Twitter(現X)上で「ひよこババア」なる語がトレンド入りした。この語は「DLsite」において従来の「ロリババア」という語句がクレジットカード会社の要請にこたえる形で置き換えられるために用意された造語である。なお、あくまでDLsite側は置き換えを予定するものとしている(3月27日時点)。
さて、昨今インターネット上でアダルトコンテンツを中心にこういったある種の表現規制が散見される。このような規制の多くはクレジットカード会社からの要請、依頼に起因する。そのためTwitter上ではクレジットカード会社を非難しDLsiteを肯定するツイートが支持を集め、新たに改変された語句をネタとして消化するツイートが多く投稿された。しかし、私は以下の三つの可能性からこの改変は悪手であると考える。
今回の改変は「ロリババア」だけでなく、「ロリ」、「獣姦」、「痴漢」などの語句が改変予定が告知された。これらの語句はそれぞれ、「ひよこ」、「動物なかよし」、「秘密さわさわ」という語へ置き換えられる予定だ。
改変前の語が日常会話等において不適切なものであるということを前提として、これらの語が信用に重きを置くクレジットカード会社が避けたい語であるというロジックについて賛同こそできないが理解できる。問題はDLsiteが用意した改変予定の語にある。
おおよそ不穏当な言葉である改変前の語がマイルドな表現に改変されることは一時的な規制の回避にしかならない。そもそも、「ロリ」や「痴漢」という語をクレジットカード会社が拒絶するのはその語が気に食わないからではない。その語が意味するものを忌避しているからである。つまり、架空の児童を扱った創作物や動物虐待の可能性がある創作物、性的加害を扱った創作物の購入にクレジットカードを使用されることが彼らのリスクであるということだ。そのため、「ロリ」を「ひよこ」などと置き換えることは根本的な解決にはならない。おそらく、改変された語が定着するころにはその新たな語を規制するだろう。
さらに、この効果の薄い対策によって「本来アダルトコンテンツにアクセスすることを望まない人物」がアダルトコンテンツを目に入れるリスクを高めることとなる。従来の語はそれそのものがゾーニングの効果を発揮していた。「ロリ獣姦」と表示されていれば閲覧することのなかった人物が「ひよこの動物なかよし」では閲覧する可能性が高くなる。昨今の表現規制や表現の自由に関係する問題で度々提起されるゾーニングの問題を余計に悪化させることは創作活動を委縮させる一因となりうると考えられる。
『ざぁ~こ♡ 超ひどい閉じ込め合意なし』という題の作品、あるいはDLsiteのジャンル欄で列挙されるこれらの分かりづらい語が従来の言葉より購買の機会、あるいは意欲を減衰させる可能性は高い。
今回の事例を分かりやすくするために、人間の別の欲求である食の分野でこのようなことが起きたと仮定する。
「愛の林檎液体麦ゆで麺」とか「肥満骨引き延ばし麺」を「トマトソースパスタ」、「豚骨ラーメン」と認識できないことは間違いなくストレスであるし、アレルギー表示が「豆の種」、「救荒穀物」、「昆虫ねばねば」などと表記するようになれば間違いなく購買を避けるだろう。これと同じことがアダルトコンテンツで起きるようになることへの影響は大きいといえる。
この文章の題を「ひよこババアはロリババアではない」としたのはこれが理由である。「ロリババア」という語が不適切な語であるという議論は何度か起きてきた。ロリもババアも一般的に「良い語句」ではない(この場合の「良い」とは社会性やTPOといった面での良いであり、言葉に優劣をつけるものではない)。しかし、度々議論を起こしながらも「ロリババア」という語がつかわれ続けるのは広く大衆に知られた語であるためだ。そして、「ロリババア」という語と共に尊大で神々しく母性すら感じる精神性と未熟な体形からくる親しみやすくどこか幼い印象という質感が普及した。この質感の高まりは近年間違いなく最高潮に達している。数々の創作物で題材とされ、数多くの媒体を通して私たちは「ロリババア」を享受してきた。「〇〇じゃ」、「〇〇なのじゃ」といった文字列を目にした時に老人ではなくロリババアの声が再生される人も少なくないはずだ。DLsiteにおいて「ロリババア」は公式ジャンルの一つとなったことも記憶に新しい。
現実世界において「ロリもババアもいるのにロリババアはいない」しかし、「ロリババア」は創作物の中には確かに存在する概念なのだ。この概念は私たち人類が生み出して今日まで育んできた大切な概念なのだ。そのため「ロリババア」という語句の中には私たち一人一人が出会ってきた「ロリババア」が存在している。だからこそDLsiteをはじめ創作物と出会う場所で「ロリババア」という語句を見つけるたびに過去の体験の延長線上にある「ロリババア」を想起するのだ。この大切な「ロリババア」という言葉が「ひよこババア」に変わることは「ロリババア」という概念を消してしまいかねない。「ロリババア」が「ひよこババア」に変わることで今まで愛好家が一から築き上げた「ロリババア」像は崩壊し再構築される。その中で零落する概念が出てくることもあるだろう。そんな中で新たに登場した「ひよこババア」は今まで親しんできた「ロリババア」なのだろうか?
魅力的なキャラクターと出会い、それが「ロリババア」という言葉で言い表せる概念であると知って他の「ロリババア」を探す。そんな経験を積み重ねてきた私はこの愛着ある「ロリババア」を失いたくない。
冒頭で私は現在「X」と呼ばれるSNSを「Twitter」と記述し、そこで行われる投稿を「ポスト」ではなく「ツイート」としました。もし、これを読まれた方が「Twitter」から「X」への変遷を経験し、「ふぁぼ」が「いいね」に変わったという体験をしたのであれば分かっていただけるかもしれませんが、それぞれ改変前後でその概念に抱いていた感情や思考は異なるものであると私は考えます。かつて、歌に詠む「花」といえば「桜」ではなく「梅」を指していた時代がこの国には存在します。どちらも春に咲く花ですが、開花の時期も見た目も香りも違う全く別のものです。同じ字、同じ読みでも意味が変わることがあるのです。私は「ロリババア」は「ひよこババア」という呼称に変わることで、今まで「ロリババア」という言葉に内包されていた言語化しきれない美しい概念が失われて、いつの日にか私の愛した「ロリババア」が全く別のものになってしまうことを恐れています。そのため、このような文章を書きしたためました。
以上でこの文章は終わりです。ここまで至らない文章にお付き合いいただきありがとうございました。
このような内容を投稿すれば必ず「代案を述べよ」という意見が来ると思っていたながら、その点について触れなかったことを謝罪します。
そして、代案についてですが、そもそもこのような問題はDLsiteに限った話ではなく世界規模で起きている問題です。このような大きな問題にDLsiteやFANZAのような一企業が抵抗することが現実的でないのは火を見るよりも明らかです。Twitter上で見かけるクレジットカード決済を停止することや、そのままの名前を使うことが不可能であることは理解しています。また、規制を強めているクレジットカード会社にも罪はないと考えます。というのも企業がリスクを回避するのは当然のことであるためです。そのため、クレジットカード会社を攻撃することも間違いであると考えます。
そのうえで、代案はこの問題の背景にある「現実の性加害=創作物内での性加害」という構造を打破する以外に対策は無いと思います。
「つるぺたババア」に改定案が変更されたそうです。とはいえ、「ひよこババア」でも「つるぺたババア」でも「ロリババア」とは異なるものであるし、懸念点を解消するものではないと考えます。
]]>htx
id:morimarii 生理中にタンポンではなく海綿を使うのは風俗従事者ならではなので「職業に基づいて見下された」という解釈は自然。快楽のために肛門に異物挿入した男性患者に対してさえ「あんたバカ」は言わないだろう。
Htxあんた未婚の風俗嬢だな?
医者の尊大な態度知らんだろ
]]>本題とほぼ関係ないバスタオル毎回変えるか問題で盛り上がってるので便乗。
結論は「セームタオルいいよセームタオル」なので知ってる人は読まなくて済むよ!
私は毎回新しいタオル使いたい派。玄人質問で尊大ですが、バスタオル干す場所ある?毎日洗濯回して干すような生活ができないくらいに正しくない労働時間で働いてるので、どうしても週1とか、多くても週2くらいになってしまうので、バスタオル干す場所がない。フェイスタオル使うことを検討するんだが、体を洗うときは手ぬぐいじゃなくてナイロンタオル派なので1枚だとビタビタになって拭ききれない。
そんなあなたにセームタオル。水泳部が使ってるアレ。PVAスポンジっていうめちゃめちゃ吸水性がよくて、絞ったらまた水を吸う素材でできてる。完全なドライ状態にはならないが、これで9割の水気を切ってあとはフェイスタオルで。お手入れは使った後にお湯で揉み洗いだけして、週1の洗濯のときにネットに入れて洗濯、柔軟剤はなし。
副次効果があって、干すとき直射日光もタンブラー乾燥もNGなので洗濯機の横(うちの場合風呂場の眼の前)にかけとくんだけど、タオルの準備を忘れたときにセームタオルだけで9割乾燥まで拭ける。ゆうゆうとタオルを取りに行ける。
おすすめのセームタオルは?って聞かれたらミズノかアイオン。ミズノはスポーツ用としてトップシェア(多分)なだけあって丈夫。ただサイズ展開が微妙で、背中が拭きにくい小サイズ(34*44)と結構高い大サイズ(44*68)しかない。セームタオルは絞れば吸水性が復活するので、サイズは物理的な使いやすさだけ気にすれば良い。アイオンはPVA材に関しては一日の長があるメーカーで、なんと21.5*69という、背中が拭けるのを売りに作ったとしか思えないサイズの展開がある。最近買ってみたので、今使ってるミズノ(3年目、さすがに弱ってきてる)が駄目になったらつかってみる。
で、実際買ってみて自分には合わなかった、ってなる人も絶対にいると思う。PVAが皮膚に合わない人もいるだろう。そんなあなたにダイソーのPVA吸水クロスで一度お試しを。ミズノに慣れてるとさすがにふにゃふにゃ過ぎるが、性能としては十分だった。当然100円。気に入ったらちゃんとしたの買うといい。気に入らなくても、PVAクロスは水こぼしたときとか、風呂掃除の水気とりにめっちゃ便利なので1枚持ってて損はない。
買ってみ!
]]>もうすでに先住の7歳の猫がいるのだが、
以前から猫を2匹飼う夢を何度もみるので、引っ越して家が広くなったのをきっかけに2匹目の猫を迎えることにした。
新入りは8ヶ月の準子猫だ
迎えてから1ヶ月ほどたつが同じ猫でもここまで性格が違うのかと日々面白い
2匹とも保護猫なのだが、1匹目の先住は友人からの譲渡で生後半年程だった
初めての生き物の飼育だったので、いろんなことを友人から聞いておっかなびっくり触れ合っていった
ただ先住はとにかく警戒心が強く1ヶ月は狭いベッドと壁の隙間で小さく固くなっていて、俺が布団に寝付くとそろりそろりと出てきてトイレと飯を済ませていた
しばらく猫自身がさだめたテリトリーから出ない範囲で猫じゃらしにも食いつくようになり、もうしばらくたって猫の方から撫でられにくるようになった時は感動した、まともに撫でれるようになったのは3ヶ月かかっただろうか
今でも慣れた俺と二人だけなら先住の天下だが、他の人間が遊びにくると、玄関のチャイムが鳴った途端に物陰に隠れて存在を消すような猫だ。
新しいものが嫌いでおもちゃやクッションを買い与えても警戒心で寄りつこうとしないから俺が使ってる
新入りは全然違う
譲渡会で見たときはケージの中で静かにおとなしく事を過ぎるのを待っているように丸まっていて、それがすごく気に入ったので譲ってもらうことにしたが、家にきてみたら、すごく懐っこい
すぐに撫でさせてくれたし飯の催促をするし、体に対してでっかいうんちもする
今はケージから出して過ごす訓練をしているが、新入りはすぐにお気に入りの場所を見つけてへそてんで寝るし、先住の餌までもりもり食べる
新しいもの嫌いの先住がウルルルルシャーと唸るのを初めて聞いた、お前、そんな、猫には強気なのか
新入りは先輩に唸られても一旦は怯むがリラックスの姿勢はやめない、すごい大物がきた
先住は新入りをペンペン叩く、おまえ、猫相手にはそんなに好戦的だったのか
尊大な新入りの挙動も楽しいし、長年連れ添ってる先住の新しい一面をみれたのも嬉しい
猫同士の距離感はまだ本人達の折り合いがつくまで苦労をかけるが、人間は家族が増えて嬉しいよ
]]>これで優秀だったら若かりし頃の英雄譚にもなろうが、ガチで無能だったから恥ずかしい。
結果、1年目が満了した時点で左遷されてそこから15年経った現在に至るまで一度も浮上できていない。
年収はようやく500万に到達。
さすがに年の功で仕事は覚えているので若い後輩や同僚から憎まれたりはしていないが、思いっきりバカにされているのは伝わる。
ぶっちゃけそこに怒りは感じない。本当に自尊心を破壊されて丸くなったと思う。
一人がとにかく寂しくて無理で、休日を一人自宅で過ごすというのが考えられないという外向きタイプだったので、28歳あたりで婚活を始めてさっさと結婚。
人見知り全くしない性格と明るくハキハキした態度が功を奏した。
自分の人生には立身出世ルートが存在しないので家庭にエネルギーを全振りするのは自然な帰結だろう。
早速子供を2人作り、子育てに命をかけている。SNSは子供の写真と育児ネタと家事ネタの投稿で100%だ。
世帯年収は700~800万で今後大幅に上がることはないので都会で子二人育てるには正直心もとない。
だが、持ち家を諦め実家で親と二世帯で暮らしているのでかなりゆとりがある。父親の遺産もあるので家計の危機は訪れそうもない。
仕事も干されているので同じくらいの年齢の社員と比べて残業が異様に少なく本当に家庭に100%目を向けられる。
子供二人には中学受験をさせるつもり。
まあ親のレガシーのおかげでまるでエリートかのような充実した家族生活をできているわけだけど、俺みたいな奴は結構多いと思う。
でも俺は子にそういうものは残せん。
]]>「自分のサイズを大きくしすぎている」というのは振れ幅、レンジの話だと解釈すれば何もおかしなことは言ってない
他の増田も「不安、恐怖」と言っているようにね
なぜ極度に不安や恐れを覚えるかといえば(実際問題そんなことを覚える必要はないのに)
その本人の実存とは不釣り合いな大きさの気持ちに振り回されている発露だからね
大方君は増田の意見に「尊大」というニュアンスのみを汲み取ったのだろうけどそれは端的に言って誤りだ
たかだか2行の内容の増田から汲み取れる情報はたかが知れている
その程度の情報から多くを汲み取った気になりマウントを取る人の心理は僕から説明するには些か抵抗がある
まずは投稿する前にカガミと向き合って深呼吸しよう
]]>社会のクリーン化でパワハラ風の人間はテレビから消えていったし、松本人志ですらいなくなったので
今後は明石家さんまみたいな芸人が老人のロールモデルになっていくといいな
]]>だから多少の無理や失礼はあっても別に構わんみたいな尊大な部分があるんかなと
出版社が作者守るべきなんだろうがこいつらちゃんと仕事してんのかねって感想
]]>空いてる駐車スペースに三世代家族らしき集団が立ってて、俺がバックで車を入れようとしてるのにどかないんだよ。
クラクションを慣らしてようやくどかしたが、理由はどうやら、そこに野良の仔猫がいたからのようだ。
まさかこの家族、仔猫を助けようとしている自分たちが優先されるべきとでも思っているのだろうか。
だとしたら馬鹿丸出しだ。
これって昨今世間の話題に上がっているNPO問題にもつながる話ですよね。
「私たちは良いことをしている、社会に必要なことをしている」という自惚れから尊大になり、予算管理もルーズになってしまう。
かつて繊細ヤクザなる言葉が流行ったけど、この家族やNPOはいわば善行ヤクザですよ。
]]>もちろんだからといって女性の方がASDが多いとは限らないけども。女性ホルモンやらなんやらが上手くASD特性を抑制してるのかもしれないし
ただADHDは男性は多動型が多くて女性は不注意型が多いのは事実
当たり前だが授業中に立って歩き回だたりする多動型の子より、授業中にボーッとしてる不注意型の子の方が発達障害には気づかれないわけだ
そしてASDも男子は積極奇異型や尊大型(自分の好きなことを何時間も一方的に喋り続けたり、他人の気持ちを無視して強引に行動したりする古典的なアスペタイプ)が多く、女子は孤立型(内気で友達おらず教室の片隅で本読んでる静かな子みたいなタイプ)が多い
ちょっと古いけど男はハルヒみたいなアスペが多くて女は長門みたいなアスペが多いってこと
どっちが教師から問題視されやすく病院連れていかれやすいがはまぁ推して知るべし
]]>もちろんだからといって女性の方がASDが多いとは限らないけども。女性ホルモンやらなんやらが上手くASD特性を抑制してるのかもしれないし
ただADHDは男性は多動型が多くて女性は不注意型が多いのは事実
当たり前だが授業中に立って歩き回だたりする多動型の子より、授業中にボーッとしてる不注意型の子の方が発達障害には気づかれないわけだ
そしてASDも男子は積極奇異型や尊大型(自分の好きなことを何時間も一方的に喋り続けたり、他人の気持ちを無視して強引に行動したりする古典的なアスペタイプ)が多く、女子は孤立型(内気で友達おらず教室の片隅で本読んでる静かな子みたいなタイプ)が多い
ちょっと古いけど男はハルヒみたいなアスペが多くて女は長門みたいなアスペが多いってこと
どっちが教師から問題視されやすく病院連れていかれやすいがはまぁ推して知るべし
]]>今その世代は既得権益側の上の世代になっちゃってて松本の反抗的スタンスなんて不要のものになってるし
若い世代から見たらそれこそ偉そうなだけの老害そのものになってるし
もう松本人志の需要って無くなってきてない?
]]>福音書は細かく章や節で分かれていて、一つ一つが読みやすい分量に収まっているところなんて、まるで毎日更新のなろう小説じゃん。
内容だって、神からチート能力を授かったり、チート能力で怪我や病気を治したり、チート能力で羨望の的になって仲間を集めたり、悪役を論破したり、なろう小説そのものじゃん。
チート能力で人の病気を治して「このことは、だれにも知らせてはいけない」と言っておきながら、話が広がってしまうけど満更でもなさそうなところなんて、やれやれ系主人公じゃん。
自分がいずれ死ぬことを予言したり「あなたは三度私のことを知らないと言う」と予言したりと、運命を予言するところは軍師系主人公じゃん。
処刑される段になっても抵抗せずに不暴力に徹するところなんて、達観した不殺系主人公じゃん。
そんなこんなでマタイの福音書を読み終えて次はマルコの福音書を読んだけど、内容はほとんど同じじゃん。
細かいところが違うだけで話の大筋がほとんど同じなんて、なろう小説の作品群そのものじゃん。
そして、ルカ・ヨハネと続けて読んだけど、同じような話を四つ連続で読むのはしんどかった。
まあ、同じ話を八連続で見させられるエンドレスエイトよりはましかな。
エンドレスエイト見たことないけど。
四連続で同じような話を読むと、それぞれの話の違いだったり優劣だったりが気になってくる。
四つの福音書の中で一番好きなのはヨハネの福音書かな。
描写の細かさやストーリー展開のスムーズさなど、小説としての完成度が最も高いと感じたからだ。
イエスの口調がやたらと尊大で、父が神であることを殊更に主張する権威主義者になっていて、「えっ、イエスってこんなキャラだっけ? 他三つの福音書とずいぶんと性格が違うけど」と読み始めたころは困惑した。
しかしながら、イエスがいけ好かない人物として描かれているからこそ、処刑されることの納得感が強かった。
他三つの福音書ではイエスが奇跡を起こしては「やっぱりイエスさんはすごいや」を繰り返すばかりでワンパターンだけど、ヨハネの福音書では奇跡を起こす回数はそこそこにして、ファリサイ派との論争を中心に描かれているのも良かった。
小説として面白いだけでなく、キリスト教の教義を伝道するという目的においてもヨハネの福音書が最も優れていると感じた。
]]>その年の秋だった。F君を見直す機会があった(良くも悪くも)。イベントの動員があったのだ。社会教育課という部署がやってる子ども向けの企画で、市内にいる英語圏出身の小学生と一緒に多言語で学習をしよう! というものだった。
イベント自体は年にたくさんあって、比較的若手の職員が動員されることが多い。そのイベントに、福祉課からは自分とF君が出ることになった。
人権学習センター兼文化ホールみたいな建物で、イベントは日曜日にあった。集合場所に行くとF君がいた。いつもの様子だった、ぶっきらぼうに突っ立ってる。でも、社会教育課の人から声をかけられると、にこやかに対応していた。設備業者なんかと窓口でやり取りする時も、F君はスマイル0円で対応していた。職員に接するのとは大違いだ。
で、だ。それから一時間もしないうちに、市内の英語圏出身の小学生約十人と、一般の児童も約十人と、職員約六人が集まった。ALTの人も何人かいたか。600㎡はあるホールを貸し切って、まずは英語圏の児童向けの遊び(日本でいうと『だるまさんが転んだ』レベルのやつ)をやろうということになったのだが……一般的な地方公務員は、英語を一切話すことができない。実際、この職員の中で英語が話せる者はいなかった。ALTを除いては。
それが災いしてか、英語圏のゲームルールは配布冊子で辛うじて理解できたのだが、日本の小学生の子どもに伝えることができなかった。これでは、英語圏の小学生と一般児童をつなげられるはずもなく。ALTも日本語がいまいちで。
ピンチだった。俺は英語が喋れない。昔、渋谷で若い外国人男性に話しかけられた際、しどろもどろになって「Are you money?」と反応するのが精一杯だった。「Sorry I'm money……and you?」みたいなことも言った。
社会教育課の職員も、「うわ、どうしよう。想定外」みたいになってた時、F君が後ろの入口からひょこっと出てきた。後ろにはALTの人が付いてる。するとだ、ヤツは小学生(英)に向かってさ、流暢な英語で話し始めたのだ。洋画で俳優が演じてるみたいな、ナチュラルチーズナチュラルボーンなやつだった。
あれには驚いた。英語を話せる地方公務員を見たことはなかった。普通は喋れない。まあ、F君の英語の腕前はわからないけどさ。
それから彼は、これからやろうとしている英語圏の遊びの内容について、ALT・スタッフ・参加者をつなげていって――最初のゲームは成功した。盛り上がったのだ。
それから、次のゲームや、また次のゲームも、最初こそF君やALTを介していたが、次第に参加した子ども同士のジェスチャーで対話ができるようになった。イベント自体は二時間程度だったと思うが、無事に終わった。
イベントが終わった後は、社会教育課のスタッフがF君に寄っていた。F君は、キャラクターや性格に人間味がない感じだったが、見た目の雰囲気は悪くない。いろんな職員からチヤホヤされていた。
それを見て、当時の俺はこう思っていた。「いや、おかしいだろ」って。F君に対して怒りが込み上げていた。というのも、F君が英語でのコミュニケーションを始めたのは、イベント開始からおよそ二十分後だった。
『どうしてすぐにヘルプに入らなかった? お前、英語できるんやろ』
と、当時の俺は考えた。つまり、彼は労力を使いたくなくて、あえてギリギリまで粘った。イベントがダメになる危険性が生じてから参戦したことになる。
この時ばかりは本人に伝えたよ。「なんで最初から英語使わなかった?」て。そしたら、「社会教育課が英語を話せる人を用意すべき。自分が手伝うのは間違ってる」だって。いい加減キレてしまって、F君と口論になったけど、社会教育課の人達に宥められてやめた。
いや、性格悪すぎだろ。漫画やアニメだったら絵になる可能性はあるが、現実世界だと害悪のひとつだ。土壇場で本気を出して物事を解決する人よりも、普段から本気でがんばってる人の方がゼッタイ偉いだろ。でも、俺達が助けられたのも事実だ。判断が難しい。若かりし頃の俺は悩んでいた。
上と同じく、F君の配属1年目のことだ。民間の福祉団体がバザー(フリマ)を企画した時に、福祉課職員がポスターやチラシを作ることになった。自力でやってもらうのが筋だが、その時は状況が特殊だった。
その福祉団体は立ち上げ当初だったし、市の新規事業にも関係しているし、よき関係を保っておきたかった……のだろう。上の人にとっては。
さあ、誰がそれを作るかとなって、自分がいた総務グループ(※仮称。福祉事業の統括をしてる)の比較的若手の職員がチャレンジすることになったのだが、どうもうまくいかない。福祉課長のところにポスター案を持って行くのだが、反応がひどかった。要約するとこんなところだ。
「読みにくい。読む気がしない」
「公務員くさいんだよ。もっとシュッとした見た目!!」
「文字がいっぱいだ。絵、描けよ。絵」
その福祉課長は、デザイン会社はおろか企画系部署の経験すらなかった。ただ、言わんとしていることはわかる。公務員が作るチラシやポスターは、正直ダサい。文字上のわかりやすさを優先しているためだ。
それにしても、パワハラ全開の上司だった(※当時は2010年代半ば)。最初にこの人を見た時は、「こんな職員がいまだにいるのか?!」と驚いた。わかるだろうか。いかにも小役人というキャラクターだ。尊大で偉そうで、ふてぶてしい。(話し声が)ものすごくうるさくて、(距離感が)ありえないほど近い。
容姿はあまり書くつもりはないが、ぼってりとした見た目だった。ハムスターみたいだ。ついでに、最初の方に出てきたキレる先輩もそうだった。その人はもっと真ん丸とした体形だった。
その2人とも、俺が市役所を辞めるあたりでこの世界から消えていった。因果応報というやつだ。繰り返すが、自分がやったことは何らかの形で跳ね返ってくるのだ……。
そんなこんなで、何週間経ってもポスター作りは進まなかった。その彼は、何度も課長のところに行って、ダメ出しを食らう度にほかのグループメンバーに相談して、頼りになるリーダーにも相談して……いろいろやったが、結局ダメだった。最後は、課長からダメ出しを食らってる最中にギブアップ宣言した。
「すいません。もうこれ以上できないです」
「なっさけないな。お前!! ……おいF。考えてたんやが、お前広告代理店出身やったな。作れや」
すると、F君が席から立ち上がった。課長の方を向いてたかな。歩いて近くには行ってなかった。
「作るとは、何をですか?」
「今からチラシを作れ。うまいやつをな。」
「作ったことがありません。無理かと」
「あ? どういうことやお前」
「スーパーで、どんな具材を買えばいいか想像がつきません」
「スーパーで買う物が何かあるんか?」
「エビとイクラとさやえんどうはわかるのですが……。錦糸卵を作るのは逆立ちしても無理でしょう。酢飯もそうです」
「そっちかーーーーい!!」
というリアル感のある流れで、F君がポスター作製を命じられた。イベントまで残り二週間で、さすがにギリギリだった。F君は、その日は時間外勤務をしたようで……次の日の正午頃、A3サイズのポスターを持って俺達のところにやってきた。
「そちらの総務グループのご意見を聞かせてください。完成度は7割です。デザイン変更の余地はあります」
かしこまった様子だったよ。彼は、ふてぶてしかったり礼儀正しかったり、どっちつかずなところがあった。両極端というか。
ポスターは、なんかこう、すごく……シュッ!! としていた。オフィスソフト(パワポ?)で作ってるんだが、今時な感じの彩色で、白抜き文字で、読みやすくて、でも公務員っぽい感じで……よくわからないがすごかった。デザイン素人だけど、読みやすいかそうでないかはわかる。
それを見た福祉課長は、やはり「公務員っぽい……」と気になっているようだった。ここで、F君が言うのだった。細かい台詞まではメモってない。
・公務員っぽいのがむしろいい
・プロのデザインだと萎える人もいる
・慣れない職員が頑張って作った感がいい
・それは人に伝わる
・力のあるデザインは素人が見てもわかる。巧拙の問題ではない
こんな感じだった。課長も時間がないとわかってるから、一応という感じで了承していた。ポスターを小さく圧縮した感じのA4ミニチラシは、さっき失敗した彼が担当することになった。F君の提案だった。
ここでもF君に怒りを感じた。なんで、もっと早く手を挙げなかったんだろう。失敗した彼が苦しんでるの、見てただろ? そうしてれば、もっと早くポスターを作れたのに。お前、広告代理店出身なんだろ? チラシ作ったことないって言ってたけど、どう見ても嘘だよな。絶対、作ったことあるよ。と、当時は考えていた。
でも、「福祉課」という単位で仕事を考えてほしかった。そりゃ、あっちは設備管理や財産管理をするグループで、仕事が違うのかもしれないが。
ちなみにF君は、広告代理店では営業の仕事をしていたそうだ。あのキャラで、よくそんなことができたな……と思ったが、彼は思いつきで突拍子もないことを言ったり、何食わぬ顔で嘘をつくところがあるのを知っていた。よく言えば、取り繕うのが上手い。だったら、営業の仕事も臨機応変に務めていたのかもしれぬ。
それで、福祉バザーなんだが、うちの近所の保育園であったので行ってみた。屋外の運動スペースを利用してやっていた。まあ、なんというか蚤の市だった。これが電子世界になるとメルカリになるんだな、という感じの。さすがに盗品や横流し品や偽ブランド品は並んでなかった笑
いいバザーだった。人がいっぱい来ていて、にぎやかだった。事故やトラブルは一切なかったし、参加者みんな幸せそうにしていた。まぎれもない良企画だった。
会場には福祉課長も来ていた。最初の開会挨拶だけすると、ちょっとだけ周って帰った。スリッパと、あと何かを買っていた。総務グループからは数人と、グループリーダーが来てたかな。F君はいなかった。
例のポスターが門扉のところに沢山掲示してあった。F君がバザーの会場まで観て作ってたかはわからないが、青と白の青空みたいな写真を基底としたデザインでバザー感を表現していた。
ワードアートとか一切使ってなかった。標準的なフォントの組み合わせだ。オフィスソフトでここまでいいのが作れるんだな。
もしかして、この日が晴れになるとか、そこまで予想してたんだろうか。さすがにしてないとは思うが、でも、バザーだったら青空が見えるはずだ。センスを感じた。
そんなことを色々考えながら、俺はワカメとエビ天の入ったうどんを食べてた。当時の日記には、そのバザーの様子と「支出 うどん400円」という文字が残っていた。うどん、美味かったな。あの頃は何にでも感動できていた20代後半だった。
当記事は、最初は五千字程度のはずだった。だがしかし、キーボードを叩いてるうちに記憶が蘇ってくる。今、この瞬間も市役所時代が懐かしい。目頭が熱くなってる。
今はしがないフリマアプリの事務スタッフ(カスタマーサポート)だが、昔は関東にある地方自治体で役人をしていた。年末ということで、その頃の思い出を振り返ってみたい。
ちょっと気になる同僚がいたのだ。その人をメインにしてエピソードを書いていく。できるだけ穏便に書かせてもらうが、かなり前のことだしぶっちゃけるかもしれない。
関東地方の比較的田舎にある自治体だった。当時の自分は、26才になる年だった。福祉の部署……『福祉課』としようか(もう少し洒落た名前)。俺はそこにいた。
4月の年度初めだった。同い年の新入職員が配属になった。民間企業に3年勤めて、地元に帰ってきたらしい。
その職員を観たことがあった。何を隠そう、彼と俺は同郷であり、大きい山の上にある公立中学校に通っていた。どちらも地元育ちだ。ただ、当時の彼のことはあまり思い出せなかった。見た目がもっさりしているのは変わらずで、ちょっと日に焼けたかなって感じだった。肥満ではないが、ガリガリというわけでもない。中ほどの体型だ。
自分はというと、専門学校を出て新卒採用後、福祉課に配属されて6年目だった。そろそろ中堅として難しい仕事を~というところにきてた。課のメンバー、という意味ではベテランだ(地方公務員は3,4年で異動が一般的。国家公務員は場合による)。社会福祉法人を指導する仕事の(先輩や上司の)お手伝いをしてたんだが、いよいよ自分が主担当になった。
前年度は、40代の主査級の職員がその仕事を担っていた。20代の自分に務まるか不安だったが、何とかしてやろうって気概に満ちていた。
ところが……上で話した同郷の職員というやつが、いわゆる問題職員だった。福祉課だから、F君としておく。彼は年度当初から、とにかく先輩や上司に怒られていた。同じ課でも違う業務グループだったから(※課の中に係ではなく業務グループがある制度。係制との違いはよくわからん)、そこまで状況は把握してないが、こんな行動傾向だった。
なお、これを書いている時は、はてな匿名ダイアリーで「Bさん」なる概念が流行っていた。Bさんというのは、葬送のフリーレンでいうところの『魔族』である。F君は、その仲間かもしれない。ただ、後で述べるがBさんとは違うような気がする。
・ほうれんそうしない
・判断がつかないことでも押し進める
・わからないことは質問するが、なんか不自然な感じ
・注意してきた先輩や上司を睨む
・感情を顔に出さない。サイコパス?
・ミスをしても謝らない
・会議や打ち合わせでしゃべらない。二言三言はしゃべる
・尊大というほどではないが、堂々としている
・飲み会に出たがらない
・かと思えば、窓口に来る市民や業者には丁寧
具体的なエピは、すまないが出せない――まあ、部分的にならいいか。F君が電話を受けて、必要な事項を先輩の人に共有しておらず、叱責を受けていたのを覚えてる。
「おいF。なんで共有しなかった?」
「今回は、まあいいかと思って」
「お前、どういう感覚で仕事してんだ?」
「別にフツーです」
「普通って何なん?」
「わかりません」
「あ!? もっぺん言ってみろや」
ここで先輩が立ち上がった。F君の椅子の前に行って、「きちんとしゃべれや、おい。もしかして、お前障害とかある? 俺のガイジーカウンターが反応してんだよ。正直に言われても、身障みたいには扱えんけどな」みたいなことを言った。そしたらF君は、「怒っても何も解決しないのではないですか?」と確かに言ってた。で、また先輩が「お前、このままやったら駆除すんぞ!! ゴキブリが……」と怒りの声を発した。
惜しむらくも、この当時は職場でのこういう記録をメモしてなかった。上のやり取りはうろ覚えだ。これ以降は、自分の身を守るためにも一応メモするようになった。
で、厳しいやり取りが続いていたが、誰も止めに入らなかった。単純に面倒くさかったのかもしれないし、関わり合いになりたくなかったのだと思う。ある1人の女性職員が、気持ち悪そうな顔をして席を立って、どこかに行った。おそらくストレスなのだろう。
よくキレることで知られた先輩だった。実をいうと……F君がいる施設グループというのは、問題職員が6人中4人(F君含む)を占めていた。人事課からマークされた職員が配属されやすい。
それらの先輩方は、仕事能力は問題なかったが、勤務中にキレたり怒鳴ったり、仕事道具を机の上に叩きつけたり、所得が少ない市民とか、病気や障害がある市民を侮辱する発言を繰り返していた。
いいかげん、上の2人がうるさくてしょうがなかった。先輩はやいのやいの騒いでいるし、F君は不気味なほど冷静にボールを撃ち返している。その内容は覚えてないけど、アドラー心理学の本(岸見一郎が書いた『嫌われる勇気』)みたいだった。「それはあなたの課題でしょ。私の課題じゃないでしょ」みたいな。
『嫌われる勇気』って、すでに嫌われてる人が自分を肯定するために読んでる印象がある。本の表題は『嫌われ続ける勇気』が妥当だろう。
あと、『エッセンシャル思考とか』とか『限りある時間の使い方』みたいな本ってさ、基本は自己中な人が書いて、同じく自己中な人が愛読してる印象がある。合理的なのがそんなに大事なんだろうか。人生には無駄が必要なんじゃないか。自分らしく生きるのが一番いいって、おかしくね? 自分らしくなくても、社会のために生きることって大事なんじゃないかな。こういう本が流行っていると、古来からの伝統的な価値観が解体されてるみたいで気分が悪い。
さて――この『先輩』というのはマジでキレやすい。役所内でも札付きだった。思ったことを何でも口に出す。例えば、福祉課の小さい事業で「特定の高齢者向け福祉用品を買うと2/3を市が負担~」みたいな制度があった。
そんな制度があるのはいいのだが、たまに悪質な業者がいて……社会人経験が豊富な増田読者なら想像がつくと思うが、例えば小売価格10万円の品を「自治体の補助金があるからお得!!」ということで、市民の人(高齢者が多い)に10万円……ではなく、なんと15万円で売るのだ。業者は補助金なしの場合と比べて5万円儲かっている。ひどい業者だと20万を超える。要するに、市のお金が業者にもっていかれている。
その『先輩』は、ある時そんな事案を見つけて、業者に電話してケンカになった。渡り廊下の向こう側まで聞こえるほどの声で、電話口で業者と争っていた。
「お前が(市民から)金を出さそうとしとるんだろうがっ!!」
これを三回くらい叫んでいた。凄まじい勢いだった。相手方の声は聞こえないが、ベイブレード同士がぶつける以上に激しい戦いなのはわかった。
戦いの最後になると、「お前。武蔵野市の会社だったな。都庁と武蔵野市に情報共有しとくからな。覚悟しとけよ、ボー―――――ケッ!!」と叫んだ。そして、ひと呼吸おいた後で、「……お前はもう申請しちゃだめ。申請があっても、受付せずに却下するから。市民の○○さんにはこっちから連絡しとくね」と告げて電話は終わった。
その後、先輩は本当に、同じ県内と都内の地方自治体で、うちと同じ制度をやってるところに注意喚起の電話をしていた。
※数年後にわかったのだが、その先輩は後天的な精神病だった。若手職員の頃に、反社対応の仕事で無理をしすぎて、頭がおかしくなったという話を年配職員から聞いた。現在は退職している。
それはさておき、F君と先輩職員のバトルに戻ろう。俺は、あまりにうるさかったので止めに行こうと思った。先輩職員はヒートアップしていて、口汚い言葉すら発していた。増田では書けないほどの。「お前みたいなゴミはゴミ処理場で引き取ってもらえや」くらいのことは言ってた。
「うるさいぞ、黙れ!」
ようやく止めに入ったのは、F君がいる部署のグループリーダー、係制でいうところの係長だった。民間企業でいうと課長くらいか。普段はマジメで寡黙な人だが、怒るとコワい。例えば、福祉課にいる若い女の子目当てで、弱者男性の職員とか、チャラい見た目の職員とか、おじさん職員とかが話しかけにくることがあるんだが、そのグループリーダーが「お前、職場になにしに来とるんだ。キモイんじゃ帰れ!」と一喝すると、みな一目散に逃げていく。
「ハラスメントですよ」とそんな人達の一部が言い返すと、「じゃあ、人事に行けや人事に。なあ、お前がキモイことしてたの、お前の上司に共有するからな。それでいいな?」と睨み返すのだ。
でも、基本は頼りになる上司だった。普段の事務仕事でも、打合せや会議でも、公式行事やイベントでもマジで頼りになるグループリーダーだった。
先輩職員は、そのグループリーダーから一喝されると押し黙った。F君に向かって「ボケ!!」と叫んでトイレに向かった。F君の顔を見ると、いつものぶっちょう面だった。よく言えばクールで、悪く言うと人間味がない。この時になって、F君の中学校時代を思い出したんだっけ。
当時もこんな感じだった。スポーツは◎で、勉強も○で、家柄も○なのだが、いかんせん、こいつ本当に人間か? というくらい協調性がない。言いたいことをストレートに言い過ぎるのだ……。それでいてわがまま。
先生もよく怒らせていた。もちろん生徒だってそうだ。彼はクラス中に嫌われていた。キャライメージで言うと、ひろゆきがもうちょっと謙虚になった感じのキャラクターだった。プチひろゆきだった。
しかし、本人自体は何かに本気で取り組んでいる。実際、F君は剣道が強かった。関東大会まで勝ち抜いていた。市役所内で後に聞いたところだと、大学の剣道部ではインカレに出場したらしい。
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官公庁が税金で追い出し部屋を作るのは実務上難しい。よって、いろんな部署にある程度の人数の問題職員を押し込めてバランスを取っている。現場に行くタイプの部署や、窓口対応をする部署に多い。優秀な職員は、企画政策室とか財政課とか人事課とか監査室とか議会事務局に行く。一般向けの窓口部署に配属されるのは稀だ。え……心当たりがある?
当時の福祉課は、『陸の孤島』に準ずる部署だった。陸の孤島というのは公務員業界の俗称で、いわゆる水道局とか教育委員会とか支所機関とか、こぢんまりとした事務所がポツンとあるタイプの職場だ。福祉課は、内部に福祉事務所を抱えてるから、本庁舎の中にあるが長い廊下で隔てられている。怒号もあまり市民には聞こえない。いや、福祉課に来客中の人には当然聞こえてしまうが、そこは愛嬌だ。
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F君は……今思えば、そこまで悪くなかった。あの当時は悪い奴だと思っていたが。実際、勤務態度は悪かったよ。ほうれんそうしないし、自分の判断とか解釈を押し通すスタイルだし、上司を上司とも思ってないし、仲間を仲間とも思ってない節すらあった。でも、彼なりに仕事にマジメに取り組んでるのはわかったし、広告代理店で働いてただけあって、公務員側の人間と感性が違うのはしょうがなかった。
ただ、やっぱり協調性はなかったな。人間味もなかった。あれは、なんというんだろう。発達障害とは違う気がする。というのも、職場がヤバい(※業務グループがピンチの意)となった時だと、ほかの職員以上にリーダーシップを発揮したり、イベント参加者を取りまとめたり、困難な事態を打破するような企画を考えたりしていた。その意味では、ちょっと前に増田で流行ったBさんとは違う存在だと思う。仕事ができるBさんだ。人格や人柄は悪いけど。
シロクマ先生のブログを読んでる限りだと、人格性パーソナリティ障害みたいな扱いになるのだろうか。
(当時のF君の印象)
・オフィスソフトの腕に覚えアリ。VBAやAccessもちょっとはイケる。
・筆が立つ。公文書が読みやすい。
・窓口のお客さんと難しい局面になっても諦めない。
・彼をよく思わない職員はいたが、市民や取引業者とはトラブルを起こさない。
この時点のF君は、1年目でまだ実力がなかった。別の問題職員からロジハラみたいなのを受けることもあった。とある女性職員(30代半ば。未婚。以下♀とする)がいたのだが、これがまた辛辣だった。
公務員というのは、『様式の中に生きる動物』といっていい。F君の発した伺文書(民間でいう稟議書)を事細かに見て、ミスがあった時はF君を詰っていた。あとは、やっぱり意思決定か。F君の担当業務は、新人らしい、基本的かつ奥深い仕事だった。ジャンルでいうと設備管理とか財産管理だった。その関係で、F君の行動や意見に甘いものがあると、その♀職員が詰ったり、怒ったりするわけだ。
これらはメモに取っている。全部♀の発言にしてるけど、F君は相手にしてなかった。ポツリとは発言してたが、聞き取れなかった。方言は一応そのままにしている。
♀「どうして○○ができひんの?」
♀「それはなぜ?」※何度も繰り返し「なぜ」と訊く
♀「お前、今なにしてた?」
♀「あんた、保育園児みたいやな」
※F君が相手にしないとこう言うことが多い
♀「お前に指導して、金がもらえるんか! おい、私に金払え」
♀「日本語しゃべれや、日本語。○○○症でも話せるで!!」
♀「お前の私に対するハラスメント、女性部で問題にしよか? いい?」
※労働組合の女性部。よからぬことをする職員がいると、組合内新聞でさらし者にする。ひどい時だと本人の写真付きで紙面を配布する。
♀「おい、今お前の仲間が来はったで。一緒に帰らんでええの?」
※精神障害者が窓口から帰った後。
話を聞いてる途中、俺はずっとイライラしてた。繰り返すが、この人は女性だ。増田読者の溜飲を下げるために言わせてもらうと、この人には約二年後に罰が下った。後述。
繰り返すが、この福祉課は陸の孤島に準ずる存在だった。やりたい放題する職員が昔から一定数いたらしい。例えば、市内の製造メーカーが市役所に対して、専門機器や専門器具を卸売価格で売ってくれる制度があった。それを悪用して、自分が購入した後にヤフオクやメルカリで転売する人がいたり……あとは、行事・イベントで大量に余った弁当やお茶やコーラやアクエリアスを、箱単位で家に持って帰る人もいた。
自分が知ってる年配の男性職員にも、そういうことをしてる人がいた。でも、やっぱり天は見てるんだろうな。その人は、飲み会の帰りに酔っぱらって、どっかの店で万引きして捕まってた。で、その年度末に当市から消えることになった。
ところで、変な職員のことばかり書いてきたけど、もちろん大多数は普通の職員だ。人柄がキチンとしてる。あなたが過去に、市役所とかで接客を受けたことがあるような。そんな普通の人たちだ。これだけははっきり言わせてほしい。
序章の締めになるが、増田読者の皆様も、どうか悪いことはしないでほしい。世の中はうまくできている。天は見ている。ぜんぶ自分に跳ね返ってくるのだ。
ここから先は、F君と俺を中心に、記憶に残っているエピソードを述べていく。すまないが、全部で二万字以上はある。まさかこんな文章量になるとは思ってもみなかった。
ホントにスゴいならどうぞお好きにすればいい。
ただ、日本の中小企業の大半や大企業の一部ですらそんな尊大な態度で求人なんかろくに出来ないから、時代に合わせて価値観アップデートしようね。
価値観アップデートしなくて困るのは、求職者側より求人する企業側だよ。今後短くとも50年くらいはね。
転職市場で唯一ダブついてる氷河期世代に手を出さざるを得ないところも沢山あるだろう。
高望みしたって何も変わらないよ。
]]>風俗に金がなくて行けないとか、そもそも行きたくないとかでなく
松屋と吉野家が並んでたら吉野家の方が好きでも松屋に入ってしまうタイプの尊大な羞恥心によって風俗にいけないチー牛が結構居るんですかね
ソープ入って出るまでとか、デリヘル呼んでホテル出るまでの一挙手一投足書いたら人気出るのかな
]]>特に労う義理もあるはずないし表明する必要もないと思うんだが
まあ毎回タイトルだけ目にしたら本文はスルーしてた程度のヤツだな俺にとっては
正直だろ?
俺はネットで唐突に「今日誕生日です」と表明したやつに対し
通りすがった見ず知らずのやつが空気を読んで「おめでとー」と返すようなものは、嫌いだ
その言葉は祝われた相手に贈られているものじゃなく、そもそも贈るべき何かを持ち合わせておらず、
では何かというと、発信者自身の人格誇示のためのものでしかない虚無の言葉そのものだと感じるからな
そこに驕りを感じるわけ
それと同じように、多少目にしていた程度で俺は誰かを顔見知りだと思うことはないし、理解者のフリもしない
相手の気持ちがどうであろうと、その振る舞いは自惚れに類するものであり、俺は驕ることに抵抗があるタチだからな
まあそれはともかく、終わるなら何よりだわ
何よりってのは別に嫌味じゃないぞ
俺はな、終わるってのは何より良い事だと思うんだよ
すべての物事について、終わるってのは良いことなんだ
人類の存続とかそういうものですら、終わるのは良いことだと思う
逆に、この宇宙で、何かが続く、続いてるっていうのは、作為がないとそうならない
人間からみて自然法則のように見えるものは作為の判定が難しいが、少なくとも生命によって成されてる継続は作為だ
この宇宙において意味をもつように見えるものは、広い目で見ればすべてはいずれ拡散してランダム化され
意味を失っていって然るべきだからな
続くという時点で、恣意的な意図をもつ主体が存在するということだ
そういう主体によるエゴを体現する在りようが、続くということだ
続くはエゴ
終わることでのみ、すべての境界を溶け合わせていくことができるんだよ
続くという尊大な在りようを誇る主体としての凝縮が、俺の感覚からすると賛美するべきものとは感じられない
ただそれだけの感覚的な話だ
]]>と表現されててワロタ
]]>かといって注文すると「底辺のくせして自分だけの特別メニューを要求する高慢な人間め。大人しく目の前にやってくる皿を黙色しとけ」と思われそうと考えてしまう。
結局何も食べれなくなってしまう。
食べている人はどうやっているのだろうか。
尊大な羞恥心に打ち勝つ寿司を食べたい。
]]>遅刻しても金にルーズでも誰も困らない適当な友人関係程度なら面白くていいかもしれないが、それ以上の責任感を必要とするような関わり方をするとマジで地獄。
・責任感がない
・時間を全く守れない
・金にルーズ
・計画性がない
・約束を全く守れない
・やる気が一切ない
・メモは取らなくても覚えてると言い張って絶対に取らない
・言われたことを覚えてない
・努力はできない
・やるべきことはやらない
・今いかに楽をするかしか考えてない
・どうやってサボるかしか考えてない
・その瞬間やりたいことをやってるので期限を守ることはできない
・上の自覚がない
・使えないくせになぜか上から目線で尊大
・逆ギレする
・他人に苦労をかけても悪びれない
・やらないくせにやる気があるようなことだけは言う
・何も分かってないのに分かったと返事をする
・話の最中に寝たり遊んだりする
・できると言い張るがやらせると全くできない
・自己認識と実態に食い違いがありすぎる
・自分に異常に甘い
]]>ついでに英語ではこうだった。
- assertive "断定的な、独断的な、積極的な(良い意味で)
- aggressive "攻撃的な、挑戦的な、好戦的な、すぐに人につっかかるような、侵略的な、強引な、(勝手に、他人の気持ちおかまいなしに)
- Passive-aggressive "受動的攻撃性。怒りを直接的にぶつけず、相手を困らせるような行動をして反抗の態度を示す行動。
ただ本論は、Passive-aggressive を「受動攻撃性パーソナリティ障害、拒絶性パーソナリティ障害」と名付けた怪しげな日本語医療サイトや、同様に障害が主張がされている判決記録を見てしまったことである。裁判用捏造論文サイトは異常。増田は暇人らしい。
弁護人側医師: 被告人の人格には偏りがあり,回避性人格障害,受動攻撃性人格障害等と重なる。
検察: しかし被告人は…周到な準備の後,予定を繰り上げて犯行に及んだ。本件犯行当時,是非善悪を弁識し,それに従って行動を制御する能力が喪失していたとか,著しく減弱した状態にはなかった。
(1999年7月12日広島高裁、JR下関駅無差別殺傷事件)
弁護人曰く、被告人一級建築士で妻に国外別居され離婚されて病んでいた。ただ、全日空61便ハイジャック事件のあとタイミングよく起きた通り魔事件だった。
被告人が妻から受動攻撃を受けていたなら、妻が反社系だったのではないのか(池袋都道暴走事件も妻が夫に運転させていた)。
元受刑者の保護士はいるのに、初犯者になりうる迫害された弱者男女の保護士はないのが日本。法曹の受動的攻撃性。
]]>自分はクレーム対応の仕事してたことがあって、変に謝ると、「そちらも非を認めているのだからこの要求を飲め」jみたいなことを言い出すやつが出てきてややこしくなるから、「明らかにこちらに非がある場合以外は謝るな」ってルールになってた。
でも、その一方で怒ってる相手に対して尊大に見えるような表現をするとトラブルが拡大するから「謝ってはいないが相手に寄り添う表現」って結構あるわけよ。
「お困りのことと存じます」「恐縮ではございますがご容赦ください」みたいなやつね。ぶっちゃけ何も言ってないんだけど、こういう一文があるだけで相手の態度は軟化したりする。
増田も、怒ってる相手の感情に寄り添うってやつをやって、自分なりに落とし所となる「あんたが嫌な思いしたようでなんとも残念ッス」って表現を研究したほうがいいと思うわ。
あと、身内だったら、怒りの原因になるものを見つけて一緒に怒るってのがわりといい。
ていうか、たいていのトラブルは、どっちかに非があるというよりそうなる仕組みに問題があると思うので、カイゼンにつなげるのが一番建設的とも思う。
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