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はてなキーワード: サムスン電子とは

2023-06-13

日本中国韓国の各IT分野のトップシェア企業一覧

IT分野日本企業日本シェア韓国企業韓国シェア中国企業中国シェア
検索エンジンGoogle (グーグル) 90%以上 Naver (ネイバー) 70%以上 Baidu (百度) 70%以上
スマートフォンApple (アップル) 50%以上 Samsung Electronics (サムスン電子) 60%以上 Huawei (ファーウェイ) 40%以上
ECプラットフォームAmazon (アマゾン) 50%以上 Coupang (クーパン) 50%以上 Alibaba (アリババ) 55%以上
オフィスソフトMicrosoft (マイクロソフト) 70%以上 Hancom (ハンコム) 60%以上 Kingsoft (金山軟件) 30%以上
ゲームNintendo (任天堂) 60%以上 NCSoft (エヌシーソフト) 30%以上 Tencent (テンセント) 40%以上
ビデオコンテンツNetflix (ネットフリックス) 50%以上 Watcha (ワチャ) 30%以上 iQiyi (爱奇艺) 40%以上
ミュージックストリーミングSpotify (スポティファイ) 40%以上 Melon (メロン) 40%以上 Tencent Music (騰訊音楽) 60%以上
モバイル決済 PayPay (ペイペイ) 40%以上 Kakao Pay (カカオペイ) 40%以上 Alipay (支付宝) 50%以上
SNSTwitter (ツイッター) - KakaoTalk (カカオトーク) - WeChat (微信)、Weibo (微博) -

※ChatGPT調べ。(ちょっと確認してみると現時点で韓国動画配信トップNetflixだとか)

2023-06-02

令和05年最新版 日本半導体産業の現状について

台風仕事休みになりそうなので暇つぶしに。

3年くらい前に日本半導体産業の近況をまとめたのですが、ここ数年で政治家先生たちが何かに目覚めたらしく状況が大きく変わりつつあるので各社の状況をアップデート

前回の記事 https://anond.hatelabo.jp/20200813115920

先端ロジック半導体

■ JASM (TSMC日本法人)

熊本工場:28nm, 22nm (工場稼働時) / 16nm, 12nm (将来計画)

日本政府補助金ソニーデンソー出資という離れ業により、業界人が誰も信じていなかったTSMC工場進出が実現した。現在建屋建設が進んでおり、順調にいけば2024年内には量産開始となる。生産が予定されているプロセスはいずれも世界最先端に比べると古いものだが日本では最先端であり、HKMG(ハイケーメタルゲート、トランジスタの性能を上げる技術)やFinFET(フィンフェット、性能の良い3次元トランジスタ)といった技術が新たに導入される。工場生産される半導体の主なクライアント出資者のソニー。衰退の激しい日本の電機業界だが、ソニーはまだ世界と戦う余力を残しており年間半導体購入金額世界10位で日本トップである。ただし、PS3Cell Processor長崎で作っていたように先端プロセッサをここで作れるわけではない。PS5のCPUTSMCの6nmプロセス製造であり、この工場では製造できないのだ。識者の予測ではイメージセンサー向けロジック半導体生産すると想定されている。

■ Rapidus (ラピダス)

千歳工場:2nm

日本政府国策で、IBMから技術を導入し自前で最先端半導体製造を狙う野心的なプロジェクト。量産開始は2027年を予定。

社長を務めるのは御年70歳になる小池氏。

彼は日立トレセンティテクノロジーズ(ルネサス那珂工場前身)→SANDISKWestern Digitalという国内外半導体メーカー渡り歩いた華麗な経歴の持ち主である

以前に社長を務めていたトレセンティテクノロジーズは2000年日立台湾大手ファウンドリUMCとの合弁の半導体製造会社で、世界に先駆け現在の標準となる300mmウェハに対応した先進的な工場であった。ファウンドリ全盛の今から後知恵で見れば、限りなく正解に近い経営戦略先進性を併せ持っていたがビジネスとしては成功しなかった。工場ルネサスに吸収され、小池氏はSANDISKへと移籍することに。そんなわけで今回の国策ファウンドリRapidusの社長就任小池氏の二十数年越しのリベンジマッチでもある。

なお、氏のポエミーなプレゼン業界でも有名。記者会見日本半導体衰退の原因を「驕り」と一刀両断した一枚のパワポ話題さらったが、本人が一番驕っているのではと不安がる声もある。

ルネサスエレクトロニクス

那珂工場:40nm

日立三菱電機NECロジック半導体部門統合した日本代表する半導体メーカー

5万人いた従業員を1/3にする大リストラ、先端プロセス製造から撤退海外メーカーの買収ラッシュを経て復活。そして大躍進。

昨年の売り上げは1兆5千億円を超え、はじめて統合直後の売り上げ(ピークは2011年3月期の1兆1千億)を抜いた。もう1+1+1=1とは言わせない。

旺盛な車載半導体需要にこたえるべく、政府補助金を得てリストラで閉鎖した甲府工場の再稼働を決定。

コロナ禍では働き方が柔軟になり、リモートワークは全国どこでもできるようになった。ルネサスは開発拠点も大リストラで統廃合しており、三菱系の伊丹NEC系の玉川をはじめ全国にあった設計拠点日立系の小平に集約している。地元拠点が閉鎖されて単身赴任をしている人も多かったのだが、最近ではリモートワークを活用して単身赴任先のマンションを引き払った人も出てきている模様。

ユナイテッドセミコンダクタージャパン

三重工場:40nm

増大する車載半導体需要にこたえるべく、デンソー出資してパワー半導体IGBT生産を始めた。筆者はパワー半導体は専門外で、家電芸人が語る家電説明程度にしか話せないため軽く紹介するにとどめたい。

■ タワーパートナーズセミコンダクター

魚津工場:45nm

半導体部門を手放したがっていたPanasonicイスラエル企業Tower Semiconductorと共同で運営していた工場

Panasonic台湾Nuvoton technologyに持ち分株式を売却したため、現在ではイスラエル台湾共同運営という珍しい業態になっている。

さらに、半導体大手IntelTower Semiconductorの買収を進めているため、将来的にはIntel拠点となる可能性があり、日本IntelCPUが作られる世界線もあるかもしれない。

が、本案件は米中対立あおり中国での買収審査が長引いているため、先行きには不透明感が漂う。

メモリ半導体

■ キオクシア

四日市工場 / 北上工場3D NAND 162層

日本代表するメモリ半導体メーカー。前回からの3年で、積層数は96層 → 112層 → 162層と2世代進化した。競合他社は232層品の量産も始めている(キオクシアは開発完了 / 本格量産前)が、最近3D NANDは闇雲に積層数を増やせば低コストで作れるというわけでもない模様。

なお世間では半導体不足のニュースの印象が強く、半導体はもうかっているとの認識があると思うがコロナ禍でのIT投資ブームが終了したメモリ業界リーマンショック以来の大不況である

キオクシアも例外ではなく、最新の4半期決算1000億円単位赤字を計上してしまった。Western Digitalとの統合のうわさがあるが、もちろん筆者は何も知らないし、仮に知っていても絶対にここには書けない。

Micron Memory Japan (旧エルピーダメモリ)

広島工場DRAM 1βnm世代

ルネサスと同じく、NEC日立三菱電機DRAM事業統合で生まれエルピーダメモリ倒産後に米Micronが買収。

前にも書いたが、DRAM業界プロセスサバ読みが横行しており、20nmを切ったあたりから具体的な数字ではなく1X, 1Y, 1Z, 1αときて、ついに1βnm世代の量産にたどり着いた。広島サミットに合わせて、社長来日。岸田総理会談後大々的な設備投資を発表。1γnm世代を目指して日本初の量産用EUV露光装置が導入されることが決まった。

このEUVというのは波長が13.5nmの極超紫外線(Extreme Ultra Violet)を使った露光装置で1台200~300億かかる人類史上最も高価で精密な工作機械でありオランダASML社が独占的に製造している。もっとも、メモリ業界大不況を食らっているのはMicron例外ではなく、岸田総理と華々しく会談している裏で数百人規模のリストラ慣行。こういう外面の良さと裏でやってることのえげつなさの二面性は、いかにも外資だなと思う。

Western Digital

東芝と共同でフラッシュメモリの開発を行っていたSANDISKHDD大手Western Digitalが買収。キオクシアの四日市工場北上工場を共同で運営している。

Western Digitalメモリコントローラーを内製していることで知られSSDの性能の良さに定評があり、スマートフォン向けの売り上げが多いキオクシアとは、同じ工場運営していても得意としている販売先が微妙に異なり、住み分けがなされている。(そのため、2社統合によるシナジー効果が期待されたびたび観測気球的な記事が出回る。)

なお、もともと日系半導体メーカーが大リストラをしていた時の人材の受け皿として中途をたくさん採用していた経緯もあり、人材流動性は高い。在籍時の仕事ぶりがよければ、他社へ転職していった元社員の出戻りも歓迎と聞く。前述のRapidus社長小池氏は、つい先日までここの社長をしていた。余談だが、上記Micron米国本社社長も旧SANDISK創業者Western Digitalによる買収後に引き抜かれている。こういう話を聞くと、いかにも外資だなと思う。

イメージセンサー

ソニーセミコンダクターソリューショングループ

イメージセンサー世界最大のシェアを誇るソニー半導体部門2020年2021年は米中対立あおりを受けて主要顧客Huawei向けの出荷減少に苦しんだが、2022年度は大幅に売り上げを伸ばし、1兆4千億円となった。他の半導体の例にもれずイメージセンサー国際競争過酷であるため、対抗して人員増強を進めている。Panasonicエンジニアを引き抜くために関西設計拠点を開設し、各地の工場拡張も並行して進めている。調子のいい半導体メーカーはどこも人員増強を進めているが、ここ10年ほどは理工系学生半導体業界人気がどん底、かつ人材ニーズも少なかっため、新卒半導体メーカー就職した絶対数が致命的に少なく30~40歳くらいの中堅技術者の確保にどこも苦労している模様。なお、スマートフォン向けカメラの次の飯の種として、車載用途に数年前から注力開始。最近徐々に成果が出始めている。

ファブレス半導体

■ ソシオネクスト

富士通PanasonicLSI設計部門統合してできた日本最大のファブレス半導体メーカー。昨今の半導体ブームの波に乗り、株式上場、売り上げ2000億突破と非常に好調。3年前は1000億程度の売り上げだったので、すさまじい成長であるもっとも、母体となった富士通Panasonicピーク時の半導体売上が1社で5000億近くあったので、少々物足りなさを感じなくもない。復活は道半ばである

メガチップス

ソシオネクスト誕生するまで日本最大のファブレス半導体メーカーだった。もともと任天堂向けの売り上げが大半だったのだが近年は多角化を進めている。昨年の売り上げは約700億とSwitch人気がピークだった時と比べるとやや劣るが営業利益過去最高を記録している。

ザインエレクトロニクス

かつては日本代表するファブレス半導体メーカーと言えばここだった。昨年の売上高は54億と、3年前紹介したときの30億から伸びたものの、ファブレス上位2社からはかなり離されてしまっている。大昔は韓国サムスン電子に自社製品採用されたのがウリで創業者武勇伝にも頻繁に登場していたが、今では売り上げの75%を国内依存しており海外展開の出遅れが否めない。

非先端ロジックマイコンアナログディスクリートなど

東芝

車載用途のパワー半導体需要が伸びており、石川県工場に300mmウェハ対応ライン建設。この記事でよく出てくる300mmウェハとはシリコンの基板の直径であり、大きい方が製造効率が良い。125mm → 150mm → 200mm → 300mmと順調に大型化が進み次は450mm化と思われたが、大きすぎて弊害が大きく、ここ20年間はずっと300mmが最大サイズである

従来はCPUメモリといった分野の製造しか使用されていなかったのだが、ここ5年くらいでパワー半導体にも300mm化の波が押し寄せてきている。

ローム

何かと癖のある京都メーカー車載事業好調で売り上げが順調に伸びている。次世代パワー半導体材料と呼ばれていたSiC日本国内の他のメーカーリード

余談だが、筆者は学生のころSiC実験で扱っていた。単位を落としまくっていた不良学生だったので、教授がワクワクしながら話していたSiCの物性の話はすべて忘れている。今では家電芸人並みのトークしかできないのでSiCについて語ることはご容赦いただきたい。研究から本格量産まで20年超の時間がかかっていることに驚きである。基礎研究の大変さを実感する。

三菱電機

パワー半導体大手半導体に力が入っていないシャープから福山工場敷地を取得し、300mmウェハ対応ラインを構築。SiCライン熊本に作るぞ!パワー半導体には詳しくないからこの辺で勘弁な。

ミライテクノロジー

日本半導体産業が衰退しまくっていたころに、トヨタ危機感を覚えてデンソーとの合弁で設立した車載半導体メーカーコロナ禍中に行われたオンライン学会に知らない会社の人が出てるなと思って調べたらここだった。

■ TI

米系のアナログ半導体世界大手富士通AMD合弁のNOR FlashメーカーSpansionから買収した会津若松工場茨城県美浦工場を持つ。最近日本法人の話をあまり聞かない。

On semiconductor

米系のアナログ半導体大手三洋電機半導体部門を買収したが、旧三洋新潟工場日本政策投資銀行出資ファンドに売却した。現在日本拠点富士通から買収した会津工場富士通半導体事業から手を引き工場を切り売りしたため、会津若松市内には米系大手半導体メーカー工場が立ち並ぶことになった。

Infineon Technologies (インフィニオン)

ドイツ大手電機メーカー、Siemenseが20年ほど前に半導体部門分社化して誕生した。従来欧州半導体メーカー日本での存在感があまりなかったのだが、富士通マイコン半導体部門を米Spansionが買収、そのSpansionを同じく米Cypressが買収、そのCypressをInfineonが買収した結果、日本市場でも存在感を示すようになった。もともとInfineon自体車載半導体に力を入れており、有力自動車メーカーがそろう日本市場に注目しているというのもある。

■ Nuvoton Technology (ヌヴォトン)

台湾半導体メーカー半導体から撤退したがっていたPanasonicからTower Semiconductor共同運営している工場と、マイコン設計部門を買収する。Panasonic時代は、自社家電向けの独自マイコンをメインに作っていたのだが、Nuvotonに買収された後はArmベースの汎用マイコン設計品目が変わった。日本法人は車載モータ制御向けのマイコン開発に特化させていく方針台湾の開発チームとは住み分けを図る模様。富士通ほどではないが、Panasonic半導体部門を切り売りしており、所属していたエンジニアバラバラになってしまった。研究室が一緒でPanasonic半導体部門入社した友人がいたが、彼は今どこに流れ着いているのだろう?

2022-11-15

anond:20221115165518

長期的に見ればサムスン電子は脱落傾向にある

アメリカ主導の脱中国依存半導体サプライチェーン再構築に全く乗り気じゃない上に、中国からアメリカ陣営内部に入り込んでひっかき回せ(中国依存を維持しろ)」と圧力まで加えられてるので、韓国側によほどの胆力がない限りアメリカから損切りされるのはほぼ確定してる

2021-10-25

サムスンに負けた!せや、...

サムスン製品を買おう!」っていうのはおかしいだろ。「サムスン電子に追いつき、打ち負かそう!」っていうのが普通じゃないの?

2021-10-23

機業エンジニアですけど

10月1日適当に書き散らした文章(anond:20211001193856)が2週間以上してからTwitterリツイートされているのを発見

はてブを見るとまさかの500越えでびっくり。ブコメを一通り読んだが、言いたいことをわかってくれてるなという人もいれば、全然話がかみ合わないなという人、こんな視点があったのかという人もいて面白かった。

そのうえで、もうちょっと追加で書きたい気分になったので電気自動車の普及プロセスを考えるうえでケーススタディになりそうなディスプレイ産業の話をもう少し書いてみる。

なぜiPhoneXの有機EL採用インパクトが大きかったのか

ブコメでも指摘があったが、iPhoneXの前にサムスンGalaxy有機EL採用していただろうという話。そのことは当然知っててiPhoneXで有機ELが普及したと書いたわけだけど、その理由はなぜか。

年間の携帯電話生産台数って、サムスン電子3億台 / Apple2億台くらいで生産量はサムスン電子の方が多いわけだけども、Appleの2億台はすべてがハイエンド端末なので影響が桁違いだという事。(廉価版のiPhoneSEも世界的にはハイエンドに分類される。) サムスン有機ELを搭載していたハイエンドモデルGalaxyは全生量の一部なので、年度によっても変わるが5000万台オーダーくらい。なのでデバイス調達に対するインパクト全然違う。

iPhoneXで有機EL採用されて、いずれは全モデル有機ELになる将来が確定 = 少なくとも2億台分の有機EL需要が生まれることで、韓国LG電子中国BOEといったディスプレイメーカー有機ELへの積極投資を決めた。

こうしてディスプレイ供給が増えることでさら有機EL搭載の携帯端末が増えるという新技術の普及サイクルに入ることになった。有機ELの普及タイミングを読めなかったジャパンディスプレイ建設を進めていた白山工場は稼働後1年で需要を失う羽目になり、会社自体が傾くことになる。Appleディスプレイ採用は、業界投資動向に与えたインパクトが段違いだったのだ。

もう一つ大きいのが、Apple有機EL採用によって携帯機器有機EL搭載の流れが『不可逆的になった』ということ。ブコメでも誰かが上げてくれていたが、従来はPS Vitaのように最初有機EL搭載モデルだったのが途中で液晶に代わるというような逆の流れもあったわけだ。ところが、iPhoneX登場以降は有機EL搭載モデルの後継機種が液晶になるような逆転現象が無くなった。iPhoneXの登場は文字通り市場を変えたのだ。

技術への投資は本当に、本当に難しいという話

もうちょっと追記したいと思う。2000年ごろから日本主要メーカー次世代ディスプレイ技術投資スタンスについてだ。この時代の日系メーカーディスプレイ技術への投資を振り返ることは電気自動車への投資戦略を考えるうえで、非常にいいケーススタディになる。当時の各社の戦略とその後の流れはざっくり書くとこんな感じだ。

シャープ場合次世代ディスプレイ技術本命液晶とみて集中投資2004年亀山工場2006年亀山第二工場2009年に堺工場と大型投資慣行するも、液晶パネル需要変動による赤字に耐えられず会社経営危機に。台湾鴻海精密工業傘下に入り、経営再建を進める。

パナソニック(当時は松下電器)の場合次世代ディスプレイ本命を大画面化に向くプラズマとみて集中投資2000年代半ばまで投資戦略成功していたが液晶の大型化が進むとプラズマメリットが薄れ撤退製造子会社は5000億という日本製造業史上最高記録の負債を抱えて倒産液晶への投資視野に入れて、日立東芝と合同で設立した液晶製造会社のIPSアルファテクノロジを子会社化、自社でパネル製造進めるも利益を出せずこちらも撤退している。

ソニー場合次世代ディスプレイ技術本命有機ELと考え、液晶はそこまで普及しないと判断。当面はCRT延命して凌ぐも液晶テレビの市場立ち上がり時期を読めず、パネル調達不安を抱えてサムスン電子と液晶合弁会社設立。日系メーカー商売敵に技術依存し、資金を出す行為に当時は批判が集まった。

20年後の後知恵で見れば、2000年ごろの判断として一番正しい投資戦略をしていたのはシャープで、一番大規模に投資していたのはパナソニックで、一番時流が読めていなかったのはソニーで間違いない。

だけど2021年現在、一番テレビ事業利益を上げているのは一番時流が読めていなかったソニーだ。世界シェアは今でも3位を維持している(1位、2位は韓国サムスンとLG、パナ、シャープ10前後)。新技術への投資出遅れたのだが、裏を返せば大規模投資による消耗を避けられたしその後の販売戦略で巻き返せたという事でもある。

そんなわけで、電気自動車への投資を全力で進めよという話が異様に盛り上がってるけども、別業界から歴史的な経緯を通してみれば「そんなに単純な話じゃないよ」と思ってしまうのである。新技術への投資戦略って、本当に、本当に、難しいのだ。

2021-10-01

https://anond.hatelabo.jp/20210930195307

機業界で技術屋をしているんだけど、長期的に見て車の電動化が進むのは間違いないと思っている。

そのうえで気になるのは、技術の普及タイミングってそんなに正確に見切れるかなという事。


例えばうちの業界でいうと、有機ELの登場やフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行という技術の切り替わりを経験している。

ディスプレイ技術としての有機EL20年以上前から有望視されていたが、小型ディスプレイとして普及したのは2017年にiPhoneXで大々的に採用されてからである

製品自体2000年くらいから世に出ていた(初期型FOMA有機ELディスプレイが積まれてたのを覚えているだろうか?)から、かれこれ15年以上たっている。

普及までに長い時間を要しているわけだが、その間研究開発で先行していた企業はどうなったか

NECサムスン電子技術を売り払って撤退東北パイオニア資金が続かず、アクティブマトリクス型の開発から撤退ニッチパッシブマトリクス型の製造にとどまり世界で初めて有機ELテレビ製造したSONYですら投資余力がなく製造部門を分社化末裔たるJOLEDは売り上げ100億程度と小規模で事業としての利益は上がっていない。

技術投資するタイミングってめちゃくちゃシビアなのだ

スマートフォンにしたってそう。みんなタッチパネル操作できる情報端末研究開発をしていた。

本家Apple90年代からNewtonを作っていたし、SharpザウルスSONYClieといった端末で試行錯誤していた。

みんな将来の方向性は読めていた。だけど、一般人が容易に使えるようになるための要素技術がかけていたかブレイクしなかった。

例えば、狙ったところを操作できるような、タッチパネル進化。昔のタッチパネルって強く押さないと反応せず、操作しにくくなかっただろうか?あれは抵抗方式といわれる方式が使われていたからだが、それが静電気で反応する静電容量式が普及することで一気に操作性が上がった。

後はCPUの処理性能。過去Linux搭載の携帯端末なんかは処理速度が遅く、ストレスがすごくなかっただろうか?

だけどiPhone最初からぬるぬる動いていた。そのレベルストレスなく動かせるにはCPUの性能が上がる2010年代を待たなければいけなかった。

というように、いくつかの要素技術がそろって初めて、スマートフォン一般に普及した。

まり、新しい技術が普及するにはその前提となる要素技術がそろわないといけない。

だけどそのタイミングを読むのは容易じゃない。というか不可能だと思っておいた方がいい。

技術に切り替えるのは早すぎてもダメ、遅すぎてもダメ

から必ずしも将来的にEV100%になるとわかっていても、今全力でそっちに突っ込むのが正解とは限らない。

個人的には後発から巻き返すだけのエンジニアリソース資金力のあるトヨタが、ガソリンエンジン延命水素の開発も含めて全方位戦略を敷いているのはすごく理にかなってると思う。

そういうわけで、変化の大きい電機業界の立場から過去を振り返ってみると、EVを強く押す人は前のめりすぎるかなという印象をうけるのだが、どうだろうか?

2021-08-13

サムスン電子副会長刑務所からでてきたってニュースを見た

贈収賄実刑2年だったとか。

中国だとジャックマーが粛清されたし、日本ホリエモンがやられたし、金持ちも大変だな。

2021-06-04

anond:20210604160804

家電業界で言えば昔は、日本1流、韓国2流、中国3流と言われてた。サムスン電子ホームセンターしか売れないとか。結果は中国企業日本企業が買われる事になった。

中国のNIOやアメリカのRivianなど、ITから融資を受けたEVベンチャー企業の躍進が凄まじい。なのに日本自動車世界トップなので、余裕なのか危機感が足りない。完全にエンジンレガシーコストになりそう。

電機メーカーのことだが、プラズマテレビ技術固執して、損切りができなくて工場を閉め損失を大きくした企業がある。

自動車業界はこの転換期に変革できるかにかかってるので、非常に注目している。

2021-05-15

5月15日現在東京オリンピックスポンサー企業一覧(81社)【コロナに打ち勝った証】

計81社

ワールドワイドオリンピックパートナー

東京2020 オリンピックゴールドパートナー

東京2020オリンピックオフィシャルパートナー

東京2020オリンピックオフィシャルサポーター

情報元:

https://tokyo2020.org/ja/organising-committee/marketing/sponsors/

オリンピックの中止・延期について提言言及した企業

なし

※私が調査した限りでの結果となります

前回

2021-05-01

5月1日現在東京オリンピックスポンサー企業一覧(81社)【コロナに打ち勝った証】

計81社

ワールドワイドオリンピックパートナー

東京2020 オリンピックゴールドパートナー

東京2020オリンピックオフィシャルパートナー

東京2020オリンピックオフィシャルサポーター

情報元:

https://tokyo2020.org/ja/organising-committee/marketing/sponsors/

2021-04-28

サムスン電子会長遺産相続税、1兆円超 遺族、5年かけて納税

>同社は「韓国はもちろん、世界的にも歴代高水準の相続税納付額となる」と説明している。 

 

ビルゲイツみたいに資産の99%を寄付するって宣言して自分慈善団体みたいの作って、そこに財産を移すみたいな節税やらないの潔いな。

2021-04-20

韓国は日本以上に輸出で食わないと氏ぬ国なので

anond:20210420152421

どこだったか忘れたけど、表示された漫画サイト広告を踏んでみたら、パッと見では日本漫画ぽいんだけど、

なんか犬だったか猫だったかを育てる話を読んでいたら、明らかに韓国アパートなんだよね

朝鮮戦争とか軍事政権時代とか、韓国は色々と文化が特徴的なところがあるので、こういった建築物の特徴も韓国以外にはありえない

漫画はどれも最初の数話を読んで、次回から課金になっているのだけど、微エロとか多いんだよね

なんていうか、買ってもらうためにはどうするか、を考えすぎた結果というか、媚びてる感じが好きな人は好きなんだろうけど、自分微妙だった

例えが悪いのを承知で書くけど、自分風俗嬢の媚びた感じみたいなのも苦手で、あれも自分を買ってもらいたいという裏がある

というか、別に風俗関係なく、生きてればそういうことってあるよね

で、そういう人にかぎって、自分の得にならない人は最初から非常に冷たかったり、まともに人として相手にされなかったりする

相手自分の得になるか損になるか、で考えてるから、当然そういう対応になるんだろうけど、これ、意外とヤンキー系にも多くて、

まり処世術なんだと思うんだよね

最近、悪質な虐めで被害者自殺したりしてたと思うけど、学校企業で虐める側の人というのも、あれは処世術であって、

まり、そういう家庭県境で育ったから、他人攻撃するとか、相手を損得で切り分けて、得になる人を瞬時に判別しないと自分生命が危うくなるとか、

例えば、両親の喧嘩が多い家庭だと、母親父親のどちらに味方をすれば自分が有利になるか、

家庭で生き残れるか、みたいなことだけに焦点が当たる考え方に育ってしまって、

両親のどちらが論理的に正しいのか、人間として正しいのか、みたいな考え方が二の次になってしま

これって中国コピー体質なのもそういう面があると思っているのだけど、みんなコピーするのはチートだ、ズルいって考えてて、

かにそれは正しいんだけど、そうしないと生き残れない中国国内過激競争資本主義というもの存在するわけで、

みんな、そのへんを見落としているというか、理解していないというか、

まあ、理解たからって許せるのか、というと許せない気もするんだけど、四の五の言ってられない環境だと他人に冷たくもなるよなあ、と思ったり

話を戻すと、上述の漫画サイトはL*NE資本がかなり入っていたように思ったのだけど、韓国も似ていて、

翻って、日本は恵まれていると言えば恵まれているんだけど、その分危機感がないというか、平和ボケしてるというか

いつから死なないと思っていた、と言いたくなる国だと子供の頃から思ってきたが、中年オッサンになった今になってもその体質は変わらなかった

政治の話は嫌いなんだけど、まあ、自民党も駄目なんだよね

日本子供に例えるならば、自民党は一番長い期間育ての親だったわけで、日本という子供を駄目に育てたわけだから

まあ、でもシンゴジラなんかは海外では総スカンだったみたいだけど、こういう映画があっても良いと思うんだよね

庵野氏は日本のマスに向けないと採算が取れないから、みたいに言っていたし、

日本市場だけに閉じた映画を作るというのは海外進出に対する諦めであって、敗北宣言ではあるんだけど、

とにかく製作コストを下げれば、確実なマスだけを狙う、

まり日本市場というニッチ市場限定することで特化する戦略

最近日本若い世代では韓国アイドルとか特にダンスがウケているみたいなのだけど、

上述の通り、自分は媚びてるものが苦手なので、といっても、日本アイドルみたいなのも苦手で、

まれてこの方、アイドルに夢中になったみたいなことが一度もないので、自分がズレてるんだろうけど

ただ、NVIDIATSMCからサムスン電子CPU製造を移行するようになったりするとき

日本って名前が出てこないのは悲しいよなあ、と思ったり、

今日GitHubを眺めてて、中国語とハングルはあるのに日本語って選択肢文章がないのは、

それは日本語で翻訳してプルリクする人があんまりいないからであって、

じゃあ、おまえがやれ、と言われると、中学レベル英語力の自分には困るのだけど、

なんというか、特に最近中国ユーザーとか、とにかく良くも悪くも目立った活動をしよう、みたいなのを感じていて、

それってウザイ自己プロデュースにも通じるのだけど、目立たないと氏ぬ、みたいな空気があるからなんだよね

というか、自分無職なんでハロー効果?というかで目立たないといけないのかもしれないけど、

日本は逆に目立つことが嫌われるので、ウザイ奴は叩かれるけど、出る杭みたいなのも打たれてしまうんで、

どっちもどっちなんだよなあ、と思ったりするのでした

2021-04-07

サムスン電子は誰でも知ってる

LGエレクトロニクスは知ってる奴は多い

現代自動車は知ってる奴は知ってる

パンドラTVは一部の奴は知ってる

2021-03-27

オリンピックパートナー≒不買推奨企業リスト になったよね

ワールドワイドオリンピックパートナー

日本コカ・コーラ株式会社

Airbnb

アリババ

ATOS

株式会社ブリヂストン

ダウ・ケミカル

GE

インテル

オメガ

パナソニック株式会社

P&G

サムスン電子

トヨタ自動車株式会社

VISA

東京2020 オリンピックゴールドパートナー

アサヒビール株式会社

株式会社アシックス

キヤノン株式会社

NEO株式会社

東京海上日動火災保険株式会社

日本生命保険相互会社

日本電気株式会社

日本電信電話株式会社

野村ホールディングス株式会社

富士通株式会社

株式会社みずほフィナンシャルグループ

株式会社三井住友フィナンシャルグル―プ

三井不動産株式会社

株式会社 明治

株式会社LIXIL

東京2020オリンピックオフィシャルパートナー

味の素株式会社

アース製薬株式会社

イー・エフエデュケーションファーストジャパン株式会社

株式会社エアウィーヴ

キッコーマン株式会社

KNT-CTホールディングス株式会社

株式会社JTB

シスコシステムズ合同会社

セコム株式会社

全日本空輸株式会社

綜合警備保障株式会社

大日本印刷株式会社

大和ハウス工業株式会社

東京ガス株式会社

東京地下鉄株式会社

TOTO株式会社

東武トップツアーズ株式会社

凸版印刷株式会社

成田国際空港株式会社

日清食品ホールディングス株式会社

日本郵便株式会社

日本空港ビルディング株式会社

日本航空株式会社

東日本旅客鉄道株式会社

久光製薬株式会社

三菱電機株式会社

ヤマトホールディングス株式会社

株式会社リクルート

株式会社読売新聞東京本社

株式会社朝日新聞社

株式会社日本経済新聞社

株式会社毎日新聞社

東京2020オリンピックオフィシャルサポーター

株式会社AOKIホールディングス

Aggreko Events Services Japan 株式会社

株式会社ECC

EY Japan株式会社

株式会社KADOKAWA

グーグル合同会社

コクヨ株式会社

清水建設株式会社

TANAKAホールディングス株式会社

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2020-08-13

日本半導体産業についての話

業界人です。お盆休み帰省できず暇を持て余した友人から急にSkypeがかかってきて、「そういえば日本半導体産業って衰退してるってよく言われるけど今どんな感じなん?やっぱり人件費中国韓国に勝てないの?」みたいなことを聞かれて、日本半導体産業の規模感って一般にあまり知られていないと思ったので、備忘録的に日本半導体製造している主要メーカーとその工場について書いてみる。

始めにロジック半導体メモリ半導体から。気が向いたら他の分野も書く。

追記:書いた

https://anond.hatelabo.jp/20200813164528

はじめに 半導体製造コスト人件費について

半導体工場使用される製造装置寡占化が進んでおり、世界中どのメーカーでも使われる装置自体に大差はない。

この辺の記事 (https://eetimes.jp/ee/articles/2003/17/news048_4.html ) を見てもらうとわかりやすいけれども、各工程使用する装置はどの分野も3社程度で寡占されている。

これらの装置費用が非常に高いため(一番高価な露光装置で50億超、最新のEUVだと100億)、製造コストに占める人件費割合は低い。

工場で働く人たちは装置メンテナンスや、管理システムの構築、製造計画プランナーとかで一般的な工場ブルーカラーイメージとはタイプが異なる。

先端ロジック半導体

リーマンショック後の2010年あたりで新規設備投資ほとんどなくなった。もはや質・量ともに諸外国と先端品で競えるレベルに無く、外資系企業の買収が進む。

経産省TSMC誘致を企画しているようだが、現状の日本国内には先端品の需要が少なく、実現性は低いと思われる。

現存する日本の主要工場は下記の通り。

ルネサスエレクトロニクス

那珂工場:40nm

日立三菱電機NECロジック半導体部門の流れをくむ日本代表する半導体メーカーだが、

売上的には縮小均衡を重ねて 1+1+1=1 と残念な結果に終わっている。

かつてはSoCマイコン車載等様々な分野で世界一の売り上げを誇っていたが、現在では上記のすべてで世界一から陥落している。売れるものがなくなれば工場への投資はできないわけで…

ユナイテッドセミコンダクタージャパン (台湾UMC富士通から工場買収)

三重工場:40nm

かつてのフラッグシップスパコン、『京』のCPU製造した工場。他にもSparcプロセッサや、VIAGPU、各社デジカメSoC等、地味にいろんな会社受託製造をしていた。

が、プロセッサ需要TSMCに流れ、デジカメ市場大幅縮小。車載分野に活路を見出そうとしているが先行きは大丈夫なのか…

■ タワーパートナーズセミコンダクター (イスラエルTower JazzセミコンダクタPanasonicと合弁)

魚津工場:45nm

Panasonicが自社のデジタル家電で使うプロセッサ製造するために設備投資をしていたが、

台湾Mediatekデジタル家電向けプロセッサ太刀打ちできず規模縮小。

一時期32nmの半導体世界に先駆けて量産との報道が出ていたが、現在では作っていない模様。

Panasonic半導体製造分野から手を引きたくてイスラエル会社に51%株式譲渡運営の主導権を渡す。

今は何を主力で作っているのだろう?

ちなみに。規模はともかく一般的に半導体イメージがそんなにない下記の国でも、実は日本よりも進んだ製造プロセス工場を持っていたりする。

先端ロジック半導体製造に関しては、すでに勝負がついた感がある。

ドイツ:Global Foundries(資本は米) 12nm

フランスST Micro 28nm

アイルランドIntel 10nm

イスラエルIntel 10nm

中国SMIC 14nm

メモリ半導体

日系・外資含めた主要メーカーは3社。技術設備投資ともに世界2位の水準。現在も年間数千億円が継続して投資されている。

20年ほど前、『メモリ装置があれば誰でも作れる汎用品』との言説が流行し、各社一斉にロジック半導体シフトした時期があったが、結局は今に至るまでメモリ分野のほうが競争力を維持できているというのは何とも皮肉

外資系の影響力は増したが日本産業が残っており、お金も回っている。

■ キオクシア (旧東芝メモリ)

四日市工場3D NAND 96層

東芝メモリ(現キオクシア)のNANDFlashメモリの主力工場増設を重ねて規模だけでいえば全世界で最大の半導体工場だったはず。

2次元NAND時代には微細化で世界トップクラス技術を誇っていたが、3次元化に出遅れ技術的な優位がなくなってきている模様。

96層世代では辛うじてキャッチアップできたようだが、技術的には韓国サムスン電子・米Micronに先行を許す。中国メーカーYMTCの製造が急速に立ち上がる中、先行きは予断を許さないだろう。

北上工場3D NAND 96層

上記四日市工場は確かに世界一の規模を誇っているのだが、これ以上規模を拡大すると人材募集が難しくなる(東海地方理工系人材自動車化学とも取り合い)ことや、周辺の交通渋滞慢性化による物流効率低下、地震等の自然災害事業が壊滅するリスク等を踏まえて2019年に新設された最新鋭の半導体工場

ただ、工場の規模がまだ小さいため、電気水道工業用ガスといったインフラ費用が割高になることや新規採用したオペレーターの習熟度等の影響で四日市工場よりも製造コストは高いと推測される。

■ Micron Memory Japan (旧エルピーダメモリ)

広島工場DRAM 1Znm世代

NEC日立三菱電機DRAM部門統合してできたエルピーダメモリ破綻後、米Micronが買収。

米国企業になり財務に余裕ができた影響か設備投資が増額されており、昨年には世界に先駆けて1Znm世代DRAMを量産に成功

ちなみに1Znm世代とは何ぞやという話だが、DRAM業界ではプロセス基準サバ読みがもともと横行していたのだが、20nmを切ったあたりで微細化のペースが落ちた結果、具体的に何nmといえなくなってアルファベット世代を表している模様。

なお、リクナビ新卒募集要項を見ればわかるが、待遇は日系メーカーよりはるかに良い。

■ Western Digital

上記キオクシアの半導体工場共同運営していた米SANDISKを米Western Digitalが買収。

投資折半しているだけでなく、日本に開発拠点製造人員も擁しており、何気に日本国内での事業規模は大きい。

余談だが、日立フラッシュメモリから撤退したとき人員が旧SANDISK日本法人に流れ、日立HDD部門Western Digitalに売却していることから管理クラスは旧日立系が多いとの噂。

日本法人社長日立出身だしね。なお、キオクシアとWestern Digitalは同じ分野の仕事をしているにもかかわらず、上記Micronと同様、リクナビを見ればわかるように日系メーカよりも良い待遇となっている。

半導体業界を志望している学生諸君、キオクシア受けるならWestern Digitalの方がいいぞ!

2019-12-17

半導体業界ウォッチャーから見たサムスン電子

AMDAdvanced Micro Devices)の創業者ジェリーサンダース氏は『真の男はファブ(自社工場)を持つ』と言っている。

サムスン電子ファブを持っている。

よって、サムスン電子は真の男の会社と言える。

サムスン電子勤務の女性社員の皆様ごめんなさい)

冗談のような口上で始めたが、実際問題として今の半導体業界自社工場を持つというのは巨額のギャンブルだ。

2000年頃に導入された銅配線(180-130nmプロセス)以降、半導体製造プロセスは『単純に縮小すればいい』というものではなくなり、

電子トンネル効果によるリー電流の増大対策(90-65nm)、HKMG(45-32nm)、FinFET(22-10nm)、SADPおよびSAQP(10-7nm)、EUV(7nm以降)、GAA(5nm以降?)といった新技術をその都度導入してきた。

当然ながらそれらの技術の開発と導入にも巨額の費用がかかるわけであり、その開発費用を払えずに多くの会社が脱落してきた。

7nmではとうとうGlobalFoundries(AMD工場部門が分離された会社)が脱落することとなったし、脱落はしなかったものの“王者インテルですら10nmへの移行では大きなもたつきがあった。(ので10nmは中継ぎですぐに7nmに移行するような計画になっている)

結果、ロジック周りの先端プロセスを利用できる会社はどんどん少なくなり、現在ではインテル以外では台湾TSMC韓国サムスン電子くらいである。

Intelは一応ファウンダリー製造委託)をやっているが基本的には自社設計チップを作ることが中心で、つまりファブレスメーカー最先端プロセスを使いたい場合はもはやTSMCサムスンの2択といっていい。

そのような状態になるまで競争に生き残ってきたという点は素直に称賛に値すると思っている。

一方、サムスン電子DRAMフラッシュメモリ事業も行っている。

こちらの事業2018年にはとんでもない価格高騰があった(結果、サムスン電子2018年半導体売上ランキングインテルを抜いて首位となった)が、

それ以外の時期は概して製造プロセス進化以上に価格下落が激しく(SSDUSBメモリ価格容量比がどんどん安くなっていったことは皆さんも経験しただろう)、特にDRAMほとんどの時期で利益トントン赤字だったと思われる。

こちらは結局のところ他の会社が脱落するまで我慢するチキンゲーム状態だったわけであり、それを生き残ってきたという事実は称賛に値する。

(筆者もこの前まではサムスンSSDを使っていた)

中国国家的にこの市場も狙っているようだが米中貿易摩擦などの政治的リスクもある。

もちろん台湾(対中国)や韓国(対北朝鮮)も政治的リスクを抱えているわけであり、これ以上どこかによる寡占が進むという状況は競争的にも地政学リスク観点からも良くはない。

その意味で、韓国への好き嫌いはともかくとして、サムスン電子はそこまで嫌いではないというのが一人のウォッチャー感想である

2019-07-31

韓国サムスン電子56%減益 半導体部門は7割以上減」

というニュースを見たけど、韓国、自滅するなら制裁する必要なかったな。

3年後には、日本のせいで自国が沈んだって歴史になってるぞ。

2019-07-06

サムスン電子利益が半減」

制裁とかしなくて放置でよかったな。

2019-07-02

日本禁輸措置韓国大統領府にとって願ったり叶ったりではないか

まり日本人には知られていないことだが現在韓国大統領は大の財閥いである。

どれくらい嫌いなのかというと韓国経済に影響が出ようとも財閥が潰れてほしい、むしろ潰したいと思っているような人物である

とにかく頭が悪く北朝鮮以外のことが頭にない人物ゆえ、計画的ものでないことは間違いないが

先日の日本ホワイトリストからの除外によってサムスン電子などが大ダメージを受けること知った上でその結果を望んでいる可能性を否定しきれない。

2019-05-20

韓国経済がヤバヤバのヤバで文大統領に息の根を止められそうな件

経済ニュース見てる諸兄には今更な話だが、日本大手マスメディアでは米中貿易戦争の影であまり話題になっていない気がするこの話。

そのせいか今の韓国がどれだけヤバくなってるかを知らない人が意外と多そうなので軽くまとめてみる。


まず実際どれだけヤバいかについての話

韓国、税金が主導した就業者26万人増加…ほとんどが高齢者・公共雇用 | Joongang Ilbo | 中央日報

第1四半期のGDP成長率は前期比マイナス0.3%に | ビジネス短信 - ジェトロ

韓国財閥に減益の嵐、サムスン、SK、LGと軒並み(ニュースソクラ) - Yahoo!ニュース

韓国自営業者受難時代…今年の廃業、初めて100万件超 | Joongang Ilbo | 中央日報

以上の記事をまとめると

青年層を中心に失業率過去最悪クラス

製造業半導体バブルの終了&中国向け輸出が激減したおかげで壊滅的

GDP成長率がマイナスへ(予想ではプラス1~2%だった)

家計負債個人が持つ借金)がGDPを超える額に

飲食店小売店などの自営業は8割以上が廃業

 

こんな感じで誇張抜きに「ヤバい」としか言いようがない状況になっているのである

 

そしてこんな状況にトドメを刺そうとしているのが誰あろう文在寅大統領である

 

これは日本でも報道されていると思うが、文大統領はもともと非常に左寄りの大統領である

そのため文大統領経済政策基本的に「アンチ財閥アンチ金儲け(+労組マンセー)」で出来ている。

この姿勢自体が悪いとは言わないが、いまの危機的な韓国経済にとっては息の根を止めるに等しい政策しか言いようがない。

 

大統領就任してから行われた政策をいくつかあげるが

最低賃金の大幅引き上げ → 人件費増加に耐えられず雇用が激減 中小企業自営業者は人を雇えず廃業

法人税の引き上げ → 企業は一気に脱韓国 海外投資過去最高規模へ

不動産購入の規制強化・価格上昇の抑制へ → 不動産投資で儲けようとしていた大家は返済できない負債抱えて瀕死

強硬反原発方針国内原発を停止 → 黒字だった電力会社が大赤字へ 電気料金の値上げは必須(なお原発輸出政策継続中)

・ゆるゆるだった財閥監査を強化 →アシアナ航空サムスン電子などの大企業粉飾決算が次々と明るみに

金融機関のローン審査が緩すぎるのが負債の増加の原因だとして融資規制を強化 → 中小企業自営業者の延滞率大幅アップ&資金が借りられずヤミ金や高利子ローンへ流れ負債額がさらにマシマシ 

 

ざっとこんな感じである

 

特にこの中で一番危険なのが最後融資規制である

上でも触れたが、韓国家計負債額はかなり危険レベルに膨れ上がっており、韓国サブプライムローン危機の前夜とも言われている。

文政権も一応これに対応するための政策はおこなっているのだが、それがことごとく裏目に出ているのが現状だ。

中小企業自営業者金融機関から借りている負債額があまりに大きいため、安易融資を減らすようにとしたが、景気が良くない中でそんなことをされたら借りる側には死活問題である

結局高金利なところから借りるしかなくなり、借金ますます増えていくという悪循環に陥っている。

 

もちろん融資規制監査の強化などそれ自体は悪いことではないが、ただでさえ経済にとって好材料がまったくない中でそれやるか?という話で…

こういった経済から批判(と悲鳴)にもめげず、「我らが韓国経済大成功している」と高らかに宣言した文大統領

韓経:文大統領「我々の経済力に自信を持ってよい」 | Joongang Ilbo | 中央日報

彼の元で韓国がどうなるのか、日本他山の石として見守りたい。

2019-01-19

東アジア現実

1) 名目GDP(2017年)

アメリカ 約19.3兆ドル

中国 約12.2兆ドル

日本 約4.9兆ドル

韓国 約1.5兆ドル

2) 平均年収

日本人の平均年収(この政府統計偽装データでないことを願う) 418万円 ただし年収中央値は下がっている模様、つまり格差拡大が続いている

韓国人の平均年収 韓国国税庁によると、給与労働者の平均年収は7680万ウォン(約580万円)程度

3) 家電業界

韓国サムスン電子2017年売上高は約24兆円

日立製作所は約10兆円

次いでソニーが約8兆円

4) 世界銀行時価総額ランキング上位13行

(2015年時点で中国4行、アメリカ4行、日本1行、イギリス1行、スペイン1行、オーストラリア1行)

1.  Wells Fargo US

2.  Industrial & Commercial Bank of China China

3.  JP Morgan Chase US

4.  China Construction Bank China

5.  Bank of China China

6. Agricultural Bank of China China

7. HSBC UK

8. Bank of America US

9. Citigroup US

10. Commonwealth Bank of Australia Australia

11. Banco Santander Spain

12. Westpac Banking Australia

13. 三菱UFJ Financial 日本

2018-09-12

戦術レベルの敗退を繰り返してじり貧になったNEC

昔の格言か何かで、『戦略レベルミス戦術レベルでは取り返せない』というのがある。

かに、近年電機業界で大きな損失を出した会社を見てみると、この戦略レベルミスが非常に目立っておりなるほどなと思う。

プラズマディスプレイ社運をかけて大赤字を出したPanasonicPioneer、巨額の開発費をCell Processor投資して爆死したSONYWestinghouseの買収でやらかし東芝等。

ところが、最近増田話題NECを調べてみると、こうした会社とは不振の状況が違うように思えてきた。

なんというか各事業競争力を失って徐々に敗退していくというような。言い換えれば戦術レベルの敗北を繰り返してじり貧になったとでもいうか。

半導体がらみの仕事をしていてNEC事業所にも出入りしていたことがあり、個人的にも興味があったので歴史を少しまとめてみた。

なお、この記事を書くのに参考にしたのは下記NECIRで、1990年からの業績データと、1995年から会社紹介資料が閲覧可能

https://jpn.nec.com/ir/index.html

NEC 事業撤退歴史

1999年 半導体メモリ事業日立統合して分社化。後のエルピーダメモリ2012年経営破綻

2000年 家電部門NECホームエレクトロニクス事業停止。

2001年 有機EL事業サムスンSDIと合弁化。2004年有機EL事業から撤退

2004年 プラズマディスプレイ事業パイオニアに売却。

2010年 半導体子会社NECエレクトロニクスをルネサステクノロジ統合半導体事業から事実上撤退

2011年 パソコン事業レノボとの合弁化。

2011年 液晶事業天馬グループとの合弁化。2016年に完全売却。

2013年 携帯電話事業から撤退

2017年 リチウムイオン電池事業から撤退

NECのかつての栄光

1991年 NEC研究員だった飯島澄男がカーボンナノチューブ発見

2001年 スーパーコンピューター地球シミュレーターが世界一の性能を発揮

2001年 2000年3月決算過去最高の売り上げ5兆4000億円達成。 ※バブル期1990年度でも3兆7000億円程度。この時期までは比較的うまく経営ができていたと思われる。

2003年 小惑星探査機はやぶさ打ち上げ

1985年-1991年 半導体世界一

2001年-2004年 携帯電話日本一

NECの業績に影響のありそうな政治案件

1989年 アメリカスーパー301K発動

1998年 防衛庁談合事件

個人的経験に基づく雑感

NECに出入りしていたころに思ったが半導体事業部に新卒で入った社員は大体優秀かつ深夜残業休出当たり前なモーレツリーマンだった。

設備投資研究開発費も年間3000億円コンスタント投資しており、今の水準で考えても少ないことはなさそう。

しか20世紀終わりから21世紀にかけて爆発的に伸びた情報通信産業に社内のリソースを集中してて、バックに住友財閥もついている。

会社の置かれた状況を考えると韓国サムスン電子中国Huaweiみたいに、今でも世界を席巻できていただろうに。マジでどうしてこうなった

当時気になったのは本業関係ない関連会社が異様に多いことぐらい。(不動産NECファシリティーズ運送業NECロジスティクス食堂運営NECライベックス、企業研修NECラーニング等)

どうでもいいけど最近スローガンのOrchestrating a brighter worldってのはマジで意味不明。迷走ぶりを象徴している。

https://jpn.nec.com/press/201507/20150701_01.html

https://anond.hatelabo.jp/20180911165115

2016-11-14

任天堂と、e-Sports周りの乖離について、あるe-Sportsを例に。

任天堂Nintendo Switchを発表し話題になった。

発表時の動画では、任天堂e-Sports参入の意思のようなものが感じらる。

https://www.youtube.com/watch?v=vvaQENG7lBI

しかし、残念ながらNintendo Switchによるe-Sports参入には根本的な問題を抱えている。

まず、賞金の問題

https://damonge.com/p=19249

上記URL記事では賞金の最高額は消費者庁により10万円までと報じている。これでは参加意欲を削がれるし、何よりプロチームが成立しない。

ただしゲームソフトの購買を前提としない基本的無料ゲームについては、賞金上限は無制限である

◆また、ゲームに用いられるハードクロスプラットフォームベストである

1社だけのプラットフォームではハードウェア生産終了とともにe-Sportsとしてのユーザ価値は低下する。

何より数年後にあるかどうかわからないゲームに本気に取り組むユーザは少ない。

実際のe-Sportsはどうなのか

◆ここで、World of Tanks Blitzを例にしてe-Sports界隈の状況を語ってみたい。

World of Tanks Blitzの運営会社はすでにPCゲームによるe-Sports開催実績のあるWargaming.netである

このゲームは、知る人ぞ知るPCゲームWorld of Tanks」のiOSAndroid版として2014年6月に公開され、2016年現在まだ2年しか経過していない。

にもかかわらず、すでにPCMac版を発表、クロスプラットフォーム化を完了し、2016年9月よりe-Sportsに参入、大会を初開催している。

ちなみに、2016年11月20日NYで行う大会決勝戦ライブ中継される予定である

http://wotblitz.asia/ja/news/pc-browser/tournaments/blitz-twister-cup-NYfinals/

賞金総額は$15,000。日本円にして160万円ほど。世界各地から集まる参加メンバー大会にかかる旅費はWargaming.net負担している。(28人分)

アジア地区から韓国のチームがファイナル進出果たしている。

◆この大会で注目されるのは、ファイナル進出ユーザがどのプラットフォームハードウェア使用して参加するかである

これにより、ハードウェアの性能が試されるし何より各プラットフォーム宣伝効果になる。

将来的に強いチームやユーザスポンサーが付く可能性があるのだ。韓国チームだとサムスン電子Galaxyタブレットで揃えてくるかもしれない。

もちろんまだ開催1回目の大会からスポンサーが付くとは思えないがプロチームができる将来性のある可能である

総論

e-Sportsに参入する気のあるユーザなら将来性のあるプラットフォームゲームソフト時間お金を費やそう。

勝利への欲望、それだけが道しるべだ。

勝率はTier.Xで60%以上を目指そう。概ね8割のユーザ50%以下。

2013-07-07

サムスン電子で働き

ソウルにあるサムスン電子で働き始めて約3年なんだけど、

日本で出るニュース全然違う。

日本では韓国を卑下するような記事が人気あるけど、

普通にホワイト企業なんですけど。

ま、そういう卑下する記事書くと嬉々としてコメントする人多いんだろうな。

2013-05-14

逆に、戦前日本徴兵制は、どのような制度設計していたのか?

http://anond.hatelabo.jp/20130513233029

徴兵間内に昇進させて、徴兵末期には10人程度の兵を任せる」という制度設計していたのか?

今の韓国は貧富格差は激しいが、「身分格差」は存在しない。

一方、戦前日本は、貧富格差も大きいが、「武士の家柄」とか「華族の家柄」のような、

有形無形の「身分」が厳として存在していた。

韓国場合、たとえ親父さんがサムスン電子のお偉いさんだとしても、

その息子は二等兵として入営する。

20ヶ月以上先に入営していれば、実家貧乏でも兵長として二等兵君をしごくことが出来る。

一方、戦前日本で、旧三菱財閥御曹司とか不労地主とかの息子が二等兵で入営し、

先に入営している貧乏人な兵士兵長としてしごきあげる、という構図は、聞いたことがない。

そもそも、そういうお偉いさんの息子って、上等兵とか士官とかで入営する?

韓国軍については韓国国内でも是非の議論はあるが、

実家権力とか一切関係なく、軍歴・職階オンリーで評価される軍内は、

 ある意味公平平等社会」とポジティブに評価する声もあることを付記しておく。

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