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2024-01-09

オスプレイ微妙理由 災害

自衛隊にとってオスプレイ微妙理由 https://anond.hatelabo.jp/20231210200842災害

anond:20240109113029

こういう災害時におあつらえ向きのオスプレイっていうヘリがあったんすけどね……


災害時にオスプレイ微妙な点

コストが高い

Weapon System Sustainment: Aircraft Mission Capable Goals Were Generally Not Met and Sustainment Costs Varied by Aircraft

https://www.gao.gov/products/gao-23-106217

2011年から2021年までのコストをもとに計算すると以下のような購入・運用コストになる

機種1機あたりの購入コスト1飛行時間あたりのコスト
CH-47F55万ドル3,920ドル
UH-6043万ドル3,116ドル
CH-53E820万ドル45,612ドル
MV-22B633万ドル42,767ドル
CV-221,641万ドル79,958ドル

もちろんパイロットの育成コストも固定翼機、回転翼機より高い

速度・長距離飛行が必要ない

いりませんよね?

搭載量が少ない

災害派遣、たくさん荷物を積みたいですよね

デカデカすぎる

当然騒音もダウンウォッシュも大きくなる

結論

チヌークは神

2023-12-10

自衛隊にとってオスプレイ微妙理由

V-22とかV-280とかが話題だけど、自衛隊必要ですかと言われると・・・

他に優先すべきものはたくさんあるよねってことを書いた

オスプレイ歴史

1981年 イランアメリカ大使館人質事件(イーグルクロー作戦)の失敗を契機に開発プロジェクト開始

1989年 初飛行

2005年 フルレート生産開始

2007年6月 運用開始

2012年7月 MV-22Bが岩国飛行場搬入

2015年5月 平成27年予算、対外有償軍事援助(FMS)で購入する事に日本合意 5機購入

2016年 平成28年予算、4機購入

2017年 平成29年予算、4機購入

2018年 平成30年予算、4機購入

2018年4月 CV-22横田基地搬入

2019年6月 ボーイング発表「オスプレイ生産ライン停止予定、新規購入は2020年9月が最終期限」 https://web.archive.org/web/20190614141355/https://www.janes.com/article/89253/paris-air-show-2019-boeing-warns-last-chance-to-buy-v-22

2020年7月 自衛隊配備開始

2020年7月 自衛隊で飛行開始

オスプレイ微妙な点

コストが高い

Weapon System Sustainment: Aircraft Mission Capable Goals Were Generally Not Met and Sustainment Costs Varied by Aircraft

https://www.gao.gov/products/gao-23-106217

2011年から2021年までのコストをもとに計算すると以下のような購入・運用コストになる

機種1機あたりの購入コスト1飛行時間あたりのコスト
CH-47F55万ドル3,920ドル
UH-6043万ドル3,116ドル
CH-53E820ドル45,612ドル
MV-22B633万ドル42,767ドル
CV-221,641万ドル79,958ドル

もちろんパイロットの育成コストも固定翼機、回転翼機より高い

ティルトローターお金を使うより、地対地/艦ミサイルお金を使いたいよね

自衛隊自体が欲しがっていない

自衛隊2019年6月時点で生産終了の通知を受けていたが追加注文を行っていない

一方、回転翼機チヌーク(CH-47)は大量購入しま

現在まで自衛隊V-22の後継機であるベル V-280(2025年までに米軍へ納入予定)に対する興味を示していない

仮にV-280を購入しようにもV-22以上の高額になるのは確実なので、既存回転翼機の置き換えなんて不可能

MV-22ひゅうが・いせ・いずも・かがで運用するらしいが・・・

時代が変わり、運用の見込みが外れた

当初オスプレイ用途としては以下のような見込みがあった

しか2000年以降の中国軍の劇的な能力増強によって前提条件が変わってしまった。

MV-22オスプレイ米海兵隊の最新鋭の航空機

https://www.mod.go.jp/j/approach/anpo/osprey/haibi/pdf/mv22_pamphlet.pdf

2.強襲上陸・陽動作戦における役割

海兵隊は待ち構える敵を強襲して上陸する強襲作戦や、上陸すると見せかけ他部隊作戦支援する陽動作戦を行います

来援部隊の受入基盤を確保したり、機動性を生かして重要目標をいち早く制圧します。

MV-22は、人員物資輸送支援や負傷者の後送などの任務において活躍します。

Bell Boeing V-22 - Air Assault And Special Ops With An Unmatched Advantage

https://www.bellflight.com/products/bell-boeing-v-22

どのように時代が変わり見込みが外れたのか?

オスプレイの開発は1980年イランアメリカ大使館人質事件(イーグルクロー作戦)の失敗を契機に始まった。

その当時の運用方針は「水陸両用上陸を行う海兵隊」が運用することを第一に想定されていた。

しか2000年以降の中国軍の劇的な能力増強によって前提条件が変わってしまった。



これに伴い米軍戦術オスプレイが開発された時代とは変わっている



というわけで大国大国正規戦を行う現代では、自衛隊にとってオスプレイは「帯に短したすきに長し」になってしまった。

2016-05-17

http://anond.hatelabo.jp/20160517003018

toratsugumi記

ブコメでは文字数が足りず、普段ブログを書くわけではないので、この場にて。

いろいろアレなので幾つか。ただし、別にミリタリ・クラスタ所属してるわけじゃないので色々間違っている点もあるはず。

>金がないから、維持整備がろくにできなくて、そのせいで、まともな稼働率を上げられないのだ。

金がなくて築90年の兵舎修いながら使ってた(最近建て直されたらしい)のは自衛隊伝統オスプレイとはなんの関係もない。

読売記者がどういうソースで書いてるのか不明だし、数値が公表されてるわけじゃないので何とも言いようがないが、軍事評論家各位の評価では陸海空三自衛隊航空機稼働率は極めて高いとされてる。その中で、CH-47の稼働率はたしか相対的には低いらしいが、それはあれがトラック扱いで酷使される機体だからという話。

1986年ごろから導入されたポンコツの機体

CH-47は原型初飛行1961年だけど、現在も改良が進んでいて、少しずつ入れ替えながらエンジンも電装系も機体設計もまったく別物になってる。米軍じゃ最近F型の配備が開始されたばかりで、日本では1986年から配備されたCH-47Jが1995年くらいから搭載装備が入れ替わったCH-47JAにアップグレードされてて、そろそろ耐用年数が切れる初期のCH-47Jの代わりにF型相当の機体が導入されることになってる模様。実はチヌークの調達は今も続いている。ここら辺、新兵器の登場は大々的に発表されるけど、更新はひっそりとされるから実際に出てくるまではよく判らないが。なお、CH-47FはAW-101よりもさらに新しい機体だったりする。

>AW-101

三発で高性能だが機構が複雑なため、開発に難航した機体。自衛隊欧州系の機体を扱い慣れてないせいもあって、稼働率が高くないという噂。ご多分に漏れウェブに内情が転がっている訳じゃないので断言は出来ないが。なお、国内生産しないと、交換部品は一々製造元に手配させる必要が出てくるため、稼働率は下がる。

価格については21億円のソースを見付けられず。なお、2003年度会計でみると、陸自のCH-47JAの調達価格(FY2003)は53億、空自のCH-47Jで35億(ともに航続距離、搭載量はMCH-101より上)、同年のMCH-101が53.5億。

http://www.geocities.jp/kanabow11/price/japan_new.html

この場合、(若干オーバーサイズ評価されている)掃海用の機体じゃなく、輸送専用に民生機を調達することに意味が見出せない。それならすでにCH-47で足りている。

ちなみに、VM-22は純然たる物資輸送用とは違う目的で導入される機体。その肝心のオスプレイだが、調達価格210億の内訳は…

オスプレイ17機とエンジン40基、赤外線前方監視装置40基、ミサイル警報システム40基など機体数を上回る予備部品アメリカでの訓練費用なども含んだ総額の諸経費で、約30億ドル提案されています。今現在為替レートは1ドル120円なので約3600億円になります

ただし、単純に30億ドル(3600億円)を機体数17で割ると1機あたり1.76億ドル(211億円)になりますが、これは前述の通り諸経費込みの価格なので機体単価ではありません。機体単品での価格は1機100億円前後で、諸経費がそれと同じくらいに掛かるという事です。 」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/obiekt/20150507-00045469/

次の熊本震災オスプレイ無用論については、宗教論争は避けたいのでノーコメントとして、

>せっかくのヘリ空母ひゅうがなどを配備しても、それに搭載するためのヘリコプターはろくにない、というありさまだ。11機搭載できるヘリ空母に、4機しか搭載していない。うち1機が MCH-101 だ。

常在戦場米軍原子力空母と違って、遠方に戦力を投射するわけでもない海自艦艇普段回転翼機を定数状態で搭載してるわけではなく、陸上拠点から運用している。現に、ひゅうが以前のDDHにしても、定数三機のはるな級だって一機しか搭載せずに運用している。この場合ヘリ空母の扱いは便利な場所に移動可能なヘリパッドという位置付けに近い。もちろん、作戦行動中は別。現にフィリピン派遣されたいせだって航行中の映像で露天係止されている機体が駐機スポットと同数あるので、艦内にその他の機体が格納されているのが分かる(色々あるので必要がなければ機体は甲板に放置したりしない)。

以上、めんどくなったのでこのくらい。

 
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