はてなキーワード: 井上氏とは
京都市長選挙が終わった。
自民党・公明党の国政与党だけでなく立憲民主党・国民民主党といった野党からの推薦を受けた松井孝治氏が当選し、共産党などの支援を得た福山和人氏などが落選したとのことである。
SNSを見ていると、主にリベラル・左派と見られる人たちからの立憲民主党への批判の声が非常に大きい。そりゃ共産党と立憲民主党が共闘していれば勝てたかもしれない選挙、そう言いたくなる気持ちもわかる。
だが、少しでも京都の政界について関心があればそれは極めて困難(多分関係者が鬼籍に入るまで不可能)なことがわかる。中高年以上の京都人には半ば常識だが、全国的には有名でないだろうから、選挙も終わったことだし残しておこうと思う。
2008年
1996年
1989年
(1981年も大激戦だが省略)
票差は951票、4,092票、321票で御覧の通り激戦続きだ。
今回は非共産で有力候補が三分裂しており、過去よりも共産党有利だったはずが16,251票もの差がついてしまった。
これまでの京都を知らない人からすると善戦に見えるかもしれないが、政府への批判が強まる中でのこの結果は、共産党の側からすると惨敗と言わざるを得ないだろう。
今回もその形であり決して珍しくはないが、他地域ではリベラル・左派系相乗り候補もちらほら見られる中で京都ではそれが望み薄だ(国政選挙ならともかく)。
元々京都では共産党が異様に強い。それは何故か。その大きな理由の一つが、部落解放同盟に対する優遇に対してハッキリとNOを言っていたのが共産党だったからだ。
「ある地域には高級車が路駐されまくってるが通報しても警察は取り合ってくれない」
「別に働いていて高給を貰って高級車を乗り回しているのに生活保護も受けている」
エトセトラエトセトラ(このあたりは寺園敦史氏の【だれも書かなかった「部落」】シリーズに詳しい。そういえばこれもかもがわ出版で共産党系か)
当然他の住民たちは不満に思う。その支持が共産党に入っていったわけだ。
そしてこの部落解放同盟を支持基盤にしていたのが旧社会党であり、立憲民主党にもその流れが多く入っている。
京都ではこの部落解放同盟(旧社会党)と全国部落解放運動連合会(共産党)(現在の全国地域人権運動総連合)が文字通り血みどろの争いを繰り広げていた歴史があり、彼らが生きている間は感情的なしこりがあるため共闘は難しいだろう。
今回の選挙で福山氏(共産党)が勝った区は北区・上京区・左京区だ。特に左京区は圧勝と言って良い。
いずれも京都市北部で、京都御所近辺であり、どちらかというと裕福であったり誇るべき歴史(やんごとなき一族)であったりする人たちが住む地域だ。(北区と左京区はやたらと広いが、人口密集地に限ればこのとおり)
このあたりからも、「過去共産党が部落解放同盟の横暴から護ってくれた記憶」が連綿と続いていることが見て取れる(逆に京都市内で差別されてきた歴史を持つ山科区・伏見区・南区あたりでは惨敗なのもわかりやすい)
今の市政は、大企業や「部落解放同盟」幹部にばかり顔を向けています。
(略)
なんと一言目に部落解放同盟へのあり方批判、具体策でも二番目に同和(部落)行政批判だ。わかりやすいね。
こういった歴史を持ちつつも今回共産党が惨敗となったのは、当時の記憶を持つ人が少なくなっていった、すなわち京都での共産党人気の低下をあらわしているように感じる。
奈良は職員が上司に「違法だ」と進言したら逆に低評価を受けた案件だね
上司「んなこと言われてもこの事業切ると俺の命がやべーんだよ」
くらいのことはあっても驚かないね
ほんと頼む
その点だけでも現政権は評価している(他の部分で評価できない部分はいっぱいあるが)。
東日本大震災のように広域で被災していて、被災地までたどり着くことができて、自己完結(食料・水・燃料・宿泊など)できる場合であれば役に立つケースがあるのは否定しない。
ただ今回の場合はそもそも陸路が寸断されてて被災地までたどり着けないんだ。
1台の車両が向かうことで渋滞の列が1台伸びる。その分警察・消防・自衛隊その他公共・緊急車両の到着が遅れるのを理解してくれ。
https://twitter.com/koike_akira/status/1742445721759162803
日本共産党の井上哲士参議院議員と藤野保史元衆議院議員が、金沢から6時間以上かけて輪島市入り。井上氏からの第一報。
坂口茂市長にもお会いして事情を聞くと、「1万人の避難者に対して、食料が2000食分しか届いていない」と。給水車も来ていないと。発災から3日目にして深刻な事態です。
直ちに相談して、穀田恵二国会対策委員長が自民党の浜田靖一国会対策委員長に連絡。緊急対応を求めました。浜田氏もすぐに動いていただいています。
通信手段が途絶しているわけでもなし、何が足りないとかそんな情報はそんなの分かってるだろ。
国会議員が来るとなると迎える側は相応の職階にある人を出す必要があり、その接遇のためには多くの裏方スタッフを使ってるんだよ。現場をより疲弊させてどうすんだ。
https://twitter.com/tsuda/status/1742414508482818522
七尾市中心部に来ました(まだ七尾までしか来られていないとも言う)。片側規制で渋滞がすごく進まない……。
https://twitter.com/tsuda/status/1742817798802624838
こういうのに返信する時間はあんまりないんですが、昨日巻き込まれたガソリン渋滞というのは、通れる道が限られており、他の車が給油のために渋滞していたものです。ガソリン携行缶を持ってくるのを諦めたのを悔やんでいたのは、復路の心配や、他の支援車両に分けてあげられることを鑑みての発言です。
7月6日、旧統一教会の集会「神日本第1地区 責任者出発式」が開かれていたさいたま市文化センターの大ホールは異様な熱気に包まれていた。
第一次安倍政権で首相秘書官を務めた井上義行候補(自民党全国比例)が、幹部から「井上先生はもうすでに信徒になりました」と紹介され、続いて「私は大好きになりました」「必ず勝たなければいけない。勝ちこそが善であり、負けは悪でございます」と訴えるごとに、参加者から大きな拍手と歓声が沸き起こった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c2230c5e416f888b1c6fa4cdcedda248a68aceb3
参議院議員選挙の比例代表に自由民主党から立候補していた井上義行氏が、当選した。読売新聞などが報じた。
井上氏は6月22日の出陣式で、「同性愛とか色んなことでどんどん可哀想だと言って、じゃあ家族ができないで、家庭ができないで、子どもたちは本当に日本に本当に引き継いでいけるんですか」などと発言。同性愛者や子どものいない世帯などに対する差別だなどと批判の声が広がっていた。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_62cb6b99e4b04516846416c2
井上氏は「航空一本足からの脱却が必要」と強調し、非航空事業の収入をコロナ前の約2000億円から5年後に4000億円へ増やす目標を掲げた。また、航空・旅行だけでなく、マイルを利用できる日常の機会を広げ、「マイルで生活ができる世界を実現させたい」と述べた。移動、宿泊、買い物、体験などの消費活動がアプリ1つで完結する「TaaS(Travel as a Service)」も目指すとした。当面はコロナで航空・旅行からの収入は見込みにくいが、人気となっている遊覧飛行のサービスはコロナ禍にある顧客の要望で始まったこともあり、新しい発想に基づくサービスを検討していきたいという。
高橋氏は「リアルの課題はやはりリアルでないと解決できない」といい、地域とともに暮らし、課題解決に動く「コンシェルジュ」を目指すと語った。コロナ収束後には訪日客を地方に招く仕組みづくりも築きたいとした。
https://jp.reuters.com/article/ana-new-business-idJPKBN2BI0UE
こういうのみると本当に飛行機しかしらないひとたちが、困ってパワポで考えました、みたいな感じがすごい
「揉め事が起こって楽しめなくなった」「たつきがやらなきゃ2期はコケる」「オワコン」みたいなのは個人の感想だから別にいい。ただ、騒動から一年もたってまだ「カドカワガー」みたいな事言ってるやつはゆきやまちほーで冬眠でもしてたのか?
はてなーは全く情報を追っていない話にもしたり顔で一丁噛みしたがるけど、まとめられればちゃんと理解できるタイプなので簡単に騒動についてまとめておく。
爆弾の投下。
突然ですが、けものフレンズのアニメから外れる事になりました。ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです。すみません、僕もとても残念です
たつき/irodori 20:00 - 2017年9月25日 https://twitter.com/irodori7/status/912270635610472448
本来ならば一方からの主張でまだ鵜呑みにすべきではなかったが、クリエイターを虐げる悪の大企業というストーリーは非常にインターネット受けしやすいネタであるため、ここで怒りだしたヒトを非難できる者は少ないだろう。義憤というのはあまりにも愉しい。
けものフレンズプロジェクト (KFP/製作委員会) からの経緯説明。要約する。
- ヤオヨロズには関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用があった
- 情報は事前に共有してほしい旨の申し入れをした
- 8月に入った段階でヤオヨロズから「その条件は受け入れられないので辞退したい」との返答を受けた
日付が変わってからの発表となったのは、カドカワ川上氏によると調整に手間取っていたからとのこと (https://archive.is/mpQfL)。KADOKAWAがKFP名義で勝手に発表したと推測していたネットユーザーも一部存在したが、当然ながらそんなことはない。
KADOKAWA井上氏・ヤオヨロズ福原氏のツイート。交渉・調整を行っているとの内容で、特に新しい情報が出たわけではないため省略する。
3月には2期の依頼があり実制作を続けておりましたが、8月頭にコアメンバーで行われた会議にてヤオヨロズに対して今後続投は無いと明言され、降板を宣言されたと認識しています。私としては突然の通達で、何に対して不満を持たれていたのか要領を得ず困惑していたと言うのが正直な所です。
福原慶匡 18:03 - 2017年12月27日 https://twitter.com/fukuhara_ystd/status/945943151998509056
9/27の公式発表にあった情報共有についても、12.1話は委員会へ報告の上制作しておりますし、各企業とのコラボ動画に関しても委員会からの正式な依頼の元で作りました。 コミケにおける同人誌についても吉崎先生からの許可があり、その際のご提案により特別許諾と明記して頒布しました。
福原慶匡 18:03 - 2017年12月27日 https://twitter.com/fukuhara_ystd/status/945943187205472257
テレビ東京細谷氏のコメントとツイート。KFPとしては09/27の発表が最終的な見解である事の再確認。
- KADOKAWAは出資会社の一つであり、幹事会社でも主導的立場でも単独で決定権を持つものではない。KFPの決定は13社 (ヤオヨロズの親会社も含む) の総意である
- ヤオヨロズがKFPの要望にマッチしなかった。制作体制の折り合いがつかなかった
- 井上氏・川上氏でヤオヨロズとKFP各社から個別に話を聞き、調整を行った
けもフレ騒動は監督降板というより制作体制の折り合いがつかなかったことが原因――カドカワ 2018年株主総会の内容まとめ - スズキオンライン https://michsuzuki.hatenablog.com/entry/2018/06/20/000519
(そもそもこの騒動でカドカワが槍玉に上がってしまったのは、最初にたつき監督の「カドカワ方面のお達しで」というツイートがキッカケだったのですが、今日の答弁では決定権は無い、むしろ調整に回っていたという事でしたので、両者認識の行き違いがあったという事ですか?)
(く)りたしげたか改 17:40 - 2018年6月20日 https://twitter.com/sigekun/status/1009355225738563584
主張は出揃った。両者の主張が衝突しているように見える争点は以下の通り。
なお、以下の点は争われてはいない。
「けものフレンズ」の件につきまして、KADOKAWAは製作委員会の一出資企業にすぎないことから今まで発言を控えていました。私としても「けものフレンズ」におけるたつき監督の功績は大いに認めております。(1/4)— 井上伸一郎 (@HP0128) 2017年10月3日
この通り、視聴者側、製作者側双方からみても「たつき監督が功労者」なのは間違いがない。
じゃぁなぜKADOKAWAを叩く?予測で叩く?陰謀論がどうのこうの?
そんなのちょっと考えればわかるでしょ。
突然ですが、けものフレンズのアニメから外れる事になりました。ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです。すみません、僕もとても残念です— たつき/irodori (@irodori7) 2017年9月25日
この時点でKADOKAWAがどんだけ弁明しようと井上氏の意向じゃないとしても、たつき監督で2期が作られる事以外、ヤオヨロズがどうの、たつきと吉崎観音の仲違いだの関係がない。真相なんてクソ食らえ。たつき監督じゃなければクソ。ただそれだけ。
中のひとです。
つっても「K社(仮)で本出してる原作者」なんで社内のひとじゃないけど、まあ、二次創作サイトの利害関係者ではあります。
別のかみつくつもりも否定するつもりもなく、どちらかというと考えの材料になるようにいくつか視点提供に来たよ!
まず、「いろんなものは一枚岩じゃない」っていう大前提は頭の片隅に置いておくべきだと思うんだよ。
二次創作にあたって、その原作者の意識なんて、みんなも判ってると思うけど一枚岩じゃない。自分は「BLだろうがヘイト創作だろうが何でも来い」だけど、そうじゃない原作者の方だってたくさんいる。図書館に本が所蔵される、ということだって、いろんなスタンスがあるのは、ニュースを見てればみんなもご存知の通りだよ。
そして企業内部であっても、というか、そうだからこそ、全く一枚岩じゃないというのは多分覚えておいていいと思う。それは編集者AさんとBさんでは二次創作に対する好悪が違うという個人の趣味的な問題というレベルでももちろん存在しうるんだけれど、もっと上のレイヤの、編集部の方針問題とかいう部分でも意見対立はあるんだ。
K社(仮)(という風にふんわり書いて話を続行する)の二次創作サイトなんてのは、社長直下の、社内のかなり高い場所から上位指令として企画が始まったわけだけど、かといって、企画遂行者や協力編集部がひとつの理念で固く結ばれているなんてことはなく、もっと社内の立場であるとか、政治的な損得勘定であるとか、ぶっちゃけ派閥で駆動してるよ。
(そうでもなければ似たようなライト文芸レーベルを連続立ち上げでつぶしあうとか、サイトそのものも似たコンセプトでバッティングとか、何やってんだあれって話だ。ああいうのも「要するに手柄を奪い合ってるのね」って理解のほうが正しい)
もちろん、企画遂行者の井上氏とかにインタビューすれば、それなりに理念的なコメントは出て来ると思う(確かそういうのもどこかで発表されてたはずだ)。でも、それが「K社(仮)の堅持すべき法や理念」ではないし、その証拠に、数年でうまく利益が回転しなければ、消滅や縮小するよ。利益を得るのが企業の使命なんだから、そういう意味では当たり前だよね。今目の前のチームを駆動するときに、ディレクションとしては理念が必要だから設定した、に近い。
むしろ、あの種の二次創作を囲い込もうっていう動きは「小説家になろう」みたいなサイトが十分にマネタイズできる、っていう発見のほうが、大きな影響を与えていると思うよ。
以上が、(自分なりに出来るだけ)自分自身の意見を脱色した「K社(仮)の中の人に聞きたい」に対する精いっぱいの誠実な回答です。つまり「そこまで確固とした理念なんてないし、参加者によって考えてることバラバラっすよ……そんな買いかぶりすぎっすよ……」というもの。
次は個人的に増田に対するレス。もちろんこれもまた、原作者一名のレスであって、代表するものではない。けれど、現場の意見のひとつとして届けたい。
戦争とかはそうかもしれないけれど、「本家越える」とか、普通にあるよ。
これは自戒を込めて言うけれど、自分を含めた多くのプロが、プロになれたのは、そりゃアマチュアの多くよりは、そこそこマシな作品を作れるから、ではあるけれど、アマチュアと隔絶したぶっちぎりの差をつけた天与の作品を作れるから、ではないよ。
プロと(少なくとも作品を作る才能ある)アマチュアの間に「作る作品のレベル」に、そこまで大きな差はない。
思うに、プロになるには、作品を作る才能以外に、プロになる才能(っていうか無鉄砲さ?)みたいなものや運命みたいなものが必要なんだよ。
と入ってもここでいう運とか運命は、出版社のスカウトが見つけてくれるかどうか? とかコネ持ってるかどうかみたいな、夢見がちな話では一切なくて、もっと人生とか家庭環境の話でさ。
だって正直言って、マンガ家にしろ作家にしろ絵描きにしろ、みんな堅気の仕事とはいえないよね。「キミ来月原稿もってきてよ、デビューできるかも」っていわれて、実際最初の印税が発生するまで、半年や一年はかかるし、しかもそれで印税貰えたからって、一生生活が安泰になるなんてのは、夢のまた夢でしょう? 控えめに言ってもそれは将来の選択であって、賭けに負ければ、履歴書に空白が数年発生する。いくら本人やる気や才能があったって、初期段階では、家族とか、友人とかに(生活面とか理解とか)迷惑かけざるを得ないんだよ。チャンスが訪れた時にそれに乗っかることができるか? ってのは、そういう部分が大きい。家庭の事情でプロを断念するなんてざらに訊く話だ。
つまり、世の中には、描く作品の面白さはそこらのプロ以上だけど、いろんな事情でプロではない人――ってのがたくさんいるんだよ。もっともそれは10年前よりはずっと状況が改善してて、サラリーマンをする傍ら書き溜めた原稿が、Web人気経由で単行本化! みたいなケースが増えてきた。昔よりは、才能があるのに事情で埋もれる、は少なくなったと思う。でも、やっぱり、確率論的に「強いアマチュア」ってのは絶対にいる。
そして、そういうハイレベルな二次創作をする場合、キャラや世界設定が固まってるっていうのは、思ったよりも作品のクオリティに対してアドバンテージをもたらさない。つまり「二次創作でも別に敷居低くない」んだよ。
お話を作るうえで一番難易度が高いのは、エピソードを作って物語を駆動する部分で、キャラ設定や世界観設定って、大事じゃないとは言わないけれど、最難関じゃない。
(もちろんキャラを並べてエピソードは別作品から移植して、あるいはいきなりベッドシーンとなればそれはまた別の話だけど)
上記の視点で見る「この人なんで二次やってんだ? とっとと商業書けばいいのに」みたいなアマチュアの人って、結構いる。たぶんそういう人にとって、二次をやるのは本当に愛情なんだと思う。
つまりここでいいたいのは「増田が思うほどプロのアドバンテージって絶対じゃないよ」ってこと。もちろん手塚治虫とかレジェンドクラスの人はまた別だけど、いま現代でいえば、いろんなプロの人がいるから、いっしょくたに神格化はできないよ。
最後になるけれど、いま、ものすごい数のマンガが出てラノベが出て深夜アニメもやってて、百花繚乱だ。飽和状態にさえ、見えると思う。
でも、個人的には、全く足りてない。
何が足りてないって、市場規模や読者が足りてないんだけど、でもそれって送り手とワンセットなんだよ。
二次創作は物語の一形態だと思う。物語が好きで、二次創作が好きだ。物語を作るのに必要なものは、物語りたい気持ちだ。物語りたい気持ちは、読む経験でしか培われないと思う。つまり、優秀な物語製作者は、過去、優秀な読者だったはずだ。
日本には創作者も読者もまだまだ足りてない。どんどん増やすべき。だって個人的にそういう世界の方が好きだから。だからみんなでバンバン読んでバンバン書けばいい。
業界としてもゼロサムゲーム(作品Aの読者が増えたら作品Bの読者が減る)なんて感覚は、さらさらない。もちろん自分自身にもない。むしろ、人気作品が増えてジャンルが盛り上がったほうが、みんなが幸せになると思ってる。
ノンフィクション作家の安田峰俊氏が、ツイッターでこう仰っています。
月サンは困ってます 第4話 http://yuekoma.blog.jp/archives/24859440.html … 毎回のブコメが個人的にはすごく不快。計算は5点だけど他に120点の能力持ってるスペシャリストを、全能力35点のコモディティ化した人たちが無能者呼ばわりして集団で殴る構図。
https://twitter.com/YSD0118/status/577631743739457537
要するに「何の能力もない貧弱一般人どもがクリエイター様を批判してんじゃねえよ」ってことで、反論したいけどうまく言葉にできないから批判した人を『全能力35点のコモディティ化した人』と悪口を言うしかないのでしょうね。
井上氏は安田氏の著作「境界の民」や「和僑」についてツイートし、「和僑」では宣伝イラストまで描いています。同じ角川系で本を出している身、今回の安田氏の擁護に「大人の事情」を勘ぐりたくなりますが、事情にせよ本気にせよもうちょっと具体的にした方がよろしいのではと思います。
はてブのコメントには事実誤認や誤読も多いです(私もやられたことがあります)。でも批判的な意見を言う人を「全能力35点のコモディティ化した人」と否定するのはいかがなものでしょうか。
……だいたいこんな内容のことをツイートしたところ、安田峰俊氏にブロックされてしまいました。
リプライを飛ばした訳でもないのにわざわざエゴサーチしてブロックするなんて、案外デリケートのお方なのかもしれませんね。
ブロックされなければ二度と話題にすることも無かったのですが、全能力3点の私ごときに反応して下さったのでせっかくだからツイートと日記にまとめてみました。
ともあれ、全能力95点のブランド化したノンフィクション作家、安田峰俊氏の今後のご活躍を期待したいと思います。
第1話
http://b.hatena.ne.jp/entry/yuekoma.blog.jp/archives/21927636.html
第2話
http://b.hatena.ne.jp/entry/yuekoma.blog.jp/archives/22232353.html
第3話
http://b.hatena.ne.jp/entry/yuekoma.blog.jp/archives/23632037.html
第4話
http://b.hatena.ne.jp/entry/yuekoma.blog.jp/archives/24859440.html
第5話
http://b.hatena.ne.jp/entry/yuekoma.blog.jp/archives/25251335.html
※追記
このまとめを見て、昨今のウイグル問題に関する文脈に一言物申したくなった。
僕は親中というわけではないけど、とりあえず嫌韓ネタ出しとけばいいや、みたいな思考停止が嫌なのです。
そして話題が話題だし、ちょっと重い話も含んで語りたいから、増田で書く。推鼓する時間も無いので、とりあえず取り留めなく。
僕は日本に住む日本人だけど、過去に中国在住8年。彼女がウイグル人で、向こう6年の付き合い。
まとめ元の井上氏とは、そういう意味でちょっと似てる立場なのかもしれない。
不思議と日本国内には居ないのだけど、大陸には「新疆地方」出身(※1)の知人・友人(※2)が何人も居る。
※ウイグル族には限らないです。新疆には沢山の少数民族が住んでいるし、漢民族ももちろん居る
※皆、いわゆる犯罪組織やヤクザのメンバーではない一般人ですよ
もう少し背景を付け足すと、2009年のウイグル騒乱前にも、観光ベースで新疆をブラブラしていた事がある。
実は天安門事件前にも一ヶ月間、新疆に観光へ行っていた。シシカバブ・ラグメン最高。ビールが気軽に飲めたらもっと最高なんだけどな。
上記の通り、僕は多少ウイグルに縁がある一般人というだけで、歴史学や地政学に特別詳しいわけでも、何でもない。
なので、僕はなかなか文脈の中に出てこない現地(ウイグル地方)出身の一般人、あるいは旅先で現地の人に聞いた事を客観的にそのまんま書く。
詳しいレポや現地メディアの状況は@furumai_yoshikoや@dongyingwenrenのような専門家の方がずっと詳しいし、ためになる。
気軽にヘイトに走っちゃう人はぜひ、彼らが過去に書いた記事も、よく見てほしいのです。
以下、現地の複数少数民族にきいたこと
・別に、何とも思ってないよ
・無能。特に公安。ウイグル騒乱の時、彼らは漢民族もウイグル族も守らなかった
・今度、政府が立ててくれる少数民族専用マンションに引っ越すんだ。
・他の少数民族と変わらないんじゃない?
・普段はいいけど、何か問題が起こった時に締め付けが厳しくなるのが面倒
列車に乗るのも一苦労
・チベット族ほどじゃないと思うけど、差別を感じる事はよくある
3. ラビア・カーディルって知ってる?
・知らないよ。誰?
・大きな事件があった時に名前を聞くけど、何をしてる人かは知らない
4. 2009年以降どう?
・漢民族とウイグル族の居住地区は、明確に分かれるようになった
※大きな街では、東西・南北で町並みが全然変わっていた。東側は中国風、西側はイスラム風みたいに
・めっきり、お互いの民族間で交流しなくなった。市場で他民族を見る事がなくなった
・(相手民族)が怖い。間違っても人通りの多い所には行きたくない。
・カザフ、モンゴル、キルギス族の多い北の方は、逆に景気良いよ
-.政府(※地方政府)がロシアから建築家招いて、超豪華な公衆トイレ作ってくれたんだぜ!日本のトイレみたいだろ!
眠たくなってきたのでこの辺でいったん〆るけど、なんとなく現地人の雰囲気が伝わるような物をピックアップしてみた。
総体的に、彼らと話していて感じた事は「民族としての連帯が非常に緩い」「人生楽しそうだな」という事。
今、よく日本で言われている「少数民族としての劣等感」「独立意識」「民族弾圧」のような要素を感じる事は無かった。
政府への不満はよく聞いたけど、それは中国に住む人であれば皆同じ事を言う類のものだった。
よく漢民族の言う「少数民族は優遇されている!」というのも、本当なのだなと思った。
日本で言う所の在日特権みたいな物も存在するんだけど、新築マンションの家賃8割政府負担は恐れ入った。
とはいえ、増え続ける失業者対策の一環なんだろうとは思いつつ。
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ちなみにウイグル騒乱の時は、彼女を通じてウルムチの様子をLIVEで聞いていた。広場でウイグル族に殴り殺された漢民族の女の子の話、
仇を取ろうと仲間を集めて家を出て行ったその子の父親と、それを必死で止めた、ウイグル族の隣人。殺到する群衆を恐れて、
橋の下で夜通し隠れていたウイグル族の親子。その親子が深夜、公安に保護されてようやく帰宅できた話。
異人系の顔立ちだから、漢民族・ウイグル族どちらからもターゲットにされてしまうカザフ族の話や、漢民族との勘違いを恐れて、
家の外に出られないモンゴル族の話。結果、ターゲットにされて腕を刺されてしまった男性の話。
この時、僕らは彼らに何も出来なかった。地理的な距離がありすぎたし、日本と違ってそもそも、支援する手段が無かったからだ。
※情勢が落ち着いた頃、新疆は冬が厳しいという話を聞いてユニクロのヒートテックグッズを送ってあげた。
腕を刺された男性は、後日傷を見せてもらった。痛々しかった。でも命があって良かったと思った。こんなので刺されたら、普通死んじゃうわ。
http://www.koohji.com/upload/2009/4/200904111726561635.jpg
全て彼女の身近な人だったから、サンプルとしては凄く少ないのだけど、民族間対立とは、紛争とは何か、
中国という国は何かを考えさせられるには十分すぎる体験だった。
これは未だに考え続けていて、答えは見つからない。今後も考え続けるんだろう。
答えが見つかる気はしないし、誰かが答えを教えてくれる気もしない。どうしたもんかなあ。