「戸田誠二」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 戸田誠二とは

2022-04-24

かに選ばれたい、それだけの人生

――それは、ブラックホール誕生に似ている。

星は自分重力のあまりの強さに

その身をつぶしてしま

だが、広い宇宙の中では

たいしたことではない

――戸田誠二「しあわせ」より「失恋

 言えるわけがない。

  

 俺は何も望んでなんていない。

 目標も、目的も、望みも展望も、なにもない。

 誰かとどうなりたいとか、自分をどうしていきたいとか、そんなビジョンひとつもない。

 やってみたいことも、触れてみたいものも、見てみたいものも、本当はひとつもない。

 俺はただ、やり過ごしているだけだ。

 葉擦れの音と二重の風景の中で、どうにか、変に思われないように、みんなからはぐれないように、必死で維持しているだけだ。

 最低限の日々を。

 それ以上のものを考える余裕なんてない。

 

 俺には、なにもない。

 空虚だ。

――「傘を忘れた金曜日には」

このまま生きていても、誰にも選ばれない

誰も私を見ない、私が誰も見ないか

ここは誰もいない町、私が誰も認めないか

自分しかいない世界

選ばれたいけど、選びたくない

から選ばれない

宇宙には果てがあるという

他の人は「光の速度」を超えて、他人宇宙メッセージを送ることができるらしい

けど、私の宇宙にそれが届いたことはない

私という宇宙の中心の、がらんとしたその真ん中で

斥力だけを放射し続け

僅かな引力は無に帰していく

選ばれない人生を送るだけの人生に、その遠景を臨む現在に、虚無の視界しかさないその未来

それでも時間は進み、孤独になっていく自分自身を顧みて

もう、いっその事このまますぐに消えてなくなりたい

これの続きとして、今日という日を切り取った人生の断面図とする

本当は誰かに「あーそぼ」と言えたら、それで終わるだけの話なんだ、これは

輪に入れなかった子供が、いつまでも拗らせ続けているだけに過ぎない

積み残し続けた積木は、この人生が果てるまで積みあがることはない

2021-01-11

感動のない30歳のこの日

「30歳以上の人間は信用するな」っていう説があってさ

人間の成長発達では30歳までに世界の真理がすべて理解されるんだって

それ以降は忘却してくんだって

彼が何を言いたいのかわからなかった

そして2年後 彼を見たのはテレビドラマの中だった

……あいつは30で狂ったのか それとも

29で何かに気づいたのだろうか

オレはずっとあの会社で働き こいつと一生 暮らすのだろうか

明日で30になる

――戸田誠二「いきるススメ(2003)」収録「Don't trust over 30(30歳以上の人間は信用するな)」より



20歳までに死ぬんだ」「こんな苦しい世界は、そこまでで終わり」

そんな信念を持っている人間は、きっとどこにでもいる

自分もそんな思いを持った、そして当たり前のようにそれが叶わない程度のつまらない人間だった

30歳になるなんて想像もしなかったし、その先の人生に想定も無かった

かつてあれほどまでに真剣で切実だった思いが綺麗に失われていることに僕は気づき

もう限界だと知ったとき

会社を辞めた

――新海誠秒速5センチメートル


そう、かつてあれだけ「死にたい」と願っていた自分は、もうどこにもいない

少なくとも、意識の視界の範囲内には

30歳になることに、感慨すら覚えなくなる程度にはつまらない人間になった、なれた

いや、初めからまらない人間だったのが、魔法が解けたに過ぎないのかも知れない

長い思春期は、いつ終わったのだろうか

2020-08-10

人達祈りの果ての「平和世界」は、我々の感情喪失させる

日本平和

日常堅牢さはこの100年で確立するようになった

巨大な暴力である戦争によって理不尽死ぬことはなくなり、飢えや疫病や大虐殺による死も少なくなった

規律と富と技術により、かくして生命を長らえさせることが容易になったこの世の中で、かくして人間リアルは失われるようになった

この先、人間生老病死すら克服し、神の庭でプカプカと浮くような生態を獲得するかもしれない

「見よ、人はわれわれのひとりのようになり、善悪を知るものとなった。彼は手を伸べ、命の木からも取って食べ、永久に生きるかも知れない」

もはや、そこでは死ですら救済にならない、何故だろうか


誰しもが生命危機という危急の事態から遠ざけられ、子孫を残すことすら、社会的責任を果たすことすら自由になるようになった

人類史上、ここまで多くの人間がそうした「平和」を享受し、それと同時に「平和」という呪いを受けるようになったことはなかっただろう

我々は死ぬまで本当の感情を、本当の必然性必死さ、危急さ、緊急性をもって人生を歩まなくなった

食べ物ですら、「情報を食べている」と揶揄されるようになった

本当に食べたいものですら、我々はもはや自分で決められなくなってきている

自分が何をしたいのか、自分が何を求めているのか

我々に自分自身の意思はなくなってきている、カオナシかのように

もはやこの世界では、死ですら、セックスですら、コロナウイルスですら、戦争ですら救いにならない

システム化された社会はその修復力で、破滅回避したいという先人の願いが故に、日常を堅持するようになった

それは本当に切実な願いだったからこそ、そこを否定することが誰にもできない

だって、目の前で自分の愛する者が死んでいく現実肯定できる人間など、誰も居なかったのだから

今の世界は、数千年かけてやっと実現した願いの果てなのだ

無かった事にしてはいけない

でも、平和な世の中は真実、我々の魂を救っただろうか

救わなかった

「あの男には死ぬまで純粋な怒りなんて持てない」なんてセリフアカギで述べられたが

そうなのだ、この世界人間の中には、死ぬまで本気になれない人だっている

少年よ、我に返れ」と唱え、自分自身に戻り

「生きよ、堕ちよ」と、極限状態になった時にそれでも生き汚く、生き延び

自分が何者であるかを胸に刻み、望んでこの世界に生まれた二度目の赤子として自分自身の人生を歩み出す」ことを目指すしかない

政治による救い、社会システムによる救いなど得られない

それぞれの個別作業として、自分自身のオリジナルでパーソナルな苦悩と悲哀を母胎にし、何度も自分人生を再規定するしかないのだ

人間可能性を、この平和というシステムなんかでは人間本質尊厳は損なわれないことを信じるしかないのだ

花を咲かさな方法って言うのがあるの

…水も栄養も十分に与えるのよ

そうすると植物安心して花を咲かさないわ

咲かせるにはその逆

――タカちゃん

私もタカちゃんと同じ

別に描くことにこだわる理由なんてないの

ただ思い切り何かをやってみたかっただけなの

…私の場合 病気きっかけを与えてくれた

何もない所から頑張ろうとする方がムズかしいのよ

タカちゃんの方が大変だと思うわ

…でも何か見つけて…

――戸田誠二「花(生きるススメ収録)」より

「望むのは平和。ほんの少しの譲歩。

そしてわずかな共感と、刹那のふれ合い。

それだけしか望みません。

それだけで、わたし達は立派にやっていける。

その後のことは“みんな”が上手く形にしてくれる。

私はそれを信じています

だって信じて貰えなければ、私は人間でさえなかったんですから

あの日、あの夜。あの馬小屋の中で

虫けらのままで死んでいたんですから

――橙乃ままれ魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」より」

2019-10-12

小学生では誰しもが人間としての尊厳剥奪されるという話

……と、今なら言えるのだ。あれが感情レイプだったこと、人はそんな出来事を受け入れてしまった時、誰を憎んだりすることも出来ず静かに絶望すること、感情の爪痕は永遠に残って人生を縛ること。

緑のルーペ「地獄の話・1」および「地獄の話・2」より

「うわっ、こいつブリーフだ!!きめえ!ギャハハハハ」

小学校」と聞いた時、いつも耳の傍で鳴る音がこれである

何のことはない

小学4~5年の頃にされた、どこにでもありそうな「いじめ」の一コマである

担任」と「クラス」という閉鎖的環境に置かれ30人の子供達にとって、ごくごく「順当」な行動であった

こんなことは「起こり得た」でもなく「起こり得る」でもなく、「起こっている」現象

人の衣服集団で剥ぎ、手足を拘束し、生殖器を蹴り(これが痛いんだ、本当に)

挙句の果ては異性の前にそのまま蹴り出す

こんなことは、今現在でも然程珍しくもないのだろう


救い難い事に、そうされた自分自身が成人になった今、形を変えて無自覚にも類似の行動を他者に行っているのだろうという事

どれだけ気を付けていても、人間というのはそこにいるだけで他者へ有形力を行使し続けている

「人の嫌がることをするな」は、気付いていようが気付いてなかろうが不可能

人は成り行きで他者を傷付ける

そして、このエントリさえ誰かを無自覚に傷つけていくのだ

しかし、この広い世界はそんな事とは無関係今日も一切の綻びなく営まれていく

――それはブラックホール誕生に似ている

星は自分重力のあまりの強さにその身をつぶしてしま

だが広い宇宙の中では大したことではない

戸田誠二失恋

2017-06-08

――それは、ブラックホール誕生に似ている。

星は自分重力のあまりの強さにその身をつぶしてしま

だが、広い宇宙の中ではたいしたことではない

(戸田誠二,「失恋」)

2016-09-27

恋する寄生虫ver8

http://anond.hatelabo.jp/20160927034346

続き

現在:P298

終盤になるに連れて、他のことを考えることが多くなった

性格には、他のことを書くことが多くなったように思われた

内容に傾注しているから、カウンターなのだろうか

そして、内容は終盤である

だめだった、ようだ

2chでの若干のネタバレ、後味が悪い、モヤモヤするという予感が実現しようとしている

そして、連想が進む

アポトーシス、いらなくなったら消えようとするシステム

戸田誠二を思い出す

幸福の背景は不幸

2015-12-03

☆(007)ダメダメ人生を変えたいM君と生活保護 (ポプラ新書) 池上 正樹

無意識に買わせる心理戦サイモン・スキャメル=カッツ

なぜこの店で買ってしまうのか ショッピング科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) パコ・アンダーヒル

33の法則 イノベーション成功と失敗の理由 オリヴァー・ガスマ

愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書) 岡田 尊司

あのころ未来星新一の預言 (新潮文庫) 最相 葉月

☆儒教ルサンチマン宗教 (平凡社新書 (007)) 浅野 裕一

サードプレイス―― コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」 レイ・オルデンバー

教育危機経済学 (御茶の水選書) 馬場 宏二

陽のあたる家~生活保護に支えられて~ (書籍扱いコミックス) さいき まこ

排除社会―後期近代における犯罪・雇用・差異 ジョック ヤング

憲法で読むアメリカ史(全) (学芸文庫) 阿川 尚之

☆働かない―「怠けもの」と呼ばれた人たち トム ルッツ

父が子に語る世界歴史〈2〉中世世界 ジャワハルラール ネルー

クリエイティブシンキング入門 マイケル・マハル

クリエイティブ喧嘩術 (NHK出版新書 408) 大友 啓史

コギトピノキオの遠隔思考 ソウルドロップ孤影録 (ノン・ノベル 1003) 上遠野 浩平

竜との舞踏 1 (氷と炎の歌 5) ジョージ・R.R. マーティン

双頭の鷲〈上〉 (新潮文庫) 佐藤 賢一

子どもの難問 野矢 茂樹

☓つねに結果を出す人の「勉強脳」のつくり方 イ シヒョン

皇帝フリードリッヒ二世の生涯 上 塩野 七生

アメリカ史のアイロニー ラインホールド ニーバー

アーミッシュの赦し――なぜ彼らはすぐに犯人とその家族を赦したのか (亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズ) ドナルド・B・クレイビル

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫) 西原 理恵子

生命保険カラクリ (文春新書) 岩瀬 大輔

統計学を拓いた異才たち(日経ビジネス人文庫) デイヴィッド・サルツブルグ

☆売り方は類人猿が知っている(日経プレミアシリーズ) ルディー 和子

明治・父・アメリカ (新潮文庫) 星 新一

☆☆国をつくるという仕事 西水 美恵子

森有礼 悲劇への序章 (林竹二著作集) 林 竹二

林竹二著作集〈8〉運命としての学校 (1983年) 林 竹二

フィンランドに学ぶべきは「学力」なのか! (かもがわブックレット 169) 佐藤

教育立国フィンランド教師の育て方 増田 ユリ

オッリペッカ・ヘイノネン―「学力世界一」がもたらすもの (NHK未来への提言) オッリペッカ ヘイノネン

コミュニケーション力を引き出す (PHP新書) 平田 オリザ

演劇入門 (講談社現代新書) 平田 オリザ

フィンランド流「伝える力」が身につく本 北川 達夫

図解 フィンランドメソッド入門 北川 達夫

受けてみたフィンランド教育 実川 真由

話し下手でも7割聞くだけで相手を惹きつけられる会話のコツ46 野本 ゆうき

Rules of Attraction Bret Easton Ellis

シェイクスピアハンドブック 河合 祥一郎

生きることのレッスン 内発するからだ、目覚めるいのち 竹内 敏晴

ポストヒューマティーズ――伊藤計劃以後のSF 飯田一史

ラノベのなかの現代日本 ポップ/ぼっち/ノスタルジア (講談社現代新書) 波戸岡 景太

俺のイタリアン俺のフレンチ―ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方 坂本

まことに残念ですが…―不朽の名作への「不採用通知」160選 (徳間文庫) アンドレ バーナード

農業で稼ぐ!経済学 浅川 芳裕

足代小フューチャースクールのキセキ 徳島県東みよし町立足代小学校

ホテルメイドでできている(1) (ジュールコミックス) 野崎 ふみこ

ホスピめし みんなのごはん(2) (ジュールコミックス) 野崎 ふみこ

りはめより100倍恐ろしい 木堂 椎

「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい―――正義という共同幻想がもたらす本当の危機 森 達也

ベトナムから来たもう一人のラストエンペラー 森 達也

「奇」の発想―みんな『少年マガジン』が教えてくれた 内田

ファンタジーを読む (岩波現代文庫子どもファンタジーコレクション 2) 河合 隼雄

結婚できないのはママのせい? -娘と母の幸福五百田達成

大人のための私服の教科書 久保田卓也

ルールを変える思考法 (角川EPUB選書) 川上量生

メディアを語る (別冊思想地図β ニコ生対談本シリーズ#2) 川上 量生

(003)世界の美しさをひとつでも多くみつけたい (ポプラ新書) 石井 光太

☆☆津波の墓標 石井光太

鳥貴族「280円均一」の経営哲学 大倉 忠司

☆OLたちの「レジスタンス」―サラリーマンとOLのパワーゲーム (中公新書) 小笠原 祐子

ニッポン定番メニュー事始め 澁川 祐子


金融商品にだまされるな! 吉本 佳生

金縛り]の謎を解く 夢魔幽体離脱宇宙人による誘拐 (PHPサイエンスワールド新書) 福田 一彦

国際メディア情報戦 (講談社現代新書) 高木

高校生からわかるマクロミクロ経済学 菅原

「なんで英語やるの?」の戦後史 ——《国民教育》としての英語、その伝統の成立過程 寺沢 拓敬

石油国家ロシア マーシャル I ゴールドマン

戦うハプスブルク家 (講談社現代新書) 菊池 良生

神聖ローマ帝国 (講談社現代新書) 菊池 良生

陋巷に在り〈1〉儒の巻 (新潮文庫) 酒見 賢一


秘訣は官民一体 ひと皿200円の町おこし (小学館101新書 19) 五十嵐 幸子

B級ご当地グルメまちおこし: 成功と失敗の法則 俵 慎一

町おこし」の経営学ケーススタディー・地域経済活性化 官と民の新たな関係 三井物産業務部「ニューふぁ~む21」チーム

☆なぜ富士宮やきそばB-1グランプリ覇者となりしか? B級ご当地グルメで500億円の町おこし 渡辺英彦

中小都市の「B級グルメ戦略―新たな価値創造に挑む10地域 関 満博

決定力! :正解を導く4つのプロセス チップ ハース

習慣の力 The Power of Habit チャールズ・デュヒッグ

波間の国のファウスト:EINSATZ 天空スリピングビューティ (講談社BOX) 佐藤

戸田誠二作品集リム奇譚 (ぶんか社コミックス) 戸田 誠二

2007-03-06

anond:20070306151142

非行が目立つ生徒に、精神が落ち着くようなクスリを教師が飲ませるのは許されるのだろうか。

ロボトミーみたいなもんだな

あと戸田誠二マンガでもそんなのあった気がする,クスリじゃないけど

2007-02-01

産む機械

女が産む機械だというのなら、男はいったい何だろう。

何かを産むことはなく、せいぜい誰かに使われる道具であれれば上等、そんな程度ではないか。

本当に何かを生み出せるのは女性だけで、男には仕事しかない。

男は女が殺したいほど羨ましいのだ。

というのは戸田誠二氏の漫画に出てくる台詞である。

実際、そうなのだろう。

この現実に抗うことは、することはできないし、虚しいだけだということは。

大学マンガ

大学について

http://anond.hatelabo.jp/20070131083126

戸田誠二、「秀才」(「ストーリー」所収)を読むといいなと思って探しに行ってみたけどなかった

http://www2.odn.ne.jp/~cbh42840/comic.html

なので、とりあえずアマゾン

ストーリー

Amazon.co.jp: ストーリー: 本: 戸田 誠二

あと、女大学繋がりだとこちらも良かった

Amazon.co.jp: らんぷの下: 本: 一ノ関 圭

機会があれば

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん