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2016-11-16

8歳のカラースプラッシュ

小学2年生で8歳の息子がいます名前ギルガルドします。

であるわたしも、父もゲームが好きなので、もちろん息子もゲームが好きになりました。

 

普段からよく任天堂ゲームを楽しんでいる彼は、当然のごとく「ペーパーマリオ カラースプラッシュ」のCMに目を留めました。

  

ギルガルドはよく考え、何度もCM映像自分3DS確認し、値段も調べて、自分貯金箱の中身を何度も数えなおしてから私のもとにやってきました。

もじもじ言いよどんだ末に、ペーパーマリオで遊びたいとぼそぼそと話すギルガルド

自分お金で買うからいいでしょう。宿題もちゃんとやる。習い事にもきちんと行くから、お願いです、と。

 

結果ペーパーマリオは前日中WiiUダウンロードされ、発売日の放課後から冒険が始まりました。

最初のうちは「負けるかもしれないバトル」に挑むのを躊躇し、

落ちたら死んでしまうであろうゾーンでの操作を嫌がり、

何度トライしてもクリアできないステージでは涙をこぼしては

母のもとへグズグズ文句を言いに来たギルガルドだったけれど、

励ましているうちに「マリオがやられてしまうかも」という恐怖に打ち勝つようになり、

敵を軽やかに倒して物語を進めていくようになりました。

 

マリオ冒険相棒は、今回はペンキーというペンキの精で、とても表情豊かなキャラクターです。

マリオはいつも無口なので、サポートキャラ饒舌になるものだったけれど、

ペンキーは表情をカラフルな色でよく表すキャラクターでした。

よく怒ったし、よくしゃべったし、時には笑い、呆れ、一緒に温泉に入ったりもして、

間一髪でマリオ危機を救ってくれたりもしました。

 

マリオの隣で存在感を放ったペンキーが、

物語最後で、

 

すみませんここからゲームネタバレなので、プレイされている途中、予定の方はもう読まない方がいいと思います

 

↓↓ここからネタバレあります


    

 

  

 

 

ペンキー物語舞台であるイロドリタウンを守るガーディアンなので、

責任を果たすために、マリオの隣から去って消えてしまます

すべてを黒く塗りつぶす悪意の塊をあの小さな缶の中に飲み込んで、遠い空の向こうに去ってしまうんです。

 

ギルガルドはその光景を見て、少しだけ悲しく思ったようでした。

そのあとに始まるエンディングパレード仕様で、とても明るく楽しく、クリアしたと強く感じられる華々しさでした。

 

クリア後もギルガルドは、まだコンプリートしていない要素があるからプレイを続けていたのですが、

二日後の夜に、おやすみなさいと言った後になぜか母のもとへやってきました。

 

どうしたのかと尋ねても、なにも言わない。そのうちに、急に大きな声で泣き始めました。

 

プレイを再開したらペンキーマリオの隣にいます

最後の戦いのほんの少し手前の状態のまま、カラースプラッシュ世界は続いていますから

ところが、エンディングを見てしまったギルガルドの心には、

世界中のみんなのために自分犠牲にしたペンキー最後の姿が

強く焼き付いて離れないようなのです。

 

ペンキーがすべてを引き受けて去ってしまったことが、どうしようもなく寂しくて、

けれど、最後にひとかけらの未練も見せずに去っていく男気に心が打たれて、

簡単気持ちで「寂しい」と言ってはいけないと感じ、それが苦しかったのかなと母は感じました。

 

普段はいれてあげない布団の中でギルガルドを抱きしめ、いろんな言葉をかけて慰め、

最後に、じゃあペンキー手紙を書こうと提案しました。

 

どうやって書いたらいいのかわからないというギルガルドでしたが、

自分の思ったことを素直に綴ればいいと話すと、ノートに下書きをし始めました。

 

マリオペンキーへあてた手紙のものは見ていないのですが、

下書きだけは見せてもらいました。

 

ペンキーはとてもかっこよかった、。

表情をころころかえる姿を思い出す。

また二人で一緒に旅ができるといいね

約束した温泉に行けるといいね

ペンキーのことがとても大好きだよ。

 

こんなことがつらつらと書かれておりました。

 

どこに送ったらいいのか迷いつつ、結局任天堂あてに手紙を書いて出しました。

ギルガルドは、読んでくれたかな……と毎日そわそわしており、

母も読んでもらえればいいなと考えていました。

 

すると先日、返事がきたのです。

マリオペンキープリントされた紙に、ちゃんとギルガルドあての返事が書かれた手紙が、かえってきたんです。

 

ギルガルド最初自分で全部読めるといいましたが、何度も見返してから、わからない漢字があるから読んでほしいと頼んできました。

一緒になって読んで、母も泣きそうになり、ギルガルドも泣きそうになりました。

 

ゲーム感想手紙にして送るなんて、初めての経験でしたが、こんな風に返してもらえるとは思ってもみませんでした。

優しい手紙ありがとう任天堂

 

「ペーパーマリオ カラースプラッシュ」は、8歳のハートを成長させてくれる素敵なゲームでした。

 

母は大体のイベントを見てしまっているけれど、空いた時間自分でもプレイしてみようと思っています

 
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