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はてなキーワード: 撮影監督とは

2024-02-24

[]『犯罪都市NO WAY OUT

マ・ドンソクが白昼衆人環視の街中で暴れるチンピラを叩きのめすところから始まる、実家のような安心感

2015年スマホ事情

マ・ドンソク、帯剣していようが帯銃していようが人間では止められなくて、唯一止められるのがエンジン付き自動四輪車アタックのみ

スター國村準に気を使ってる…

韓国ノワール汚職警官モノ結構あるんですよね(『殺人者の記憶法』『最後まで行く』『WILD 修羅の拳』等。『緑の夜』…は韓国舞台撮影監督以下多くのスタッフ韓国人の香港映画

エンドロール後のオマケ映像であの人が…ってマーベル映画フォーマットか?

2023-05-03

ウマ娘RTTTの監督中国人女性 水星魔女アーティスト中国人女性

TVアニメウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP監督の廖程芝は、2018年に公開された中国アニメサイトインタビュー ( https://www.gcores.com/articles/102967 ) によれば、大学卒業後に日本わたり語学学校東京デザイナー学院を経てアニメ業界入り。撮影としてキャリアを積み、2018年の『アニマエール!』で撮影監督2023年の『ウマ娘RTTT』が初監督作品となる。

インタビューによれば東京デザイナー学院では生徒の1/3が中国人だったという。『ウマ娘RTTT』の撮影監督中華系らしき名前だが中国出身なのだろうか。


TVアニメ機動戦士ガンダム 水星魔女』のコンセプトアート担当する林絢雯は、イギリス芸術学校を卒業後、2020年京都精華大学アニメーションコース卒業

( https://twitter.com/negita_Ad/status/1652582625301893120 https://www.kyoto-seika.ac.jp/news/2022/0901_4.html )、ゲーム会社を経て現在フリー。『水星魔女』ではコンセプトアーティスト小説版の表紙イラストを手掛ける。






中国女性すごい

中国女性を受け入れ、彼女らに重要立場を任せる、多様性にあふれた日本アニメ業界すごい

→俺、そんなすごい日本アニメ業界で作られたアニメを見る

→俺すごい

2022-07-04

anond:20220704094728

アニメーター仕事依頼されて参加するだけのフリーランスなんだから仕事選べます

しかアニメーターが悪いんじゃなくてコンテ演出レベルから悪いんで、単に才能がないってだけの話ですよ

撮影処理も同じ話。創意工夫する気がない撮影監督は能がないってこと。

2022-06-20

anond:20220620152436

それはお前がアニメ制作っていうスタッフワークの集合体を分割して評価できないだけのゴミってだけやね

監督は全体をコントロールする役割を負ってるだけで(もちろんキャラクター原案デザイン脚本作画監督音響監督兼任する才能やこだわりがある人もいるけど)、芸術家でも何でもなく正しく「監督」でしかないんだよ

シリーズ構成脚本家の役割作品によって違うし、別に下書きを書くだけの仕事ってわけでもない

そして清書をするのは監督とは限らない(それはコンテマン演出家仕事。)

というように幾層にもスタッフ仕事が積み重なってできてるのがアニメであって、クレジットを見れば理解できるはずだけどね。ただの文字の羅列ではないんだよ。表に出てます

まぁただのアニメファンが得られる解像度って精々演出家原画マン、あとは撮影監督声優くらいなもんだけど、文字の羅列だけじゃなくて、いくらでも顔つきのインタビュー記事があったりして、普通に表に出てますよね。




そういうことすら理解できない人間が、したり顔アニメについて語るなよと言ってるんですよ

2022-04-16

BB先輩劇場で遊んでいる淫夢厨が日本アニメの将来を変える可能

なんてクッソ下らない事を押井守作品撮影監督をしている江面久氏のブログを読みながら考えてしまった。

彼は今後の日本アニメ業界の為にも既存作画技法だけでなく、欧米2Dカートゥーンに使われているカットアウト切り絵アニメーションの手法を取り入れるべきという提案実験を何年も前から試行錯誤している。

(最近だとネトフリで公開された4K・HDRアニメにも関わっていた人だ。)

カットアウトアニメーションとは動画を一枚一枚作画するのではなく、例えば人物なら顔や髪、目、口、腕、胴体……etcの素材としてバラバラに分けて作り、その後3DCGの様にリギングを組み込み合体させて、デジタル上でペープサートの様に動かす手法だ。

これを使うと従来の手書きでは難しかった絵画の様なディテールを持ったキャラも動かすことが出来て、更にフレームレートも24fpsから30,60,120fpsと自然に変換することも可能だという。

これを書いている自分もつ最近知った手法で上手く口で説明できないけれど、概要を教えてくれる動画があったので見てくれ。こんな感じ

問題は、日本アニメ業界に、カットアウトができるアニメーターがほぼいないことです。やりたいことに対して、全然追いつかない。人手が絶望的に足りない。私ひとりでできる量なんて、大したことないのよ‥‥。日本でもカットアウトをやる人が増えるといいなあ。

んで前述のブログのこの文章上記動画を見ていたら、「ん?クオリティは兎も角、いま日本で一番カットアウトアニメーションを制作している集団って実はBB先輩劇場で素材を作って遊んでいる淫夢厨なんじゃね?」って考えが脳裏に浮かんだ。

夏を追いかける先輩BBとか正に説明の通り野獣先輩画像バラバラにして再構成したカットアウトアニメーションやんけ!!

ニコ動オワコン中国のbilibili動画クオリティも完全敗北、ネット文化の負の側面の掃きだめ、LGBT差別元凶と嫌われているニコニコ淫夢厨。しかBB先輩の素材製作者が日本カットアウトアニメーションの一翼を担う可能性が微粒子レベル存在していると考えたら、ちょっとこれは面白いことになるかもしれない。

ビームマンPみたいな炎上案件になる可能性も勿論あるけれど、もしこれを読んでいる淫夢厨がいたら、野獣先輩玩具にする為に使っている技術を別方面に使おうという志を持ち、日本アニメの未知のエリア♂へ旅立ってみるのもありかもしれないぞ、という提案をしてみる。

2021-10-23

撮影中に俳優撮影監督を銃殺してしまった事件

絶対、誰かが仕組んだよね。

古畑任三郎なら、俳優撮影監督を殺したくて事故に見せかけたパターン

コロンボなら、監督撮影監督を殺したくて事故に見せかけたパターン

金田一少年なら、撮影監督監督を殺したくて、事故って自分が殺されちゃったパターン

コナン君なら、黒の組織撮影監督を殺したくてやっちゃったパターン

2021-09-11

映像業界の闇と構造的な問題

撮影現場をみていると、そろそろ時間問題なのではないかと思う。

広告制作現場には多くのスタッフ我慢によってなんとか成立している。

クライアント広告代理店が次の映像をどうするかを考え、

制作会社にまるっと案件を振り、監督撮影監督などをアサインして

内容を作っていく。ほとんどが決まった段階で

撮影部、制作部、美術部、照明などがアサインされ、

現場スタッフの多くは急なスケジュール調整と安価労働力で調整をする。


当日の現場に数時間早く入る制作部のスタッフたち。

クライアント代理店のために大仰なスペースを確保し、

お菓子お茶、冷暖房などを彼らのために準備する。

寒い現場において本当に暖房必要なのは現場スタッフなのに関わらず。


出てくるお弁当は冷めていてコンビニ弁当と変わらない品質

規模がでかい現場場合はここらへんが充実しているがほとんどの現場はそうじゃない。

現場にある飲み物お菓子は糖分過多で体に良くないものばかり。

感覚を研ぎ澄まし、クリエイティブなことをする前提のスタッフに良い環境とはとても言えない。


現場で話をするスタッフは一様に顔が暗く疲れており、

体に無駄な贅肉がついた人が目立つ。

本来とても可愛らしいルックスを持つであろう女性

健康食生活睡眠不足で肌荒れに悩んでいる。

このコロナマスク必須になったのはせめてもの救いなのかもしれない。


新人である制作スタッフの彼は、後何年すればプロデューサーになれるのだろう。

彼らはディレクタープロデューサーチーフカメラマン、または優秀な照明マンを夢見ているが、

今やっている下積みは本当に今やらなければならない仕事なのだろうか。

彼らが現場でも重宝されているのは雑用スペシャルにできるからではなく、

各自カメラ、エディット、照明などをスペシャルにできるからである


多くの安価人材活用して作った一つの作品

金をかけまくれば良い機材も良いポスト処理もできて

当然高品質になるにきまっている。

有名企業でありしっかりと広告しかけることで、

出来上がる作品さらにかっこよく見える。バズる

再生される。話題になる。購買活動ブランディングにつながる。


しかし、作るフローは全くかっこよくない。

疲弊したアシスタント、飛び交う怒号、ピリピリした雰囲気

演者には平身低頭なのに末端のスタッフを顎で支持するプロデューサー

※ちなみにプロデューサーには2種類いて、ここでは代理店サイドのプロデューサーを指す。

現場制作プロデューサーは総じて調整力が高く、スタッフを気遣う人間味のある人が多い印象だ。


映像業界花形である映画」などは未だにエンジニアカメラマンアシスタント

つらい思いをすることが多いが、最近のNetfllixの撮影現場ではパワハラモラハラを防止するための

リスペクトトレーニングが必ず撮影前に実施されているようだ。


華の20代に、体が太り、肌があれ、寝ずに働き、安月給。

休みもなく、クリエイティブを発想する機会はどんどん奪われる。

世間で良いと言われる映像の裏にはこのような過酷さがある。


自身営業生業としていないが、

特殊部隊的な立ち位置で何度も大小の現場に入ってきた。

からこそ、ある程度客観的にこの業界が見える。


当然ながら、すべての映像制作現場がこうではない。

上述したようにNetflixAmazon Primeのようなビジネスモデルが違う映像世界では、

リスペクトが前提となり、良い関係性で良い作品を創るための仕組み化が進められている。



ちょっと視点を変えて、制作した映像価値ってなんなのだろう。

数億から千万円かけて作った映像は、たった1回の瞬間風速をもとめて戦略をもとに配信される。

最近飲料水CMSNSでバズった。趣向を凝らしていて共感できるエモい作品だった。

映像撮影手法演出もすごい。キャストイケてる。その裏側も公開されてバズっていた。

しかし、清涼飲料水なんてほとんど体に毒だ。砂糖水とほぼ変わらない。

イメージで作り上げた爽快感清潔感健康的な感じがまさしく動画補填され(狙い通り!)、

話題を呼び、物は売れ、映像評価も上がり、また似たようなベクトル作品が生まれ続ける。

安価材料利益率を最大化し広告で売りまくる大手企業にくらべて、

品質で良いものを創り広めようとしている企業にはお金が当然ながら相対的お金が足らない。

広告には大金必要となる。誰だって良い監督、良いカメラマン、良い照明、良いエディターと

気持ち良いスタッフたちと映像を創りたいに決まっているが予算的にできない。


最近SNS活用が幸いして素人であるお店のスタッフが上げた動画がバズりまくり行列を作る事例があった。

人が来て、喜んで、もちろん売上という実績が出ている。

そもそも大金をはたいて嘘くさい広告を作るインセンティブですらなくなってきているのかもしれない。

千万かけても、”偉い人たち”の実績にしかならない広告映像ではコスパが悪すぎるのだ。


広告を作るクリエイターポリシーを持って全力で考え映像を作っているのだろう。

自身、関わったナショナルクライアント大手企業CMなど実績として使うことがままある。

わかりやすいしマスの説得材料になるから

しかし、現場を思い返しても”創っている”という感覚最後までなかった。


これらの問題について僕は考えている。新しいビジネスモデルを考えている。

こうした課題に気づいている監督カメラマンは必ずいると思う。

僕の名前役割を出すと、最近まで関わってきた現場スタッフの方たちに申し訳ないし、

誰と議論対話をしたいわけではないので匿名で公開した。

誰かの何かを刺激して、この闇に立ち向かう人が増えればいいな。

2019-04-04

瀧のせいで

ナルコス見始めたら止まらなくなった。

海外ドラマの常で本当に面白いのはシーズン1の前半だけなのだが(ロバート・ロドリゲス物の撮影監督メガホンとったりしててさすが達者)、惰性もあるしエスコバルの死に様見るまでは諦められない諦めたくない。仕事詰まってるのに夜中見続けて家庭も崩壊寸前ですわ。

瀧と、コカイン基本資料としてナルコスを引き合いに出したモーリー人生狂わせられ続けてるのなんなんだ。

2016-09-20

Google検索に無茶ぶりをしてみたら・・・ワイルドワイルドビート板」

ワイルドワイルドビート板」の検索結果

ワイルドワイルドビート板
約36500件

第1候補サイト2016年9月20日現在

ウェルカム トゥ BEAT(ビート)板 | WAO! English BEAT特設ブログ BEAT板

なんだか軽快すぎて中途半端ちゃらんぽらん雰囲気ブログがヒットしてしまった。

英語発生促進アプリ「ワオイングリッシュビート」の特設ブログで、。その名前BEAT板。

リンク先はそのBEAT板の「ウェルカム トゥ BEATビート)板」という記事

どうやら「ビート板」で引っかっかってきたようだ。

とりあえず読んでいくと、小野ほりでいがよくやっている様なゆるいキャラクターが掛け合いを行う形式で、ブログのコンセプトが説明されていた。

その、赤坂泰彦小林克也のミックスみたいな英人とハッチポッチステーションパペットみたいな髪型エマによる凡庸なやりとりを読み解いたところ、このブログ英語学習指南の他に外国人との話題作りのためのネタを紹介してくれるらしい。

美容」「エステ」「グルメ」など大人の女性ハッピーになれる情報

モテる男になるための「トレーニング」の秘訣や「必須アイテム」の紹介

ハンドメイド」や「食材」の豆知識

知られざる「歴史」や「スポーツ」の教養

の紹介の最後インド式英語ワンポイントレッスンを差し込むとのこと。

とどのつまりバイラルメディアってことか。

想像から遠く離れたサイトがヒットし、テンションが少し下がってしまったが、エマセリフである一言がやたらと気になってしまった。

ちなみにブログライターは「WAO! English BEAT」のストーリーで学ぶ

インド式英語ナゴヤ・マシーン」に登場するキャラクターたち。

もちろん私もライター



ナゴヤマシーンってなんだよ。

名古屋どっからきたよ。

架空キャラライターっていうのを見たのは進研ゼミ以来だよ。

万が一炎上したらなんかややこしいことになりそうだぞ、おい。

その他の検索結果(トップ3)

WAO! English BEAT特設ブログ BEAT板

ビート板 - Wikipedia

総括

ワイルド・ワイルド・ウエスト」という映画をご存知だろうか?

名だたる映画撮影監督を務めたのち「アダムスフミリー」で監督デビューしたバリー・ソネンフェルド

ラッパーとしてグラミー受賞を果たす成功を収めたのち「バッドボーイズ」や「インディペンデンス・デイ」への主演により俳優としても飛ぶ鳥を落とす勢いだったウィル・スミス

両者が当時大ヒットした「メン・イン・ブラック」に続くディザスタームービーとして手を組んで制作した映画が「ワイルド・ワイルド・ウエストである

スチームパンク調のウェスタン映画という斬新さと巧みなVFX話題を集め興行収入も上々だったのだが、内容は酷評されその年のゴールデンラズベリー賞を5部門も受賞してしまった残念な映画である

素晴らしいスタッフのもと、期待感を抱かせる派手な映像を用意しながら、結果的駄作烙印を押されたこの作品は、「なんか惜しい映画ランキング」が存在したのならばトップ10に食い込むだろう。

で、今回はこの迷作が引っかかることを期待したわけだが、実際は「ビート板」に引っ張られすぎた。

水泳関係するサイトが引っかかればまだ納得もできたが、トップ3のうち2つは学習教材のPRのためにつくられたブログである

季節外れのビート板を面白い判断した自分が憎らしい。

2016-04-01

マックで『バットマン vs スーパーマン』の感想戦していたカップルの会話

<当記事は『バットマン vs スーパーマン』の重大なネタバレを含みます



男「……どうだった?」

女「……いや?」

男「……ん?」

女「だめでしょ……完全にだめでしょ……『バットマンフォーエバー』よりダメだったでしょ……映画版『DOOM』よりダメでしょ……」

男「客あんま入ってなかったね」

女「むしろ観るべきでしょ。みんな観るべき。オススメしてもいいくらい。汝が敵を知る目的のために観ろと」

男「俺ならオススメされてもいやだね。単につまんないってだけじゃない。おれこれ嫌い。大嫌い」

女「上映中寝てなかった?」

男「寝れないでしょ。だってうるさすぎだし」

女「お酒でも飲んでたらアイゼンバーグの演技もすこしは真に迫って見えたかもね」



ベン・アフレックの演技について

男「各所でいじられてるようだけど、バットマンを演じていたベン・アフレックは悪くなかったよね」

女「そうそう。ベンアフは悪くない。髪型もキマってたし、何より雰囲気がいかにもブルース・ウェインって感じだった。

  演技よりは脚本がひどかった。

  キャラクターが浅薄すぎ。登場人物全員。『マン・オブ・スティール』に出演した面々でさえそう。

  初登場のバットマンについては前からファンの注目を浴びることはわかってたはずでしょ。絶対に『ダークナイト三部作と何が同じで何が違うのか、比較されるのは避けられない。

 それが何? あっちにふらふら、こっちにふらふら。『おれは孤独だー地下にひきこもるぜー」とかなんとか基地でやってた次のカットには、パーティで社交してる。スター社長かっつーのお前は」

男「スタークのプレイボーイキャラアル中の素でやってるけど、ウェインのは演技だよね。社交用の仮面をかぶってる。だからさ、アフレックが悪いんじゃないんだってば」

女「そう、全然悪くないんだけど」



ザック・スナイダーは良い監督か?

男「そもそも俺、ザック・スナイダー作品嫌いなんだよね。『エンジェル・ウォーズ』もクソだったし。何あのメンヘラ妄想

 今回のBvSには彼の監督としての弱点がほぼ全面に駄々漏れてしまっているように思う。

 そりゃ、いいところもあるよ。ときどき素晴らしいアクションシーンを取るし、火の表現にはこだわりを感じる。観てて時々はいい映画に思えてくることもあるんだ」

女「撮影監督ラリーウォン)が良いんでしょ」

男「そう撮影監督が良い。スーパービーイング同士のバトル描写は新鮮だったし、ダークな雰囲気にもしっくりハマっていた。この暗いトーンというのがくせ者で、ノーランときはちゃんと機能してたんだよね。

 ところがワーナーノーラン以外にもノーランみたいなトーンで描くことを求めてしまった。ジョークは入れるな。笑えるようにするな、ってね。『グリーン・ランタン』はその最たる犠牲者だよ。

 ワーナーは、250億ドルもの予算を任せるにあたってスナイダーならノーラン路線を継承できるだろうと考えた。そして脚本家たちに今後シェア・ユニヴァースを展開できるように膨らみをもたせたホンを書かせようとした。

 一方で、出資者たちが求めたのはマーベル/ディズニーみたいなヒーロー映画だったのさ。そして……」

女「ちょっと待って。アベンジャーズ:AoU』も似たようなもんでしょ。AoUは『やらなきゃいけないこと』が多すぎた。ちょうど、マーベルシネマティック・ユニバースが次のフェイズに移行するための大事な試金石だったから、AoUはむりくりなプロットにならざるを得なかった」

男「そうだな、たしかに同じ問題を抱えていた。

 けど、AoUはなんとかそれを乗り切ってそれなりの支持を集めただろ。

 理由は二つある。

 一つ、AoUの監督だったジョス・ウィードンがザック・スナイダーより優れた監督だったってこと。

 二つ目、各キャラクターが均等に、特に彼らの感情が均等に仕込まれていたってこと。

 なんたって、どのキャラクターも『自分映画』でキャラを掘り下げてきたんだからね。

 ストーリーが多少薄かろうが、誰だってアイアンマンを知ってるし、ソーを知ってるし、ホークアイを、フューリー長官を知っている。

 事前に他の積み重ねてきたキャラ造型を"収穫”すれば、『アベンジャーズ』ではキャラの説明に要する時間を節約できる。ところがBvSときたら……」

女「しょうがないところもあるよ。ここ十年のマーベルとDCのシネマティック・ユニヴァースを比べてみてよ。マーベルが順当に年輪を刻んできたのに対して、DCはリブート路線変更や主役俳優の交代が相次いで、積み重ねなんかほとんど残らなかった。

 DCはBvSただ一作品だけでマーベル映画十六年分の歴史においつこうとしているのよ」

男「そうだね、マーベルは長い時間をかけて準備してきた」

女「マーベルには一つの確かなメソッドが確立されている。新キャラが紹介されて、今後どう他のキャラと絡んでくるのか、そういうのが映画全編を通しで観なくてでさえわかっちゃうセリフカメオを拾ってるだけでもね。マーベルは観客を巻きこむ術を心得ている。

 そこへきてDCは……苦労してるよね。映画づくりそのものに」



ダークな映画は「楽しい」か?

女「BvSの冒頭はすごくクールだった。

マン・オブ・スティール』のバトルシーンをウェイン目線の別アングルから再解釈する。これはすごい良いアイディアだったと思う。そこまではほんと良かったんだけど、その後がもう陳腐の極み。

 恍惚とした表情で天国に召されるブルース少年を観た瞬間、がっくりきたでしょ」

男「脚本がとにかく浅いし弱い。ファン批評家の『暗すぎるトーン批判』を批判してたけど……」

女「だって楽しくないんだもん」

男「いやそれは問題じゃなくて」

女「問題でしょ」

男「いや『バットマン・ビギンズ』も楽しくはなかったよ」

女「あれは楽しいものだったたよ。『楽しい』の定義が違うな。『ビギンズ』はいっぱいアクションシーンがあったし、エキサイティングだった。次から次へといろんなことが起きて観ていて飽きないんだ。

 そういうものが私にとっての『楽しい映画なの。

 でもBvSは『楽し』くない。キャラがお互い見つめ合ってるだけでしょ」

男「うんああまあ確かにそうだな。トロいんだよな全体的に。いらないシーンが多すぎるし、なおにプロットは穴だらけ。ワンダーウーマンが登場してからはアクション映画としてすごかったけれど」

女「それは本当に『すごい』と形容していいものかな。単にその前の部分より『マシ』だったってだけじゃない?

 アフリカの村で大量虐殺事件が起きました。それでスーパーマンはみんなを救えるわけじゃないんですってんならまだわかるけど、『おい! スーパーマンが村人を撃ったらしいぞ!」ってのはどういうこと?

 スーパーマンが銃で人を撃ったりするわけないだろが!

 なに疑ってんのあの世界の人らは。


 だいたいフィンチ議員が意味不明すぎるんだよ。なんであんなキレてるの? 彼女レックス・ルーサーに対してどういう感情を持ってるの? 結局何がやりたくて動いてるの?

 やっぱりマーベルと比べちゃうな。

 マーベル映画キャラたちはそれぞれの拠って立つところが明確なのに」

男「ストーリーも感情も描写不足。演出もそんなによくない。まあ、結局しかし脚本なんだよな」



バットマンの両親死にすぎ問題

男「一番がっかりしたのはメインイベント――つまりタイトル曰くの『バットマン vs スーパーマン』のバトルだ。

 バットマンが優勢で――スーパーマンを負かしつつあったんだけど」

女「いいことじゃんバットマンさいこー」

男「いいんだよ。いいんだけど。

 よし、このままバットマンスーパーマン野郎を吊るして処刑だ! ってなったところでさ、いきなりバトルを中断するわけ。

 スーパーマンが『マーサ』って名前を口にしたから。

 それでバットマンマーサって俺のママ名前じゃん! お前、ママを知ってるのか! じゃあ……友達ってことだな!』――仲直り!

 ……おいおいおい待てよ、と」

女「(爆笑)」

男「××すぞと思ったね。さすがにね。そして始まる例の回想シーン

女「ほんともうかんべんして欲しいよね。もういいじゃん。もう観たくないよ。だってみんな知ってるでしょ? 『バットマンのクソ両親は殺されました』って。何回それやれば気が済むのって話。バットマンには悪いけど」

男「ドゥームズデイ倒したあとさ、二つの葬式が平行して描かれるじゃん。映画の演出の方向性としては、観客にあたかもスーパーマンマジで死にましたみたいに誘導してるんだろうけどさ。

 観てるほうは『ねーよ』ってハナから白けるよな。

 スーパーマンの死で終わるスーパーマン映画がどこの世界にあるっていうんだよ。

 いいか、アメコミ世界には絶対生き返らないキャラが三人いる。

 そのうち二人はブルース・ウェインのお父さんとお母さん。

 残りの一人はスパイダーマンのベンおじさんだ」

女「その三人、ほんとうんざりするくらい死ぬよね

男「必要な死ではあるんだよ。そのヒーローオリジンの深い部分に関わる死なんだから。この三人以外の奴らは逆に死んでも生き返りまくる。スーパーマンも当然生き返る。

 だいたい『ジャスティス・リーグ』の予告見てるんだから、スーパーマンが死なないことくらいわかるだろ!!!

 それなのに十分そこいらもちんたら葬式やって悲しいですね、って何の茶番だ!1!!」

女「『ジャスティス・リーグ』の前準備としてもガタガタだよね。

 何あの十五年前のドラマみたいなしょぼいインターネット描写は」

男「おじいちゃんにとっては電子メールはいつも秘密めいてみえるんじゃないんですか」

女「ダイアナプリンスバットマンを出しぬいてハイテク機器を盗みとるじゃん。それでいて、『あら大変。これわたしじゃ解読できないわ』ってなんだそれ女子か。写真バットマンから送ってもらうために盗みを働くってどんだけ遠回りなのよ。いまどきアマゾネスでも Amaazon.com で買い物できるっつーの」

男「あー」

女「で、さあ、その機密ファイルアクアマンが出てくるじゃん。沈没船から出てきてトライデントを振りかざしてワーっなるやつ。観てて、ほんとくっだんねーと思った。

 あの場面にDC映画のひどさが凝縮してたね。脚本家の怠慢の象徴だよ。マーベルだったらクビ間違いなし。

 繰り返しになるけど、マーベルキャラはどこへ向かって収斂していくのかはっきりしているし、一方でファンが喜ぶ要素をよくリサーチしてる。だから私たちネットで話題シェアしたりリツイートしたりいいねしたりするんだよ」



スーパーヒーロードラマについて

男「もちろんマーベルだって完璧じゃない。現場上層部クリエイション方向性の相違から何度もトラブルをおこしている。エドガー・ライトウィードンが去ったのもその一端だ。それでも比較的いいものを作り続けている」

女「一番不出来なマーベル映画でさえ、一般的には『良い出来』だよね」

男「公平性を期して言うなら、DCはテレビドラマだと面白いエンタメを作れるんだよね。

 『ARROW』も『フラッシュ』もすばらしい。

 いっそ、ドラマをそのまま映画にもってくりゃあいいのに。俳優もさ。そっちのほうが断然いいものが撮れるはずだよ」

女「アメリカではテレビの俳優は映画に出演しちゃいけないって不文律が存在するっていうよね。真偽はわかんないし、都市伝説みたいなもんだけど。

 でも、もしDCがそのルールを自社の作品に適用してるんだったら……こんなにアホなことはないよ。

 DCがモタモタしてるあいだに、ここのところマーベルNetflixとのタッグを組んで『デアデビル』を筆頭にすばらしいドラマを量産しはじめた。

 マーベルならテレビ映画クロスオーバーさせるくらいのことは軽くやってのけるだろうね」

男「マーベルドラママイナーキャラも上手く扱っている印象があるね。『ジェシカ・ジョーンズ』なんか知名度のわりにはよく練られた、丁寧なドラマだよ」



レックス・ルーサージュニアとその他の面々

女「ルーサー役のジェシー・アイゼンバーグの演技はどう思う?」

男「なんであんないけ好かないガキになっちまったのかな。レックス・ルーサーじゃなくて『レックス・ルーサージュニア』に変更されたのは何か説明があってしかるべきだったんだけど、そういうのもなかったし」

女「パパに虐待されて育ったから、スーパーマンコンプ持つようになったみたいな感じだったよね」

男「アメコミの悪役っていうのは前もって完成されたキャラクターだから、実は性格俳優とあまり相性がよくない。良い役者と人気キャラの両立はむずかしいんだ。

 アイゼンバーグがどんなにがんばって悪役を演じてみても、観客は『ああ、いつものジェシー・アイゼンバーグだな』って思っちゃう

 一番の問題はロン毛のまま出しちゃったことだよな。

 まるでバットマン vs スーパーマン vs マーク・ザッカーバーグってかんじ」

女「わたしが懸念してるとこもそこ。BvSのアイゼンバーグは一人だけ別の映画で演じてるみたいだった。腰抜けぞろいの他のキャラクターと比べて明らかに浮きまくってたわよ」

男「シリコンバレーで調子こいてるIT起業家を悪役にしてみるか、程度の発想でしかないよね」

女「アメコミ映画ヴィランとしはキャラが貧相だった。ダークサイドに落ちるほどの動機もなければ、ヴィランとしてのヴィジョンも備わってない。

 いってみれば、ネット荒らし野郎と一緒ね」

男「たしか、DCのライターで……ジェフ・ジョーンズだったかな? が言ってたんだけど、

 『レックス・ルーサースーパーマンを憎む理由はこうだ。(ルーサーによれば)スーパーマンのせいで人類は自信をなくし、堕落してしまった。人類自分たちが作り出した問題の後始末をスーパーマンに任せっきりにしている。

 それこそが、ルーサーが『スーパーマンは危険だ』と主張する理由なんだ。ルーサーはスーパーマンを打倒することで人類に強さを取り戻させようとしているんだ。彼はヒューマニストなんだ』」

女「なるほど」

男「ところがこの映画では……」

女「あんまり頭もよく見えないよね。思わせぶりに暗躍しといて、バットマンスーパーマン対峙させるお膳立て以上のことはなんもやってない。どんな隠し玉が出るかと期待させといて、四十分前に観客に見せたもの以外は何も出てこない」

男「まあ、さすがにバットマンスーパーマンマザコントークでもりあがるなんてのはルーサーも僕達も予想できなかったけどね」

女「おもわずふたりともクリプトナイトで刺したくなったわ……」


男「ドゥームズデイとのバトルシーンはかっこよかった。ワンダーウーマンが登場した瞬間は『これこそ俺が見たかった映画だ!』と興奮したよ。二時間映画を観ていて初めてグッと来た瞬間だった」

女「ワンダーウーマンは余計な描写がないのがよかったよね。『ジャスティス・リーグ』が今から心配だな。DCのクリエーターたちって、自分たちがどこへ向かって何をしてんのか理解できてるのかな? 現場から上層部含めてさ」

男「最初の計画どおり、ジョージ・ミラー監督させりゃあよかったんだよ。ジョージ・ミラーの『ジャスティス・リーグ』……想像しただけでワクワクしない?」

女「するする。私としてはベン・アフレックでもよかった。でもバットマン役として参加することになったからって、監督からは降りちゃった。もったいない

男「周囲の非難を恐れたんだろうね。自分監督して自分で主演するスーパーヒーロー映画って、どうしても嘲笑を免れないだろうし」

女「気にすること無いのに。ベン・アフレックバットマンキャラメイクを繊細に達成していた。声もちゃんとバットマンやってたし、演技もすばらしかった。そういや、ジェレミー・アイアンズアルフレッドはどうだった?」

男「そこそこって感じ」

女「でも、そこそこ止まりでしょ。アルフレッドにしては暖かみに欠けていた。アイアンズがやるとアルフレッドってよりかはルシアス・フォックスっぽいよ」

男「あー、『GOTHAM』は観てる? ドラマの」

女「いや?」

男「ドラマアルフレッドやってる人はなかなかハマってたよ」

女「『ゴッサム』はねえ……観たかったんだけどさ。CMでウェインの両親が死ぬシーンをやってるのを観てさ……ちょっと耐えられなかった」

男「三十分前からお前そればっか言ってるな」

女「別に言いたくて言ってるわけじゃないっての」



『BvS』は最高の映画

男「批評家から叩かれまくってる反動か、BvSを過剰に擁護する人たちがいるね。『人生で最高の一本』だとか」

女「何言ってんだか」

男「そういう人には『君はもっと映画を観る必要があるね』としか言えないね人生で他に観た映画がこの前の『ファンタスティック・フォー』だけなのか? 『市民ケーン』を観てみなさいよと。どっかからダークスリラーの名作リスト探してきてさ、かたっぱしから鑑賞すればいいよ。そうすれば暗い世界観に相応しいキャラ造型やストーリーメイクが理解できるはずだよ

 世の中にはもっとすばらしい映画があるんだって増田にも知ってもらいたいな」




参考:

https://soundcloud.com/rottentomatoes/batman-v-superman-is-rotten

2015-07-11

声優さんからアニメーターへの感謝を聞いたことがない

自身観測範囲から感想しかないのだけど、あるアニメキャスティングされた声優さんから、そのアニメを作っているアニメーターへの感謝を聞いたことがない。

監督に対しての感謝比較的聞くことがある。よく総集編なんかで、キャストスタッフ監督脚本音響など)が集まってそれまでの本編について語るといったものがあるけど、そこにアニメーターは出てこない。

彼らはひたすら仕事をこなしているし、表立つような機会もない。作品スポークスマン役割の大部分は声優さんに与えられているが、彼らはよくキャラのこと、話の流れのこと、番宣話題を出す。

モノを作って売るには、そういう内容のほうがいいのだろう。宣伝がなにより大事だ。そして作品の魅力は、絵がどうとかよりも、キャラ可愛いかとか話が面白いかとか、そっちのほうが大事だと一般に考えられているのだろう。

また、声優さんがどれだけアニメ製作について理解しているのかも、僕のような一般人には分からない。あえて詳しくないことを語るよりは、分かることでトークしたほうが事故が起きない。

でも、絵を描いて動かす人が居るのだと。そのくらいは分かるだろう。パラパラ漫画でも描いたことがあれば、それがどんなに大変なことか想像も容易につくだろう。

感謝要求するのは下品だ。でも、ここまで製作言及しないアニメラジオアニメ番組はいかがなものだろうか?と思う昨今。

珍しく伸びたのでブコメ返信

関係ないやつにまで感謝すんのかよ系コメント

sukekyosukekyo 同じ仕事の別業種の人に感謝しねえだろ。あきらかに「上」の人(監督)とか、世話になってる同業(音響の人とか)は別だけど。あんたかて別のフロアの別の課の課長感謝しねえだろ。

ChieOsanaiChieOsanai おまえは毎日ゴミ処理場の人間「ありがとう」と言ってるのかよ 増田

diamond523diamond523 別に感謝する相手ではないからだろう。声優アニメーターから直接ディレクション受けることはないだろうし、その逆はなおさらキャラ声優のものではなく、仕事として声を提供してるだけ。

htnmikihtnmiki サラリーマンでもラインスタッフ感謝することなんてないしな

TamemaruTamemaru そりゃ裏方は目に入らないからだろう。部屋で寝る時、職場で働くとき建物を建てた大工さん達や電力会社やガス・水道会社作業員さん達に感謝してる人はなかなか見たことないよね

どっかでご一緒して上手いこと行ったら普通に感謝しますけど、みなさんはそうじゃないんですかね。たぶん関係ないやつに公に感謝かいちいちしねえだろっていう、そこに引っかかってんだろうと思います

アニメとして一つのもの作ったよーって時に、アニメーターってなかなか言及されないよなって思うんですね。感謝するしないの話よりそっちなんですけど、タイトルから脊髄反射で読まれるとこうなるんですね。

アニメアニメーター以外にも音響宣伝、その他多くの人が携わっている。すべてひっくるめて「スタッフ」や作品への感謝としているのでは。

なるほどと思いました。そういう言い方多いですもんね。

アニメーター以外にも色々いんだろ系コメント

moodyzfcdmoodyzfcd 話すのが上手い人でないと/制作進行や彩色や撮影その他に感謝は?/グレンラガンでは声優動画に挑戦し、スタッフコメンタリー原画撮影監督も参加/「作画オタク狂喜乱舞した作品は売れない」(山本寛)

dummy1dummy1 ぱっと見で重要そうなところにしか目がいってないのは増田自身ではなかろうか。アニメーターの影にもいったいどれだけのスタッフがいることか。

アニメータースタッフじゃないの?系コメント

kaz-cozkaz-coz スタッフアニメーターは含まれないの?そういう解釈でいたけど。

LuigitefuLuigitefu 私声豚だけど、スタッフに含まれてると思ってた。アニメーターって単語はめったに出ないかもしれないけど、作画に触れながらスタッフ作品への思い入れや愛を感じる的な話はよく聞くし。

誤読を招く文章を書いたんですねきっと。ほんとすみません

これからリテラシーに自信を持ってください。ますますのご健勝のほどお祈り申し上げます

臭い

deneb-ydeneb-y つっこみどころにまみれ過ぎ。作監やら原画マン動画フロントに出ないのは業界の慣習や本人の意向しか過ぎないのに、その居ない場で声優感謝したら「足りてない」ってバカか。足りないのはお前の想像力だろ。

hatekun_bhatekun_b それをやったら「内輪ネタ」って叩くくせに。単純に客に聞かせるもんじゃないから言わないだけ

UmekosanUmekosan 金もらっているプロだろ。こいつは単に自分にかまって欲しいだけ。

これは本当に意味がわからないので。。どういう意図で書いてるのか教えて欲しいです。

nost0nostnost0nost 多分「マジみんなに感謝」とか言っとけばいいんだろうな それにしても面倒くさい世の中だ…一々そいつ観測できる範囲で見えるように表明しないとこんな事書かれるとか

同じように感じる人はあんまり居ないんだなあって観測も僕は出来たので、いいんじゃないですかね。

2015-06-30

アニメ業界低賃金工数で考える

アニメプロデューサー

ゲームソシャゲ&パチ含む)プロデューサー

狭い業界で身バレするんで細かいことは書けないが、アニメ業界低賃金について。

低賃金手塚治虫のせいだとか、いろんなことが言われてるが、俺としてはピンとこない。

今までメディアに出てきているのは、割と現場アニメーターや、評論家の話が多いので、

プロデューサーとしての、映像の受発注の話をしようと思う。

また実際には業界は単価仕事だが、はてなSEが多いので、工数に置き換えてみる。

アニメ制作費は1話につき現場に落ちるお金が1,000万〜1,500万。

それ以下の場合もあるが、その場合製作委員会からの分配で相殺するなど、なんらかのカラクリがある。

1,000万〜1,500万という金額は今は大体、

DVDBlu-ray通称円盤」)の売上が1巻あたり3,000枚という目標数値から捻出されている。

製作委員会は、実際には、原作料や、テレビの放映料含む販促お金必要なため、もっと多くのお金を集める)

なぜ円盤なのかと言えば、原価率が低いから

キャラグッズなど他にいろいろ作られるものはあるが、多くは原価率が高く、製作委員会で分配できるお金は僅かになる。

ここから工数計算

22分のテレビアニメ1話は、約300カット動画3,000枚で構成される。

業界内の標準的な1日あたりのノルマ長時間労働の温床なので、8時間労働基準に考えた。

それでもスキルが低い人は残業必要な感じ。

原画は1日2カット=1人月40カット。つまり1話=7.5人月

動画は1日8枚=1人月160枚として、1話=18.75人月

 動画検査を0.5人月

・背景は1日2カット=1人月40カット。つまり1話=7.5人月

・仕上(彩色)1日16枚=1人月320枚として、1話9.4人月

 仕上検査を0.5人月

脚本

絵コンテ

演出

作画監督

美術監督

撮影監督

このあたりはベテランで月2本やるひとも多いが、長時間労働特殊能力の賜物なので、

それぞれ1話=1人月

撮影コンポジット)1日2カット=1人月40カット。つまり1話=7.5人月

音響制作費はちょっと工数がわからないが、大体100〜150万なのでそのまま据え置き。

編集プリントや機材費、用紙などの備品はトータルで一旦100万とする。

ここまでで工数57.65人月+200〜250万円である

実際には3Dカットがあったりすればさら工数がかかる。

またなにより、上記の工数にはまだ、SHIROBAKOの宮森あおいでお馴染みの、制作進行の費用が入っていない。

それに本編のみの費用で、OPEDはまた別である

大手SIer並の人月100万とは行かないまでも、ゲーム系で標準的人月70万+進行管理費10%で計算してみると、

・4,660万円

人月50万+進行管理費10%まで下げてみても、

・3,391万円

となる。

念のため書くが、上記の70万とか50万という数字は、そのままスタッフ給料ではない。

会社固定費利益を引いた上で、残った金額がスタッフに分配される。

最初に挙げたアニメ制作費、1,000万〜1,500万と

上記の工数絶望的な開きが、そのまま現場の苦しさとなっている。

2009-07-21

平川哲生「川の光リアルタイムtwitterコメンタリーまとめ (2)

http://anond.hatelabo.jp/20090721004027 から続く

  • 09:28 タータが川の指差して「ほら」というカットの次に、180度切り返して川を映すカットになります。撮影監督枝光さんから「この間に、子供たちのアップを挟んだ方が自然につながる」と指摘されました。そのとおりだと思ったのですが、ラッシュチェック中だったので、時すでに遅し、であります。
  • 09:28 監督をやっていると、みなさん大人の対応をするもので、これはこれでありがたいのですが、だんだん不安がつのり、孤独を感じることがあります。そんなときに枝光さんの建設的な指摘・批判がとてもうれしかった。色指定の横井さんからも、建設的な指摘・批判をいただきました。
  • 09:28 建設的でない、罵倒のような批評にたいしても私が「くだばれ評論家」と思わないのは、そういう事情があり、またそういう性格だからかもしれません。むしろ「ちゃんと見てくれて、どうもありがとう」と感謝の気持ちを伝えたいくらいです。
  • 09:29 スズメの雛の役は、ゆきじさんですよ。前にも書きましたが http://tinyurl.com/l7z227] いっしょにお仕事ができてうれしかったです。声優になるしかない、というぐらい個性的な声、演技、すばらしいです。
  • 09:30 公園はかなりの部分の原画が一居一平さんです。うまいし早いし、助かりました。ありがたや。
  • 09:31 スズメ母を演じた藤原さんはCG映画シュレック』で声優経験があることは知っていたのですが、ご覧のとおり(お聞きのとおり)、すばらしいですね。勇ましい演技がちょっとだけヅカっぽくて(?)、キャラクターにも合っていました。
  • 09:32 原田さんも、尻に敷かれてるスズメのお父さん役にばっちりでしたね。ニュースにもなったように、銃刀法違反でいろいろありまして、こちらもいろいろあったのですが、いろいろのすえに、放映で原田さんのお声を聴くことができて本当に安心しました。私から言えることはこれで限界です。
  • 09:33 しかし展開が早い……。まったくもって、コメンタリに向かない作品です。
  • 09:34 ネズミが三匹そろったところで、ヒナが飛んできて助かる、というのも「3の均衡」です。ご都合主義っぽい展開には、こういうやんわりした画面上の伏線をはる、というスタイル細田守さんから学びました。
  • 09:36 駅やバスのGパートから、クレジットにはないですがA.I.という作画スタジオ原画担当していただきました。
  • 09:37 駅は、吉祥寺阿佐ヶ谷をミックスした架空の場所です。「阿佐祥寺」でしょうか。
  • 09:38 公園、駅あたりの美術はムクオスタジオさんです。大変なところを担当していただき、助かりました。ありがたや。
  • 09:39 バスの中は、五日市街道営業所の方にお願いして、写真を撮らせてもらいました。レイアウトは、椅子が並んでいる構図など、写真トレスしているものが多いです。
  • 09:40 山寺さんの長台詞、すてきやわー。
  • 09:41 バス天井に反射する川の光現実的にはありえませんし、ネズミたちの場所から見えるわけがないですね。もちろん、おかまいなし、ですけど。
  • 09:43 バスの運転手の声は、松本和也さんですよ。英語でしゃべらナイトが終わっちゃって残念でした。松本さんはふだんからキャラが変わらず、アフレコ後はプロ声優にまじって演じるのは申し訳ない、「もう二度と来ません!」と言って、笑いをとってました。
  • 09:44 三匹がいる場所は、フリスビーの下なんですけど、わかりづらいですね……。
  • 09:44 原作はタータが主人公っぽい活躍をしますが、やっぱり、アニメはチッチの活躍が目立ちますね。もうひとつタータの逸話を入れたかったんですが、プロット整理の都合で泣く泣く切ってしまいました。原作を読んだ方、これから読む方には、ちがった印象になるので、結果的によかったのかもしれません。
  • 09:45 三匹が雪の上に「川の字」になって語らう場面、アフレコのときに泣きそうになりましたよ。いやあ、プロ声優さんはすごい。
  • 09:46 最後の場面は雪の中で死んだ三匹の夢じゃないかという感想をちらほら見ました。視聴者の私は、いい解釈だなぁと思いつつ、反対の意見です。この作品は、夢、幻、見まちがいのカットがなく、フラッシュバックもなく、時間の流れる方向が一定です。最後だけそのルールを破って「夢」にはしないだろうと。
  • 09:46 しかし最後の解釈は、監督の私の意見はちょっとちがいます。三匹はここで何らかの形で死を通過する必要がある、と考えていました。雪=白=母に包まれて死を経ないうちは、新しい家、家族をつくれないんじゃないかと。肉体的・精神的な「死」を描くつもりでした。
  • 09:46 「雪に包まれて三匹は死んだが、仲間の助けで蘇生した」と解釈すれば、視聴者の私と監督の私のちがいが矛盾なくすっきり収まりますかね。もちろん、これは公的な解釈ではないですよ。視聴者の方はこんな解釈を気にせずに、自由に見るべきだと思いますので。
  • 09:48 長い長いPANで季節が巡るカット、すごい背景だったんで、持ってかえって額に飾ろうと思ったんですが「要返却!!」と書いてありましたw。
  • 09:48 中国語感想でも「近親相姦なんて信じられる?!」なんてことが書いてありましたがw、チッチが弟であることは劇中で4回ほど語られるので、近親相姦ではありません。タータとチッチの妻は、ちらりと登場します。見分けづらいですが、何度か見ればわかるんじゃないかと。
  • 09:48 ラストHパートは、スズメのFパートや、バスのGパートより先に絵コンテを上げています。まだ尺には余裕があったのですが、実にあっさり終わらせてますね。視聴者の私は、もう少しじっくり見たいなぁという気もしました。
  • 09:49 遊佐未森さんの曲、内容にもばっちり合っていて、うれしかった!
  • 09:50 番組、終わりました! いやー早いもんです。
  • 09:50川の光監督の私、視聴者の私、脚本家の私、コンテマンの私、演出処理の私、公人としての私、私人としての私。それぞれ同じ一人の私ですが、少しずつちがっていて、ひじょうにこんがらがった私がtwitterコメンタリを書きました。お粗末さまでした。
  • 09:51 うう、太ってる……
  • 09:51 私はいったい何枚のファミチキを食べたのか、もはや覚えていません。いまはダイエット中です。
  • 09:58 おわったー。少し休んでから、あらためて@リプライしますね。みなさん、ありがとうございます。
  • 11:50 私の『川の光コメンタリー発言ですが、まとめてアップしたり、改変して遊んだり、いろいろ自由にやっちゃってください。
  • 12:57 あらためて自分コメンタリを読むと、挙げ忘れたスタッフが多くて、びくびくしますね。時間制限があったので他意はありません、すいませんがご了承ください。書きたかったこと、書けないこと、いろいろありますが、コメンタリはとても楽しかったです。

(この後、大量の@返信)


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