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2023-10-30

私の中の平成が終わった日【2023年天皇賞(秋)

ちょうど四半世紀前。母が「競馬見よう、武豊が出る」と言ってテレビ競馬中継にした。

(母はこの時の記憶が全くないらしい、そういうものなのかもしれない)

子供だった自分武豊名前・顔は知っていたが、競馬はまるで見た事がなかった。

断片的に残る記憶。先頭に立ったのは武豊の馬と聞いた。彼の馬は逃げ続けた。そして大欅の先で止まった。隠される。馬運車が来る。競馬を知らない自分でもその馬の未来くらいは分かった。

ここからしばらく競馬との接点はなかった。なんなら、競馬とはそういうものだとして避けていた心があったかもしれない。

ただ、「沈黙日曜日」として語られることとなった紛れもないこの日の悲劇の主役の名前は忘れることが出来なかった。

いつしか大学生となり、悪友に誘われて競馬ゲームにハマるようになった。その名前スターホース。聞けば、過去レースに出走した馬の名前がほぼ実名で使われるとのこと。そしてこのゲーム競馬の仕組みはなんとなく覚えることができた。

ほどなく彼の馬の名も見ることとなる。逃げて、大欅を越えて....止まらずに...勝ったり負けたり。ただ、どの馬も止まらない。ゴールに辿り着く。メダルも増えたり減ったり。自分で馬を生産する楽しさもあり、ゲームにどんどん熱中していく中、いよいよ悪友に連れられ本当の競馬を見ることになる。

そこからは細かい話を挙げればキリがないのだが、簡単に言うと案の定ハマった。金は無いので馬券は買えなかったが、過去レースを漁るように見るようになり、関連書籍ネット記事を貪り読み、毎週日曜15:00からテレビの前にいる生活

あの結末を知っている天皇賞映像はどうしても見ることが出来なかったが、彼の馬のその前のレースも関連する記事もたくさん読んだ。本当に強い馬だった。

そのうち、武豊インタビュー記事での「前半58秒で入り後半58秒で上がれる馬」とのコメントを目にする。それが出来る馬だったというのは衆目の一致するところだろう。そして、他に同じような方もいたかと思うが、天皇賞(秋)を見る度にやってくる「亡霊」が現れる。

例えば2008年ウオッカダイワスカーレット天皇賞史上最高といえる名勝負。差は2cm、1分57秒2のレコード。確実に記憶にも記録にも残る結果だった。でもその先には...

2011年トーセンジョーダンの驚異的なレコード1分56秒1。それでも彼なら...

その後も亡霊は毎回やって来ては勝ち馬の遥か先にゴール板を駆け抜けていく。ジャスタウェイモーリス、キアーモンドアイがどんな強さを見せようと、彼の馬の尾の先も届かない。2017年不良馬場でのキタサンブラックの時くらいだろうか、そもそも亡霊が現れなかったのは。

2022年パンラッサの逃げは彼の馬のようだと話題になった。華麗に差し切るイクイノックス。しかし、彼ならパンラッサよりも...と思った方は少なくないだろう。

そして今年、2023年

ゲートが開いてすっと3番手の内につけたイクイノックス。先頭は1000m57.7秒、イクイノックスの通過はおよそ58秒フラット。直線に向き持ったまま進出を開始し、残り400mの板を過ぎたあたりから先頭へ。突き放す。脚色は全く衰えず、晩秋の長い影を2着馬が踏んだかどうか、ゴール板へ飛び込む。タイムは1分55秒2の驚異的レコード

私が見ていたはずの亡霊は、影もなく消えていた。それは果たして天に消えたのか。

負傷により騎乗できなかった武豊を思う。彼が乗っていたとしたら、前を往くイクイノックスをどう見ていたであろうか。彼の目には何が見えていたのであろうか。

ただひとつ言えるのは、この日は大きな歓声が消えずに残り、ひとつ沈黙もなく後世に語り継がれるであろう最高の競馬であったことだろう。

今上天皇初の天覧競馬において、私の平成がついに終わりを告げた。

2023-10-16

anond:20231015170047

元増田ではないがラグビーワールドカップ、準々決勝4試合を見た。予選にも素晴らしい試合がたくさんあったが、大会ベストゲームという視点からはそれを五番手以下においやってしまうくらいにどれも素晴らしい試合だったので寸評を。基本的に敗者目線で。

アルゼンチン29vs17ウェールズ

元増田の指摘するとおり試合支配したのはウェールズだが一手足りずスコアメイクできない。

・前半最後PG2本はウェールズとしては完全に余計。せめて1本だけにしておけば…

・後半自陣でのプレーが多くなったがウェールズにとっては珍しくなく、決して主導権を渡したようには見えなかった。自陣ゴールライン5メータからの赤い壁と言われる守備力は健在。しか普段に比べて規律が乱れ反則を重ねたのが敗戦に繋がった。

・こういうスタイルのチームにはアルゼンチン・ボフェリのどこからでも狙えるPGは脅威だったのでは。

最後は点差が開いたがこれは逆転を狙うウェールズリスクあるプレー選択たからで、日本戦と同様に点差よりも拮抗したゲーム

日本とやっていたらどうなっていたのかと想像する。アルゼンチンよりは噛み合いそうな気もする。

ニュージーランド28vs24アイルランド

前回大会に引き続き優勝候補として乗り込んできたアイルランド南アフリカ戦の勝利を含め完璧に予選プールクリアしてきた。こんなところでは終われない。

ニュージーランドはアンストラクチャーからアイルランドフォワードバックス展開に正攻法で攻め、それぞれ持ち味を出した素晴らしい展開。

アイルランド司令塔、38歳となるセクストン疲労が気になった。他の選手と違い密集への寄りが遅くパスを出すことだけしかできておらず、相手を迷わせることができない。

・だが、セクストンがいない場合はチームの総合力が一段落ちるのは予選でも明らかだった。結論としてセクストンの交代選手を用意できなかったアイルランド最後で押しきられた形となった。二大会連続で素晴らしい選手を揃え、チームを作ってきたアイルランド、さぞ無念だろうと思う。

イングランド30vs24フィジー

・予選最後ポルトガルまさか敗戦を喫したフィジー、切り替えができているか。またこれまではベスト8が最高位で期するものがあるはずだ。

試合開始からフィジー集中力が高くイングランドを押し込むが点を取りきれない。日本戦でも見せた分厚い守備フィジーを阻む。

・押されているように見えながら着実に加点していくイングランドフィジーは逆に反則を重ねていく。規律が乱れやすい弱点が出てきてしまった。

・このままズルズルいくかと思われたフィジー、後半半ばからその集中力が復活する。縦横無尽フィールドを駆けパス繋ぎ規律も守る、後れ馳せながら強いフィジーが帰ってきた。

・と思ったら調子に乗ったフィジーにとって全然遅くなかった。たった5分の間に2トライ2ゴールを決めてあっという間に24-24の同点に。

フィジーの流れの中、ファレルがこれぞイングランドというドロップゴールを決め勝ち越した。恐らくポイントがここで、ファレルチャージに行くフィジー選手が誰もおらずフリーで蹴らせてしまった。疲労もあるのだろう。この試合に限らないがキックへのチャージなど99%徒労に終わるプレーに全力を尽くすチームが勝ち上がっている印象だ。

ラストフィジーは80分を越えても6分も攻め続けた。体力も尽きた中鬼気迫るものがあったがイングランド規律の取れた守備が上回った。

フィジーはキッカーが不在だったとのことで、それがそのまま点差に響いた。キッカー不在でポラードを追加招集した南アフリカ然り、上位国の選手層は分厚い。

名勝負として記憶に残るものになるだろうが、フィジーにとってはグッドルーザーでは物足りないだろう、今後に、まずは五輪の7人制に期待する。

南アフリカ29vs28フランス

開催国フランス、2019のワールドカップも若手中心と今大会に向けて育成を図ってきたフランス、予選もニュージーランドを下すなど完璧に終えてシルバーコレクター返上の期待がかかる。

試合は概ねフランス支配したと言って良いだろう。だがハイボール処理というピンポイントで劣性に立たされ失点が続き思うように突き放せない。

・この試合興味を引いたのが密集への寄りの早さとラックでの攻防。双方ともにかなりの密集でボールを奪いに仕掛けておりプレッシャーのかけ方が素晴らしかった。

・殊勲は南アフリカのコルビ。コンバージョンへのチャージで2点救っただけではなく、爆発的なスピード、小さな身体を活かした突破、小さい身体を感じさせないアグレッシブ守備は「小さな人間には大きなスペースがある」のシェーンウィリアムスウェールズ)を彷彿とさせた。来季から日本サントリーサンゴリアスに加入するとのことで生で見られるのは嬉しい。

・最終的にはキックの精度が明暗を分けた。ゴールもそうだがタッチキックを真横に蹴ってしまうなど緊張もあったのだろうか。素晴らしい試合だっただけにフランスは悔やんでも悔やみきれないだろう。

その他

トーナメント出場国は予選プールから確実にギアを一段上げてきた。どれも素晴らしい試合で眠気に耐えた甲斐があった。

○どの国も密集への寄りが早く、また疲れるプレーサボる選手ほとんどいなかった(フィジーファレルに対する棒立ちは本当に疲労からだろう)。今大会日本にはできていなかった部分で見習わなければならないのではないか

○ここで負けたチームを含めもっと試合を見ていたいが残り後4試合、楽しみたい。

2023-09-24

日本グランプリ 最後の秋SUZUKA

伝統の、F1日本グランプリ、SUZUKA。

数々の名勝負が繰り広げられ、またシーズン終盤の秋開催ということでチャンピオンシップにおける重要な一戦となることも多かったF1日本グランプリ鈴鹿

しかし、秋の開催は今年で最後となる。

これはF1の年間レース数とサスティナブルに対応するためのものだ。

思い返せば、日本バブル期に訪れたF1ブームの頃には年間のレース開催数は16戦だった。

それが今や年間レース数は24

以前はストーブリーグの名の通り冬にレースはしないのが当たり前だったが、

現代F1では最終レース11月の末、そして開幕は3月の頭。

びっしりと年間のレーススケジュールが組み込まれている。

こうなると如何に効率的世界を転戦していくか?ということも重要問題となる。

そういったこともあって伝統の秋のグランプリ来年からは春へ。

オーストラリアGP中国GPあいだ、4/7の開催となる。

とかく台風の影響を受けやすかった秋開催より、天候面で安定するであろう春の開催は歓迎するべきものなのかもしれない。

しかし、秋といえば日本グランプリ

秋香れば、SUZUKA。

古くは、アイルトン・セナアラン・プロストの戦い思い馳せるときあの日あの時の茫然の秋風感じる世代にとって、

その伝統が終わってしまうのは少し寂しく感じるのは必然とも言える。

最後の秋SUZUKA。

地元HONDAPUを搭載したレッドブルチームのマックス・フェルスタッペン選手は昨日の予選を圧倒的な速さでもって制圧ポールポジションからスタートする。

また今年は車の空力面での性能の低さで苦しむことが多かったアルファタウリチームの角田裕毅選手も予選ではQ3を見事突破、9位のポジションを獲得し決勝に向けても期待が高まる

決勝は14時にスタートを迎える。

2023-06-15

anond:20230614215243

ブクマ先が消えていたので、Googleキャッシュにあったものコピペしました。

高校野球部への人材あっせんで飯食えるどこらかベンツ乗れるくらい稼げてるおっちゃんと知り合って、マジで色んな裏話教えて貰ったけど、

自分の息子にだけは死んでも野球ガチらせないと心に誓った

たとえ人材不足の代であってもプロスカウト挨拶がてら必ず顔を出す、

こういうレベル高校野球部で監督が清潔なところがあまりに少なすぎる

しかもその不正の類があまり低学歴風で下品丸出しでドン引き

監督お金パターン

レギュラー獲得順当な実力があることが大前提でそこからさらに親が監督に少なくとも100万円包まないとレギュラーには絶対にしてもらえない、

みたいな高校

日本人の大半がその名を知る、甲子園歴代名勝負に登場する某名門校もこのパターン

監督性奴隷としてお母さん差し出しパターン

→これもめちゃくちゃある。結果出てるのに唐突に謎の辞任をした有名校の監督はこっちパターンが多い。

監督母親に「あんの子レギュラー(あるいはベンチ入り)当落選上だよ」と伝えて、監督が肉体関係を強いるパターンも、母親が言外の意味を察して自ら抱かれに行くパターンもある。

きっしょい世界だなあと思った。

そんで一番クソだなと思ったのが、

そういう泥水すすって家族も巻き込んでレギュラー獲得して上手いこと甲子園出られるまでいったとしても(本人の実力あっても奇跡みたいに薄い確率甲子園出るためのハードルシビアすぎてたとえ田舎県の名門校であっても運の要素がデカすぎる)、

高卒プロ確定くらいのズバ抜けて実力がなければ野球なんかに秀でても全く潰しがきかないという現実

3年に1回は甲子園出られるレベル野球名門校レギュラーの進路実績見てみ?

地方のE~Fラン私大ぶち込まれてるパターンが大半だから

産近甲龍日東駒専ですら相当いい進路。

MARCH特に大学くくりの明治立教法政はめちゃくちゃシビアで、ここらへのルート自体がない名門校が凄く多い。

早慶なんて野球で行けたらマジで奇跡

大阪桐蔭甲子園優勝した正捕手主将ですらAO慶応SFC受かったとき大阪桐蔭野球部史に残る快挙」って扱いだったからな。

しか恐ろしいことにこんな人材でもAOの1期も2期も不合格食らって3期でようやく12月合格できたって経緯だから野球枠で早慶合格マジで日本中名門校でその名を轟かす球児であってもほぼ全員実質ノーチャンス。

(特に慶応野球部はAO入試の合否の下馬評が全くあてにならないのが昔からリスクが高すぎる。

文武別道野球名門校において、勉強特化型の一般生徒たちがせっせと稼いだ指定校推薦枠を高校側に出来レースとして回して貰って早慶に入るのが野球部的には一番確実。

しかし、それでも野球レギュラー指定校で早慶に行けるのは早稲田慶応それぞれ足し合わせても例年0~2人程度しかおらず、そこから漏れたら4番だろうがエースだろうが一気にE~Fラン私大行きの確率が跳ね上がることを付け加えておきたい)



野球なんて人生賭けてやるもんじゃ絶対ないと痛感したよ。

やるにしても時間以外を決して犠牲にしちゃいけない。

2023-03-22

WBC名勝負はどっちが勝ってもメリットが大きい

日米同盟さらに強固となり、民主主義同盟さらに強くなる。

これで独裁国家下の無辜人民を救うことができる。

スポーツの力は偉大。選手たち、そして応援団すべての人にありがとう

2023-03-13

勝負師羽生善治

 第72期ALSOK王将戦7番勝負は、藤井聡太王将羽生善治九段を4勝2敗で破り、王将位の防衛を決めた。本当に、本当に面白かった。手に汗握る、ヒリヒリするような名勝負連続名実ともに歴史に残ることとなったこシリーズを振り返っていきたい。

 棋士は「勝負師」「研究者」「芸術家」の顔を持つ。そう唱えたのは永世名人谷川浩司である。この3要素は、どれか1つが10割というものではない。一流棋士は、これら全ての要素を持ち合わせ、盤上において切り替えながら戦っていく。それが、一流棋士の一流棋士たる所以である。そうはいっても、棋士によって個性、より強く出てくる要素というものは確実に存在する。私見だが、藤井聡太にとってのそれは「研究者」、羽生善治にとってのそれは「勝負師」だと考える。そして、羽生の「勝負師」としての側面が、何よりもこの番勝負を白熱させたように思う。

 6局が指された番勝負で、羽生勝利した第2局と藤井勝利した第5局は特に名局だった。第2局は羽生の先手番で相掛かり。59手目、盤上のそっぽに放たれた金が驚きの一手。どこから飛び出てきたのかという異筋の金打ちだが、浮かび上がってくるとこれがべらぼうに厳しい。簡単に指せる一手ではないが、羽生はこの手をノータイムで着手。凄まじい事前準備、乾坤一擲番勝負に懸ける決意をみた一手だった。しかし、この一手だけでノックアウトされる藤井ではなく、将棋はその後も難解な進行を辿る。羽生の本当に凄かった一手は、その後の銀打ちだ。盤上の中央で威張る藤井の馬にアタックする一手。理屈としては分かるが、それにしても怖い。この手を指すと、自らの玉頭に風穴が空く。無傷では済まされない変化だが、それでも羽生は果敢に飛び込んでいった。対する藤井、「許さん」とばかりに猛攻に出る。銀をかち込み、馬と角の睨みで羽生玉を一気に仕留めにかかる。危険まりない羽生玉だが、ここでほとんど唯一といってよい、絶妙な凌ぎの手順が存在していた。そして、羽生はそれを読みきっていた。これが本局のハイライト藤井の猛攻を正確にかわし続けた羽生が、シリーズ勝利ものにした。何という勝ち筋か。銀打ちの一手は、藤井をこの変化に誘い込んだ渾身の勝負手だったのかもしれない。羽生最後に放った香車は唯一の正解手である。持ち駒も打ち場所も多いが、ここにこの駒を打たなければ助からないのだ。傍目には怖すぎる変化にも果敢に飛び込んでいった勇者羽生投了図は、勝負師が生んだ最高の芸術であり、羽生の名局である

 第5局は藤井の先手番。戦型は羽生誘導して横歩取りとなった。飛車角が空中を乱舞するスリリングな戦型で、かくして本局も華々しい展開となる。激しいやり取りがあり、羽生陣は空中分解の寸前。玉が露出し、またしても危険まりない状態となった。戦況は藤井有利から優勢へ。このままじっくり勝ちを固めてもよさそうなところだったが、本局の藤井アクセル全開。防御を完全に放棄する驚愕の手順で、一目散に羽生玉に襲い掛かっていった。このまま押し切れば藤井の快勝譜だったが、その先で羽生が放った金が受けの妙手。藤井の攻めから逃れるために作った即興の囲いだが、この懐が妙に深い。アクセル全開だった藤井の手はパタリと止まり、戦況は混戦へともつれていった。本当に、妙なところに懐はあるものだ。将棋の奥深さ、恐ろしさ。羽生がどこまで狙っていたのかは分からないが、藤井の快勝に思われた一局は一気に混迷を深めていった。形勢は逆転し、むしろ羽生がよくなった局面もあったようだが、あまりに難解で、羽生はこれをつかみきれなかった。最後藤井が抜け出し、シリーズを一歩リードする3勝目。攻めの藤井と受けの羽生。互いの特徴がよく出た名局で、深淵羽生の受けは藤井の手をも止めさせた。藤井にとっては薄氷勝利だったといえるだろう。

 最終的には、4勝2敗で藤井が制した番勝負しかし、星の差以上に競っていた、紙一重局面が多かったように感じる。ここで冒頭の話題に戻るが、これは「研究者」と「勝負師」による名シリーズだったように思う。藤井は「研究者」。盤上の真理、最善を追求し、そのためには持ち時間を一気に注ぎ込むことも惜しまない。相手の戦法は全て受けて立ち、相手によって戦い方を変えるということをしない。横綱王者の戦い方である。一方の羽生は「勝負師」。もちろん将棋研究も超一級品には違いないのだが、羽生相手によって戦い方を変えることも多いように思う。相手を見て、その相手有効と思われる勝負手を果敢に仕掛けていく。勝負への抜群の嗅覚であり、勝負勘。「羽生マジック」と呼ばれる絶妙手の数々はまさにそれで、時には善悪を超越した一手で勝利をつかみ取ってきた。そして、本シリーズでもそんな「勝負師」としての一面を遺憾なく発揮した。特徴的だったのは羽生の戦型選択である。今期の藤井は、先手番で圧倒的な勝率を誇り、なんと一時は28連勝を記録。特に角換わりは絶対的エース戦法であり、付け入る隙がないという強さを誇っていた。これを踏まえた羽生は、後手番で戦型を工夫していく。第1局は一手損角換わり、第3局は雁木、第5局は横歩取り。苦しいとされる後手番で、羽生藤井絶対的エース戦法を避け、様々なコースボールを散らすことを選択した。何を投げるかというところから勝負は始まっている。球種の多さで、狙いを絞らせない。羽生勝負術は、「次は何を繰り出すのか」と将棋ファンを魅了し、この番勝負を白熱させた。もちろん、角換わりを避けたからといって簡単に勝たせてくれる藤井ではない。どこにボールを投げてもその応手は的確で、結果として羽生藤井から後手番で白星を挙げることはできなかった。それでも、羽生が後手番で繰り出した3種類のボールはどれも見応えがあり、複雑なねじり合いを生んだ。後手番で必死に食らいつきながら、先手番の2局では会心の内容で勝利をもぎ取った。心から、素晴らしい番勝負だったと思う。

 防衛を果たした藤井王将は、羽生九段との番勝負について問われ、「羽生先生の強さだったり自分課題を感じたところがあった」と振り返った。藤井インタビューで対戦相手名前を出すことは非常に珍しい。なぜなら藤井は、前述のように盤上の真理を追究するタイプであり、対戦相手がどうこうというタイプではないかである。今回、藤井が「羽生先生の強さ」と述べたのは、それを肌で強く感じたところがあったのではないかと推察する。羽生の強さ。すなわち、勝負術であり勝負勘。これまで何度も目にしてきたつもりだったが、本シリーズではその真骨頂を見せられた気がした。そんな羽生相手防衛を果たした藤井王将のことを、心から讃えたいと思う。

 五冠を堅持し、さらなる頂に向かって突き進む藤井王将将棋界の絶対王者であることは全く疑いようがない。その他の棋士は、極めて厳しい戦いを強いられている。しかし、厳しいからといって戦うことをあきらめてしまえば、その時に将棋界は終わる。今回、52歳の羽生がこれだけの戦いをみせた。勝負を仕掛けた。このことが、将棋界に良い化学反応を起こしてほしいと願う。選ばれしプロ棋士たちには、藤井という絶対王者に対し、果敢に「勝負」を仕掛けていってほしい。必死に戦い続けてほしい。そのように願う。

 羽生さん。敗れはしたが、あなたは本当にかっこよかった。藤井王将は、その勝負術に正面から触れ、この番勝負で吸収した。今後は「勝負師」としての要素も強め、さらに手が付けられなくなるほど強くなるのではないか。そういう確信に近い予感がある。それでも言う。さらに強くなった彼に再び挑むのは、あなたであってほしい。

2022-12-22

サッカールールはだいたいわかるが内容がわからない

ワールドカップ決勝戦スポーツ史上に残る名勝負だったらしいが、その意味がわからない。

リアルタイムで見てて面白かったのは感じるんだけど、戦略とかはぜんぜんわからない。

まあ代表戦オリンピックしか見ないミーハーからしょうがないんだけど。

どうやったらサッカー面白さがわかるようになるんだろう。

野球もそうなんだよな。ルールはだいたいわかるけど戦略がわからない。まあ野球そもそも最近地上波やらないから見れないんだけど。

2022-11-15

東西新聞「来月の家賃で回す究極のガチャ

帝都新聞「親の年金で回す至高のガチャ

 

究極VS至高の中でも屈指の名勝負

2022-04-05

anond:20220405102523

貞子vs伽椰子 in 札幌ドーム名勝負だった。

個人的には新球場移転してもこの対決は続けてほしいが、何かのプロモーションと絡まないと難しいか

2021-12-11

フェルスタッペンポールポジション

メルセデス有利と見られていた状況で

フェルスタッペンが時空を歪ませたかのような走りでポールを奪取。

これはフェルスタッペンの力だけによるものだったのか

それともこれまでのレースでも観測されてきたほんの少しの

サーキットコンディションによるマシン優劣の均衡の変化が起こったのか?

 

しかし、すでにサイコロは振られた。

明日戦略が違う。

日頃のフェルスタッペンしからぬフラットスポットをつくるミスによる戦略の変化。

これが勝負のアヤというものなのか。

どちらが有利なのか

どちらが勝つの

もはや誰にもわからない。

ただ心の鼓動高まらせて見守るのみ。

決戦は明日

どちらが勝っても文句なし名勝負が待っていること間違いなし。

2021-06-14

anond:20210614124627

神がチンポを作ったからなぁ

神の創造であるチンポが創造である神の予想を超えられているか

これは名勝負になるかもわからん

2021-03-12

anond:20210312104747

ウマ娘知識ゼロ競馬ファンによる感想を書いてもよろしいか

ここでいわれる「根性」は、完全にHyperion血脈同義だと思ったんです。

具体的な名前を出したほうがたぶん分かりやすいのでダイワスカーレット(原作のほう)ね。

彼女を超一流馬に仕立て上げたのは、一族みんなが持っている豊かなスピードに加えて、まさに「根性パラメータが高かったからで、

それはHyperion血脈の影響が色濃く出ていたから、というのが私見なんですけど……そうねえ、

競馬ファン血統クラスタから、だいたい賛同得られる気はするけど。

ウォッカとの叩き合いで最後最後、クビの上げ下げのタイミング「だけ」で敗れたのがいみじくも示していると思うのですが

あの名勝負なんて、本来は差されるほう(=ダスカ)のほうが圧倒的に不利なんですよ。

だけど、どこまで行っても自分が先にネをあげる気はない、っていうレースっぷり。

あれです、あれ。あれが「根性」なんです。……原作では。

さて、ゲーム内のダイワスカーレットとどのぐらい要素が重なっているのか、まったく知らないまま書いてみましたけど、

なんか思い当たるフシはあるものだろうか。

2021-01-14

増田のその驚きの白さ濾紙のキロ土斧園田寿磨(回文

おはようございます

今日は忙しい感じのふりをする日です。

と言うか本当に忙しいのは忙しいんだけど、

べ、べつに忙しいマウントを寝てないマウントのように取りたいんじゃ無いんだからね!

一服増田を書く時間が欲しいって言ってるだけなの。

今日はもう午前中に書類出してしまったので、

午後から比較比較するほどでもなく、

暇になるかも知れないけど、

またいつ呼ばれるか分からないので用心したいところね。

アマゾンポチって電子漫画端末小説を読んでいたんだけど、

全巻制覇するためにプライム入って読み放題!って思ってたけど、

まりにもプライム入っちゃう方が得すぎるからって、

最初の6巻ぐらいまでは単品買い切り価格の未プライム読み放題で

プライム会員だからって全巻読めるわけではなかったみたいなの。

考えるわねーって策士ばりの策士の作戦ね。

上手いこと商売やってんわね!って

まあそういう所はアマゾンのお手並みが拝見されるところだけど、

商売上手だわー!

まあ、

買い切りを何巻か買ったところで、

全巻買うよりプライムで読む方がディアゴスティーニから

安く済んじゃうのよね。

あのディアゴスティーニ商法って

全巻揃えるまでに息絶える人が多いか

最初の2~3巻まで買う人が多かったら、

その号は収益上げられるんだって

週刊ディアゴスティーニディアゴスティーニに書いてあったわ。

そのピーアンドジーみたいなタイトルのなんそれ!

週刊ディアゴスティーニディアゴスティーニって思っちゃうけど、

それも上手い商魂たくましいわね!って思うのよ。

最初の2~3巻は頑張って買おう!って思うじゃない!

あのあなたにも出来るボトルシップ創刊号は290円は

伝説に残る最後の巻にボトルが付くという、

最初ボトルじゃないの?って、

全部そろってからじゃないと、

瓶に入れてる来ることが出来ない、

必殺の最終刊待ちなのよ。

まさか!って思ったでしょ?

そのまさからしくって

その今までのディアゴスティーニ商法に風穴を開けようとしても

開けられなかったという

残ったのは空の瓶だけだったって言うオチよ。

ディアゴスティーニ史上一番失敗したシリーズかもしれないわね。

知らないけど。

でもあの長い長い全巻集めなくちゃ強迫観念に追われるのも嫌だし、

毎週聖闘士星矢コミックを2冊ずつ買ってて

好きなキャラクターは誰ですか?って試されるような質問をされつつも

ある程度の読み込みが必要なぐらいのキャラクターを答えても

話題の一つにでも鳴ればと思って聞いただけの店員さんはそのキャラクターしらないんかーい!って

もうこの心理戦なによ!って思っちゃうし。

日常にあるいろいろなそういう心理戦って私好きだわ!

例えば、

カウンター寿司屋さんで大将にまず最初何を頼むかで客の寿司実力が試させられるあの心理戦

無言で向き合っている

大将とお客さんのバチバチ心理戦バトル!

微動だにもできない固唾を呑む名勝負が生まれるのよね!

で結局何から頼めば良いかからいから、

この問題は、

私と仕事とどっちが大切なの!?ってこれも心理戦じゃないかしら?

漫画のバキでも、

試合で見合った両者動けず気迫でお互い倒れちゃうと言う、

柔道でもある

両者間合いを見すぎて技を繰り出さなかったら両者失格になるってのを実際にやったような感じで、

これなら日本柔道もやっと青い柔道着を着用を許すようになったのよね。

どっちも白いからって審判が間違えちゃうぐらいなレヴェルだもん!

驚きの白さ!って

もうアタックトップかの問題ではないわよね。

ビックリしてしまうわ。

大事なことだからもう一度言うけど、

驚きの白さ!ってことなのよ。

まあ大切なのは

ちゃんと白物と色物を分けて洗った方がいいと言うことと、

新事実

あとちゃんとすすぎの水はたっぷり使った方がいいらしいってことよ!

うふふ。


今日朝ご飯

ハムタマサンドよ。

一瞬好きだった玉子アンドフィッシュフライ

あれから一瞬出回っただけで見ないのよね。

人気なかったのかしら?

私は好きだったので、

好きなサンドイッチ投票に1票を入れたんだけどね

私の選挙は盗まれちゃったのかも知れないし、

早くトップの座が変わればいいなという、

まあ殿堂入りは相変わらずのタマサンドなのよ。

こればっかりは変わらないわ。

デトックスウォーター

オレンジネーブル買ってきたので、

レモン凍らせておいたものと一緒に炭酸

から結構マジ冷たいやつって思われそうな

ネーブルレモンウォーラーだけど

心は温かいんだかんね!


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2020-10-04

オールスター感謝祭って昔はクイズ番組だったんですよ

昨日のジャニーズで盛り上がってた若い諸君、知ってるか?オールスター感謝祭って昔はクイズ番組だったんだぜ。

昨日のアレを見た人たちってあれをどういうジャンル番組だと称するのでしょうか。

バラエティー番組?ドッキリ番組?なんなんでしょうねアレ。

そもそもオールスターって何」というところから始まるんすよ。昔の感謝祭は本当に色んな有名人が出てた。若手俳優大御所芸人国会議員プロ野球OB力士ニュースキャスター・・・本当に各界の著名人が「賞金のために」出てたんですよ。1問正解で数百円の賞金が加算されて行って、ピリオドチャンピオンになると何十万円も貰えて、さらボーナスクイズに正解するとまた賞金がもらえる・・・まさに景気のいい時代に「普段TBSに出演してくれる芸能人感謝する」ために作られた番組

で、近年視聴率も落ち続けおまけに不況になった。いつの間にか赤坂スタジオには200人来なくなり賞金も減った。ここまではまだ許容範囲だが、クイズをやらなくなった。クイズ番組なのにクイズやらなくなった。じゃあこの番組は何?

別に春秋の改編期にやる特番だしドラマ新番組宣伝めっちゃ力入れるのは良いんですよ。最近創設された新企画アーチェリーも数々の名勝負を生み出してきていいなって思ったんです。でもその他が蛇足すぎる。くだらねぇスタジオ企画とかそういうの求めてないんですよ。おまけに昨日の「このあと誰誰は○○するでしょう?」とかいクイズにもなってない謎コーナー、あれマジで引いた。つまらない面白くない以前に引いた。あの企画なんだよ。確実にモニ○リングが絡んでるだろ。なんであいつらにやらせたんだよ。そもそも感謝祭にそういうの求めてないし、そんなこと次回以降も続ける気なら「オールスター感謝祭」を名乗らないでほしい。29年前に当時のスタッフ島田紳助がこれ見たら泣くぞ。まあもう次回やる気なんてないんだろうけど。

「もう自分の見たい感謝祭は帰ってこないんだろうな~」って思いつつも毎回見てしま自分も悪いのだが、地面スレスレにまで下げたハードルを蟻のようにくぐってくるのやめてくれ。こっちは極限までハードル堕としてるんだぞ。くぐるなよ。

ていうか数十年見てきて昨日は本当に途中で見るのやめた。「史上初のスタイルでお届けします!」史上初って何?結局過去焼き回しコロナ流行理由に手抜いてるだけじゃん。前から手抜いてたけど。「史上初」要素、どこにもなかったんだけど。

別に人少ないのは良いよこういうご時世だし。もっと人呼べよなんて言わないからさ、せめてもうちょっとまともに見れる「クイズ番組」やってくれねえかなぁ。

ていうか今のTBS上層部って「クイズだらけの感謝祭はつまらない」って本気で思ってそうだし、俺のこの意見も「今の視聴者層あなたの考え方は合ってないので、嫌なら見なくて結構です」って言われると思う。俺が老害なのは自覚してるし今テレビマンの考え方と全く違うのは分かってるけどさ、俺は悲しいんだわ。時代の流れなのかな、これ。

で「最後くらいは見るか、誰優勝したか気になるし」って思って23時半にテレビつけたら例の「このあと誰誰は○○するでしょう?」とかいクイズにもなってない謎コーナーまだやってんの。嘘でしょ。「このあと誰誰はスタッフを助ける?助けない?」じゃねえよ、助けられるのはお前たちの方だろ。

昔はこの時間帯にぬるぬる相撲やってたな~とか、最近だと大逆転ピリオドとかあったな~と昔の感謝祭現実逃避をしながら今回も島崎和歌子の「My life is...」を聴いてこうしてグチグチと文句を垂れ流している。

今回はなかったけど、最近は「オールスター後夜祭」という救済措置が出来たので、次回はぜひ開催されることを願っております

2020-08-20

anond:20200820171546

ではすり替えはやめよう

将棋が強いこと」に価値はあるだろう

俳優や名作曲家と一緒だ

強い人の名勝負を見て、人は効用を得ることだろう

わかるかい

2020-07-17

トランス女性女子スポーツに参入するのがみたい

まれながらにして男性の肉体を持ちながら、オペやホルモン強制されず、女性の心を持つトランス女性女子スポーツに出るのがみたい。

例えば陸上

女子で初めて100m10秒の壁を破る選手が出てくるかもしれない。

大きな話題になること間違いなしだから、あらゆるトランス女性勇気を与えるだろう。

例えば重量挙げ

男子と並ぶどころか、男子の記録を塗り替えるようなトランス女性が現れるかもしれない。

女子の中では強いが男子には敵わない、なんて感覚は無くなるだろう。

アメフトのような接触競技ではどうだろう。

女子選手タックルものともせずタッチダウンを決めるトランス女性ランニングバックや、クォーターバックが投げるまで決して相手を近寄らせないトランス女性ラインなど、見応えあるに違いない。

アメフトに限らず女子スポーツに新たな見所が誕生するだろう。

格闘技なんかは1番興味がある。

未だ無敗のギャビ・ガルシアの牙城を打ち崩すのはトランス女性かもしれない。

男子試合ではサップノゲイラヒョードルチェ・ホンマンのように体格差やパワー差を技でひっくり返すような試合があるが、トランス女性ギャビ・ガルシアから高山ドン・フライのような名勝負が生まれるかもしれない。

プロレスなんかは既に男女混合の試合が行われているので最もスムーズに参入できるだろう。

かつて男子は勝って当たり前、女子は負けても大健闘で勝てば大金星とされていた時代過去になるだろう。

負けたら大恥なんて言われる男子選手もあのトランス女性と戦ったなんて凄いと賞賛されるかもしれない。

女子プロレス地位確立レジェンドと言われるファビュラス・ムーラやメイ・ヤングがご存命だったら、新しい女子プロレスの形を見てもらいたかった。

話は変わるが海外では男女混合レスリングポルノがある。

男女でレスリングを組み、負けた方はお察しの通り。試合中に脱げることも当然だし、関節を極めつつ、なんてこともある。

当然筋骨隆々女子選手が圧倒的なパワーで青菜のような細い男子選手を捩じ伏せるのもある。

関係ない話だが。

2020-05-29

ドラゴンボールの地味に好きなシーンを色々思い出していたら、いつの間にか朝になっていた

めっちゃ眠い

とりあえず、天下一武道会の決勝を除く名勝負には、天津飯 vs ジャッキー・チュンを推そうと思う

2020-05-23

放送内容が新作か再放送タイトルから見抜く

再放送場合、下記のどれかが主題や副題に含まれている。

再放送特別編、特別編集、厳選、傑作選、が選んだベスト~(~には数字)、一挙公開、名勝負、名場面

他にはなにかあるだろうか。

2019-12-21

ダイの大冒険は確かに名作だけど

終わり方だけはいまいちだった。

超絶強い大魔王を倒した後に、あんな小物ピエロにしてやられるってどうなの。

アバン先生の唯一の勝利であるキルバーン戦も、敵の正体を見抜けなかった間抜けになってしまったし。

そもそもどれだけ鍛えたキャラよりも、黒のコア爆弾)の方が強いってのがね。いやまあ現実的かもしれないけど……。

バーン戦も名勝負ではあるんだけど、最初からダイが竜魔人化してたら済んだじゃんて感じはある。

おれがおれでなくなるリスクがあったのは分かるが、結果的にあっさり元のダイに戻ってからどうしてもな。

それ以外は文句はない。アニメ楽しみ。

2019-05-24

anond:20190524090415

たいていどの試合も超名勝負になるもんだからコンテンツとしての価値が高くて、どうしても有料チャンネルとかDVDとかでしか観戦できないのよ

2018-09-10

WOWOW観てたんでセレナ大阪なおみの試合を書いてみた

今年の全米オープン酷暑に見舞われてリタイア続出だったんだけど、

女子決勝が行われた日の外気温は22度だった。

なのにアーサーアッシュスタジアム屋根は閉じられていたため、

コートは風も吹かず湿気がむんむん状態だったとのこと。

その前の大阪なおみとの試合では、セレナはなおみたんに負けている。

第1セット、序盤からセレナらしくないミスを連発し、なおみたんにリードを許すセレナ。(注1)

結果ゲームカウント2-6で第1セットを落とす。

セット終了時に、選手席のコーチからアドバイスを受けたとしてセレナコーチングの警告を受ける。

セレナは「私はそんな卑怯な事は今まで一度もやったことはない」と抗議。

それに対して主審はほぼ何も言わないので、セレナ自分の主張が認められたと考えていた。

普通だったらここで「私もそう思うけど運悪くそう見えざるを得ない状況だったので、仕事柄警告しないわけにはいかない」とでも言っておけば

セレナは矛を収めた筈なのだけど、主審はなんのリアクションもしなかった。(注2)

第2セット、サービスブレークされセレナラケットを折って警告(これは妥当な警告)

コーチングの警告とラケット折りで累計二つの警告となり、セレナポイントペナルティーとなる。

ペナルティーをとられたゲームが終わった後で、コーチングの警告が撤回されたとばかり思っていたセレナ

コーチングの警告に対してまた訴える。

朝日新聞記事だとポイントペナルティーに怒ったように書いてあるけれど、

セレナ徹頭徹尾コーチングなどというチートなことを私はしない!」と言って怒っていた。

セレナ「私がそんなことしない人間だと、あなた知ってるでしょ」

主審 無言

セレナ「しないって判ってるのに警告するなんてうそつき

主審 無言

セレナうそつきを3回位言う。

主審 無言

ゲームが再開され両選手立ち上がったところで主審セレナに対してゲームペナルティーを宣告。(注3)

うそつき」に対しての警告で、累計3回の警告でゲームペナルティーになったらしい。

これで第2セット3-4が5-3になる。既にワンゲームダウンだったセレナは貴重なブレークチャンスを失う。

これには場内騒然。

セレナレフェリーを呼んで、暫し訴えた後、納得はしていないが従うと述べて試合復帰。

このあとセレナは、この状況から考えればかなり良いプレーをし自分サービスゲームはきちんと守ったものの、

なおみちゃんゲームを奪えず、試合終了。

(注1)

かにセレナ調子が悪かった。新聞記事にも、ペナルティーがなくてもセレナが負けていたという観客の声が載っている。

でもどんな不調でも、微かな契機を掴んで調子を戻し逆転勝利に持ち込めるのがトップ選手

もしペナルティーでここまでこじれなかったら、フルセットもつれ込んで歴史に残る名勝負になった可能性もあった。

(注2)

主審の警告に選手文句を言うことはよくある。

それに対して主審は何故その判断に至ったかをきちんと説明している。

少なくとも私が観てきた試合ではそうだった。

それでも納得しない選手も、これまた多い。特に男子ごねる

ごねるけれど、審判選手試合に復帰させるべくすかしたり脅したりと、あの手この手選手を言いくるめている。

円滑な試合進行、これも主審重要な役目だからだ。

(注3)

これが今回最大の争点ではと思う。

更に警告を出すとき主審はその前に「警告だすよ」と口頭で脅しをかける。

たまに突然警告を出す場合もあるけれど、それはその前に散々言い聞かせ、「警告を出す」といっていたのに

選手が聞き入れなかった場合

その時は、選手が納得せずとも観客がこれならやむを得ないと納得するのだが、今回この流れで出たゲームペナルティーを納得した観客がいたのだろうか。

 私がこの試合をみて思った事。

この試合について直後から差別だという非難があって、私もそう思う。

この試合障害主審選手コーチングへの認識の相違であり選手のものではない。

主審は相違の溝を埋めようとしたのだろうか。それをせずいきなり選手排除に動いたように私にはみえる。

この審判は正しいという意見もある。ならば訊きたい。

男子決勝戦で同じ事が起きたことはあるのかと。

決勝で男子選手ゲームペナルティーを科して試合の結果を決められるのかと。

 セレナ大人しく従っていたらよかったのではとは私は思わない。

セレナ過去にも、コートサイドの愚痴を(コート内で言ったわけではない)わざわざマイクで拾われ、

それに対して大々的な批判をされた。

この時も当然ながら「男子もっとひどい事を言っているのに騒がれないのは何故か?」という声がでた。

命に関わる病気血栓症)のために着ていたウェアを「品位にそぐわない」として禁止した全仏のキャットスーツ騒動記憶に新しい

何度も何度も、あげつらわれ嘲笑され、人格否定されてきた経験の積み重ねだったセレナに、そうでなかった人と同じ態度を求めるのはフェアではないと思う。

そしてセレナが騒いできたからこそ、テニス界の差別が少しはよくなって、錦織大阪過去東洋選手よりは活躍できるようになったとも言える。

 忘れてはならないのは、セレナは抗議はしたが最終的にはペナルティーに従い、なおかつ表彰式では鳴り止まないブーイングを制止し

会場をコントロールすることで女王の貫禄をみせつけた。短気で怒ったわけではないのはこれをみてもあきらか。

自身の立ち居振る舞いが恥ずかしいと気づいたのか」などと書いた新聞記者は恥を知れと言いたい。

ユーゴスラビア紛争の真っ最中彗星の如く現れた、セルビアモニカ・セレシュ試合中に出す声が大きいと散々揶揄され、

グラフとの対戦中に暴漢背中を刺されてしまった。

アメリ・モレスモレズビアンであったためか、試合に勝つ度に「本当に女なのか」「検査しろ」などなど、デリケートに扱うべき問題をあげつらわれた。

これらに誰も何もいわなかったら、今のテニス界はどうなっていただろう。モレスモはマレーのコーチを務めていただろうか?

抗議することは重要だと思う。

この文で散々disった新聞記事朝日のこの記事ね。

大坂セリーナ、殺気立つ観衆静めた ブーイングが一転」

https://digital.asahi.com/articles/ASL9944QGL99UTQP01G.html

蛇足

騒ぎの最中、一人静かにコート脇を歩いて集中していた大阪なおみ選手、なんて大人対応なんだ!すごい!と思ったら

本人曰く「何も見てなかったので何もわからなかった」とのこと。彼女らしくて好感度あっぷ

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