はてなキーワード: それはこっちのセリフだとは
「それはこっちのセリフだよwww」でどうだろう
去年俺含めた友人3人で旅行に行った。久々の旅行ということで3人とも旅行を満喫できた。
友人Aと友人Bはそれ以降何度も「また3人で旅行に行こう」「行先とか日程とか見繕ってくれ」と言ってくる。
予定を見繕うのは全く構わない。慣れた俺がやるのが一番効率もいいし安くつくからそこに異論はない。
だが問題は友人Bである。こいつは「旅行に合わせて予定を調整する」という発想が全くない。
「その日空いてるかどうか会社で確認しないとわからない」「多分無理だと思う」「その日も確認しないとわからないが多分無理だと思う」「その日も多分厳しい」「聞いてみるけどギリギリまでわからない」
いや、少しは努力しろよ。というか努力してるそぶりを見せろよ。
「その日休めるように頑張って頼んでみる」とか「同僚と調整できないか聞いてみる」とか、
なんでもいいからお前も頑張れよ。
そして数日たってから「やっぱ無理だった、ごめんねえ」「他の日だとどう?」と言われる。
いやそれはこっちのセリフだよ、お前はいつならいいんだよ。
このやりとりを3か月ほど繰り返して俺はようやく学習した。「こいつを旅行に誘うのはやめよう。」
友人Bは今も「前の旅行よかったね。また3人で旅行に行かない?」と提案してくる。
「そうだね、予定が合えばね。また考えてみるね」
気になってもっときちんと調べてみたら、2018年5月の口コミで
「2018年CASSIOシェア急低下、大ピンチ!」とか出てきて草しか生えない
1位ヤマハ34.14%、2位コルグ29.35%、3位カシオ15.03%、4位ローランド13.32%、5位カワイ8.15%なんだと。
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000989911/SortID=21803141/
こっちはソースに当たれなかったが、この感じでは嘘ではなさそうだな。
「いずれにせよ、YAMAHAシェア1位返り咲きは確実でしょう。」とか書かれてるし。
BNC Award 2018 を受賞したコルグだったらしいな。「寡占しているカシオ」でもなく。
https://www.bcnaward.jp/award/section/detail/contents_type=234
過去5年を見ても、寡占どころかカシオがシェアトップになったのは一度だけ。
あと価格コムの電子ピアノ売れ筋ランキングを見てみた。1位の製品はヤマハだぞ?
過半数どころか3割も切ってて、しかもシェア1位ですらないっていうww
https://www.studiorag.com/blog/fushimiten/maker-electronic-piano/2
「本格的な練習というよりは弾きたい時に気軽に弾いてピアノを楽しみたい!という大人の方にオススメです。」
「最近では30万円を超える本格的な電子ピアノを発売しましたが、ヤマハ・カワイ・ローランドの
3大メーカーの牙城(がじょう)を崩すにはまだ少し時間がかかりそうです。」
ヤマハ・カワイ・ローランドが3大メーカーって言ってるんだが?w
寡占してるメーカーが「3大ピアノメーカーの牙城を崩すのに時間がかかる」ってどういうこと?w
やっぱりどの記事見てもカシオは低価格帯の入門者向けとしか書いてない。
口コミレベルでいろんな製品の評価とか、どのメーカーの製品を買うかの相談も見て回ったが、
俺の感覚と合う「カシオは普通のピアノを弾いている人からするとありえない選択」ってのもいくつか見た。
同時に、カシオも最近は随分よくなってきてはいるという情報もみかけたが、
良くなってきてるってことは逆に言うと業界ではまだ大した影響力も支配力もないってことだな。
少なくとも3大メーカーを押しのけて「寡占」と言われるほどの実力があるなんて情報はどこにもなかった。
コルグもカシオも一番需要が大きい低価格帯向けに注力する戦略なので、それで見た目のシェアが大きいだけだな。
こういう風にきちんと調べたら、やっぱヨドバシ店員の話はどう考えても嘘くさいわ。
昔からピアノをやってて、昔からのカシオの評判とか知識を持ってる人が
この現状で「カシオ寡占」っていう表現してたのが本当ならその店員やばすぎ。
なーにが「はてブのレベル低くて失笑」だよwwww それはこっちのセリフだわwww
技術力も3大メーカーに追いついておらず、入門者向けしか作れないってだけでも十分寡占ではないのに
増田の拠り所だった市場シェアだけでも調べたら実はボロ負けしてたとか恥ずかしすぎるだろwwwww
ハイエンドでは戦えないからって、シェアが一番取れる低価格製品を主力に戦ってるのに
俺もカシオ過半数は別にありえるから調べもせずにそこは信じて疑わなかったが、
自他共に認める俺のライバル。
それが四天王の一人でもあるイノウだ。
イノウ「俺、悪い奴だぜ」
各々のテリトリーを持っていた四天王とは違い、ヤツは一つの場所に留まりたがらない。
部下を持たず、組織も持たない。
大体のことは一人で出来る俺ですら仲間は必要なのに、随分と気取ったヤツだ。
しかし気取るだけの実力を持ち合わせていることも確かだった。
イノウ「ガン・バルカンは子供の玩具じゃない。大人ですら安易に使えない先進的かつヤバい業物だということを忘れるな。それを気軽に使える俺は、つまり先進的かつヤバい奴であるということだ」
ヤツの持つガン・バルカンは、様々な重火器をごちゃごちゃと詰め込んだキメラ・カオス武器だ。
複雑怪奇かつ危険な武器を使いこなし、獣人特有のスキルまで組み合わせたヤツの戦術は強力無比。
単純な戦闘能力だけなら、他の四天王を優に超えていると言っても過言ではない。
そんなイノウと初めて対面したのが、第7話。
イノウ「これが俺のガン・バルカンだ」
ヴェノラ「この武器は何だ!? 俺の元いた世界の銃器に似ている気もするが、それよりも遥かに複雑で、禍々しい……」
この時は顔見せといったところで、ヤツのガン・バルカンに舌を巻くしかなかった。
12話でも邂逅。
第1シーズンのクライマックスとなる戦いで、今回はマジで戦う必要に迫られた。
そして、7話の時はまだまだ余力を残していたことを思い知る。
イノウ「スキル『一匹狼』! これによりガン・バルカンの威力を2乗する!」
ヴェノラ「なんだって!? 元のガン・バルカンの威力が100とするなら、2乗したら1万になるじゃないか!?」
この時は、咄嗟に発動したジャストコーズで防ぐことができ、イノウのスタミナ不足で勝負は有耶無耶となった。
一見するとジャストコースがあったから勝てたともいえるが、「なければ勝てなかった」と言った方が正確だろう。
もしもジャストコーズを発動できなければ、俺は本当にマズかったかもしれない……。
今度こそ決着をつけるときが来たかと俺たちは身構えたが、イノウの様子がどうもおかしかった。
ヴェノラ「イノウ! またお前か!」
イノウ「それはこっちのセリフだ。生憎だが立て込んでいてな、貴様らの相手をしている暇はない」
いつもはあちらから因縁をつけてくるくせに、相変わらず身勝手なヤツだ。
だが立て込んでいるのは本当だった。
パキケタス「イノウよ、あなたはもはや四天王ではない! 現役四天王による人事異動を、大人しく受け入れるのです!」
イノウ「もともと四天王なんて役職、こちらは好きで持ち合わせていたわけじゃない。そんな一方的な申し出を受け入れるつもりはないのだ!」
パキケタスは新四天王なだけあり、圧倒的な膂力を持っていた。
いや、むしろガン・バルカンと獣人スキルを加味すれば、イノウの方が上だ。
パキケタスの潮吹き攻撃は、体の半分が重火器で出来ているイノウには効果的だった。
イノウの旗色は非常に悪い。
俺たちはその潰しあいを眺めているだけでいい。
だけどそんなことは、俺がやるべき行動じゃないんだ。
ヴェノラ「一方的かつ暴力的な人事異動。これは許されることじゃない……イノウ、お前に加勢するぞ!」
イノウ「なんだと!?」
俺のジャストコーズにより、イノウのガン・バルカンは新品同然に……いや、新品以上の輝きを取り戻す。
ヴェノラ「お前が決めるんだ、イノウ! 当事者が打ち勝ってこそ、溜飲は下がりに下がりまくる!」
イノウ「不本意だが……見せてやろう! スキル『一匹狼』その他もろもろ重ね付け!」
パキケタス「ぐわあ、様々なダメージが五臓六腑に染み渡る。こんなのオーバーキルだあああ!?」
ヴェノラ「イノウのヤツ、あの時よりも更に強くなっている……」
こうして、俺とイノウの決着はまたも有耶無耶。
イノウ「お礼だ、これを受け取れ。俺のお手製だ」
ヴェノラ「……これは鉛のコップじゃないか!? こんなのでジュース飲んだら中毒になるぞ!」
イノウ「俺は悪い奴だからな。今度会う時は、鉛のコップではなく鉛の弾をくれてやる!」
因縁の深まりを感じながら、そう遠くない“今度”がくることを予見していた。
「ベタだけど、この展開はやはり好き。ニワカ呼ばわりされようとも、これは投票せざるを得ない」
「ライバルキャラとの、とりあえず的な同盟に熱狂的な盛り上がりを感じた」
「お礼に鉛のコップをプレゼントするイノウの不器用っぷりに憤死」
「作画も気合入りまくりだし、文句なしの神回。これからも、二人の因縁をどこまで引っ張れるか楽しみ」
これは事実に基づく、とある二人の少年の冒険と、死を描いた物語だ。
少年の一人は貧困街の出で、出世を夢見つつ小間使いに明け暮れ……
叔母さんの話に飽きていた俺は、食い気味にツッコんで話を中断させた。
「まだ序盤だよ。どこにツッコミどころが……」
「登場人物が二人とも死んじゃってたら、誰がその話を知っているんだよ。少なくとも物語と大した接点がない叔母さんが、詳細に知っているのは明らかにおかしい」
「そもそも『事実に基づく』って言い回しが既にダメなんだよ。基づいていても脚色しちゃったら、それは事実から遠のいたものだろ」
叔母さんは溜め息を吐くと、俺たちに諭すように答えた。
「じゃあ何か? 実際にあった不幸話をそのまま切り取ればいいと?」
「そうだよ」
「私の話したことは脚色まみれで、言ってることのほとんどは嘘だらけかもしれない。けど、それなりには面白かっただろ。少なくとも事実をそのまま切り取るよりは」
「面白いとか、そういう話じゃないだろ」
「いや、そんなもんなんだよ。『事実は小説より奇なり』なんていうが、大抵は事実のほうが退屈で陰鬱だし、小説のほうが面白いんだ」
叔母さんは頑なだった。
そこまでムキにならなくてもと思ったが、俺たちは叔母さんの感情に押される。
俺たちは納得する素振りを見せざるを得なかった。
「陳腐ながらに学べるところもあっただろう?」
「……まあ」
「弟のほうは、私の話を聞くまでモチーフすら知らなかっただろ?」
「うん……」
「ほら、私の脚色まみれの話で、モチーフに関心を持つ“きっかけ”にもなったじゃない」
正直、叔母さんの主張は詭弁でしかなかったが、主張そのものは分からなくもなかった。
「私の話は伝えることには成功しただろ。事実どおりだとか、史実どおりだとか、原作どおりであってほしいなら、それこそ参考資料や原作を読めばいい」
たぶん、叔母さんからすれば、俺たちに興味を持たせようとしたかっただけなのだろう。
そして事実も、その脚色も、あらゆるものを、ただそれだけの具と割り切ったのだ。
「人を楽しませるために作られたものは、いつだってどこかは過剰で、どこかは足りないものなんだよ。フィクションってのは人を騙すものだ。ならば積極的に、騙されることを楽しもうじゃないか」
まあ、叔母さんの言うことも一理はあるのだろう。
だが、俺たちが聞かされていたのは叔母さんによる“本当にあった話”だ。
それが欺瞞や自慢にまみれていたことを攻めているのに、作り話としての意義を語って正当化するのは筋違いだ。
そもそも俺たちは叔母さんの話を渋々聞いていただけだから、こんな強弁をとられたら呆れるしかない。
その後も俺たちは、叔母さんの虚実入り混じる話を数え切れないほど聞かされた。
『私がゲームをクリアできるまで話を続ける』とは言っていたが、本当にクリアできるまで話を続けるとは思わなかった。
「はあ~、やっとクリアだ」
それはこっちのセリフだ、と俺たちは思った。
話を聞いていただけだったが、俺たちの徒労感は叔母さんよりも遥かに酷い。
「これ、裏エンディングとかないよね?」
「いや、仮にあったとしても、自分で買って、自分の家でやってください……」
俺たちは叔母さんをゲームから引き剥がすと、部屋から追い出した。
「この部屋に鍵を取り付けることを考えたほうがいいかもな……」
俺たちは次回に向けての叔母対策を考えながら、大晦日を過ごすのであった。