はてなキーワード: スポーツ仲裁裁判所とは
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00 | 89 | 12061 | 135.5 | 36 |
01 | 67 | 19070 | 284.6 | 80 |
02 | 35 | 9060 | 258.9 | 63 |
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08 | 49 | 4199 | 85.7 | 50 |
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10 | 115 | 17564 | 152.7 | 54 |
11 | 140 | 15091 | 107.8 | 41 |
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14 | 249 | 16042 | 64.4 | 34 |
15 | 175 | 18043 | 103.1 | 46 |
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20 | 165 | 21210 | 128.5 | 46 |
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23 | 134 | 16758 | 125.1 | 48 |
1日 | 2855 | 298607 | 104.6 | 42 |
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だからね、スポーツ仲裁裁判所とかいうのはただの学級裁判に過ぎないの。
本来裁判は判決が出て、判決に従わなければ強制執行するという手順なんだが、強制執行権は国所属の司法機関しか持ってないの。
本契約はスイス法に準拠する。その有効性、解釈または実施に関するいかなる争議も、スイスまたは開催国における通常の裁判所を排除して、仲裁によって最終的に判断され、スポーツ仲裁裁判所のスポーツ仲裁規則に従いスポーツ仲裁裁判所によって決定される。仲裁はスイスのヴォー州ローザンヌで行われる。スポーツ仲裁裁判所が何らかの理由でその権限を否定する場合、争議はスイスのローザンヌにある通常裁判所で最終的に判断されるものとする。
結局「五輪は中止だ!損害賠償がほしいなら日本の裁判所へこい!」
が正解だと思う。
スポーツ仲裁裁判所?1民間団体内の学級裁判が何か?日本政府や日本の行政機関を訴えたいなら日本の裁判所以外受け付けません。
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
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00 | 121 | 10689 | 88.3 | 30 |
01 | 124 | 19766 | 159.4 | 52.5 |
02 | 69 | 5922 | 85.8 | 40 |
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04 | 35 | 3626 | 103.6 | 34 |
05 | 22 | 2350 | 106.8 | 50.5 |
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10 | 97 | 8101 | 83.5 | 45 |
11 | 110 | 12525 | 113.9 | 57 |
12 | 115 | 12761 | 111.0 | 52 |
13 | 111 | 13557 | 122.1 | 51 |
14 | 100 | 11578 | 115.8 | 50.5 |
15 | 95 | 10064 | 105.9 | 62 |
16 | 135 | 13346 | 98.9 | 42 |
17 | 136 | 10917 | 80.3 | 38.5 |
18 | 88 | 8509 | 96.7 | 40 |
19 | 123 | 19199 | 156.1 | 40 |
20 | 180 | 18438 | 102.4 | 56.5 |
21 | 195 | 20022 | 102.7 | 45 |
22 | 202 | 19335 | 95.7 | 38 |
23 | 160 | 15351 | 95.9 | 35 |
1日 | 2495 | 263251 | 105.5 | 44 |
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スポーツ仲裁裁判所なんか学級裁判と同等の1民間団体内の機関に過ぎない。国家の裁判所ではないし強制力を持たない。
スイスの「国の」裁判所で判決とっても、日本政府に対して強制執行できない。韓国人が韓国裁判所で慰安婦賠償取ろうとするようなもの。
損害賠償となると、どこかの裁判所が判決を下しておこなう。さらに、判決に従わなかった場合強制執行できる機関が必要になる。
日本の政府や行政機関を相手にするのなら当然日本の裁判所が第一で、何らかの条約に関係する場合のみ国際裁判所かと思ってたが、、、、。
所々の記事で出るのは
はい?
なにそれ?
しかも、
「国際オリンピック委員会によって1984年設立され、スポーツで起きたトラブルを、裁判所ではなく、スポーツ界の枠内で解決をめざすことを目的とした一審制の仲裁機関のことである。 」
ああー、そりゃIOC管轄下のナンチャッテ裁判所で判断して損害賠償をするんだ!更に執行できるんだ!なんて通りが通るのならそりゃ強気に出るな。
ほっといて中止しろ。なんちゃって裁判所でなんちゃってな判決出ようが知ったことじゃない。
ここはひろゆきみならえ。結局裁判で判決とって、判決とっても強制執行し得ない状態なら損害賠償請求はできないんだ。
だから、日本政府に言うことを聞かせようと思えば、日本の裁判所か、この案件を管轄できる国際裁判所で判決取るしかない。
最も国際裁判所としても最後戦争や経済制裁で言うことを聞かせるしかないんだけど、そんなの海外でも相当反発食らってる状態の五輪ごときでやってくれるわけねぇ。
最もオリンピックが二度と開催できなくなるぐらいはるかもしれない。けど、もういらないでしょ。五輪は経済成長途中の国が外貨とってインフラ使うぐらいになら役に立つが、今の日本にはもういらない。
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は1日、五輪の陸上女子800メートルで金メダルを獲得したキャスター・セメンヤ(28、南アフリカ)の、男性ホルモンの値の高い女子選手の出場資格を制限する新規定撤回を求める訴えを退けた。
第1に、(おそらく)スポーツの世界で男女を分けることは差別ではないということ。
男女平等が重要な価値とされている現代で、なぜスポーツだけは男女が競わないのか。いうまでもなく男女の間に無視できない生まれながらの体力の差があるからです。上半身の強さに関して女性と男性の差は標準偏差が3です。つまり街で1000人の男性を無作為抽出した場合、998人は平均的な女性よりも強い上半身を持っています。平均的な男性の上半身の筋力は女性よりも80%多く、足の筋肉量の差は50%です。男性は女性よりも脂肪が少なく、骨密度が高く、持久力や痛みに耐えるために重要な赤血球も多い。女性は男性よりも骨盤の幅が広いため、脚の付け根から膝までの角度が男性よりも大きくなります。そのため走ったりジャンプしたりする場合に使われるエネルギーが地面に垂直に伝わらず、前進、上昇のためのエネルギー効率が悪くなります。男女差は上半身を使った競技、瞬発力を要する競技で大きく、それ以外ではより小さい傾向があります。具体的にいうと格闘技、投擲系で極めて大きく、跳躍系で大きく、走る競技でより小さく(なお走る競技は20メートル以上なら瞬発力のみではダメです)、もっとも小さな競技は長距離の競泳です(ある程度の脂肪が浮力の点で、丸みのある身体が抵抗の点で、広い骨盤が接水面積の点で、多少のアドバンテージになっているのでしょう。)。ハンマー投げの世界記録の男女差はハンマーの重量を考慮すると51%差がありますが、走り幅跳びでは19%、ほとんどのランニング種目で11%、水泳800メートル自由形では6%です。世界のトップ女性アスリートでも、記録はおおむね日本の中学男子のトップクラスと同レベルです。吉田沙保里も男子高校生と対戦したらあっという間にフォール負けでしょう。「そもそもスポーツで男女をわけること自体が差別である」という意見もあるのかも知れませんが、もしも男女でわけなければ、およそ半分の人は、女性として生まれた瞬間にアスリートになる道を事実上絶たれることになります。
第2に、テストステロンには明確な男女差があり、かつテストステロンの値がスポーツのパフォーマンスに影響を与えるということ。
95%が睾丸で作られるテストステロンのレベルは連続スペクトルにならず、女性が分泌するテストステロンは血液1デシベルリットルあたり75ナノグラム以下で、男性は240から1200ナノグラム(つまり男性の下限値は女性の上限値よりも200%以上も高い)、例外的に副腎等から高レベルのテストステロンを分泌している女性トップアスリートでもそのレベルは一般男性の下限に達しない程度であるとされています。また、スポーツのパフォーマンスの複雑さゆえにテストステロンがアスリートに与える影響を正確に説明できる科学者はいないものの、テストステロン値が影響を与えること自体はおそらく確実です。テストステロンレベルを下げて身体を女性に変えるホルモン療法を始めたアスリートのパフォーマンスが短期間で急激に落ちることが確認されています。テストステロンの人為的な投与は、典型的なドーピングの一種です。
第3に、第1、第2とやや矛盾するが、男女の差は実は相対的なものであるということ。
受精の際に性染色体がXYとなるかXXとなるか。XYなら男性、XXなら女性だが、これは遺伝的な性であって、性別はそれだけでは決まりません。胎齢4~5週で性腺が卵巣になるか精巣になるか。Y染色体があってもSRY遺伝子がなければ、あっても働かなければ卵巣が作られるし、Y染色体がなくても遺伝情報の特殊性で精巣が作られる場合がある。胎齢6~7週でミュラー管が卵管や子宮、膣になるか、ウォルフ管が精管、精嚢、前立腺になるか。精巣が作られてもミュラー管抑制因子がなければ子宮や膣が作られるし、テストステロンの分泌がなければウォルフ管が精管や精嚢に発展しない。外性器が陰核や陰唇、陰茎や陰嚢のどちらになるか。胎齢8週間まではどちらにも分化できるが、テストステロンが働かなければ陰茎や陰嚢は作られない。脳の性中枢がどちらになるか。胎生90日頃までテストステロンが少ないと視床下部は女性と認識する。それ以前の過程が女性でもテストステロンが過剰であれば男性と認識する。すべての過程で「男並みに」テストステロンが分泌されていてもアンドロゲン不応症ならそれが性分化のために働かない。さらに生まれてから男の子として育てられるのか、女の子として育てられるのか。親の教育方針や環境の問題ですね。男性と女性は確かに違うけど、偶然に左右されつつ、これだけ複雑な過程を経て分化していく。「女子と男子は違う」「テストステロン値は連続にならない」のは事実だけど、それだけで男女の差が説明できるものではないし、そもそも男女の差はそれ自体が相対的なものに過ぎないとも言える。だから「トランスジェンダー」と呼ばれる人がいるわけです。
第4に、これまた第1、第2の点を混ぜっ返すことになるが、生まれもった素質によりある種の公平さが失われるというのであれば、スポーツは多かれ少なかれそういうものであるということ。
女子であっても身長が180㎝以上に伸びなければリベロになる場合を除き世界的なバレーボール選手としての未来はほぼなくなります。陸上トラック競技も五輪や世陸の決勝のスタートラインをみれば、ほとんどの種目で人種的な特質が程度の差こそあれ影響しているのは否定できません。モンゴロイドがトラック種目で金メダルを取るのは不可能とまでは言えないけれども相当に難しいでしょう。将来にわたってピグミー出身のNBA選手は生まれそうにない。さらに障がいがあればほとんどの競技で障がいのない人とは競えません。
以上すべてを踏まえて、今度のCASの決定をどうとらえるか。そもそもIAAFは正面切って「セメンヤ選手を標的にした」とは公言しないが、「400メートルから1マイルまでの距離」というターゲットからは、800メートルで「絶対女王」に君臨し、最近は1500メートルにも進出してきた彼女を想定していることは誰の目にも明らかなので、彼女を例に考えてみます。
一部の報道が正しければ、セメンヤ選手は、遺伝子はXXで、膣があるが、卵巣と子宮を持たずに精巣を持ち、通常の女性の3倍-平均的な男性の下限レベル-のテストステロンを分泌し、パートナーは女性です。彼女の持って生まれた一般の女性と異なる「男性に近い」特質が、競技者としてのアドバンテージになっていることはほぼ確実で、勝利をめざして彼女と競う他の競技者が不公平感を覚えるのは、理解できます。かつて彼女と競うことに不満を漏らした選手は世間から強い批判を受けましたが、例えばセメンヤ選手が、陸上800mの選手ではなく、ボクシングやMMAの選手だったらどうでしょう。同じ体重であっても圧倒的な体格を持つ女性が、典型的な女性選手を滅多打ちにしてノックアウトする凄惨なシーンが展開されればどうでしょう。強い選手だと喝采するどころか、感情的にはなかなか受け入れられない部分があると思います。
しかしながら、上記のとおり、生まれもった素質によりある種の公平さが失われるというのであれば、スポーツは多かれ少なかれそういうものです。とすると、いずれの性に分類するかの前に-セメンヤ選手はもしも男子の競技に参加すれば五輪の参加標準に遠く及びません。日本の高校生に混じってインターハイの決勝に残れるかどうか微妙、というレベルです-セメンヤ選手のみが生来の体質ゆえに希望する競技に参加できないというのは避けなければなりません。
スポーツは勝負事です。勝利を、記録の向上をめざさないスポーツは、スポーツの重要部分を欠いています。だがスポーツには公平さという価値があります。勝ちさえすればよい、記録がよければよいといわんばかりに、競争における公平な条件を無視する人も、優れたアスリートではありません。そしてスポーツは社会的な存在です。勝負と記録にこだわり、競技における公平さを追及するあまり、プライバシーの尊重や人種差別の禁止、個人の尊厳といった社会で認められた価値を軽視し、限られた人にのみ開かれ、あるいは一部の人の人権を傷つけるのも、正しいスポーツのあり方ではない。
ジャッキー・ロビンソンが人種の壁を打ち破る前のMLBのように、かつてスポーツには有色人種を閉め出した時代がありました。特定の種目について女子ゆえに参加を禁止された時代がありました。でも現在はこういう扱いはありえません。「黒人と競わされるなんて不公平だ」「女はこの競技をするな」などという発言は許されない。セメンヤ選手のような事例をどう受け入れていくのか、競技団体のみの判断ではなく、社会が彼女のような人をどう受け入れていくのかという問題として考えなければならない。
いろいろ考えるべきことは尽きないし、悩ましい問題で、今後考えが変わらないとも断言できないのですが、私はやはりセメンヤ選手は「女」として競技に参加すべきと思います。それは人は持って生まれた資質に規定されつつ自認する「性」で自己実現を図るべき権利があり、その権利を尊重することは、個人の尊厳としてこの社会においてもっとも重要な原理だからです。IAAFの決定、CASの裁定には賛成できません。
codingalone 良いまとめをありがとうございます。過渡期って感じあるよね
ありがとうございます。陸上中距離大好き、女子陸上も大好きのヘテロ男性です。自分も10年前なら鼻で笑っていたかも知れません。今でも悩んでいます。
追記2
「これは世界に喚起を促すための闘いで、競技やスポーツの枠を超えたもの。人間の尊厳と誇りの問題で、世界に喚起を促すためにやるべきこと」
国際陸連は、男性ホルモンの一種「テストステロン」が筋肉増強など競技力向上につながるとして、このホルモンの値が高い女子選手に対して、薬を服用するなどして一定の値まで下げないかぎり、国際大会への出場や記録の承認を行わないとする規定を設けました。
これについて、「ホルモンの量で規定するのは非合理だ」という批判もある。だが、本質は、ホルモンの量ではない。性別だ。
ただし、性別を直接的に示すと、人権侵害の恐れがある。また、性別チェック(染色体チェックや性器チェックや内臓チェック)も、人権侵害の恐れがある。
そこで、血液検査だけで済むように、「ホルモン量だけを調べる」というふうにしたわけだ。
そこで、真相または本質を探るために、セメンヤ選手の性別を調べると、Wikipedia の記述が見つかる。
オーストラリア紙シドニー・モーニング・ヘラルドなどによると、医学的検査の結果子宮と卵巣が無く体内に精巣があり、通常の女性の3倍以上のテストステロン(男性ホルモンの一種)を分泌していることが判明し、両性具有であることが分かったと報じられた。
このことから、医学的に推定するなら、この人はY染色体を持っているはずだ。(さもなくば精巣ができるはずがない。)
一方で、両性具有であるということから、染色体は XX ではなく、不完全な XY または XXY であると推定される。
このような人は、「本来は男性であるのだが、男性器官の分化が不完全であったために、外見上は男性とは言い切れない」というふうになる。(男性器の不全)
そして、一般的には男性器官の有無で性別を認定されることが多いから、生まれたときに、「この子はおちんちんがないから、女だね」というふうに認定されて、女として登録される。そしてその後は、女として生きていくようになる。
しかしながら、たいていは生物学的に男としての性質を帯びるから、脳は男性脳であることが多い。好きになる相手も女性であり、女性と結婚することも多い。セメンヤ選手も、Violet という女性と結婚して、その女性を妻としている。
これを見て、「女性同士の同性愛だな。百合だな」と思う人がいるかもしれない。あるいは、「女性であるのに女性を好きになるわけで、頭がトランスジェンダーみたいだな」と思う人もいるかもしれない。
しかし、そうではない。セメンヤ選手の脳は、本来の性とは正反対になったのではない。むしろ、本来の性(= 男)そのままになったのである。そう理解するべきだ。
結局のところ、セメンヤ選手は男なのであって、男性枠で出場することが正しい。組織は「出場禁止」などの措置を取るよりは、「男性枠で出場を認める」というふうにするべきだろう。
「ホルモン量は、厳密な規定ではなく、性別を推定するための補助的な指針とする。最終的には、医学的な性別(卵巣や精巣などの生殖器の有無)を基準とする。たとえホルモン量が多かったり少なかったりしても、医学的な性別が選手の主張するせいであるのであれば、医学的な診断を受けて、選手の主張する性別にすることが可能である」
この規定を取るなら、今回は、選手が医学的な診断を受けて、「卵巣があり、精巣がない」ということを証明してもらったのならば、女性として出場することが可能となる。それは、ホルモン量の多少には関係がない。
(ただし、「卵巣があり、精巣がない」のであれば、男性ホルモンの量が大幅に多いということは、通常はありえない。特別な場合を除く。)
(逆に言えば、特別な場合には、男性ホルモンの量が大幅に多くても、「卵巣があり、精巣がない」ということがあるので、その場合には、女性として出場することが可能であるべきかもしれない。[判断の余地あり])
もし、WADA(世界アンチ・ドーピング機関)のディック・パウンドが告発した驚愕の事実が、第2回目のWADA調査委員会の報告書のページの下に小さく付けられた注に影響を与えていたとしたらどうなっただろうか?
1月14日に行われたWADAの記者会見では、驚くような情報は出てこなかった。しかし世界のスポーツ界を揺るがす爆弾は、報告書の34ページの下の注に隠されていた。
https://www.wada-ama.org/en/resources/world-anti-doping-program/independent-commission-report-2
調査委員会の報告書は、注36で、1999年から2015年までIAAF(国際陸上競技連盟)会長だったラミーヌ・ディアックが、IAAFに有利なスポンサー契約をもたらすために、IOC委員として影響力を行使していたことを述べている。
こうした取引が存在した疑いは、ディアック前会長の息子の一人であるイブライマ・ディアックとトルコの陸上選手アスリ・アルプテキンの親族との間で行われた話し合いの中で言及されたものだ。この発言によれば、2020年オリンピックの開催候補地・イスタンブールにラミーヌ・ディアックIOC委員が投票しなかったのは、IAAFにとって旨味のあるスポンサー契約を提示しなかったためである。
しかしこの発言は慎重に取り上げる必要がある。ディアックの息子の目的は、ドーピング検査で生体パスポートの異常値が見つかった場合に、もみ消す力があると信じさせることだったからだ。
「(会話の中で)トルコがLD(ラミーヌ・ディアック)の支持を失ったのは、4~500万ドルのスポンサー料をIAAF陸上ダイヤモンドリーグあるいはIAAFに支払わなかったからだと述べられている」とWADA独立調査委員会のレポートは例の注36に書いている。
注は「(会話の)報告によると、日本はこうした金額を支払った模様である。2020年のオリンピック開催地は東京に決定した」と続けている。
IAAFの5つのオフィシャルパートナーのうち、TDK、セイコー、キャノン、トヨタの4つが日本の企業である。
調査委員会の関係者はル・モンドに、情報は十分信頼のおけるものであり、公表されるべき価値はあるが、管轄外のために委員会はこの問題を深く掘り下げないと説明した。
反対に、報告書に関するミュンヘンでの記者会見にも出席したフランス経済検察庁が、この件について調査することを妨げるものは何も無い。
独立委員会がどのような形式でこの情報を入手したのか(トルコ人関係者の証言によるのか、電子メールでのやり取りを入手したのか)は明らかになっていない。
2020年五輪開催地の投票は、2013年9月にブエノス・アイレスで行われ、決選投票は60対36で東京がイスタンブールに勝利した。
イブライマ・ディアックとアスリ・アルプテキンの親族との取引は、この開催地決定の3ヶ月後に始まり、2014年2月まで続いた。アスリ・アルプテキンは2012年ロンドンオリンピック1500メートル金メダリストで、生体パスポートの異常値により懲戒処分を受ける恐れがあったが、イブライマ・ディアックはアルプテキンの親族に対して、IAAFによる追跡調査をやめさせることができるとほのめかしていたのである。
兄弟のパパ・マサタ・ディアックの後、イブライマ・ディアックも金銭を強要しようとしていたという印象をアルプテキンの家族は持っていた。
この要求に応じなかったため、アスリ・アルプテキンはIAAFによる8年(2021年まで)の出場停止処分を受けた。この処罰はスポーツ仲裁裁判所を通じて決定され、オリンピックのメダルは剥奪された。その後、ラミーヌ・ディアックはIOCを辞職した。IOCは世界陸上界を揺るがせた汚職スキャンダルに関わったとして、ラミーヌ・ディアックに一時停職処分を下していた。
この数年間のIAAFを見ていけば、パートナーシップ契約と世界選手権開催地の割り当てに関係があることを確認できただろう。韓国・大邱の2011年世界陸上大会、モスクワの2013年世界陸上大会、北京の2015年世界陸上大会、そしてドーハで行われる2019年大会である。多くのパートナーシップが契約されたのは韓国のサムソングループであり、中国の大石油企業シノペックであり、ロシアのVTB銀行であった。
最後に、2021年の世界陸上大会はオレゴン州ユージーンに決定したことに触れる。陸上界の大立者の出身地である。スポーツ用品のナイキだ。一つの反対もなく決定したことに、PNF(フランス経済検察庁)は大きな関心を持っている。
報告書によると、WADA独立委員会は、独立した組織によって、パパ・マサタ・ディアックが関わった契約およびマーケティング・スポンサード協定の完全な監査を行うことを提言している。