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はてなキーワード: 入場禁止とは

2024-02-24

コスプレの格好をしたままでの来場・退場は禁止」と「コスプレに見える服装での入場は禁止」ってどう違いますか?

これだけ何百万とマンガ作品があると、その中の何かしらののキャラ服装髪型が完全一致というぐらいのことはあるかもしれません。

その場合自覚無くて、その作品知らなくても、誰かからあなた○○のコスプレですよね?着替えてください」って言われたら従わなきゃいけないんでしょうか?

それとも自覚がなかったら「コスプレに見える服装」の域を出ないんでしょうか?

そうだとすると、性善説をとるならいいんですが、性悪説場合自覚あってもしらを切る人がいる可能性を考えると、それはそれでどうなんだろうかとか思ってしまます

とりあえず、著作権すら偶然の一致の場合排除しないのと同じように、偶然の一致の場合コスプレ入場禁止ルール適用されないって考えればいいんでしょうか?

別にコッテコテ少年誌作品とかじゃなければ、普通っぽい現実でもありがちな服装で(スコッチ柄とか普通ジーパンとか)、しかも毎話服装が違うのも普通なんで(子供が覚えやすいみたいな意識がないから)この星の数ほどあるコンテンツのどの回のキャラ容姿にも一致しないって逆に難しいと思うんですが。

2024-02-08

タトゥーも、男の化粧も、ミニスカも、ゾーニングに逆らう図太さで一般化したんだからセクシー絵もそうあれ

今となってはミニスカも男の化粧も一般的になった。

ロリータ服みたいなのも一般的になりつつある。

タトゥー一般的になってきて、公共浴場で禁止のところもまだあるがそれでも昔よりは入れるところが増えた。

この自由の獲得、人間解放は、そういうのがけしからんとか気持ち悪いとか公共の場でやるなと怒られたり、時には入場禁止になっても堂々とやる図太い人たちのおかげで、社会が段々とそういう「奇妙ではしたない格好」に慣れて言ったからだ。

不良の音楽とされたロック音楽が街中で流れるようになり、最近オラオラHIPHOPもどんどん市民権を得ている。

ファッション表現も、ゾーニングに逆らうことでだんだんと居場所を拡大していったのである

から、肌の露出が多い写真イラスト美少女美少年萌え絵もそうあるべきだろう。

どこぞでBANされた、日本海外では基準が違う、日本内でもオタクは平気でも一般人は嫌がるからゾーニングをするべき……なんてのに唯々諾々と従ってはいけない。

処世術として、最終的には不承不承従うこともあろうが、それでも最初からおとなしく隠れて生きようとするのではなく、とりあえず周囲に見せつけるのだ。

その結果、BANされたり怒られたりしてもいい。

個別の事例では無駄な討ち死にに見えても、その繰り返しがしだいに社会の、そして世界常識を変えていくのだ。

オタクよ、ファッション好きよ、エロ好きよ、音楽好きよ、表現者よ、世間が眉を顰めるようなもの好きな人々よ、子供に見せたくないと言われる人々よ、図太くふてぶてしくあれ。

2024-02-02

ギョーカイ残滓に関する注意喚起の発出

ネット言論的な事、ソーシャルメディアでの短文コメントなどでTV局、アパレルマーケティング広告電通などに関する議題で変なマウントじみた上から目線を感じることがないだろうか?例えば広告出稿の実務や電通業務範囲などの解説に「電通を判ってない」と漠然としたコメントが付いたりする事だ。

亦は例えば脚本家原作者トラブルに端を発した自殺に関して「己の近いところに着弾」などと書いて自殺クリエータナイーブを嗤うような文章だ。

実はこれらには「ギョーカイ」という30年前の知的スノビズム関係しており、現在のその全ての発言者はただのワナビーだ。故に無視するか嘲笑するのがいい。

 

だがギョーカイがどういうのか判らない人には判別が出来ないであうからギョーカイに就いてざっと解説したい。

 

80年代カルチャー誌が当時の若者を釣る為のコンテンツ総体ギョーカイ

1980年代大学生というのはまるで勉強しなかった。これは60年代に反権威主義全共闘世代大学の知の権威攻撃して教授講義尊敬解体してしまった事に由来する。その後反体制という態度も流行らなくなり、更には嘲笑嫌悪さえされるようになっていった。

だが大学権威は復活しなかった。この為に80年代になると大学レジャーランドとなり、特に文系学生教科書さえ買っていないという風になっていた。

 

更にここにプラザ合意という政治状況が追い打ちをかける。日本復興を遂げて70年代には経済規模が異常なほど膨れ上がっていた。アメリカベトナム戦争で、欧州の旧連合国諸国植民地独立による経済構造変化で苦しんでいた(除西独)のと対照的だ。

だが国民生活は然程裕福にはなっていなかった。また戦後の窮乏状態から贅沢を忌避する経済道徳があった。

プラザ合意でこれが一変する。これは円高誘導日本対米貿易黒字を削減する政策なので経済構造がそれまでの輸出産業優先のままだと立ち行かなくなってしまう。

そこでそれまで禁止されていた贅沢がお上お墨付きで推奨されるようになったのだ。国民経済道徳なんて政策で左右されるのである文化は決定因子ではない。

また円高によってそれまで贅沢品だった輸入品価格が下がる。当然購買意欲は刺激される。

この浮ついた好景気が加熱してストックバブルとなり、やがて弾けて失われた30年になったのは皆の知る通り。 

この景気加熱はレジャーランド化していた大学生にも影響を与えた。それまで国内アパレルメーカーが若者向けブランドを展開してそれらが人気を博していたが、海外ブランド志向が進み、遊びの高級化が進んだのだ。有名なのがディスコマハラジャジュリアナ東京であろう。マハラジャ運営会社はそれまで「並」のディスコ経営していたが、マハラジャで極端な高級志向ドレスコードチェック(アメカジとかは入場禁止で上から下までブランド必須)にしたところ大盛況となった。

 

だが大学生が高級志向になったのは自然出来事ではなく、当時のファッションカルチャー誌が誘導したのであった。

 

POPEYEホットドックプレスの例

こういう大学生に影響の大きかった雑誌マガジンハウス社のPOPEYE(以下ポパイ)と講談社ホットドックプレスが挙げられるが、この二つは性格が違った。ポパイが先行、ホットドックプレスが追走、イノベーター理論で言えばポパイアーリーアダプター志向ホットドックプレスマジョリティ志向という感じだ。

マガジンハウスファッションカルチャー専業だけあってイノベーター人脈があるから未来への提案という形で誌面が作れる。

一方、ホットドックプレスは大出版社なのでもっと安牌志向だ。あまり冒険すると滑る危険がある。

そして流行於いてマジョリティ相手にするという事は、アーリーマジョリティになれとけしかける事であり、故に強迫観念的になるのである大学デビューした若者ファッションや遊びを勉強しろと迫る性格を帯びる。

 

山田五郎氏はyoutubeの「オトナの教養講座」を運営して大変引き出しが多くて教養がある人物だ。同氏は同誌の80年代編集長であった。

教養人だが編集長時代マガジンハウスの後追いで背伸びしたい若者楽しいライフスタイル提供というよりも「これぐらいマスターしないとモテないぞ」とオブセッションを刺激して走らせる誌面を作っていた訳で、正直そこについては評価できない。

 

これはホットドックプレスが悪いというのではなくて、トレンドの後追いする方は強迫観念に訴えるようになるという例だ。

 

ギョーカイホイチョイプロとんねるず

そんな雑誌群でやたらと持ち上げられていたのがTV局、アパレル業、広告代理店という業種だ。

ホイチョイプロはこれらのブームが起きる前から広告代理店漫画を書いていたが、このブームに乗って多角展開するに至った。広告業の業務中で電通けが特別視されたり、変なマウント取る奴が現れたりするのはこのホイチョイプロの影響である

またとんねるずパワハラ芸とTV局の内輪ネタ若者の歓心を得て売れるようになった。

特に初期のパワハラ芸が有名だがこのパワハラ芸人同士のそれではなくてTV局での上下関係に限られるのがポイントだ。TV局内とスポンサーなどの上下関係ギョーカイなので売り物になったのである

 

ギョーカイ情況である

故にギョーカイというのは単にがTV局、アパレル業、広告代理店という業種を指すのではなくて、当時の風俗上の序列に裏打ちされたそれら業界という事が出来る。広告代理店業務特別視してマウントするという態度の背景には、輸入ブランド志向、高級ディスコVIPルーム、見せる為の彼/彼女ポストモダン思想という今では時代遅れの事物文脈がある。

一方、家庭を築いて建売とかと言った一般的価値観は外部化されていて入っていない。

 

身に沁み込んだレイトマジョリティへの強迫観念

先に述べたように流行の浸透期には強迫観念に訴える形の言説が商売になる。面白いものがあるよ、じゃなくて時代に遅れるな、だ。

これらはもう時代遅れだが、この強迫観念に訴える扇動効果は残っていて、広告TV局に関する事が話題になると、今でも「電通本質は違う」などという謎マウントが湧き出すという原因になっている。

特に地方在住者に顕著だ。広告への関係の仕方は様々あり、出稿する立場印刷を受注する立場看板屋など様々な立場人間ネットに書き込む。また電通業務のうち広告ではない部門人材派遣イベントプランニングなどに関する議題で書き込む人も居る。

それらに対して謎マウンティングしでいないではいられない人が現れるというのもネットの常だ。

これらの人は自分が参画しえない場所の話だったホイチョイプロなどのギョーカイ話を実業務での経験他者の含む)で上書き具体化するのに失敗し続け、レイトマジョリティ転落の強迫観念駆動され続けているのである

 

彼等の言い方は、「電通とは」など目前の具体的解説よりなどまるでその評価軸が高級だったり知的であるかのようで、事情を知らない人は騙されてしまうが、その実は時代遅れの流行追っかけの知ったかぶりしかないので、騙されないようにして貰いたい。

インターネット下さい」やソーカルコテンパンにされたポストモダンの亜種である

 

この辺の事情を知っていれば、「己の近い場所に着弾」とか原作者自殺をそのナイーブさ故と揶揄するAI画像投稿してTV局の事情通風を吹かす者が現れたとしても、その破廉恥さに憤るよりも前に、その者がオピニオンバラティに数回出ただけでドラマには関係してない事、職域が権利者との折衝と重ならないであろう事、出演回数的に業界風吹かしたい欲が最大化される地点である事、年齢的にギョーカイ特別視のレイトアダプター層である事、とんねるず世代などに着目し、地方バーで「業界出身の人」ってこういう感じだよなぁなど感慨に耽り、祇園精舎鐘の音が胸中に去来するはずである

またマナの力に長ける者であれば、AIに向かって「政権のブレーンとして官邸に出入していた事がある事は履歴的に自慢したくなりますよね?という建前を押し出し笑顔発言者の前で、現在相手にしている読者層がその政権へのドグマ批判を共有するので炎上評価低下を恐れて答えに窮し発言者善意の天然なのか悪意があるのかはかり兼ねて引きつった笑いを浮かべる男性」という詠唱により画像を得る事が出来る筈である

TVに出るようになった切っ掛けってそのブレーン抜擢ですよね」と発言を重ね掛けする画像でもう一枚行けそうである

 

いずれにしてもTV広告業などの話で具体性も無いのにウエメセマウンティングが発生したら、その実は以上のような事情背伸びしたい「追いかける人」であるので、良く知らんけど高級な知識っぽさに騙されないようにして欲しいものである

2023-08-23

サッカーチームサポーター関係の若干の補足

サポーターの不始末と球団は別じゃね?」みたいなブコメがあったので。

ウルトラス」とか「ゴール裏」とか言ったりするのだけど、一部のサポーターはチームから特権を与えられている。

たとえば試合中に旗を振ったり太鼓を鳴らしたり拡声器を使ったり横断幕を設置したり、それらの準備のために他の観客よりも早く入場できたり。

彼らは、ただ単にゴール裏指定席を好んで買ってる人たちではなく、球団から独立ながらも連携関係にある。(この仕組み自体プロ野球応援団も同様だと思う。)

なので、悪さをしたサポーターに「入場禁止処分」を課すとき、彼らが一般の観客として普通の席で普通に観戦することを防ぐのは難しけれど、ゴール裏特権的な行為を行わせないことはできる。

ゴール裏の連中はだいたい特権的な地位にあることを生きがいにしているので、特権剥奪は充分に制裁として機能するわけだ。

 

声が揃ったいい感じの応援は誰かが主導しないと成立しない。

浦和レッズ応援が熱心であることをブランドにしていて、ゴール裏の反感を買うとブランドが成り立たなくなる。

から無期限入場禁止とか言ってたやつに、あっさりとゴール裏特権を復活させる。

から浦和サポーターの不始末について浦和球団に対して制裁が課されるわけ。

2023-08-06

[]6日のホーム札幌戦へ非公開練習 野河田監督藤崎、植村ら新加入選手のベンチ入りを示唆

 オレオレFCの野河田彰信監督が4日、オンライン取材に応じた。この日は6日のホーム北海道コンサドーレ札幌戦に向けて、オレフィールドで非公開で調整した。

 2日の天皇杯4回戦は昨年王者ヴァンフォーレ甲府との厳しい戦いを逆転で勝利し、2年ぶりの8強進出指揮官は「よう走れていたし、当たり前やけど、挑戦者として、戦う姿勢を持って、やるべきことを頭において戦ってくれたとは思いますね」とたたえた。

 注目は今夏加入したMFヤゴリカルド、2年ぶりにオレオレFCへ復帰したMF藤崎FW植村の起用だ。21日に登録はされたものの、戦術面などの兼ね合いで22日のFC東京戦(味スタ)、2日もベンチ外だった。野河田監督は「最終的な決断明日から」としながらも「3人ともベンチには入るとは思いますよ」と明かした。ただ「天皇杯前田らがアピールしたんでね」と、いきなりのスタメンとはならない見通し。それでも「それぞれが違うスタイルから、そこでどんな化学反応が起きるかは楽しみなところですね」と期待する。

 ホーム3連戦の初戦。札幌攻撃の中心だったMF金子拓郎がクロアチアディナモ・ザグレブ移籍したが「そんなん、誰がいないとかで自分たちに自信がつくことはないやん」と油断はなく、「嫌な事をする選手がおるから」と菅大輝、浅野雄也らの名前を挙げながら「プレッシング言うても、この暑さやから、体力無駄に減らしてもしゃーないんでね。この時期はメリハリ良く戦えるかが重要」。攻撃的に出つつも、時間帯によっては我慢しながら相手の隙を突く。そういう戦い方を指揮官は描く。

 チームはリーグ戦4試合勝利天皇杯でまず悪い流れを食い止めた。「ホーム3連戦なんで、当然勝利は目指さなアカンところ。選手はみんな分かってるし、こちからは何も言う必要ない」。信頼する選手と新たな戦力を加え、共に残り試合を戦い抜く。

天皇杯準々決勝は神戸に決定

 天皇杯準々決勝の組み合わせが4日に行われ、オレオレFCヴィッセル神戸8月30日ロイスタで対戦する事が決まった。

 また、天皇杯実施委員会中野雄二委員長が4日、都内浦和サポーター暴走事件の現状を説明した。2日に名古屋VS浦和試合後、100人以上の浦和サポーター暴走名古屋応援エリア侵入して警備員職員ともみ合いに。最後愛知県警も出場する事態となった。

 中野雄二委員長は「現時点では調査中」と前置きし「警備がどうであったかなど今後の検討課題がある。二度と起きないように、クラブまたはサポーター運営している都道府県協会の方も含めて協力して、安心安全大会を作っていく」としながらも「今後の進捗次第では厳正な処分もある」と話した。

 浦和はすでに3日に処分を発表。侵入を主導したサポーター31人に、浦和の出場する9試合への入場を禁止リーダー1人を16試合入場禁止侵入したサポーター45人を厳重注意とした。また、4日には田口代表取締役社長須藤伸樹マーケティング本部長が明日5日に会見を開くことも発表した。

2023-05-24

電車痴漢前科者は入場禁止にしよ。

万引き(窃盗)前科者も系列店全店出禁にしよ。

あと未成年相手性犯罪前科者は未成年と接する職業(教師とか)への就職禁止しよ。

冤罪痴漢以外の話だと普通無視されてるので、痴漢普通冤罪考慮外としよ。

2021-07-10

ロッキンが中止せざるを得ず、プロ野球Jリーグ普通に客入れて開催している理由

プロ野球Jリーグは観客入れてやってるじゃねーか!なんでそっちにも中止や無観客の要請を出さないんだ医師会は!」という的外れな騒ぎを起こしている連中が居るので解説しておく。

1.プロ野球Jリーグは上位組織専門家を巻き込んでイベント開催ガイドラインを作り、随時改善しながら1年以上興行を続けた実績がある

まずこれを指摘しておきたい。Jリーグ村井チェアマンが発起人となり、プロ野球感染学の専門家政府をも巻き込んだ「新型コロナウイルス対策連絡会議」が2020年春に作られ、そこで1から開催ガイドラインを作り、同年夏から試合という興行を再開に持ち込んだ。新型コロナウイルス対策連絡会議は今でも定期的に開催されており、7月5日に第35回目の会合が開かれている。試合開催ガイドラインも随時更新されており、違反したらチームや選手や観客個人にも罰則がある強制力のあるものだ(この強制力重要なのだが後述)。そして、もちろん最近デルタ株やワクチンの動向も考慮されている。ここまでやっている組織に対して、茨城県医師会という一地域医師団体が何か要望を出せるわけがないのだ。

2.ロッキンの想定規模に対応したガイドライン日本存在しない

ロッキンは1日あたり3万人を動員予定だったとされている。ところが、3万人を想定したガイドラインはいまだに日本にない。プロ野球Jリーグガイドラインは上限2万人(または収容人数の50%の少ない方)を想定しており、3万人規模の客を正式に入れて試合開催した実績はない。正確には昨年秋に、プロ野球試験的に3万人前後の客を入れた実績が数試合あるが、あくま空気の流れなどを測定する試験目的で行われたものだ。試験結果のフィードバック公表されていないが、その試験からわずか1か月半後に感染爆発が起きて2回目の緊急事態宣言に至ったことや、(結局ほぼ無観客になったが)五輪の観客数を「1万人」に制限する方針が少し前に政府からたことを鑑みると、試験結果は感染拡大防止の観点で芳しくなかったと推察される。つまりロッキンの規模に応じたガイドラインはいまだに存在しないのだ。

3.コロナに加え、熱中症の客が多発することを想定したガイドライン日本存在しない

ロッキンは例年、開催期間中熱中症の客が多発し、近隣の医療機関はその対応に追われる。その考慮も加えたイベント開催ガイドラインもいまだ日本にないのだ。先述のプロ野球Jリーグガイドラインは、そもそも炎天下の中での試合実施を想定していない(正確にはJリーグの3部では夏の日中試合も一部あるが、その試合の観客は多くて2000人にも満たない程度なのでロッキンとは比べ物にならない)し、他の音楽イベントガイドラインも同様だ。

4.客の行動を制御できない

プロ野球Jリーグガイドラインには、違反者への罰則も含めた強制力のあるものとなっている。チームが違反したらJリーグだと最悪勝ち点剥奪罰則があり、実際コロナ関連で選手登録ミスやらかし浦和レッズが当該試合の結果を0-3の敗戦扱いにさせられた実績がある。この試合自体は元々2-3の敗戦だったので勝ち点変動はないが、得失点差マイナス2となったので、後々の順位変動に影響が出てくる。また違反した選手は最悪解雇になるケースもあり(岐阜に飛ばされた柏木陽介の事例や、昨年西武解雇になった相内誠の事例など)、客ですら、マスクをしていなかったことで数試合入場禁止になったケースもある。

このように強制力のあるガイドラインがあるからこそプロ野球Jリーグは客の行動を制御できるわけであるが、多数のアーティストによる合同イベントであるロッキンのようなフェスでは、そのような強制力のあるガイドラインは作れない。アーティスト違反しても運営側は何もできないし、客が違反しても入場禁止処分を施すことが出来ない。施したとしても他のイベントに行けばいいだけであって実効性がないのである。だからロッキンは客の行動を制御できず、性善説に頼るしかなくなるのだ。

5.じゃあ、ロッキンはどうすればよかったのか?

今回のように「中止」という判断普通にあるとは思うが、熱中症リスクが下がる秋に延期したり、スポーツイベントなどで散々実績のある1万人規模に抑えるとかの案は取り得たはずである

どうしても3万人集めたいのなら、それは日本と言う国として前例がない規模・時期のイベント開催となるので、国家レベル医療専門家政治家などのステークホルダーを巻き込んで、プロ野球Jリーグガイドラインの上位となる興行ガイドラインを作り、それを遵守できるような運営態勢を整える・・・そこまでやるべきだった。茨城県内の自治体医療機関との連携程度で済ませるレベルの話ではなかったのだ。

これは増田の推測だが、イベントが近くなって、医療機関との連携部分でロッキン運営現場医療機関との間でもめて、医療現場から医師会エスカレーションが行われたのが医師会からの中止要請に繋がったのではないだろうか。

簡単に言えばステークホルダーマネジメントに失敗し、中止と言う選択肢しか残らなくなってしまったのが、ロッキン中止の本質だと増田はみている。コロナ禍で一人一人が言いようのない不安毎日襲われているからこそ、ステークホルダーマネジメント重要なのである。それに成功してイベントを開催できているのがプロ野球Jリーグで、失敗してイベント中止に追い込まれたのがロッキンという構図なのだ

追記

団体の強さや規模の違い」というコメントがちらほらあるので反応しておく。そういう点は確かにあるだろうが、実はJリーグ村井チェアマン自分達が作り上げた仕組みを他業界にも役立てたい意向を持っており、「他の業界から相談はいつでも乗るので相談して欲しい」と兼ねてから公言していた(1年前に報道されていた)。ロッキンの主催者JリーグまたはNPB一言相談持ちかけていれば、それだけでもだいぶ展開は異なっていたのではないだろうか。J2水戸ホーリーホックがロッキンと関連させたホームゲームイベントをやるくらいだし、相談ルートはいくらでもあっただろう。実際は相談していたのかもしれないが、ロッキンの中止プレスリリースで出てきた協議相手に「医療側」「専門家」というフレーズが無かったから、ロクに専門家サイドには相談していなかったと思われる。

追記2

ツイッター眺めてたら「違和感がある。ロッキングオン社は5月の1万人規模のフェスで人流のデータを取っていたから」という反応と、「スポーツのほうは(茨城県医師会要求した)会場外の行動にまで触れてないだろ」という意見があったので反応しておく。

前者についてはその取組自体は良いことだし、ロッキン側もフェス実施に向けて努力していたのは否定しない。だが、この増田ステークホルダーマネジメントの誤りを指摘するものであり、ロッキン側が自分達でデータを取っていたからというのは反論にすらならない。ずれている。

後者については、Jリーグガイドラインは客の会場外の行動にまで触れている節がある。内容は「サポーターが会場外で集結しないような取組を各チームに求める」という簡素ものだが、この一文があることでJリーグチームのサポーターは会場外で大人数で集まることを自粛せざるを得なくなるのだ。集まってることがバレたらチームが罰せられてしまうからだ。茨城県医師会はそういう規定までスポーツ側は用意していたのを知っていたのかも知れないね鹿島アントラーズとはPCR検査会場の提供などで協力関係にあるし。ロッキン側も、実効性はともかく「ファンが会場外で集結しないような取組を出演アーティスト側に求める」という一文を書いて公表することをやれば、茨城県医師会は折れてくれたかも知れないね

あとついでに書いておくけど、ロッキン中止に対して怒りの声を挙げたRADWIMPS野田洋次郎が直後に飲酒泥酔大規模誕生日パーティーやってたネタをすっぱ抜かれたのは美しいと思いました。JとNPBガイドラインに照らし合わせたら、初犯で当面の間試合出場停止再犯解雇になるレベル

追記3

五輪は?という問いが複数あるので触れておく。五輪については、JとNPBとの比較という観点では無観客が妥当と考えている。

NPB試合数が多いという特性上、試合のために都道府県をまたいだ多人数の移動は発生しづらい。発生するのは首都圏チーム同士の対戦くらいだ。

逆にJリーグは同じチームとのアウェイゲームが年に1回しかないという特性上、都道府県をまたいだ多人数の移動が発生しやすいが、いまは収容人数を絞ってることで1試合あたり1000人を超える都道府県をまたいだ移動はまず起きないし(県外客が元々多い鹿島例外だが、彼等は基本直行直帰だ)、さらに対戦相手緊急事態宣言地域のチームである場合アウェイサポーター席は用意されない。つまり緊急事態宣言が出ている東京都沖縄県Jリーグチームのサポーターアウェイ試合を現地に遠征して観ることが出来ない。このようにして都道府県をまたいだ人流を抑えている。

五輪はそのような都道府県をまたぐ移動を抑制できる特性も仕組みもないので、東京都緊急事態宣言が出た時点で、オール無観客にしないとJやNPB比較しても平仄が取れないし、だから無観客で仕方ないと考える。

追記4

最後追記にするが、他のフェスとの比較も書いておく。

まずJAPAN JAM。これはやったのが5月であり、人数は2万人規模。この増田で指摘しているロッキンの「3万人+炎天下」の条件に合致しない。

それから今後予定されているフジロック。これも1日あたりの人数は2万人規模を想定していると聞いている。つまり実績のある人数規模。また苗場でやるので熱中症リスクは低地開催の他フェスと比べて低い。ただそれでも日差しが出ればリスクはそれなりにあるので、日照が強い10~15時は避けて開催すべきなんじゃないかなと個人的には思っている。それでも省庁や地元を適切に巻き込めているようなので、予断は許さないが、開催にはこぎつけられるんじゃないかと思う。というか開催されて欲しい。増田の知り合いには音楽業界で飯食ってる人も何名か居るし、彼らが「またイベント中止になった」と悲鳴を上げる姿を見るのはそろそろ打ち止めになって欲しい。

2020-12-13

anond:20201212154957

後悔しない?

そりゃ変な目で見られるかもよ?

でも、犯罪を犯しているわけでもないわけじゃん?

中年オッサン一人での入場禁止って書いてあるの?

ルール問題ないじゃん?

一度っきりの人生だよ?

いいんだよ。いいんだよ。

いってみようよ。

2020-11-18

anond:20201118173230

「店は客を選ぶ権利があるから問題ない」という理屈人生無理バー擁護してるブクマカは、「ブサイク女性入場禁止」という話題だったら絶対正義マンになってた。断言してもいい

「店は客を選ぶ権利があるから問題ない」という理屈人生無理バー擁護してるブクマカは、「ブサイク女性入場禁止」という話題だったら絶対正義マンになってた。断言してもいい

2020-08-08

anond:20200808133643

ありがとう

全員微物検査現実的ではないですよね、分かります……。でも冤罪を限りなく防ぐためにはどうすればいいのかと考えるとやはり。冤罪が怖いから協力を得られない冤罪ガーの方々も、冤罪を晴らす機会がある分には妥協してもらえるのではないかと思っての案です。

入場禁止は過剰とのことですが、ストーカーも接近禁止判決が出ると聞くので、そんなイメージでした。バスや車といった他の移動手段禁止してないのでいいかなという田舎思考と、書かなかったけど初犯なら1年とかの期限付きの入場禁止になるかなとか。そういうのは裁判所判断にお任せしたいですが。

2020-06-21

天気の子見るつもりだったが

序盤とパトカーのシーンがトラウマでそのまま帰るかも知れん

パラサイトなら普通にもう一周いけるんやが

PS金払う寸前でマスクしてないと入場禁止とのことで止められた

正直ホッとしたぜ

2020-03-24

安全K-1夢想してみよう

・声出し禁止

・咳する人入場禁止

・入場者を1/3にする。

 その上で席を一つあけ、社会的距離をとる

2020-03-20

プロ野球Jリーグを再開する条件を考えてみた

・症状のある人(咳や発熱)の入場禁止

・他地域から遠征禁止

・声出し禁止打楽器系はOK

・客は隣接しない(席を必ず1つあける)

公共交通機関使用自粛(これが難しい。。。)

上記が実現できれば再開していいと思う

追記

声がないと寂しいかスマホから「うおおおおおお」「ああああ」「ぶうううう」の3つの音声を流せるアプリを用意する。

応援者はスマホタッチしてリアクションをとる

2020-03-05

映画館で小中高生入場禁止って

大人はいいのかよ

子供向け映画軒並み延期だけど、休校間内だけで済むとは思えないし

春休み中もずっと自粛GW公開になったりすんのかな

ドラとコナンクレしん被るのか

ディズニーのはなんか元々微妙だけど

2019-09-13

[]野外で合法的全裸になりたかったので、オーストリア混浴してきた

【初めに】

 コピーミスで一節が抜けていた。申し訳ない。【】で囲まれた部分が追記である

【本文】

 服を着るのが苦手だ。できることなら裸で生活したい。

 ビジネスホテルに泊まるときは大抵全裸だし、男女関係なく素っ裸で過ごしたら、さぞ気持ちがいいだろう。

 そんなことを呟こうものなら、不審者扱いされるのは目に見えている。挙句の果てに、公共の場で脱ぎだして陰部を露出する不審者予備軍と誤解され、警察のお世話になるかもしれない。

 だが、よく考えてほしい。ああした人たちは、自分全裸特に陰部を見てほしいのであって、裸になりたいのとは少し違う。それに、皆様も思うことはないだろうか。たとえば大浴場に浸かったときの安らぎ。もしもそれが露天風呂だったらなおのこと心が緩み、湯の中に嫌なことが溶けていく思いがしないだろうか。

 目の前にどこまでも緑が、あるいは紅葉が広がっていたら。あるいは、絶えることのないとどろきを繰り返す海洋が広がっていたのなら。これほどまでに自由を感じつつ、大いなる存在に受け止められている安心感を覚える場所はないはずだ。何も身にまとうことなく立っていると、海風が全身をそっと撫でていき、普段どれほど重いものを身にまとってきたかを、嫌でも意識させられる。

 とはいえ、男女混浴可能場所国内でも限られている。ましてや、近年は混浴マナーの低下が甚だしく、混浴を取りやめてしま地域も多いと聞く。ある意味では仕方がないのかもしれない。混浴誕生した時代とは、私たち羞恥心感覚も変わってしまった。

 そういうわけで、私は混浴文化がまだ息づいている、ウィーンにまで足を運んだのである。概して、ドイツオーストリアを含む中東欧の人々は裸体に対するタブーが弱く、混浴についても寛容なである。緯度が高いので、全身で太陽を浴びたいのだろうか。冬になると日照量不足で気分が落ち込む私としては、その気持ちはよくわかる気がした。

 もっとも、私は全裸になるためだけにオーストリアに飛ぶような酔狂人間ではない。

 私は建築美術にも関心があり、この旅行の主目的は、クリムトシーレ、ココシュカといった人々の作品を鑑賞することであった。なので、脱衣はどちらかといえば、時間が空いたときのおまけである

 日本と同じで、月曜日には休業の美術館が多い。なので、月曜日にそうした巨大温泉施設に向かった。ウィーン中心街からおおよそ三十分ほどのオーバラー駅前の、テルメ・ウィーンと呼ばれるところである

 駅を出ると目の前に巨大な建物があり、そこからは既に硫黄香りがしている。そうしたところは我が国温泉とよく似ており、妙な安心感がある。片言のドイツ語で入場料を払い、タオルレンタルを済ませ、ロッカーに向かった。

 ロッカーのカギは電子式で、かざすと自動的に開閉されるというものだ。慣れるまでに時間がかかったが、すぐに便利だとわかった。荷物を持ったままガチャガチャと回すのは大変だからだ。ちなみに、このロッカールームの時点ですでに混浴で、男性女性関係なく着替えている。もちろん、慎み深い人のために個室の更衣室もあるのだが、別料金だ。

 ちなみに、温泉施設ではあるがすべて全裸で過ごすわけではなく、全裸なのは奥のサウナコーナーのみである。そのために私は一応水着を持参しており、ついでに防水のバッグも持ってきた。

 まずは、せっかくなので水着エリア温泉を楽しむ。とはいえ水着エリア温水プール同然であり、浸かっているとあたたかいが出て風に当たるとすぐに水着が冷えてしまうといった代物である。せいぜい人肌程度であり、温まるには不足である

 これはときどき指摘されることだけれど、日本人の湯加減の好みは、ヨーロッパの人々のそれよりもかなり高いらしい。ハンガリー温泉大国で知られているが、やはりそこも湯加減はぬるい。ただ、その程度の温度でなければ、ガイドブックで見かけるように、湯につかりながらのんびりとチェスの対局をやるわけにもいかないだろう。

 他にも、子供立ち入り禁止エリアというのがあり、ムーディーな照明と共に、カップル夫婦がぷかぷかと浮かびながら語らっているコーナーがあった。ここも温水プールほとんど温まらない。日本温水プールみたいに、塩素臭くないのはありがたいのだが、やはり汗をかかないと物足りなく感じてしまう。

 そうしたわけで、水着エリアを堪能した後に移動しようとしたのだが、サウナエリアがどこかわからない。あちこちうろつきまわり、子供に泳ぎを教えているらしい人やスタッフと思しき人物に、「ヴォー・イストサウナ?」(サウナはどこですか?)などとつたないドイツ語で尋ね歩くうちに、やっとのことでたどり着いた。

 なお、このゲートの先は別料金であり、鍵をタッチして入る。清算は帰りだ。そして、注意書きにはドイツ語と英語で「この先水着の着用を禁じる」と書かれている。なんとも徹底していることだ。私は軽快な電子音と共にその奥へと進んだ。

 サウナコーナーは、それほど変わった印象はなかった。ただ、見かける男性が皆素っ裸なので、私も水着を脱いだ。それほどの羞恥を感じなかったのは、一つには周囲には男性しかいなかったからだろう。それに、ここでは全裸が正装なのだ。だったら、むしろ何か着ている方が恥ずかしいのではないか。そんなことを思ったのである

 サウナ入り口には温度が書かれており、四十五度、五十度、六十度、それから九十度に分かれている。ひとまず五十度のところに入ると、既に老夫婦がくつろいでいた。ここで初めて裸の女性と遭遇した。

 二人は、私の存在を気にかける様子もなく、くつろいだ様子だった。私も、確かに目の前に女性がいるのだなあ、ということは考えたのだが、気にしてもしょうがなかったので、ぼんやり天井を眺めることにした。男性で前を隠している人はほとんどいなかったので、自分もそれに倣ったのだけれど、個人的には気持ちが良かった。世間体を気にせずにリラックスした姿でいるのは、何とも言えず心地よい。

 ちなみにその老夫婦のいたサウナでは、腰かけるところがチェアベッドのようになっており、仰向けにくつろげるような形になっていた。うとうとしているといつの間にか隣に座った男性が、ペーパーバックで何やら読んでいる。お風呂ではなくてサウナ読書、贅沢この上ない時間だ(もっとも、後で注意書きを見たら、サウナの中の読書禁止、と書かれていたのだが)。

 しばらくして、サウナを出てシャワーを浴び、他の温度のところを回ったり、冷水プールに体を浸したりした。日本温泉露天風呂がメインで、サウナ複数あるところは珍しい気がするが、ここでは様々なタイプサウナがあり、存分に楽しめた。

 たとえば、スチームサウナというのがあり、ここでは猛烈な蒸気で包まれる。汗が蒸発しないのでなかなかにつらいし、持っていたタオルもすぐにびしょ濡れになってしまうのだが、熱風がきつくないので、肌には優しい気がした。眼鏡をかけていると、何が何だかからなくなってしまうのだが。

 ちなみにこの眼鏡裸眼で転ばないように、日本サウナ用の眼鏡をわざわざ購入したものである

【ところで、このサウナコーナーには、外がある。サウナなので当然素っ裸で歩くのだが、これが気持ちがいいことこの上ない。芝生の上を歩けば、まるで熱帯民族になったようで愉快だ。そして、歩いた先には小屋があるのだが、そこもまたサウナである

 そこでは、おおよそ温度は九十度で、定期的にスイッチオンオフになる。オンになると、そこにはタオル一枚のおじさんがやってきて、香りのする水を炉に撒く。そして、巨大なタオルサウナの人々に熱風を浴びせるのである

 それがまた非常に心地よい。異様な高温のはずで、現に乳首が痛いほどなのだが、それでも不思議と生きている実感が与えられるというか、幸福感と高揚感が感じられる。それは他の人々も同じなのだろう。おじさんのパフォーマンスが終わると、一斉に歓声と拍手がする。ロウリュウ、と呼ばれるものに近いのだろう。

 そのあとも、おじさんは一人一人に熱風を送る。そのたびにあおがれた人々は嬉しそうだ。私も、「ゼア・グート。アバー・ゼア・ハイス」(とても気持ちがいいですが、とても暑いです)と、定冠詞活用無茶苦茶ドイツ語で応じた。すると隣のおじさんがあおがれたときに「カルトカルト」(寒い寒い)などというものから、思わずその場は笑いに包まれた。

 私に向かって風を送るときに、両手を合わせてお辞儀をしてくれた。たぶんタイかどこかと間違えているのだろうが、悪意よりも親しみを感じたので、こちらも会釈した。腰かけるところが熱すぎて胡坐をかいていたので、仏像か何かと勘違いしたのかもしれない。

 その後、全身をほてらせながら野外にある二十五メートルほどのプールで体を冷やした。何往復か泳いでから、仰向けになって曇り空を眺めているうちに、これほどの幸せなはないだろうな、と感じられた。何のしがらみもなく、何の規制もなく、ただ存在するだけ。過度な欲望もなく、競うこともなく、誰から干渉されない時間だけそこにあった。

 それに、水着を身につけずに泳ぐと体を締め付けるものが何もなくて、全身を区別せずに流れていく水が本当に心を自由にしてくれる。それに、誰もお互いの裸をじろじろ見たり気にしたりしないのも、気持ちが良かった。あたたかな無関心というか、あるがままの姿を受け入れてもらっている感覚になるのだ。

 人間身体のどこに猥褻なところがあるのだろう、表現規制は何のためにあるのか、などと大げさな議論が頭の中に形を取ろうとしたが、そうしたもの普段日の当たらない陰部に太陽が差す気持ちよさに溶けてしまった。

 そうしたわけで、私は結局三時間以上もそこで過ごすことになった。】

 さて、三時間過ごしたので、そこではいろんな人を見ることができた。もちろん、凝視したわけではないけれど、それでも混浴に来るオーストリア人にはいくつかのパターンが認められた。

 その一、スポーツマンタイプものすごい筋肉量で、アスリートか何かのようだ。これだけ鍛えていれば、自分身体に恥ずかしいところなど、どこにもないと言わんばかりだ。ギリシアローマ彫刻そっくりであるスポーツマン同士で何やら楽しげに話していることが多い。

 その二、力士タイプ。非常にでっぷりとした肥満体系のおじさん。人からどう見られているかそんなに気にしていない印象。こちらも堂々と歩いており、楽しそうにしている。

 その三、老夫婦。なんというか日本混浴にもいそうな、のんびりした雰囲気ときどき湯船の中で抱き合ったり、ほっぺたにキスしたりしている。ちなみに、注意書きには「キス以上のことはしちゃダメ!」「十六歳未満の入場禁止!」と書かれている。

 その四、比較若いカップル、あるいは若い男女。よくわからないのだけれど、「みんなで渡れば怖くない」的な感じで一緒に来たのかもしれない。

 ちなみに日本人は私だけだった。それから一人だけアフリカ系の人がいた。それ以外はみんなヨーロッパ系。

 で、こうして振り返ってみると、比較若い人が多い。それでも、私はあまり気にならなかった。というのも、前も言った通りここは全裸が正装なのであり、それについてとやかく言うほうが変だ。確かに、きれいで魅力的な人もいたし、中には私の好みの人もいたのだが、雑踏ですれ違う以上の感慨はなかったし、わざわざ振り返ることもなかった。

 混浴について、猥褻だとか下品だとかい意見があるが、私はまったくそう思ない。そもそも、ここは風呂サウナであり、いい湯だな、以外の感想はない。たぶん、混浴について批判的な人は、マナーの悪い人と一緒になってしまったのか、そもそも風呂がそこまで好きではないか、なのではないか。人様のことだから勝手判断差し控えるが。

 というか、見えそうで見えない極小ビキニなんかよりも、素っ裸の方がよっぽど上品な気はする。潔いし。隠すから下品だとか猥褻だとか言われるんじゃなかろうか。みんな最初からすっぽんぽんだったら、誰も気にしないだろうし。隠せば隠すほど、そこに注意が向くし、逆説的にそこに注目してくれと言っているようなものな気がする。

 それと、全然関係ないけど、女性でも腋毛もじゃもじゃの人は多いのは面白い。話には聞いていたが、実際に目にするとやはり興味深い。陰部がどうなっているかはじろじろ見なかったからわからないけれど、向こうの人は剃っているとはよく聞く。ただ、そんなことも温泉気持ちいいのでどうでもよい。

 そういうわけで、私はオーストリア混浴を十分に楽しんできた。予想していた通り、とても気持ちが良かった。日本にも類似したサービスがあればいいのに、と思ったが、マナー一定の水準に保つことは難しいだろう。きっと、ナンパしたりじろじろ見たりする行為が横行するに違いない。一度絶えてしまった、混浴文化を再びメジャーにするのは、難しいだろう。

 プールサイドで裸のまま横になり、夢うつつのまま時間が過ぎていく経験は非常に贅沢だった。しかし、これは今の温泉文化とは、少し違うかもしれない。

 個人的には、自分がやりたいことをやったので、満足している部分はある。今後どうするかはわからない。恋人がいないときだったので、とりあえず全裸になってはみたのだが、もしも今後も恋人が見つからず、行きたい場所が思いつかなかったら、どこか別の国でヌーディストビーチに行くかもしれない。それか、趣向を変えて、全裸ハイキングか全裸マラソンかに挑戦するかもしれない。

 もっとも、この混浴体験ですっかり気が済んでしまい、数年後には興味すら持たなくなっている可能性もある。それはわからない。

 ただ、やりたいことをやってみて、それなりに面白かった。それで十分なのかもしれない。

 皆様の快適な全裸ライフの参考になれば幸いである。

 最後に、脱いではいけないところで脱ぐのは絶対にやめましょう。これだけは強調しておく。

最後に】

 本記事カクヨムにも掲載されている。私が投稿者本人であることは、カクヨムでは連載中であり、現時点でも未公開になっている部分が含まれていることが証拠になる。

【付記】

 ヌードバイクみたいな、ヌーディスト活動経験者の増田は、ほかにもいらっしゃるのだろうか。あるいは、ヌーディズムに関心がある、だけでも潜在的にはどれほどいるのだろう?

アクセス

 地下鉄U1の終点、Oberlaa駅

2019-07-01

名古屋城エレベーターマジでいらないって反対するのがしんどい

マジで実際いらないじゃん。

復元するんですよ。元の名古屋城エレベーターはないんですよ。じゃあもう復元じゃないじゃんって話じゃん。

元あった、ただの名古屋城博物館じゃなくて、ちゃんと「本物」を甦らそうって話じゃん。

これは差別とかじゃなくて、ただ「やるべきことをやるべき」って話じゃん。

究極的には、復元後の名古屋城を全人類入場禁止にしてくれたって構わない。名古屋に本物の城がある。そこが重要なんだから。これなら、障害の有る無しに関わらないし、公平だ。エレベーターなんかつけるくらいならこの方がよっぽどマシだ。

あるいは、VRとかじゃだめですか?どうしても中が観たいなら。エレベーターがある偽物の名古屋城と、映像で観る偽物の名古屋城に大差ないと思いますマジで

とにかくいらない。マジでいらないと思ってるんだけど、相手が「障害者」なのがめんどくさい。正直いってズルいと思う。

こっちはただ正しくあって欲しいだけなのに、まるで酷い事のように扱われてしまう。本当に酷いのはどっちかって、別に入れなくても命に関わらない名古屋城に対してエレベーター要求するそっち側じゃん。

今後百年。本物を残すのか、汚物晒すのかの分岐点

そういう意味では、あの首相発言は逆風。飛び火したじゃんか。でもまあ、みんなそう思ってるよねって確認出来たな。

ノイジーマイノリティに屈することなく、本物を作ってほしい。

2019-03-19

anond:20190319100012

映画マニアじゃなきゃ音響スクリーンの違いで観に行くか?

最低限の設備と清潔さで良いんだよ。ポップコーン自販機で良いし、飲み物もしょぼくていい。ショッピングモール併設ならそっちに任せちゃえ

だいたい1800円のレベルなら、上映中スマホいじるやつはつまみ出し、上映開始10分後は入場禁止くらいの徹底をして欲しい

なんか今のサービスって離陸後の飛行機に後からセスナで追いついて乗せてあげてるレベル

2019-03-04

anond:20190304092619

日本国技相撲にはセクハラだと言わないんだろ

女性入場禁止して医者も出入り禁止の勢いなのに

左翼はどうして自衛隊パンツポスターだけ選んでセクハラだというの

2019-02-01

コメント返答 : また女湯が話題になったので問題点を整理する

ここから

anond:20190131223833

思ったよりみんなから反応あってびびった

しかし長文だがみんな読んでくれてありがとう

 

そして、ブコメ見てたら「行為関係なく男児という属性だけで女湯から排除したい」って意見

ほとんどなかったので、ちょっと安心したわ。少なくとも元ネタ漫画みたいに男児入ってくるなってのはないのね

 

ところでせっかくコメントくれたので上位10コメントに返答してみる

論破したいわけではないのでなるべく意図を汲み取って返答するけど

反対してるように見えたらスマ

 

mame_3 極めて私的な裸体を公衆浴場晒しても平気なのは周りの人間が気にしないという建前だからだし建前を守らない(れない)者は排除されるべきだろう。全裸強制する公衆浴場文化ならその文化差別内包しているよ

排除」の意味が「親子ともども入場禁止」まで指すのであれば、

意図をもうちょっと汲んでほしいと思うんだがそういうわけではないのかもな?

もちろん、公衆浴場文化全裸強制するものにならないようにする工夫が必要だし

その意味で湯浴み着の普及は解決策に近づくんだと思う

 

slimebeth そもそも幼児性器身体への好奇心身体接触を伴ういたずら、女体に触れて甘えたい、は全て思春期以降と同じ意味での性欲ではない。中世並みの野蛮な人間観を振りかざしてないでまずは無知を恥じて学んでくれ頼む

これちょっと言葉遊びになりそうなので踏み込まなかった。

ある人が性欲と呼ぶもの好奇心と呼んだり愛着と呼んだりしてきりがないんで、

「それが他人に発露することでどんな効果が及ぶか」だけを議論対象にしたんだけど

何を性欲と呼ぶかもきちんと合意とらないと深い議論にならないので

俺よりもっと体力ある諸氏は追求してくれるとよいか

 

sds-page 騒いでるエロガキは他人の子供でも容赦なく叱る。それが社会子供を育てるという事では。他人子供を叱られたくない、他人を叱って悪者になりたくないという考えは捨てていこう

だいたいそのとおりですねー

悪者になりたくないっていうより、精神コストをかけたくないって人の方が

多いような気がするんだけど、それを求めるとどんどん弱い人(この場合子連れ)に

負担が行くわけで・・・

 

narwhal 男児を女湯に入れるのは、女どもに男児晒す男児への性的虐待女児を男湯に入れることを考えればあの連中にすら(またはあの連中こそが)容易に理解できるはずなのだが、こんなことさえわからない。もうだめだよ。

子供への視線については全然考えてなかった。

大人行為については「建前を守らない(れない)者は排除」でいいんじゃねぇかな・・・

ただ「あの連中」みたいに分断を煽るワード本質じゃない方向に対話が飛んでいきそうで不安だわ

 

PeterFukuda 気になるなら利用するな、としか言えない。プール更衣室とかは個室も用意すべきか。何にせよ全方位でお気持ちは汲めないのだからマイノリティ配慮しつつマジョリティ多数決みたいなやり方しかない。

短気な奴だな!

しかし「マイノリティ配慮しつつ」って言い含めるあたり

ツンデレだな

 

SweetGiraffe 4歳になる娘と風呂に入ると「ちんちーん!ちんちーん!」って騒ぐ。温泉とか銭湯話題を見るたび、早く羞恥心めばえてくんねーかな、と思う。まぁ、年齢が来たら躾の問題になるのだろうが。

そのくらいの年は女児もそんなもんだよね

まじまじ見たり触ってきたら流石に注意するけど

騒ぐぐらいはまあ、元気なもんじゃんくらいでスルーときたいもの

 

rci 一律に線引きを決めるんじゃなくて、悪質な行動をとったらそのとき排除しますよ、ではダメなんだろうか。じろじろ見られる・触られるなんてことがなければ、むしろ大人でも混浴を許容できるくらいなんだけど。

そだねー

で、まだ力も弱くて言葉もおぼつかない子供場合

悪質だって言っても排除の前に取れる行動はいくらでもあるもんだし

 

kekera 現状の仕組みのままだと、もうちょい他人存在に寛容になって明確な加害行動なければ良いとする意識になるか、湯浴み着とかで個の境界を強くしていくかかな。仕組みを変えるなら、多分家風呂化の方に進むだろな

俺とほとんど同意見。特に付け加えることはないです

 

yfujisawa いくつか論点があると思うけど、公私の在り方が主要議題の一つかな。公衆浴場には多様な人が集まる。綺麗なものも汚いものも一様に置かれる。個人主義制限される。個が公に接するとはどういうことか端的に顕す。

公私のあり方、それ。俺もその言葉思いついときゃよかった

公衆浴場が公の場である以上、どうしても自由妥協しなきゃいけない場面は出てくるんだよね

本当に自由でいたい人間用に貸し切りコーナーとかあってもいいとは思う

dsino 肝心の妥協点の部分が弱いな。そこが一番重要相手を許せない者同士の小競り合いでしかないんだからベターという選択肢が取れない障害なんだよあれは

弱いのかもしれないけど俺個人の発想の限界ってのがある

もっといいアイデアは必ずあると思うんで、思いついたら披露してくれ

障害とか言い捨てちまうのは悲しいわ

 

なお、時々混乱してるコメントがあったけど女湯で尻を叩いて回る未就学児ってのは元ネタ漫画存在しない

がそれぞれいるだけだ。だいぶニュアンスが異なるので一応指摘してみた

2018-11-01

anond:20181101104903

そういうレベルじゃなくて、もう一歩踏み込んだ話

子供入場禁止18禁隔離ゾーンを作られる可能性は十分にある

このレベルか、あるいは「本にカバーをするべき」とか「18禁を売るべきではない」みたいなレベル

 

最近ネットでの流れってそういう感じでしょ?

今までのはあくまコミケを知ってる人が、常識的範囲内で「それはまずいだろ」って話だろうが

もっとコミケに行ったこともない人が問題にしてバズって炎上して〜の流れがこの後来そうじゃね?って話 

まあそういう人が気づかなきゃそれでおしまいだけど

 

そういえば結構昔にそういう団体秋葉原同人ショップ調査する流れとかあったな

その後何もないけど

anond:20181101103943

コミケはとっくに色々問題になってるんだが…

子連れなんてオタク間でも袋叩きになってるし、子供入場禁止しろという声も昔から根強いよ。

上層部コミケ理念とやらを大切にしたいか制限けがらないだけで。

でもそれが許されない時代になったら、子供入場禁止18禁隔離ゾーンを作られる可能性は十分にある。

(大量の人の年齢確認するのは事実上無理だろとも言われてるが。その前に各種トラブル事故コミケ自体が開催不能になる方が早そうだが)

コミケ歴史とか裏事情とか規制歴史とか、全然知らないんだろうな。

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