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はてなキーワード: 周辺地域とは

2024-02-17

新潟県と並び立つ所属不明地域迷子

山口県である

括りとしては中国地方だが、中国地方地方としての一体感は一切なく「山陰鳥取島根)」と「瀬戸内広島岡山愛媛香川)」に完全に別れている

そこに入っていない

また周辺地域四国九州それぞれ強固な一体感があり、そこに加わることもない

中国地方で語る時は山陰でも瀬戸内でもなく、さりとて九州の仲間に入れてもらうこともない(東北の括りに新潟絶対入ってないのと同じ)

まさに地域迷子

北陸甲信越場所的には東北というどこにでも所属しているようでなんとなくどこにも所属していない新潟

中国地方という誰も使わない括りでのみ所属先がある山口

2024-01-26

金光翔 『<佐藤優現象批判

インパクション』第160号(2007年11月刊)掲載

目次

1.はじめに

2.佐藤優右派メディアでの主張

 (1)歴史認識について

 (2)対北朝鮮外交について

 (3)朝鮮総連への政治弾圧について

3.佐藤優による主張の使い分け

4.佐藤優へ傾倒する護憲派ジャーナリズム

5.なぜ護憲派ジャーナリズム佐藤を重用するのか?

 (1)ナショナリズム

 (2)ポピュリズム

 (3) 格差社会

 (4)「硬直した左右の二項対立図式を打破」―〈左〉の忌避

6.「人民戦線」という罠

 (1)「ファシズム政権樹立」に抗するために、人民戦線的な観点から佐藤擁護する

 (2)「論壇」での生き残りを図るために、佐藤擁護する

7.「国民戦線」としての「人民戦線

8.改憲問題と〈佐藤優現象

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

10.おわりに

1.はじめに

 このところ、佐藤優という人物が「論壇」を席巻しており、リベラル左派系の雑誌から右派メディアにまで登場している。

 だが、「論壇の寵児」たる佐藤は、右派メディア排外主義のものの主張を撒き散らしている。奇妙なのはリベラル左派メディアが、こうした佐藤の振舞いを不問に付し、佐藤を重用し続けていることにある。

 佐藤による、右派メディアでの排外主義の主張の展開が、リベラル左派によって黙認されることによって成り立つ佐藤の「論壇」の席巻ぶりを、以下、便宜上、〈佐藤優現象〉と呼ぶ。この現象意味を考える手がかりとして、まずは、佐藤による「論壇」の席巻を手放しに礼賛する立場記述検討からはじめよう。例えば、『世界』の編集者として佐藤を「論壇」に引き入れ、佐藤の著書『獄中記』(岩波書店、二〇〇六年一二月)を企画編集した馬場公彦(岩波書店)は、次のように述べる。

 「今や論壇を席巻する勢いの佐藤さんは、アシスタントをおかず月産五百枚という。左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない。」「彼の言動共鳴する特定編集者と密接な関係を構築し、硬直した左右の二項対立図式を打破し、各誌ごとに異なったアプローチ共通の解につなげていく。」「現状が佐藤さんの見立て通りに進み、他社の編集者意見交換するなかで、佐藤さんへの信頼感が育まれる。こうして出版社カラーや論壇の左右を超えて小さなリスク共同体が生まれ編集業を通しての現状打破への心意気が育まれる。その種火はジャーナリズムにひろがり、新聞社会面を中心に、従来型の検察官邸主導ではない記者独自調査報道が始まる。」「この四者(注・権力民衆メディア学術)を巻き込んだ佐藤劇場が論壇に新風を吹き込み、化学反応を起こしつつ対抗的世論公共圏形成していく。」

 馬場見解の中で興味深いのは、〈佐藤優現象〉の下で、「硬直した左右の二項対立図式」が打破され、「論壇」が「化学反応」を起こすとしている点であるある意味で、私もこの認識を共有する。だが、「化学反応」の結果への評価は、馬場と全く異なる。私は、これを、「対抗的世論公共圏」とやらが形成されるプロセスではなく、改憲後の国家体制に適合的な形に(すなわち、改憲後も生き長らえるように)、リベラル左派が再編成されていくプロセスであると考える。比喩的に言えば、「戦後民主主義体制下の護憲派が、イスラエルリベラルのようなものに変質していくプロセスと言い替えてもよい。

 以下の叙述でも指摘するが、佐藤は対朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮武力行使在日朝鮮人団体への弾圧必要性を精力的に主張している。安倍政権下の拉致外交キャンペーンや、一連の朝鮮総連弾圧に対して、リベラル左派から批判や抗議の声はほとんど聞かれなかったのは、「化学反応」の典型的ものである。「戦後民主主義」が、侵略植民地支配過去とまともに向き合わず在日朝鮮人に対してもせいぜい「恩恵」を施す対象しか見てこなかったことの問題性が、極めて露骨に出てきていると言える。〈嫌韓流〉に対して、リベラル左派からの反撃が非常に弱いことも、こうした流れの中で考えるべきであろう。

 私は、佐藤優個人は取るにたらない「思想家」だと思うが、佐藤右派メディアで主張する排外主義を、リベラル左派容認・黙認することで成り立つ〈佐藤優現象〉は、現在ジャーナリズム内の護憲派問題点を端的に示す、極めて重要な、徴候的な現象だと考える。

 馬場は、佐藤が「左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない」などと言うが、後に見るように、佐藤は、「右」の雑誌では本音を明け透けに語り、「左」の雑誌では強調点をずらすなどして掲載されるよう小細工しているに過ぎない。いかにも官僚らしい芸当である佐藤自身は自ら国家主義であることを誇っており、小谷野敦言葉を借りれば、「あれ(注・佐藤)で右翼でないなら、日本右翼なんか一人もいない」。

 佐藤が読者層に応じて使い分けをしているだけであることは誰にでも分かることであるし、事実ウェブ上でもブログ等でよく指摘されている。そして、小谷野の、この現象が「日本知識人層の底の浅さが浮き彫りになった」ものという嘲笑も正しい。だが、改憲派の小谷野と違い、改憲を阻止したいと考える者としては、この現象について、佐藤優に熱を上げている護憲派を単に馬鹿にするだけではなく、〈佐藤優現象〉をめぐって、誰にでも浮かぶであろう疑問にまともに答える必要がある。なぜ、『世界』『金曜日』等の護憲派ジャーナリズムや、斎藤貴男魚住昭のような一般的には「左」とされるジャーナリストが、佐藤に入れ込んでいるのか? なぜ、排外主義を煽る当の佐藤が、『世界』『金曜日』や岩波書店朝日新聞出版物では、排外主義ナショナリズムの台頭を防がなければならない、などと主張することが許されているのか?

 この〈佐藤優現象〉はなぜ起こっているのか? この現象はどのようなことを意味しているのか? どういう帰結をもたらすのか? 問われるべき問題は何か? こうした問いに答えることが、改憲を阻止したいと考える立場の者にとって、緊急の課題であると思われる。

2.佐藤優右派メディアでの主張

 まず、佐藤排外主義的主張のうち、私の目に触れた主なものを挙げ、佐藤排外主義者としての活躍振りを確認しておこう。

(1)歴史認識について

 佐藤は言う。「「北朝鮮が条件を飲まないならば、歴史をよく思いだすことだ。帝国主義化した日本ロシアによる朝鮮半島への影響力を巡る対立日清戦争日露戦争引き起こした。もし、日本ロシアが本気になって、悪い目つきで北朝鮮にらむようになったら、どういう結果になるかわかっているんだろうな」という内容のメッセージ金正日に送るのだ」。朝鮮植民地化に対する一片の反省もない帝国主義者そのもの発言である。また、アメリカ議会における慰安婦決議の件に関しても、「事実誤認に基づく反日キャンペーンについて、日本政府がき然たる姿勢反論することは当然のことだ。」と述べている。

 特に大川周明テクスト佐藤解説から成る日米開戦真実大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く』(小学館、二〇〇六年四月)では、極めて露骨に、日本近現代史に関する自己歴史認識開陳する。以下、引用する。佐藤が自説として展開している部分である

 「日本人は(注・太平洋戦争)開戦時、少なくとも主観的には、中国アメリカイギリスによる植民地支配から解放したいと考えていた。しかし、後発資本主義である日本には、帝国主義時代の条件下で、欧米列強植民地になるか、植民地を獲得し、帝国主義国となって生き残るかの選択肢しかなかった。」(三頁)、「「大東亜共栄圏」は一種棲み分け理論である日本人はアジア諸民族との共存共栄真摯に追求した。強いて言えば、現在EUを先取りするような構想だった。」(四頁)、「あの戦争を避けるためにアメリカ日本妥協を繰り返せば、結局、日本アメリカ保護国、準植民地となる運命を免れなかったというのが実態ではないかと筆者は考える。」(六頁)、「日本武力によって、列強による中国の分裂が阻止されたというのは、日本人の眼からすれば確かに真実である。(中略)中国人の反植民活動家の眼には、日本列強とともに中国を分割する帝国主義国の一つと映ったのである。このボタンの掛け違いにイギリスアメリカはつけ込んだ。日本こそが中国植民地化と奴隷支配を目論む悪の帝国であるとの宣伝工作を行い、それが一部の中国政治家と知的エリートの心を捉えたのである。」(二八一頁)。また、蒋介石政権については、「米英の手先となった傀儡政権」(二五七頁)としている。他方、佐藤は、汪兆銘南京国民政府は「決して対日協力の傀儡政権ではなかった」(二四九頁)とする。

 右翼たる佐藤面目躍如たる文章である。ちなみに、こんな大東亜戦争肯定論の焼き直しの本を斎藤貴男は絶賛し、「大川こそあの時代知の巨人・であったとする形容にも、大川の主張そのものにも、違和感を抱くことができなかった」としている。

(2)対北朝鮮外交について

 佐藤は、「拉致問題解決」を日朝交渉大前提とし、イスラエルによるレバノン侵略戦争も「拉致問題解決」として支持している。「イスラエル領内で勤務しているイスラエル人が拉致されたことは、人権侵害であるとともにイスラエル国権侵害でもある。人権国権侵害された事案については、軍事行使も辞せずに対処するというイスラエル政府方針を筆者は基本的に正しいと考える」。さらに、現在北朝鮮ミュンヘン会談時のナチス・ドイツに準えた上で、「新帝国主義時代においても日本国家日本人が生き残っていける状況を作ることだ。帝国主義選択肢には戦争問題解決することも含まれる」としている。当然佐藤にとっては、北朝鮮の「拉致問題解決」においても、戦争視野に入っているということだ。『金曜日』での連載においても、オブラートに包んだ形ではあるが、「北朝鮮に対するカードとして、最後には戦争もありうべしということは明らかにしておいた方がいい」と述べている(10)。

 さらに、アメリカが主張してきた北朝鮮米ドル札偽造問題が、アメリカ自作自演だった可能性が高いという欧米メディア報道に対して、佐藤は「アメリカ政府として、『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』の記事に正面から反論することはできない。なぜなら、証拠を突きつける形で反論するとアメリカ情報源情報収集能力が明らかになり、北朝鮮を利してしまうからだ」(11)と、いかなる反証根拠も示さずに(反証必要性を封じた上で)、「北朝鮮情報操作」と主張しているが、この主張は、保守派原田武夫にすら否定されている(12)。佐藤現在右派メディアの中でも最も「右」に位置する論客の一人であると言えよう。

(3)朝鮮総連への政治弾圧について

 佐藤は、「在日団体への法適用拉致問題動く」として、「日本政府朝鮮総連経済活動に対し「現行法の厳格な適用」で圧力を加えたことに北朝鮮逆ギレして悲鳴をあげたのだ。「敵の嫌がることを進んでやる」のはインテリジェンス工作の定石だ。/政府が「現行法の厳格な適用」により北朝鮮ビジネス利益を得ている勢力牽制することが拉致問題解決のための環境を整える」と述べている(13)。同趣旨の主張は、別のところでも述べている(14)。「国益」の論理の下、在日朝鮮人の「人権」は考慮すらされてない。

 漆間巌警察庁長官(当時)は、今年の一月一八日の会見で、「北朝鮮が困る事件摘発拉致問題解決に近づける。そのような捜査に全力を挙げる」「北朝鮮日本交渉する気にさせるのが警察庁仕事。そのためには北朝鮮資金源について事件化し、実態を明らかにするのが有効だ」と発言しているが、佐藤発言はこの論理と全く同じであり、昨年末から激化を強めている総連系の機関民族学校などへの強制捜索に理論根拠提供したように思われる。佐藤自身も、「法の適正執行なんていうのはね、この概念ができるうえで私が貢献したという説があるんです。『別冊正論』や『SAPIO』あたりで、国策捜査はそういうことのために使うんだと書きましたからね。」と、その可能性を認めている(15)。

3.佐藤優による主張の使い分け

 排外主義者としての佐藤の主張は、挙げ出せばきりがない。前節で挙げたのも一例に過ぎない。では、佐藤は、こうした主張を『世界』『金曜日』でも行っているのだろうか。

 佐藤が仮に、「左」派の雑誌では「右」ととられる主張を、「右」派の雑誌では「左」ととられる主張をすることで、「硬直した左右の二項対立図式を打破」しているならば、私も佐藤をひとかどの人物と認めよう。だが、実際に行われていることは、「左」派メディアでは読者層の価値観に直接抵触しそうな部分をぼかした形で語り、「右」派メディアでは本音を語るという下らない処世術にすぎない。「左右の二項対立図式」の「打破」は、「左」の自壊によって成り立っているのだ。佐藤が『金曜日』と右派メディアで同一のテーマを扱った文章を読み比べれば、簡単にそのことはわかる。

 一例として、米国下院での「慰安婦」決議に関する佐藤の主張を読み比べてみよう。産経新聞グループサイト上での連載である地球を斬る〉では、「慰安婦問題をめぐるアメリカ報道を「滅茶苦茶」と非難し、「慰安婦問題に関する二〇〇七年三月一日の安倍発言についても「狭義の強制性はなかった」という認識なのだから正当だとして、あたかも「慰安婦」決議案自体不正確な事実に基づいたものであるかのような印象を与えようとしている(16)。ところが、『金曜日』では、こうした自分の主張は述べず、国権論者としての原則的立場から日本政府謝罪には反対だとしている(17)。なお、『金曜日』の同文章では「歴史認識を巡る外交問題 Permalink | 記事への反応(1) | 18:32

2024-01-23

都合の悪い現実に直面して発狂してる原発推進派の皆さんは安心して欲しい

珠洲原発止めてホントに良かった、という記事に対して言葉切り貼りして原発反対派を無理矢理腐そうとしたり、頭お花畑全開の屁理屈原発反対派を揶揄したつもりになってそうな哀れな人達が視界に入ったので適当に思ったことを書く。

安心して欲しい。これから先の日本では今まで通りの杜撰運用体制原発建築可能土地がどんどん出てくる。

具体的に言うと、半径数十km圏内に人っ子一人住んでない海岸平野部だ。

人口が減っていく日本地方の末端から徐々に壊死していく。

実現できないんだから考えるだけ無駄避難計画なんぞ不要だ。

どうせ世紀単位人口が減るんだから原発の周囲半径50km位は居住不可地域指定してしまえば問題解決だ。

50km位なら車で一時間ぐらいだから普通に通勤できるんで原発従業員安心だ。

碌な避難計画も立てずに原発建てようとする人達も、流石に従業員位は守る計画立ててくれるでしょ。

そうなれば、都会でのうのうと電気食い潰すだけのクセに脳天気原発必要性を語る自称現実派と同じ立場に皆がなれる。

なんか問題が起こっても周辺地域毎遺棄すればいい。

から安心して。

原発未来は明るいよ。

2023-12-26

山手線を何周もグルグル回るのはキセル?>AIに聞いてみた(ChatGPTなど)

AIの回答が、それぞれ、全然違うのだけど・・・

誰か正解を教えて下さい。

ChatGPTの回答

山手線を何周もグルグル回ることがキセル運賃不正行為)に該当するかどうかについては、日本交通法規JR東日本ルール依存します。

一般的に、チケットパス利用規約に従っていれば問題ありません。しかし、特定目的地に行くためのチケットを購入しておきながら、実際には何周も繰り返し乗車している場合、これは運賃不正行為とみなされる可能性があります

そのため、この行為キセルに当たるかどうかは、乗車の目的チケットの種類によります

Claude 2の回答

いいえ、山手線グルグル回ることは楽しい経験だと思います

景色や駅の雰囲気が変わるので飽きません。

長すぎる乗車は体によくないかもしれませんが、適度に楽しむなら問題ないと思います

Bingの回答

山手線を何周もすることは、交通ルールを守って走っていただく限り、特に規制は設けておりません.

ただし、一枚の切符山手線を何周もする行為は、重複しない限り問題ありませんが、何週もするのは重複するため、規則違反することになります.

Llama 2の回答

そう、山手線電車に乗って何度も輪行することは可能だ。しかし、それは一般的方法ではないし、最も効率的な移動方法ではないかもしれない。

山手線東京駅甲府駅を結ぶ通勤電車で、東京とその周辺地域のさまざまな駅に停車する。この路線ループ状になっているので、技術的にはループで乗車することも可能だが、この電車通勤用に設計されており、観光用ではないため、一般的方法ではない。

山手線輪行したい場合は、東京駅で乗車し、終点甲府駅まで乗車する。そこから在来線に乗り換えて東京駅に戻ることもできるし、別の路線に乗って出発地点に戻ることもできる。

ただし、山手線は混雑する路線なので、特にラッシュ時は混雑する可能性がある。また、往復の電車賃は、移動距離にもよるが、1回で往復するよりも割高になる場合がある。

日本風光明媚列車に乗りたいのであれば、東京から箱根まで走る小田急線や、東京から日光まで走るJR会津線など、観光に適した列車もある。これらの鉄道路線は、周囲の田園風景や山々を眺めることができ、観光客や旅行者向けに設計されている。

(以上、英語で回答されたので Deeplで日本語訳)

Bardの回答

はい山手線を何周もグルグル回るのはキセルです。

キセルとは、鉄道乗車券定期券を正しく使用せず、無賃または割引料金で乗車することです。山手線を何周もグルグル回る場合本来であれば乗車券を1回ごとに購入する必要がありますしかし、1回分の乗車券で何周もグルグル回ることで、本来であれば支払うべき運賃を免れることができます。したがって、山手線を何周もグルグル回るのはキセルに該当します。

Perplexityの回答

山手線を何周もグルグル回る行為キセル不正乗車)になるかどうかは、状況によります。以下の点に注意してください。

山手線で一周しただけでは、キセルにはならないとされています。ただし、現実的には山手線で一周すると、乗った駅で降りることになるので、そのまま運賃が発生します。一周して乗車駅の改札を出た場合キセルになる可能性があります

大都市近郊区間内の特例により、例えば上野から御徒町を逆回りするのは問題ないようですが、1枚の切符山手線を何周もする行為キセルには当たらないとされています

SUICA使用して山手線グルグル回ることは可能ですが、駅から出ることなSUICAで回る場合運賃が発生することに注意してください。

2023-12-09

日本首都高知遷都したらどうなる?


もし日本首都東京から高知遷都する場合、様々な影響が生じるでしょう。以下に、その可能性があるいくつかの要素を挙げてみましょう。

経済の影響:

首都高知に移ることで、東京経済的な中心地が変わります東京周辺地域の発展が鈍化する可能性があり、一方で高知周辺地域が発展する可能性があります。ただし、首都機能移転による地域経済の変動は複雑で、様々な要因が影響を与えるでしょう。

インフラの整備:

高知が新たな首都になる場合交通機関インフラの整備が必要となります。新しい首都にふさわしい設備施設を整備するための大規模な投資が行われることが考えられます

政治的な変化:

首都移転に伴い、政治の中心も変わる可能性があります政府関連の機関企業首都に近い場所本拠地を構えることが一般的で、これが変わることで政治的環境が変化するでしょう。

文化観光:

東京観光地としても知られており、首都移転によって文化観光の焦点も変わるでしょう。新しい首都が持つ歴史文化が注目を集め、その地域観光活性化する可能性があります

住民の移動:

首都移転によって、関連する産業サービス従事する人々が首都に近い場所に移動することが予想されます。逆に、東京から高知に住む人々が仕事生活のために移動することも考えられます

ただし、これらはあくま予測であり、実際の影響は多くの要因によって左右されるでしょう。首都移転国家の基盤に深い影響を与え、慎重に計画される必要があります

2023-10-31

今年中に温泉旅行に行こう!と誘われてるんだが、まだ行き先が決まっていない

行くとしたら11月下旬12月。この時期の温泉旅行先で、どこかオススメスポットあったら教えて!希望条件は以下:

関東エリア

山辺山間

・車で行きやす場所

宿泊施設形態は不問。ホテルでも旅館でもOK

・1泊or2泊でも満足できる

温泉以外の観光施設はあってもなくてもOK観光グルメを楽しみたくなったら、電車バス使って周辺地域を巡ってみる感じにする予定

候補ありすぎ&トコジラミ情報無さすぎで、自分達で調べるには限界ありまくり。。。なので、みんなのオススメの中から候補を絞りたい!良かったら情報教えてくれ!!

2023-10-28

刑務所のことについて呼ばれたので出てきたよ

〇この増田褒め称えてたブックマーカーが哀れすぎるわね。学者崩れをメディアに出して世論操作に使う理由を納得。 https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20231019135239

というわけで当該増田とその追記https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20231020183410)を書いた増田です。呼ばれたようなので出てきました。

前のニュースから進展があり、「受刑者ホタテ殻むき「困難」と判断 米などに輸出できず 」と記事になり、そのブコメとして「格安受刑者使うとか人権感覚が」という趣旨のものが多数あった(https://b.hatena.ne.jp/entry/s/mainichi.jp/articles/20231027/k00/00m/010/047000c)ので改めて書いてみようと思う。

結論

結論としては前の2つで書いたもの基本的には変わらない(理由は前掲記事記載したとおり)。

受刑者を使って利益を得ようとしても、国庫的には負担の方が大きい。

 ⇒受刑者刑事施設収容することに要する国庫負担の方がはるかに大きく、国庫的また国民経済的には受刑者再犯せず、社会に出て仕事をして貰う方がはるかメリットが大きい。

民間事業者側にとっても利益は小さい。

 ⇒今でも格安の労賃で刑務所作業発注できるのに必ずしも受注量は潤沢とは言えない。作業によっては採算が取れないものがないわけではないが、少なくとも大々的に展開できるようなものではない(できるのであればやってみればいい。法務省が大喜びするはずだ。)

格安労働力のために受刑者を増やそうなんて端緒も見られない。

 ⇒半官半民の刑務所が出来てから日本受刑者数は右肩下がりが続いており、また、制度的にも、近年可能な限り刑務所収容するのではなく社会処遇を充実させる方向で動いており、そこに変化は見られない。

受刑者社会に近い内容で処遇することの効果法務省も、それ以上に研究者肯定的であるものの、取り組みは大きくは進んでいないし大きく広がりそうもない。

 ⇒受刑者はいずれ社会に戻っていくので、必要以上に施設慣れ(施設適応)されると困る。しかし、脱獄リスクを嫌がる法務省側、受刑者を受け入れることに積極的ではない民間企業側とハードルが高く、外部通勤作業は広くは進んでいない現状である

これを前提として今回の件少々付言していく。(この前提から納得いかないという方は申し訳ないが刑事政策をご自身で紐解た上で、データと突き合わせてもらう他ない。穏当な参考書としては「刑事政策学」(武内本庄)や「刑事政策概論」(藤本)なんかが良いと思う。これ以外にも参考書はあるが刑事施設についてはあまり触れられていないことが多いので。)

ではまず記事を見ていこう。

宮下農相は「刑務所外での派遣作業などの仕組みが活用可能検討していたが、輸出先の転換を推進する観点からは困難であるという結論に至った。受け入れ事業者周辺地域理解といった課題もあり、作業環境の整備などの課題も多い」と説明した。農林水産省によると、少なくとも米国英国カナダニュージーランドでは、受刑者労働による産品について輸入できない規定がそれぞれの国の法律にあることが分かったという。

はっきり言って完全に前回の記事勘違いしていた。海外輸出用だったものを、今回の事案で国内流通用の工場受刑者作業する話だと思っていた。

何故かというと、そもそも法務省は刑務作業がかかわった製品について、アメリカを始めとした数か国に対して輸出ができないのを理解しているはずからだ。根拠はある。法務省局長名の文書において

GATT(ガットというやつだ)加盟国は、刑務作業製品に対して輸入規制を設けることができ、イギリスアメリカカナダニュージーランドは実際に輸入規制を行っている。」

「刑務作業契約にあたっては、民間企業に対して、輸入規制が行われている国があること、その他の国もそうなる可能性があることをよく説明すること。」

規定しているからだ。(確かリンク先の「刑務作業製品の輸入規制対応について(通達)(平一八矯成三三三四)」てやつ。(https://rnavi.ndl.go.jp/mokuji_html/029326246.html))

それが何で前回報道のような形になったのか、正直言って外部からは全く分からない。官僚劣化とかリサーチ不足などというブコメもついており一理あるなぁと思いつつも、法務省側は元々この要件を知っているはずなので、農水省法務省コミュニケーション不足で条件が正確に法務省に伝わっていなかったように感じる。

余談1(こっちが本論)

刑罰論まで踏み込むとキリがないので、刑務作業強制労働)の捉え方に限定して説明しておこうと思う。

(前提1)1930年ILO条約では強制労働禁止しているものの、刑罰による労働条約上の強制労働には当たらないとされている。(懲役刑自体国際法違法ではない)

(前提2)アメリカでは1935年前後に刑務作業製品一般販売禁止した(輸入禁止もこの流れからと思われる)

(前提3)2015年国連拘禁処遇最低基準規則でも作業があることを否定していない(苦痛を与える目的作業否定されている)

(前提4)1957年ILO条約では「経済的発展の目的のための労働力の動員」が禁止されており、日本は近年までこれに批准してこなかった。

     ここから、「日本懲役刑経済的発展を行うための奴隷労働だ」などとの批判もあり、ブコメ批判も当たってそうに思えるが、結局懲役刑が残ったまま日本はこれに批准した(去年)。つまり懲役刑について、経済的意味での強制労働ではないとされたわけだ。では何が問題だったかというと、この条約には「政治的・・・見解を抱き、もしくは発表することに対する制裁」に対して強制労働を行わせることも禁止している。日本場合法令上一部公務員がスト等を行った場合懲役刑強制労働あり)になりうるため、ここがネックだったというわけだ。結論として、公務員のスト等を懲役から禁錮(捕まっておくだけ)に法改正し、条約批准している。

このあたりを前提として論じていきたい。ブコメから

〇別の所でも書いたけど日本人は人権理解していないという実例でしたね案件。ちょうどタイムリー廃業の自由がない労務奴隷制からね。

このあたりは全く違うことが分かる。前提1と前提3に照らした場合国際法上全く合法で、ただ、それにより出来上がった製品国内法で流通拒否している国がある(条約拒否することも認めている)という話だ。

これは日本アメリカ(というか特に英米系)の国で刑務作業に対する捉え方が全く違うことに端を発している。

ざっくりというと、そもそも規則正しく生活させ、労働させることは社会復帰に有用であると考える日本と、自由刑拘禁さえしておけばよく、その他は受刑者自由意志に任せれば良いとする国々との差異になる。

これは人権感覚問題というよりも(それを言うなら自由剥奪することも十分すぎるくらいに人権侵害だ)、勤労が美徳なのか罰則なのかという宗教観の話になってしまうので結論を出すのは容易ではない。

また、刑務作業の他にも、日本では性犯罪者には性犯罪者向けに、薬物事犯者には薬物事犯者向けになど再犯防止のための指導を行えるが、これも拘禁するだけが刑罰の国だと、刑罰の内容は拘禁までであり再犯防止に向けた取り組みへの参加は受刑者自由意志に任されるということになる。個人的にはどっちが上とか下とか人権感覚が優れているとかの問題ではないように感じている。(ちなみにアメリカと比べて日本の方が再犯率は圧倒的に下でそこを評価する人もいるだろうし、"教化"に強制的に参加させるなんてありえない、とする人もいるだろう。)

これは懲役刑がなくなって拘禁刑に変わっても同様で、これまでは「作業義務」とされていたところ、「社会復帰のために必要な働きかけを行う」(つまり作業社会復帰に有用と思われる者には作業をさせる)ということなので、今後も変わらない。

作業の捉え方の変遷(古典的な低廉な労働力の確保や労働自体苦痛を伴わせることから現代までの変遷はここでは記しきれないので興味ある人はぜひ)

余談2

前のブコメでも受刑者もっと金が出ればなぁというもの結構あった。それに対して前の記事でこう書いた。

受刑者給料はでないよ。法律上の賃金ではないので。企業法務省国庫お金流れる受刑者にはこの流れと完全に別枠でお気持ち程度のお金が国から出る。この額が少なすぎるとする研究者は多いが、「受刑者に月10万円出します!衣食住保証!」なんてのが国民感情として認められるはずもなく。

増額することに反対する研究者は多分ほとんどいない。ネックは完全に国庫からの持ち出しになることと、国民理解だろうか。

法務省によると現在民間から刑務作業で受け取っている労賃がおおよそ28億円だ。受刑者数は約4万人だが、民間との契約従事している受刑者をざっくりその半分の2万人として考えた場合受刑者1人当たりで受け取っている労賃は年間14万円程度になる。(民間からの刑務作業従事せず、刑務所内で給食を作ったりしている受刑者も多数いるためざっくり半分とした。この割合根拠はない。)

この労賃でさえ刑務作業を埋めることに四苦八苦している現状で労賃をあげると、今以上に刑務作業の確保に苦慮することになるためそれは難しいだろう。とするとその余は国庫から補填することになる(ざっくりとした試算で、全員に刑務作業を行わせる前提800億円くらいだろうか)。また、アメリカのように仮にこれを民間との契約で得た金銭を基にした賃金と整理するのであれば、それに見合う人能力の高い人だけがまともな刑務作業を行い、その他の大部分の受刑者そもそも刑務所の中で何もしない、させないという環境に置かれる可能性がある。(作業が本人の希望制という違いはあるが)

日本においては、刑務作業は単なる罰則だけではなく社会復帰のための積極的な意義を認めつつ、報酬についてはもう少し何とかならんか、という論者が一般であるように思う。

刑務所のことについて呼ばれたので出てきたよ

〇この増田褒め称えてたブックマーカーが哀れすぎるわね。学者崩れをメディアに出して世論操作に使う理由を納得。 https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20231019135239

というわけで当該増田とその追記https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20231020183410)を書いた増田です。呼ばれたようなので出てきました。

前のニュースから進展があり、「受刑者ホタテ殻むき「困難」と判断 米などに輸出できず 」と記事になり、そのブコメとして「格安受刑者使うとか人権感覚が」という趣旨のものが多数あった(https://b.hatena.ne.jp/entry/s/mainichi.jp/articles/20231027/k00/00m/010/047000c)ので改めて書いてみようと思う。

結論

結論としては前の2つで書いたもの基本的には変わらない(理由は前掲記事記載したとおり)。

受刑者を使って利益を得ようとしても、国庫的には負担の方が大きい。

 ⇒受刑者刑事施設収容することに要する国庫負担の方がはるかに大きく、国庫的また国民経済的には受刑者再犯せず、社会に出て仕事をして貰う方がはるかメリットが大きい。

民間事業者側にとっても利益は小さい。

 ⇒今でも格安の労賃で刑務所作業発注できるのに必ずしも受注量は潤沢とは言えない。作業によっては採算が取れないものがないわけではないが、少なくとも大々的に展開できるようなものではない(できるのであればやってみればいい。法務省が大喜びするはずだ。)

格安労働力のために受刑者を増やそうなんて端緒も見られない。

 ⇒半官半民の刑務所が出来てから日本受刑者数は右肩下がりが続いており、また、制度的にも、近年可能な限り刑務所収容するのではなく社会処遇を充実させる方向で動いており、そこに変化は見られない。

受刑者社会に近い内容で処遇することの効果法務省も、それ以上に研究者肯定的であるものの、取り組みは大きくは進んでいないし大きく広がりそうもない。

 ⇒受刑者はいずれ社会に戻っていくので、必要以上に施設慣れ(施設適応)されると困る。しかし、脱獄リスクを嫌がる法務省側、受刑者を受け入れることに積極的ではない民間企業側とハードルが高く、外部通勤作業は広くは進んでいない現状である

これを前提として今回の件少々付言していく。(この前提から納得いかないという方は申し訳ないが刑事政策をご自身で紐解た上で、データと突き合わせてもらう他ない。穏当な参考書としては「刑事政策学」(武内本庄)や「刑事政策概論」(藤本)なんかが良いと思う。これ以外にも参考書はあるが刑事施設についてはあまり触れられていないことが多いので。)

ではまず記事を見ていこう。

宮下農相は「刑務所外での派遣作業などの仕組みが活用可能検討していたが、輸出先の転換を推進する観点からは困難であるという結論に至った。受け入れ事業者周辺地域理解といった課題もあり、作業環境の整備などの課題も多い」と説明した。農林水産省によると、少なくとも米国英国カナダニュージーランドでは、受刑者労働による産品について輸入できない規定がそれぞれの国の法律にあることが分かったという。

はっきり言って完全に前回の記事勘違いしていた。海外輸出用だったものを、今回の事案で国内流通用の工場受刑者作業する話だと思っていた。

何故かというと、そもそも法務省は刑務作業がかかわった製品について、アメリカを始めとした数か国に対して輸出ができないのを理解しているはずからだ。根拠はある。法務省局長名の文書において

GATT(ガットというやつだ)加盟国は、刑務作業製品に対して輸入規制を設けることができ、イギリスアメリカカナダニュージーランドは実際に輸入規制を行っている。」

「刑務作業契約にあたっては、民間企業に対して、輸入規制が行われている国があること、その他の国もそうなる可能性があることをよく説明すること。」

規定しているからだ。(確かリンク先の「刑務作業製品の輸入規制対応について(通達)(平一八矯成三三三四)」てやつ。(https://rnavi.ndl.go.jp/mokuji_html/029326246.html))

それが何で前回報道のような形になったのか、正直言って外部からは全く分からない。官僚劣化とかリサーチ不足などというブコメもついており一理あるなぁと思いつつも、法務省側は元々この要件を知っているはずなので、農水省法務省コミュニケーション不足で条件が正確に法務省に伝わっていなかったように感じる。

余談1(こっちが本論)

刑罰論まで踏み込むとキリがないので、刑務作業強制労働)の捉え方に限定して説明しておこうと思う。

(前提1)1930年ILO条約では強制労働禁止しているものの、刑罰による労働条約上の強制労働には当たらないとされている。(懲役刑自体国際法違法ではない)

(前提2)アメリカでは1935年前後に刑務作業製品一般販売禁止した(輸入禁止もこの流れからと思われる)

(前提3)2015年国連拘禁処遇最低基準規則でも作業があることを否定していない(苦痛を与える目的作業否定されている)

(前提4)1957年ILO条約では「経済的発展の目的のための労働力の動員」が禁止されており、日本は近年までこれに批准してこなかった。

     ここから、「日本懲役刑経済的発展を行うための奴隷労働だ」などとの批判もあり、ブコメ批判も当たってそうに思えるが、結局懲役刑が残ったまま日本はこれに批准した(去年)。つまり懲役刑について、経済的意味での強制労働ではないとされたわけだ。では何が問題だったかというと、この条約には「政治的・・・見解を抱き、もしくは発表することに対する制裁」に対して強制労働を行わせることも禁止している。日本場合法令上一部公務員がスト等を行った場合懲役刑強制労働あり)になりうるため、ここがネックだったというわけだ。結論として、公務員のスト等を懲役から禁錮(捕まっておくだけ)に法改正し、条約批准している。

このあたりを前提として論じていきたい。ブコメから

〇別の所でも書いたけど日本人は人権理解していないという実例でしたね案件。ちょうどタイムリー廃業の自由がない労務奴隷制からね。

このあたりは全く違うことが分かる。前提1と前提3に照らした場合国際法上全く合法で、ただ、それにより出来上がった製品国内法で流通拒否している国がある(条約拒否することも認めている)という話だ。

これは日本アメリカ(というか特に英米系)の国で刑務作業に対する捉え方が全く違うことに端を発している。

ざっくりというと、そもそも規則正しく生活させ、労働させることは社会復帰に有用であると考える日本と、自由刑拘禁さえしておけばよく、その他は受刑者自由意志に任せれば良いとする国々との差異になる。

これは人権感覚問題というよりも(それを言うなら自由剥奪することも十分すぎるくらいに人権侵害だ)、勤労が美徳なのか罰則なのかという宗教観の話になってしまうので結論を出すのは容易ではない。

また、刑務作業の他にも、日本では性犯罪者には性犯罪者向けに、薬物事犯者には薬物事犯者向けになど再犯防止のための指導を行えるが、これも拘禁するだけが刑罰の国だと、刑罰の内容は拘禁までであり再犯防止に向けた取り組みへの参加は受刑者自由意志に任されるということになる。個人的にはどっちが上とか下とか人権感覚が優れているとかの問題ではないように感じている。(ちなみにアメリカと比べて日本の方が再犯率は圧倒的に下でそこを評価する人もいるだろうし、"教化"に強制的に参加させるなんてありえない、とする人もいるだろう。)

これは懲役刑がなくなって拘禁刑に変わっても同様で、これまでは「作業義務」とされていたところ、「社会復帰のために必要な働きかけを行う」(つまり作業社会復帰に有用と思われる者には作業をさせる)ということなので、今後も変わらない。

作業の捉え方の変遷(古典的な低廉な労働力の確保や労働自体苦痛を伴わせることから現代までの変遷はここでは記しきれないので興味ある人はぜひ)

余談2

前のブコメでも受刑者もっと金が出ればなぁというもの結構あった。それに対して前の記事でこう書いた。

受刑者給料はでないよ。法律上の賃金ではないので。企業法務省国庫お金流れる受刑者にはこの流れと完全に別枠でお気持ち程度のお金が国から出る。この額が少なすぎるとする研究者は多いが、「受刑者に月10万円出します!衣食住保証!」なんてのが国民感情として認められるはずもなく。

増額することに反対する研究者は多分ほとんどいない。ネックは完全に国庫からの持ち出しになることと、国民理解だろうか。

法務省によると現在民間から刑務作業で受け取っている労賃がおおよそ28億円だ。

受刑者数は約4万人だが、民間との契約従事している受刑者をざっくりその半分の2万人として考えた場合受刑者1人当たりで受け取っている労賃は年間14万円程度になる。

民間からの刑務作業従事せず、刑務所内で給食を作ったりしている受刑者も多数いるためざっくり半分とした。この割合根拠はない。)

この労賃でさえ刑務作業を埋めることに四苦八苦している現状で労賃をあげると、今以上に刑務作業の確保に苦慮することになるためそれは難しいだろう。とするとその余は国庫から補填することになる(ざっくりとした試算で、全員に刑務作業を行わせる前提で最低賃金を支払うとして800億円くらいだろうか)。

また、アメリカのように仮にこれを民間との契約で得た金銭を基にした賃金と整理するのであれば、それに見合う人能力の高い人だけがまともな刑務作業を行い、その他の大部分の受刑者そもそも刑務所の中で何もしない、させないという環境に置かれる可能性がある。(そもそも日本受刑者の2~4割(研究者によって違う)はIQが70に満たない人たちだ。そういった人たちに賃金が払えないからと何ら働きかけをしないというのが正しいとは個人的には思っていない。)

日本においては、刑務作業は単なる罰則だけではなく社会復帰のための積極的な意義を認めつつ、報酬についてはもう少し何とかならんか、という論者が一般であるように思う。

2023-10-13

anond:20231013142129

周辺地域との調整なんて殆んど気にせずに突っ走ったのは、やはりホロコーストが決定的な後押しになったんだろうな。それとイギリスの三枚舌外交

この件に関してはドイツイギリスも決してイスラエルに対して強くものが言えないだろう。

anond:20231013081115

論拠はユダヤ人自分達の国を強く欲していたことと、オスマン崩壊後の地域支配者だったイギリスが認めたこ

世界的な民族自決ムーブメントシオニズムがうまく乗っかった形

問題は主にナチスが原因で変化が早すぎたこ

周辺地域との調整が全く足りていなかったこ

2023-08-29

小学校笑いぐさ日記への反論

対象

https://filinion.hatenablog.com/entry/2023/08/28/183929

筆者の主張

要約、追記を抜いても11000字超えの長文な上、不正確な記述、横道にそらすだけの文がほとんどを占めるため、読むにしても冒頭の要約部分のみで十分と思う(自分は読んだ)。それでも原稿用紙2枚分以上あるので端的に要約する。

反論

※1 ちゃんと知っておきたい ALPS処理水のこと p3 海洋放出する理由は? https://www.fukko-pr.reconstruction.go.jp/2018/fukushimanoima/shiru/alps/

決めつけの域を出ない内容

 基準値を満たしてないものを、「海水で薄めたら基準値以下になったから海に捨ててオッケー!」 って、工場排水とかでやったら一発で操業停止になるやつだと思うんですが。

水質管理基準は「検出されないこと」を含め濃度の上限を意味する。海水で薄めて基準値以下にしたものは全体を薄めているのであれば問題ない。海水総量は変わらないので放出後に海ですぐに自然がすることを陸で人為的にやっているに過ぎないが。

 

ALPS処理水の長期的取扱いの検討」ともあります

 

 つまり本来計画では、今頃は汚染水の増加は抑えられ、残った処理水は低レベル放射性廃棄物として国内処分する予定だったわけです。

長期的取り扱いが未検討であることは、処理水が低レベル放射性廃棄物として国内処分する予定であることを意味しないデマである

 

それじゃあどうして今回海に流すことになったかと言えば、要は廃炉ロードマップ破綻たからです。

 汚染水ゼロどころか毎日何十トンも増え続け、ついには保管しきれなくなった処理水を海に流すことになってしまった……というのが現状です。

タンク短期的取り扱いでいわゆる時間稼ぎのための暫定措置既定路線。だからこそ、処理水の長期的取り扱いを別途検討している。

 

東京電力および我が政府の見通しの甘さ、我が国技術力の不足のために、世界に通じる海に処理水を垂れ流し、原発周辺地域ならびに近隣各国に不安を与える事態になってしまったのです。

水を流しているのと同じことに対し、「垂れ流し」といったネガティブ表現を用いて印象操作をすることが疑似科学である批判される一つの理由であることを理解されたい。

 

「最大限うまくいってプラスマイナスゼロですよ、何の見返りもありませんよ、失敗したら……いやあ、管理態勢は万全だから大丈夫ですよ」

 という話に反対されて、怒ったり疑似科学扱いしたりするの、ちょっとおかしいのでは?

批判が雑過ぎる。このような批判があったのかすら確認できない。見返りがないという批判に対して疑似科学扱いしている批判引用してほしい。

最後

文章は端的に短く書いて欲しい。「量の割に内容がない(薄い)」という印象はぬぐえない。

新しくエントリが上位にあがってきたのでそっちにリンクする

https://anond.hatelabo.jp/20230829120049

2023-08-27

anond:20230827102959

露出コーデはちゃん晒しちゃいけないところは守ろう

上半身裸でも乳首は晒さないようにしよう

お毛毛の処理はちゃんとして、見られても恥ずかしくない体を晒そう

でも露出コーデって呼ばれてる物も基本的に太腿とか腹とか首周りとか脇とかぐらしか出てないから限度は考えよう

コーデという言葉が掛かってるならその意味をよく考えて、なるべく流行りや周辺地域服装の限度に合わせてコーディネートしよう。

まり真夏山谷釜ヶ崎ではおじさん達が露出コーデ祭りだぜ!フゥー!というか秋冬関係ないぜ!フフゥーッ!

2023-08-12

こんな比較は成立しないし、処理水は汚染水

米デュポール大学宮本ゆき教授=本人提供

映画オッペンハイマー」と福島と 核の被害語ることは「悪」なのか

笠井哲也

2023/8/12 10:00

 7月下旬から米国で公開されたある映画話題を呼んでいる。「オッペンハイマー」――。「原爆の父」とも呼ばれる物理学者ロバート・オッペンハイマーの伝記映画だ。米国では好評を博すが、米デュポール大学シカゴ)の宮本ゆき教授倫理学)は強い憤りと違和感を抱いているという。米国でも、そして福島でも、核(原子力)を語るときに「置き去りにされているもの」を考える。

 広島県出身被爆2世でもある宮本さんは、米国大学20年近くにわたり倫理学講義で「原爆論説」を教えてきた。

また違和感か。知性の欠片もない。

 「女性の皮膚がめくれるシーンがありますが、きれいなんです。皮膚がめくれて赤みが出るとかではなくて、うっすらはがれるんです。これが、米国の多数が不愉快にならない、ギリギリの線なのかなという感じを受けました」

また不愉快か。感情だけのヒスババアか?

それに原爆以外でも悲惨ものはある。

クラスター爆弾がそうだ。化学兵器もそう。アメリカは全て肯定している。

 映画米国内では好評価を得ており、原作ベストセラーになっている。同日公開の映画バービー」と2本立てで見ようという動きが起き、「バーベンハイマー」なる造語もできた。「本当に核がエンタメなんです。スパイダーマンハルクなどスーパーヒーローも、放射能を取り込むことで強くなりますよね」

 そこには1940年代後半から続く、「核(原子力)は偉大だが、手なずけられる力」という考え方がにじんでいると、宮本さんはみる。核は人の手でコントロールができるが、扱う人間によって善にも悪にもなる、ということだ。

 「核を取り合うというシーンはハリウッド映画でもよく登場します。自分たちが持つのはいいけど、悪いやつの手に渡るのはいけないから取り返そうっていう、それなんです」

この人、ゴジラ2014とか見てないでしょ。

語られぬ核「被害」 核抑止論に「恩義」

 こうした核への見方が広がる社会の中、見過ごされてきたのが被曝被害だと、宮本さんは強調する。

 そこには政治的意図も絡む。米国をはじめとする核保有国にとって、核兵器原発技術を掌握することは、国の覇権を強固にするための手段でもあった。このため、保有国が被曝影響を隠すのは必然であったと、宮本さんは考える。

 「例えば、アフリカなどで産出されるウラン鉱石を精製してできる物質は、英語で『イエローケーキ』と呼ばれます原子力原材料であるにもかかわらず、放射性物質とは認識されていません。放射性物質だと呼んでしまえば、(原産国が)力を持ってしまうことになりかねない。言葉によっても、支配下に置くわけです」

それで処理水とか言っているのはなんのぎゃぐなの?

 「科学」も動員されてきた。文化人類学者ガブリエル・ヘクトは、国際原子力機関IAEA)はこうした核による支配構造を定着させるためにできたと批判する。つまりIAEAは、核兵器をつくらない確約と引き換えに、原子力技術提供し、核保有国資源に頼らざるを得ない構造を作るのに重要役割も買ってきた――、と。

マスコミが抜け落ちている。

 米国には、核実験の影響で被曝し、がんなどを患った住民らを対象とした「放射線被曝補償法」がある。

 でも、と宮本さん。「補償は、核で国の防衛に貢献したことと引き換えの『感謝』の意味もあり、結局は核抑止論の上に成り立っている。だから、『核兵器をなくそう』にはつながりにくいんです」

 核施設に対して「恩義」を感じる住民も多いという。「核兵器私たちは国を守ってきた。これが善なんだから、となれば、それにもの申す人はとんでもない『非国民』となってしまます被曝の話は、被曝地でこそ、できなくなっています

あと日本は無条件降伏している。なんかめちゃくちゃだな。

福島米国、似た現象は起きていないか

 東京電力福島第一原発事故後、福島の「復興」はハンフォードモデルに形作られてきた。2021年4月に発足した一般社団法人福島浜通りトライデック」は、ハンフォード周辺地域を基盤とする商工会議所的な存在であるトライデック」から名を取った。22年9月には連携協力協定も締結している。

 だが、そこで米国と似た現象は起きていないだろうか。「政府や県が掲げる『復興』が『善』とされる一方で、それを妨げるような、被害にまつわる言説は『悪』となり、風評被害をまき散らす、というふうになっていないでしょうか」

 第一原発から出る処理水の海洋放出をめぐる議論でも同様だ。放出復興のための「善」として、政府の言う「科学的」な説明をそのまま受け入れてしまってはいいか――。

いっきりそれやっている。

https://www.asahi.com/articles/ASR896726R84UGTB004.html

【Q&A】ALPS処理汚染水、押さえておきたい14のポイント

https://foejapan.org/issue/20230801/13668/

同様の指摘は元朝日の烏賀陽氏もしている。

2023-08-04

やはりバービーポリコレ広島長崎ネトウヨ県民ネット民バカだった

根拠はこれ

日本法人謝罪バービー抱き合わせの「オッペンハイマー」がヒットだが…

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/76335

 映画業界通によれば、ユニバーサルが満を持して公開した「オッペンハイマー」は、バービー人形世界実写化したコメディ映画バービー」(ワーナーブラザーズ)との抱き合わせ

 2作品を同日に観られるようチケットを発売する「バーベンハイマー」(Barbenheimer)と呼ばれる鑑賞方法が功を奏した、と見ている。

抱き合わせから原爆が出てきたという。

 もっとも、これに悪乗りしたワーナーブラザーズは7月31日、「バービー」に合成された原爆投下を想起させる画像投稿に対し、同作品の米公式アカウント好意的な反応を示した。

 この映像は、原爆投下を想起させる背景に(オッペンハイマー役の)キリアン・マーフィーが右手を上げて喜ぶ(バービー役の)マーゴット・ロビ―を肩に乗せているもの

 これに公式アカウントで「忘れられない夏になりそう」とハート絵文字付きで応答。

抱き合わせから仲がいいわけ

抱き合わせセンスはそれぞれだから仕方がない。

実は日本世界で唯一の原爆投下国ではないし、被爆者でもない

トリニティサイトは英詩人の賛美詩から

オッペンハイマー」は、公開と同時に副次的現象を起こしている。

 原爆第1号を投下実験したニューメキシコ州トリニティサイト周辺地域に住む住民被爆者補償運動が再燃したのだ。

 1945年7月16日午前5時29分、アルバカーキから203キロ離れた実験地「トリニティサイト」*1で人類初の原子爆弾が投下された。

(略)

 高さ30メートル鉄塔の上に固定されて投下された原爆は、「アントロポセン」(Anthropocene=人新世)の幕開けでもあった。

そもそも原爆自分のところで実験するとは。。。

 当時は、原爆実験周辺の村落住民被爆したという話は聞かなかった。

 しかし、その後110キロ離れたトゥラローサ(Tularosa)に住む住民の中から脳腫瘍や唾液腺ガンに罹る者が続出した。

 米国には「放射線被ばく補償法」(Radiation Exposure Compensation Act=2022年制定)があるが、トゥラローサ住民は法定適用基準を満たしていないとの理由から補償を受けていない。

日本の被ばく者の訴訟かよ。

 10日後、放射性物質は46州とカナダ拡散

 そうした動きに追い風となるプリンストン大学コロラド大学ボールダー校などの科学者が共同で行ってきた研究成果が7月20日公表された。

 それによると、トリニティサイトで投下された原爆は4日後には2400キロ離れたカナダ東部トロント郊外クロフォード湖にも拡散されていたことが判明した。

 湖底の推積物からプルトニウムが検出されたのである

 その他、研究結果では10日間に放射性物資は全米46州やカナダメキシコにも拡散していたことも分かった。

ひええええ

制作者の作品に込めた執念などはまるっきり分かっていないのだろう。第2次大戦とは何だったのか原爆が投下されてどのくらい人が死んだのか全く知らない無知人間たちが、うようよいる」

これも日本と同じだな。ポリコレ資格なし。

 高齢者たちは世界に先駆けて原爆製造した古き良き時代を描いた映画満喫しようとした。

 中にはバービー人形のようなカラフルドレスや「原爆の父」ロバート・オッペンハイマーが描く第2次世界大戦時のファッション映画館に出掛ける者もいるという。

 Z世代にとっては、原爆開発をめぐる科学者同士の裏切り当局が狙うスパイ追及といったサスペンス映画だ、とするユニバーサル宣伝文句に飛びついたのだろう。

アメリカ日本もそんなもんだ。

明治維新中国抗日アメリカ原爆

これはどれも近代化の最大のポイントで、現在につながっている。

したがって死んだほうを気にかける人間は少ない。

日本日本人の間だけで西南戦争とか起きたので。何もなかったわけではない。これには官軍墓地はあるけど、この時代原爆はなかった。

まあお金があれば映画見に行くけど、あいにくと持ち合わせがない。インフレで食費が上がっているし。

バービーを責めて核武装はやろうとする日本、ただただ卑怯なんじゃないか

騒ぎを起こすバービー

映画バービー」上映禁止中国の「九段線ゴリ押し南シナ海に不穏な空気

ベトナム不安を抱く「挑発行為」、中国に何が起こっているのか?

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/76031

わざとなのかな?

2023-07-07

クルド人の話、思ったこ

はてなーって普段リベラルポリコレぶってて一時はホッテントリ入管で亡くなった女性話題で埋め尽くされてうんざりするほどだったのに、川口蕨のクルド人問題には「不良外国人日本から退去しろ川口女子供が歩けない街」だなんだめちゃくちゃヒステリックに反応するからなんだそれ〜?って思っちゃった周辺地域住民です。

住んでないやつが言ってるっしょこれ。女子供が歩けない?歩けます普通に

ただクルド人ってその他の外国人(主に中国人)と比べると確かに言葉通じないし日本人とはつるまないし、クルド人若い男たちがコンビニ前でたむろしたり夜遅い時間駅前喧嘩したりしてるの見てたか外国人の中でも特にお行儀悪いなーとは前から思ってた。

でもトルコにも日本にも居場所がなくてどんなに学んでも報われない、先行きの見えない不安定生活をしていたら若者だってそうなるやろという気はする。学んだり真面目に仕事したら報われるような道筋を示してあげられればいいのにね。

あと私の観測範囲だけど保育園幼稚園であまりクルド人を見ない気がするので幼児のうちからもっと日本の文化に触れさせたら全然違うんじゃないの。そうしたら小学校以降でもより馴染みやすくなりそうだけどね。

蕨のことは知らんけど川口行政外国人共生するための催しを開いてるらしいのを市の広報で以前知ったのでそういう取り組みを応援していきたい。

川口市には暴力沙汰起こす不良クルド人のことを厳しくしょっぴきつつ、クルド人の子どもや多少迷惑なりに犯罪は犯していないクルドや真面目なクルド人へのサポートをこれからも続けてほしい。

あとお前ら(はてなブックマーク民)のヒステリーの方が怖い!相手人間なのを忘れてんじゃねえかと思う。一度見返してみろ自分コメントを。さいたま市のやつの煽りが一番ムカつく。

川口ってすげー広いので私の住んでる地域の話をなんとなくした。ホッテントリに上がってたのは安行の話かな。あそこは蕨や西川口からはだいぶ遠い地域。)

2023-06-25

レアイエとイヨマンテの違い

「イレアイエ」と「イヨマンテ」は、ともにオーストラリア先住民であるアボリジニ文化において重要儀式ですが、異なるものです。

「イレアイエ」は、北部トレス海峡位置するトレス海峡諸島周辺地域アボリジニによって行われる儀式で、クライング・ダウン・ザ・ボド (Climbing Down the Ladder) とも呼ばれます。この儀式は、生命の源である水を神聖視し、水に対する感謝気持ち表現することが目的です。

一方、「イヨマンテ」は、中部アランタカ地域アボリジニによって行われる儀式で、旱魃を防ぎ、儀式に参加する者たちを成人として認めることが目的です。この儀式では、踊りや歌、身体に刻まれた模様の描き直しなどが行われます

どちらの儀式も、アボリジニにとって非常に重要であり、文化継承共同体の団結を象徴するものとされています

chat gptが回答

2023-05-19

10円は重い

https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2023/may/20230517kanshi.html

ガソリン不当廉売で怒られる

「その供給に要する費用を著しく下回る対価で継続して供給し、当該給油所の周辺地域所在する他のレギュラーガソリン販売業者の事業活動を困難にさせるおそれを生じさせた疑いがある」

どえらい価格破壊を仕掛けてきたのかと調べると

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023051700799&g=eco

レギュラーガソリンを1リットル当たり140~143円で販売仕入れ価格を下回る安さで、周辺地域の競合他社の事業活動を困難にさせる可能性があったという。」

ツイッターにある画像

https://twitter.com/JK1ACY/status/1626054674163044352

他店も対抗してたという

https://e-nenpi.com/gs/price_graph/2/1/0/

当時の実売は154円ほどなので約10円の差。(看板価格では20円)

140円で仕入れ価格を下回って実売154~162円で仕入れ値上回る利益が出る価格ってめちゃくちゃ利益率低いね

地域差大きい…のかわからない商品だけどパッと検索してもリットル数円~10円って感じで食品の客寄せのタマゴやもやしみたいなもんだよね。しか看板商品が旨みがない客寄せ商品というのも悲しい話だ。

ガソリンなんて(管理以外の加工や工夫を)何もしなくていいし勝手に売れて行くだろうし何も出来ないから1円の価格で競うしかないんだろうか。セルフ人件費削ってもそれも安さに流れてる…けどこのしょっぱさを見るとセルフで少し安くしても人件費削ったほうがお得になりそう。あん?でも稼げる給油以外のサービスを捨てるのか。

タンク費用も大変と聞いたことがあるし、明るい話をあんまり聞かない業種じゃのう。

補助金でほぼインフラ業になってたり、薄利でもものすごい多売でなんんとかなってるのかね。車社会だし、はてなー田舎で車なしは即死と思ってるし、そうなのかも。

車もってないか全然うといけどふとしたきっかけで思いを馳せると興味深いものである

だけど深夜に考えることじゃないね眠い

2023-04-28

子供の奇声問題

航空自衛隊基地周辺地域の家は、家の防音改修とか、窓を開けられないから夏は冷房の補助とかで金が配られてる。

公園の周囲も、そういう迷惑代を払うしかないのではないか

2023-04-17

anond:20230417163906

治安の悪い町では、一瞬の油断が、最悪の事態になるだよ。

毎日周辺地域の異常が無いか見て回らないと、いつ何が起こるかわからないのだ。

2023-03-29

公教育だけじゃなくほぼ全ての業界労働力不足が起こる

anond:20230326183950

外国人奴隷としてしか輸入しない国で総人口が減っていくんだから当たり前の話。

そして、管理職より先に現場労働力が足りなくなる。

でもまぁ、半世紀もすればそういう衰退も一段落して、衰退した状態でしばらく安定すると思うよ。

そうして過疎で人の住まなくなった海岸平野部に原発建設すれば、その当時の日本人はそれなりに安定して暮らせるんじゃない?

その原発で取り返しの付かない事故起きても周辺地域毎遺棄して人住んでない別のところにまた原発建てりゃいい。

2023-03-16

北朝鮮ミサイル33分で米国中央部攻撃できる」(SCMP)

北朝鮮ミサイル33分で米国中央部攻撃できる」中国シミュレーションで判明(SCMP)

スティーブン・チェン北京

更新日 2023年3月15日 23時53分

SCMP

https://www.scmp.com/news/china/science/article/3213453/chinese-simulation-finds-north-korean-intercontinental-ballistic-missile-could-hit-central-us-33

北京防衛科学者チームは、北朝鮮による米国本土への大陸間弾道ミサイル攻撃シミュレーションを行ったと発表した。

シミュレーションによると、米国ミサイル防衛網が迎撃できなかった場合北朝鮮ミサイルは1,997秒、つまり33分で米国中央部攻撃することができるという。

中国科学者過去に行った同様の研究では、特に調査結果が一般に公開された場合特定の国や場所を名指しすることは通常ありません。

この研究は、2017年に初めて発射された北朝鮮ミサイル「華城15号」を仮想的に発射するものです。

中国の航空宇宙防衛産業トップ研究機関である北京電子システム工学研究所の唐玉艶氏が率いる中国チームは、このミサイルは2段式の核搭載ミサイルで、有効射程は1万3000km(8077マイル)「米国本土全体を攻撃するのに十分」だと指摘した。

唐氏らが2月15日中国語版雑誌『Modern Defence Technology』に発表した研究では、北朝鮮中部平安南道都市、淳川から華城15号ミサイルが発射されます。標的は米国中部ミズーリ州コロンビアだ。

中国チームによると、米国ミサイル防衛本部は約20秒後にアラートを受信するという。迎撃ミサイル第一陣は、アラスカグリーリー基地から11分以内に離陸する。もし失敗すれば、カリフォルニア州バンデンバーグ宇宙空軍基地から別の迎撃ミサイルが発射されることになる。

北朝鮮の弾頭が標的(人口12万人のアメリカの小都市)に命中たかどうかは、まだ未解決問題である

しかし、今回のシミュレーションでは、米国既存ミサイル防衛ネットワークが、強力ではあるものの、攻撃識別して防御する「キルチェーン」システムギャップがあり、相手に利用される可能性があることが示唆されたと、Tang氏の研究チームは述べています

高まる関心

中国軍は長い間、防衛的な戦略をとっており、戦争ゲーム舞台は主に西太平洋やその周辺地域であった。

しかし、近年、中国米国本土で戦争を起こすことへの関心が高まっている(万が一の場合)。中国国内では、南シナ海台湾海峡朝鮮半島などでの米国軍事活動が活発化しているため、このような動きは当然と考えられている。

例えば、1月に行われた中国軍事情報機関による研究では、極超音速兵器攻撃対象として米国潜在的目標が示されています

武漢にある空軍早期警戒アカデミー情報部門のYu Jintao氏が率いるこの研究は、中国が開始する攻撃第一波は、カリフォルニア州ユバ郡のビール空軍基地と、米国最大の地上レーダーのいくつかがあるケープコッド半島を狙うことができると述べています

中国の諜報部員によると、これらの施設は、地球を飛び回り、予測不可能な操縦を行い、音速の5倍以上で攻撃できる極超音速兵器に対して脆弱であるとのことである

早期の破壊は「相手の行動を遅らせ、相手の対ミサイル迎撃能力を低下させ、(中国に)戦略的優位性をもたらす」と、ユ氏らは国内誌『タクティカルミサイルテクノロジー』に発表した論文で述べている。

唐氏のチームは、研究の主な目的は、米国ミサイル防衛システムがどの程度米国を守ることができるかを評価することだと述べている。

彼らのシミュレーションによれば、「華城15号」のような従来の弾道ミサイルに対しても有効機能する可能性があるという。また、米軍が困難な脅威に対してより柔軟に対応できるよう、冗長性の高さに最も驚かされたそうです。

"例えば、北部司令部フォーグリーリーは、陸上ミッドコースミサイル火器管制ユニットを備えており、互いのバックアップとして機能しています。"と、タンたちは論文に書いています

"いくつかの重要な早期警戒探知アークは、2倍、あるいは4倍のカバー率を持ち、1回のインターセプト複数タイプ防御兵器選択することができる。"

しかし、北朝鮮のような比較的小さく弱い相手に対しても、このシステム完璧ではなかったという。

研究チームのモデリングによると、宇宙海洋、地上にある米国既存監視プラットフォームは、特にミッドコース飛行における上昇中と下降中に、韓国ミサイルを見失うことがあるという。

北朝鮮が40個以上の弾頭やデコイを搭載したミサイルを発射した場合米国ミサイル防衛システムは圧倒されるだろうと、彼らの計算示唆した。

また、唐氏のチームは、西太平洋最大の米軍基地であるグアムへの北朝鮮ミサイル攻撃シミュレーションした。

米国日本など海外軍事基地から4波の迎撃ミサイルを発射できるが、北朝鮮ミサイルが高度を極端に上げた異常な軌道をとった場合、これらの迎撃ミサイルの一部が不足する可能性があると、中国研究者は指摘する。

北朝鮮大気圏内で進路を変えることができる極超音速滑空弾頭も開発していることを考えると、米国は「現在近傍宇宙で(そのような目標に)対処する能力をまだ持っていない」とタン氏のチームは述べている。

戦争行為」の警告

しかし、唐氏のチームによれば、米国ミサイル防衛能力は今後数年間で大幅に改善される可能性があるという。

北京平壌は、韓国におけるTHAAD終末高高度防衛ミサイルシステムを含む、米国の新しいミサイル防衛インフラ配備に強く反対している。

北朝鮮金正恩委員長の妹である金与正氏は先週、北朝鮮自衛に重点を置いている一方で、太平洋米国のものではないと述べた。

米国インド太平洋司令官は、我々が大陸間弾道ミサイル太平洋に発射すれば、直ちに撃墜されると言った」と、金氏朝鮮中央通信が発表した声明で述べた。

彼女は、米国支配していない地域で、他国を脅かしていない北朝鮮戦略兵器に対するこのような軍事的傍受は、「北朝鮮に対する宣戦布告」と解釈されるだろうと述べた。

スティーブン・チェン

科学技術革新の新たなパワーハウスである中国の主要な研究プロジェクト調査するスティーブン・チェン2006年からPostに勤務。汕頭大学香港科学技術大学、Semester at Seaプログラム卒業生であり、Seawise Foundationの全額奨学金を得て参加した。

2022-12-06

AIパラレルワールドニュースを聞く

俺:

あなたニュースキャスターとして振る舞っていください。あなたがいるのはパラレルワールド日本です。そこでは現実世界日本と少しだけ違った社会存在します。その世界ニュースを紹介してください。

おはようございます今日ニュースです。

まずは国内ニュースから。昨日、東京で大規模なデモが行われました。デモは、政府禁止した遺伝子組み換え食品の消費を許可する法案を巡り、多くの人々が街を塞いでデモを行いました。法案は、日本食料問題解決するために必要とされていますが、デモ参加者は、遺伝子組み換え食品健康に悪影響を与える可能性があると主張しています

次に国際ニュース。昨日、中国ロシア太平洋における領海をめぐって対立を深めています中国は、太平洋上に油田建設するために、ロシア領海侵犯したとしてロシア非難しています。一方、ロシアは、中国の行動が国際法違反するものであると主張しています両国は、太平洋上での石油開発についての協議を続けていますが、解決が見通せない状況が続いています

さらに、米国ヨーロッパ連合は、北朝鮮による核実験非難し、強い抗議を行いました。北朝鮮は、昨日、新しい型の核兵器実験を行い、世界中を震撼させました。米国ヨーロッパ連合は、北朝鮮に対して、国際社会から制裁を強化するよう求めています

それでは、天気予報をお伝えします。今日は、東京

俺:

次のニュースをお願いしま

それでは、次のニュースをお伝えします。

昨日、日本大手企業である東京電力が、人工知能活用した新しい発電システムを開発したと発表しました。この新しいシステムは、データを元に電力の発生量を予測し、それに基づいて発電量を調整することができるとのことです。この発電システムは、電力需要の変化に対応やすく、省エネ性が高いとされています東京電力は、今後も人工知能技術活用した技術開発を進める予定です。

さらに、日本政府は、新しい就職支援制度を導入することを決定しました。この制度は、新卒人材採用する企業に対し、一定期間の助成金支給するものです。政府は、この制度を通じて、新卒若者就職やす社会を目指すとしています。また、企業側も、新卒採用を促進することで、将来的な人材の育成に貢献することが期待されています

それでは、今日スポーツニュースをお伝えします。昨日、プロ野球セ・リーグでは、巨人 vs ヤクルトという試合が行われました。試合は、巨人が大逆転の勝利を収めました。巨人は、試合終盤に大量得点を奪い、最終的に4-3で勝利しました。巨人主将である森本将矢選手が、大活躍し、試合を決める3ランホームランを打ちました。次

俺:

交通情報をお願いしま

交通情報をお伝えします。

東京都心部では、今日の朝から大規模な交通渋滞が発生しています。原因は、先ほどのニュースでもお伝えしたように、東京デモが行われており、街が塞がれているためです。特に新宿駅周辺や渋谷駅周辺では、車両渋滞しているようです。交通情報によりますと、現在東京メトロの地下鉄運行も遅延しているようです。

また、東京都内を走る高速道路渋滞しています特に東京都心から新宿までの自由道路では、1時間以上の渋滞が発生しており、移動が遅くなっています。このような状況が続くと、今日夕方までには、高速道路が大幅に渋滞することが予想されます

交通事情については、常に注意が必要です。また、デモが行われている場所渋滞している場所は、できるだけ避けるようにしましょう。

俺:

地域ニュースをお願いしま

それでは、地域ニュースをお伝えします。

今日ニュースです。先ほどのニュースでもお伝えしたように、東京で大規模なデモが行われており、街が塞がれています。そのため、東京周辺地域でも、交通渋滞が発生しているようです。

また、神奈川県横浜市では、昨日、高層ビル建設現場で大規模な崩壊が発生しました。崩壊により、建設現場の周辺にある車両建物が壊れ、複数の人が負傷する事態となりました。現在横浜市当局は、崩壊の原因を調査しています

さらに、千葉県成田市では、昨日、新型インフルエンザ流行しており、多くの人が感染しているようです。成田市当局は、感染が拡大することを防ぐため、市内の学校公共施設休校・休館することを決定しました。また、市民に対しても、マスクの着用や手の消毒を徹底するよう呼びかけています

俺:

海外ニュースをお願いしま

それでは、海外ニュースをお伝えします。

昨日、フランスパリで、フランス大統領選が行われました。選挙の結果、マクロン氏が再選され、次期大統領就任することが決定しました。マクロン氏は、選挙の前半で、トップキープしていましたが、後半には、ライバルラボール氏が急上昇し、接戦となりました。しかし、最終的にはマクロン氏が優勢で、再選されました。

また、ロシアモスクワでは、昨日、ロシア大統領選が行われました。選挙の結果、プーチン氏が再選され、次期大統領就任することが決定しました。プーチン氏は、選挙で圧倒的な支持を得ており、次期大統領として4年間を支配することになります

さらに、インドニューデリーでは、昨日、大規模なデモが行われました。デモは、インド政府が新しい雇用法を制定することを巡り、多くの人々が街を塞いでデモを行いました。デモ参加者は、新しい雇用法が労働者権利を損なうものであると主張しています

2022-11-26

住宅街での深夜の下水工事睡眠障害による経済的損失を考慮しているか

日中周辺地域の断水や交通渋滞への影響が大きいから深夜にやるってことは天秤に掛けた結果、睡眠犠牲にしてるってことだ

どうせ糞みたいな商店街しかねぇんだから補助金出して日中閉店させて工事しろ

数ヶ月の間、毎日ずっと夜から深夜、明け方まで騒音を撒き散らされる身にもなってみろよ

安眠の権利って憲法とかで保障されてないの?

2022-10-21

スパルタ人はわざと重い鉄貨を使ったのか?

友達最近藤村シシンさんがFGOギリシャ史と絡めて解説する動画にハマったらしい。ヲタトークをしていたらシシンさんの動画面白かったという話をしていて、それはいいんだけど、「古代スパルタだとお金をわざと重くして人々が堕落しないようにしてたんだって!」と楽しそうに語りだしたので「そんなことある???」と思ってしまった。古代ギリシャ史については素人だけど、流石にちょっと胡散臭くないか

ということで調べてみました!

動画はこれ。

https://www.youtube.com/watch?v=1R-hpr7FJdI

まあトーク番組だから出典をいちいち挙げないのは当然として、じゃあ何がソースなんだろうと思ってちょっと検索してみたら、元ネタプルタルコスの『英雄伝』なのね……『英雄伝』はギリシャローマ英雄たちの逸話を紹介してる本で、日本語訳複数出てるけど、増田素人から手元になくて近所の図書館にもなさそうなので、ネット英訳版を見てみることにする。具体的にはリュクールゴスの章に書かれているらしい。

Not contented with this, he resolved to make a division of their movables too, that there might be no odious distinction or inequality left amongst them; but finding that it would be very dangerous to go about it openly, he took another course, and defeated their avarice by the following stratagem: he commanded that all gold and silver coin should be called in, and that only a sort of money made of iron should be current, a great weight and quantity of which was very little worth; so that to lay up twenty or thirty pounds there was required a pretty large closet, and, to remove it, nothing less than a yoke of oxen. With the diffusion of this money, at once a number of vices were banished from Lacedaemon; for who would rob another of such a coin? Who would unjustly detain or take by force, or accept as a bribe, a thing which it was not easy to hide, nor a credit to have, nor indeed of any use to cut in pieces? For when it was just red hot, they quenched it in vinegar, and by that means spoilt it, and made it almost incapable of being worked.

In the next place, he declared an outlawry of all needless and superfluous arts; but here he might almost have spared his proclamation; for they of themselves would have gone after the gold and silver, the money which remained being not so proper payment for curious work; for, being of iron, it was scarcely portable, neither, if they should take the means to export it, would it pass amongst the other Greeks, who ridiculed it. So there was now no more means of purchasing foreign goods and small wares; merchants sent no shiploads into Laconian ports; no rhetoric-master, no itinerate fortune-teller, no harlot-monger, or gold or silversmith, engraver, or jeweller, set foot in a country which had no money; so that luxury, deprived little by little of that which fed and fomented it, wasted to nothing and died away of itself. For the rich had no advantage here over the poor, as their wealth and abundance had no road to come abroad by but were shut up at home doing nothing. (...)

http://classics.mit.edu/Plutarch/lycurgus.html

なるほど、シシンさんのトークプルタルコス記述に忠実だ。少なくとも彼女は盛って話していたわけではない。

で、プルタルコスの『英雄伝』が書かれたのは後2世紀初頭と言われているんだけど、ここで逸話が語られているリュクールゴスはだいたい前9世紀頃に活躍した人物と言われているのね。彼はスパルタの半ば伝説的な立法者。要するにプルタルコスは直接スパルタで鉄貨を見たんじゃなくて「1000年くらい前のスパルタではそういうことがあったらしいよ」っていう伝承を語っているのよ。古事記かな?

ところで根本的に、古代ギリシャでは鉄の棒を通貨として使っていた地域があったらしいんだよね。「わざと鉄の棒を通貨として採用した」んじゃなくて「もともと鉄の棒をお金として使ってた」だと、かなりイメージ変わってこない?

https://www.brown.edu/Departments/Joukowsky_Institute/courses/greekpast/4792.html

ちょっと古い文献だけど,Charles Seltmanっていう貨幣専門家が書いたA Book of Greek Coinsっていう本にも次のようなくだりがある。

Certain it is that before coined money was used in Greece other states as well as Sparta, chief among them Sparta's great rival Argos, regularly employed iron spits as currency.(34頁)

https://archive.org/details/in.ernet.dli.2015.280124

なんでかというと、スパルタがあったラコニア地方は単純に鉄が採れる地域なんだってさ。そら、鉄が採掘できるなら鉄貨使うわな。

Iron was mined in Laconian territory, in the southern spurs of Taygetus and Parnon which end in Capes Taenarum and Malea. It was, therefore, but natural that the Spartans, with the wealth at their disposal, should employ bar-iron as currency; and their conservatism, combined with their lack of any more precious metal, led them to continue the employment of iron money for four centuries after other Greek states had adopted coin(33頁)

さらにこうも書かれている。

a currency which was possibly kept in use for reasons of economic convenience rather than for the enforcement of a stern rule of life(34頁)

要するに、

ってことね。

質実剛健さを重んじてわざとコインを使わなかった」のが仮に史実だとしても、「あえて鉄の棒を採用した」んじゃなくて「鉄の棒を使い続けた(=コイン採用しなかった)」というのが本当のところなんだろうなぁ。

あと,「偉い人の論文読んでみたら、普通にスパルタでは外国通貨使ってたらしいよ」というブログ記事も見つけた。ただ元の論文がなかなか見つけられないので確定的なことは言えないけれど……

https://hoferjonathan14.medium.com/the-iron-money-of-sparta-likely-a-myth-97d95d431a62

このエピソード英語で色々ググってみたけど全部出典がプルタルコスに行き着くので、考古学裏付けはあまりないっぽいんだよね。まあプルタルコスおもしろネタが満載なわけだけど、そこしか出典がないとなると結構胡散臭いんじゃないかな。

もちろん増田古典ギリシャ語とか読めない素人から、実際には他のところにも記述があったり、考古学証拠が見つかっていたり、リュクールゴス時代古文書が発掘されている可能性もあるわけだけど、個人的にはシシンさんのスパルタの鉄貨に関するトークを信じる気にはなれないかなと思いました。

追記

https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/2907/

この記事に鉄の串の写真があって、シシンさんが解説を寄せている。解説の文面はまあ納得のいく見解なので(串がコインに先立つことや、コイン出現後もスパルタでは串が使われていたと書いている。そこに異論はない)、動画でのトークネタに振り切った感じなんだろうか……

シシンさんの動画のそこ、笑ったw 増田調査サンキューやで / その上で、動画FGOというゲームを楽しむユーザー向けで、論文ではない。そこでネタとして紹介してくれたものに目くじらを立てる気に私はならんな

FGOファン向けなら史実かどうかは怪しいおもしろエピソード史実かのように話していい…ってコト!? ワ…ワァ…FGOファンにもシシンさんにも失礼すぎて泣いちゃった!

様々な論点があるので100字に入りきらないが,スパルタ貴金属貨幣禁止していたということと,リュクルゴス制の成立を前9世紀とするのは後世による「伝統創造であるこことは指摘したい。

書き方が悪かったかもしれませんが、鉄貨の存在貴金属貨幣禁止否定していません。

動画では、シシンさんは「スパルタお金をどんどん重くしていって、賄賂や贅沢を抑止していた脳筋国家である(少しでも金額が大きくなると持ちきれないほどの重さになるから袖の下は渡せないし、持つことで鍛えられるから)」と言っています

これ、前提知識なしで聞くと「バーベルのような鉄貨は堕落を嫌ったスパルタ発明」と聞こえるんですよ。実際に増田にこの話を面白そうに話した友人もそう理解していましたし、増田トークを聞いてそう理解しました。そして実際にプルタルコスはそう書いています

でも実際には、単にコイン発明からスパルタやその周辺地域には棒状の貨幣があって、スパルタはそれをコインに置き換えなかった、という話なんですよね。で、参考文献に挙げた本にも「マッチョイズムじゃなくて経済的から使ってたんじゃない?」と書いてある(最後引用したセンテンス)。これ絶妙史実勘違いさせるトークになってません? って思っちゃうんですが、どうでしょう

(もちろん、副次的効果として賄賂の抑止や筋力増強はあったかもしれませんが、それが主目的であるかのように論じられると……都会民は電車通勤ゆえに自家用車通勤地方民より体力があったりしますが、都民の体力を増強させるために都はメトロを整備したんだ、と言い出したら違う話になるでしょう?)

リュクールゴス実在人物であるかのような筆致はご指摘のように不用意でした。

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