「グシャグシャ」を含む日記 RSS

はてなキーワード: グシャグシャとは

2024-03-01

グシャグシャにしたパンティーを部屋に置いておくと同棲気分が味わえる、というライフハック

2023-12-29

グシャグシャ冷凍ケーキニュース見て「自己責任だろ」ってドヤってる奴らがいて驚愕した

ケーキ配送すると初めて聞いたら無理ゲーだと思うのも無理はないが

冷凍ケーキって今じゃ国内だけでも800億円規模の市場だぞ

能書き通りの品物が届くことが期待できる商品から、潰れたケーキが大量配送されたのがニュースになってる

 

そういうニュースを見ても認識を改められずに「そんなもの買うほうがおかしい」とか「買った人間自己責任」とかコメントして

自分の古い認識にしがみつこうとしたり、あまつさえネット上の被害者にわざわざ絡みに行く人間さえいることに驚愕した

 

缶詰を開けてみたら腐ってた」ってニュースを見たら、文明国人間ならびっくりするだろうが

まともな缶詰を見たことがない世界人間なら「腐らないなんて期待して買うほうがおかしい。自己責任だ」と笑うだろう

それと同じなんだよ

ちょっとは考えろ

2023-10-24

迷惑駐車の車なんか窓ぜんぶグシャグシャに割っとけばもう停めないだろ。

なんで手も足も出ないみたいな話になってるの?

そういう、犯罪でもバレなきゃ問題ないって考え方な

前提が違うんだよ お呼びでないかしたり顔で首突っ込むなよ


「手も足も出ない」というのは「合法的手段で」という前提の話で、違法行為でもなんでもやっていいって話はしてないってことだよ

2023-09-05

anond:20230905111752

油を流すと詰まるんやで。我が家牛乳パックにグシャグシャにした新聞紙を詰めて終わった油流し込んで燃えるゴミ行きですわ。

2023-02-11

ちゃんとした靴を買いましょう

残念コーディネートで良くあるのが、アウターパンツちゃんとしてるのに靴が適当というのがある。

酷いデザインだったり履きつぶしててグシャグシャだったり、とにかく靴のマイナス点でコーディネート全体の点数が引き下げられてる。

なんで靴が大切か?というと人間が誰か人間を見るとき本能的にまずは体の“端“を見る。

顔、足元、手首。

から髭をそったり化粧をするし、手首に高い腕時計を付けて着飾る。

しかし足元、靴はあまり意識しない人が多い。

から離れてるからだろうか?

とにかく靴というのは頭の対極にあるパーツで、極論、もう一つの頭と言ってもいいくらいにはファッションを印象づけるものだ。

靴の失敗を避けるにはまず服を買うときは靴から買うことだ。

理由としてまず先に予算を使うのはカッコいいジャケットや、可愛いシャツではなくてちゃんとした靴だからだ。

また、靴というのは他のアイテムに比べて選択肢が極端に少ない。

から、もし最後に靴を買うと、どれも選んでもコーディネートとしっくりこない…という事態が発生する。

靴を選んでからその靴に合うパンツを選ぶ。そしてシャツを選ぶ…という順番にすると、正解のコーディネートにたどり着きやすい。

というわけで皆さんまず靴をかいましょう。

2023-01-15

anond:20230115043716

フェミニストで「お兄ちゃんおしまい」は原作で読んでいる派です。

トランスジェンダーあなた問題提起を読みました。

どう返信すべきか、もう一時間悩んでいます

あなた提示した問題点は、現在社会が、少なくともはてなブックマークが、私が、受け入れられる限界ポイント凌駕しているので、何も軽々には応えられない、という結論になってしまいました。

今のところの考察では、「女性安全よりも安心を求めている、だから二次性徴前の性欲がないはずの男児さえ女子風呂忌避される」「レズビアン女子風呂に入れるな、という声はゼロ」「女性VTuber同士で乳房を揉んだりセクハラしたりイチャイチャしてもリスナー問題視しないのに、男性VTuberが絡むと嫉妬する。レズビアントランスジェンダー可能性を考慮しないで、男女接触にだけ嫉妬するVTuberリスナーは最新のモラル感覚を持ってるはずの若者さえ、数百万人レベルLGBTフォビア」——…のような多岐に渡る問題接続していて、頭がグシャグシャです。

2022-09-22

基本的にこの国は遅れてるけどアメリカより酷くないか大丈夫

アメリカ学校では銃乱射事件起きるし

高校では麻薬取引行われてるから警察巡回してるし

色んな差別日本より酷くて言葉遣い日本より汚いし

日本震災訓練だけどアメリカは銃乱射の訓練だし

高校麻薬取引するとか日本ならまずそういうのは高校に入れない事が多いし

日本で「あばずれ」とか「死ね」って相当怒ってないと言わないしふざけてないと言わないけどアメリカ普通に自分をかっこよく見せる為にわざと酷い言葉平気で言うし大人でも厨二病だし

VRChatでアメリカ大人の男が妊婦アバターにして遊んだりクソガキは黒人アバター黒人差別してたり

差別について色々考えさせられる

からアメリカ人はアメリカにいる事が1番の不幸だと思ってるし同時に幸福だとも思ってる奴いるけど少ない

日本周辺国が酷すぎて日本がまだキラキラして見えるから白人とか黒人系の外国人移民多い、1番多いのは中国韓国だけどそれを省いて

特にアメリカ黒人さんは差別から逃げる為に日本に逃げてくるらしい

アメリカから逃げてきた黒人日本のお婆さんに「こんにちは」って声かけられて自分泥棒みたいに疑われないことに驚いてた

どんだけ治安悪いんだアメリカ

普通の日本人が抱いてるアメリカイメージグシャグシャになった紙の玉みたいにして広げてもっと酷いことしてまた丸めて踏み潰したくらいアメリカ悲惨な状況

2022-08-04

anond:20220804120658

男性の注意力欠陥症は早めに診断がついて専門のルートに入るけど、女性の方は見過ごされたまま通常の就労ルートに入ってしまうケースが多いんだっけ。

管理するポケットが少なければ逆に助かる人も多そうだね。

中で紙切れがグシャグシャになることもない。

2022-02-07

anond:20220207102333

次の選挙野党陣営惨敗して泥舟になったら自民党がどっちか引き込んでグシャグシャにしそうと予想しとく

2022-02-06

anond:20220206185715

あんたはまとも。女叩きに脳をやられた異常人間と会話なんてするだけ無駄

なんかまとまらない文章グシャグシャ言ってるけど、

要するに知的聴覚的にちょっと障害のある子を集団いじめてたんでしょ?

それで叱られた後も「ボクはいじめグループの中では消極的だったとか」そんなことをずっと思ってて

ちょっと納得いってなかった」とかじゃなくて不満で一杯だったわけでしょ。

チンポ騎士増田、こんな調子でセクション1から全く根拠のない決めつけで話しはじめて、セクション4まで突っ走ってますからね。論理とか理解できない頭の悪い異常者ですわ

そもそもオープンレター瑕疵で加害された」とか「殴られた」みたいな大げさなことがあちこちで書かれているけど、実際には「数名、いたずらで勝手署名された人がいた」だけですからね。

しかも公開されたのは1年前で、その間いたずら署名存在に誰も気が付かなかった。被害らしい被害もないから誰も気が付かない。その程度の問題なんですよ。

百歩譲って勝手署名された数名の当事者が怒るのはまだわかるけれど、全く関係のない第三者が、たかがいたずら署名ときで鬼の首を取ったように批判して、ちらほら誹謗中傷レベル攻撃までしているわけ。もう人格異常としか言いようがない。どう育てられたらそんな人間になってしまうのか

2022-01-19

これってどう処理すべきなんだ?

たった今、出かけようと思ってマンション駐輪場に行ったんだけど、なぜか俺の自転車のあたりに人が集まってて「うわ、邪魔だな」と思って近づいていったら、よりにもよって俺の自転車を囲んでて「いやなんやねん」と思って見てみたら自転車の前かごがグシャグシャになってて中になんかベトベタ毛玉みたいなのが入ってた。

どうも9階の住人が飼ってた犬がベランダから落ちて俺の自転車の前かごにホールインワンしたらしい。犬だけに。

用事があるから自転車使いたいんだけどさすがに今のままで使うのは嫌だけど、これ誰も代車出してくれないと思うからタクシーでも呼ばないと遅刻確定だし、そのタクシー代をこのクソ飼い主に請求したい気持ちだけどさすがに愛犬を殺したばっかりの飼い主にそう言うのがはばかられる程度の良心は持ち合わせてるし。

てか、今日はなんとか乗り切ったとしてこの自転車、弁償してくれんのかな?俺の責任じゃねぇよな。普通にベランダから物落として他人自転車損壊したらその責任は落とした人間にあることは明白だしとはいえ愛犬を殺したばっかりの人間に「お前が愛犬を落としたせいで自転車壊れたから弁償しろ」って言うのは俺としても心苦しいし。

どう処理すべきなんだろうか。

とりあえず遅れる旨の連絡をしてなんか半狂乱の飼い主を眺めながらこれ打ってる。マジでやってられんわ。

2021-11-27

大好きな愛犬を安楽死させました

タイトルの通り、20年近く一緒に過ごしてきた愛犬を安楽死させました。2ヶ月と少し経ちますが彼のことを考えて毎日涙が止まりません。少しでも自分気持ちに整理をつけられればと思い、はてな新規登録し筆をとってみました。彼との出会いからまとめていこうと思います

彼との出会い2002年の2月

物心つく頃から過ごしてきたオンボロ社宅が取り壊されることになったのでペット可新築マンション引っ越しから数ヶ月が経った頃。

せっかくペット可なのだから落ち着いたら犬を飼いたいね、とワクワクしながら家族で話していました。その当時は"どうする、アイフル〜"のCMが大流行しており母と私は、飼うならチワワでしょ!とチワワ推しだったはずなのだ夜遅くに母のコートで包むように抱かれながら我が家にやってきた仔犬はミニチュアダックスフントでした。生後2ヶ月のブラックタン

まれて初めて仔犬を見た小学校低学年の私は、そりゃーもう可愛がりたくて仕方がなかった。

しかし両親が彼を連れて来たのはブリーダーさんとのやり取りに時間がかかったこともあり22時を過ぎており、私はもちろん小さな彼もお布団に入る時間だったため寝るよう促す母に「連れてくるまで抱っこしててずるい!」「わたしもその分抱いて寝る!」などと悪態をつくも、一緒に寝たらケージで寝なくなるからダメだと言われ興奮する気持ちを抱えながら一人で寝ることになりました。

(翌朝、鳴いてて可哀想だったからという理由で彼と一緒に寝ている兄が発見された)

初対面したその日はスキンシップを取ることがほぼ出来ませんでしたがその後は勿論一緒に寝たり、名前決めで一悶着あったり、チワワ喧嘩を売って敗走したり、食欲旺盛で人間ご飯すら虎視眈々と狙ったり、参観日で留守番させたらケージ内に大を撒き散らしていたり、ここには書き尽くせないほど様々なことがあり、退屈しない日々が続きます

共働きの両親や、部活や塾バイトで帰るのが遅い兄達。いつでもすぐそばにいてくれる彼の存在はとても大きなもので愛する弟でした。

2017年の2月。兄達はとっくのとうに家を出て、両親と私、彼の4人暮らし。私の出勤時に、眠っている彼を置いて買い物ついでに両親に職場まで送ってもらい、お昼休憩の時にiPhoneをチェックすると母から連絡が。

電話して話を聞くと、買い物が終わり家に帰るといつも走ってお迎えに来るはずの彼が居ない。珍しいと思い探すと私の部屋の隅でか細い声で彼が鳴いており、そのまま動かず様子がおかしかったのでかかりつけの動物病院にいったところヘルニアと診断されたとのこと。症状は重く、紹介していただいた隣県の専門医での手術を決めました。

当時14歳だった彼が全身麻酔に耐えられるか不安でしたが手術は成功し、リハビリをして多少フラつくものの介助もなしに歩けるようになりました。(後ろ足の筋肉が弱り前足の筋肉が強くなり逆三角形のムキムキ体型になって先生も笑ってた)

そして、家族の不在時にヘルニアになったため、今後は家には常に誰かが居るようにしました。

ヘルニア以外には手術することもなく、車に轢かれてもほぼ無傷だったという過去もあり我が家では無敵の犬と呼ばれていた彼ですが、2020年の冬頃歯が痛むのか食事しながら鳴くことが増えました。かかりつけで歯周病との診断を受けましたが高齢なので抜歯も難しく投薬のみとなりました。

父が亡くなり、かかりつけではなく、家の近所の動物病院に通うことも増えました。そのまま年が明け、20歳の誕生日には何をしようかと考えていた2021年の6月。歯を痛がる頻度が高くなり近所の動物病院にも不信感が募ってゆき、かかりつけの病院へ行くと歯石が口の中に当たっていることがわかりました。

麻酔なしでチョチョイと歯石を取ってもらいこのまま薬を飲ませて様子を見れば良くなるかと思いきや、次の受診時には歯石が当たっていた箇所が小さなさな黒い腫瘍になっていました。

その腫瘍は癌の一種メラノーマでした。大学病院に紹介してもらったり、顎の骨が溶けていたので胃瘻の手術をしたり、藁にもすがる思いで治験を受けたりしましたがみるみる彼の病状は悪化していきますトイレに行くことも寝返りも打つこともできない彼のすぐとなりに母と並んで眠り、1時間半おきに彼の悲しい声で目が覚める。

その度に寝返りを打たせたり、撫でてみたりしながらまたうつらうつらとする日が続きます

大きくなった腫瘍のせいで目も閉じられなくなり、てんかんの発作も起きはじめ、ついには腫瘍が喉に転移し呼吸も荒くなり落ち着いて眠ることもできなくなったため酸素室をレンタルすることにしましたが、2、3日もすると酸素室に入りたがらなくなりました。

酸素室に入れるとロクに動けない体を無理矢理動かして鳴くのです。

酸素の量は減りますが背に腹は変えられないので酸素マスクを口元に持っていきますが、顔の向きを変えて嫌がりますご飯を吐くようになりました。

1日中目も虚ろで、苦しそうに鳴く彼。

母が、これ以上呼吸も出来ずに苦しむのならば、と。かかりつけに電話をして、安楽死をお願いしました。

いつも行っていた公園カートでお散歩して、タクシーに乗り病院に。

最初の鎮静剤を打たれる時、少し身を捩って嫌がる彼を見て、病院では泣かないようにしようとしていたのに涙が溢れ出てきました。

目が見えてるかもわかりませんが最後まで視界に入りたかったので診察台の上に横たわっている彼とずっと目が合うようにしていました。

そして処置が終わり、彼は見ている限りではとても穏やかに息を引き取りました。

帰りは30分以上かかる道を彼と母と私の3人で帰りました。相変わらず9月の半ばだというのに暑くて暑くて汗と涙と鼻水でグシャグシャです。こんなに暑くなければもっともっと散歩行けたのにね。

家に着き、母は何度も彼を抱きしめていました。私は力の抜けた彼の体を抱きしめることが怖くて、横たわっている時に撫でることしかしませんでした。そのうちに死後硬直が始まり、抱きしめておけば良かったと後悔するのですが。

2日後、兄にも見守られながら彼は骨になりました。

寝ている父の頭に粗相したり、兄の局部に噛み付いてぶら下がったり私達の躾が行き届いていないトンデモ馬鹿犬の部類に入る彼ですが本当に可愛い子でした。大切な家族でした。

そんな子を自らの意思で殺しました。

会いたい、寂しいと思う度に殺した癖に、とも思ってしまます

でもやっぱり会いたいです。あのキラキラな瞳で見つめられたい。美味しそうにご飯を食べるところが好き。お散歩してる時の後ろ姿が可愛いクリクリ耳毛を触りたい。お尻をもみもみしたい。肉球香ばしい匂いを嗅ぎたい。また海にも川にも山にも行きたい。そんな思いでいっぱいです。

まさかこんなことになるとは思っていませんでした。天寿を全うして老衰で亡くなると思っていました。今年の誕生日も一緒にお祝いできると思っていました。

大切にしてきたつもりでも全然足りていませんでした。彼から一言恨み言でも聞けたら楽になるのにな、なんてズルいことを思ってみたりも。

私はこれからも彼の命を奪ったことに責任を持ちながら、その重さを負いながら生きていくしかないと思っています

何にもまとまっていませんがそろそろ終わろうと思います

ここまで読んでくれる方がいるかわかりませんが、もし読んで下さったならありがとうございます

2021/12/21追記

たくさんの反応いただいていたみたいで驚きました。

一番初めについたコメントを見て、まあそりゃそうだよな、と思いそれから確認せずにいたら思っていた以上に暖かい言葉をくださる方が大勢いらっしゃって……。今更にはなりますが全て読ませていただきました。涙がドバドバと溢れ出て大変汚い顔面になりましたが、本当にありがとうございます

一部父について触れている意見がありましたが、意図的に省きました。予期せぬ父の死だったので母も私も心が砕けそうになり、更に翌年には祖父が亡くなるも葬儀に出ることも叶わずまた心がバッキバキ!…なんて事もありましたがその時の悲しみや苦しみを書くことは本筋ではないし、長くなりすぎると思ったので。でも、その辛い時に彼にたくさんたくさん助けてもらったので書いても良かったかもしれないですね。

で、なんでここを覗いたかというと先日とある出来事がありまして。

彼を失った時に苦しかったので新たにペットを迎える気は更々無かったのですが、たまたま寄ったペットショップで彼に瓜二つな子と出会って目を奪われてしまいました。いやいやそんなまさかと思いながら誕生日確認すると彼の命日の次の日で。母と二人でショーケースの前で号泣。彼の生まれ変わりなんだとしたらまた辛くてもいいから一緒に生きていきたい、と思ってしまいました。生まれ変わりなんてあるか知らないですけど!!!!!!!!

というわけでした。勝手運命を感じただけなのでこれからどうするかはわかりませんが。

長々と追記までしてしまい、ここまで読んでくださった方ありがとうございました。

2021-11-15

感情が死んだ時の話

自分はそこそこ裕福な家庭に生まれました。

中学受験すれば?」と親に聞かれ、当時小学生の何も知らない自分はなんとなく「やる」と答えてしまいました。「お前がやると言い出したんだ。最後までやれ」と圧をかけられ、凄く嫌がりながらも中学受験をさせてもらいました。案の定結果はボロボロで、適当に受けた適当中高一貫校入学する事になりました。思えばここからまりだった気がします。

部活動ソフトテニス部に入部しました。中高一貫校なので高校生の先輩もいました。そんな先輩方に体操服を引きちぎられたり、羽交い締めにされて「携帯パスワード教えろ」と言われ勝手に中を覗かれたり、その他諸々、所謂いじめを受けて、それが無理で1年で辞めました。

辞めてからは新しく吹奏楽部に入部しました。吹奏楽部ブラック部活とは良く言う話ですが、うちの吹奏楽部も似たようなものでした。部活動は平日はもちろん休日も朝から夜まであり、中学生朝練は当たり前、お昼を食べる時間は15分、理不尽な事で怒られたりもしました。合奏ミスをすれば女性の先輩に胸ぐらを捕まれ女子トイレに連れ込まれ正座をさせられてペチペチされながらこっぴどく叱られました。今思えば異常ですが、(自称メンタルの強い自分はなんだかんだ上手くやっていたと思います高校に上がり、自分達が先輩になった時にはそんないらない伝統ルール文化廃止させていきました。

ソフトテニス部でイジメられた時も、吹奏楽部でボロカスに怒られた時も、涙を流す事はありませんでした。むしろ自分にも非があったとも思いますし、先輩の機嫌も悪かった、仕方が無かったと捉えています。そんな自分が突然、涙を流した事件がありました。

高校三年生になり、大学受験視野に入れる歳になりました。部活動12月末まであったため、勉強部活の両立をしていました。部活動の同期は徐々に病んでいき、気付かぬうちに自分も病んでいました。病んだ同期は、部活練習使用する教室の机に置いてあった赤の他人教科書グシャグシャ丸めて捨てたり、リスカ痕を僕らに見せつけては笑顔で「今日も切ってきたよ!」と報告したりしました。それを見た僕らも「またかよ!笑」「今回はどんな形?」と、リスカ心配する素振りもなく楽しく話していました。僕らは壊れていました。日々死にたいと思い、明日が来ない事を毎日祈り、眠れない夜が続きました。それでも怖くて死ねない自分が情けなくて仕方ありませんでした。

とある日、急に毎日微熱が続いたので親に相談しました。「気の持ちようだ」と言われましたが、どうしても勉強部活サボりたかった自分病院に連れて行って貰えないか交渉しました。何故か親は頑なに断り、「甘ったれてんじゃねーよ!」と怒られました。諦めの悪い自分は、夜寝れてない事、もしかしたら心を病んでいるかもしれない事、辛くて学校行きたくない事を打ち明けました。きっと心配してくれる、休ませてくれると願いました。

「原因それじゃん。夜は無理矢理でも寝なよ」

「だから、無理矢理でも寝れないんだってば」

学校もさあ、金払ってるの私なんだから行けよ」

学校は行くから病院に行かせて欲しい。本当に寝れないし、熱も出てる」

微熱じゃん。気の持ちよう。明日には治ってる」

「だから寝れないんだってば」

「だから無理矢理でも寝ればいい」

「寝れないんだって!!!

初めて親に怒鳴りました。母の言葉を遮るように叫びました。ここから先はあまり覚えていませんが、母は変わらず何度も何度も何度も何度も何度も何度も同じ事を言い続けていました。「無理矢理寝ろ」 と。話にならないと思い自分の部屋へ逃げました。

自分の怒声を聞いた父が部屋へやってきて、「どうしたの?」と声をかけてくれました。自分は夜に眠れず、病院に連れて行って貰いたいことを打ち明けました。ですが父の返答は驚くものでした。

「○○(自分名前)の気持ちも分かるけど、怒鳴っちゃあだめだよ。」

自分は一瞬、理解が追いつきませんでした。この人は心配にし来たのではなく、怒鳴った自分を注意しに来ていました。怒鳴ってはいけない事くらい高3にもなればわかります。母も父も、僕の味方ではありませんでした。

自分は「わかった。1人にさせて」というと、父は何か言いたげでしたが、言わせる前に「いいから出てってよ!」と叫ぶと、僕の事を心配しながら出ていきました。

父が扉を閉めると同時に、涙が溢れました。頭の中は真っ白で、何故泣いているのか理解できませんでした。自分はその状況にゲラゲラ笑いました。涙を流しながら、声高らかに笑い転げました。感情が、文字通り「死んだ」瞬間でした。その日は夜通し涙を流しながら笑っていました。泣き終えた後が怖かったんだと思います。朝になりリビングに行くと母が居ました。母は「父が心配してたよ。可哀想に」と言いました。その言葉を聞いた時にはもう何も思いませんでした。

この人達は僕の味方でいるつもりで、僕を理解しているつもりかもしれませんが、僕に金をかけているだけで、全くそんなことはありませんでした。結局、当時の僕の事を思ってくれている人はいませんでした。

その日からはどんなに面白い動画を見ても笑う事は無く、何をされても苛立つことも無く、泣く事も、楽しいと思う事もありませんでした。屍のように生き、大学受験も見事に失敗し、適当大学入学する事になりました。大学受験をせずに適当専門学校へ行った姉に「そんだけ金かけてもらって大学落ちてんの?笑」と言われましたが、なんとも思いませんでした。僕をイジメていたソフトテニス部の先輩は超有名国立大学合格しており、理不尽な事で怒っていた吹奏楽部の先輩達は指定校推薦で超有名私立大学入学していました。僕の高校卒業後の部活動は、秩序の無いただの動物園のような場所になっていました。自分は今まで何をしてきたのか。全てがどうでも良くなりました。惨めな人生だなぁと心の底から思いました。

今では大学での出会い吹奏楽団での出会いバイト先での出会い等で息を吹き返しました。人から大事にされる事がこんなに嬉しいなんて知りませんでした。父や母も、なんだかんだ大学通わせてくれてますし、なんと奨学金無しで通っています。本当に感謝です。

第三者からみれば僕の経験など大した事ではないかもしれません。ですが、もし似たような状況に置かれている人がいればこれだけは伝えたいです。戦わずに逃げる事も戦略です。僕は逃げる事が出来ず追い込まれました。死ぬくらいなら全てを投げ出して逃げてしまいましょう。

大丈夫です。

きっと誰かが手を差し伸べてくれます

2021-09-16

不良にも色々ある。

https://anond.hatelabo.jp/20210916112435

平和だネ。羨ましい。

引っ越し先の地域や住所、家電の番号すら教えない。

逆に狙う相手に対しては生活環境行動パターンを徹底的に調べ上げて一人や少人数の時に奇襲

相手家族恋人を狙うのは基本。

拉致った相手は半殺しにした後男同士でSEX飲尿食糞動画マストで。

腕や足を鈍器刃物グシャグシャにして壊死させる。

スバーナーでの耳削ぎと顔面焼きが一番効く。

やられた中にゃ自殺するやつもいた。

バーナーは肉を焼く時は良い匂いするけど、髪を焦がすと臭いから下手なやつは馬鹿にされた。

不良ってこういう世界

2021-05-28

anond:20210528203432

お前みたいな自分価値観をなんの疑問を持つこともなく"普遍"なんて言っちゃう奴のことを言っているんだよ。

プロスポーツ自分の道具を壊す選手はけっこういる。

値段の問題プロ以外じゃ少ないが、一枚一円にも満たない紙なら絵や文章を書いていて上手くいかいからとグシャグシャ丸めて捨てる人なんていくらでもいる。

潔癖な倫理厨じみた奴の多いはてなですらアンガーマネジメントとして許容している人は少くない。

一体どこが"普遍"なのか?

2021-05-23

anond:20210523034943

それボロ負けして指グシャグシャにされる前フリだけどいいのかw

2021-03-14

実は、地元にクソでっけぇ震災来てメチャメチャになってほしい願望がある

同級生やその家族グシャグシャに崩れた自宅の前でさめざめと泣いているのを、自宅だったマンション瓦礫の山で配給の乾パンかじりながらボケーッと眺めていたい。

商品棚がスッカラカンコンビニで、絶体絶命都市みたいにレジカウンターの上に山積みにされている、善意の人々が店員がいなくても支払った料金をバレない程度に握り込んでこっそり貯金したい。

電気も通わなくなって監視カメラとかも機能してないことを確認したら未だにわだかまりを抱えてる同級生をこっそり殺したい。

スーパーの棚に残された人気のないラーメンをためらいなく食べて、初めて食べる味わいにちょっとテンションを上げてみたい。

倒れた電信柱の上を歩いてバランス取る遊びをしたい。

避難所指定されてる母校の小学校体育館に行って、思い出に浸りたい。

震災関係なく、おいしくなかったから食べなかっただけで賞味期限がとっくに切れた買い置きを非常食のように振る舞って他人感謝されたい。

ちょっとずつちょっとずつ復興する地元を見守りながら、これからこの街で起きた災害を忘れないように背負っていくとかインタビューでフカしたい。

俺は震災この街が終わってほしい。

2021-01-27

べ べ ん !(向き合って立つ炭治郎と無惨)

炭治郎「ヒノカミ神楽···円舞···!」

モブ全員「ええ~~~!!!!!!??!!!?(全員目玉飛び出し)」

モブA「なんだぁ!ありゃ!刀から火でも出てんのか!」

モブB「回ってるぞ!回りながら切りつけてるんだァ!」

無惨「···フンッ(イカつい触手で振り払う)」

モブC「触手で振り払った!?バケモンかあいつ!」

モブD「触手に気をつけろ!あの触手に触れたら真っ二つにされちまうぞ!」

モブE「あの触手1本1本が鉄みてぇな硬さだ!」

炭治郎「···ぐっ···グハッ···!」

モブE「炭治郎が苦しそうだぞ!もしかして呼吸が···!?

モブF「あんなに苦しそうな炭治郎は初めてだ···!」

善逸「もう···やめろよ···このままじゃ肺が潰れて炭治郎が死んじまう···(涙グシャグシャ鼻水タラタラ)」

モブ全員「頑張れ!頑張れ!炭治郎!俺たちが!ついてるぞ!(涙グシャグシャ鼻水タラタラ)」

2020-12-20

anond:20201220224148

汁無し担々麺

筋肉厨が言ってた、「人体は肉体への刺激がメンタル的悩みよりも優先的に扱われる結果、悩みが消える」

というやつの応用だな。

涙と鼻水でグシャグシャになりながら食うんだ。

2020-12-15

[] #90-4「惚れ腫れひれほろ」

≪ 前

「見た目が全てじゃないけど、第一印象になりやすいのは確かなんだからもっとオシャレに気を使うべきよ」

「い、いつも色んな服に着替えてるよ」

あんたのそれは変装用でしょ!」

タオナケの明け透けな態度に、ドッペルはしどろもどろな応答しかできない。

そんな、ほぼ一方通行なやり取りが、しばらく続いた。

二人の価値観は、なんだか根本的な部分で噛み合っていない。

いわば水と油といえた。

この場合、どちらが水で、どちらが油かは知らないけど。

いずれにしろ我慢限界が来るのは時間問題だ。

そして大方の予想通り、それが先にやってきたのはタオナケの方だった。

「あのねえ、こういうのって色々と理由をつけて複雑な問題にしたがるけど、実際のところ答えはシンプルよ。自分がどう思い、それに対し自分がどう行動するか」

「は……はあ」

「そこには数学で習う方程式なんていらないし、電卓必要なほど膨大な数も要求されない。私たちガキでも解ける、算数レベルの単純な問題なの。ドッペルは分かりきった答えを先送りにしているだけよ」

タオナケの言葉はどんどん熱を帯びていく。

それはアドバイスのようでいて、煮え切らないドッペルを半ば責めているようにも聞こえた。

あんた人見知りだから、誰かを演じることで緊張しないよーにしてるんでしょ。“ありのまま自分”を見せることが怖いから!」

「“ありのまま自分”……?」

だけどドッペルがいくら消極的とはいえいくらなんでも踏み込みすぎたようだ。

タオナケの言葉の何が、どのように作用たかは分からないが、それは確実にドッペルの神経を逆なでしていた。

「あー!」

ドッペルはおもむろにマスクを外すと、か細い声を精一杯にはりあげた。

そして狂ったように両手で髪をかき乱し始める。

突然のことにタオナケ含めた俺たちは戸惑うしかなく、ただその様子を見ているだけだった。

「はあ……はあ」

肺の酸素がひとしきり出て、ドッペルは息を切らす。

呼吸を整えながらグシャグシャになった髪型を直している。

すると、そこには俺そっくりの人相が現れ始めた。

それはドッペルお得意の変装であり、その中でも十八番モノマネだった。

普段なら仲間でも見分けるのが大変なほどだけど、さすがにこの状況では変装効果は発揮されない。

それでもあえてやった意味を、俺たちは何となく分かっていた。

タオナケが“ありのまま自分を”と言って間もなく変装して、“自分以外の誰か”の姿をしてみせる。

それは明らかな拒否反応を示していた。

タオナケはさ……自分が何者かって考えたことはある?」

ドッペルは俺の喋り方を真似ながら言った。

タオナケは質問意図を図りかねているようで、漫然と答えるしかない。

「言ってる意味が分からないんだけど、考えるまでもないわ。私は私、それ以上でも以下でもないわ」

清々しい回答だ。

しかし、ドッペルの表情は曇っていく。

多分そういうことじゃないんだろう。

「もういいよ、これ以上タオナケとは話したくない」

あいつにしては珍しい、仲間への敵意と嫌悪言葉

それを残して、ドッペルはその場を去っていった。

次 ≫

2020-11-19

みかんコーヒーとオトンの初恋有村架純

「みさちゃんさ、みかん食べる?」

寒い寒いと言いながら、三時のおやつでも食べようかとリビングに降りてきた私に、キッチンから父がボソッと声をかけた。

「いや、みかんはいらん。寒い暖房つけよう」

エアコンなら、母さんが業者呼んで清掃してからじゃなきゃ使わん言ってたから、つけたら怒られるぞ」

はぁ?という顔をしている私に、いらんといったのが聞こえなかったのか、みかんを手渡しながら父が言う。

「なんで寒くなる前にやっとかんかったんだって話よな。そんなこと言ったら、怒られるから絶対言わんけど」

からからと笑う父。手に持つマグカップには湯気の立つコーヒーテーブルに目をやると、みかんの皮が散乱している。

(この人……コーヒー飲みながらみかん食ってるんか)

ソファの背もたれにかかっていたひざ掛けを腰に巻いて、リビングテーブルにつく。渡されたみかんを揉みながら、

わたしコーヒー

頼むより先に父はグラインダーに豆を入れていた。ブィーンという無機質な音が部屋に響く。

「みさちゃん、昨日の夜酔っぱらって、そこまで聞けんかったけど。この後どうすんの。そこらへん、母さんとは話したんか?」

「うーん」

どうしたものかと私は少し考えた。昨夜、久々に帰省した私のために、自宅ではささやか歓迎会が催された(とはいっても少し豪華な寿司の出前をとったくらいだが)。食事を終えて、家族三人テレビを見ながらダラダラとお酒を飲んでいたのだが、父は早々かつ静かにリビングソファに沈んだ。腹に猫を乗せて、スマホバイブほどの小さな音量でいびきをかきながら寝る父をそのままに、母とは今後の話をある程度した。正味時間ほどかかったその話を、今父にするにはまだ話をまとめ切れていない。母からは同姓として理解は得られても、父にはこの冗長な割に何も決まっていない私の現状を伝えても、ただ心配を駆り立てるだけではと不安になったのだ。

「まぁ暫くは休むよ。貯金もあるし。今はまだ動けん気がするし、何より少し疲れたわ」

みかんの皮をむきながら、はぐらかすようにそう答えると、コーヒーを入れる父の手に視線を移した。暫く見ない間にまた年季が入ったなぁと、ふとそんなことを考えた。


ここ数年、私(輝く三十代独身)はアメリカ西海岸の小さな広告代理店仕事をしていた。小資本飲食店小売店なんかがメイン顧客だったので、今回のコロナによる各種制限後はほどんと仕事がなく、一部制限解除後もほとんどの店はコマーシャルを打つ余力はなかった。片手間に作っていた無料情報誌なんかは、コロナ対策コラム等を差し込みつつほそぼそと発行を続けていたけれど、いつしかそれも限界に。結果、私はあえなく「状況が良くなったらまた声をかけるから、必ず戻ってきて」とお決まりコメントと共にレイオフの網にかかったのである。こんな状況ですら私を限界まで雇い続けてくれた会社には感謝しかないが。

解雇後「とりあえず一旦リセットだな」と考えた私は、実家に帰ることにした。異性関係は、現地で交際していた男性と二年ほど前に別れた後はパッタリだったし、行きつけのチャイニーズレストランコロナで潰れたので、かの地に私を繋ぎ止めるものはもう何もなかった。大卒から今までずっと海外でもがいてきたこともあり、このひっくり返った世界を口実に、このタイミング実家ゴロゴロしてやろうと、そういうことであるしかし状況が状況なので、帰国決断した後も、やれ渡航制限だ、やれチケットの予約だと色んなことがうまく繋がらず、なかなか出国することができなかった。ようやく帰国の日取りが決まったころ、

「帰るで」

ポッと送ったLINEに、

「車で迎え行く!楽しみ!おめかししてく!」

還暦も半分過ぎた母はノリノリで返信したにも関わらず、当日派手に寝坊した。私が期待していた、到着ロビーでの感動の再会(BGM青春の輝き/The carpenters)は叶わず。実に四年ぶりの帰国はなんとも味気のなく、一人公共交通機関でと相成ったのである


「あれな、『コロナだし、やっぱ行かん方がいいと思って』って言い訳しとった」

私の分のコーヒーを手渡しながら、けらけらと父は笑った。

「ほんと昔から適当な人。あんなんと結婚した意味分からん初恋の人とか言わんでよ?」

私が次のみかんに手を伸ばしながら言うと、

初恋かぁ……」

ギリギリ聞き取れるくらいの声でボソッと言った後、父は一人モジモジしながら下を向いた。思えば父と母がイギリス出会ったという話は聞いたことがあるが、初恋話となると聞いたことがない。恐らくこの人の初恋は母とは別の人と思うが、どうせ時間もあるし、掘れば面白い話が聞けるかも知れないと思った私は、

「そしたら、父さんの初恋っていつよ?」

別に話したくなければいいですよ、ええ。と二個目のみかんの皮をむきながら、興味なさげに聞いてみた。暫く返答がないので視線を上げると、相変わらずモジモジしながら、父は照れくさそうに顔を上げた。

「お墓に持っていくほどのものでもないし、話してもいいか。母さんには内緒だぞ?」

言うと父はテーブルの上のみかんの皮をまとめてゴミ箱に入れると、ゆっくりと向かいの席に着いた。

(結局話したいんでしょうに……)

いかけた一言を飲み込んで、コーヒーをすする。


「みさちゃん墓参りの時に行った叔父さんの家、まぁあれは父さんの実家でもあるわけだけど、裏手に階段あったやろ。急なやつ。あそこを登ると昔図書館があったんよ。市立だか県立だか忘れたけど、そこそこ立派なやつがね。父さんは大学受験勉強毎日そこでしてたんだ。家だと兄弟たちがうるさいから」

父の実家西日本の某所。坂の多い海辺の町だった。遠方であることもあり、私は小学校高学年の時に祖父母墓参りに行ったのが最後、以来そこには行っていない。

「そこの自習室がさ、海に向かって大きな窓があって。部屋にストーブがあったけど、やっぱり窓が大きかったせいかな。冬場はすごい寒かった。でもそのおかげで利用者が少なくてね。少し寒いくらいの方が頭も冴えるし、父さんはそこを好んで使ったんだ。あともう一つ、別の理由もあったんだけど」

父はそわそわと立ち上がると、コーヒーのおかわりだろうか、電気ケトルに水を入れて沸かし始めた。ケトルがお湯を沸かし始める音が、私の想像の中の自習室ストーブの音と重なる。父はそのままケトルのそばから離れず、窓の外に目をやりながら続けた。

「父さんともう一人、その自習室を使う女の子がいたんだ。とても綺麗な、束ねた長い髪が印象的な子だったよ」

突如文学的表現をし始めた父をみて(これはキモイな……)と思った。初恋話を聞くのにある程度の覚悟はしていたものの、父の口から語られるそれは、なんとも中途半端恋愛小説のようで、

(これは、脳内キレイどころの女優さんでもキャスティングして、程よく補完しながらでないと聞くに堪えないな)

そんなことを考えながら、みかんを口に放り込んで聞いた。

「それが初恋の人?思ったよりチープな感じ」

今にも鼻くそを掘り出さんばかりの口調で茶々を入れると、

最後まで聞けよ。みさちゃんが聞いたんだし、父さんにとっては大切な青春の1ページだぞっ!」

父はムッとした表情で言った。

(だぞっ!って……昭和アイドルかよ)

「隣の高校女の子だったんだ。同じく受験生だった。頭のいい子でね。その部屋で一緒になった最初の数回は会話がなかったんだけど、ある時勇気を出して話かけたんだ。『どこの大学を目指してるんですか』ってね」

「ほうほう。で?」

謎のドヤ顔スルーして相槌をうつ

「目指してる大学が一緒だったんだ。まぁ、彼女は余裕の合格圏内。父さんは相当な努力を要するくらいの差はあったけれどね。彼女英語系の学部に進みたいと言っていた。将来は海外に行きたいと。当時ボーっと生きていた父さんと違って、明確な夢を持っていた彼女はとても輝いていてね。ほら、男って単純だから、一発で惚れちゃったんだ。同じ大学を目指す二人。一緒に勉強する自習室。これは、もう、そういうことだろうってね」

馬鹿なのではなかろうか」

「いや、馬鹿でなくて!」

父は鼻息荒く私を遮り、

「たしか最初一方的ものだったさ。けれど、一緒に勉強……というかほぼ父さんが教わるだけだったけれど、毎日のように、約束して、同じ時間を過ごして、そういう感じになったんだ。『一緒に合格しようね』とか『一人暮らしする時は、近くに住もう』とか、これはっ!もうっ!そういうことでしょうがっ!」

若干の金八先生口調になりながらまくし立てた。

彼女の教え方が本当にうまいもんだからギリギリの成績だった父さんも合格圏内に入るくらいになったんだ。夢の大学生活は目の前だった。ある雪の積もった日、勉強を教えてくれたお礼に、図書館の近くでラーメンを奢ったんだ。温かいものでも食べようってね。その帰り道、初めて手を繋いだんだ。女の子と手を繋いだのは、その時が初めてだ。さっき食べたラーメンが胃から飛び出そうだった。家まで送ると言ったんだけど、ここまででいいと。途中で分かれたんだ。次の日も、いつも通り会えると思った。でもなぁ……」

突然、演技派女優のようにうなだれる父。いや、でもこれは結構シリアスな展開なのでは。私は我慢できず、恐らく一番ビンビンに立っていたフラグを掴むと、

「……し……死んだとか?その才色兼備さんは……事故に遭ったとかで……」

ゴクリと唾を飲みながら聞いた。少しの間、静寂がリビングを包む。父は顔を上げると、

「あっ、忘れてた」

と言って、電気ケトルスイッチを入れ直した。ズッコケる私を一瞥しながら続ける。

「いや、死んでない」

「おい」

「死んでないんだけど、消えた」

は?という私の顔に腕を組みながらうんうんと頷くと父。

「次の日から、もう試験も近いのにパッタリと来なくなった。いなくなって三日後くらいかな、その子高校に行ったんだ。名前は知っていたけれど、家は知らなかったし、当時は携帯なんてないからな。それしか方法がなかった。今ほど個人情報にうるさくないからな、聞いたらサラッと教えてくれたよ」

ケトルからサーっとお湯の沸く音がする。部屋が寒いからか、注ぎ口から湯気が濃く立ち上る。

夜逃げしたらしい。母親がいない家庭で、親父さんがあまり真面目な人じゃなかったようでな。突然いなくなったってことだった。仕事で失敗したんだか、博打なのか知らんが……。家の前にも行ったんだけどな。バラック小屋ってわかるかな?そこまで酷くはないけれども、それに近いような、貧相な家だった。当然、明かりもついてないし、扉を叩いても誰も出てこなかった。家の前には、彼女図書館まで来るのに使っていた、見覚えのある自転車がそのまま置き去りにされてたよ」

そこまで言い切ると、父は黙りこくった。そのまま暫く何も言わず、再び沸騰したケトルのお湯でコーヒーを入れ始める。

大学は……大学はどうなったん?」

私は恐る恐る聞いた。父はいつの間に私のコーヒーが空になっているのに気付いたのだろうか。二人分入れていたコーヒーの片方を私に差し出しながら、

「父さんは合格したよ?」

知ってるだろ?と言わんばかりのとぼけた顔で答えた。

「いや、父さんでなくて、才色兼備さんは?合格発表で奇跡の再会をしたとか」

興奮する私とは対照的に、父は再び、一人冷静にモノローグに入る。

あの日合格発表の日。始発で発表を見に行ったよ。大学は遠かったからな。張り出された番号より先にまず彼女を探した。どこにもいなかった。一通り探した後、掲示板を見た。自分受験番号があった。でも全く喜ぶことができず、父さん、そこでずっと立ってた」

ヤバイ、泣きそうだ)

目の前でセンチメンタルに語られるオジさんのモノローグに、不覚にも目頭が熱くなる。

「当然彼女の番号はおろか、受験たかどうかさえ知らないからね。その日は大学の門が閉まるまでそこにいたよ。掲示板は何日張り出されてたんだっけな、もう覚えてないけど、もしかしたら今日これなかっただけで、明日見に来るのかも知れない。そう思った父さんはなけなしの金をはたいて近くの民宿に泊まって、翌日も一日中待ってたんだ」

「……でも、来なかったんでしょ」

ティッシュで目頭を押さえながら私が聞く。指先についたみかんの酸が目に染みる。

「うん。来なかった。そして大学に入ってからも、彼女の姿を見ることはなかった」

自分の話なのに、ウルウルとなく娘にもらい泣きでもしたのだろうか。ズビッと鼻を一度ならすと、

「きっと、受験できなかったんだなぁ。だって受験してたら、彼女なら絶対受かってるものあんなに行きたがってた大学だったんだから

父はしみじみそういうとコーヒーをスッとすすり、一つ残ったみかんを、テーブルの上のカゴから取り出した。


(なんて切ない話だ……)

還暦もとうに過ぎたオジサンコイバナに、悔しいけれど胸を打たれた私は、鼻水をかみながら劇場を退席しようとした。脳内有村架純あたりを勝手キャスティングしていた才色兼備不憫さも去ることながら、そこにいない初恋の人を必死に探す父の哀れさを思うと、今はすっかり禿げ上がった父にも、そこそこかっこいい俳優キャスティングしてやらねば。そう思いながら、ソファ眠る猫を抱えて二階に上がろうとした。その時。

「でも、この話には続きがあってな」

ニヤニヤとしたり顔で笑いながら、父は私を引き止めるように言った。

「父さん結婚前にイギリス単身赴任したことあるって言ったろ。そこで彼女と再会したんだ」

「えぇ!?嘘!そんな偶然ってあるの!?

私は慌てて猫をソファに戻すと、前のめりになりながら席に戻った。と同時に私は焦った。父と母はイギリス出会ったという話を思い出したからだ。そうすると、有村架純キャスティングした才色兼備の役を再考しなければならない。あの母親は……明らかな才色不備だ。

「ま……まさか……よくある話で、その女性って……」

「あ、母さんじゃないぞ」

私の焦りを察したのか、落ち着かせるように父は釘をさした。

日本人駐在員が集まるパブがあってな。仕事終わりにそこで飲んでいたら、隣に二人組の日本人女性が来たんだ。その片方が彼女だった。一目でわかったよ。向こうもそうだったと思う。『もしかして、○○さん?』って聞かれた時、夢でも見てるんじゃないかと思ったよ」

「うわぁ、本当にそんなことってあるんだ。もうそから話が止まらなかったでしょ」

「いや、お互いとても驚きつつも、一言二言交わしてその日は別れたんだ。向こうは連れがいたしね。翌日は休みだったから、また明日改めて会いましょうと、向こうから番号を渡された。その番号を見て色々悟って、嬉しくなったね」

「なにを悟ったん?」

電話番号だけで、ホテル名前とか部屋番号とかは書いてなかった。つまり定住しているってこと。ちゃんと夢を叶えたんだと」

「なるほどねぇ」

そんなに長いこと話したつもりはなかったが、いつの間にか部屋は薄っすらと暗くなっていた。父がパチッと部屋の明かりをつけると、猫が呼応するように二階へ駆けていった。


「でもさ、そんな感動の再会したら、もうそれは運命の人じゃないの?どうしてその人と結婚しなかったのさ」

話が一周して戻ってきたが、単純にそう思ったので聞いてみた。そりゃあ、今の母と結婚たから私がいてとか、そういう御託はあれど、普通ならそこでくっつくだろうと、そう思ったからだ。

「いや、彼女はもう結婚して、子供もいたんだ」

「あら、そういうパターン

「あの後、働きながら勉強して、渡英して、仕事についたと言っていた。そこで出会った人と結婚したそうだ」

それを聞いて、世の中うまくはいかないのだなと思ったのはもちろんだけれど、ふとその時父は何を思ったのかが気になった。初恋の人との運命的な再会と同時に、自分の恋が終わった時、悲しかったのだろうか。悔しかったのだろうか。私だったらグシャグシャになってしまうかも知れない。しかし、そんな私の疑問は、次の父の言葉ですぐに解消した。

「心からしかった。父さん、みっともないけど、そこで泣いちゃったんだよ」

照れくさそうに笑いながら父は続けた。

「良かった。良かったってね。ずっと心につっかえていたものが取れたような気がした。『ありがとう』っていう父さんに、あの人は『なんで?』とは聞き返さなかった。わかってくれたんだろうね。『こちらこそありがとう』と」

「どういうこと?」

今までの話の中で、父がその人に感謝することはあっても、父が感謝されるようなことがあっただろうか。

「『君が海外に行ったら、そこに僕も必ず行くから、その時はバッチリ英語観光案内してほしい。約束しよう』父さん、そう言ったんだと。全く覚えてなかったけどね」

「そんな約束してたんだ」

「『私が海外に行くことに、きちんと意味を持たせてくれたのはあなただった。約束を守るために、頑張ったから今ここにいるの』と言われた。父さんも、彼女の役に立ててたんだ」

一昔前のトレンディ俳優のようにフッと小さく笑うと、そのまま父はトイレへと消えた。

(お前はすっかり忘れてたわけだけどな)

父の背中に心の中で柔らかく突っ込みながら、私もニッコリ笑った。


それから才色兼備さんとは会ってないの?」

トイレからいそいそと戻ってきた父にそう聞くと、

「ああ。会ってない。連絡先も特に交換しなかったんだ。まぁ色々あってね」

父はテーブルのカゴにみかんを補充しながらそう答えた。

「でもさ、初恋は思い出の中に。そういうものだろう」

キメ顔で答える父に、久方ぶりに(気持ち悪い)という素直な感情が戻ってくる。

「ただいまぁ」

玄関から気の抜けた、疲れた声が聞こえてくる。

「あら。何仲良く話てるの珍しい」

リビングに入ってきた母は、そう言いながら、みっちり膨らんだエコバックキッチンに置いた。それを見て、先ほどまでの話題のせいで居心地が悪いのか、父が二階へ避難しようとする。

「なになに?なんの話してたん?」

トイレに行こうとする有村架純とは程遠い母が、リビングの出口で父に聞く。

「いや?たわいもない話だよ」

父は道を譲りながら誤魔化した。訝しげな視線を投げながら、母がトイレに入ったのを見計らって、

「ちなみにな」

父は私の耳元に口を寄せると最後にコソッっと

彼女と再会したときパブ彼女と一緒に来てたのが母さんだ」

そう付け足して、ニヤニヤしながら駆け足でリビングを後にした。

「えぇー!?なにそれぇ!」

驚く私の声と重なって、リビングのドアがバタンと閉まる。

「ねぇー!何の話なのー?」

母の切ない声がトイレから響いた。


あの人との馴れ初め話は、また後日みかんコーヒーを飲みながらでも聞こうと思う。


暇つぶしにこの話をネットに放流する許可をくれた父に感謝

2020-11-15

クリスマスの思い出

2000年12月24日、父が死んだ。バイクでの事故だった。当時の私は8歳だった。

まり良い家庭とは言えない家に育って、家族の仲は悪かった。今でも母も父も嫌いで仕方がない。両親は反対を振り切って私を生み、親戚らには関わらないようにしていた。父は酒を飲めば私や弟に暴力を振るったし、母はただ静かに泣いていて解決をしようとしないだけの人間だったような家だった。4人暮らしの6畳1間のアパートの壁は経年劣化だけじゃなくて父が暴れた際の傷でいっぱいになっていたのを覚えている。

最近見つけた、7歳の時の作文には父が知らない女に金を使い旅行に行けなかった悲しみが綴られていた。その時の女は私が学校から帰ってきたら父と何やらしていたのが印象に残っていて、大人になってからそれが明確な不倫だと知った。

酔っていない時の父は寝ているか二日酔いで吐いているかのどちらかだった。

8歳のクリスマスが近づいて、今年のクリスマスプレゼントは小さなクリスマスツリーの下にプレステ2をお願いした手紙サンタに宛てて置いていた。この頃の父は酒を飲んでも飲んでいなくても暴れ、暴力を振るい、私たちは常に怯えていた。

そんな父がある日突然家の中で遊んでくれた事があった。父は私と弟を可愛い子供の若く良い父親を演じる小道具として扱っていたから外では優しかったけれど家の中で遊んでくれたのは後にも先にもこの1回だけだった。突然の父の豹変に戸惑う事も無くただただ喜んで遊んでいた。かくれんぼをした。父が乱雑に積まれた服の中に隠れていたのを全く見つけられなかった。意味の無い話もした。内容は全く覚えていない。

その翌日、父はバイク事故で死んだ。

その年にサンタは来なかった。

父のバイクの後ろに何故か乗っていた明るい包装紙に包まれプレステ2事故に巻き込まれグシャグシャになっていた。

その後の事はあまりよく覚えていない。

年が明けて気が付いたら苗字が変わり、更に古いアパートに母と弟と3人で暮らした。

今年、12月になったら私は苗字が変わる。10年付き合った人と結婚をする。

あの日亡くなった父の年齢は超した。

私は良い母親になれるだろうか。

未だにクリスマスの飾り付けを見るとあの嫌いだった父を思い出して憎しみに駆られるし、同時に何故か寂しい気持ちになる。

2020-09-22

自分中学2年より前はずっと半分夢の中で生きてたみたいだった。

自分はきっと、「風呂自分の体積はかる」ってのがまず理解できなかったと思う。

何をしなきゃいけないか自分では考え出せなかったはず。

やることをプリントに書いてあったとしても、まず風呂の水面から風呂桶のフチまでの長さを測り、風呂桶の幅と奥行きを測るところで数字を3つ覚えきれなくて、1つずつ書けばいいんだ、とわかるまでに濡れた手でプリントに書き込もうとしてグシャグシャにしてしまいそうだ。自分が湯船に入ったらまた水面からフチまでの長さをはかるわけだが、すっかり忘れてかけ湯をしたりタオルを洗うのに湯船の湯を使ってしまって変な数字になりそうだ。

あの増田に書いてあった先生はすごくいい先生だったようだから自分みたいなボンヤリな子供にもきっと目配りできる先生だったのだろうと想像するが、具体的にどんな目配りが可能だったのかはよくわからないな…。

まあ、ボンヤリでも「なんだか知らないけど、何やってるかわからないけど楽しかった」と漠然とした思い出が残ればそれでいい気もする。

自分小学校時代は「何やってるかわからなくてなんだか叱られてばかりで困っていた」という記憶ばかり残っているから、それよりはマシかもしれない。

2020-08-27

女装界隈の端の方の話

男が女装することそのものに関しては別に偏見はない

男っぽい服装の女だっている

体が男でも心の性別が女だろうと男だろうとスカートはいたり女装して楽しむのは個人自由だと思う

女装して男にチヤホヤされて喜んでいるのもなんかまあ分かる


ただ女に絡みたがる人は怖い

女をフォローしまくりおかま口調の馴れ馴れしいリプを飛ばしまくっている

シワシワのグシャグシャな妙に露出の多い女物の服をただ着ているだけなのでサイズが合わず服がパンパンになっている

短いスカートからおっさんくさいすね毛の足が生えている

女と仲良くしたいがためにここまでするのか?

モテたいとも違う気がする

女装女好きに声をかけられたら警戒する

話すきっかけが欲しいなら女が好きそうな趣味に手を出した方が早い

よく分からない

サイズの合わない服を無理やり着て似合わぬ自撮りを上げる心理が分からないので余計怖い

アドバイスとしては自分に合ったサイズの服を着る

撮る前に服を整える

背景のおっさん生活感を消す(子供部屋おじさんっぽいアイテムが映らないようにする)

加工を頑張る

くらいしか思いつかん

女の自撮りを見て研究したほうがいい

とにかくもっとマトモに見える自撮りにしないと釣れるものも釣れない

2020-08-07

anond:20200807203108

でもボルボに当たられてうちのトヨタグシャグシャ相手ボルボはほぼそのままだったの経験してそう思ったよ。グシャグシャになることで中の人間を守ってると言われてもね。

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