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はてなキーワード: 市場性とは

2024-04-06

ネタ

あらゆる生体信号を記録保存するようになった社会

記録転売市場で、人格人生の一部を売りに出す人々。

より過激ものや、より希少なものが求められ、

人は「より良い人生」を生きるようになる

それは適応だろうか。市場性だろうか。生理的特性だろうか。

いや陰謀があるのだAIなのだ

現実より生体信号事実よりどう受け止められたか大事

言葉より生体信号(知性より生のデータ大事

が物言う世界ってアイデアなんだが2行目以降ありきたり過ぎて

2023-09-18

漂白剤の方の天一見て思ったけど、やっぱ日本って高収入の人が満足できるサービスってないな

いつもの年収2000万円増田だけどさ。

前々から日本って金無い人にとっての楽園天国だって書き続けてて、逆に年収千万円の人がコスパ良く消費できるサービス飲食含めて)ほとんどないよな~って思ってたら漂白剤の方の天一事件見ててやっぱ確信に変わってきた。

前も書いたけど、チェーンの天丼屋の500円の牛丼と、てんぷら専門店の2万円の天ぷらって、味や接客も含めたサービス全体の満足度って価格と同様の40倍とかに絶対にならないんだよね。

価格は40倍だけど、満足度は1.2倍くらい。

まり、半端なくコスパが悪い。逆に言えば工業化大量生産規格化された低価格商品サービスクォリティーが半端なく高い。

から年収2000万円稼いでも、高価格商品サービス価格に見合わないクォリティーに何度も遭遇するともう嫌になって天やとかかつやとか吉野家ユニクロでいいや、ってなるんだよね。

知り合いの年収3000万円の友達にきいても同じ。服はユニクロで買うし、コンビニでメシ買ったりもする。当然ハイブランド衣料品も買うことはあるけど、それをメインにすることは無い。コスパが悪すぎてうんざりするから

低価格商品の開発、企画している大手企業ほど大量の人材が関わって商品性を良くしたり市場シェアを勝ち取るための研究開発企画に何百億円と投資してきてるけど、

漂白剤の方の天一みたいな市場性が無く、競争を勝ち上がってきたのではなくブランドに胡坐をかいてるような店の場合は店側の努力大手企業に比べて圧倒的に少ない。

から嫌なんだよね。ブランド名だけにしがみついてプライベートで外の世界情報公開しないで、「秘密にすること」でコスパの悪さと品質微妙さを隠して価格だけ高くしてるような店は。

会員の紹介が必要プライベートな店はエッチな奴だけで十分。

飲食店風情がいくら天ぷらの揚げ方どうこういっても、イオンとかセブン高学歴社員が一斉に研究開発始めたら、多分高卒天ぷら料理長が作ってきた天ぷらより確実に美味くて安い物が作れると思ってるわ。

天一天ぷらよりうまい天ぷらが乗った「プレミアム緑のたぬき」が2000円くらいでコンビニに並ぶ未来マジであり得ると思う。

2022-10-26

anond:20221026120412

それはね、FCVを作ってはみたものの、世界中水素インフラの整備が全く進んでなくて、現状はどうにか水素ステーション網が構築できている韓国日本しか市場がないからです。ちなみにNEXOの2022年輸出実績は2022年の1〜4月計で57台な。ほぼ日本向け。

その日本ですら、3大都市圏以外だと県に1つ2つ程度しか水素ステーションがない。東北だと山形とか岩手とか、未だに水素ステーションないからね。東京だって13ヶ所しかない。トヨタお膝元の愛知だけで25ヶ所設置して見た目の数を稼いでるんだよ。

しかも大半が営業時間が短く、週休2日制。夜7時とか土日には入れられない。ひどいことに、なんと週1日に2時間だけしかやってない(つまり、ほぼアリバイ的な営業実態しかない)水素ステーションも結構ある。友人がMIRAI乗ってるけど、こんなありさまだから迂闊に遠乗りできないし、水素が残り半分になったらすぐ入れに行くっつってる。そういう感じ。こんなんで普通カスタマーFCV買えるわけないでしょ。ホンダがクラリティやめるのも当然。

ちなみに日韓FCVが何とか売上を作れてるのは、韓国では価格50%が、日本では最大250万円が、政府助成されてるからです。技術的要素の問題で、FCV乗用車は未だに乗り出し500万円以下の価格で作れていないし、今のパッケージより小さくすることもできない。そうこうしてるうちにEVはどんどん低価格化し、高級車だけでなく普及価格帯の軽自動車バストラックへと市場を拡げてる。

トヨタだろうがヒュンデだろうがBMWだろうが、ダメなもんはダメなんよ。ちなみにヒュンデの初代FCV発売(ツーソン)はトヨタMIRAIより前だからな。別にFCV市場性を感じたか後出しでこの分野に乗り込んで来たとかじゃない。もう次世代の主流にはなり得ないことが見えてきた既存事業を、サンクコストになることも覚悟で、損切りせずにズルズル続けてるだけ。

そんなことはヒュンデのNEXOとICONIQ5を比べて見れば一目瞭然でしょ。いまのヒュンデの最新のデザイン言語踏襲してるのがどちらか。インフォシステム先進なのはどちらか。値段が安いのはどちらか。もうFCVはほぼオワコンなんよ。

2022-06-20

anond:20220620011640

なんかブコメいっぱいついてるけど、賢者っぽくいい加減なことを書くのはいかんよ。

リン酸鉄系もよく引き合いに出されるけど

肝心のリン石油より先に(2060年頃)枯渇するので持続性がない(肥料と取り合いになるため)。



あのさあ、LFP電池が使うリンの量なんて、農業利用される莫大なリン量に比べたらタカが知れてるというか、はっきり言って誤差のレベルでしょ。農業分野での消費量のオーダーは年間1.5億〜2億トンって世界じゃん。「世界推定埋蔵量は700万トン」のコバルトに関して増田がやったような試算をリンでやったら、LFP電池EV何台作れることになるかな?って話ですよ。

しかも、消費とともに土壌や水系原子レベル散逸して回収不能になる農業用途と違って、電池に利用するリンは決して「消費」はされないわけ。そもそもLFP電池自体がNMC系のLiBに比べて長寿なうえに、最後までバッテリセル内に滞留してて100%リサイクルできるからね。今時の自動車産業は、現時点でも途轍もなく高いリサイクル率(重量ベースで99%)を誇ってるわけで、リン資源制約がLFP電池ベースEV生産現実的障害になることはまずありえないよ。

電池技術開発はいエネルギー分野で一番アツい領域ひとつから日本でも海外でも、企業でも研究機関でも、開発ロードマップものすごく充実してる。主となる幹が太いし(現行技術の延長でモノにできる見込みの高い技術がある)、枝も多い(ブレイクスルーになりうる新技術が数多くトライされてる)。資源制約の問題があるから、脱コバルトと脱リチウムはその中でも優先順位が高い。2030年までにはほぼ確実にコバルトフリーLiBが主役を担うようになり、CATLはじめ各国メーカーからリチウムフリー新世電池も出てくる。

そういうタイムスパンで動いている業界で、EV消費量とはほぼ無関係2060年頃のリン資源の枯渇予測を持ち出してEV懐疑論の論拠にするの、たぶん増田も内心(コレ、ちょっと無理があるかな〜…)と思ってるんでしょ? だから、そのへん曖昧な書き方をしてるんじゃない? だったらさあ、

とにかくEVになるとテスラ信者が偉そうになる上に日本オワタ論者が寄ってきてセンセーショナルになりがちな風潮はマジで吐き気がする



とか書かないほうがいいよ。そういう仕掛けに気づかれると、元増田みたいな主張に対して「EVオワタ論者が寄ってきてセンセーショナルになりがちな風潮はマジで吐き気がする」って思う人はむしろ増えると思うよ。




これは増田批判から離れるけど、供給制約がある資源問題解決は、実は市場原理ととても相性が良いんだよ。シンプルに、あるアプリケーションを作るときに、割高な技術は割安な技術に負けるから原材料価格はずっと製造供給コストを拘束する。テクノロジーを高度化することで、安い原材料で同等性能を発揮する製品を作れれば、イニシャル研究開発投資設備投資を回収したあとはずっと製造供給コストを低廉にできるでしょ。

これは環境正義の話でも、途上国でのレアメタル生産に伴う労働搾取の話でも、資源安全保障の話でもないよ。単純に、レアメタルを使わないと作れない電池より、コモンメタルだけで安く作れる電池のほうが市場性を期待できるから電池研究開発は後者に向かって進んでる

市場原理に任せれば、自ずとレアメタルは使われなくなっていく。その経由地が、現時点ではコバルトの代わりに供給制約が少ないリンを利用するLFPということ。数年前は「LFPは容量の問題EVには向かない」と言われてたけど、すでにテスラやBYDのラインナップの半分程度はLFPに切り替わっている。なんでかといえば、一生懸命技術開発したことで、安いけど必要十分な性能を発揮できるようになったから。

これからもっと安い方式二次電池が出てくるし、安くなればなるほど、そのアプリケーション社会全体に広がっていく。それぐらいのペースでEVとりま環境は激変してるし、そこには日本研究機関企業も大いに関わっている。




なんか日本でのEV懐疑論って、やっぱり「日本EV時代には勝てない」という悲観論が背後にある感じがするんだよね。でも、トヨタダメでも日産三菱ホンダソニーは頑張るかもしれないでしょ。トヨタエンジン作ってるヤマハ発動機が潰れても、日本電産は世界最大のeアクセルサプライヤーになるかもしれないでしょ。日本の衰退って、技術力の衰退だけじゃなくて、そういう時代の画期を新たな事業機会につなげるポジティブマインド自体消失にあると思うんだよね。

何度か書いてるけど、日本自動車産業って、もともとは環境技術への適応によって世界覇権を獲得してきたんだよ。マスキー法という非常に厳しい排ガス規制に、米国自動車メーカーに先駆けて対応たからこそ、ホンダトヨタ米国市場で急拡大できたわけでね。 https://www.ipros.jp/monosiri/term/%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E6%B3%95

そしてEVについて、日本はもともと要素技術を全部持ってたんだよ。リチウムイオン電池産業化は日本が先陣を切った。自動車の電動化技術日本先駆者だった。EVの発売と商用化だって日本リードしてきた。今だって欧州EV性能のベンチマークカーは日産LEAFだよ。いま世界電池技術リードしているCATLはもとはTDK中国子会社だよ。

日本を愛し、日本企業技術に自信があるなら、なぜ変化をおそれるのかなあ。日本けが「いやだいやだ」と言ってても、結局その変化は来ちゃうんだよ。日本けがHVが最適解だ」と言ってても、HVはもう世界中で売れなくなるんだよ。カリフォルニアのZEV規制では、PHEV以外のHVはもうエンジン車と同じ扱いだよ? https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/04642/

もう「日本が誇るハイブリッド車」は、そのうち世界中で法規制で売れなくなる(禁止されたり、クリーン車との販売比率制限を課されたりする)。だったらEVに全振りして、そっちでどんどんイノベーションして、欧州のいけすかない高級ブランド中国のポッと出メーカーと互して戦える「日本が誇るEV」を売りまくればいいじゃない。なんでそっちに発想が行かない? 自動車産業を取り巻く客観的情報から隔離され(あるいは自ら目と耳を塞ぎ)、「EVなんかダメだ」と後ろ向きの大合唱をしてる連中が、日本産業競争力さらに下げ、国際市場での生残可能性を潰しているということに気づいてほしいなー。


追記



…というようなことを書くと、さっそくブコメ自動車産業を取り巻く客観的情報から隔離された(あるいは自ら目と耳を塞いでる)実例採取されたぞ。

id:XYXY EVが売れないのは懐疑論者のせい!は流石に草。どうにかこうにか気に入らないやつを攻撃して自分の見識をアピールしたいという要求しか感じられない

2022/06/20



自分はこのエントリで「EVが売れない」なんて1mmも書いてないよね。というか…いいか、耳をかっぽじって聞けよ。あのな! EVは! 売れてるんだよ! HVより!

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59942190T10C22A4MM8000/

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220530/k10013648981000.html

https://www.autocar.jp/post/807594

日本にいて、自分が心地よく感じるメディアばっかり読んでると、そういうことがわかんなくなっちゃうだろ? 「EVエコブームに乗じた高級車で、HVこそがICEの延長のスタンダード乗用車」「EVは大して売れてない」っていう数年前のイメージのままEV批判してるんだろ? それとは違う、自分先入観とは反するファクトを不意に示されると、それは相手が「自分の見識をアピールしたいという要求」なんだと解釈して、肝心の新たな情報自体は見なかったことにするんだろ? そういう要求(正しくは欲求しか「感じられない」理由は、あんたがそれ以外のことを「感じたくない」からなんだ。もう、まんま地面に頭を突っ込んで危機を逃れたつもりになってるダチョウじゃん(ちなみにこれは俗説で、そもそもダチョウにはそういう性質はないのだけど)。何が「流石に草」だよ。なさけない。

もう一度書くよ。こういう風に、現実歪曲フィールドの中で「EVなんかダメだ」と後ろ向きの大合唱をしてる連中が、日本産業競争力さらに下げ、国際市場での生残可能性を潰してるんだよ。

追記追記

元増田https://anond.hatelabo.jp/20220620201004 を書いてくれたので、こちらもリプライ

https://anond.hatelabo.jp/20220620225630

2021-12-23

US GAAPに則した非上場株式の処理について

非上場株式の処理。US GAAPに則った場合

・ASU2016-01に則っての処理が要求されるわけだが、この規定有害であり、情報価値を著しく損なう規定である

・従来、市場性のない持分証券への投資は、取得原価での測定が原則であった(公正価値オプションはあったが)。

・ところがASU2016-1の公表2016年1月)によって、公正価値を容易に決定できない持分証券については、原価で評価することができなくなり、原則として公正価値例外処理あり)で測定されることとなった。

・この背景は、次のとおり。

FASBは、資本金融商品については公正価値により測定することが適切であるとの結論に至ったというが、市場関係者は「戦略投資」については、公正価値変動をその他の包括利益(OCI)に含める例外を設けるべきことを主張した。ところが、FASBは「このような例外を含めることは会計処理を複雑にするから」と相手にしなかった。

 → 絶句するほかない。ばかか。腑抜けFASB。知ってはいたが、やはり腐ってやがる。

FASBは、過去IASB戦略投資原則主義的に定義することは困難であり、財務諸表利用者にとっての有用性を増加させるとは限らないにもかかわらず、複雑性が増すとの結論に至ったことも参考にした、とか抜かしている。

 → 有効性を増加させるとは限らないのじゃなくて、情報価値毀損させているんだろうが。

結論)US Gaapは三流の会計基準に堕した。日本基準の方が断然ましである

参考にさせていただいたサイト

https://accounting-agent.com/equity-security-321-10/#ASU2016-01

2021-08-21

老人は懐古趣味ばかりだと思われているのだろうか

以前、出身校が校舎を建て直すための寄付を集めていたんだけど、

色がばらばらになっているレンガ造りの建物を見た目そのまんまな感じに再現する、って言うんだよね。

似たようなノスタルジックな建て直し計画はよくあるのだけど、俺はそういうのは大嫌いで、作るならパフォーマンス向上にすべての予算を注ぎ込んで作って欲しい。

「今はまだコスパが悪くて市場性は無いけど、最先端技術をつぎ込めばこんな便利な建物が建てられる。

 『俺たちの先輩が寄付を集めて建てた世界初尽くしの建物がこの校舎だ』と今後100年言わせる校舎を建てるから寄付をしてくれ。」

と言われたら、たぶん俺も寄附しちゃうんだけど、

「お前らが通った校舎を同じように建て直すから寄付してくれ」

と言われても、どうでもよくなっちゃうんだよなあ。

 

途上国学校から「毎年すまんが今年も奨学金寄付をしてくれ」という手紙を受け取って、そんなことを考えた。

2021-03-23

終わってるサービスを作るかなしみ

色んなものプラットフォーマーの手中に収まっていく中で、その外側から対抗しようとしてもしょぼくて市場性のないサービスしか作れない。今はオチンギンもらえてるからいいけどこの先一体どうすべきなものか。みんなこんなフワフワした状況でどうやって正気を保ちながら仕事してるのかもテレワークからよくわからない。お先まっくらぽん。

2020-01-27

anond:20200126235351

大学までで学んだことが、社会に出てから役に立たないというのが当たり前になってしまっているからだよ。

医学部とか原子力工学科とか教員養成課程とか、専攻が職業に直結する学部学科大学大学院までで学んだことが基礎となって社会人になっても勉強を続けていける。

文系の大部分の学科は、大学教員個人的研究の一部をさわるだけで専門性なぞ身につかないし、市場性のあるスキルでもない。

大学教員左派的な人が多いので、営利企業で求められる考え方やスキルとは真逆であることもめずらしくない。

大学4年間で投じた学費時間は、政権批判する政治思想を植え付けられただけで、お金を稼ぐためには何の役にもたたないかもしれないのだ。

受験生は、自分の身の上をよく振り返って、ジャーナリスト政治活動家になるのか、ミュージシャンユーチューバーになりたいのか、営利企業お金を稼ぐ企業戦士になるのか、よく考えなければならない。

2019-03-20

anond:20190320163257

相対(あいたい)取引の反対は市場取引なんだよね。

市場理論八百屋サブちゃんと仲卸のゴリさんの性に関する理論だとすると、相対性理論八百屋サブちゃん農家の耕造さんの性に関する理論だと考えるのが自然だろう。

2018-05-23

anond:20180523124212

性欲は食欲と同じく根源的な欲求必須のものであり、市場性問題にすること自体が誤りだと考える。

オナニーして寝てろ性欲猿

anond:20180523123148

増田には増田を許容する彼女がいるのだから増田がそうであるように「そういうキミが好き」という人だって当然いる。既に市場における多様性があることを、増田証明しているとも言える。

これは、おかしい。

私はあくまで一例にすぎず、世の中にはたくさんの非モテが苦しんでいる。

当然、彼らと私は別人なので、私のことは何の証明材料にもなりはしない。

からといって、恋愛にBI的な再配分を求めるのは、他方の個人的権利を著しく損なう可能性という根源的な問題が生じるので、経済と違って再配分するわけにはいかない。相手にも人権があるからね。

いまは、非モテ側の個人的権利を著しく損なっている。非モテにも人権はある。

一方の人権考慮するが、非モテ人権考慮しない。これこそが非モテ問題の根源だと私は考えている。

モテないことを嘆くくせに努力をしない非モテについては、売上が欲しいのに営業を全くしない会社のようなものだと思う。これも市場性の問題

金銭的な貧困は、生活保護というセーフティネットがある。非モテにはない。

性欲は食欲と同じく根源的な欲求必須のものであり、市場性の問題にすること自体が誤りだと考える。


現状宜しくないこととはい立場が下のものが、交渉材料を出さずに「そのままで受け入れろ」というのは、市場空気感を変えるための役に立たないどころか、「ああ、やっぱり…」と株価が下がる材料しかならない。

今、「立場が下」である事が間違いかもしれないのに、その可能性を考慮しないのは

既得権益層の狭量でしかないだろう。

まして、その「交換材料」とは、個人アイデンティティに他ならないのだ。

更に言えば、「不満に憑りつかれた非モテ」の中には、「そういうキミが好き」と言うご普通女性レベルの下がる女性がいたとしてもスルーして、

絶世の美少女アイドルルックスの子こちらを振り向かない!どうせエグザイルみたいなのが好きなんだろ!という怒り方をネット上などで表明するものなどがいたりする。

本来、「本人の問題」とはこういった市場価値?を考えないルッキズム?だけを指すのだと考える。

しかし、このような人間が本当にいるのだろうか?

ネットでこのような怒りを目にすることはあるが、それは本当に「好意スルーしている」のだろうか?

「向けられる好意がない」ことへの怒り、失意、絶望なのではないのだろうか?

anond:20180523121035

非モテ」のアイデンティティをひっこめることを要求しすぎだと思っている。

増田には増田を許容する彼女がいるのだから増田がそうであるように「そういうキミが好き」という人だって当然いる。既に市場における多様性があることを、増田証明しているとも言える。

世界何となくイケメン美女優位」な、経済で例えるとポスト資本主義的になりつつあることは、良いことだとは思わないのは確かだが、だからといって、恋愛にBI的な再配分を求めるのは、他方の個人的権利を著しく損なう可能性という根源的な問題が生じるので、経済と違って再配分するわけにはいかない。相手にも人権があるからね。

モテないことを嘆くくせに努力をしない非モテについては、売上が欲しいのに営業を全くしない会社のようなものだと思う。これも市場性の問題

市場を変えるための取り組みや努力は、個人的にはあるべきだと思っているが、一方でその方法として「非モテをそのままの俺を受け入れろ!」というのは、方法としては下の下、下策だと感じる。現状宜しくないこととはい立場が下のものが、交渉材料を出さずに「そのままで受け入れろ」というのは、市場空気感を変えるための役に立たないどころか、「ああ、やっぱり…」と株価が下がる材料しかならない。

更に言えば、「不満に憑りつかれた非モテ」の中には、「そういうキミが好き」と言うご普通女性レベルの下がる女性がいたとしてもスルーして、絶世の美少女アイドルルックスの子こちらを振り向かない!どうせエグザイルみたいなのが好きなんだろ!という怒り方をネット上などで表明するものなどがいたりする。

2018-05-05

anond:20180505011738

デート場合は誘った側が多めに払う感じはある気がするから、「俺はおごるよ男尊女卑からね」と言う男は、「市場性によって払わされる側」にいざるを得ないのが気に障ってるから取ってつけた別の理由として男尊女卑からとか言ってるのかな、というのは思っていた。

2018-03-01

ベンチャーキャピタルVC)に入ってしばらく経った感想

しばらく前に元いた会社をやめてキャピタリストになった。

最近少し落ち着いてきて、今日仕事が早く上がれたので思ったことを書いていこうと思う。

入社して最初に思ったことは、意外と日本ベンチャー企業VB)がたくさんあって、そして思い思いの夢やアイディアを実現しようとしてる。

もちろんVBと接する機会が多いからそう思うんじゃないかって感じだけど、働き始める前の想像よりも国内VBは多い。

ただよく言われるように、スケールが小さかったり海外がやってるビジネスの隙間を埋めるようなところも多い気がする。

ユニコーンなんてポンポン出るもんじゃないとは思ってるけど、5年後に自担VBが生きているかって聞かれると自身を持って肯定できない感じ。

VBって本当に火の車なんだって初めて財務諸表を見た時が忘れられない。

会社預金残高が500万しか無いのに毎月100万以上使ってて、すぐ入金しなきゃ食っていけないなんてザラにある。

逆に昔のベンチャー企業なんてどうしてたのかなって思うときもある。銀行簡単に貸してくれていた時代もあったのかなって。

そういう意味ではVCなんてのは銀行が金を貸さなくなったからこんなに増えてるんだなって思う。

お金を貸さな銀行のお陰で俺がメシ食ってるのか。変な話だ。

  • 振り返りの有無

VCはによって違うかもしれないけど、潰れた後のVBがなぜ潰れたか検証している人が少ないと思った。

投資決定プロセスとき、色々財務状況とか市場性とか諸々をまとめるとは思うんだけど、キャピタリストって走り続けるような職業で振り返り検証とかする余裕ないのかな~。

もちろんITバブルリーマンショックみたいな不測の事態は起こっちゃうわけだけど…

自分投資したVBが(というか投資させてくれってプッシュしたVBが)どうなるかなんてまだわからんから何とも言えない。

中途入社の先輩が言ってた、

キャピタリストって投資プロって思われがちだけど、それは違うと思うんだよね。クソなやつはクソみたいに会社潰してるし、キャピタリストって何処かにセンスが無いとダメだと思う。」

ってのが頭のなかに引っかかってる。

センスってなんやって思ったんだけど、結局は今のビジネス問題点とか裏にある市場デカさとかをどれだけ感じ取れるかなのかもしれない。

電子計算機パーソナルコンピュータにしちゃった企業とか、ネット小売でニッコリな企業とか、その企業の裏にはセンスのある人が金を出したってことなんかな。

今の自分センスがあるのかはわからない。そもそも面倒見たVBIPOして / M&Aされてないからね。


自分はもともと理系畑で、全然金融とかはわからない。というか株も投資信託もやったこと無い。

そんな自分が人の金で投資してるのは今でも笑いそうになる。

ある意味で、VC金融素人でも生きていける感じがする。

トレーダーめっちゃすげえプロがやってるイメージVCなんてVB10個に投資して1個大当たりしてごまかす感じだしね。

金融素人文系理系も同じ。簿記とか大学勉強してても、生きてる財務諸表じゃないと頭に入らないでしょ。

簿記国家資格じゃなくて英検的な立ち位置だしね。もちろん会計士とかの国家資格はまた別だとは思う。

2桁年以上キャピタリストを続けてる人はなかなかいない。

人の入れ替わりが激しい業界だと思ってはいたけど、3年前に居た人が半分以上ターンオーバーしてるのは流石に驚いた。

逆に言えば、キャピタリストは他の業界でもメシ食っていける肩書なんじゃないかなって思うようになった。

そう思わないとちょっとキツいってだけだけど。


  • さいごに

VCは常にマルチタスクをやってて、飽きっぽい性格自分には少し合ってた。ただ、夜遅くちょっとつらいときあるけど。

ユニコーン勝手ユニコーンになって飛び出しちゃうので、ユニコーンじゃないけど面白いビジネスをジワジワ広げられるようにこれからもがんばろ。

2017-11-03

anond:20171103084001

金払わなくてもtwitterとかはてブあたりで十分楽しめるんだから、金払う市場性は無いわな

2017-05-22

http://anond.hatelabo.jp/20170519085146

???

福祉サービス提供??

日本語難しいね

福祉提供した結果、サービス従事者にお金が回っていると言うなら分かる。

福氏は福祉であって、福祉に基づく行為自体が「サービス業寄与している」とするなら

福祉は成立しえない。

市場性担保出来ない部分を公共で担うのが福祉なので。

2016-07-31

http://anond.hatelabo.jp/20160731221020

その職人仕事に携わる製造業のもので、会社もそれなりに長い歴史のあるのだが、付け加えるならもっと大事なのは市場性の方で、うちの会社もここで書いてある通り、その日の気温や配合具合などで調節する仕事が多いんだけど、大規模にする取り組み自体過去に何回もしているし、今でも技術的には可能。ただその規模でそもそも生産するほどの市場性がないので、じゃあ手仕事でいいじゃないか(そっちの方が効率的)というところに落ち着いているし、市場もうちを含む数社でまったりとした収益を刈り取っている。

2013-12-22

誰に評価されたい?上司市場? →まずは半径5mからという選択肢

誰に評価されたい? 上司? 会社? それとも市場? http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20131221

ここまで来るとさすがに、煽りひどくね?って思えて来たので、書いてみる。

組織市場は全く別個なものじゃない

というより誰かが書いていたエントリーが見つかれば、それで俺が言うまでもないことなのだが、「組織の外に出た時、市場ではまったく通用しない人」って書いてるけど、組織市場が全く別個だとこの人思っているみたいだけど、結局組織出ても他の組織に属するんですが。。

上司=半径5mと捉えると

上司を半径5mと捉える。上司が仮にとんでもなくバカだったら、ある意味話は簡単だ。バカなんだから、簡単に超えて、その先に市場とやらで転職目指せばいい。そうじゃない場合が多いんじゃないのか?上司自身も仕方なくアホくさい事をやらざるを得ない。そういう状況。そこで、淡々と成果を出す。それが5mを変える。そこから、次を目指すという順番。おうおうにして、chikirinが言ってるのは、こういう順番をぶっ飛ばして、5mにとらわれないでグローバルに!高度な市場自分の真価発揮!!とかいってるけどぶっちゃけ、高い市場性を持った高度なスペシャリスト活躍できる高度な職場ってそもそも、あんまない。

そんな職場だけしか、見てこないでよかったchikirin氏はまあ、馬鹿が連なってバカやってんな、って高みの見物決め込んで、煽ってPV稼いでるのかもしらんが、そんな単純明快ロジックバキバキ切れるような、職場だらけなわけねーだろと。

そりゃ、市場は見ていない、大企業病まっさかりの高度に最適化された社畜どもみてると、こういう気分にもなるんだが、さらに我慢強くみていると俺はこういう気分になったんだが。

(これだ!)

SIビジネス必要不可欠なのに何故ダメ出しされるのか

http://gothedistance.hatenadiary.jp/entry/2013/11/18/122608

スペシャリストってのは、与えられた問題を自分の持っている技術で解決するだけの存在。でも、プロは問題そのもの発見する能力と解決する能力を併 せ持つ存在技術は移り変わるが、問題を見つける能力は移り変わることがありません。スペシャリストで生きていくためには、ピラミッドの頂点を目指す or 居続ける努力必要です。僕の10倍優秀なスペシャリスト国内だけにとどまらず、腐るほどいるし。この道は険しい。とっても。

プロになる最大の近道は、自分の半径5メートルを変えることだと思います能力だけでは仕事は出来ない。

2013-06-29

モンスター消費者

オタクマーケティング上のなにか有意の層みたいに語るのも面倒くさいから辞めた方が良くないか

あれはただの消費者なんだよ。それだけなんだ。もし奇矯な行動で周辺やベンダー迷惑を与えるなら(コンサートで騒ぐとか好みのものが買えなかったので店舗嫌がらせするとか)それは彼らがモンスター消費者からであって、オタクであることとはなんの関係もないんだよ。アニメにもアイドルにも鉄道にもミリタリーにも関係ないんだ。ただ単に彼ら個人が、あるいは集団が、モンスター性をもってるだけなんだ。それ以外はただの消費者であって、別に消費者より上の価値なんてなんにもないんだよ。

オタクというもの消費者として以外の何らかの価値を持ってるとするならば、彼らが彼らのコミュニティからなにかのコンテンツ文化を生み出し、それが新しい市場性や商品性を持っているという一点なんだ。そこにはもちろん価値がある。でも今の時代、そういうオタク個人がいて、たとえばニコニコ作曲をしたり、Web面白いマンガ小説を書けば、それはあっというまに発見され、作り手の側へ回ることが出来るんだ。つまり彼らはその瞬間消費側じゃなくて生産側に回ってプロになる。消費者の群れがなにかを作り出して上級のなにかになったりはしないんだ。永久にただの消費者のままなんだ。

これは個人宛でも言える。オタクとか言われている人々は、自分を見つめ直した方が良い。九分九厘オタクはただの消費者だ。自意識を仮託先としての「オタク」なんてとっくのとうに死に絶えた。

そして別にそれでも困らないはずだ。消費者として深夜アニメを見たり、消費者としてAKBアルバムを買ったり、なんの不都合もないはずだよ。そのほうがあちこちすっきりしないか

2013-02-19

百貨店がどんどん売上減少していく理由

これについては、百貨店社員もうすうす気が付いているんだろうけど、あえて気付かないフリをしているんじゃないかという明確な理由がある。

駅ビル郊外SC市場性を奪われた

、とか、

お客様の嗜好性の変化

、とか、

・景気減退感による購買行動の抑制

、とか、

利益率の高い、婦人服売り場でのメーカーへの依存体質から抜けられない

、とか、

・自主編集売り場での売上高イマイチ

、とか、

いろいろ「外的要因」(=人のせい)はさけばれるけど、そんなことが根本の原因ではない。

あきらかなる「内的な要因」がある。

わかっているけど、やめられないな要因が。

       

なんで明確に問題提起しないかなー。

      

あ、でも、教えてあげたら

「ふーーん、知ってるよーー」と言われつつ、改善されないのはあきらかなので、

だまっとこ。

人員削減すればいいってもんじゃないよ、念のため。

            

2011-07-10

初音ミクLAライブ外国人感想その4

http://anond.hatelabo.jp/20110707195830

 初音ミクLAコンサート外国人感想その4。今回は初音ミクという存在についてかなり真正面から書いたものを紹介する。筆者はコンサートだけでなくアニメエキスポで行われたいくつかのパネルにも参加したようで、日本から行った関係者の発言も引用しながら初音ミクとそれを取り巻く現象に関する考察を述べている。これを読めば「初音ミクとは何か」について一通りもっともらしい話ができる程度の情報が盛り込まれた、なかなかいいまとめだ。

 urlは以下の通り。

http://behind-the.nihonreview.com/20110707/virtual-diva-hatsune-mikus-popularity-and-the-sound-of-the-future/

+++++以下勝手翻訳+++++

仮想の歌姫:初音ミクの人気と未来音色

 ヴァーチャルディーヴァ(仮想の歌姫)になるということは、正確にはどういう意味を持つのだろうか? 初音ミクの人気について真に理解できるようになる前に、彼女が正確には何者なのかを確認するのがおそらくは最適だ。しかしながらこのテーマは思いのほか扱いが難しい。最も簡明な言い方をすれば、彼女は明らかにセガヤマハによって発展してきた音楽制作ソフトのために藤田咲の声を録音しデジタル化した商品のパッケージ用にデザインされたキャラクターだ。だが同時に、彼女が本当の意味では存在していないという主題もそこにある。我々がミクの歌について話している時、我々は厳密に言えば生きていないものに対して隠喩を使っている。思うに初音ミクとは我々が理解しているより遥かに複雑なものなのだ。

http://www.anime-expo.org/

 アニメエキスポ2011は間違いなくミクの全てを取り上げていた。ミクノポリスは、それがノキア・シアターで行われ、かつ売り切れた唯一のものであった点だけを見ても、明らかに週末最大のイベントだった。他のゲスト――クリプトンメディア伊藤博之佐々木渉ダンスロイド、及び小林オニキス――はミク登場のおまけとして呼び寄せられた。アニメエキスポコンベンション全体のテーマに「ファンの年」を選んだのは、ただのお遊びではない。結局のところボーカロイドは、ヤマハの剣持秀紀マネジャーコンベンション3日目のパネルMirai no Neiroで言及したように、ファン、製作者、及び消費者の間にある障壁を切り裂いている。

 ミクがいくらか人間っぽい性質を備えているのは明らかだが、同時に彼女存在メカニカル機械的)かつヴァーチャル(仮想的)でもある。歌姫という用語は、技術的な能力をほのめかしているのみならず、高い人気という意味示唆している。だがミクの人気はピンポイントで捉えるのは難しい。小林オニキスアニメエキスポ2011の2日目にミク・カンファレンスパネルで発言した内容によれば、彼女の成功は3つの要素に拠っているという。ミク自身、制作過程での自由さ、そして世界規模のインターネットだ。私がオニキスの判断に異論を唱えないのは確かだが、彼の指摘した3つの点をさらに分析すれば初音ミク存在について興味深い事実が判明すると思う。

看板娘としての初音ミク

 トヨタ初音ミクカローラCMを巡る謎がついに明かされた時、トヨタ特にアニメエキスポを念頭に置いて若い客に対する濃密な市場調査を行ったことが判明した。トヨタアニメエキスポ2011に2台のitasha(アニメゲームキャラを描いた車)、スタッフチーム一そろい、車の前でミクのコスプレをする可愛い女性、そして小さなカローラの絵の上で可愛らしく微笑む子供のようなミクを描いた何千枚ものポスターを持ち込んだ。ミクはただソフトに特色を出すため作られたキャラに過ぎないという事実にもかかわらず、彼女自動車企業の公式看板娘となるのに充分なほど人気があった。アメリカにおける市場性存在にはかなりの疑問があったものの、この宣伝活動はミクにとって大きな一歩だった。

 初音ミクの生まれは、実際にはどこの馬の骨とも分からないものだ。彼女は、自身が市場に出ることとなった新しいVocaloid2シリーズの、箱に描かれたイラストとしてその生を始めた。つまるところ、それが彼女の全てだ。だが、日本中の製作者たちが楽しく、突飛で、面白い歌を書き、彼女を描いたり動かしたりすることで彼女性格を付け加え始めたため、彼女はすぐ自らの命を手に入れた。最終的に彼女イメージにはネギが伴うようになった。

 これがなぜ重要なのか? ミクが東方シリーズに出てくるキャラとどれほど似ているかについては、おそらく指摘する必要もあるまい。ゲームに出てくるキャラの多くが極めて限られた背景情報しか持たず、それゆえにキャラ性格をさらに発展させるため製作者とは無関係にファンダム自体が自由に想像をめぐらせる余地があるという事実に、東方厨の一部は対応してきた。同じようにミクの仕様存在する欠落は、歌やビデオという形式をまとった小さな物語の発生を許し、それが巡り巡って単なるキャラを超えた命の有り様をを彼女にもたらした。彼女は利用者が作り出す製品の力に具象化された肖像であり、概念だ。

科学技術としての初音ミク

 そのインターフェイスは、比較的直感的に使える。音楽用語を使う代わりにこのソフトは、メロディーを生み出すためピアノ音程と一致したいくつかの棒の上に長い音符を置く。ピッチテンポ製作者の目的に合うように変更でき、ビブラートと発音も自由に変えられる。完全な楽曲を作るため、ドラムピアノギターなど追加の伴奏も付け加えられる。

 ヤマハの音声技術開発チームを率いた剣持秀紀によれば、初音ミク作曲家歌手にとって伝統的に必要なものを補完する革命的なソフトの顔を務めたからこそ、ヴァーチャルディーヴァなのだという。ミクは、かつてデジタル楽器がやったのと同じように音楽世界のあり方を変えたソフトだと、彼は主張する。それが楽譜制作だけでなく、自然言語における発話パターンの複雑さまでまねしようと試みていることを踏まえるなら、おそらくそれ以上のものと言える。

 剣持はプレゼンの際に彼の議論の核心を効果的に実証してみせた。まず彼は、人間の耳とって自然な音をボーカロイドに生み出させるのが、どれほど困難かを説明した。次に英語ボーカロイドソフトSweet Annを使い、極めて短時間ハッピーバースデーメロディーを生み出してみせた。そしてボーカロイドは単純に人間の声をコピーしようとしているものではなく、その特別な性質故にある意味音楽未来を示しているのだと強調した。極めて広範囲なジャンルにふさわしいものにするため、ライブラリを変更することができる。人間の耳が言葉を理解できないほど速いレートで音を生み出すのも可能だ。どんな歌手より長く引き伸ばして歌うこともできる。最も有名な初音ミク曲の一つ、初音ミクの消失を見るだけでいい。ボーカロイド史の比較的初期段階からソフトが持つこれらの側面を製作者が上手く利用していたのは明らかだ。つまりボーカロイドは、その人間に似たヴォーカルと同じくらい、その機械的側面も売り物になっていたのである

 プロ音楽家アマチュアの双方に販売されることで、ボーカロイドは間違いなく伝統的に音楽存在した境界線を壊し、比較音楽知識の乏しい者たちが数千から数百万ものビューを稼ぐ歌を作り出すのを可能にした。アーティストだけでなく、ネットに詳しい個人がよく知っている視聴者に合わせた歌を作ることもできるようになった。

大衆文化としての初音ミク

 ニコニコ動画日本におけるボーカロイド活動の主要拠点であることは否定できない。この動画シェアサイトには、他の種の動画ランキングに加えて人気のあるボーカロイド曲のランキングもある。つまりミクの成功は、彼女自身と製作者あるいはソフト能力だけではなく、日本ユーザーが新たに作られた歌に関する集計された情報を見つけるのが容易である点にも依存している。

 ミクの人気は彼女の声だけにとどまらない。ボーカロイドコミュニティーから抱き合わせニコニコ上に出てきた他のコミュニティー、例えば「Utattemita」(歌ってみた)、あるいは「Odottemita」(踊ってみた)などは、それらの人気故に今やニコニコメーンページにある案内バーにそれ自体のカテゴリーを載せるまでに至っている。国境を越えたアニメ及びゲームコミュニティーへのウイルスのようなミクの拡散は、製作者及びファンの双方で似ている情報拡散能力に頼っている。

仮想の歌姫

 最初の質問に戻ろう:ヴァーチャルディーヴァとはつまり何か?

 ミクの「仮想性」は要するにオニキスの言う1番目と3番目の要素に起因する。彼女世界中の数百数千という人々の想像力に根っこを持ち、一方で彼女の側は人間としてのどのような制約も持たない、骨格だけのキャラだ。同時に、インターネットにおけるファンに基礎を置いて成長するボーカロイドコミュニティーには、それを統制する法的な枠も基盤も僅かしかないという事実故に、彼女著作権問題から比較的影響を受けない。実際、利用者が生み出しファンが作り出す素材に対して日本企業が示す寛大さは、英語を使うユーチューブコミュニティーが慣れ親しんでいるものに比べれば衝撃的なほどに大甘だ。技術的にも、誰もが歌わせることのできるミクの束縛のない能力は、有名になるためどんな歌姫にも必要とされる人気と広い支持とを提供する。

 理論的にはミクのスターダムへの道は、彼女が完全に作り上げられたキャラではなく、その中身が欠落しているという点にある。オタクの行動様式とポストモダンにおける消費パターンに関する東浩紀の著作から引くなら、ソフトの利用者が作り出した歌と動画に描かれた個人的で小さな物語を生み出すためのデータベースとしてボーカロイド初音ミクが使われている。同時に人間の声を合成することで達成された技術的偉業が、音楽産業内における伝統的役割に新たな裂け目をもたらした。あらゆる種類の消費者製作者、ファン、音楽家、個人的技術者が、あたかも300年前にルソーが思い描いた政府のように有機的なコミュニティーへと参加している。

 初音ミクとは2つの面を持つ現象だと私は主張する。ミク自身は、情報的に遍在する世界の中にいる個人たちの行動様式に根ざしており、世界コミュニティー総体想像力によって生み出されている。一方、ソフト技術革新による製品で、それは技術がミクの成長にどれほどの役目を果たしているか過小評価するのが間違いであろうと言えるほど、過去にあった境界を超越してのけた。

 ミクノポリスの会場で照明が落とされ、初音ミク最初ステージに姿を現した時、聴衆の中で数千のファンが上げた叫びを誤解することは不可能だ。堅実で具現的な光学幻想を生み出すスクリーン投影され、ミクはボーカロイド商品の箱を彩る二次元画像という起源からサイエンスフィクションポップスターへと素早く進化する。来るべき年月におけるボーカロイド発展への将来性を踏まえるなら、Mirai no Neiroパネルこそまさに新たな造語にふさわしい:「未来音色

 The Nihon ReviewAnime Instrumentalityはアニメエキスポにおけるミク関連のリポートを協力して提供する。コンサートそのものに対する詳細な報告は、Anime Instrumentalityに掲載されているzzeroparticleのエントリーをご覧いただきたい。

http://blog.animeinstrumentality.net/2011/07/mikunopolis-hatsune-miku-live-in-los-angeles-concert-report/

脚注

 使用画像Pixivにある。この画像コミケット80で使われたことについて、Moccyにお祝いを申し上げる。

http://www.pixiv.net/member.php?id=191242

 この週末にアイデアを論じるという楽しみを分かち合った数十人、同僚のライターであるShinmaruとEternal、同じくAlex Leavittと、そして日本へ戻ったミクノポリス/未来音色スタッフに、心から感謝を。

http://dph.ninja-x.jp/index.html

 ミクについてよく知らない人へ、ネット上には利用できる多数の英語資料がある。おそらく外国コミュニティーを本当に制限している唯一の問題はニコニコ動画への簡単なアクセスができない点であろうが、十二分な興味を持っていくらか賢い検索ユーチューブで行えば、ニコに投稿されたほとんど全てを見つけだせる。

+++++勝手翻訳終了+++++

初音ミクLAライブ外国人感想その1「再生約束」逐語訳

http://anond.hatelabo.jp/20110707195830

初音ミクLAライブ外国人感想その2「再生約束フリーダム

http://anond.hatelabo.jp/20110708223459

初音ミクLAライブ外国人感想その3「ミクノポリスのボカレタリアートたちよ、団結せよ!」

http://anond.hatelabo.jp/20110709211718

初音ミクLAライブ外国人感想その5「オレはAXには行ってないけど、まあとにかく……」

http://anond.hatelabo.jp/20110711212701

初音ミクLAライブ外国人感想その6「ミクノポリス:7月のクリスマス世界征服

http://anond.hatelabo.jp/20110712205546

初音ミクLAライブ外国人感想その7「AX11:ミクノポリスの印象」

http://anond.hatelabo.jp/20110713211501

初音ミクLAライブ外国人感想その8「ミクノポリスコンサートリポート

http://anond.hatelabo.jp/20110714210122

初音ミクLAライブ外国人感想その9「アニメエキスポ初音ミク

http://anond.hatelabo.jp/20110715222900

初音ミクLAライブ外国人感想その10アニメエキスポ2011(抄訳)」

http://anond.hatelabo.jp/20110716194029

初音ミクLAライブ外国人感想その11世界彼女もの初音ミクはいかにして全てを変えたのか」

http://anond.hatelabo.jp/20110717201147

初音ミクLAライブ外国人感想その12アニメエキスポ2011でのボーカロイド体験」

http://anond.hatelabo.jp/20110719031316

初音ミクLAライブ外国人感想その13「ミク:日本ヴァーチャルアイドルメディアプラットフォーム

http://anond.hatelabo.jp/20110719203237

海外blogに載っていたクリプトンインタビュー

http://anond.hatelabo.jp/20110723142345

2010-12-04

精神貧困ビジネス(笑)

1.俗に貧困ビジネスというとき貧困というのは物質貧困のことを指している。

2.物質貧困につけ込んで搾取するのが貧困ビジネスである

のだと思う。

ということは、

A.『精神貧困ビジネスというのは、人の精神貧困につけ込んで搾取する行為』を指すという理解でよろしいか。

B.”精神貧困”を定義してくれ。どんな状況が精神貧困なのか。逆に言うとどんな状況をもって”精神貧困はない”とするのか。

C.Bで述べた定義を前提に”精神貧困につけ込まないビジネス”とは具体的にどのようなもので、どの程度市場性があるのか。

2010-02-20

国境なき医師団」のマーケティングが卓越な件

ttp://blogs.itmedia.co.jp/speedfeed/2010/02/post-d4e6.html

僕は寄付請求のたぐいはいっさい信用しないというか、どう使われるか分からないお金を支払うのがイヤなので、これまでは基本的に無視してきた。

しかし、2年ほど前から実は「国境なき医師団」に寄付をしている。金額は微々たるものだ。一日50円、つまり月間で1500円に過ぎないので、特に誇れるようなものでもない。

とはいえゼロから50円/日の寄付に至ったのには理由がある。それは「国境なき医師団」が行っているメソッド(少なくとも一般に公開したマーケッティングメッセージ)が素晴らしかったからだ。

彼らの主張はこうだった。

世界には貧困迫害に苦しむ小国民族がまだまだ多い。

・その多くは先進国にとっての市場性もないし資源もないから、欧米諸国のメディアにも載らないことが多い。

だから自分たちの力で支援を続けているし、ボランティアバックアップが欲しい、というわけだ。

そして、多くの同様の支援団体と異なり、彼らのメソッドが効果的・効率的であることを訴える。それはこうだ。

貧困に苦しむ第三国の病人の多くは、栄養失調さえ改善すれば助かることが多い。

栄養失調は死因の20%かもしれないが、その20%が病気の原因の80%を占めるといっていい。

・だから彼らはまず栄養失調を改善するための(栄養価の高い)食料を直接病人達に届けるようにしている。

・食器も調理用具もない貧民のために、食料は手でも簡単に空けられる缶詰のみ。

・そしてその缶詰の中身はピーナッツバターに似たもので、指先ですくって食べることができる。

・この食事を与えた病人達の多くが栄養失調から回復している。

僕はこのプレゼンテーションに感動して即座に寄付に応じた。

同じような行動をした人も多いだろう。

いまなぜこのエントリーをしているかというと、二つの理由のためだ。。一つは寄付して3年目の今、「国境なき医師団」から来たダイレクトメールに再び感動したことを伝えるため、もう一つはマーケティングの在り方を論じるためだ。

ダイレクトメールには、これまでの寄付に関する謝意と、もう少し額を増やすことへの依頼があった。これだけならたいした意味はないが、その内容が具体的かつ心を揺さぶるものだった。

ダイレクトメールは、これまでの寄付額で、どれだけの食料を与え、それが結果的に何人を救うことができたかを数字で記してあり、さらにあと300円寄付額を増やすと同じ年月で、あと何人を救うことができるかを明示してあったのだ。もちろんその内容は個々の寄付者の金額に応じて自動的に作成するようになってはいるだろう。しかし、それでも、そこに記載されているのは確かに僕が寄付した金額であり、僕のささやか善意が彼らの努力によって形になったことを明確に知らせてくれているものだ。人のカネではない、僕のカネの成果があったことを教えてくれているのである。

2009-07-19

国内ヲタ海外ヲタ市場性

TVアニメワンピース』、日本放送1時間後にアメリカカナダで同日配

http://journal.mycom.co.jp/news/2009/05/29/026/

TVアニメワンピース』、北米向けのインターネット日配信が延期に

http://journal.mycom.co.jp/news/2009/06/11/046/index.html

たしかワンピースって、何年か前の編成で国内でも見れない地域がどかっと出て

投稿系サイトで見るのが当たり前になっちゃってるんじゃなかったっけ。

なんで海外向けだけにこんな事はじめたの?

海外ヲタネットで無償で見れても金を出す、って考えなのかな。

2009-05-20

こんどはロシアダイヤモンドの独占的備蓄を始めている

デビアス」の寡占体制に風穴を開け、世界市場を制御する野心か?

日本ではダイヤモンド結婚式の宝飾品としか考えられていない。戦略物資であるという世界常識日本では通じない。

世界市場性からいうと日本ダイヤモンドは特殊なマーケットで、1キャラット以下の、世界では換金の対象とはならない小粒のものに結婚市場が集中しているだけ。

そして小粒なのに、価格は不当なほど高い。

世界的規模と歴史を一瞥しよう。

ダイヤモンドは80年代まで、ほぼ南アに産出が限定され、アングロアメリカ、BHP、リオテントなど大手鉱業企業が発掘し、ダイヤ原石はデビアスが独占した。競合企業デビアスによって巧妙に排斥された。

ロンドンで決められる価格は、デビアスが需給バランスを睨んで一方的に決め、NYやベルギーイスラエルの研磨業者に入札された。その後の流通段階では「ニューヨークカット」とか「アムステルダムカット」とかの最新のファッション性で市場では売られる。

当時、ダイヤモンド世界第2位の生産国はソ連だった。しかしソ連は西側との窓口を持たず、工業ダイヤモンドに限って輸出を続けた。

工業ダイヤは削岩機、研磨機などに使われる。

デビアスの寡占体制を破壊したのは、西側だった。例の独占禁止法である。

つぎにソ連が崩壊し、ダイヤモンドがどっと西側にでる。

さらにダイヤモンドアンゴラナミビアコンゴリベリア、シオラレオネなどでつぎつぎと金鉱が発見され、供給豊富になった。

デビアスは巨費を投じてこれらの新興金産出国を抑えにかかる。だが寡占は無理だった。

デビアスダイヤモンド市場寡占は崩れた

デビアスの寡占をさらに破損するのはアフリカ特有の部族紛争と不正輸出。ゲリラ武器調達のためのダイヤモンド原石との交換などで、密輸業者が潤い、世界マフィアが乱戦。この頃、日本でも中央アフリカ産のダイヤモンドが割り引きセールで売られたことがあったっけ。

 

それでもデビアスは08年までは世界の40%のダイヤモンド市場を抑えてきた。

ロシアが、ダイヤモンド市場に参入し、産出量では世界一になった。国有企業「アルロサ」社(アレクサンドラ・ミリニン会長。90%株主ロシア政府。つまり、これも『プーチンカンパニィ』のひとつ)が世界市場の25%を占めるまでになった。デビアスが一方的に価格を決める体制は吹っ飛んだ。

そして世界不況

世界で215億ドルと見積もられるダイヤモンド市場は、2009年に120億ドルに冷え込むだろう。

価格は70%暴落したため、デビアスロシア供給を急減させて、価格維持に努めた。

だがダイヤモンド市場は値崩れを始めた。

デビアスロシアと共同して供給量を減らし、価格維持を図るが、EU独占禁止法の壁を前に円滑な価格操作ができない。

これにより資金繰りこまり株主に8億ドルの社債を売りつけて急場を凌いだ。デビアスロシアと組んで価格維持の共同を提案し、ロシア価格暴落を避けるために共闘を受け入れる。

ところが、ところが。

ロシア価格維持という目的は同じでも、デビアスと逆の戦術を行使している。

08年12月からダイヤモンド供給を止めたのだ。プーチンウクライナバルト三国グルジア向けのガス供給をとめたように。

同時にロシアダイヤモンド原石の戦略備蓄を開始し、インドベルギーイスラエルの研磨業者とは長期契約に切り替えたのだ。

 「毎月300万キャラットに相当するダイアモンド原石が品質ごとに選別され、大量に備蓄されている」、「すでに備蓄は4万5000キャラット見積もられる」(ヘラルド・トリビューン、5月13日付け)。

 場はいずれダイヤモンド市場で原石が払底し、価格は暴騰するだろう。そのときに供給を統括するのは、老舗デビアスではなく、ロシアのアルロサ社になる。

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