はてなキーワード: シングルモルトとは
https://anond.hatelabo.jp/20240122184305 の続き
その個性を楽しめるという点からシングルモルトをバーで飲むウイスキーとして勧める。今までシングルモルトを飲んだことがなくても例えばバーテンダーに「シングルモルトを飲んでみたいのだけど何を飲むのか良いか」と聞けば一緒に選んでくれる。そういう質問にはバーテンダーも慣れていると思う。このようにバーテンダーに相談するのが一番であるがあえて増田がお勧めするシングルモルトの銘柄と理由は以下の通りである。
ところでオーセンティックバーでのウイスキーの値段であるがもちろん店とボトルによるがオフィシャルのスタンダードクラスのシングルモルト(例えば上記のグレンモーレンジィ10年)1杯でその店のスタンダードなカクテル(例えばサイドカー)1杯と同じぐらいのことが多いと思う。
余談 上記の富士のシリーズはコロナ禍以降に発売されたものだが同様にコロナ禍以降に発売されたウイスキーで手頃な価格でなかなかコストパフォーマンスに優れるボトルがあるので紹介しておく。バーで飲むというより家で気軽に飲むのに向いていると思う。いずれもスーパー等でもよく見かける。
今のオーセンティックバーではオフィシャルボトルのスタンダードクラス(市販価格で700mlボトル1本1万円程度くらいまでのウイスキー)ではハイボールかオン・ザ・ロックで飲む人が多い(シングルモルトに限るとストレートも多い)ように感じる。それを超えるオフィシャルボトルやボトラーズの場合はストレートで飲む人が多いと思うが中にはバーでの提供価格が1杯1万円を超えるようなウイスキーをハイボールで飲む人もいる。水割りやお湯割りで飲む人は少ない気がする。またトゥワイスアップ(ウイスキーと同量の常温の水で割る)は少なくとも増田はバーで注文しているところを見たことがない。ストレートで飲む人で加水用の水を頼む人はたまに見る(ウイスキーの品揃えが豊富なバーなら少量ずつ加水できるよう小さな水差しに入れて出してくれる)。
結局は好きなように飲めば良いのであるがアルコール度数が60%を超えるウイスキーやスモーキーなウイスキーなど人によってはストレートでは飲みにくいものもあるので飲み方もバーテンダーに相談するのが一番である。
ストレートやオン・ザ・ロックにはチェイサーとして水が出てくる。舌をリフレッシュさせるためだけでなく胃腸を守るためにも合間に水も飲みながらウイスキーを飲もう。
なおウイスキーの純アルコール量であるが1杯30mlアルコール度数45%とすると30ml×45%×比重0.8=10.8gでアルコール度数5%のビール500mlの純アルコール量20gの半分ほどである。言い換えるとウイスキー2杯で500mlの缶ビール1本よりやや多いということであるので飲む量やペースの目安にすると良い。
ちなみにオーセンティックバーではボトルキープはできない店が多いが中にはボトルキープできる店もある。ただ色々なウイスキーを試すことを勧めるこの記事の主旨には合わないので特に書かない。
バーでウイスキーを頼むと目の前にそのウイスキーのボトルが置かれる場合が多いがボトルを手に取ってラベルをじっくり見たい場合は必ずバーテンダーに「手に取ってボトルを見て良いですか」と聞いて許可を得てから慎重に触ろう(酔ってきたら触らないようにしよう)。カウンターの上にボトルを並べている店もあり、そのボトルを見たい場合も同様であるがこちらはあまり手に取らない方が良い。ボトルを許可を得て手に取って見る場合でも絶対に栓を抜いてはいけないし、ましてや匂いを嗅いだりしてはいけない。場合によっては出入り禁止になる。
またボトルの写真を撮りたいときもバーテンダーに許可を取ろう。店によっては写真を撮ること自体は良くてもSNSへの掲載は不可とかバーテンダーも含め人の顔は写さないようにとか注意事項を言われることもあるのでその場合はそれに従おう(そもそも何も言われなくても他の客の顔は写さないようにしよう)。
なおそのボトルを次に他の客がオーダーした場合はボトルはその客の前に置かれることになるのでラベルを見たい場合や写真を撮りたい場合はすぐ見たり撮ったりしよう。
単純に「駅名 バー ウイスキー」で検索して探せば良いと思う。検索するとウイスキーが豊富にあるオーセンティックバーとともにウイスキー専門のバーが見つかるかもしれない。ウイスキーを専門とするバーが自分の行動範囲にあれば行ってみると良いと思う。マニアックな世界が見られて面白いはずだ。マニアックなバーほどウイスキーをあまり飲んだことが無いならそのように最初に言った方が適切に接してもらえる。逆に知ったかぶりは何のメリットもないしどうせすぐばれるからやめよう(バーテンダーだけでなく他の客にもすぐばれる)。オーセンティックバーだけでなくウイスキー専門のバーで飲むことも含めるためにこの記事のタイトルには「オーセンティック」という言葉を使わなかった。
終わり
https://anond.hatelabo.jp/20240122183330 の続き
ウイスキーの製造に使う大麦麦芽は成長を止めるためと貯蔵のために乾燥させられている。この乾燥に用いられる燃料のうち伝統的な燃料がピート(泥炭)である。このピートを燃料とするとピートの香りが麦芽に移りこの麦芽を使ったウイスキーにはピーティと言われる香味(燻製のようなスモーキーさとヨードチンキや正露丸のような薬品香)がもたらされる。その香りはピートを燃焼させたときの燻煙に含まれるフェノール化合物によるものであるが、その麦芽に含まれるフェノール化合物の割合をフェノール値と言いppmを単位として示される。このピートはスコットランドに広く存在するがアイラ島のピートには海藻由来の成分が多く含まれ特に薬品香を強くもたらすと言われる。このピートで乾燥させた大麦麦芽を使った原酒は程度の差こそあれアイラのみならず多くのスコッチウイスキーに使わている。また日本のウイスキーにも広く使われている。
ウイスキーがどれくらいピーティかは実際にはフェノール値だけでなく蒸留のどのタイミングの蒸留液をどう使うかや熟成に使う樽によっても変わるのであるが便宜的にフェノール値を用いてほぼ0の場合をノンピーテッド、それから順に(人によって違うが)10ppmぐらいまでをライトリーピーテッド、25ppmぐらいまでをミディアムピーテッド、50ppm台までをヘヴィリーピーテッド、その上をスーパーヘヴィリーピーテッドとしてウイスキーを区分することがある。ただ特にフェノール値が非常に高いような場合、例えば150ppmのウイスキーを飲んでも50ppmの3倍スモーキーだと感じるようなことは(増田の経験上は)ない(多分それを目指して作っていないと思う)。フェノール値はあくまで目安である。
ウイスキーには様々な成分が溶けているがその中には冷却すると目に見える澱や白濁の原因となるものがある。この原因となる成分を除去するためにウイスキーを冷却して濾過するのだがこの成分にウイスキーの香りや味わいの成分が含まれるとして香味が薄くなるのを避けるためにこの冷却濾過をしないウイスキーがある。このような冷却濾過しない製法もしくは冷却濾過していないウイスキーそのものをノン・チルフィルタードと言い、一般にラベルにNon-Chillfilteredと書かれている。冷却濾過は大量生産するウイスキーの味の均一化という側面があるとも言われる。
スコッチウイスキーの蒸溜所は地域別(ハイランド、スペイサイド、ローランド、キャンベルタウン、アイランズ、アイラ)に分類されることが多い。ここではスペイサイドとアイラの蒸溜所の一部を紹介する。ここに挙げた蒸溜所はすべてモルトウイスキーの蒸溜所である。
日本のウイスキーはスコッチウイスキーから大きな影響を受けている。そのため法律に基づく部分を除き日本では用語等はジャパニーズウイスキーとスコッチウイスキーで同じ意味で使っていると言えるのであらためて説明しない。日本のウイスキーについてオーセンティックバーで見ることが多い銘柄のうちいくつかを紹介する。
もともと日本のウイスキーの定義は酒税法で定められたものだけで非常に緩く輸入した原酒を日本で瓶詰めしただけのウイスキーがジャパニーズウイスキーと称されて販売されたり、酒税法上の焼酎が海外でジャパニーズウイスキーとして販売されたりしていた( https://toyokeizai.net/articles/-/216248 )。その問題への対処として業界団体である日本洋酒酒造組合が「ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」でジャパニーズウイスキーを定義した( https://www.yoshu.or.jp/files/libs/550/202303291553482719.pdf )。この基準の施行前に販売していたウイスキーについては経過措置により従前の表示が認められているが2024年3月31日で経過措置の期限となるためもしかすると一波乱あるかもしれない。
その3へ続く https://anond.hatelabo.jp/20240122184434
要約 バーで色々なウイスキーを飲むと楽しい。バーでウイスキーを飲んでみよう。
「オーセンティックバーに行こう」 https://anond.hatelabo.jp/20240110155226 を書いた増田だが今度はウイスキーのことを書く。
オーセンティックバーでバックバーに並ぶ酒のボトルを種類毎に数えたとしたらほとんどの店でウイスキーがもっとも多いと思う。どんなウイスキーがあるかは店によって違いがありウイスキーの品揃えはバーの個性の一部となっている。
ところでバーではウイスキー1杯(シングルショットとかシングルと言う)は日本では一般的に(ストレートで)30mlである。その1杯のバーでの提供価格を700mlのボトルの市販価格と単純比較するとかなり高く感じるかもしれない。それにもかかわらずバーでウイスキーを飲むことの最大の利点と楽しさはバーの豊富なウイスキーの品揃えの中から色々なウイスキーを飲めることにあると増田は思う。前回のカクテルと同様にバーテンダーと相談してどのウイスキーを飲むか決めるのが一番であるがウイスキーにはどんなものがあるか、どんな違いがあるかを理解するために役に立ちそうだと増田が思うことを書きたいと思う。
と思って書き始めたら3つに分割する必要があるほど長くなってしまった。この「その1」のスコッチウイスキーの「「シングル」という言葉と「ブレンデッド」という言葉」の項目の後は「その3 」https://anond.hatelabo.jp/20240122184434 まで飛ばしても十分である。あとはバーテンダーに聞こう。(もっとも何も知らず何も聞かなくても飲んで美味ければそれで十分ではある)
サントリー等のサイトではスコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の5ヶ国で作られるウイスキー(スコッチウイスキー、アイリッシュウイスキー、アメリカンウイスキー、カナディアンウイスキー、ジャパニーズウイスキー)を世界の5大ウイスキーとして紹介している。 https://www.suntory.co.jp/whisky/flight/about.html
この5大ウイスキーという分類のしかたが的を射たものなのかはよくわからないがとりあえずこの分類を出発点とする。
そして今回はこの中からアメリカンウイスキー、スコッチウイスキー、ジャパニーズウイスキーを説明する。カナディアンウイスキーについては増田がバーで見かける銘柄はカナディアンクラブとクラウンローヤルくらいだし増田としてはアメリカンウイスキーと合わせて北米系ウイスキーでいいんじゃないかというイメージということもあって省略する。またアイリッシュウイスキーは主にブレンデッドウイスキーが増田がよく行くバーにも置いてあるのだが増田があまり飲んでいないので省略する(詳しい人向けに書いておくとアイリッシュでもボトラーズやティーリングが出している中・長熟のシングルモルトはいつも行くバーで抜栓されたら一度は飲むという程度)。
アメリカンウイスキーにはライウイスキーやコーンウイスキーもあるがアメリカンウイスキーといえばなんといってもバーボンウイスキー(単に「バーボン」とも言う)である。
アメリカの法律ではバーボンウイスキーは主に以下の条件を満たす必要がある。
このチャーされた樽によりウイスキーにはバニラのような風味がつき主原材料がコーンであることと相まってバーボン独特の甘さがもたらされている。
が挙げられる。ここに挙げたバーボンについては入手が容易であり200mlボトルもコンビニやスーパーで販売されているので自宅でも試しやすい。
なおジャックダニエルはテネシーウイスキーとされるがテネシーウイスキーはバーボンウイスキーの条件も満たすのでバーボンウイスキーに含めて間違いではない。
まずいくつかの言葉について説明する。用語は国によって定義が異なることがあるのでこの説明はすべて"スコッチウイスキーにおいては"という前提が付く。ただし日本のウイスキーはスコッチウイスキーからの影響が大きいため法律に基づくことを除くとスコッチウイスキーと同じ意味で用語を使っていると考えて良い。またここでの説明は対比する別の用語と区別する部分を主に書いていて定義としては網羅しておらずかなり省略している。なおスコッチウイスキーは単に「スコッチ」とも呼ばれる。(特にこのスコッチウイスキーの項がかなり長くなってしまった。面倒なら最初の2つ(「モルトウイスキー、~」と「「シングル」という~」)だけでも読むと「シングルモルト」という言葉の意味がわかって役に立つかもしれない。)
なおスコッチのブレンデッドウイスキーではいくつもの蒸溜所のモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドするがその中で中核的なモルトウイスキーをキーモルトという。例えば現在のバランタイン17年のキーモルト(の一部?)はスキャパ、ミルトンダフ、グレンバーギー、グレントファースということである https://www.ballantines.ne.jp/products/17years.html 。
(言葉の説明に飽きたり面倒になって実践的な話に行きたくなった人はここから「その3」へ https://anond.hatelabo.jp/20240122184434 )
アメリカンウイスキーの項で説明したがバーボンの条件のひとつが「新品のオーク樽で熟成すること」である。ということは一度バーボンを熟成したオーク樽はもうバーボンの熟成には使えないことになる。このバーボンの熟成に使われた樽はスコッチウイスキーやジャパニーズウイスキーで熟成に使われる樽のひとつとして使われている。バーボン樽によって熟成された原酒にはバニラ香やハチミツのような甘さ、洋梨やリンゴのようなフルーツ感がもたらされていることが多いとされる。
またスコッチウイスキーやジャパニーズウイスキーで一般的に使われる樽には他にシェリー樽がある。シェリーはスペインで生産される酒精強化ワインであるが歴史的にはこのシェリーがオーク樽に詰められてスペインからイギリスに輸出されその樽をスコッチウイスキーの熟成に利用したと言われる。ただ1980年代に樽の状態でシェリーを輸出することができなくなったため現在はウイスキー熟成用の樽を作るためのシェリーを詰めて(シーズニングという)ウイスキー熟成用のシェリー樽が作られ、その樽が輸出されている。シェリー樽によって熟成された原酒にはベリー系のフルーツ感がもたらされるとされるがタンニンの苦みや硫黄臭のようなくせが感じられることもある(そのくせも必ずしも悪いことではない。それが好みの人もいる)。ウイスキーの熟成に使われるシェリー樽のシェリーは種類が明示されている場合オロロソシェリーが多いが甘口のペドロ・ヒメネスシェリーも見かける。ペドロ・ヒメネス(Pedro Ximenez 略してPX)シェリー樽の場合はウイスキーも甘口であることが多い。
他にもポートワインやマデイラワインなどのシェリー以外の酒精強化ワインやラムなどに使われた樽や新樽がスコッチウイスキーの熟成に使われる。
また途中で熟成に使う樽が変えられる場合がある。例えば16年バーボン樽で熟成し最後の2年をシェリー樽で熟成するということがある。この場合の最後の2年の熟成を追熟という。最初と別の樽で熟成することで複雑な香味が与えられる。追熟した樽についてはラベルに○○ Cask Finishと書かれることが多い(例えばシェリー樽で追熟されていればSherry Cask Finish)。
樽がウイスキーに与える影響は樽が熟成に使われた回数と樽の大きさによっても異なる。当然ながら最初にスコッチの熟成に使われたとき(ファーストフィルという)が一番影響が大きく2回目、3回目…(セカンドフィル、サードフィル…(セカンドフィル以降をまとめてリフィルとも言う))と影響が小さくなっていく。また樽の大きさが小さい方が樽と原酒が触れる割合が大きく影響も大きくなる。いずれも影響が大きければ良いとか悪いとかではなくて原酒や熟成年数等を含めたバランスでウイスキーの味が決まる。なおスコッチウイスキーの熟成に最もよく使われる樽の大きさは220L~250Lのホグスヘッドと呼ばれる大きさである。
ウイスキーは樽の中で熟成され樽の影響をうけながらまろやかになっていく。スコッチウイスキーを名乗るためには最低3年の熟成が必要である。スコッチウイスキーの熟成年数は満年齢で数えるため例えば9年364日であれば熟成年数は9年となる。一般に熟成年数が長いほど高価になる。またウイスキーは一般に味を均一化するため多くの樽をブレンドして製造されるがスコッチウイスキーでラベルに書くことができる年数はそのボトルの製造に使われている原酒のうち最も若い原酒の熟成年数だけである。仮に熟成年数60年という超長期熟成の原酒が含まれていたとしてもそのボトルに使われている一番若い原酒が15年であったらスコッチウイスキーでは15年としか書いてはいけないことになっている。
スコッチウイスキーのスタンダードクラスは10~12年の熟成年数のものが多い。また10年未満の原酒が使われていると思われる場合は年数の表記がないものが多い。この年数表記の無いものをノンエイジステイトメント(NAS)もしくはノンエイジ(NA)という。ノンヴィンテージ(NV)という言葉を使う人もたまにいるがウイスキーでヴィンテージと言えば蒸留年(いつ蒸留したか)のことだろうと思うので増田は使わない。
ウイスキーは樽熟成している間に少しずつ蒸発して減ってしまう(気候に左右されスコッチで年1~4%と言われる)。この蒸発分をエンジェルズシェア(天使の分け前、天使の取り分)と呼び長熟のウイスキーが高価である理由のひとつである。
なお蒸留酒であるウイスキーは樽の作用により熟成されるものであって瓶詰め後は熟成されないと増田は考える。ただ瓶詰め後にアルコール分が蒸発する等で変化はありうる。この変化が好ましい変化だと感じる場合にその変化を瓶内熟成と言う人がいるのも言葉の使い方の違いとして理解はできる。ただ例えば熟成年数12年のボトルを買って6年保管しておいても熟成年数18年の味には絶対にならない。
スコッチウイスキーは瓶詰め時に40%以上のアルコール 度数であることが求められる。大量生産される製品は加水されてアルコール度数が均一化されているが少量で販売されるボトルは加水せず樽から出されたそのままの度数であることも多い。この樽から出されたそのままの度数のことをカスクストレングスという。カスクストレングスであっても長熟のボトルは度数が低めであることが多い。
どの店もマスターは他の店で修業したあと自分の店を持ったバーテンダー。
どの店もカクテルが美味い。いくつかの店はシングルモルトウイスキーの品揃えも良い。
だいたい一人で来るなじみの客の割合が高い。
バーテンダーはそれらの客にはメニューを出さないしメニューが近くに置いてあってもそれらの客はメニューを見ないでオーダーする。
そういった客の職業は大手企業のサラリーマン、中小企業の経営者、士業、医師(近くに大きい病院があることもあって勤務医)が多いようだった。
上にあげた職業の人の多くがコロナでバーに行けなくなった。自分もその一人だ。
ただ気になるのでそれらの店のSNSはずっとチェックしている。
どの店も苦しい。苦しいながらもこんなお客さんが来てくれたなんて話がたまに書かれている。
それを読んでいるとやはり客層が変化しているようだ。
20代の客が増えてる。このご時世に20代の客が増えてるのが良い悪いという話をしたいのではない。
(というかだれにでも優しい。バーに慣れていない中高年にも優しい。)
自分のような中高年がいなくなったことで20代の客が行きやすく居やすくなったのだろう。
http://anond.hatelabo.jp/20160107125638
去年からスポクラに通ってるんだけど、歳がタメとか同じくらいの4人と仲良くなった。みんなアラサーちょい手前くらい?
最近一緒によく遊んでるんだけど、私以外みんな育ちが良くて頭がめちゃくちゃいい。
会社もすごい有名なとこで、車とかネットとか薬とか、私でも聞いたことあるようなとこで働いてる。
実家は都会の真ん中で一戸建てが当たり前。仕事と遊び用で2台は持ってる。冷蔵庫にビールとかウイスキーがある。
家族で海外旅行に行くし、歌舞伎や文楽、オーケストラ、宝塚とかも行ってる。塾も大学も親の金で行ったみたい。
絵を見たり音楽聞いたら自分の言葉で感想とか言えるし、知識もすごいある。(この時代はこういう絵が流行ったとか)古い本とか映画もよく知ってる。ご飯とかお酒も。
特産品なんか知らなかったけど教えてもらったし、磨きとかシングルモルトって言葉も教えてもらった。
買い物に行ったらオシャレで質のいい物を選んでるみたい。私には分からないけどいい物みたい。
そんで「クソめんどい」とか「はぁ?」とか全然言わない。悪口なんか言わない。
私は誰でも入れる短大を出て社員が10人くらいの運送屋で事務やってる。手取りは13万。これでも給料上がったんだけど、奨学金を返さなきゃいけない。
古い団地にビッグダディみたいな見た目の父親(土木作業員・パチンカス)、老けたギャルみたいな母親と住んでる。
親戚も地元のツレもみんな土方とかの仕事で、はっきり言ってDQN臭がすごい。短大卒業して事務やってるだけでスゲーって言われるレベル。
親戚と歩いているとなんか恥ずかしい。私もDQNに見えてるのかもしれない。
うちに車はない。会社の白ワゴンかユニックしか乗ったことない。お酒は発泡酒かチューハイ。旅行は海水浴かディズニー。日本から出たことない。絵も音楽もよく知らない。小説とかも読んだことない。文楽なんてぶっちゃけ全然知らなかった。
一緒に取った写真を見ると、私だけすごい子供っぽい。若いとかじゃなくてガキっぽい。
ほとんどタメなのになんでこんなに差があるんだろう。
生まれた家のせいにしたい。でもどんな家に生まれても頑張る人は良い大学へ行くし良い会社に入る。教養とかも自分で身につけられる。
私が遊んでる間に彼らは頑張ってただけの話。
誰も私を馬鹿にしない。私だけが知らなかったり追いつけない話題になったらさりげなくどんな話をしてるか教えてくれる。
私のことを「面白い人」と言ってくれる。
みんな優しい。それが余計に辛い。
…みたいな感じの書き方だったら信じただろうなあ。
本を読まない割に語彙が多すぎるよ。
そこで歳の近いメンバー男女4人と仲良くなった。全員、20代半ばだ。最近ちょくちょく遊びに行っているが、私以外、みんな育ちが良くてアタマが良い。
会社もすごい。有名乗り物メーカー、大手の通信会社、インフラ、製薬……私でも聞いたことのある会社で働いている。
実家は都市部の住宅街に、一戸建てが当たり前。仕事とレジャー用で、最低2台車がある。冷蔵庫にはビールやウイスキーがある。
家族で海外旅行に行ったことがあるし、歌舞伎や文楽、オーケストラ、宝塚に連れて行って貰っている。塾代も大学費もみんな出して貰ったようだ。
絵を見たり音楽を聞くと、自分の言葉で感想が言える。知識もスラスラ出てくる。(この時代はこういう絵が流行った、とか)古い本や映画もよく知っている。ご飯もお酒も詳しい。特産品とか知らなかったし、磨きとか、シングルモルトといった言葉も、彼らから教えて貰った。
買い物に行くと、お洒落で質の良い物を選んでいるようだ。私は分からないけど、周りが言うには良い物らしい。
それに、誰も「クソめんどい」とか「はぁ?」とか、言わない。悪口を言わない。
私は、名前を書けば誰でも入れる短大を出て、従業員数10名にも満たない運送屋で事務員をしている。手取りは13万弱。これでも昇給した方だが、奨学金の返還がある。
郊外の古い公団住宅に、ビッグダディみたいな見た目の父(土木作業員・パチンカス)、ヨレヨレに老けたギャルみたいな母と同居している。
親戚も地元の友達も皆3K仕事をしてて、はっきり言ってDQN臭がすごい。短大卒業して事務やってるだけでスゲーと言われるレベル。
親戚と歩いていると恥ずかしい気持ちになる。私もDQNに見えてるのかもしれない。
うちに車はない。会社の白ワゴンか、ユニックしか乗ったことがない。お酒は発泡酒かチューハイ。たまの旅行は海水浴かディズニー。日本から出たこともない。絵も音楽もよく知らない。文学小説も読んだことない。文楽なんて話題にすらなったことがない。
集合写真を見ると、私だけ異様に子どもっぽい。若いんじゃなくて、幼い。
殆ど歳は違わないのに、どうしてこんなに差があるんだろう。
生まれ育った家庭のせいにしたい。でもどんな家に生まれ育っても、頑張る人は良い大学へ行くし、良い会社に入る。教養だって自分で身につけられる。
私が遊んでる間に彼らは頑張っていただけの話。
そう思い知る度に、自分の程度の低さが沁みてきて暗澹とした気持ちになる。
誰も私を馬鹿にしない。私だけが知らなかったり追いつけない話題になると、さりげなくどういう話をしてるか教えてくれる。
私のことを「面白い人」と言ってくれる。
みんな優しい。それが余計に、辛い。
最近マッサンブームだかなんだかで品薄だったり、値上げ続きだったりするけど、数年前からじわじわとウイスキーにハマっている。
ハイボール→ロックときて、最近ようやくものによってはストレートを楽しめるようになってきた。
何飲んだか銘柄だけ書き込んでるノートを見たら、書き始めてからこっちで大体50種類ほど飲んだみたいだ。
味のイメージがまったく思い出せないものも結構あって、今になって飲んだ時の感想も一言添えておけばよかったなーと思う。
そんな感じで、ここへきて少し振り返ってみて、まだまだ飲んだことないウイスキーがいっぱいあるし、
一度飲んだけど忘れてしまってるウイスキーもたくさんあるので、次は何を飲もうかなと迷ってしまっている。
というわけで、ウイスキー党の増田がいたら好きなウイスキーを教えてもらえないだろうか。
おススメするとか考えないで完全に好みのものでかまわない。手が届きそうなら飲んでみたいと思う。
実はシングルモルトの「最初の一杯」は覚えていない。
覚えているのはスコッチとの出会だ。それは「グランツ」、たしか25年物だった気がする。めちゃくちゃおいしかった。
それは、スコッチとの出会いというより、ウィスキー、いや蒸留酒、もっといえば「お酒」自体との出会いといってもよい。そんな感じの出会いだった。
それからバランタイン、カティサーク、シーバス・リーガルといったブレンデッドの有名所を経て、気がついたらグレンフィデック、マッカランといったシングルモルトを好むようになっていた。
そしてラフロイグとの出会い。これはさすがに強烈だった。一口のんで、これは……消毒薬!
しかし、何故かヤミツキに。といっても、その後は、手軽なワイン、日本酒がメインになったんだけれども。
ただ、
グラスを持ってるだけで顔が綻びっ放しなんて
わかる!
たまに飲むと、グラスを持っているだけで、その香りだけで、顔がにやけてしまう。もー、あまり人前で飲めないじゃないか(笑)
ドクペって何?知る人ぞ知るクセはきついが美味しいお酒があるのかな?と検索してみたら....昔懐かしドクターペッパーじゃん。こいつはやられた。ここまでハズされるといっそ清々しい。
最初にシングルモルトを飲んだのは、グレンモーレンジ。そんなに凝ったもんを置いてる店じゃなかったんで、たぶんよく出回っている10年ものだったんだろうと思う。めちゃくちゃ感動した。すんごくいい香りで、後味もよくって。グラスを持ってるだけで顔が綻びっ放しなんて、後にも先にもあの時だけだ。その後あれこれ飲んでも、世間的に評価が高いボトルでも、あれほどの感動はなかったな。最初の一杯って、逆に、すんごい快楽が味わえるかもよ。
ちなみに、自分が人に薦めてモルト愛好者に育てるのに成功したことがあるのは、マッカランファインオークとグレンファークラスのバーボン樽熟成シリーズ。最初は香りの良さで攻めるのがよい気がする。一人は立派なアードベッグ好きに成長した。
へーえ。置いてる店を見つけたら報告するよ。1ショットいくらになるかな。
http://anond.hatelabo.jp/20070318173412
シングルモルト同好の士が少ないのはシングルモルトがドクペと同じく三杯目までは口に合わないと感じるからじゃないだろうか?
それを過ぎるとかなり美味くなってくるのだが・・・
それはそうと日本で人気のある(某社が流行らせようとしてる)シングルモルトは島物というかアイラが多いのだが、いかんせんアイラは良くも悪くも癖が強いのでハイランドあたりからシングルモルトに入門する方が長く付き合えるかなと思ってみたり
とは言え某社のHPに載っていた1971年蒸留、34年シェリー樽熟成のボウモアはかなり魅力的
絶対飲める値段じゃお目にかかれないだろうが・・・