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2011-04-17

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2011/04/post-2055.php

移民受け入れという慈善」はやめた

 イギリスデービッド・キャメロン首相は14日、南部ハンプシャー州で開かれた保守党の会合で行った演説で、EU諸国以外から移民の受け入れを制限する方針を明らかにした

 キャメロン移民政策に特化した演説を行うのは、1年前の選挙戦以来。移民の受け入れ数を現状の年間「数十万人」から「数万人」に減らすと約束した

 インドビジネススタンダード紙によると、キャメロンは演説でEU圏外から移民が多くなった要因としてイギリスの福祉制度を批判。その上で、現政権は「大量の移民はなく優秀な移民」のみを歓迎すると発言した

「問題は、働かない国民を長年支えてきた福祉制度のおかげで、ぽっかりと空いた労働市場の穴を、移民が埋めているということ。非難されるべきは、このひどい福祉制度であり、前政権がその改革に完全なまでに失敗したことだ」

 インドのヒンドゥスタンタイムズ紙によると、キャメロンはさらに、前政権である労働党は大量の移民と不法移民(主に学生や合法移民家族)が法の抜け穴を利用して入国してきたことを傍観していたとも批判した

 英ガーディアン紙によれば、英語を話せなかったり社会に同化する意志のない移民は、コミュニティーを分断させる「一種のわだかまり」を生んでいるとも語った。

 ガーディアンが公開しているキャメロンの演説全文から、要点を一部引用すると──。

移民の大量受け入れは善行で、経済もおかげで助かっているという主張もあれば、移民イギリスの寛大な福祉制度を悪用しているという主張もある。こうした両極端な主張をただし、分別ある理論的な議論を展開することが、政治家の役割だ。

しかし先の労働党政権はそれとは逆に、議論を煽ってきた。移民に反対するのは人種差別だとでも言うように議論そのものから目を背けた閣僚もいれば、自身の保守派としてのイメージを守ろうと躍起になって反移民を叫びながら、移民削減へ向けて何一つ具体的な行動を起こさなかった閣僚もいる。

■わが国は移民から計り知れないほどの恩恵を受けてきた。どこの病院に行っても、ウガンダインドパキスタンなどから来た人々が病人弱者の世話をしている姿を見かける。学校大学では、世界中から集まってきた教師がイギリス若者たちに刺激を与えている。外国から来た起業家たちは地元経済貢献しているだけでなく、地域社会の一員としての役割を果たしている。

 移民イギリスに多大な貢献をしていることは間違いないし、われわれも歓迎している。だがそれでも、私にははっきりさせておきたいことがある。長い間、イギリス移民を多く受け入れ過ぎてきた。

移民の制限は、この国の将来にとって非常に重要課題だ。だかこそ、わが保守党選挙戦中に国民にはっきりと約束した移民の数を80〜90年代レベルにまで削減することを。そして政権を取った今、われわれはこの目標の達成に向かっている。

 合法移民については、EU諸国以外から移民の数に上限を設ける。不法移民については取り締まりを強化。難民の認定ついても見直しに取り掛かった。こうした取り組みの成果は見えてきている。

■とても若く英語ほとんど話せない外国人英国民と国際結婚するケースがある。この場合政治的公正に反したとしても、偽装結婚可能性を疑わないわけにはいかない。昨年11月より配偶者ビザ申請の条件として最低限の英語能力証明を求めているのも、そのためだ。われわれはまた、イギリスに来る配偶者年齢制限を21歳以上と規定した

■もちろん、イギリスは今後も世界の優秀な頭脳や、迫害から逃れてくる人々を歓迎する。だが保守党政権の下、わが国の国境は開放されているわけではなく、移民の数は受け入れられる範囲でなければならない。そこに「もし」とか「しかし」といった条件はない。これは、われわれが国民と交わした約束であり、決して破ることのない約束だ。

フランスドイツに続いてイギリスも。

 
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