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はてなキーワード: ラウンドロビンとは

2022-02-20

anond:20220220223846

男子国内番手コンサドーレだけど、メンバーの年齢的にも経験値的(もう数値としては十分得てしまっている)にも伸びしろはない。

有望どころでは去年の日本選手権でそのコンサドーレラウンドロビンで勝ち決勝でも勝利を引き寄せかけた「常呂ジュニア」という10選手たちのチームが居り、今年の世界選手権出場が決まっているが、このチームがどこまで伸びるか次第かな。

女子が今回の決勝で惨敗したのは、決勝戦向けのアイス情報を事前に仕入れられなかった(イギリス男子も前日の決勝に出たので仕入れていた)ため、アイスを読み切れずショットがことごとく外側にずれたというのが大きい。つまり女子の成績アップには男子側の成績向上も欠かせないので、どうにかして次回の五輪には出て欲しいのだが。

2020-04-16

オンライン祭りシステム作ろうぜ!

アイデア料俺にくれ!

さて、夏に向けて各自治体で祭りの準備があるはずだ。

しかし今の情勢から言って、すんなりと開催に至ることはもはや不可能だろう。中止にするか、なんとしてもやるか、それぞれの派閥バチバチになって、ポストコロナ時代にも悲しい世代軋轢が残るだろう。

そこでだ!今のうちに祭りを「オンラインでやる仕組み」を構築して(PaaS型がいいだろう)、いざ夏の準備だ!と意気込む老若男女が祭りのことで喧嘩の果てに妥協案として「じゃあリモート開催で!」と言うときに駆け込める場所を作ってやって、ついでに金儲けもしてやろうじゃないか

機能的には

・出店(物理的なもんは事前注文で宅配式がいいだろう!オンラインしかできない商品なんて出れば最高だな!)

音頭中継(ユーザーライブで踊ってる様をシェアしてウィンドウを分割して一定時間ごとにラウンドロビンで切り替え表示できれば最高だな!)

・画面は日照を考慮した色合いに

最後は〆のオンライン花火!(ここにイカした工夫ができれば最高だな!)

って感じか!

祭り運営者は登録ログインして、上記オリジナル差し替え可能テンプレートとして選択作成していき「我が町祭りオンライン」を作成する!

祭りURLサブドメインに分けて、それぞれの町祭り用のURLとする!初期版は祭り参加者ログイン機能は難しいだろう、全町の祭りURL経由でアクセスできるようにしよう!のちのちアクセス制御したくなるだろう、ただし公共良俗を保つのが難しいかもしれないので、トレードオフ認識必要だ!

アクセスランキングの後日発表はあってもいいが、イイねランキングリアルタイムランキングはやらない!イイねやらスターはクソだ!ショボい祭りも盛大な祭りバカにされずにドンとこいにしてぇ!そこにイイねは邪魔だぜ!

時間もねえしオープンソースだ!後ろも前も得意な奴がやろうぜ!CI/CDは詳しくねぇしドメインやらデータソースの置場所も考えなきゃなんねぇが、俺はそういう面倒はごめんだ!得意な奴やってくれよな!

よし、わかったらリポジトリ作ってリプで教えてくれな!儲かったら俺にアイデア料寄越すんだぞ!ガハハ

2019-11-08

PSYCHO-PASS 3 サイコパス3 3話まで観た適当感想

全体的な物語の流れとして、一話で起きた様な

自覚なく一人一人がほんの少しずつとある事象に絡み合った結果、最終的に巨大な犯罪(事象)が引き起こされる」んじゃないかと思った

勿論一係も全員、主人公達も自覚なく加担する結果になるのでは、

その結果彼ら自身過去事件でも自覚なく何らかの引き金を引いていた事を自覚して、ショックを受ける展開がありそう

一話から既に彼らの行動がその流れに入っているとか

外務省側がどう組み込まれいるか不明だけど

巨大な犯罪についてはみんな揃って自覚なくなので恐らくシビュラに裁けない事件になる、若しくは国民執行対象にならざるを得ない故演算不可

シビュラに対する信頼が根底から崩れる

→ 多分それがビフロスト側の最終的な狙い?

朱ちゃん過去に同様の裁けない事件に遭遇し、シビュラではなく自分意志で裁く行為に出た結果軟禁状態になっている

シビュラ演算の結果朱ちゃんシビュラが裁けないと言う結果が出たか朱ちゃんは宙ぶらりんなあの状態なのでは

朱ちゃんはあそこに誰かが来て人に裁かれるのを待っている → 灼と炯の二人に期待している?

朱ちゃんは結果無罪で出る事になるのかどうか

ビフロストは北欧神話的だと天国と現世を繋ぐ虹の橋、だけど元々の意味は「ぐらつく橋」

ラウンドロビンは元々「嘆願書トップが誰だか分からない様に円形に署名した」のが由来で、責任分散させる、役割を回り持つという意味がある

その辺が話の根幹にかかわっていたら面白そうだなと思ってこんな事を書いた

4話が楽しみ

2018-05-28

2ちゃんまとめブログ8年運営して引退したのでまとめる

2006年 まとめサイトデビュー wordpress

2から4記事/日をまとめていました。

1日4万から5万PVで、1ヶ月の収益12万ぐらいでしたw

2007年 トレンドサイト立ち上げ wordpress

当時、ワンルーム同棲をしていました。

15万と彼女年金で1ヶ月20万ほどしかなくて・・・生活カスカスでした。 貯金も1ヶ月にお互い1万ずつぐらい

トレンドサイト2記事/日

まとめ2-4記事/日

更新を続けました。

2008年

ようやくトレンドサイト軌道に乗り始め、1ヶ月に5から8万円は稼げるようになりました。

アドセンス楽天がメインでした。 1日のアクセス数は2万PVぐらいでしたかな?

まとめサイトの方はアクセス数は1日4万PVから5万PVのままです。

アクセス数が増えなかった理由は、当時の共有レンタル鯖ではこのアクセス数を裁くのが限界で何度かレンタルサーバ会社から警告や制限や追い出しを食らいました。

ラウンドロビン対応したけど、記事更新が大変だったデータベースがどちらかしか更新されないから)

アマゾンクリック広告12前後

ようやく一人で20万稼げるようになりました。

2009年から2010

トレンドサイトの方が順調で、1日4万PVで専用鯖も借りるようになりました。

収益20万ぐらいにアップ!

まとめサイトの方はアマゾンクリック広告アドセンス以外)なので、収益は伸びず、更新だけに時間がかかり、でも2ちゃんねる好きだからまとめを続けていました。

2011年

トレンドサイトは安定して順調で、1ヶ月最低20万、アドセンスの単価があがる時は30万ほど稼げるようになる(7-8月 3月

まとめサイトは労力の割に収益化ができていないのと、アマゾンあなたサイトもも広告貼らないでとダメだしされたので、サイトの閉鎖を決意するも、ライブドアブログから声がかかり、ライブドアでやることになる。

PBP収益プログラムである。(当時は100サイトほどが参加してたと思う)

2012

ラ=ライブドア移転しても4記事/日をしていましたが、アクセスも4万PVぐらいで収益は以前より1/3に減り、ラ運営相談したところ、更新数を増やせばアクセスも増えるということなので

更新数を6/日ぐらいに増やしました。

googleから2時間起きぐらいに検索BOTが来るようになりインデックスされるのも早くなることに気づく。

周りでは10更新するサイトもちらほら出始める。

トレンドサイトは順調で月に平均25万から30万を安定的に稼ぐ

2013年

まとめくすを使い、私も1日に10から15更新するようになる。

この頃から記事作成よりもネタ集めに時間がかかるようになる

複数の板に張り付くようになる(新鮮なネタを早くまとめるため)

記事がヒットして1日32万UUを稼ぐ。

この年から月のPV1000万以上1300万PVまでに成長をする

更新検索エンジンからアクセスが多かったです。

トレンドサイトは1日2記事更新で順調でした。 

まとめとトレンドサイトで、1ヶ月の収益は最低70万 最高は98万ぐらいでした。

2014年 まとめサイトを売却する

実は2013年ぐらいから、張り付いてまとめるのがしんどくて、ログ速過去ログサイトなどを使って、ネタを探してまとめをしていたんですが、

寝ても疲れが取れなくなり、1日に2回寝るようになりました。(朝と夜中)

最初楽しいスレをまとめるのが面白くて趣味2ちゃんまとめサイト運営していました。

しかし、去年ぐらいか数字に追われるようになってからストレスが溜まり続け、精神も病んでいく状態になっていきました。

精神が病んだのは、まとめを運営してから、1日(半日すら)も休んだことが無く、1日18時間ぐらいまとめとトレンドサイト更新時間を費やしていたので、体が悲鳴を上げたんだと思います

賢いサイトはここら当たりで服管理人などを募集して、自分の労力負担を減らしていっていましたね。

自分も服管理人トレンドサイトの方で雇いましたが、時すでに遅しで、病魔に勝てずに、ついにはおきることも大変になったので、まとめサイトの売却をすることになります

一応、1ヶ月1000万PVは維持をしていました。

ただ、2014年後半ぐらいから?googleのまとめ対策があり、ラの上位サイト以外にいたサイト検索から訪問者は激減し、当サイトもそれに巻き込まれました。

ラのランキングで60-70位ぐらいにいたのが、80位から90位ぐらいまで落ちるようになりました。

1ヶ月1000万PVアドセンス貼れなかったので、収益は40万ぐらいしかありませんでした。

そしてサイト売却を年度末までに済ませて、運営サイトトレンドサイトのみになります

2015年

まとめサイトを売ったので休める時間が増えるので、体調は回復するだろうと思ってましたが、どんどん悪化して、ほぼ寝たきりになりました。

そして、トレンドサイトの方は、2014年当たりから商材で儲けるという情報が出回り、ライバルが激増します。

それでも当サイト運営歴が長いので上位表示されていましたが、トレンドサイトにもまとめ記事を作るようになってから数ヶ月後に手動ペナを食らってしまい、9月には収益ゼロになりました。

騙しリンクランキングサイトへの誘導などもペナの要因になったと思っています

寝ても寝ても疲れが取れずに、5分しか起きられずに、また体が重くなって寝るの繰り返しでした。

最初は疲れが溜まっているだけだと思っていたのですが・・・、1年こんな状態で休んだのにまったく改善しませんでした。

2016年

毎日勝手死にたいと頭が考えるようになり、ようやく自分状態おかしいと気づく。

9月心療内科に診てもらうと、うつ病との診断を受けました。

初めて心療内科に通院するのは勇気がいりました。

おかしな人が行く病院だという固定観念がありましたから。

実際に行動のおかしい人、見た目もおかしい人はそこそこいました。

今ではわかるのですが、自分意志でそのようになりたくてなっているのではないということ、その人達もそれに苦しんでいるということ。

うつ病という言葉は知っていましたが、やる気が無い病気だと思っていたので、本人にやる気次第の病気だと思っていたので、

うつ病と診断された時はショックでもあったし、少し安心した自分もいました。

現在2018年5月ですが、現在うつ病治療は続いています

一時的によくなったりはしますが、体調が不安定で、よく寝たきりになりますし、健康的な時と比べるととても疲れが溜まりやすく、疲れやすい。

長く語りましたが、何を言いたいかというと、

若いそこの君へ、

若い頃ってのは体力の回復も早く、無理が効くんだよね。

ただね、30歳以降になると回復力が落ちるから要注意!

休むことも仕事大事)だよ。

病気怪我をして、初めて健康であることのありがたみを感じることができます

自分みたいにうつ病になったら、私生活もできなくなるので大変ですよ。

今は物販アフィリエイトを頑張って、(まだ5万しか稼げてませんが)また月に100万稼げるように這い上がるのが目標です。

今度は多更新とかせずに、土日は完全に休んで軽い運動を取り入れています

今はまとめサイト個人で参入して、収益化するのはとても大変だと思います

上位サイトの多くが法人化をして業者になっています

新規参入で1日10更新では生活をするだけの収益を稼ぐのは難しいでしょう。

今では30更新するサイトもたくさん増えていますからね。

でも病気になって良かったこともある。

それは他人に対して違った角度から見ることができるようになったから。

2018-02-27

女子カーリング界のキングボンビー近江谷杏菜

この人の名前を憶えている人はどれくらいいるだろうか。

2010年バンクーバーオリンピックでとんでもないミスショットを連発し、「近江スルー」という、ありがたくない、かつ今でも実況スレスルー系のミスショット時に使われてしま隠語まで生まれた、バンクーバーオリンピック日本サード、かつ今の「北海道銀行フォルティウス」のメンバーである

Wikipediaに書かれている経歴を見ればわかるが、彼女はもともとLS北見創設者本橋麻里とはジュニア時代からチームメイトだった。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E6%B1%9F%E8%B0%B7%E6%9D%8F%E8%8F%9C

そして、チーム青森でも2007-2008シーズンから本橋とチームメイトとなり、五輪世界選手権通じて初めて日本カーリング代表チームラウンドロビン突破した世界選手権で4位に入っている。ただしこの時は近江谷はリザーブで、試合出場がなかった。

その後、近江谷は何故かレギュラーの座を奪い、それとともにチーム青森は下降線をたどり、「近江スルー」に繋がっていく。

バンクーバーの後、チーム青森スキップ目黒引退し、本橋は独立してロコ・ソラーレ(後のLS北見)を設立したが、近江谷はそこに招かれることなく、チーム青森に残った。しかし二度とチーム青森日本代表になることはなく、2013年を以て活動を停止する。

しかし、翌2014年ソチオリンピック終了後、近江谷はなんとソチに出場した北海道銀行フォルティウス(以降、道銀)に電撃加入する。ここ数日の報道でよく目にする「吉田知那美戦力外通告して代わりに入った」のが、近江谷だったのだ。当時、2ch(いまは5ch)の道銀スレでは悲鳴が上がりまくったのは言うまでもない。当時、実はLS北見も内紛状態メンバーが足りてなかったが、そちらではなく、近江谷は道銀を選んだ形である。単に本橋が呼ばなかっただけだろうが。

その翌年、道銀は日本選手権でチーム結成以来始めて優勝し、世界選手権で6勝5敗と健闘した。この時は小笠原歩相方である船山弓枝出産のため欠場というハンデを背負っており、その割にはよくやったと言われた。

が、チーム青森近江谷初年度と同様、道銀はこの年がピークとなってしまった。

一昨年、去年と道銀は2年連続日本選手権で優勝を逃し、道銀の本来目標であった平昌オリンピック出場(注:ソチはもともと目標になかった)が1年以上の時を残して閉ざされた。そして、近江谷の少し前に、小笠原後継者候補として満を持して入ったはずの吉村紗也香は伸び悩み、今では道銀のリザーブに落ちてしまった。もう26歳の彼女に、小笠原の後釜を継げるだけの伸び目はないだろう。

結局、道銀加入時の道銀スレ悲鳴現実のものとなってしまった。一方で、近江谷を無視たかつてのチームメイト・本橋は、メダリストプロデュースした「名GM」として、今や引っ張りだこだ。

キングボンビー近江谷杏菜。決して本人はそんなつもりはなかっただろうし、道銀加入後のプレーは青森時代とは雲泥の差だが、結果は「キングボンビー」以外の何物でもなかった。

小笠原・船山がもう四十路が見えた今、道銀の将来は明るくない。次は何処へ行くのだろう。

2015-02-16

教えてくれカーリング増田

増田にはカーリングに詳しい人が(少なくとも2人)いたと思うので教えてほしい。

日本選手権女子3位だったチームフジヤマ、大ベテランで実績もずばぬけている西室が「フォース」で、まだ19歳だかの小穴が「スキップなのは何故。かつての増田スキップが2番目に投げてるチームの話は見た記憶があるが、メリットがどこにあるのかは見ていてよくわからなかった。

あとチームフジヤマ、ラウンドロビン北見に勝って準決勝ももう少しで勝てそうだったし、北海道銀行相手にも8-9とかだったのに4勝4敗なのはどういうこと。

2014-03-06

カーリングについて自分が知ったこと

まず、筆者は4年前に話題になったhttp://anond.hatelabo.jp/20100221221726増田さんとは別人である

日本代表の結果について

トリノと同じ4勝5敗で、トリノカナダから見始めた人達にとっては「ただの負け越し」と思われる人も多いかと思うが、「全敗もあり得る」という事前予想と比べたら大健闘と言って良い。明確に取りこぼしと言えるのはアメリカ戦くらいで、あとは力関係・相性を考えると全敗してもおかしくなかった。韓国戦を取りこぼしと見ている人も結構多いが、今回の韓国代表チームには中部電力チーム青森も含めて勝ったことがない(中電が勝ったことがある韓国チームとは別)。むしろ良く最終エンドまで勝負になったなとも言える。

もし北海道銀行ではなく中部電力が出ていたら?

タラレバの話しであるが、アメリカデンマークには勝ったであろうが、他が厳しい。良くて3勝出来たかどうかといったところ。それ以前に中部電力はチーム状態が昨年の日本選手権をピークに下降しているので五輪最終予選でドイツに負けて五輪出場を逃していた可能性のほうが高い。

しろスキップの藤澤選手とサード兼主将市川選手との相性が悪すぎる。ストーンを投げた後に2人で指示が逆になっているシーンが目立ちすぎ。これでは他の2人が混乱してしまう。中部電力日本代表になれなかった理由がここにある。よくよく道銀との成績を比較してみると、昨年は日本選手権以外の全ての公式戦(軽井沢国際、カナダカーリングツアー代表決定戦)で道銀より成績を下回っていて、現在行われている日本選手権ではこれまで選手権で一度も負けていなかった札幌国際大学ラウンドロビンで負けている。今の中電は道銀、ロコ、国際大を含めた「4強の一角」と言うべきで、女王と言うにはちょっと厳しい。

選抜制(ナショナルチーム)について

五輪前におぎやはぎが「選抜制をやってないから応援できない」と言い出すなど毎回話が出てくるテーマだが、今回は興味深いデータが出ている。

イギリス(スコットランド)がバンクーバーまで続けていた選抜制をやめ、今回初めて国内選手権優勝チーム五輪に出したところ、五輪で初めてメダルを獲得した。

一方、十数人くらいの代表予備軍を抱え、その中で調子が良いメンバーを選抜する形式を続けているロシアバンクーバーと同じ9位だった。ホーム開催であることを考えると惨敗と言っていいだろう。

そして中国は「所属中華人民共和国オリジナルチーム」と言うべき特殊な選抜制を取っているが、見事に後釜が育っていない。

他、メディアによってカナダスイスが選抜制を敷いていると報道があったが、この2国についてはいずれも誤報である彼女たちは国内のチーム選考会を経て五輪に出ている。

これは、選抜制を否定するには十分すぎる結果といえるだろう。選抜制は世界の流れに逆行しているのだ。

なぜ選抜制で結果が出ないかについては各自考えて欲しい。1つ間違いなく言えるのは、カーリングはその競技ルールや少人数という特性上、選抜制を敷いてもサッカーのようなメリットを得られるポイントが成立し得ないのだ。またスキップとバイススキップの関係性が相当重い競技でもあるので、1試合10数名も出場するサッカー野球ではなく、バドミントンテニスダブルス競技に近いものと考えるべきだろう。

ただし、4人編成チームの「5人目」に協会主導で助っ人を選定して入れるというのであればアリであるスコットランドスイスはこの形式を取っている。

平昌五輪展望について

まず、アジアの勢力図が変わる可能性が大。中国チームのスキップが期間未定ながら休養の意向を出しており、またずっと指導してきたコーチが退任した。どれくらいの期間になるかがわからないがしばらく力落ちすることが考えられる。

一方で韓国の躍進が予想される。昨日終わった世界ジュニア選手権で準優勝という結果を出しており、カーリング連盟の金銭面も日本と比べて一桁多い予算が計上されている。韓国内にカーリング場が少ないが、距離がそこまで遠くない日本で練習するという手段が取れるので特にハンデではないだろう。

欧州スウェーデンイギリスの2強になるだろう。スイスはOTTさん限界が見えてきた今、後釜を担うチームがどれだけ力を付けられるかがポイント。一方で今回五輪に出られなかったドイツは「女カーン」ことシェップ選手のチームが内紛を起こしてシェップ以外のメンバー離脱してしまい、今後は別のチームが代表として出てくる。力に関してはちょっと未知数。今年の世界選手権に出られるからそこまで弱くはないだろうが。

カナダは今回金メダルを取ったJJの今後が未定なのが気になるが、代わりの強豪チームはいくらでもいる。平昌でもメダル第一候補と考えて良いだろう。

今後の日本について

まず、世界選手権日本で「2015年に開催」という愚行はどうにかならなかったのだろうか。平昌五輪出場ポイントが得られる世界選手権2016年2017年である中国韓国になかなか勝てず世界選手権出場がおぼつかなくなっている今、まずは五輪出場が最大の目標になる。その意味ソチ中国に勝ったのは非常に大きかった。苦手意識が払拭できるためである

国内については環境が一番整っている北海道銀行が引っ張っていくことになるのは間違いない。中部電力はサードかスキップのどちらかが出て行かない限り伸びないだろう。市川選手が道銀の船山選手のように「一歩引いてスキップを操る」事に徹することができれば良いのだが、マスコミ等が許さないだろう。つまり無理。残念ではあるが助っ人色が元々強かった藤澤選手が出て行って、引き取り先を探すのが現実解か。投擲技術国内No.1と言えるだけに惜しいが。

ロコ・ソラーレは本橋選手求心力が弱く、シーズン中にメンバー脱退劇を起こしてしまうようでは不味い。チームをまとめる力が根本的に欠けている思われる。今以上のランクアップは難しいか。

実力的に最も将来が期待できるのは札幌国際大学であるが、メンバー大学卒業を控えており、4月以降の身の振り方が未定。何処か引き取ってくれないだろうか。ずっと同じメンバーでやっているので中電やロコのようなチームワーク面の弱みがなく、ジュニア世代世界経験豊富スポンサーになって損はないチームだと思う。

他は、今の日本選手権でロコを破ったチームフジヤマ(創設者はあの小林宏氏)と、小学生とは思えないショット精度を有するTEAM KARUIZAWAあたりが今後伸びてくるだろう。すぐには無理だろうが、行く行くは代表権獲得争いに入り込めるようになってほしい。

2010-11-10

世界中リブート祭り開催中。

Unixサーバーには、uptimeという変数がある。マシンが稼動し始めてから何秒たっているかを参照できる変数なのだが、この値は、それぞれのサーバーごとに公開するかどうかを決定できる。公開されているサーバーにおいては、この変数を参照すると、そのマシン最後リブートしてから何秒たっているかがわかる。で、この値が、世界中の主だった匿名プロクシ等のサーバーで0リセットされているのである。

これは、それらのサーバーが、片っ端からリブートされているということである。

通常、リブートされると、アクセスログリセットされる。ラウンドロビンされているログを残す設定にしてある場合もあるし、根こそぎ消してしまう場合もある。その辺は実装次第、運営者のポリシー次第なのでわからないが、少なくとも、リブートされている事だけは、外部から見て取れるわけで、時期的に、ログを消去する為にやっていると判断できてしまうわけである。

尖閣ビデオ問題で、日本政府が令状を取ってデータ差し押さえを始めたので、それが回ってくる前に、データを消去してしまえという事である。

データを残しておくと、令状が来たら提出しなければならないし、その真正性について、裁判で証言しなければならない。手間を取られる上に、踏み台にされていたという事でセキュリティに問題ありと見られる事になりかねない。

そんな面倒事に巻き込まれるくらいならば、適当な理由をつけてリブートかけて、ログは消去されてしまいましたと答えたほうが、遥かに手間がかからない。

相手が中国なので、心情的に、応援したいという気分もある。

日本政府与党は、日本国民だけでなく、国際的な民意まで敵に回したわけである。

支持率調査で下り最速レコードをたたき出しているが、本当の不支持率は下駄を突き抜けてしまっていて統計的に不自然になってしまっている。

石にかじりついても政権を運営すると言っているが、永田町の中にしか民主党の居場所は無くなっている。

政府民主党日本国益に貢献できるとしたら、それは、直ちに解散総選挙を行う事だけである。

2010-02-23

カーリングについて自分が知っているいくつかのこと」への反応御礼

元増田です。

カーリングについて自分が知っているいくつかのこと

http://anond.hatelabo.jp/20100221221726

を多くの皆様にお読みいただけましたこと、大変ありがとうございます。

今回は、ブクマコメ等への反応も含め、いくつか追記します。


にしても、スイス戦は完敗でした。

オットさんのチームを相手にするときは、たまたまアイスの読みに失敗するとき

(これはどんな名スキップでも1大会にいつかは来ることがほとんど)を除けば、

辛抱強くつきあって細かなミスをつくか、スーパーパフォーマンスを生かすしかないのですが、

今のチーム青森ではちょっと辛かったです。

過去日本は、五輪世界選手権では1度しかオットさんに勝ったことがありません。

#放送中に何度も紹介されたようにトリノではラウンドロビン突破の可能性を絶たれ、

#08年世界選手権では準決勝進出戦で勝つもその後のブロンズメダルマッチで破れ、

#今回の敗戦。まずはオットさんに勝てるようになることが目標です。

明日の展望

決勝トーナメント進出は自力を尽くした上で他力に委ねられたとはいえ、まだまだ一つずつの試合は見所満点です。

対戦するスウェーデンデンマークについて軽い紹介を。

スウェーデン

06年トリノ五輪メダリスト、アネッテ・ノルベリさんの率いるチームです。

世界各国の迫力あるマダムカーラーをすでに数多くご覧になったことと思いますが、ノルベリさんのオーラはまた一回り大きなものです。

その辺もぜひお楽しみください。


ノルベリさんのチームはスウェーデンヘヴィーメタルバンド「Hammerfall」のPVに出演したこともあります。

Anette Norberg och Hammerfall

確かにこのチームは、ヘヴィメタでした。それくらいの破壊力があるチームでした、トリノの頃は。

トリノの後は、もちろん世界でも上位の実力のチームではあるのですが、世界選手権の代表選考会で敗れたりとか、

年齢から言ってもさすがに全盛期は過ぎたかなと思わせるところもありましたが、このバンクーバーではちょっと

以前とは印象の違うカーリングをしてきました。


http://www.vancouver2010.com/olympic-curling/schedule-and-results/womens-round-robin-session-2_cuw400907HD.html

これはスイス戦のスコアなのですが、このゲームが実に特徴的でして、

・お互いにスチールしたエンドがひとつもない(後攻のミスがない)

ブランク(0-0)のエンドがひとつもない(先攻が確実に1点を取らせている)

・3点以上取ったエンドがひとつもない

ということで、今日オットさんのゲームをご覧になった方々は、その堅実さに閉口されたことと思いますが、

大会のノルベリさんは、そのオットさんを上回る固い試合運びで勝ち星を稼いでいます。

トリノの頃は、もっと攻撃的な印象が個人的にはありました。当時はあまり知識もなかったので間違っているかも)


このノルベリさん相手に、日本五輪世界選手権含めて7回対戦して1度も勝てていません。

トリノ五輪ラウンドロビンでは、かなりのところまで勝利に近づいたのですが、こちらのミスではなく実力で粘られ、

エクストラエンドまで持ち込みましたが力尽きました。

上記のような固いゲーム運びは、ひとつ何かが決壊するとダダすべりとなり、現にロシア戦では1-10で7エンド終了時

ギブアップという惨敗を喫しています。

今のチーム青森がそこにつけ込めるかどうかは、やってみないとわかりませんが、この巨大な壁相手に、胸突八丁の状態で

どう挑むか、そこを楽しみにしてください。

デンマーク

デンマークは、カーリングの実力とは違った意味で、いろいろ面白いところがあります。

20代のデュポーン姉妹のルックスとか、カーリングチームでは珍しいスカート着用とか。

#今大会パンツ着用なのかな、写真を見ると。


それと、このチームはスキップフォース(4番目)ではない珍しいチームです。

チーム最年長、36歳のアンジェリーナ・イェンセンさんがセカンドでスキップとなります。

技術に優れた若いデュポーン姉妹バックエンド(3、4番手)となり、経験値の高いイェンセン姉妹

ゲームを作るフロントエンドスキップをつとめる、ということで、チームの戦略に合致しているんですね。

スキップフォースという固定観念を取り除くうえでも、この試合、中継してほしいんですけどね。

デンマーク戦は放送されるかどうか、まだ未定なんです)


このチームは世界選手権で銀1、銅1と国際実績はあるのでランキングは高いのですが、チーム青森

このチーム相手にはとても相性がいいのです。

そういう意味でも、この試合は注目なのですが、とにかく生中継してほしいなあと。

(この稿、書きかけです。まだ続きます)

2010-02-21

カーリングについて自分が知っているいくつかのこと(続きあり

土曜の午後という多くの人が見ている時間帯に、地上波中継で「わかりやすいゲーム」で

勝てた事の意味というのはとても大きかったと、日本チームの勝利に心から酔いしれた。

ただ、Twitterなんかを見ていると、素人自分でもいくつか答えられそうな話題があったので、ちょっとそれらをまとめてみようと思う。

(技術戦術については、それっぽく話す事もできるが自分には無理)

ラウンドロビン後半戦に向けて、観戦者にとって何かの足しになってくれれば幸い。

(2/23 多くの皆様にお読みいただきありがとうございます。お礼を兼ねて続きを書きましたので、よろしければご覧ください。)

解説の小林さんの絶叫について

ずいぶん話題になったあれだが、別に意味もなくかっこつけて「Yeeeeees!」と叫んでいたわけではない。

ハウスサークル)の中央に、その後ろにある石を弾いて散らす事なしに自分の石を持ってくるには、

投擲時の力(ウエイトという)を弱めにして、スイープ(ブラシワーク)で距離を調節しなければならない。

「Yes」というのは、石の進路を掃いて距離を伸ばすためのかけ声で、弱めのウエイトであそこまで

石を伸ばすには、通常2人で行うスイープを3人にして、さらにいつもよりもハードに行う必要があった。

中国女子チームは、必要とあれば4人全員でスイープする。これは見どころのひとつ。)


であればこその、「激しくスイープしろ」という意味の指示を、自分スキップになったつもりで

行っていたのであって「近年のテレビ的な過剰なキャラクターづくり」「我を失った絶叫」というわけではない。

各局のテレビ報道今日スポーツ新聞なんかを読んでも、その辺に触れた記述はなかったのが残念だった。


ちなみに、ショット後の選手のかけ声は、

「Yes」「Yeah」「Yap」が「スイープしろ」(ストーンをまっすぐ、遠くまで)

Clean」が「ごみほこりをはく程度の軽いスイープ」(髪の毛一本でストーンはあらぬ動きをする。)

「Whoa」が「スイープするな」(ストーンのウェイトが強い、あるいはもっと石を曲げたいとき)

「Hurry」が「全力スイープ」

となる。だいたいどの国も英語のコールをするけど、これから日本が試合をするロシアロシア語のコールをする。

「Hurry」は小林源文漫画の読者ならおなじみの「Давай」(ダヴァイ)になる。

解説の小林さんの「中立」について

これも別に装っているのではなくて、カーリングというのはそうしなければならないと要求するもの。


世界カーリング連盟のホームページにある「THE RULES OF CURLING(PDF)」の冒頭には

「The Spirit of Curling」というのがある。ルールブックの冒頭にあるくらいで、ルールの上位概念というか、

法律に対する憲法のような存在だと理解すればいいだろう。これを引用する。

Curling is a game of skill and of tradition.

A shot well executed is a delight to see and it is also a fine thing

to observe the time-honoured traditions of curling being applied in the true spirit of the game.

Curlers play to win, but never to humble their opponents.

A true curler never attempts to distract opponents, nor toprevent them from playing their best,

and would prefer to lose rather than to win unfairly.

Curlers never knowingly break a rule of the game, nor disrespect any of its traditions.

Should they become aware that this has been done inadvertently, they will be the first to divulge the breach.

While the main object of the game of curling is to determine the relative skill of the players,

the spirit of curling demands good sportsmanship, kindly feeling and honourable conduct.

This spirit should influence both the interpretation and the application of the rules of the game

and also the conduct of all participants on and off the ice.

日本カーリング協会の公式訳や、Wikipedia日本語版の訳などもあるが、こういうのを置いておくとid:dankogaiが嬉々として訳しそうな気もする。


ともあれ、ここで述べられているのは「カーリング伝統」であり、これは「守るべきもの」として謳われている。

その中に「A shot well executed is a delight to see」とあり、「Curlers never to humble their opponents」とあり、

そして「This spirit should influence the conduct of all participants on and off the ice.」とまとめられて

いるからには、「マイナースポーツとしてのカーリング」を解説する上で、そこから外れた態度を取る事はありえない。


あれは小林さん個人の信条スタイルというのを超えて、「あのスタイルでなければカーリングの解説にはならない」、

「あの解説スタイルそのものがカーリングメタ的な解説である」ということを示しているわけだ。


個人的に、ゴルフとよく似たこの「プレイヤー自らが審判である」という意識は興味深い。

同じスコットランド発祥のスポーツスコットランド人の気性と関係するのだろうか。

男子の競技はやってないの?/男女差ないんじゃね?

長野五輪日本男子チームが多少注目されたのを覚えている人がいるかもしれないが、男子はもちろんやってる。ただ、日本代表が出てないので放送してない。

#ちなみに長野の時のスキップ敦賀信人さんは今でも現役のカーラーで、日本カーリング協会強化指定チーム「Iceman」のスキップ

#当時は少年面影が残る20歳でしたが、今では立派な漁師の貫禄が身につきました。


ただ、NHKはインターネット中継で男子準決勝(26日)と決勝(28日)を生中継してくれるので、興味があればぜひ。

男子と女子の差は、ストーン投擲時のウエイトの強さと、スイープの強さにはっきりと表れる。

つまり、膠着した場面をハードヒットで打開できる可能性が高いので、より積極的かつ攻撃的なゲームが見られる。


参考までに、YouTubeからいくつか動画を。

トリノ五輪男子決勝でカナダマークニコルスが見せたショット。石を二つ動かして目的ストーンテイクアウトし、

 かつその他の石を動かさない、これは単に力を乗せるだけではダメで、コントロールが必要になる。

 このウエイトを乗せかつコントロールすることが女子では難しい。

 バンクーバー五輪日本イギリス戦の8エンド、イギリスサードのジャッキーロッカートの1投目を小林さんが

 「男子並みのショット」と評した理由は、ここにある。

 09年男子カナダ選手権で、カナダ男子最高のスキップ、グレン・ハワードが見せた一投。

 やや長いので、時間のある人向け。上の動画のグレン・ハワードのチームと、チームハワードと並び立つカナダ屈指の強豪、

 ケヴィンマーティンのチームの対戦。バンクーバー五輪には、チームマーティンがチームハワードを破って出場している。

なんで日本チームはサッカーのように選手を選抜した代表ではないのか?

けっこうこの疑問は多いんだけど、いくつかの観点から答える事はできる。

まず、昔の全日本女子バレーチームのように、日紡貝塚日立の強さが抜けているような状態なら、

単独チームをそのまま代表にしたほうがチームの熟成の意味では優れている。

ただ、個人的にはこれは皮肉だなと思うのだけれど、チーム青森はもちろん単独チームではあるのだけれど、

ある意味では「選抜代表チーム」であって単独チームの強みを活かした熟成があるのかというと、個人的にはちょっと、

と見える部分がある。


カーリングにおける熟成というのは、それこそ10年単位のものなのであって、2002年ソルトレーク日本代表だった

シムソンズ」も、彼女たちが中学生のときに結成された10年来のチームだった。

トリノ五輪時のチーム青森が、どん底に落ちそうになりながらも復調したのは、シムソンズ以来の長い信頼が、

小野寺歩林弓枝の間にあったからというのが大きい。

また、長年にわたって「シムソンズ」「チーム青森」の最大のライバルだった「チーム長野」(Pictic)にしても、

これも最終的には10年以上の長きにわたってひとつのチームを組み続けたというのが大きい。

そこへいくと、今のチーム青森は、最大でも目黒萌絵本橋麻里の5年であって、後のメンバートリノ五輪後の加入。

そんなにチームとしては熟成されていない。

もちろん、他の国内チームとは比べものにならない手厚い支援体制の下、長期の合宿も組んで補ってはいるけれど。


チーム青森の「選抜チーム」としての特徴は、あまり年の離れていない複数のスキップ経験者がひとつのチームに

なっているというところにある。これがなかなかチームとしての意思決定に大変なところがある。

とりわけ、トリノ後の最初の一年は、ほとんどキャリアに差がなく、嗜好する戦術がそれぞれ全然違う目黒、本橋、

山浦麻葉の3人の息が合うのにかなり苦労した。

スキップ目黒ショットのときには、副スキップの本橋がショットの目安となる位置を指示するのだけれど、

それが二人で相談したときと全然違う場所に指示をするものだから、慌てて目黒がもう一度コートを逆戻りして

再確認して無駄時間を浪費したりとか、そんなことを世界選手権の試合の中でやったりしていた。


その辺はだいぶ改善されてはいるのだけれど、今でも目黒と本橋の息があってるかといえば、必ずしもそうじゃないような。

本橋の投擲の時に、スイーパーに対する指示が目黒と本橋で正反対のことがしょっちゅう試合中にある。

これは、実況を見ているときに注意してみると面白いと思う。

スイーパーも困るだろうと思うが、当然ながら目黒に従うわけで、そしてだいたい目黒があってる。


ちょっと話はずれたのだけれど、かように高レベル選手になればなるほど、チームとして熟成させるのは難しい。

スコットランドイギリス国内3協会では最強の協会なので五輪ではイギリスとして出てくる)は世界選手権では

選抜チームを組むのだけど、大会中に息が合わなくて選手が帰国して残りの試合を3人で戦った事もあった。

ルール上は認められている)

だから、同年代の選手で組むときは10年以上の長い信頼関係を結ぶか、若くて優秀な選手を入れるときは

圧倒的なカリスマを持ったベテランと組む、というのが強豪チームの常。

チーム青森はこのどちらでもない、「常設チームながら選抜チームっぽい」ところが面白いのだけれど、

つまりサッカーのような代表チームを組まないのはこのため。

なんで日本チームは欧米選手に比べて若い?/なんでチーム青森なのに北海道長野選手

実はこの疑問に対する答は共通で、要するに「エリート選手として競技を続ける環境日本にない」ということに尽きる。


またひとつ動画を。

2005年から今年までの6年間で、女子カナダ選手権を4回優勝、1回準優勝し、世界選手権で金1、銀1と、

現在カナダ最高のカーラージェニファー・ジョーンズのチームが初めてカナダ選手権を取ったときの、その最後のショット

wikipedia英語版の彼女の項目では「The Shot」(カーリング史上最高のショット、くらいの意味だろう)と書かれている。

#恐ろしいのは、このチームが五輪代表選考会で敗退してしまうカナダの層の厚さなんだが。


さて、この見目麗しいスーパーカーラーJJの職業弁護士だ、と聞くとなんだその漫画に出てきそうな嘘っぽいキャラクターは、

と思うんだけど、だいたい強豪国の女子選手は、収入のある自営業であることが多い。

地域社会におけるスポーツクラブ単位での活動ということも合わせて、そういう時間自己管理できる職業だからこそ、

カーリングにおいて技量を磨けるということはあるのだろうけど。


ひるがえってわが国のことは今更説明するまでもないけれど、アマチュアスポーツエリート育成は学校部活動実業団スポーツ

頼ってきた中で、マイナースポーツカーリングを支援する企業などこれまであるわけもなく、就職したり結婚したりすれば必然的に

女子選手は第一線を退かざるを得なかった。

ソルトレーク五輪のあとで、シムソンズが20代半ばのカーリング選手としてはまだまだ青二才の年代で解散を余儀なくされたのもそのためだった。


ちょうどその頃、多分に偶然ではあったのだろうと思うけど、2007年世界選手権をやるということになった青森市が、

どうせやるなら地元から、ということで、シムソンズの中で現役続行を希望した小野寺と林を引っ張ってきた。

カーリング競技を行う事を前提として職を得る、と言う事自体が当時としてはとても珍しい事だったのだけれど、

それにしても「青森市嘱託職員」という立場の二人の月給は、およそ月給と呼べる額ではなかったらしい。


そんな環境でさえ、まだ恵まれていたといえるのは、ライバルチーム長野(Pictic)を見ればわかる。

こちらは、「就職結婚もあきらめて」アルバイトで生計と強化費を捻出して、五輪出場権をかけてチーム青森

長年にわたって戦い続けてきたわけだ。

とくにトリノ五輪の後は、職という安定した身分でも強化体制の違いでも青森に圧倒的な差をつけられながら、

それでも互してきたこと自体が奇跡的ではあるのだけれど、最後には息切れしてしまった。

(結局チーム長野は、中心となる3人に加えた、4人目のメンバーを固定できなかった。これが大きかった。)


ともあれ、今のチーム青森は、「エリート選手としてカーリング競技を行うこと」を前提として職を得られた、

自分の知る限りにおいて日本女子では初めてのチームではないかと思う。

(もちろん、実業団単位で組まれた女子の強豪チームもあったけれど、「仕事のウェイトの大きさ」が圧倒的だった)

天才少女が、カーラーとして全盛期を迎える30代半ばから後半まで、ひとつのチームを組み続けたまま、エリートとして

競技を続けられる状態自体がこれまでなかったということ、それが日本チームが欧米のチームに比べて圧倒的に若い原因である。

今、技術戦術面で、素人ながらに見ていても海外のチームと比べて足りないように見える面があるとするなら、

それは競技生活と練習にかけてきた時間の差でもあるのかもしれない。

そして、だからこそこういう環境のある青森に、北海道から選手が来る。


もっとも、だからといって、北海道選手を取られてばかりで手をこまねいているとか、青森県が他県から

引っこ抜いてくるばかりかというと、そうではない。

北海道では、一年間通して使える専用カーリング場が2012年に、初めて札幌市にできる。

北海道で、大人の女性が職を得ながらカーリングを続けようと思えばやっぱり札幌が一番有利だし、

その札幌に専用のカーリング場ができるのは、これは北海道カーリングの悲願でもある。

青森県は、本橋が在学していた明の星短大を有する明の星学園が、青森明の星高校にカーリング部を作っているし、

まだまだ歩みはゆっくりだけど、ジュニアからの強化を図っている。

やっぱり、いずれは青森県カーリング場で育った選手チーム青森に入れたいんだろうね。


(追記)

ちなみに、チーム青森の現メンバーの勤務先は次の通り。


目黒と山浦の二人が青森県下で有数の企業に入り、近江谷が高卒で非常勤ながら市役所勤務というのは、

官民一体の就職支援といえると思う。

30近くなって青森に加入した石崎に、これも契約社員ながら職が斡旋されたというのも、近年の就職事情を考えれば

やはり支援の賜物だと思う。

チーム青森メイクきれいなのは、木浪学園の指導と支援によるもの。のはず。

本橋のNTTLSとの契約は今年の6月まで。彼女実質的プロカーラーと言っていい立場。契約は延長されるのだろうか。

ファンができること

トリノの後もそうだったんだけれど、カーリングがあれだけ露出していたのに、それが普及・強化につながらないのは、

ひとえに「プレイできる環境がない」からに尽きる。

トリノの後で「カーリングを体験してみたい」という問い合わせが施設に殺到して予約半年待ちなんていうニュース

あったけど、日本カーリングができる施設はあんまりない。

少なくとも、通年で使える専用のカーリング場というのはまだない(上記の札幌の施設は、その意味でも大きい)。

岡山福岡で、共用ながら通年カーリングができるというのは意外のようにも思う。


全国のカーリングができる施設等一覧


なんでまあ、「実際にプレイする」のは一番だし、なにより楽しいのだけれど、いかんせんまず場所がないし、

上手くなるのに練習が必要なのに練習もろくにできない、となると、なかなか草の根の強化は難しい。

となると、まずはお金なのかなあ、手っ取り早いのは。

チーム青森単位でも、日本協会単位でも、いろいろ募金をつのってはいるので、調べてみてください。

見てみたい

五輪以外でも世界レベルの試合を見てみたい、という人もいるだろうね。

日本国内でそれを満たすほぼ唯一の手段は、CurlTVかな。

海外遠征中のチーム青森の試合なんかも、有料だけどストリーミング配信で見たりする事ができる。

3月にカナダで開かれる世界選手権も、ここで見られる。

#と言いたいところなんだが、日本テレビ局放映権を買うためにリージョンブロックがかけられる。

日本戦でさえ全部放送しないんだから、解放しろと思うんだけど。


生で見たいとなると、3月6日から10日まで北海道北見市常呂で今年の日本選手権が男女共催で開催される。

簡単に行ける場所ではないけれど、北海道オホーツク観光を兼ねて行ってみてはどうだろう。

チーム青森の帰国後国内初戦だしね。

他のチームを知りたい

本当の意味日本女子のカーリングの強化、ということになると、チーム青森に互す実力と体制を持った

チームが複数出て、国内で日本リーグを毎年行えるくらいのことができればいいんだろうけど、それは

ここ数年レベルでは望み薄。これまで青森と覇を競ったチーム長野も、代表決定戦の敗戦以降は

活動しておらず、少なくとも日本代表を狙うような活動は当面休みっぽい。

だけれども、女子に関してはジュニア世代でチーム青森を追うだろう優秀なチームが複数あるので、それを紹介したい。

(カッコ内は全国大会に出てくるときのチーム名)


WINS(チーム常呂高校)

2009年度の日本カーリング協会強化指定チーム(B代表相当)で、2009年日本選手権準優勝。

バンクーバー五輪代表決定戦にも進出し、BS-TBSでも取り上げられた目下一番の注目株。

スキップの吉村紗也香さんがかわいいと、そっちでもちょっと話題になったりする。

今年の3月で常呂高校を卒業した後は、4月から全員が札幌国際大学に進学してカーリングを続行。

北海道を拠点としてチーム青森に並ぶ強豪チームを作ろうという北海道の期待も背負う。

ロビンズ(JJ常呂

同じ常呂の同じ高校3年生でも、全国に名前を売ったのはこちらのチームが早かった。

2006年中学2年の時に日本選手権に出場すると、予選リーグではチーム青森に続く2位。

決勝トーナメントではチーム長野に完敗して3位に終わったけれど、小さい身体で大人と互角以上に

渡り合い、テレビカメラの前でも物怖じせずに話す肝っ玉とか、個人的には期待していた。

高校に入ってからはWINSに抜かれた感じもあったけれど、それでも常呂町のリーグでは

海千山千のおじさんカーラーの中で上位に来るように、実力はある。

今日まで開催されていた北海道選手権でも優勝したし、地元開催の日本選手権WINSとどちらが上位に来るか楽しみ。

AIM(御代田ジュニア

長野県御代田を本拠地にするこれも高校3年生のチーム。

昨年12月日本ジュニア選手権では上記WINSを破って優勝し、今年2月の高校選手権でも優勝。

毎年軽井沢で開かれるアジア唯一の国際競技大会軽井沢国際」には今年ジュニアながら

日本代表として出場して4位。

こちらも高校卒業後は全員が城西大学に進学して競技を継続

中部電力

AIMと並ぶ長野女子カーリングの期待のジュニアチーム。

日本ジュニアではAIM、WINSに続く3位だったが、日本選手権へはAIMを抑えて中部ブロック代表として出場。

もし日本選手権を観戦に行くのだったら、WINS Permalink | 記事への反応(9) | 22:17

 
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