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はてなキーワード: 実在論とは

2024-02-17

anond:20240217131111

数学実在存在する→実在記号関係はいくら言葉を尽くして厳密にしたところで経験的なものに過ぎない

  

数学実在存在せずただ規則のみが存在する→規則はどのような次元存在するのか?

実在する→数学実在論と同じ問題が発生

→人や林檎と同じ「観念解釈」の領域存在する→経験的な記述に過ぎず「完全な普遍性」は備えない

  

という感じかな。

この問題解決するためには結局、西洋哲学がやってきたように「理性」を神格化するしかない。経験を超えた世界を知覚する能力を理性は最初から備えているのだ、という理屈だね。

この意味で大抵の数学者は一種神学者だ。まあもちろん数学者以外の人たちのほうがもっと雑に神学者やってるけどね。

2024-02-12

[]アリストテレスカレー味のウンコを食うだろう。

もしもカレー味のウンコが目の前にあるとして、なぜそれがウンコだってわかるんだろう。味は完全にカレーだ。味覚がカレーだということは、おそらく嗅覚でもカレーだとしか判断できないんだろう。味覚と嗅覚は密接に関連しており、鼻をつまんで舌だけで食材を味わっても、何だかさっぱりわからないことは風邪をひいたときのようにザラにある。

カレー味のウンコは恐らく、味覚も嗅覚も、そしておそらく食感もカレーなのだ

食感ということは触覚もカレーと同じなんだろう。

五感で残るのは聴覚視覚だが、口の中で噛んだときの音も同じなんだろう。カレー味のウンコウンコ味のカレーという究極の選択肢があげられているからには、見た目からしてわかりづらいはずだ。

要するに、五感のすべてがこれをカレーだと判断しているのに、これがウンコである定義づけるのは何であるか。人間の理性は時間空間という枠組みの中で、五感でとらえたものしか認識できない。

言い換えるならば、カレー味のウンコが食べられない人は、五感でとらえられないウンコである本質、「ウンコ性」をカレー味のウンコは有していると考えているはずだ。

この目に見えない本質は恐らくプラトンの唱えたイデアであるイデア世界ウンコウンコ理念を不完全ながら有しているのがこの世界ウンコである

プラトンウンコを食べることを拒絶するだろうからウンコ味のカレーを選ぶだろう。

一方で、イデアに対して否定的であったアリストテレスなら、カレー味のウンコはすでにカレーである判断し、カレー味のウンコを選ぶはずだ。

このプラトン立場を取り、ウンコ理念実在すると考えるのが実在論であり、ウンコ理念はなくウンコという名があるだけなのが唯名論ということになる。これが普遍論争だ(逆だったので直した)。

普遍論争現代も形を変えて議論され続けている。

から小学生あいだでも、ウンコ味のカレーカレー味のウンコ哲学永遠テーマだ。

2023-11-01

anond:20231101223022

逆にフェミ絶対燃やさなジャンルは?

ここらへんか?

https://dic.pixiv.net/a/%E7%95%B0%E5%B8%B8%E6%80%A7%E7%99%96

ミクロフィリア 【矮人性愛】 (Microphilia)

マクロフィリア 【巨人性愛】 (Macrophilia)

二つまとめてサイズフェチとも。

ファロフィリア 【巨根性愛】 (Phallophilia)

大きな男性器や、持続時間、持続回数などの性機能の高い男性対象

ネクロフィリア 【死体性愛】 (Necrophilia)

屍体・死体対象。死姦・死体嗜好症とも。ピグマリオニズム(彫像愛)やヴァンリズム(吸血性愛)に等しい場合がある。

ヴァンリズムヴァンパィャリズム) 【吸血性愛】 (Vampirism)

吸血鬼信仰吸血鬼実在論、吸血行為吸血鬼所業仕業)・吸血鬼であること・吸血病・吸血症、苦労して得た利益財産を奪うこと・搾取略取他人(男)を食い物にすること、男たらし、死姦・死体愛・死体性愛とも。ネクロフィリア死体性愛)に等しい場合がある。

ボラフィリア 【丸呑性愛】 (Phagophilia)

捕食、特に口内や胃袋に丸呑みされる行為対象実在の人や動物に限らず、空想上の生物であっても対象である

エンドソーマフィリア 【体内進入性愛】 (Endosomaphilia)

体内に入り込む、または体存在する状況が対象。人や動物に限らず、空想上の生物対象。出入口性器ではない場合対象となる。異種姦のうち触手姦や蟲姦はこれに分類できる。

オートネピオフィリア 【幼児行動性愛】 (Autonepiophilia)

赤子や幼児のように振る舞う状況が対象おむつおしゃぶりを好む場合対象である

ディスモーフォフィリア 【奇形性愛】 (Dysmorphophilia)

ズーセクシャリティ(または、ズー・セクシャリズム) 【動物性愛】 (Zoosexuality,Zoosexualism)

ズーフィリア(獣姦性愛)とは異なり、"動物自体"が対象

ズーフィリア 【獣姦性愛】 (Zoophilia)

ズー・セクシャリズム(動物性愛)とは異なり、"動物との性交"が対象

ラバーフェティシズム 【ゴム性愛】 (Rubber Fetishism)

ラバー(ゴム)素材の衣服などが対象

2023-03-01

数学実在論哲学

数学実体人間思想的な部分とは独立存在するという考え方は数学者がしがちな考えであり

哲学を専門とする人やかじってる人から批判されがちな考えではあるが…

でもそういう風に考えないと数学研究出来ねえんだよ

まだ人間たちに見出されてない数学実体があってそれを見つけて性質を考えるという

そういうフレームワーク数学をみないと新しい定理発見(発明と言う人もいるだろう)出来ないんよ…

研究時間の半分くらいは数学なんて全部人間が考えたものに過ぎないなんて考え方でいる事も出来るだろうが

常にそんな考え方でいてはまだ誰も考えた事の無いものを考えるのが面倒くさくて仕方ねえんだよ

自分研究結果が自分の考えを述べたものに過ぎない事になるなら

卑小な自分が難しい問題解決するという研究結果を為せたという現在が信じられないものになってしまうんだ

から実利的な理由数学者達はプラトニズムやそれに近い考え方をする訳だ

2023-02-08

[]シュレーディンガーの猫のいくつかの解釈

シュレーディンガーアインシュタインに宛てて、量子力学コペンハーゲン解釈の重大な欠陥を明らかにするために、架空実験装置を作った。この解釈では、量子系は外部の観測者と相互作用するまで、2つ以上の状態の重ね合わせに留まるとされる[1]。

この効果を、原子というミクロ世界特殊性として片付けることはできるかもしれないが、その世界が、テーブル椅子、猫といったマクロ日常世界に直接影響を及ぼすとしたらどうだろうか。シュレーディンガー思考実験は、それを明らかにすることで、量子力学コペンハーゲン解釈不条理を明らかにしようとした。 粒子が重ね合わされた状態にあることは、一つの事実だ。しかし猫はどうだろう。猫はどちらか一方にしかさないし、死んだり生きていたりもしない。

ガイガーカウンターの中に、ほんの少しの放射性物質が入っていて、1時間のうちに原子の1つが崩壊するかもしれないが、同じ確率で1つも崩壊しないかもしれない。このシステム全体を1時間放置しておくと、その間、原子崩壊していなければ、猫はまだ生きていると言うだろう。システム全体のΨ関数(波動関数)は、その中に生きている猫と死んだ猫(表現は悪いが)が等しく混ざり合っていることで、このことを表現している。

この思考実験意味合いについては、多くの現代的な解釈や読み方がある。あるものは、量子力学によって混乱した世界に秩序を取り戻そうとするものである。また、複数宇宙複数の猫が生まれると考えるものもあり、「重ね合わせられた猫」がむしろ平凡に見えてくるかもしれない。

 

1. シュレーディンガーのQBist猫について

通常の話では、波動関数は箱入りのネコ記述する。QBismでは、箱を開けたら何が起こるかについてのエージェントの信念を記述する。

例えば、Aさんがギャンブラーだとしよう。ネコの生死を賭けたいが、量子波動関数が最も正確な確率を与えてくれることを知っている。しかし、世の中には波動関数のラベルがない。自分で書き留めなければならない。自由に使えるのは、Aさん自身過去の行動とその結果だけである。なので結果として得られる波動関数は、独立した現実を反映したものではない。世界がAさんにどう反応したかという個人的歴史なのだ

今、Aさんは箱を開けた。死んだ猫、あるいは生きている猫を体験する。いずれにせよ、Aさんは自分の信念を更新し、将来の出会いに期待するようになる。他の人が不思議な「波動関数崩壊」と呼ぶものは、QBistにとっては、エージェント自分の 賭けに手を加えることなのだ。

重ね合わせを形成するのはエージェントの信念であり、その信念の構造から猫について何かわかる。なぜなら、波動関数は、エージェントが箱に対して取り得るすべての行動(相互排他的な行動も含む)に関する信念をコード化しており、Aさんの信念が互いに矛盾しない唯一の方法は、測定されていない猫に固有の状態が全く存在しない場合からである

QBistの話の教訓は,ジョン・ホイーラーの言葉を借りれば参加型宇宙であるということである

 

2. ボーミアンについて

量子力学コペンハーゲン解釈によれば、電子のような量子粒子は、人が見るまで、つまり適切な「測定」を行うまで、その位置を持たない。シュレーディンガーは、もしコペンハーゲン解釈が正しいとするならば、電子に当てはまることは、より大きな物体特に猫にも当てはまることを示した:猫を見るまでは、猫は死んでいないし生きていない、という状況を作り出すことができる。

ここで、いくつかの疑問が生じる。なぜ、「見る」ことがそんなに重要なのか?

量子力学には、ボーム力学というシンプルでわかりやすい版があり、そこでは、量子粒子は常に位置を持っている。 猫や猫の状態についても同様だ。

なぜ物理学者たちは、シュレーディンガーの猫のような奇妙でありえないものにこだわったのだろうか?それは、物理学者たちが、波動関数による系の量子的な記述が、その系の完全な記述に違いないと思い込んでいたかである。このようなことは、最初からあり得ないことだと思われていた。粒子系の完全な記述には、粒子の位置も含まれるに違いないと考えたのである。 もし、そのように主張するならば、ボーミアン・メカニクスにすぐに到達する。

 

3. 知識可能性について

シュレーディンガーの猫の本当の意味は、実在論とは何の関係もないと思う人もいる。それは、知識可能性と関係があるのだ。問題は、量子世界が非現実であることではなく、量子系を知識対象として安定化できないことである

通常の知識論理では、私たち質問とは無関係に、知るべき対象がそこに存在することが前提になる。しかし、量子の場合、この前提が成り立たない。量子力学的なシステムに対して、測定という形で問いを投げかけると、得られる答えに干渉してしまう。

 

4. 反実仮想的な本質

シュレーディンガー実験には、3つの基本的意味がある。

これらの本質的な特徴は「反実仮想」であり、何があるかないか現実)ではなく、何が可能不可能かについてである。実際、量子論の全体は反実仮想の上に成り立っている。反実仮想性質は、量子論運動法則よりも一般的であり、より深い構造を明らかにするものからだ。

量子論後継者は、運動法則根本的に異なるかもしれないが、反実仮想性質を示すことで、重ね合わせやエンタングルメントさらには新しい現象可能になるだろう。

シュレーディンガーは、仮想的な猫の実験で何を言いたかったのだろうか?現在では、シュレーディンガーは、量子論は、猫が死んでも生きてもいない浮遊状態にある物理可能性を示唆していると主張したと一般に言われている。しかし、それは正反対であるシュレーディンガーは、そのようなことは明らかに不合理であり、そのような結果をもたらす量子論理解しようとする試みは拒否されるべきであると考えたのである

シュレーディンガーは、量子力学波動関数は、個々のシステムの完全な物理記述提供することはできないと主張したアインシュタイン-ポドロスキー-ローゼン論文に反発していたのであるEPRは、遠く離れた実験結果の相関関係や「spooky-a-distance(不気味な作用)」に着目して、その結論を導き出したのである

シュレーディンガーは、2つの前提条件と距離効果とは無関係に、同じような結論に到達している。彼は、もし1)波動関数が完全な物理記述提供し、2)それが「測定」が行われるまで常に彼自身シュレーディンガー)の方程式によって進化するなら、猫はそのような状態に陥る可能性があるが、それは明らかに不合理であることを示したのだ。したがって、ジョン・ベル言葉を借りれば、「シュレーディンガー方程式によって与えられる波動関数がすべてではないか、あるいは、それが正しくないかのどちらか」なのである

もし、その波動関数がすべてでないなら、いわゆる「隠れた変数」を仮定しなければならない(隠れていない方が良いのだが)。もし、それが正しくないのであれば、波動関数の「客観的崩壊」が存在することになる。以上が、Schrödingerが認識していた量子力学形式理解するための2つのアプローチである。いわゆる「多世界解釈は、1も2も否定せずにやり過ごそうとして、結局はシュレーディンガー馬鹿にしていた結論に直面することになる。

 

5. 波動関数実在論について

シュレーディンガーの例は、量子システムの不確定性をミクロ領域に閉じ込めることができないことを示した。ミクロな系の不確定性とマクロな系の不確定性を猫のように絡ませることが考えられるので、量子力学ミクロな系と同様にマクロな系にも不確定性を含意している。

問題は、この不確定性を形而上学的(世界における)に解釈するか、それとも単に認識論的(我々が知っていることにおける)に解釈するかということであるシュレーディンガーは、「手ぶれやピンボケ写真と、雲や霧のスナップショットとは違う」と指摘し、量子不確定性の解釈はどちらも問題であるとした。量子もつれは、このように二律背反関係にある。

ベルが彼の定理実験的に検証する前、量子力学技術が発展し、もつ状態実在性を利用し、巨視的なもつシステムを作り出す技術が開発される前、形而上学的な雲のオプションテーブルから外されるのが妥当であった。しかし、もしもつれが実在するならば、それに対する形而上学的な解釈必要である

波動関数実在論とは、量子系を波動関数、つまり、死んだ猫に対応する領域と生きた猫に対応する領域で振幅を持つように進化しうる場と見なす解釈アプローチであるシュレーディンガーが知っていたように、このアプローチを真面目に実行すると、これらの場が広がる背景空間は、量子波動関数自由度を収容できる超高次元空間となる。

 

6. 超決定論について

不変集合論IST)は、エネルギーの離散的性質に関するプランク洞察を、今度は量子力学状態空間に再適用することによって導き出された量子物理学のモデルであるISTでは、量子力学連続ヒルベルト空間が、ある種の離散的な格子に置き換えられる。この格子には、実験者が量子系に対して測定を行ったかもしれないが、実際には行わなかったという反実仮想世界存在し、このような反実仮想世界は格子の構造矛盾している。このように、IST形式的には「超決定論」であり、実験者が行う測定は、測定する粒子から独立しているわけではない。

ISTでは、ISTの格子上にある状態は、世界アンサンブル対応し、各世界状態空間特別な部分集合上で進化する決定論的系である非線形力学理論に基づき、この部分集合は「不変集合」と呼ばれる。格子の隙間にある反実仮想世界は、不変集合上には存在しない。

アインシュタインは、量子波動関数は、不気味な距離作用や不確定性を持たない世界アンサンブル記述していると考えていたが、これは実現可能である特にシュレーディンガーの猫は、死んでいるか生きているかのどちらかであり、両方ではないのだ。

 

7. 関係量子力学について

シュレーディンガーの猫の寓話に混乱をもたらしたのは、物理システムが非関係的な性質を持つという形而上学仮定である。 もし全ての性質関係であるならば、見かけ上のパラドックスは解消されるかもしれない。

猫に関しては、毒が出るか出ないか、猫自身が生きているか死んでいるかであるしかし、この現象は箱の外にある物理系には関係ない。

箱の外の物理系に対しては、猫が起きていても眠っていても、猫との相互作用がなければその性質は実現されず、箱と外部系との将来の相互作用には、原理的に、猫がその系に対して確実に起きていたり確実に眠っていたりした場合には不可能だった干渉作用が含まれ可能性があるからだ。

まり波動関数崩壊」は、猫が毒と相互作用することによって、ある性質が実現されることを表し、「ユニタリ進化」は、外部システムに対する性質の実現確率進化を表すのである。 これが、量子論関係論的解釈における「見かけのパラドックス」の解決策とされる。

 

8. 多世界

物理学者たちは古典物理学では観測された現象説明できないことに気づき量子論現象論的法則発見された。 しかし、量子力学科学理論として受け入れられるようになったのは、シュレーディンガー方程式を考案してからである

シュレーディンガーは、自分方程式放射性崩壊の検出などの量子測定の解析に適用すると、生きている猫と死んでいる猫の両方が存在するような、複数の結果が並列に存在することになることに気づいた。実はこの状況は、よく言われるように2匹の猫が並列に存在するのではなく、生きている1匹の猫と、異なる時期に死んだ多数の猫が並列に存在することに相当する。

このことは、シュレーディンガーにとって重大な問題であり、量子測定中に量子状態崩壊することによって、量子系の進化記述する方程式としての普遍的有効性が失われることを、彼は不本意ながら受け入れた。崩壊は、そのランダム性と遠方での作用から、受け入れてはならないのだろうか。その代わりに、パラレルワールド存在が示されれる。これこそが、非局所的な作用回避し、自然界における決定論を守る一つの可能である

[1] https://en.wikipedia.org/wiki/Schr%C3%B6dinger%27s_cat

2023-01-07

anond:20230107013008

誰も詳細なんか聞いてないんだよなあ。実在論の話でもしてんの?

2021-08-04

anond:20210804005755

私のいっている科学自然科学だと考えてください。

人文科学実在論はどうぞそちらでご自由に。

2021-04-05

anond:20210404194241

ん?

そもそも自分弱者男性からといって、何を根拠に「誰も女をあてがえなんて言ってない」なんて言えるんだよ。悪魔の証明じゃん。論理破綻に気づかないのかな。そんなんだからいつまで経っても弱者男性論はお気持ち(笑)なんだよ。

悪魔の証明を持ち出すなら女をあてがえ男実在論者が女をあてがえ男の存在を持ってくるのが筋なんじゃないの?

誰も突っ込んでないんだけど俺の解釈が間違ってるか?

2021-02-28

構築主義で考えるから存在しないことについて確信が持てなかった

実在論のそれぞれ独立して存在するって視点が、今のところしっくりきてる

2020-03-27

哲学を学んでるんだが、なかなか難しいな

要するに、実在論派ってのがソープに行って、観念論派というのがAVを観るって事なのか

2019-11-23

性的消費とは何なのか

フェミニズムLGBT文脈性的という言葉を使うなら「性」ということばを生物学的な意味だけに縮減することは避けねばならないし、身体的特徴のみならず、あらゆる場所に「性」が見出されるはずである。他方で「消費」という仕方を非難するのなら、そもそも消費されない表象など存在するのかという問題が残る。

したがって、「性的消費」なる概念批判的に用いられるとき、そこには客観的な「性」と、表象として「消費」され得ない実在が想定されていることになる。

ところで、このような実在論的な思考はまさしくプラトン以来の男性中心主義的な哲学思想の延長であって、フェミニズムや「性的マイノリティ依拠する理論として悪手なのではないだろうか。

追記

まり何が言いたかたかと言えば、フェミニズム理論的骨子はそもそも社会学以前にその大部分を哲学依拠しているという事実であり、またそうである以上、哲学史的な文脈理解しないままに「性的消費」というタームを無闇に振り回すことは本人が意図する以上の射程を含み得るということ。

哲学における運動とはつまり反省であり、思考の射程を掘り下げていくような運動であるのだが、その運動には自分という主体すらも揺るがされるような危険が伴う。しかし、社会学哲学の成果の上澄みだけを掠め取ってこの運動をたんなる気持ち運動矮小化してしまった。そのような運動においてはもはや危険反省は伴わず、ただ自分肯定してくれるような物語けが空虚なタームとして流通する。

フェミニズムから社会学へ、ではなく、ちゃん哲学へ遡るひとたちが増えればより建設的な議論ができるようになると思う。

2019-11-20

宇崎ちゃん問題における明らかな嘘について

https://webronza.asahi.com/national/articles/2019111500004.html?page=1

一部のオタクたちの言論が愚かなのは確かではあり、

一部のフェミニストが、"現実女性を棄損しているぞ"、"奇形である"、というのに対する

反論として一部のオタクはその実在論を展開したのであろうが

その文脈を介さな人間にとっては現実虚構区別がついていないようみえる論である

そして実在しているからそのような表現でも大丈夫というのはあまりにも的外れである

(実際は実在してようがしまいがどうでもいいが本質である

よくわからんヒエラルキーアニメを見て現実言動として再生産するなという指摘は正しい。

(しかしそのヒエラルキーの発端はアニメではない)

しかし、それを踏まえても赤木氏の記事における一方的な決めつけもひどい。

ここで、コメント引用したい。

id:kotobuki_84 n_231氏の“描くのが簡単から普及した”というのは多分そうで、ギャルゲ乳袋絵(あまり上手くないCG)を指して「こんな服、存在しねーよwww」ってオタク馬鹿にする光景がかつてあった。

id:hapze-23_45 そもそも漫画アニメって写実的なことに興味が軽薄で、デフォルメや誇張で培かわれてきた文化。そして乳袋は服の皺を省略できて、ウェストを細くして可愛く描ける利点がある。皺を想像で描くのめっちゃむずいよ。

指摘の通り、そもそも簡略化の記号として乳袋呼称される表現(この呼称は好きではない)が生まれている。

めんどくさい、画力がない、が発端なのである。実は意外と乳房自然に描くのが難しいし、服を着せるとなおさらなのである

手塚治虫漫画のような古き時代において既に存在するのだ。

長谷川町子作品においても簡略化として用いられている。

この点において一部の自称フェミニストによる不自然であるという指摘は実は正しいが、

絵として単純に乳袋的なものが描かれていても

それが性的に書かれているか、めんどくさいか画力がないかは実は判別がつかない。

そしてこの簡略化について不自然から嫌いというオタクも少なからずいる。

また、写真ありのままから問題ないとかいうのは大嘘で、写真現実を切り取るフレームであることから実際は絵を描くよりももっと撮った人間意図重要になる。

2019-03-10

anond:20190310234638

そうだね

宇宙人宇宙存在認識してたら宇宙存在しているということで良いと思う

ワイが言いたかったのは誰にも認識されてない何かって存在してないのと同じなんじゃないかなって

調べたら実在論とか存在論とか出てきた

哲学ってめんどくさいね

2018-10-07

南京事件実在論症候群

架空事件現実のものだと執拗に思い込んで謝罪と賠償要求する精神疾患

ICD-11に収録されるかどうかで苛烈議論となったこから本邦にもその名が知られるようになった角。

2018-02-21

エンドレスエイト論の三浦俊彦増田

古書店の雑に積まれた本の中で存在感を放っていた「虚構世界存在論」を手に取ってから20年くらいになるか。

可能世界哲学」「多宇宙輪廻転生」と購入してきた。

一般向けの論理学入門でありながら理屈ハードで手応えのある二見書房の「論理パラドクスシリーズは好評

のようだが、増田の好みではないので買ってない。


サウンド・オブ・サンダー」として近年映画化されたブラッドベリタイムパラドクスもの「雷のような音」を

虚構世界存在論」で取り上げていたこともあり、SFに強い哲学者として認識している。小説の方は合わなかった。


三浦俊彦の得意分野は、「可能世界」を用いたフィクション論、「人間原理」を用いた意識論。とサプリメント


可能世界論、とは何かはwikipediaでも読んで欲しいが、もし暴走トロッコの先にドラッカーが居たら、とか

プロレスラー専用列車があれば、とか現実ではない仮定について、論理的に扱う仕組み。

そのハードコア一派に様相実在論というのがあり、そういう可能世界仮定存在記述上の論理ではなくってな

全部実在してっから、いやマジで、と主張して、急にそんなこと言われてもいやソレはないわー、と異端視されてる。

これだけで、もう架空戦記異世界モノですよね、OK

その実在している他の可能世界と、我々が唯一認識している現実とを区別するものは、我々が居るという

関係性だけの違いである。


この辺りで人間原理スライドしてよろしいか

真空のゆらぎからビッグバンが生じ、宇宙の各定数には様々なあり方が有り得たはずなのに、なんでこんなに人間

存在するに都合よくできているのか。それはね、人間が見ているからだよ。

人間宇宙を観察する時には、人間存在できるような宇宙でなければならない。

こういう理屈は判るんだが理由説明しきれない自己撞着的な話が人間原理

これって、この現実に我々が居るという関係性の話だよね。


宇宙は様々な形でありえた、また実際にある、というマルチヴァース、多世界解釈、サイクリック宇宙論物理学の話。

それと様相実在論をつなげ虚構実在論にも踏み込みフィクションをも真面目に哲学的に語る。

これが三浦スタイル


なろうもカクヨムも在るんだよ。

2015-05-14

http://anond.hatelabo.jp/20150514112309

うーん観測問題研究者なんて皆無なので増田にいるとは思えませんね・・ご本人に twitter で聞くしかないのではないでしょうか。

ところで観測問題に首を突っ込む前に基本的量子力学勉強をされた方がよいのではないかと思います

それをしないでトンデモに転ぶ人がたくさんいるのでちょっと心配になります

http://www.amazon.co.jp/dp/406153209X

http://www.amazon.co.jp/dp/4842702222

ひとまずこの辺りをおススメします。

前者は近年人気の本で、ひっかかりやすい箇所が良く解説してあり親切だとおもいます。初学者向けです。

後者は名著かつ定番書で極めて明快すっきり爽快です。2冊目に読む本です。

両方とも微分積分線形代数程度の知識でよめると思います。知らなかったら理工系数学入門コースでもぱらぱら読んでください。

どうしても数学が嫌ならファインマン物理学を勧めます・・・が。

基本的に、数学を使わずに説明する方が思考実験てんこ盛り物理センスばりばりで難しくなっていきます。(研究に進む人なら修行になってよいかもしれませんが)

実は数学勉強する方が近道だったりします。


http://anond.hatelabo.jp/20150515105457

心配してくれてありがとう。でも大丈夫

私は学生でも研究者志望でもなく、SFっぽいラノベ漫画を読むときの基礎知識として興味があるだけだから

そうだったのですね。誤解しました。どうもすみません

SFネタとして情報収集したいということですね。

僕では余りお役に立てそうにないですが、

理科学や日経サイエンスでたまーに観測問題周辺の特集をしていたような気がします。

臨時別冊・数理科2014年1月「量子情報と時空の物理」~ 量子情報物理学入門 ~ 堀田昌寛(東北大学助教) 著

これなんかご本人でしょうか?

あとはこの辺とか??

理科シリーズには数式はほとんど出てきませんが・・・かなり難しいかもしれません。院生向けくらい?

それからライナー量子力学概論(日本語訳)の第17章「量子力学世界像の実在論問題」に歴史的な紹介だけさらっと載っていました。

増田さんがすでにご存知な内容かもしれませんが・・・

数式はなく、ただのお話です。各トピックは1ページ程度で物足りないかもしれませんね。

http://www.amazon.co.jp/dp/4431708537

品切れが多いみたいですが、国立大図書館は一般利用可能なところが多いので

よかったらお近くの大学を利用してみてください。

2011-09-12

[][]ヒラリーパトナムの古い邦訳本のひどさ

昔のヒラリーパットナム名義の邦訳本はひどい。

どれだけひどいものであるかは、学会誌科学哲学』17号(1984年)での藤田晋吾氏による書評J-Stageで閲覧可能)が端的に指摘している。

書評の対象は「H.パットナム著(藤川吉美訳)『科学認識構造意味精神科学―』」。(以下、訳の訂正を書いたのは私。)

 

原文:He said 'P' & P.

邦訳:彼は'P' & Pと言った。

 

「彼は'P'と言った & P」の誤り(彼は「Pである」と言った、かつ、Pである)。

 

原文:Asserting p is asserting p is provable.

邦訳:Pを主張することはPを主張することであるということは証明可能である

 

「pを主張することは、pが証明可能であると主張することである」の誤り。

 

原文:is still of value

邦訳:静寂の価

 

「なお価値がある」の誤り。

 

 

原書を読むと分かるように、パトナムの英語は明晰で読みやすい(哲学者であるにもかかわらず!)。

しかしその「H・パットナム」名義で、中学生レベル英語読解力と学部レベル未満の哲学の知識しか持たない者が出版した本が存在し、それは全章にわたって意味不明ものなのである

 

この件は、日本における言語哲学泰斗飯田隆氏らが訳した『実在論と理性』(勁草書房)の訳者あとがきでも触れられており、「あまりのひどさに恐れ入るような代物」とされているのだが、具体的な書名や訳者名は書かれていない。

また、一部で知られている「これから文系大学院へ進む人のために」(http://www5a.biglobe.ne.jp/~teorema/)というサイトにも、当該の訳者のエピソードが登場し、その訳本は「Pの名前で出ている不思議な本」と呼ばれていると紹介されているが、イニシャルでの記述になっている。

 

調べれば分かることだが、ネット上で目に触れやすい情報がなかったのでここに書いておく。

2011-08-11

http://anond.hatelabo.jp/20110811100710

27 :名無しさんお腹いっぱい。:2008/08/07(木) 07:34:16

素人童貞>>>>>童貞は間違いないと思う

童貞は認めたくないみたいだけど、やっぱ大分違うぜ

31 :名無しさんお腹いっぱい。:2008/08/08(金) 18:39:37

これ等式記号だろ。素人童貞の方が童貞より偉いって

意味なんだよな。その後で、大分違うってどんな演繹

だよ。違いを知ってるから偉いって意味なのか?

だったら、どう違うか相対的な整合性を仮定しなきゃ

まったく意味がないよな。

人間ゲシュタルト感覚にまで及ぶ言及をするわけだから

個人的な経験則は無効だぞ。

ハイゼンベルグの不確定性理論とか知らないんだろ。

まあ本格的なバカみたいだから簡単に設問すると、

風俗オナニーよりなぜ気持ち良いのか、

科学的に証明しろ。

但し、射精する時の感覚絶対値と仮定する。

32 :名無しさんお腹いっぱい。:2008/08/08(金) 20:21:41

偏差値40台な感じでお願いしま

33 :レッペリ ◆LiWT5qNyJI :2008/08/08(金) 21:39:53

>>31

僕はその問題に少しだけ詳しいので知っていることを説明しま

あなたもご存知の通り、

風俗オナニーよりなぜ気持ちいいのかという設問は長らく論争の的でした

いまだに決着していないといってもよいその議論は

とりもなおさず生命とは何かということの定義あるいは自己複製へのイデオロギー確信

ついての実在論的なアプローチ歴史でもあります

世界中科学者研究者がこの人類に残された究極にして最後の謎、

洞窟の奥底にひたすら隠し通されてきた輝くべき聖杯を目指して

暗い闇の中を手探り状態で開拓しはじめたのが今から70年程まえです

話は少し長くなりますがやはりこの辺りから始めることにしま

一見、簡単に見える真実こそ証明するのが難しいものです

34 :レッペリ ◆LiWT5qNyJI :2008/08/08(金) 22:25:11

今 私の手元には一つの論文があります

著者はサイモンプライマー、題名が「断片の創造性にかかる自己複製への影響の解釈」という

当時まだまったくの無名だった生物化学者が記したものです

この科学論文が英国科学研究機構に提出されたのが今から71年前のこと、

当時この論文にはさほど科学的に重大な発見が記されているとは思われていませんでした

そこに書かれていたのは、自己複製の連続性つまり人類生命誕生における

遺伝子決定に関してたんぱく質が影響をおよぼす断片的な創造性の思想的な解釈でした

それはDNAの2重螺旋構造セントラルドグマとした当時のある種流行とも呼べるテーマでした

この全体としていささかインパクトにかける無名の生物学者が書いた論文

たった一行それはあまりにもさりげなくしかし後の科学にとっては非常に重要示唆が挿入され

それをあくまで直感的に解釈するプライマー言葉が短くしるされていました

それが以下、

「  素人童貞>>>>>童貞

 私はこの等式記号がただちにオナニー快感を否定するものではないことを承知するが

  さしあたって風俗での射精との関連についての演算的なゴールであることを定義するものであること

  を証明するための帰納的な一歩であることをここに記す」

でした。

ここに風俗オナニーに関する科学史の始まりとそして同時に終末が同時に記されたのです

あるいは当時この示唆はあまりにも大胆な飛躍ととられたのかもしれない。

しかし、このほんの小さな一陣の風の前に

一人の研究者が現れることで科学史は大きなうねりを持ち始めるのでした

37 :レッペリ ◆LiWT5qNyJI :2008/08/08(金) 22:41:12

意味はわからいかもしれませんけど、まだ始まったばかりですから

最終的に風俗オナニーよりなぜ気持ち良いのか科学的に証明するところまで

行くのにあと300レスは必要なんだしその頃には分かるんじゃないかと思います

38 :名無しさんお腹いっぱい。:2008/08/08(金) 23:00:36

ごめん終わらせちゃっていい?

挿入の快感オナニーはないから、でFA

39 :レッペリ ◆LiWT5qNyJI :2008/08/08(金) 23:05:39

天才だなお前

46 :31:2008/08/08(金) 23:30:56

ちょっと待ってくれ。

確かに俺は科学的に証明することを求めた。

それはあくまでスレットのタイトルである

素人童貞が聴く音楽」をユニタリ同値的な公理

演算するためだ。人間オスが射精に至るまでの

線形方程式、例えばハミルトン方程式のようなもの

証明できれば、精子時間依存であり、勃起ベクトル

時間発展しないことの証明になると考えたからだ。

>>37がやろうとしていることは生命科学だよな。

まり精子たんぱく質合成から始まって、

大脳辺縁系の性中枢にあるA10神経が駆動してから

勃起射精に至るまでを、DNAのふるまいで解読

しようというわけか?それを300レスで?不可能だろ、常考

おまえがやろうとしているのは疑似科学だ。

風俗オナニーより気持ちがいいという公理

捏造することもできない。

せいぜい南京大虐殺のような物語を書くぐらいか

47 :レッペリ ◆LiWT5qNyJI :2008/08/08(金) 23:58:58

>>46

君が>>31で設問したんだよ

風俗オナニーよりなぜ気持ち良いのか、

科学的に証明しろ。

>但し、射精する時の感覚絶対値と仮定する。

僕はそれを証明しようとしてるだけだし

それを疑似科学だとか言うならそもそも君の設問がナンセンスだってことになるよ

それに僕はオナニーでの射精から得られた精液から得られた微量のゲノムDNAサンプルと

風俗での射精から得られた精液から得られたゲノムDNAサンプルのRCA解析の結果を2次元下で

モデル化することで余剰次元素粒子標準の不明点は切り離せると考えてるし

あくまで演算的に設問を証明しようとしてるわけだから可視化力学的性質だけで

検出できない微小なプロセス物理的な効果も無視されるのがふつうだ。

君の考えていることとはベクトルがまるっきり逆だと思う

射精メカニズムを解析するのではなく射精された精液に含まれるDNAのふるまいによる

観察結果がおのずと回答を導くんだ。だから300レスで十分に証明可能なんじゃないか

48 :レッペリ ◆LiWT5qNyJI :2008/08/09(土) 00:07:58

間違えたPCRでの解析だ。RCAじゃヒッグス機構階層性問題の内部対称性が示せない。

超対称性を取り入れた標準モデル拡張性の大きな強みは、粒子とスーパーパートナー

双方から仮想の寄与があるとき超対称性によって仮想フェルミオンと仮想ボソンそれぞれの量子補正

実現できるてことになるから。とにかくRCAじゃなくてPCRでの解析を比較します。

49 :名無しさんお腹いっぱい。:2008/08/09(土) 00:24:32

読んでて頭が割れそうだ。

2010-03-25

実在論争と敵意の行方

ツイッターハッシュタグ

#hijitsuzai

にて、非実在青少年違憲性云々の議論が延々続いている。

きちんとした議論をしている人たちがいる一方で、なんかヘンだぞ、という感覚も多かったのでそのことを書く

なんというか、自分の個人的不満とか嫌いな集団とかを規制派に重ねて叩いている、という印象が拭えない。

特にオタクの人たちに多い感じ、残念だが。

ツイッターではともかく、2ちゃんとかで不用意に「多少の規制は必要でやり方の問題だ」などといった人はけっこう感情的に叩かれるのだが、印象深いのはその時の叩き方。

左翼嫌いな人たちは「規制派はサヨ」というし、右翼嫌いは「石原はウヨだから規制派はウヨ」という

ツイッターで「今回の規制アメリカ外圧だ」という話も何度もリツイートされたが、単に反米感情を煽っているだけのような気がしてならない。要するにアメリカが嫌いなだけでしょ。

外国議員なり外交官なりが日本関係者に何らかの要求をすることは、外交において普通にあることであろうし、それが発言者個人のレベルかどうかにも依る。ちょっと懸念を示しただけで「外圧」になるんだったらそもそも国交などできないでしょう。

仮に「外圧」があったとしても、その結果として行動を選ぶのは日本人なんだからこれは日本の問題なのであって、アメリカは悪くないのだ。

あとは「コミケ陰謀論」というのもあった。

上記のような人たちは、単に「敵」を求めているのである。

彼らの持っている世界観

自分たちの文化が外敵に侵略され、それに抵抗する自分たち」

というものだ、これはいわば「物語」である。彼らにとっては敵は大きければ大きいほど良い、その方が自分も相対的に偉くなったような気がするからだ。

だから「敵」にいろいろな実像を与えようと、右翼左翼コミケアメリカと追加していく。

彼らにとって自分異論を吐く人間はすべて悪なので、「意見でない範囲での対案としてのゾーニング」なんて話をしても無駄

客観性を失った彼らには、「規制派も対象は違うが全く同じ物語のもとで行動している」というメタな見方が欠けていて、自分たちを「一方的で完全な被害者」だと認識している。

彼らは「敵」を思考停止状態だと思っているが、自分たちも思考が停止している。

彼らの何人かは石原の「太陽の季節」の内容をあげつらって叩くが、その自己矛盾に気づいていない。

それをやると「言論の自由を標榜していながら表現狩りをする」という事になるし、「創作物と創作者を切り離して考えていない」ということになる、そうなれば風向きは自分たちに不利になるのに。

要するにとにかく相手を引きずり下ろしたい、という思考だ。

彼らはオタクプロパーで語りすぎるゆえに、言葉は身内にしか届かないだろう。

彼らは広い世界に語ってるつもりになっているかも知れないが、身内で「だよねー、そうだよねー」とやってるに過ぎない。

この問題を本当に説明していかなければいけないのは、漫画アニメに理解がなくネットも知らない人たちに対してであり、そういう人たちに彼らの言説は全く届かないだろう。

2010-03-01

http://anond.hatelabo.jp/20100301013450

僕は法の人ではなく、テクスト論の人でこの分野に関しては専門じゃないから

すごーくいい加減な理解でなんか書かせてもらいます、ごめんなさい。

確か、ひじょうに曖昧記憶だけども

ミルの危害原理解釈はかなり割れてた気がする。

ただ、戦略としては「ブン殴られる」とか「殺される」とか「奪われる」のような

「客観的危害」(だれがどー見ても危害加えてますよね?)というようなものに「危害」を留めず

主観的危害」(見てるだけで不快だ、チンコ出すんじゃねえ!)に拡張する論調がメインじゃなかろーか。

これが行き過ぎた例が楳図かずお自宅騒動で、「不快原理」なんて言葉が使われたりもする。

わいせつ」を規制する論理基盤はこの辺りだったおぼろげな記憶

そして、「麻薬」だけれども。

ミルの流れを真っ直ぐに受け継いでいる一派、要するにリバタリアンと呼ばれる人々は

個人の使用に限って(麻薬の使用が「個人の使用」という限定された根拠で語れるか否かは別の論点)

麻薬を解禁すべき、という主張をしている。また同様に「売春」なんかもそうだよね。

この論点は「麻薬社会にとって色々マズイ」とか「売春自由化するとエイズがマジヤベー」とか

その辺をぶっ飛ばしてはいるけれど、自由主義者根底としては「麻薬はアリ」のはず。

ただし、社会の上で公共の福祉にどこをどーやっても引っかかってくるからやっぱり規制はしゃーねえか、

みたいなのが「自由主義者麻薬」の間の関係で、麻薬に関しては例えば「アヘン戦争」を見てもわかるとおり

公共の福祉」が規制論理基盤に成り得ているんじゃないかと思う。

むしろ、この議論の場合中心的なイシューは「自殺」になるんじゃないかな。

すげえ自信ないんで誰かクリティックしてくれ。

そして、「他者の介在しない個人や、他者を越えた社会や集団・組織を対象にする倫理や法」

というものは、僕の知る限りカントが最後だった気がする。現在構造主義以後の世界なので、

この手の「根本原理」とか「正義規則」みたいなものについては、「無い」と答えるのがわりと普通

実在論としての法とか実存的法理論、みたいなものを研究してる人が全くいないわけじゃないと思うけれど。

とりあえず、現在研究者は「人権」っつーものを横目にチロチロ見ながら、「文化は相対的ですよ、善悪なんかないですよ、ぼくにゃーなーんにもわかりゃしねーんですよ」とビール飲みながら学生愚痴るのがデフォかなーと。

2010-02-17

http://anond.hatelabo.jp/20100217080131

俺も「メディアの影響」と断言する切り口には賛同しないし、そもそもイデオロギー管理メディアに託せと

主張する元増田の主張には全く賛同出来ないんだけど。(それ、めっちゃ危ないし)

だからこの文章は議論のための議論、お遊び。だからネタ元は申し訳ないけどググって欲しい。

でも、UFOに関しては実はそれ結構有名な研究素材だったりする。

えーと、誰だったかな。昔、UFOっていう存在が生まれてくる前、「UFO」的な存在ってのは

「空を行く船」だったんですよ。「俺んちの上を船がギコギコとんでったんだよー」って目撃証言が結構ある。

それが、第二次世界大戦最中「フー・ファイター」に化けた。

ドイツの新型爆撃機だったり、あるいは日本の新兵器だと言われたりした。

そしてその次に来たのが、ケネスアーノルド事件。空飛ぶ円盤誕生となった事件。

これの面白いのは、ケネスUFOの「飛び方」を表現するために、フライングソーサーという言葉を使ったんだよね。

決して、物体の「形状」を表現するために使ったんじゃない。

でも、この時代のメディアで「空飛ぶ円盤」と表現されたため、一気に「円盤」の目撃例がこの後増えるわけです。

恐らく元増田ロズウェル事件とケネスアーノルド事件を混同してるんだろうけれど、

メディアがある種のものをイデオロギー化して蔓延させるって面ではケネスアーノルド事件ほどわかりやすいサンプルはないでしょう。

まるで、UFOの如く表れまるで実在論的な存在として日本社会に居ついた「恋愛」のようにね。

日本の「恋愛」はツルゲーネフの影響が地味に大きかったりもする、何故なら日本に「恋愛」を持ち込んだ奴らの聖書がこれだったから。

そーいうわけで、ケネス事件ってのはある種のイデオロギーメディアによって実在化するっていうのの例示として、

割りと有名なモノだったりする。これ、専門書も一杯出てるから読んでみると面白い。「恋愛」と非常に似通う。

そして、「家制度解体」のような社会の変化とメディアが一体化したって面でも一致が見られて、

この時代UFOは「冷戦」を背景にその存在をより実在的なものとして現したわけなんですよ。ソ連秘密兵器だー、って。

その辺はもうこの辺りの議論として使い古された定型なので、そんなに厳密にデータ出させる必要はないかな、と思う。

そして、「犯罪率」

これに関しては、一時サカキバラ事件のあたりに「若者犯罪率がヤベエ!」みたいなデータが出てきたときのもの。

これ、確かに一時「キレる若者」とあいまって、非常に社会に浸透した。

それはもちろん五年スパンで見れば確かに上昇してたんだけど、30年スパンで見ると半分以下に減っていた、っていう

最近の若者は」論に対するカウンターとして、現在では有名になっている。

「正しい統計を使って嘘をつく方法」としても有名。

現在でも、インチキ統計議論に関して非常に頻出するイシューだったり。ただ、これに関しては

インターネットメディアの逆襲もあって「一番犯罪率高いの団塊じゃねえかwww」って結論が

現在では割りとネットにもリアルにも根付いてる気がする。

ボクシング殺人に関してはぼく知らないけどね。

でも、この二つに関しては理論語の定義をしなくても、ある種のメディア理論として定型化してるので

十分議論の俎上に上げられるかなぁ。社会背景との複合性も含めて、「決め付けによる印象論」とは

切り捨てられない論題にまで熟成しちゃってると思う。だって、ちょいと検索すれば全部出るもの。

特に恋愛UFOの現象的類似性は、十分語れると思うなぁ。

まぁ、ロズウェルとケネスを混同するのは良くないけど。(ロズウェルはケネスほど、明らかに「メディアの影響」と腑分けできない。ケネスは、「円盤」っていうのがあったからメディア論の格好の素材になったわけで)

恋愛」って日本人にとってUFOみたいなモンなんですよね。

冷戦」の社会背景は「戦後」になるし、突然現れて「実在する真実」みたいな色合いを持った点も共通するし。

するってーと、やっぱそのコンテクストの集合点になっている「恋愛」が、メディアの流布したものだって点は

やっぱり見逃せないんじゃないかと思うなぁ。俺は元増田のように、「恋愛ドラマ」が原因だとは思わないけど。

どう考えてもツルゲーネフを持ち込んだ奴らが悪いと思うw

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