はてなキーワード: バドとは
株式会社Wacomは、高品質なペンタブレット類を筆頭に、クリエイター向けのデジタル製品を展開する埼玉県の企業だ。
超有名ペイントソフト『CLIP STUDIO』のセルシスと提携してイラスト情報サイトを運営したり、YouTubeにて著名作家による液晶ペンタブレットでのメイキング動画を配信するなど、顧客だけではなく、クリエイティブの世界全体に寄り添ってきた印象の強い企業だった。
そんなWacomが、言うまでもなく数多のクリエイターから侮蔑され、今に至るまで常に批判を浴び続けているAI生成画像を広告に使用した。
当然、界隈には激震が走り、すぐさまWacomは非難と誹謗中傷の雨あられにさらされることとなった。
全ての発端となったその画像は、Wacom米国支社が新春セールの告知バナーとして掲載した画像に使用されている龍のイラストだ。
それは昨今の精緻化しつつあるAI画像事情を考えればまったく稚拙と言っていいAI丸出しっぷりのカスみてえなクオリティのポンチ絵であり、切り抜きすらガバガバで、目にしたユーザーが正気を失うのも無理はない瘴気を放っている。
Wacomの弁明によればストックフォトサイトから購入した画像であり、説明には手描きですって書いてたらしい。信じるなよ。
ゆえに、
①ペンタブという、血と汗と涙を流してがんばるクリエイターの相棒となる機器を売っている会社が、クリエイターの成果物を無遠慮に搾取して作られたAI画像なんぞを広告に使いやがったことへの怒り
②たとえ本件が広告代理店単独のやらかしであってWacomは悪くないのだとしても、創作の現場と密接に関わってきたはずのトップ企業があんな分かりやすいAI画像を見抜けなかった、あるいはチェックさえせず素通りさせた可能性があることへの懐疑
③そもそもWacomとかいう超有名かつクリエイターと親密なはずの企業が、自社の広告に使うイラストを新たに発注せず、ストックサイトから拾って済ませたことへの落胆
④ユーザーの告発がバズったさいに、迅速な対応を見せることなく火元の投稿を無言で削除してしばらくだんまりだったうえ、ようやく出た謝罪文がどうも歯切れの悪い内容であることへの🤔
⑤Wacom製品の宿痾であるタブレット用ドライバの虚弱体質への不満が炎上ついでに大噴出
上記を主な理由として燃えに燃え、もはや消し炭すら残さないフェーズに入っている。
自分は生成AIをゴミだと思っている人間であり、Wacomのbambooに導かれて絵を描くようになったおえかきオタクであり、同じくWacomが展開する液晶ペンタブレットのフラグシップである"Cintiq pro"に憧れてきた一介のユーザーであるため、Wacomが燃えているのは我が事のように苦しく、歯痒い。
はじめはWacomに対する困惑と、とにかくは炎上を追わねばという気持ちだけがあり、なぜAI画像を使う羽目になってしまったのかさえ知れればよいと思っていた。
だが、炎上が際限なく広がり、どこまでも飛び火しまくっている現状を見るほどに、自分でもよく分からない様々なお気持ちや悪態が自分の内で噴き出しまくってないまぜになり、どう整理すればいいかさえ分からなくなってしまった。
非難にあわせて拡まった不買運動や、やおら他社製品の液晶ペンタブレットを持ち上げ始めるインフルエンサーの挙動にイラつく自分も情けない。
その代替として挙げられた製品だって過去にAIで広告作って燃えてるし、そもそもそいつらがCintiqに敵うものかよ。
一方で、そんな悪口が出てきてしまうのは、私が持ち合わせているある種の国粋主義的な、権威主義的な部分が強く認知を歪ませているせいであるという点を否定できない。私はWacom信者だ。恥ずかしながらこの目は曇っている。
なんにせよ、よく分からないお気持ちを抑え込むことさえできない自分があまりに馬鹿みたいでつらいのだ。
AI慎重派の筆頭論客でもある某イラストレーターが「XP-PEN(Wacom以外であれば真っ先に候補に上がる中国の優秀なメーカー)の液タブ買ったよ」というツイートをしただけで「Wacomへの当てつけかよ!!!?!!!!!!!?!」となってしまう自分の単細胞が恨めしい。
だから、彼がとてもとても理性的な筆致で書いてくださっていたnoteを読み、示されていたフラストレーションの殺し方のすすめに従って、こうして文章の形で消化しようとしている。私は絵でしめすより文章をしたためるほうが相対的に得意だから。うまくいくかな。
思いついた順に書く。くどいので今後は液晶ペンタブレットを「液タブ」と表記する。
本件を概観するうえで見落としてはいけない気がするファクトとして"Wacomの液タブ"という存在・概念が、デジ絵に親しむ者にとっては単なるハイエンド製品に留まらない、絵描きとしてのステータスシンボルでさえあった実情がある。
「Cintiq」という名は単なる製品の名前ではなく、それこそCHANELの「N°5」のような、ある種の象徴を背負ってきた。なぜなら長い長いあいだ、Cintiqこそが唯一の“本物の液タブ“だったからだ。
どういうことかといえば、Wacomの特許でもある電磁誘導方式(EMR)という動作形式で作動するの液タブは、長らく新生Cintiqシリーズしか存在していなかったのである。
EMR方式は、グラフィック用タブレットの動作方式として最も優れていると言っていい代物だ。飛び抜けて高度な筆圧感知と動作検知能力を持つため、まるで紙に線を引くかのように繊細な描画が可能であり、ペンの充電に煩わされることもない。
かつては板タブの専売特許であった強力な描画能力を、液タブだてらに誇示してみせたことでCintiqは伝説となった。
EMRの特許が切れた現在となっては、他社も盛んにEMR方式の液タブを発表しはじめているものの、依然としてそのクオリティの高さは変わらず、Wacomの歴史に根ざした信頼もあって、“Cintiqという名前“は永遠に“すんげーつよつよ液タブ“の比喩であり続けている。
趣味であれ生業であれ、デジタル創作に親しむ人々はみな、ショーウィンドウ越しのトランペットを見つめる黒人少年のごとく、Cintiq proに憧れながら絵を描いているのである(主語デカ案件)。
だからこそ、"あの"Wacomが!!?という衝撃は大きかった。よその企業がAIを使いやがったときのそれとは、話が違うのだ。
むろん、いくら創作にまつわる機器を扱う会社だからといって、告知に使う全てのイラストにコンペを設けたりできないことは、さすがに分かる。
それでも、だとしても、誰しもが「なんで社内イラストレーター使わねえんだよ」と失望するほどには、Wacomの名前は重かったのだ。
当のWacomにさえ抱え切れないほどに。
また、消費者による企業への信頼とはすなわち資本への信頼でもある。
ただ、ただ単純に「高え金払ってんだからしっかりしてくれよ頼むよ」という話だ。
「Cintiq pro27」とかでググっていただければ分かるとおり、Wacomのフラグシップ製品は、おしなべてアホみたいに高い。Apple製品とタメを張るくらい高い。ちなみに企業姿勢もどとこなく似ているところがある。
Wacomがどんだけ儲かってるかは知らんけど、あんな高いもの売ってるなら相応にお行儀よくあってくれたまえよという話なのだ。
これはカスタマーが企業に怒りを覚えるポイントとしてあまりに分かりやすく、またその気持ちを分からない消費者はいないだろう。
ちなみに、米WacomがAI画像をうっかり購入したフォトストックサイトが、よりにもよってAdobe Stockであるのも見逃せない点だ。
かのAdobeもまた、AI魑魅魍魎に占拠され AI汚染の震源地とすら揶揄されるようになったAdobe Stockの有様をユーザーに咎められ、「高えAdobe税払ってんのに自社のフォトストックすら守れねえのかよ」という失望を集めて絶賛失速中の身である。どうも示唆的なものを感じずにはいられない。
ただまぁ、個人的に上記の諸々は単なる背景情報であって私には正直どうでもよかったりする。ここまでクソ長々と書き綴ってきたうえでこんなことを言うと正気を疑われるかもしれないが。
私はただ、頭が固くて権威主義で旧弊なオタクであり、Wacomを埼玉の誇りだと思ってる埼玉県民ゆえ、ただただ、たった1回の過ちでWacom製品を投げ捨て、""有象無象"“の""中華""製品に手を伸ばせるみんなのフットワークが信じられないのだ。
そして今回の傷が重篤な致命傷なのは否定できないとはいえ、なにもWacomが主体的にAIを推進したわけでもないのにここまで炎上が広がっていることに引いているのだ。
なんかこう…例えばCintiqの次世代モデルにAI積みますとか言い出したわけでもなく、ただAI画像をなんとなく手にとってしまっただけなのに、叩かれすぎじゃないかと思うのだ。確かに迂闊で許される範囲じゃないとは思うけどさ。
とくに、まるでWacomが生成AIを大歓迎し、諸手を挙げてユーザーに押し付けようとしている企業であるかのように罵っている一部のAI慎重派の言動はあさましく思えて仕方がない。
むしろWacomは絵柄を署名のように扱える技術を研究し、「AIでAIをぶちのめす」道を探ろうとしている途上にあるというのに、というかその話題が出た当時はみんなしてさすワコしていたというのに……。
……長い長い冬を抜けて、ようやく著名なイラストレーターの方たちでさえ腹を括ってAIの被害を訴えてくださるようになり、ここ最近にきて生成AIに関する議論が持ち直したように感じられる場面が増えたように思う。
一方で、その暗い冬のあいだに摩耗した精神を顧みぬまま、あれもAIこれもAIAIAIと呪詛の言葉を撒き散らすようになってしまったインフルエンサーの方が何人か思い浮かぶ。
特に、最近になって「2023年8〜10月以降にいきなり生えてきためちゃうま絵師は基本AIだと思え」というド失礼な認識が自然発生し、ぽつぽつと苦言が出ることがあっても、とくに大きな反発もないままその認識が界隈に定着したのを見たとき、私は「底が抜けてしまった」と思った。
そこに畳み掛けるようにして、絵描きの最良の友であったWacomへの過剰な警戒がドバドバドバドバ噴出しているのだ。しっちゃかめっちゃかだよもう。
AIbroが吐き捨てていった「AI規制派はフェミ!」というお里が知れる鳴き声を、彼の意図した形ではないとはいえ、私は捨て置くことができない。
今の「AIカスどもVS絵師とかの連合」の泥沼バトルは、慄然とするほど「"フェミニズム"VS表現の自由」の界隈が辿った道筋に似すぎているのだ。
あの人たちはどうなった?
ギャグみてえな炎上の渦中にあっても気高く振る舞ってきた、"フェミ"と蔑称されるいわれなき本物のフェミニストたる女性達は、数回の炎上ですぐさまインターネッツ・レスバの無意味さを悟り、彼女らがまだ"まなざし村"という懐かしい名で呼ばれていた時代の終わりと共に雲隠れしてしまった。
こうして萌えコンテンツをひたすら理不尽に憎み、ダブルスタンダードな思想を振り回しながらLGBTに迷惑をかけまくる、だいぶ苛烈な女性だけが鼻息荒くリングに残ることとなった。
一方の"オタク"の側も、愛するコンテンツを守りたい一心で不器用にも声を張り上げていた層が、本当はそんなふうに怯えなくてもいいことを知り、安心して去った。オタクコンテンツを傷付けやがる連中の正体見たり枯れ尾花。好きなものを愛でる時間のほうがよほど大切なことに気づいたのだ。
そうして気持ち悪くて不謹慎な処女厨の童貞が一番カッコいいという化石じみた価値観のまま、アニメやゲームに言うほど思い入れがないにも関わらず、現実の女性を逆恨みする原動力として自分をオタクだと思い込まねばならない可哀想な男性だけがオタクのバトンを勝手に引き継いだ。
そんなこんなで、かの界隈は"炎上のための炎上"の火の手が毎日どこかしらで上がり続ける、オタク嫌いとミソジニストがこの世の終わりみたいなナワバリバトルをやるだけの地獄と化してしまった。
他人事とは思えない。
「絵が描けるだけで好きなだけイキれてvtuberにフォローしてもらえるキモオタどもが羨ましい」という凄惨な嫉妬が胸の内で渦巻いていることにさえ気づけないまま、自分は最先端技術を理解しているすてきなテックギークだと心から信じて、満たされることなく価値のない画像を貪り続ける“彼ら“の壮絶さを思えば、相対する我々はたしかに、さすがに、今のところは同じ場所まで堕ちてはいないと言っていいだろう。
今のところは。
だが、その尊い正気が首の皮一枚でつながっているに過ぎないことを、前線にいる多くのひとが忘れてしまっているように思う。
自分がすぐにでも怪物に成り果ててしまうほど疲れ切っていることに気づかず、このまま怒りと悲しみを免罪符にして諍うだけの日々を送っていれば、すぐにでも炎上の熱狂と、レスバのライブ感に飲まれてしまうことだろう。
これは自戒でもある。
この戦いはコップの中の嵐ではない。
議論の場としては最悪なインターネットが唯一のフィールドというのも逆風だが、それでも。
非常に緩慢なテンポで、ときに腹立たしい揺り戻しに見舞われながらも、世界は確実に、ゆっくりとまともな方向に舵を切ろうとしている。
それもこれも、生成AIという忌子の産声に迅速に反応し、大衆がことの重大さに気づく前から、狼少年のような扱いを受けながらも折れることなく声を上げ続けてくれた人々がいたおかげである。
あなたたちが戦ってくれたからこそ、ようやくたくさんの人々が目を覚ましはじめている。
だから、我々はその目を裏切ることなく戦い続けなければならない。
だから、少しでいいから、休んでほしいのだ。ふと立ち止まるだけでもいいから。
この局面にあって、些細なことから「やっぱ反AIって頭おかしいわ」と思われるような事態があってはならないのだ。
私は恥ずかしながら、かつて表現の自由戦士と揶揄される感じのあのへんの活動に片足を突っ込んでいた。
そしてその日々の中で、素晴らしく聡明で、洞察力があって、敵を糾弾する時も優しさを忘れない、人間としても尊敬を集めていたオピニオンリーダーがある日突然ぶっ壊れてよくわからないことを言い出し、クソほど炎上するのを何度か目にしてきた。敵にも味方にもそんな人が出ていた。彼らはそのまま、“炎上のための炎上”をやるためのゾンビと化していった。
思い返せば彼らはいつも最前線に立って、独りで戦っていた。“界隈の人間ではない“人間がそばにいて、エコーチェンバーの反響を適度に遠ざけることさえできていれば、ガス抜きさえできていれば、何かが変わっていたかもしれない。
怪物と戦うものが怪物にならない方法は、ひとつだけ。連帯することだけだ。
あなたたちの仕事は言うまでもなく私が、そしてなによりあなたたちが呼び覚ました無数のビジランテが引き継いでいく。
だから、少しでいいから息をついて、AIbroどもにもみくちゃにされる中で削ぎ落とされてしまった何かを取り戻してほしい。我々にとってあなたたちが必要だからこそ、壊れないでほしいからこそ、私はこんなことを言っているのだ。
Wacomを許せるなら我々はまだ引き返せるはずだ。
このエントリがあなたたちの目に入ったら、お前は手ぬるいだの悲惨な現実を理解できてないだのの有難いお言葉が飛び出してくることだろう。
確かに前半のWacom擁護は、贔屓にしている会社かわいさゆえの妄言ではあると思う。正直。
でも、後半で言っていることを取り下げるつもりは絶対にない。
現実がまじくそだとしても、だからこそ、意地汚くAIを押し付けてくる連中とこれからも戦っていくためにもここで少し立ち止まり、あたりを見回して我が身を振り返らねばならない時期にきていると私は強弁する。
そんな都合よく健康に良さげになるか?
たとえば「BLゲームでバットエンドになる」とか「リアル恋愛でNTRされる」とか「ホストに掛売りをする」みたいな露骨に不健康な行為によってドバドバセロトニンが出たりする可能性があったりするんちゃうかと。
二度寝するとか、とんこつラーメンを食べるとか、前立腺オナニーをするとか、大麻を吸うとか、そういうのでセロトニンが出ることが判明しても握りつぶされてるだけなのでは?
多分、現地では今もそうやって耐えてる人もいると思う。本当にかわいそうなことだと思う。
生理のはじまりかけとか終わりかけは応急処置でトイレットペーパーを使うことはよくあるから、バズる云々じゃないんじゃなかろうか。
ちなみに二日目なんてとてもじゃないがティッシュやトイレットペーパーじゃ足りないんだ。そんな量じゃないんだ。(人にもよる)
鼻血出たことある?すぐ止まるならいいけど、結構ドバドバ出る時あるじゃん。ティッシュ詰めるじゃん。すぐデロデロになんない?デロデロになったら血ィ吸わないじゃん?ティッシュ替えるでしょ?
どっぷり血濡れたティッシュ、またはたっぷり血を吸ってカピカピになったティッシュ、ずっと鼻に詰めてたい?そんなことないと思うんだよ。
生理用品は下着に触れる面が基本的に水分を通さないようになっているし、吸収したら極力表に戻さないようになってる。生理用品のCMで色のついた水を掛けた後がサラサラだよ!ってやってるあれ。
1/4
夜中の1時に目がバキバキに覚めて、しばし悶々としてから無性に鶏皮を食いたくなった。コンビニのホットスナックも深夜は枯れてるし、といって冷食で妥協したくもなかった。おれは鶏皮のパリパリ感が好きだ。
もう今じゃなきゃいけない、どうしようもなく鶏皮の口だったんでGoogleマップを開いてみた。駅前のトリキが5時までやってるらしい。あと10分だけスマホポチポチしてダラダラしようとタイマーをつけて、30分くらい経ってから家を出た。
友達いない上に飲めないから居酒屋なんて入ることはなくて少し緊張したけれど、数グループの団体以外に会社員風の男や学生っぽい若者の一人客もまばらにいた。騒がしすぎないし、静かすぎる事もなくて程よい。
オーダーがタブレットなのがかまいたちの動画で学んだ鳥貴族の美点だ。今はどこもそうなんだろうか。なんだか口にするのが恥ずかしいような頼み方でも、機械越しならそれもやわらぐ。と思っていたら席に通されて一杯目の飲み物は口頭で聞かれた。見栄を張ってアルコールにするか、0.5秒の間に悩みまくってジンジャーエールにした。坊や、ここにミルクはないぜギャハハハみたいな西部劇の酒場の画が浮かんだ。
当初の目的を思えば鶏皮チップスに大量の鶏皮串だけ頼めば良かったのだけど、それも何だか気恥ずかしかった。夜中に陰気なガキが一人で来てソフトドリンクを頼む。どうせ変な客だろうし、これ以上人目を気にすることもない。そもそも店員だって一々気に留めないと思う。せいぜいアイツウケると2秒間の話題になって終わりだろう。それでも居酒屋エアプなりにバランスを考えて一応キャベツとか頼んでみる。おかわりする予定もないのに。
タレのモモや一度も食べたことのなかったぼんじりを適当に放り込んでフィニッシュ。鶏皮は材料の不足で一人5皿までとなっていて、なんだ10本までしか食えないのかと落胆した。が、他にも割と頼んでいたので様子見で3皿にしておいた。
早々に来たキャベツと鶏皮チップスをボリボリ食いながら注文履歴を見ると、8品で3000円弱くらいだった。安いと言いつつそんくらいはすんだなと思った。それともおれが食いすぎなのか。学生の夜食には贅沢だ。
鶏皮チップスは結構硬くて、風味もおれの思い描いていた鶏皮と何かニアピンですれ違うような感じがした。衣の味が強く、といって塩味は控えめで片栗粉?の主張が強めな気がした。まあでも控え目にやってくる鶏皮の味は確かに喜ばしかった。キャベツもゴマ油っぽい感じを想定していたら割とサッパリした感じだった。想像とのギャップに戸惑いつつ、これも悪くないなと思った。おかわりするなら特に。
話し相手もおらず、と言ってバクバク食い続けても一瞬で手持ち無沙汰になりそうだったので、ややポリシーに反するがスマホポチポチしながら食うことにした。
呟きもまばらなTLを何度も更新したり、頭に浮かんだ言葉を検索してはタブを閉じる。片手間に鶏皮チップスをセーブしつつキャベツを平らげ、焼き鳥が届いた頃にジンジャーエールが無くなりかけた。
二杯目をどうするかぼんじりを食いながら考える。なるほど、ぼんじりとは骨が混じっているのか。イヤ異物混入か?と不安になってスマホで調べる。そういものなのか。まあこれならももでいいかなという感じだった。勉強にはなった。安チェーンのぼんじりなんて脂っこいだけと耳にしたことがあったがそんな印象はさほどなかった。
あとはごく普通のタレももをごく普通に平らげ、残すは鶏皮だけだ。他のもので腹を満たし、最後に好物を残すことで好きなもので腹一杯になった感を出す。よくやる戦法だ。
さてドリンクをどうするか。6串の鶏皮(塩)を見て、不意にこれはアルコールなんじゃないかと思った。
唐揚げにビール、刺身に日本酒、焼き鳥だってアルコールだろう。現物を目前にして、借り物の感覚が肉薄してくる。
一杯目はソフトドリンクで、腹にモノも溜まってる。過去何度かの経験から、これはまだ大丈夫なパターンではないかと思った。
メニューを開いてみる。どれもアルコールの含有量が書いてある親切設計だ。メガジョッキに向かう好奇心を抑えて富美男のレモンサワーを選んだ。
レモンサワーの素のおまけでついてそうなタンブラーがすぐさま運ばれてくる。そして念願の鶏皮串を頬張る。
恐る恐るレモンサワーで流し込んでみる。妙にしっくりくる感じがした。
キンキンに冷えてるからだろうか。塩味で舌がやられているのだろうか。はたまた馴染んでいるのか。あのアルコールのツンとしたイヤな風味を感じない。口の中のアルコール感が不快感に到達する手前で喉に流れていく。ゴクッと飲み下せる。
これならイケるからと言われて99.99もほろよいもバドのシャンディガフも上善如水も飲んで騙されてきたけれど、こんな事は初めてかもしれない。
別にジュースでいいといえばそんな気もした。そっちの方が美味しく食べられるような気もした。
美味しさとはまた別に、ジュースよりもしっくり来る感じもした。
腹も膨れてきて、最後の一串をほぼ水まで薄まったレモンサワーの残滓で流し込む。3皿にしておいて良かった。
1時間経たないくらいだろうか。喋る訳でもなく、チビチビやる訳でもなく、一人でただ食べるだけだと早い。寂しさはなくて、ただただ一瞬だったなとだけ思った。
会計を済ませると、ドアが開かない。押戸なのか引き戸なのか、はたまた出入り口を間違っているのか。軽く脳内で慌てていると店員が少し手こずりつつ開けてくれた。立て付けが悪いようだ。最後の最後で少し気恥ずかしかった。
帰り道の一服が妙にうまかった。くどいラーメンを食った後と良い勝負だ。キャッチのオニサンマッサージドに少し水を差されたような気になった。でも鶏皮は食えた。
久々に醤油みりん酒砂糖ドバドバの煮物を食った。男子厨房に入らず精神などクソ喰らえな昨今とは全く関係なく、私は料理が好きなのだ。実家にガキが帰ってきても座らせておくな。その包丁も後で研いでやるから置いとけ。砥石持ってきたから。あと使わなくなったちょっといい三徳包丁も置いてくから。
最優先事項。醤油だけで塩分決めようとすると、どうやっても醤油に塗りつぶされて、バランス取るために砂糖酒みりんが増えて、濃い田舎素人料理になる。
一般の家庭は煮返しなんて作らんだろうから、とにかく醤油を減らしてくれ。大さじいくつの分量が適正。めんつゆとか白だし使うならもっと減らせ。0でも良い。あとの塩分は塩で決める、それが「塩で味を整える」の意味だ。
水を減らそう。入れたら減らすのには煮詰めなきゃならん。簡単には減らせないので、キワキワまで減らすのがいい。
水と同じ理由で塩も少なめから調整するのが吉なんだが、下味は付けておかないと表面に塩味が乗っただけのなんか美味しくないものができてしまう。先に下味として十分な量だけ塩味入れて、決めるのは後で。後回しにできるぶんは後回しがよい。
これが出来れば苦労はしねえが、1つずつやっていこう。
完成するまでの火入れで各食材を適切に加熱出来るように逆算するだろ。これが70点くらいで出来る人は割と多い。肉は火を通しすぎパターンがめちゃめちゃ多いが、まあよし。その1段階前が良くない人が多いんだわ。
白菜と豚バラのミルフィーユ鍋ってあるじゃん?あれ流行った理由、ほぼ間違いなく「豚バラ肉は1枚1枚剥がして広げて使う」ていう基礎を強制的にやらせてるからだと思うんですよ。あとレシピ的に水分を削ってるから、素人臭さが大変出にくい本質料理になってる。
話がそれたが、下処理って大事なんですよってことだけ言いたい。色を止めるとかは要らん、アク抜きと癒着防止と下味だけやってください。
ここに来て、15日が経過。
早く、外の空気が吸いたい。
消灯は夜11時。大部屋だから、右から知らないお兄さん・自分・知らないおじさんの並び。
毎日同じ部屋で寝て同じ時間に起きる。おじさんのいびき、dB(デシベル)が凄い。
今日の昼ごはん、すき焼き弁当。豪華。早速あっためるぜと思ったら側面に「電子レンジ不可」の文字。
結果、冷たいすき焼き弁当を食す。すき焼きの嬉しさを、冷たさによる悲しみが上回る。すき焼きって1番冷たくしちゃダメな料理じゃないですか。
夜、白身魚とシュウマイの弁当。電子レンジ不可じゃなくてよかった。クリスマス、あったかいご飯が食べれてよかった。飲み物は水のみ。それ以外は飲めない。
味のついた飲み物、2週間飲んでない。入院してから10日間、常温水しか飲めなかった。だから冷たい水、飲めた時は嬉しい。風呂上がりに飲む冷たい水、ゴクゴクうんまっ。冷たいっていいですね。
甘いものが食べられる状態で自主的に糖を摂取しない事と、甘いものが食べられない状態で強制的に糖が摂取できない事は同じようで全然違う。
甘いもの、食べたくて仕方がない。
刑務所に入ると、甘いもん好きじゃない人も、しばらくするとみんな甘味を求めるるようになるらしい。
食事にゼリーが出ると、歓喜し、中にはご飯にゼリーをぶっかける奴まで現れると聞いた。ほんとかは知らない。ドラえもんゼリー食べたい。
病院の洗面台、当たり外れが激しい。明確にハズレ台がある。水の勢いが鼻くそ。その上センサーが全然反応しない。
当たり台は勢いめっちゃエグい。それはそれで困るというくらいの勢い。狙い目は右から2つ目。ちょうどいいバランス型。人生もそうでありたい。
ベッドにも当たり外れはある。みんなのベッド、電動でL字に起き上がる。ベッドをL字にして体起こしてベッド上の机でパソコンとかやってる。普通はそう。そうやってベッドを背もたれにして日中過ごす。
自分のベッド、電動でW字になる。なんで?
何回やってもLじゃなくてWになる。なんで?
だからなんか、ベッドを起き上がらせると、自分は消防士に抱えられて救出された人みたいな体勢になる。LじゃなくてWの字状態。ベッドクネクネ、自分ももクネクネ。なんで?
ベッド背もたれにしたいのに、普通にL字じゃなくてW字って。
マジ全然笑えない。W字ベッドの上で1日中過ごすのはしんどすぎる。
あれは介護でベットから抱えてもらう時のスタイルじゃないのか。少なくともベッド上の机でPC作業するのには全然向いてない。
あと恥ずい。意味わかんなくて恥ずい。みんなLなのに自分だけWの字になって真顔でPC弄るの恥ずい。体勢、ひっくり返ったニャッキー。
スタッフさんに聞いてみた。
「介護する際に抱きかかえやすいようになってるのよねー」だって。
僕、それは知ってます。
この形状に対する解説ではなく、L字にする方法無いんですかと聞いてみる。
「ベッドによってねー、できるのとできないのがあったりしてねー、うーんと、とにかくこれはこうなるやつだから、ね?」だって。
とにかくこれはこーなるやつなのか。なんで?
隣のおっさんのと全く同じベッドなのに? 見た目のデザインもブランドも一緒なのに? 「かっこいいな~」のCMでおなじみフランスベッドなのに?
ベッドの変形モード、Wだけな事ある? あるか。普通にあるかも。でも、他のみんなはLなのに? 俺だけW……? やっぱりなんで?
お風呂もね、当たり外れあるね。完全にある。浴槽のね、水が全然抜けないことあるね。手前側の「浴槽B」ね。
前に入った人のお湯が浴槽から抜けきらない。お湯がくるぶしくらいの深さになると、そこから水位が全然下がらない。なんで?
前の人の残り湯をお湯割りして風呂入れってこと? なんかベビースターみたいな形の毛が浮いてるけど? そこにお湯足せってこと?
あと、ラジオ体操。毎日やります。ラジオ体操第一終わったらラジオ体操第二もやります。第二も。みんな知ってる第二?
でも、実は慣れ親しんだはずの第一が鬼門。ほんとにむずい。みんな改めてやってみて欲しい、第一。
これ、絶対出来ない。うん。実は出来たと思ったつもりで出来てないから。ビデオ?うん、そら見ながらよ。ラジオ体操第一の動画見ながらやった上で実は出来てないから。
途中、4合目あたりのやつ。「タッタッタッターン」ってやつ。あれ、一見出来てるようで出来てないから。
なんか途中で左右のモーションが切り替わるの。でも分かんない。何となくやってるとその繋ぎ目のやり方が分かんない。切り替わりのスイッチングのトリックがわかんないの。
ムズイというより、さりげなさ過ぎて気がつかない。「ラジオ体操第一」、実は気づきのゲームです。
私は7日目くらいで「あああっ!!」ってなった。カイジが閃いた時と一緒の稲妻でした。切り替えのさりげない動作の存在、7日目で気がつきました。それまではマジでわかんない。気づいた時、アドレナリン、ドバドバ。アハ体感を7日越しに発見した感じ。みんな騙されてるから。
いや、もしかしたら出来てなかったの自分だけかも。なんか自信無くなってきた。やっぱりみんなは普通に出来てるかも。なんかゴメン。
あと、「第一ラジオ体操」じゃなくて「ラジオ体操第一」なの、なんで?
「第一発電所」とはいっても「発電所第一」とは言わなくない? 「ラジオ体操第一」なのなんで?
10日超えたあたりからラジオ体操、もうみんなキレッキレ。ビデオ、ノールックでキレッキレ。上達するって嬉しい。
外人さんも入院する事がある。だからラジオ体操、イタリア語・ロシア語とか用意してるんだって。スタッフさん言ってた。
あと外人は膀胱がでかいんだって。スタッフさん言ってた。なんで?
12月24日、談話室。知らないおじさん・お兄さん達が一緒にM-1見てる。パブリックビューイングみたいで楽しそう。
喋るポケモンについて考えている
ルカリオという名前はあくまで人間が名付けたポケモン種族名であって、ルカリオ自身は自分の種族の事を別の名前で呼んでいる可能性がある
人間の大人と子供を別分類にしないように、ルカリオ自身は進化前のリオルと別分類であるつもりはない可能性は普通にありそう
バドレックスが喋るとき、人間の体をサイコパワーで乗っ取って人間の言葉で喋っていた
バドレックスも「ヨの本当の名前はヨの言葉で豊穣の王を意味する×××というのだが、ヒトはヨをバドレックスと呼ぶ」みたいなことを思っているかもしれない
ロケット団のニャースに色々質問したらポケモン研究かなり捗りそうだ
ムサシコジロウがピカチュウを奪おうといろいろやってたが、むしろムサシコジロウからニャースを研究のために提供してもらえないかとお願いしてもいいのではないか
もしも最初に人間に接触したルギアがたまたま人間と意思疎通できる個体で「我の名前はルギア(個人名を名乗ったつもりで、実は種族名は別に存在する)」とか言っちゃったりしていると面白い
ポケモン関連作品の作中でここらへんの事情が伺い知れそうな描写はあっただろうか?記憶にあんまりない 記憶にないだけで実際にはあるかも
Twitterでたまにみかけるポケモン学会で先行研究されている可能性あり バックログを漁るか
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『金色のガッシュ!!』のウマゴンってキャラクターの話と似ている……いや、ちょっと違うか
あれは種族名の話ではない
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人間と同程度に言語を操ることが出来るのであればポケモンも社会を持つのではないか……いや、問いの立て方が違う
人間の言語を操る存在が作る社会の構造は、人間の社会構造と似てくるのではないか(しかしポケモンは人間みたいな社会構造をもっていないのではないか←本当に?)、みたいな……
千葉大学医学部医学科落ち早稲田大学先進理工学部生命医科学科卒おじさん、中学生の時点で数学1Aと高校英語を終えた妄想でワクワク
あの頃は無知でインターネットにも馴染みがなく田舎だったのでその時その時の定期試験や期末試験の範囲だけ勉強して学年順位1、2位とって大喜び
妄想の世界の僕は高校に入ったら早々と数2B,3まで終えて1年、2年のうちから英語や数学の過去問は解ける状態にして、化学、生物、古文、世界史などに余裕を持って取り組んでそして余裕で「千葉大学医学部医学科合格!」
「大学どこ通ってるの?」
「千葉大学医学部でぇーす!将来の上級国民でぇーす!両親は孫の顔が見られることが確定してまぁーす」
しかし、明日の外回りの予定を思い出しふと妄想の効果が切れ、自分は千葉大学医学部医学科に落ち早稲田大学先進理工学部生命医科学科卒であり外科医になれなかった現実を突きつけられ無事死ぬのであった