量の再検討がなされなければならなかった。

いまや我々は首まで[英訳者の表現]に埋まっており、我々は何をすべきかも理解していない。"非ナチ化"や"非武装化"は強固に定式化された変数をもちそれにより目的達成度を評価しえるものではなく解析的分類たりえない。[6] いまや我々は、いずれか精神的に破綻した助言役がヨーロッパに対して衝突を仕掛け、制裁緩和を要求するよう首脳を説得するまで待ったまま動けない状態にある──彼らは制裁を緩和するか、あるいは戦争になる。そしてもし西側が拒絶すれば? その場合において筆者は我々が、1939年ヒトラーのように真の国際紛争に引き込まれ可能性を排除しない[7]。我々の"Z"は鉤十字と等しくなるであろう。

局地的核攻撃の(ウクライナにおける)可能性はあるか? ある。軍事的目的のためではない。かような兵器防衛突破の役に立たない。しかし他のすべて(西側)を恐怖させる目的を伴う。

2022-03-07

FSB内部告発文書(信憑性注意)

id:Vorspiel

Changelogを入れたら末尾が切れてしまった…Changelogはリプにします。https://anond.hatelabo.jp/20220308162009

--

Twitterで流れていた以下の文書翻訳したものです。

https://twitter.com/igorsushko/status/1500301348780199937

最初Twitterに流しましたが(https://twitter.com/Vorspiel2/status/1500677825044819971)、誤訳修正し、追加情報を入れて清書しました。

なお、この文書真正性について、まずこちらの評価をご参照ください。(イギリス情報サイトBellingcatの幹部Christo Grozev氏による)

https://twitter.com/christogrozev/status/1500196510054637569

以下はその翻訳です。

昨晩[日本時間3/5早朝]、FSB内部告発文書と称するものが公開された。そこには、ロシア軍ウクライナでの失敗と、今後数週間~数ヶ月におけるロシア惨状予測が記されていた。これが本物かは分からない—ウクライナは以前に、心理戦の一環として偽のFSB文書リーしたことがある。

だがこれはそれとは違うようだ: 情報源は信頼できるもので(gulagu.net創始者)、偽造にしては遥かに長い文書だ(長くなるほどボロが出やすくなる)。

私はこの文書を、知己のFSB職員2人(現職または前職)に見せた。2人とも、これは間違いなく同僚が書いたものだと判断した。彼等は結論のすべてには同意しなかったが、それはさておき。

文書こちら。一読の価値がある: https://www.facebook.com/vladimir.osechkin/posts/4811633942268327

内部告発というのが仮に真であったとしても、内容に虚偽が含まれている可能性にご注意ください。

更に、私はロシア語は分からないので、露→英訳時に意図的か否かを問わず誤情報が紛れ込んでいる場合にはそのままになります。この点について、ロシア語が理解できる方はチェックをお願いします。

以下本文です。

--

[冒頭は英訳者Igor Sushko氏のコメント。氏はウクライナ出身アメリカ育ちのレーシングドライバー]

以下は、現職のFSB分析官による、ロシア現状分析英訳したものである。長いスレッドになるので心して読んでいただきたい。シェア歓迎。全文で2000語以上になる。カーテンの裏で起きていることに対する高度な洞察であり、幅広い題材を含む。

文意を明確にするための補足を、必要に応じて括弧書きで加えている。[日本語訳時に、追加の補足を角括弧書きで入れている。] では始めよう:

[ここからが元文書の内容]

最近はろくに眠れていない。ほぼ24時間勤務で、頭に靄が掛かったような状態だ。過労なのだろうが、まるでシュール世界の住人になったような気分だ。

パンドラの箱は開いた—本当の世界規模の惨劇は今夏までに始まるだろう—全世界飢餓は避けられない。ロシアウクライナ小麦の主要産地なのだから。(コメント: 世界規模の飢餓が起きるという予測には同意しない。)

我が国指導者層に本作戦(ウクライナ侵攻)を決断させたのが何かは分からないが、彼等は揃って我々(FSB)の責任だとしている。我々の分析非難され、もっと沢山報告を出すよう、最近ますます圧力を掛けられている。

こういう政治コンサルタント政治家、権力者ども全員が混乱の元凶だ。何より重要なのは、誰もこんな戦争が起きるとは知らなかったということだ—開戦は誰に対しても秘匿されていた。

一例を挙げる— ロシアに対する隕石攻撃(コメント: 西側諸国による制裁を指すと思われる)[これは露→英訳時のミスと思われる。詳細はhttps://anond.hatelabo.jp/20220322231355を参照]があった場合の結果と影響の分析依頼があったとしよう—

そこで攻撃モード分析するが、一方これはあくまで仮説であって細部を強調するな、とのお達しがくる。なるほどこのレポートはどこぞの官僚チェックリストとして使うもので、分析結果はロシアにとってポジティブものでなくてはならない、

そうでなければ「仕事ができていない」と詰問されるんだな、と理解する。したがって、我々にはどんな攻撃にも対抗手段が揃っている、という結論を出さざるをえない。もう完全にやりすぎだ。

ところが、蓋を開けてみればこれが仮説ではなく現実に起こっており、こんな仮説に基づいた分析など全くのゴミ屑になってしまった。制裁に対抗できていないのはこのためだ。こんな戦争が起きることは誰も知らず、従って制裁への対抗策も準備していなかったのだから

これは秘密主義と裏表だ—誰もが知らされていないのなら、準備のしようがあるだろうか?

カディロフは激おこだ。ウクライナが「FSBからキーウのチェチェン部隊情報をもらった」と吹聴したことで、我々(FSB)と連中は一触即発になりかけた。

カディロフの部隊戦闘に入る機会すらなく壊滅し霧消した。FSBからウクライナへのリークがあったという情報を私は持っていないので、推測するにその可能性は1-2%だろう—とはいえ可能性を完全に排除できるものではない。

我々の電撃戦は完全に失敗した。そもそもが完遂できないタスクだ: ゼレンスキーと部下を開戦3日で確保し、主要な建物をすべて占拠し、城下の盟を誓わせたとしたら、

ウクライナ抵抗は最小限に抑えられただろう。理屈上は。だがそれがどうした? こんな「理想的な」展開であってさえ、解決不能問題が残っている: 我々は誰と交渉する気だ?

ゼレンスキー排除するとして、よろしい、では合意署名するのは誰だ? ゼレンスキー署名するなら、彼の排除後は合意は役立たずだ。ОПЗЖ(ウクライナの親露派野党)は協力を拒否している。

臆病者のメドヴェドシュク[実業家プーチンの友人]は逃亡。指導者は他にもいるが—ボイコ[野党党首]は拒否、彼の支持者も理解しないだろう。ツァリョーフ[DPR・LPR議会議長]を呼び戻そうにも、ロシア国内ですら不評。ヤヌコーヴィチ[前大統領]を戻す? どうやって?

占領不可能、ということになれば、我等の撤退後、[ウクライナ]新政府10ももたずに倒されるだろう。

占領するにしても、必要人員がどこにいるというのか? 司令部軍警察、防諜、諜報—ウクライナ人の抵抗を抑え込んだとしても、50万人は要る。これに更に補給兵站が加わる。

こんなのはまりきったことだ—質の悪いリーダーシップを量で補おうとするなら、何もかも分が悪くなる。繰り返すが、これは「理想的シナリオ」での話だ。現実はそうではない。

それでどうなっているのか? 総動員を掛けることはできない。理由は2つ:

1)総動員を掛けたらロシア国内問題で自壊する: 政治でも経済でも社会でも。

2)我々の兵站今日ですら伸びきっている。これだけ巨大な分遣隊をウクライナに送り込めたとして、何が得られる? ウクライナ—広大な国土を持ち、我々に向けられる敵意は半端ない国において。

我々の道路はこんな大部隊補給に耐えうるようできていないから、何もかもがストップするだろう。現在の混乱状況を鑑みれば、指導者層がどうにかできるものでもない。

この2つの理由が同時に存在している。どちらか一方でも、失敗には十分だというのに。

ロシア軍の損失について: 実数は分からない—誰にも。開戦から2日間は何がしか情報が入ってきたが、今となってはウクライナで何が起きているのか誰も把握していない。主要師団との連絡は途絶えている。(!!)

通信回復するかもしれないし、攻撃を受けて散開しているかもしれない。司令官ですら戦死者数・負傷者数・捕虜数を把握できていない。戦死者の合計数は千人単位だろう。1万人か、5千人か、2千人ですんでいるか

こんなことすら、司令部誰も知らない。もしかしたらロシア兵の戦死者は1万人近くかもしれない。しかもここにはDNRとLNRの戦死者は含んでいない。

ゼレンスキー殺害ないし捕縛したとしても、状況は変わらない。我々に向けられる敵意はチェチェンのそれ並だ。今となっては、ウクライナの親露派ですら公然と我々に反抗している。

それもこれも、(ロシアの)トップがすべて決めたから。こんなシナリオ(ウクライナ侵攻)など、先制攻撃を受けない限り起こらないと聞かされてきたから。

我々が脅威を高めていくのは、戦闘によらず交渉で結果を出すために必要と聞かされていたから。ウクライナ国内でのゼレンスキー批判の準備も、ウクライナ侵攻など考慮にも入れていなかったから。

今日ウクライナ市民の死者数は幾何的に増加しており、抵抗は強くなる一方である歩兵部隊都市侵入を試みているが—落下傘部隊20隊のうち、わずか1隊が「暫定的に」成功を納めたのみ。

モスル侵攻を思い出してほしい。まるで同じだ—どの国でも起こることで、何も新しいことなどない。ここ数十年のヨーロッパでは—セルビアが一番良い例だろう—都市を包囲しても数年は持ち堪えられる。ヨーロッパからウクライナへの人道的支援が始まるのも時間問題だ。

我々のひとまずの期限は6月だ。というのは、6月になったらロシアには経済というものが無くなるからだ—何にも残らない。

大局的には、来週には(ロシアで)(戦争賛成派対反対派の)両者の一方が崩れるだろう。こんな(ロシア国内の)緊張状態は長続きできない、というだけのことだ。

分析のしようもなく、混乱状態予測の立てようもなく、何が起きるか確度を持って言える人間など(ロシアには)誰もいない。

直感に従って、しかも強い感情に動かされて行動するなどというのは最早ポーカーではない。だが賭け金は釣り上がってしまい、どれかしらの手段はうまく行くだろうという望みに掛けるしかない。悲しいけれど、人間は往々にして計算違いを起こすし、そうなればすべてを失うことになる。

見渡してみれば、ロシアにはアウト[ポーカーにおいて「これを引けば勝てる」というカード。「勝ちの目」]が無い。勝ち筋などなく、どうやっても負けるしかない—ということだ。(ここで一旦中断。小休止後に再開する)

(ここから後半。こちらはもっと興味深く、ラストには喜ばしい方向で驚くべきことが記されている)

我々は前世紀の失敗を100%なぞっている。「弱っちい」日本を蹴散らして瞬く間に勝利するつもりが、実は我々の軍はずたぼろだった。[日露戦争]

その後、また勝ちを目指して戦争[第一次世界大戦]をおっ始め、軍隊教育のためにボリシェヴィキ徴兵を始めた。当時よく知られていなかったボリシェヴィキ戦争反対のスローガンを掲げ、ああいった行動に出た…

プラスの面も見よう: 懲罰部隊前線に送り込むなんてことは考えもしないよう、我々は手段を尽くした。政治犯や社会不適合者を徴兵したら、前線士気は下がるだけだ。

敵軍(ウクライナ)の戦意は高い。恐ろしく高まっている。戦い方をよく知っているし、有能な指揮官も多数居る。武器補給もある。世界的な人道破局舞台を整えているようなものだ。

我々が最も恐れていることは: 首脳が古くから問題を新しい問題で糊塗しようとしていることだ。ドンバス2014年に起きたことの大きな理由がこれだ—我々は西側諸国クリミアの「ロシアの春」から引き剥がす必要があった。それで、いわゆるドンバス危機演出し、西側の注意を逸らして

交渉材料にするしかなかった。だがそれで問題さらに大きくなった。そこでエルドアン圧力を掛けてサウス・ストリーム(ガスパイプライン)を4本引かせた上で、シリアに侵攻した。

レイマニ(イスラム革命防衛隊)が自分側の問題解決するために、わざと偽情報を我々に流したために起きたことだ。その結果、クリミア問題は片付けられず、ドンバス問題も無くなっていない。

サウス・ストリームは(ガスパイプライン)2本に減らされ、シリアは宙吊り状態だ—我々が撤退すればアサド政権は倒され我々は無能扱いされるが、我々が駐留し続けるのも困難だし意味もない。

こんな「ウクライナ電撃戦」を誰が思い付いたのかは知らない。もし仮に我々が正しいインプットを受け取っていれば、少なくとも初期の計画には疑問点があり、大部分を再評価するよう指摘できただろう。それはもう大量に。

それが今や、我々はクソみたいな(PG言葉遣い英訳者による)ハマリ状態で、どうしたら良いかも分からない。「非ナチ化」「非武装化」というのは分析カテゴリには無い。というのも、具体的に数値化されたパラメタが無く、目的達成を何をもって評価できるのか分からない。

今や我々は、頭のおかし参謀トップヨーロッパとの紛争決断させるのをただ待つだけだ。要求制裁の緩和だ—制裁を弱めるか、それとも戦争か。

西側が拒絶したら? その場合、本物の国際紛争に巻き込まれ可能性も否定しない。1939年ヒトラー同様に。我々の「Z」[紀章]は鉤十字同様に扱われるだろう。

(ウクライナでの)局地的な核攻撃はありうるか? イエス。但し軍事目的ではない。こんな兵器は防御を崩す役には立たない。使うなら目的は我々以外(西側諸国)の恫喝だ。

我々はウクライナに全責任をおっ被せるシナリオの土壌を作っている。ナルイシキン(ロシア対外情報庁官)と配下SVRは、ウクライナが密かに核兵器製造していた、という証明をせっせとこさえている。クソったれ。

連中は、我々がとっくに分析放棄した論を押し通そうとしている: [核兵器開発の]専門家ウランがあったことの証拠証明など、でっち上げることは不可能だ。ウクライナには劣化同位体238[ウラン238。劣化ウラン]が1トンある—だが問題にはならない。核燃料サイクル上、作り出すことを秘密にはできない。

「汚い爆弾」にしても秘密裏に製造することはできない。ウクライナの古い原発では、それに必要物質副産物として最小限産出されるのみだ。アメリカはMAGATE[IAEAロシア表記]と共にこういう施設監視しているから、こんな論など出したら馬鹿にされるだけだ。

1週間後には何が起きているだろうか? 2週間後でもよい。我々はドツボにハマり、古き良き、空腹の90年代を思い出すことになるだろう。

市場が閉じつつあるのに対抗して、ナビウリナ[ロシア連邦中央銀行総裁]は正しい措置を講じているようではあるが、所詮は船に空いた穴を指で塞ぐようなものだ。状況はどのみちどんどん悪化し続ける。3日とか5日とか7日、などのうちには最早解決しない。

カディロフが地団駄を踏んでいるのも故ないことではない。彼等には彼等の野心がある。彼は「無敵」として名をあげた—もし失敗したなら、自分の部下達に引き摺り下ろされることになる。

それからシリア。「諸君—耐えろ、ウクライナは片づける、そうしたら我らのシリアでの地位を強化する。」実際のところ、ロシアの分遣隊はい補給が切れるかも分からず、その後には熱波が待っている…

トルコ海峡を封鎖したし、シリア物資を空輸するのはかまどに金をくべるようなものだ。しかもだ—これはすべて並行して起こっている。ひとまとめにして分析する時間すら無い。

我々の現状は1943-1944年ドイツのようなものだ—だがこれはウクライナでの「初期状態」にすぎない。

過労でくらくらするし、これは夢で、実は以前と何も変わっていないのではないかと思うことすらある。

監獄について—今後も悪化するだろう。ナットは血が滲むまで締め付けられるだろう。どこでも。有り体に言って、純粋テクニカル観点では、現状をコントロールし続けるにはこの手しかない。

我々は既に総動員体制だ。だがこんな体制は長く続けられない。タイムテーブルがどうなっているのかは分からないが、状況は悪化の一途だ。国家統治というのものは、総動員を掛けたら狂い始めるものと決まっている。しかもだ: 100mを疾走できるとして—それをマラソンでやったらどうなるか。

で、ウクライナ問題について100m競走よろしく飛び出したものの、よく見たら参加登録したのはマラソンだった、ということだ。しかもこれは、現状のかなり簡潔な要約でしかない。

更に皮肉なことを言えば、私はプーチンが核の赤ボタンを押して世界を終わらせるとは信じていない。

まず、それを決められるのは1人ではない。誰かが反対するだろう。このプロセスには多数の人間が関与している。「赤」ボタンを1個押すだけ、というものではない。

2つ目、そもそも[核兵器が]正常動作するかも疑念がある。

経験的に知られているとおり、制御構造に透明性があるほど、問題点は見つけやすい。誰が何をどうコントロールしているか混沌としているにも関わらず、虚勢を張った報告ばかりが飛び交う状況にこそ、問題が潜んでいるのが常である

「赤ボタンシステムが言われているとおりに稼働するかは確信が持てない。それに、プルトニウム燃料は10年毎の交換が必要だ。

3つ目、これが最も唾棄すべきで悲しいことだが、私個人の信念として、側近や忠臣すら近づかせないようになったプーチンが、自分自身を犠牲にするなどとは思えない。

プーチンが恐れているのがCOVIDなのか暗殺なのかはどうでもいい。もしプーチンが、自分が最も信頼していた人々すら恐れているのだとしたら、自分自身と最愛の人々を破壊するなんてことができるものかね? (英訳終)

2022-01-04

anond:20220104012445

これで放置してる国民継続できる政権

憲法改正、黒塗りの書類証拠不明

国家犯罪大惨事大事件、許されない政治犯罪がこんだけ起きてるのに今もボケーっと正月してる日本

何考えてるんだ?信じられん

2021-12-20

anond:20211220132806

そんなん許しだしたら「収容されるべき精神病」と「新しい精神病」が恣意的に決められて、ソ連アメリカ政治犯収容所みたいな様相になるぞ

2021-10-09

anond:20211008011809

そういう後ろ向きな姿勢でなくてどうやったら村上春樹ノーベル文学賞を獲れるのか考えようよ?

どういうふうにしたらいいの?

ロシアに行ってプーチン喧嘩売ってKGBに追われる身になったらいいの?

アフガンに行ってタリバン突撃取材して首をチョンパされたら死後に受賞できるの?

そしてカズオ・イシグロが選ばれた政治的理由ってなんなの?イギリス政府政治犯として指名手配でもされてるの?イシグロは?

2021-09-10

anond:20210909225355

岸田はヘタレだろ

2018年3月 森友公文書改ざん発覚

この時点で安倍総理自身の指図の有無はともかく、安倍内閣による前代未聞の政治犯罪が確定

2018年9月 自民党総裁不出馬

これから安倍内閣支えますんで、その後はあっしに総裁の席めぐんでくだせえ。安倍さん麻生さんの後ろ盾

こんなのに期待しちゃうとかちょろすぎて笑いが止まらんな

あれだよ

小中でいじめられてた某炎上芸人が、ある日怒りの発作で工作室に落ちていた鉈を投げたら周囲がドン引きしていじめられなくなったってエピソードと同じ

言うべき時に言えない男が、追い詰められて暴発しただけ

から、あの時安倍さんには反対だったなんて誰でも言える

こういうのを世間では後講釈する卑怯者という

政治家ならなおさら

自民党で石破以外に声をあげた者はいなかった

そして石破は昨年の党首選で集団リンチにかけられて政治生命が終わった

鳥頭はこれをしっかり思い出しておくべき

2021-08-21

アウシュヴィッツプールと『パサジェルカ』

ホロコーストは嘘」って主張自体が嘘である、と言うことは日本ではあまり知られていない。せいぜいが「ホロコースト否定してはいけない」程度の認識であるようだ。私ほどの物好きでもない限り、そのファクトチェックを行うという面倒なことをする人は滅多にいないから仕方ない。欧米否認論の本場なので、否認論に対抗する人もそれなりにいて「ホロコーストは嘘」自体が嘘であることはそこそこは知られているようであるTwitterなどで状況が意外と簡単にわかる。

 

だが「嘘」と言っても、その実態はややこしい。そのほとんどは事実を用いた印象操作のようなものであり、細かな具体的主張それ自体が嘘そのものであることは少ないかである。いわばホロコースト否定論はその主張をする人が意図的無自覚であるかは別として「詐術」なのであるしかし、あなたの知性が正しく働いているのならその詐術に騙されることはない。例をあげよう。

 

アウシュヴィッツプール

アウシュヴィッツには遊泳プール存在し、親衛隊員や囚人水球で楽しく遊んでいたという事実まで存在する。アウシュヴィッツ収容所地獄のような過酷収容所ではなかったのか?」というものである。後段の疑惑はともかく、これは事実であり、確かにアウシュヴィッツには遊泳プール存在し、元囚人の手記によると親衛隊囚人水球などで楽しんでいたようである

 

先に結論を言うと、遊泳プールがあったからと言って、アウシュヴィッツ収容所地獄のような過酷収容所であった事実は変わらない。登録囚人限定しても(登録されずに殺されたユダヤ人が圧倒的に多いが)、毎月数千人単位で死者が出る収容所だったのである。だけど、そう説明されたところで、遊泳プール存在は思っていたアウシュヴィッツイメージ全然違い、かなり違和感があると思う人もいると思う。実は肝心なことは「思っていたアウシュヴィッツ収容所イメージ」なのである。そしてこのプールの話は、実際、相当色々とよく知っていないと納得しづらい人もいて当然だと私も思う。

 

まりに何もかもをここで説明するのは無理なので、アウシュビッツ収容所のみに限定して簡単解説する。アウシュヴィッツ収容所ポーランドにあり、1940年5月ごろから実質的スタートした強制収容所である最初は、ユダヤ人のためではなく、政治犯主体として収容するための強制収容所であり、ドイツ人ポーランド人などが収容されていた。翌年1941年6月を過ぎると独ソ戦によって発生した赤軍捕虜が大量に収容されるようになっていく。が、この赤軍捕虜に対する扱いはあまりにも非道であり、特に政治将校はその大半が銃殺刑で処分された。いわゆる国際法ガン無視のコミッサール司令である。また、アウシュヴィッツで行われた最初ガス室での殺害犠牲者はこのソ連捕虜だった。そして、元のアウシュヴィッツ強制収容所からキロ離れたところにあるビルケナウ捕虜収容所建設が始まると、そのソ連捕虜建設労働に駆り出され、一万人くらいいたはずのソ連捕虜の大半は一年も経たずに大半が過労・餓死などで死んでしまったのである

 

ユダヤ人については、当初からユダヤ人も含めて政治犯として収容はされていたものの、囚人登録もせず収容もしないで収容所到着時にそのままガス室送りにしてしまう、いわゆる「ユダヤ人絶滅」がアウシュヴィッツで始まるのは1942年3月からであり、ビルケナウの敷地外にある農家を改造したガス室(ブンカーと呼ばれる)で最初一年くらいは実施されており、1943年3月にクレマトリウムと呼ばれる火葬場が完成すると、その後はビルケナウのクレマトリウムで行われるようになっていく。アウシュヴィッツの基幹収容所ガス室は併設された火葬場の火葬能力が低いこともあり、実は絶滅にはほとんど使われておらず、1942年末でガス室使用を終了している。ともかく、ビルケナウ収容所でのユダヤ人ガス室での大量殺害は、ヒムラーが中止命令を出す1944年10月末ごろまで続いた。ガス室ではトータルで100万人程度虐殺されたと言われている。

 

もちろんだが、ガス室での殺害は何も囚人にさえしてもらえなかった非登録ユダヤ人だけではない。最初の選別では老人や14歳以下の子供、子持ちの女性などが労働不適格としてガス室送りにされたが(概ね到着したユダヤ人の75%、ただし選別条件に当てはまるのに例外的囚人登録された人もいた)、囚人登録されたところでその大半は3ヶ月程度で役立たずになりガス室送りになるか病棟バラック注射で殺されたりもした。こうした収容所内での「選別」は常時行われており、その選別方法親衛隊の選別の担当長が適当恣意的に選んでいるだけなのが実態だった。親衛隊員による囚人への暴行日常茶飯事であり、殴り殺すことさえ珍しくなかった。些細なことでも見せしめ的に処刑されたし、収容所内での配給食料だけに頼っていたらすぐに死んでしまうほど食料の質も劣悪だったりもした。

 

……とまぁ、これだけ酷い話を聞いていたら、「プールで遊ぶなど考えられない」と思う人がいても全く不思議ではないと思う。プール存在に対する疑念はこのアウシュヴィッツ悲惨イメージとあまりにかけ離れているから生ずるのだ。だが……。

 

遊泳プール存在アウシュヴィッツ残酷場所だったことを示す

このプール詐術に引っかかる人は、人間が斯様にも残酷になれるということを理解出来ていないのである。ここで一つ解説を加えておくと、このプール絶滅の行われていた現場であるビルケナウではなく、アウシュヴィッツ基幹収容所の方にあったが、元々の目的防火用であり、完成したのは1944年8月ごろである推定される(フランクフルトアウシュビッツ裁判証言にある)。収容所親衛隊員は、ユダヤ人囚人に命じて飛び込み台を作らせ、遊泳プールとしても使えるようにした。で、このプールを利用して遊んでいたのは親衛隊員と、上級囚人だけだったのである上級囚人とはユダヤ人でない囚人のことであり、おそらくは過酷労働をしていなかった囚人であるカポなどであろう。つまりは、大半の囚人毎日酷い目にあっているそのすぐ側で、収容所生活を存分に謳歌している人たちがいたというのが事実なのであるビルケナウの方ではサッカーでさえ楽しんでいたそうだし、有名なアウシュヴィッツオーケストラ演奏会をさせたり、囚人劇団まで作らせて劇場で公演させたりもしていた。また親衛隊員は当然として上級囚人も、ユダヤ人ら下等囚人食事量・質とも全く違ったし、親衛隊員は恣意的食品などを横流しさえしていた。さらに、ユダヤ人が持ってきた私物(「再定住させられる」と言って騙されて連れてこられているのだから、それらはユダヤ人の全財産と言っていい)を全部収容所の方で掻っ攫うのであるけれど、そこから横領しない親衛隊員などいなかったと言われるほどである(ただし横領は発覚すると厳罰処分が下される)。

 

もちろん、囚人たちの多くはそうした私腹を肥やす親衛隊員たちの行動や、プールなどを楽しんで収容所生活謳歌している姿も知っていた。だから戦後地元法廷で、少ないとはいえ裁かれた親衛隊について証言者となった元囚人たちのほとんどは、それら親衛隊被告非道ぶりを存分に告発したのである

 

「単なる印象」にあまりに弱すぎるネット否定派達。

ほんとに否定論の細かい具体的な主張ってこの手の話があまりに多い。例えば「ガス室の扉が木製だなんておかしいじゃないかアメリカ死刑ガス室は鉄製の部屋でありドアだって厳重なハンドルまでついていて非常に厳しい毒ガス管理をしているくらいだ。あんな木製の簡易な扉だったらガス漏れして外にいる人まで死んでしまうに違いないから、あれがガス室だったなんてあり得ない」ってのがある。んでこの話、たくさんの米国死刑専用ガス室写真とともに出回っている。

 

えー、青酸ガス発生用に使っていたチクロンB害虫駆除用として当時一般に広く使われており、それなりに密閉処理さえすれば「どこでも」使えた。それなりの密閉処理とは空気漏れ起こしそうなドアの隙間などにダクトテープを貼る程度のものであるアウシュヴィッツ収容所にも、殺人ガス室以外に衣服などのシラミ駆除のための専用ガス室複数存在し、現在現存しているが、それらのガス室の扉も殺人ガス室と同じ木製扉であり、気密には隙間にフェルトが貼られているだけであるチクロンB製造であるディケシュ社の文書にも別に木製扉がダメだとは書いてない。専用の頑丈な鉄製のガス室しか青酸ガスを発生させられないような害虫駆除剤だったとしたら、当時一般的に広く使われたはずがないだなんて、少し考えればわかることなのに。

 

「じゃぁ何故米国処刑ガス室あんなに頑丈そうに出来ているのか?」と聞かれたって答えは知らないが、それなりの要求仕様があるとか昔からの慣習であるとか、何か理由があるからであろう。でもそーういうことは否定派さんは全く調べない。いずれにしても、実際にチクロンは当時広く使われていたのだから米国処刑ガス室構造は、アウシュヴィッツガス室に関しては何の参考にもならないのである。どうしてそんな見た目の単なる印象に過ぎないことが、アウシュヴィッツガス室否定する理由になるのか?

 

『パサジェルカ』

今年はホロコースト映画公開が少し多いようだけど、一つとして見に行こうとは思わなかった。あんまり興味が湧かなかったからだけど、しか最近、古い映画にすごいホロコースト映画があるのを発見した。YouTube全編上がっているのだけど、惜しいのはポーランド映画であり全編ポーランド語でさっぱり言語がわからなかったりすることだ。日本でもDVDは発売されてるけど、買ってまで見ようとは思ってない。しかし何が凄いって、何気に再現度が凄い。興味がなければ何のことはないシーンだけど、ガス室にガスを投入する作業のシーンが思ってた通りの再現だった。ガス室というかクレマトリウムはすでに破壊されてなかったからわざわざセットで作ったのかと思うと尚更すごい。何気にあのチクロン投入煙突位置が正確なのも素晴らしい。未完成監督が死んでしまい、友人達で残っていた映像繋ぎ合わせただけらしいけど、唐沢寿明の『白い巨塔』よりもずっと前にアウシュビッツ収容所ロケ地に使っていた映画存在したというのも発見だった。

PASAŻERKA - POLSKI FILM PSYCHOLOGICZNY HD, WYSTĘPUJĄ: ALEKSANDRA ŚLĄSKA (SOUS-TITRES FRANÇAIS)

anond:20210821173207

間違ってないよ。交代先の政党がなければそもそも政権の再交代もなかった。

から保守思想禁止して自民党とその支持者を全員政治犯として処罰してればよかった。

民主党政権の意義は自民党政権でないことなんだから政権与党を維持さえできてればよかった。

独裁でも自由主義でも大増税でもなんでもいいんだよ。自民党じゃなければいいんだから

2021-07-21

統合失調症患者政治犯思想犯現代風に言い換えた罪名

anond:20210720192107

ほかの病名と違い患者本人のためでなくて社会のためにある病名

独裁国家でも国家反逆罪とかを堂々と口に出すのは気が引けるのか、ソ連政治犯を陥れるために使われていた病名

2021-07-03

anond:20210702215058

調べてみました!

 

ホロコースト犠牲者 600万人

ほとんど確実。何故なら、人口統計調査により、ユダヤ人戦前戦後人口差は550万人程度はあり、人口統計調査の誤差を踏まえれば600万人程度のユダヤ人が殺されたことはほぼ確実である。別々の研究機関研究者によって何度も推定は繰り返されているが、めちゃくちゃ極端に低く見積もっても約450万人程度とされており、大差はないと考えて良いだろう。ちなみに、否認派向けに言っておくと確認できる限り、否認派できっちり人口統計調査をした人は存在しないようである否認論が嘘であるとバレるからか?w 出典は、『ホロコースト大事典』(柏書房)、芝健介ホロコースト ナチスユダヤ人大量虐殺の全貌』など。

 

奴隷貿易アフリカから拉致された人数 1000万人

これは数字は概ね合っているが、明らかに亡者数ではない。英語圏でいう「リンゴオレンジ比較している(compare apples to oranges)」であろう。

3世紀に及ぶ奴隷貿易大西洋を渡ったアフリカ原住民は1500万人以上と一般には言われているが、学界では900万人-1100万人という、1969年フィリップ・カーティンの説を基にした数字が有力である。多数の奴隷船の一次記録の調査で、輸送中の死亡率がそれまで考えられていたほど高くなかった[注釈 2]、輸出先での人口増加率が意外に高いと推定される、というのが説の根拠である。ただし、カーティンの説(彼自身は900万人強を提唱していた)には、一次記録が存在しない16世紀 - 17世紀初頭に関しての推定数が少なすぎるという批判もあるが、そうした批判を踏まえても1200万人を大きく超えることはないと考えられている[7]。

Wikipedia

 

スペインアステカ征服犠牲者 1000万人

んー、これはよくわからん。以下では1000万人は正しいかのように思えるが、はっきりしない。

その犠牲者征服前の人口はおよそ1100万人であったと推測されるが、1600年の人口調査では、先住民人口100万程度になっていた。スペイン人は暴虐の限りを尽くしたうえに、疫病により免疫のない先住民短期間のうちに激減した[29]。

Wikipedia

何故はっきりしないかというと、こんな記事を見つけたかである

さらなる批判を浴びたのは、ラス・カサスが挙げるインディオ犠牲者数が大幅に水増しされているとの“疑惑”だ。

 たとえばラス・カサスは、征服前のイスパニョーラ島現在ハイチドミニカ共和国)の人口を300万と記しているが、当時の複数の記録でも現代研究者の評価でもその人口100万を超えていない。同様にラス・カサスは、メキシコ中央部で400万、ペルー副王領でも同じく400万の生命が奪われ、1502年から42年までの40年間に2580万から2880万人のインディオ征服戦争犠牲になったとしているが、当時の人口調査統計では正確な数字を出すことは不可能で、「被害」の規模に確たる根拠があるとはいえない。

16世紀に新大陸で虐殺を行なったスペインが、当時もっとも「啓蒙的、人道的」だった[橘玲の世界投資見聞録] | 橘玲×ZAi ONLINE海外投資の歩き方 | ザイオンライン

何にしても一体、1000万人はどこから出てきた値なのか知識がないのでよくわからない。ここに書いてあるように、正確な統計値があるとも思えない時代数字にどれほど信憑性があると判断すれば良いのだろうか?

 

スペインのインカ征服犠牲者 1000万人

んー、これも上と同じで、正確な統計があるとは思えない時代の話だし、ちょっと調べた程度ではさっぱりわからない。しかし以下のような記事を見つけた。人口がもしそうだとするなら、1000万人はあり得ない。

インカ帝国は、13~16世紀にかけて繁栄した、アンデス山脈沿いの南北4000kmに及ぶ、現在南米ペルーを中心とした広大な大帝国であり、最盛期には人口600万を有した。有名な遺跡として、標高2500mの高地に作られたマチュピチュ都市がある。

健康アラカルト(91)インカ帝国はなぜ滅びたか? | 大石内科胃腸科医院

追記;↑と思ったが、Wikipediaインカ帝国」によると、上の記事は間違いの可能性が高いように思われる。

前身となるクスコ王国13世紀に成立し、1438年のパチャクテク即位による国家としての再編を経て、1533年にスペイン人のコンキスタドールに滅ぼされるまで[1]約200年間続いた。最盛期には、80の民族と1,600万人の人口をかかえ

しかしこの記事でも、虐殺の話はまるで出ておらず、「伝染病が壊滅的な打撃」ともあり、「リンゴオレンジ比較している(compare apples to oranges)」の疑いが強い印象。

  

インディアン戦争犠牲者 1000万人

英語版Wikipediaを調べた。英語版は流石にやたら詳しい。これによると、1000万人は完全な出鱈目・デマであるデマ源を突き止めたいんだけどなぁ。

2010年アメリカ合衆国国勢調査では、自らがアメリカインディアンまたはアラスカ先住民である認識しているアメリカ人は293万2,248人で、アメリカ人口の約0.9%でした[50]。 2011年カナダ国勢調査では、自らがファースト・ネーション(またはイヌイットやメティス)である認識しているカナダ人は183万6,035人で、カナダ人口の約4.3%でした[51]。 ヨーロッパ人が到着する前にアメリカ大陸に住んでいた人の数については意見の一致を見ていませんが、広範な研究が続けられています[52][53]。 52][53]現代推定では、ヨーロッパによる植民地化以前に北米大陸に住んでいた人々の数は210万人から1800万人とされているが[54]、アメリカ国勢調査局は1894年に、1492年の北米大陸ほとんど何もない大陸であり、インディアン人口は「50万人をはるかに超えることはなかっただろう」と主張している[55][56]。

インディアンの数は、感染症ヨーロッパ人との衝突、部族間の戦争同化カナダメキシコへの移住出生率の低下などにより、19世紀には50万人を下回るまでに減少したという。主な原因はヨーロッパ探検家商人が運んできた伝染病であった[57][58] 米国国勢調査局(1894年)は1789年から1891年までの102年間の戦争による特別な死亡者推定値を示しており、その中には「個人的問題」で殺された8,500人のインディアンと5,000人の白人が含まれていた。

米国政府の下で行われたインディアン戦争は40回以上にも及びます。彼らは、個人的戦闘で殺された人を含めて、約19,000人の白人男性、女性子供の命を奪い、約30,000人のインディアンの命を奪ってきました。実際に死傷したインディアンの数は、この数字よりもはるかに多いに違いありません。5割増しというのが安全見積もりだろう[59]。

American Indian Wars - Wikipedia

 

スターリンの大粛正の犠牲者 1000万人以上

スターリン粛清により大量の処刑者を出したのは史実であろうが、一千万はいくらなんでも盛り過ぎである(実際には明らかにあり得ない非現実的無茶苦茶誇張された数字もあったくらいであるが)。これは冷戦末期以降にソ連ロシア情報公開をしていて、確定はしていないが、概ねの数字はわかっている。おそらく粛清処刑されたのは90万〜120万人程度と考えられる。

ソ連政府ミハイル・ゴルバチョフ時代にNKVDの後身ソ連国家保安委員会 (KGB) が「スターリン支配した1930年から1953年時代に786,098人が反革命罪処刑されたこと」を公式に認めた。さらソ連崩壊後にはロシア連邦国立文書館 (GARF) がNKVDグラーク書記局が1953年作成したという統計報告書を公開した。それによるとNKVDは1937年1938年の2年間に1,575,259人の者を逮捕しており、このうち87%以上の1,372,382人に及ぶ人が反革命罪および反国家扇動罪などに問われた政治犯であった。ソ連時代統計[16]の開示[17]や、第三者による検証[18]を経ても、粛清された人物の合計数は今もなお公式に確定していない。

大粛清 - Wikipedia

 

ホロドモール犠牲者 1000万人以上

ウクライナへの人工飢餓として、ジェノサイド認定をしたらしいが、ジェノサイドと言えるのかどうかは議論余地がある。しかし、何にしても、ホロコーストのように殺戮目的とはしておらず、これもまた「リンゴオレンジ比較している(compare apples to oranges)」であろう。

飢餓による餓死者の総数に関しては未だ議論が続いており、飢饉犠牲者数についても学説によって250万から1450万人までの幅がある[7][2]。

この飢餓の主たる原因は、広範な凶作が生じていたにもかかわらず、ソ連政府工業化の推進に必要外貨を獲得するために、国内農産物飢餓輸出したことにあった。その意味で大飢饉人為的に引き起こされたものであることは否定できない。ウクライナユシチェンコ政権は、これをもってウクライナ人に対する大量虐殺であったと主張し、国際的同調を募った。一方、現代ロシア歴史家を中心に、大規模で悲惨飢饉があったという事実認識には同調するが、飢饉被害ウクライナ人のみならずロシア人やカザフ人にも広く及んだと指摘して、これがウクライナ人に対する民族的なジェノサイドであることを否定する議論もあり、見解の相違は埋まっていない。

Wikipedia

 

ベルギーコンゴ統治犠牲者 2000万人

全然知らない話だが、以下を読む限り、「2000万人」は盛っていると思われる。しかもその大半は天然痘などの疫病であるようだ。しかし、相当規模の残虐行為を働いたのは事実であろう。

自由国政府は当初は象牙を、後には貴重な商品となっていったゴムなどの天然資源開拓した。自由国軍隊である公安軍(Force Publique)の支援を受け、その領土複数私的採掘利権に分割された。英白インドゴム会社英語版)はとりわけ、その領土から利益を得るために武力と残虐行為を用いた。コンゴにおけるその政権強制労働をさせ、ゴム収集ノルマを満たしていないコンゴ先住民殺害し切断した。何百万人ものコンゴ人がこの期間に犠牲となったが[4]、死者の多くはコンゴ下流地域人口の半数近くが死亡した天然痘を含む、ヨーロッパ人入植者との接触によってもたらされた新しい病気が原因だとも特定されている[5]。

自由国時代には過剰死によってコンゴ人口が急減したが、死者数の推定値にはかなりのばらつきがある。数字推定であるものの、この時期に死亡したコンゴ人は人口のおよそ5分の1にあたる1000万人にのぼるとされている[6][7][8][9]。最初人口調査実施されたのは1924年であるためこの期間の人口減少を数量化することは困難であり、ウィリアムルービンスタイン(英語版)のように、アダムホックシールドが引証した数値はほとんど証拠に基づかない推測であると主張する者らによって、これらの数字議論されてきた[10]。

ベルギー植民地帝国 - Wikipedia

 

イギリスインド統治犠牲者 3000万人以上

これは適当解説サイトが見当たらないので、自分知識だけで言うけど、これも飢餓でしょ。数値は知らないけど、これもまた「リンゴオレンジ比較している(compare apples to oranges)」。

 

残り二つの中国のは自分で調べて。文字数制限で書けない。ともかく、人数の精度に問題あり過ぎだし、ホロコーストと同レベル比較対象にできるものはない。ホロコーストはほんとに民族抹殺を狙った大量虐殺で、そんなもの人類史上見当たりません。かのアドルフ・アイヒマンは「欧州すべてのユダヤ人1030万人を殺したかった」と述べたアルゼンチン逃亡中の録音記録があったりしますが、そこからもわかるようにユダヤ人絶滅は本気だったのです。

 

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