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はてなキーワード: いちゃもんをつけるとは

2024-04-02

石黒正数、暇アノン呼ばわりする者を刑事告訴

石黒正数は、女性叩きやリベラル叩きを盛んに行うゴントゥーンベリ宇佐美典也を以前から好いており、よくいいねしていた

暇空茜がcolaboにいちゃもんをつけるようになってからは、ゴンらのcolabo叩きのツイートにも多数いいね

彼の作風にも生意気な女をこらしめたい、慈善事業は金目当ての嘘っぱち、という思想複数作品露骨に表れている

天国大魔境」アニメ化の際に「この作者暇アノンだよな」と暇空アンチに叩かれるように

石黒は、「暇空を称賛し暇空のデマを信じる人たち」のツイート自体は多数いいねをしていたが、暇空自体には流石にヤバイと思ったのかいいねをつけずフォローもしていない

しかし、「石黒は暇アノン」と広まる中で「石黒は暇空にいいねしたりフォローしていた」というデマも広まっていった

赤松健内藤泰弘などの暇空をフォローしている有名漫画家が他にいるため、混同されたのかもしれない

天国大魔境はディズニープラスで独占配信されていた

ディズニーコンプラにうるさいので、石黒女性支援団体へのデマを多数いいねして結果的拡散に加担したこと通報したれと言い出す愉快犯複数出た

まり真剣味はなくネタっぽかったが、それに焦ったのか石黒は「暇空を支持しているというのはデマいいねはよくわからずつけただけでcolabo叩きの意図はなかった」と昨年に釈明

しかし、その時点ではcolaboの監査結果が出て公金不正受給はなかったと判明した後だったのに、疑われるcolaboが悪いと逆ギレして炎上

いいね欄のことなんか知らない人にまで「石黒はこういうひどい内容にいいねしていた」とスクショが出回り、colaboに関係ない別件の揶揄中傷いいねも発掘された

その後、石黒単行本編集作業の時期でもないのに休載した

4月になってから石黒は、改めて自分は暇空支持者ではないし濡れ衣に苦しんでいると語る動画投稿

「あの人って前は暇空フォローしてたんでしょ」という一般人たちのツイート晒しいいねをしただけなのに大勢に尾ひれをつけられたと語る

終始石黒の声は疲れ切って弱々しい

石黒は暇空を支持している」「フォローをしていた」「いいねをしていた」とデマを流した者たちを訴えるとのこと

また、警察にも行って刑事告訴の準備をしている

「暇空の支持をしている」「暇空のフォローをしていた」「暇空にいいねをしていた」は警察に捕まるレベル誹謗中傷であり名誉毀損だという判例がこれからまれ

震えて待て

2023-12-21

anond:20231221051736

いちゃもんをつけるのと「反証」は違うからねえ。

君(一行一行引用する人)は、だいたいこっちの言ってないことを勝手に読み取ってるから、「そんなこと言ってないよ」と返してるだけで。

ここに建設的で意味のある「反証」なんて存在はしてないよ。

そういう次元にすら達してない。

2023-08-15

オタク公共施設を貸すのを止めるべき3つの理由

もちろんコミケビッグサイト追放するべき。

1.公共施設に相応しくないか

ナチスコスプレをするのもコミケ的には問題ないなどと参加者が言い出す人々は公共施設に相応しくないから。

2.公共施設ルールいちゃもんをつけるから

水着撮影会の流れを受けて埼玉県撮影会で最低限守るべきルールを定めただけで『表現の自由侵害』と言い出すクレーマー気質から

3.社会性に欠けるから

未成年に対して性的なことを考えてはならない』という社会において当然守られるべきルールを守ろうとしない社会性に欠ける連中だから

2023-07-13

Twitterコミュニティノート、話を聞く限り「素人がどっかで聞き齧った程度の知識で嫌いな奴にファクトチェックというな名のいちゃもんをつけるための機能」としか思えない

TwitterどはTwitter上で出回る検索しても出てこない知識(ようは嘘)を本気にして

「おまえは◯◯といってるが実際は∇∇だ!しらないのかバカ

ってうざくてきもい馬鹿が間違った知識マウントとる行為が定期的に発生するんだけど、コミュニティノート公式でこれやるための機能しか思えないんだよな

そもそもよくも悪くも暇な匿名バカの集まりTwitter民にファクトチェック的なことをやらせると言うのがかなり無理があると思う

(やるならヤフコメみたいに有識コメントを優先的に表示するとかの機能をつけるべき

2022-07-11

STOP!はてなハラスメント

あなたは、はてなハラスメントはてハ)の被害に遭っていませんか?

または、知らず知らずの内にはてハをしてませんか?

以下に挙げるものはてハと言われています。気をつけましょう。

ブコメブコメし続けて、しつこく相手に付きまとう(メタブストーカー行為

・嫌いなブクマカお気に入りに入れて発言監視する

・気に入らないブコメをみんなでブックマークしまくって晒し者にする

・嫌いなブクマカ増田晒してみんなでポカポカ叩く

・何年も前のブコメを出してきて、いちゃもんをつける

スターを連打しまくる

・突然「スターください」と言い出す

もしあなたはてハラを見かけたり、はてハラをされたら、

それってはてハラじゃないの?」と勇気を持って言いましょう。

他にも「こんなはてハラがある!」という方はお知らせください。

はてハラ防止委員会あなたの味方です。

2021-10-26

anond:20211026164250

などとしょうもないいちゃもんをつける中年おっさんしり目に

青年は現地で知り合った人の車に乗って楽しく稚内を目指すのであった

2021-08-02

ルックバックへ文句を垂れた精神障害者どもへ

これで満足か?

お前らのどうでもいい被害妄想をぶつけたことで

犯人が一気に陳腐社会底辺になったわけだけど

というかあれに過剰反応して自分たちのことだ!って

なるってことはお前らもああいうことをする可能性が

あるってことでしょ?

だって明示されてるわけでもなくモチーフ糖質じゃないのに

それでも気になっていちゃもんをつけるんだから

お前らみたいな社会お荷物がごちゃごちゃ言って

少しでもつまらなくなる作品があるならお前らなんて

いらねぇからさっさと消えろよ

俺は今後お前らを差別するから

お前らみたいな不良品お気持ちヤクザ

少しでも生きづらくなるよう祈ってるよ

2021-04-24

anond:20210424074342

そういうとこやぞ。匿名他人意見いちゃもんをつけることに何の価値もないというのに。自分意見を主張しろよ。

2020-10-11

最も美しい恋愛は、近年の商業百合漫画にある

※以下の文章は、全てヘテロセクシャルの雑食オタク視点で書かれている。異なる性志向の人や地雷持ちへの配慮はない。

 

 

まず、BLの品のなさは異常。

あいつら顔見ただけで欲情するし、場所を問わずに性行為始める。

だいたいの奴、口小さすぎな。箸の先っちょしか入らないような口を書きながら、フェ○させて「おっきい」はねえだろ。お前の上の口がちっせえんだよ。

 

異性間恋愛は、奇を衒わなくてはと必死すぎる。

無理な設定に、異常な思考回路をした登場人物。異性間恋愛は、この世にありふれている故に異常さが際立つ。

あとは、主人公の「自称普通女の子」はきつい。おまえ、学園のマドンナと同じ顔のつくりしてんじゃねーか。

 

近年の百合は良い。

異性間恋愛に感じる違和感も、ファンタジーみで誤魔化せる。

女性間の《友情距離感》と《恋愛距離感》に戸惑いながら、傷つきながら、2人の関係性が進展していくのをほほえましく見ていられる。

似たような話ばかりだが、それがいい様式美だ。

一点、いちゃもんをつけるとするなら、カップルが成立してから、めちゃくちゃキスばかりする傾向があるのはいただけない。

 

2020-08-14

anond:20200814101143

最初レスした増田は「クレームいちゃもんをつける」の意味で言ってて

それに反論してた増田は「元増田場合は90円分の損失を確かに被ってるんだからそれに対して文句を言うのは”いちゃもん”ではなく正当でしょ」って言ってるのでは

2020-06-25

大阪なおみのツイート、どういう擁護がありうるのか結構むずくない?と思ってたけど

ブコメ見たら「大阪なおみのことが気に入らないやつらがいちゃもんをつけるため騒いでるだけなので差別的表現ではない」という理屈が多くてあまり腑に落ちなかった この表現自体がどう差別にあたらないのかという論点が欠けていて違和感があるというか これだと「受け手差別だと感じたらアウトだが、その感性エスパーで読み取ったらそんなこと思ってなかったのでセーフ!」という無の議論に見える

2020-05-07

なぜ維新の会マスコミは甘やかすのか?

大阪府知事が、自分権限要請している「自粛の解除」について、解除基準を国に示せと言った件がある。

大臣が「自分権限でやっているのことなのだから国に解除基準を聞くのは間違いである」と、返答するのは至極当然である

知事が、自粛要請の件をきちんと把握してないのかという疑問がわくのだが、マスコミ擁護一辺倒である

「間違いを認めた知事大人だ。人間ができてる。大臣のせいで勘違いしたのだ」とまで言い出す始末。

これでは何をやっているのかわからない。

そもそも安倍自民となればなにがなんでも批判し、正直、正しいことをやったとしても因縁いちゃもんをつけるのがマスコミである

それは権力という政治に対して、批判的視座を忘れないようにするため、対決姿勢を常に政治に対しては取らないといけないという考え方であるならば、まあ理解はできる。

しかし、なぜか、「日本維新の会に対してはクッソ甘い」のだ。

いまだに、保健所を切ったりしたことを追求するそぶりすら見せない。

なぜか?

それは、「維新の会マスコミ共生関係にある」からだ。

というのも、日本社会を大きくダメにした小泉内閣ネオリベ路線。あれもマスコミ小泉内閣共生路線にあった。

要するに「劇場型政治である

マスコミ劇場型政治をやってくれる政治家に対してはとことん甘くなるという性質がどうやらあるようだ。

ワイドショーに、単純明快な短いキャッチフレーズを打ち出し、わかりやすい悪役を作り出し、それを徹底的にメディア露出でたたくという簡単政治手法である

実はこれが、ここ20年で、最も国民弱者生活破壊し、分厚い中間層をズタボロにした黒幕であるのだが、メディアは「劇場型政治共犯である」という反省を一切しなかった。

なにが最悪かというと、劇場型政治は「国民の味方の顔をして、国民生活破壊する」ということだが、そこはまあ置いておく。

メディア批判されないためには、劇場型政治で、「わかりやすい悪役を用意し、マスコミという権力番犬に餌を与えておく」ことが重要である

そうしておくとメディアは、いつも餌をくれる権力を「いつも餌をくれる人だ」と判断するようになる。

実際には甘やかされているのは維新の会ではなくマスコミである

劇場型政治メディアはクッソ弱いという問題をどう克服すべきなのか、正直さっぱりわからない。

誰か教えてほしい。

2020-01-09

窓のない部屋

 バスが止まると、乗客たちは押し黙ったまま次々と降りて行く。車窓から見える煤けた家々の影に吸い込まれて行く彼らを眺めていると、いつの間にかバスの中には僕と運転手けがとり残されていた。分かるはずもないポルトガル語でなにかを伝えようとする運転手の表情を見て、ようやくここが終点のモシンボアプライアだということに気付いた。

モザンビーク共和国の最北部タンザニアとの国境に最も近い街、モシンボアプライアナンプーからミニバスに揺られること10時間、日も傾き始めた午後4時頃、やっとのことで到着した。

21世紀になった今でもまだ未開の森が残っているというモザンビーク北部。小さな村と村を辛うじて繋ぐ細い道路は言うまでもなく未舗装で、その上を走るトヨタハイエースミニバスは、重ねて言うまでもなくオフロード向きの車ではない。乗車定員をまるで無視したぎゅうぎゅう詰めの車内で、膝の上に拷問器具さながらの重たいバックパックを載せて、しか悪路を走る振動に耐えながらの10時間は、気の遠くなるような長い時間だった。

 あわてて荷物を引っ張って外に出ると、空になったバスはそそくさと何処かへ行ってしまった。降り立った場所バスターミナルなんて大層なものではなく、石造りの家々が建ち並ぶ小さな村の一角にポツンと広がった、ただの砂地の広場だった。広場の端に植えられたヤシの木の陰には何人かの女性や老人が座っていて、サトウキビバリボリ齧りながらこちらをじっと見ている。ああ、ここ数日と同じだ。

 モザンビーク最大の都市首都マプトは、南北に長い国土の一番南の端にある。南アフリカから陸路入国した時、最初に到着した街もマプトだった。首都首都なりに近代的なガラス張りの高層ビルが建っていたりもするのだけど、そこから北へ向かって縦断を始めると、車窓から見える景色がどんどん田舎に、自然に近づいていくのがそれはもう如実に分かる。白人観光客がいるのはせいぜいマプトの次の街のイニャンバネ辺りまで。国土のちょうど真ん中辺りを東西流れるザンベジ川を超えると舗装道路ほとんど無くなる。北部の街キルマーニを超えるともう公共交通機関が当てにならないので、道端にはヒッチハイクの代行をして日銭を稼ぐ子供達が居たりする。モシンボアの手前のペンバ辺りまでは、自分以外の酔狂バックパッカーを見かけることもあった。しかし、ここに来てついに異邦人自分だけになってしまったらしい。

 いわゆる発展途上国場合自分のような旅行者は、バスから降りるなり土産物押し売りホテルタクシー客引きにもみくちゃにされてうんざりするのが常だ。しかアフリカのこんな僻地まで来てしまうと、そもそも旅行者が訪れることなほとんどないはず。外国人慣れしていない土地人達も、突然バスから降りてきた肌の色の違う人間に驚きつつもどう対処したらいいかからないのだろう。一挙手一投足を全方位から遠巻きに観察されているような視線は、動物園パンダにでもなったかのような気分にさせてくれる。

惚けていても始まらない。まずは今晩の宿を確保して、それから英語の分かる人間を探さないと。ここまでの街で集めた情報によれば、モシンボアからは毎朝早くに国境行きのバスが一台出ているらしい。できれば明日の朝そいつに乗り込みたい。ここ数日、ATMもなければクレジットカードも使えないような場所を通ってきたせいで、手持ちの現金はもうほとんど尽きかけていた。今はできるだけ早く駒を進める必要がある。とにかく、話のわかる奴を探して情報を聞き出さないといけない。僕は檻から抜け出すようにしてその広場を後にした。

 重い荷物を背負って村の中へ入って行くと、ここでも同じように奇異の目を向けられる。それでも、こういう時は一度誰かにしかけてしまえば後は簡単だ。それをきっかけに周りで見ていた人たちも次々話に入ってきて、いつの間にか自分の周りは人だかりになっている。その中には英語を喋る奴が大抵一人くらいはいもので、今回もその中の一人、僕と同い年くらいの青年を見つけた。彼が言うには、自分兄貴が毎朝国境行きの車を運転しているとのこと。この村に来る外国人十中八九陸路タンザニアへ向かおうとしている奴だから、客になりそうな外国人がいると聞いてすっ飛んで来たらしい。村の奥、青年の指差す方向には一台のピックアップトラックが止まっていた。手を引かれ、群衆をかき分けながら近づいていくと、荷台に腰掛けた白いタンクトップの男がサトウキビバリボリ齧りながらこちらに視線を投げている。トラックの前まで来ると、男はサトウキビの食べかすを地面に吐き捨て、挨拶もそこそこに言った。

あんた、国境に行くんだろ。300メティカル明日の朝こいつの荷台に載せて連れてってやるよ。早朝三時にここに来な」

 なんとなく予感はしていたが、国境へ行く手段というのはバスや乗り合いタクシーの事ではないらしい。このトラックの荷台に乗って、荷物のついでに運んでもらうということなのだ。トラックの荷台には、明日の同乗者になるのであろうコーラの空き瓶が入ったケースや何が詰まっているのかわからない大きな頭陀袋が山と積まれているだけで、当然ながら座席のようなものは見当たらない。今日の移動もなかなか骨だったが、明日今日に劣らずタフな一日になりそうだ。

 運賃として提示された300メティカル日本円にしておよそ500円少々。交渉が前提になっているようなひどく高い金額でもないし、村を歩いて探し回っても他の交通手段があるとは思えない。500メティカルなら、あと一日くらいこのモシンボアに泊まってゆっくり骨を休める余裕ができる。聞く所によればこの男は毎日国境まで行っているようだし、出発を一日先延ばしにしてもさほど問題にはならないはずだが、でもこの時はそうしなかった。前へ前へと懸命に移動することに、ある種の快感のようなものを覚え始めていたのかも知れない。とにかく僕はこのトラック明日の朝、国境まで行く事に決めたのだ。

 握手を交わすと、男は表情を和らげて言った。

「寝る場所必要だろう。弟に宿まで案内させるから今夜はそこで休め。寝坊しても起こしに行ってやるから安心しろ

 男が目配せをすると青年は頷き、ついて来いと言って歩き始めた。もう一つの懸案だった宿の方も、彼らが世話してくれるらしい。それもそのはず、人や荷物国境まで運ぶ商売をしていれば、僕のような旅行者を載せる機会も幾度と無くあっただろう。そんな旅行者への宿の斡旋も、彼らの商売の一部なのだ

 青年背中を追って歩いていくと、少しずつ村の中心に近づいていくのがわかった。舗装された道幅の広い道路があらわれ、ガソリンスタンドや錆びたコカコーラ看板商店食堂などが民家に混じって見え始める。顔を少し上げると、視界の端にわずかに入るヤシの木や、朽ちて傾いた丸太電信柱の向こうに、どことなく湿った雨期の青空がいっぱいに広がるのが見える。

10分も歩かないうちに、僕らは一つの建物の前で立ち止まった。周りに見える民家や商店より少し大きい、ちょうど郊外コンビニくらいの大きさのその建物は、宿泊施設としてはやや小さく思える。水色のペンキで塗り染められた石の外壁には大きなひびが入り、風雨や土埃に晒されてくすんだ色になっていた。やれやれ想像通りのボロさである

「ここが宿だ。少し汚いけどこの村には宿はここしかない。悪いけど我慢してくれよな」

青年はそれだけ言うと、あっけにとられる僕をその場に置いて来た道を逃げるように帰っていった。僕が宿にいちゃもんをつける前に立ち去りたかったのだろうか。

入り口にかかる簾をくぐり、薄暗い室内にに踏み込む。簾に付いた鈴が音を立てると、奥のカウンターの向こう側から一人の老人がゆらりと立ち上がった。部屋が欲しいんだと大袈裟ジェスチャーを交えながら伝えると、彼は黙ったまま横の壁の一点を指差した。目をやると、石の壁に赤のペンキで直接文字が書かれているのに気付いた。

"Single 1200. Twin 1600."

シングルの部屋が日本円にしておよそ2000円ほど。いままで泊まってきた宿の中では一番高い金額だが、さて、どうするべきか。村にある宿がここだけだと言う青年言葉は、この宿の大きさから考えて恐らく嘘だろう。ここより安いという確証はないが、土地人間が使うゲストハウス位はどこの村にも幾つかあるものだ。しかし、重い荷物を再び背負って表を歩き回るのはやはり億劫だった。壁に書かれた赤いペンキの文字酸化してほとんど茶色くなっていた。いつからこの値段でやっているのかは知らないが、少なくとも僕を金持ち旅行者と見てふっかけているわけではないようだ。値段の交渉は望み薄だが、僕は試しに聞いてみた。

「もう少し安くはならないの?」

老人は困ったような、それでいて僕がそう言い出すのを知っていたかのような苦笑いを浮かべ、少しの間を置いて言った。

「窓のついてない部屋が一つあるが、そこなら600でいいよ」

なんと、意外なほどあっさり宿賃が半値になってしまった。一泊1000円なら上出来じゃないか。窓が無いというのは、まあ多少風通しと明るさに問題があるとは思うがこの際妥協してもいいだろう。どうせ明日は日が登る前にここを発つのから

「部屋を見せてくれる?」

僕が言うと、老人は鍵を引き出しから取り出し、カウンターを出て奥へ伸びる暗い廊下を歩き始めた。僕もその後を追った。

つのドアの前で立ち止まると、老人はドアノブに鍵を突き刺して、ガチャガチャ乱暴に鍵穴をほじくり始めた。なかなか開かないようだ。このボロさでおまけに窓の一つも付いていないときたら、本当に地下牢のような荒んだ部屋なのだろう。そんなことを考えながら、鍵と格闘する老人の背中を眺めていた。しばらくして鍵が開く。額に汗した老人は僕の方を向いて意味深な笑みを浮かべ、ドアを開いて見せた。

開け放たれたドアの前から覗いた部屋は、想像通りとても簡素ものだった。だが、想像していたより酷くもなかった。六畳程度の部屋のど真ん中にはセミダブルくらいの大きなベッドが石の床に直接置かれ、部屋の隅にはちゃちな木製の小さな椅子と机が、客室の体裁を取り繕う申し訳のようにちょこんと置かれている。そして、奥の壁の大きな窓からレースのカーテン越しに差し込む夕陽が、数少ない部屋の調度品と埃っぽい室内を舞う無数の塵を照らしていた。しかしこの部屋、さっきと少し話が違うんじゃないか

「いや…ご主人、僕が見たいのは半額の部屋の方なんだけど」

「ん? この部屋は600メティカルだが」

だって窓が付いてるじゃないか

僕がそう言うと、老人は黙って部屋へ入って行き、カーテンをめくる。そこにはあったのは確かに窓だった。窓だったが…窓にはガラスが入っていなかった。僕は思わず笑ってしまった。窓が付いていないというのがまさかこういう意味だったとは。明るくて風通しの良いこの部屋は、僕が覚悟していた牢獄の様な部屋よりよっぽどマシに見えた。しかし、中と外の境界を作るのが鍵の掛けようのない無い薄いカーテン一枚というのは、やはり安全面に問題ありすぎる。こんな部屋でおちおち寝ていたら命が幾つあっても足りないだろう。強盗マラリア、野犬、その他諸々の野生動物危険は数え出したらキリがない。半笑いでそんな事を考えていると、いつの間にか隣に来ていた老人に小突かれた。

「で、どうするんだ」

「…窓が付いている部屋も見たいな」

「だろうな」

ニヤリと笑みを浮かべた老人は静かに扉を閉めると、一つ隣の部屋の扉を開けて僕に見せてくれた。さっき見たのと一見全く同じ部屋だが、こっちのほうが心なしか手入れがされているように見える。中に入ってカーテンをめくってみると、くすんだガラスがしっかりと嵌めこまれた窓と網戸が見えた。

「1200メティカルだけど、いいよな?」

振り返ると、勝ち誇ったような笑みを浮かべた老人と目が合った。やれやれこちらの完敗である

「…いいよ。この部屋にする」

宿賃を渡し、僕は笑ってそう答えた。老人は僕の肩にポンと手を置いて、隣の部屋のとはまるで違う綺麗に磨かれた鍵を渡してくれた。やっぱり、あの部屋には最初から客を泊めるつもりなんてなかったのだろう。

明日の昼まで停電から電気はつかないよ。ロウソクが引き出しにあるから使うといい」

「一本いくらですか?」

サービスだよ」

僕が皮肉半分に聞いたことを知ってか知らずか、老人はどうだ気前がいいだろうと言わんばかりの誇らしげな笑みを見せ、ドアの外へ消えて行った。やり返してやった気にはまるでならなかった。

靴や荷物についた砂を振り払い、ベッドに寝転んだ。疲れ切った身体を動かす体力はとうに尽きていたが、不思議と気分は高揚していた。蓄積した疲労の中に滲む自虐的とも言える旅の充足感に気付いたのだった。

2019-10-03

母はなぜ父と結婚したのだろう

4年ぶりに実家に帰って半年が経ち、父への苛立ちは留まるところを知らない。

苛立ちポイントを列挙すると、

ありがとうと言わない

・ごめんも言えない

・母が作ってくれる料理に対し10回中9回は何かしらいちゃもんをつける

運転中にスマホ見る

勝手チャンネルを変える(父がリモコンを持ったが最後、延々とニュース番組を観ることになる)

イライラするとすぐ顔に出るしドアの開閉が乱暴になるし口調も荒くなる(沸点マジで理解不能)

など。

家庭内暴力はないけれど、こんなの父として以前に人間としてヤバいやつだと思う。更年期障害かとも思うけど、私が物心ついた時からずっと変わってないから、もうもとがこういう人間なんだな。大人になってこうして改めて考えてみると、本当にクソ人間すぎて、母はなんでこれに耐えられるのか謎すぎる。耐えてるのか何ともないのか知らんけど。

こういう男って普通普通じゃない?

2019-01-30

anond:20190130002125

主だけど、私はアニメ漫画現実問題差別と全くの無関係ではないと思っているし、

無関係です。

関係があるというエビデンスが皆無。

ただのこじつけ

からまだまだ女性差別のあるこの社会で、

あるのは女性優遇男性差別だけです。

女性の描き方にまで口を出すフェミニスト基本的に理があると思う。

一切理がありません。

基本的人権侵害です。

コンテンツごと「気に入らないから消えろ」なんて言ってるフェミニストはそうそう見ないけど、

そう言ってるフェミしかいない。

エロ本ラノベ萌え絵キャラCM枚挙に暇がない。

他人が心血注いで金も使って作り上げたものを、いとも容易く集団攻撃

フェミニストは『気に入らないから消えろ』と言っている」と間違って受け取る人はよく見かけるな。

間違った受け取り方ではないし、それ以外の受け取り方など存在しない。

でも逆にいえば、ストーリーに沿って具体的に批判しているものには賛同もできるし、実際、そういう意見もたくさんある。

そんな意見は一切存在しません。

フィクションに対して、エビデンスもなくいちゃもんをつけるクレーマー人権多様性の敵。それがフェミ

違うというならエビデンスの一つも出してみせろ。俺たちはウンザリしてる。

俺たちは煮え湯どころじゃない、煮えた鉛を浴びせかけられてる。

フェミに一切の正当性なし。

2018-09-17

ヤマカン

なんかヤマカンのチラシ裏を読んでると思うのは、

あの年齢で既に何にでもいちゃもんをつける老害クラスまで達しているのだなと。

日本のことをボロクソいう割に日本にしがみついてるという意味不明な行動といい

事あるごとに否定から話を始めて否定で終わるその姿は、まさに人生経験豊富()な老人と同じ。

若いうちから、もうそこまで達するとは…やはりヤマカンはすごい存在だなと改めて感じた。


なんで日本から出て行かないで海外活躍しないの?

2018-09-11

anond:20180911110642

その中にソースがある奴はいくつあるんですかねぇ。

悪いけど、ソースを出してしてる話にいちゃもんをつけるだけってのはねぇ。

2018-09-02

anond:20180902120029

いちゃもんをつけるようで申し訳ないが

「さばの味噌おにぎり」の「におに」の部分が気になるので

「さばの味噌おむすび」にしてほしいと思った

思うだけなら自由

2016-11-23

いかに揚げ足をとるかを考えるのはよい勉強になるよ

http://anond.hatelabo.jp/20161122110427

確か、中学生の頃だったか定期試験で「コンパス正三角形を書け」なんて問題が出た。試験の持ち物の中に、コンパスとはあったが、そんなことすっかり忘れていたため手許にコンパスはない。そこで試験用紙を少し切り取り、そこに長さを図って鉛筆を突き刺し、即席のコンパスを作った。コンパスとは等距離の線を描くための道具だ。これでも問題なかろう。そして実に美しい正三角形を描画することが出来た。

しかし、答案用紙にはバツの印がつけられていた。図形に関する答案はすべて不正解になっていた。その理由教師に問うと、「君は当日コンパスを忘れていた。問題にはコンパスを用いるようにと書いてある」と言われた。

納得いかなかった。機能としてはほぼ同等、途中で幅が変わる可能性の低さについてはそれ以上であるはずの自家製コンパス否定されたこともだが、幾何学的な正しさより忘れ物をしたことを罰しようとしてきたことが癪に障ったのかもしれない。

その後、そもそもコンパスとは何かを厳密に定義していない、等距離であることは担保して作図した、これがコンパスではないとする理由を示せと繰り返し何度も毎日授業後に主張した。その結果、バツになった答案はすべて正解になった。

このことに味をしめ(?)他の科目でも似たようなことを始めた。家に帰ったあとは、ネットで授業内容のあらを探すことに大きく時間を割くようになった。鎌倉幕府成立は本当に1192年なのか?とかそんな話だ。教師から反撃されたときに備え、反対意見にも目を通した。使えそうな材料が揃えばこっちのもんだ。安全からネチネチ攻撃できる。

そんなこんなをしている中で、痛快に思われたのかクラス内でのカーストは何段階か上がった。おまけにあれこれ調べていた成果で学がついたのか成績は学年上位に入った。ついでに、試験では習ったことを書いて、あとでいちゃもんをつける程度の処世術は手に入れた。あと「実は知ってる?あの話って…」というネタは食いつきが良いのか、交友関係にも不自由することはなくなった。

おもえばあの時、何かを理屈に穴はないのか?に目を光らせることを学んだことは、その後の進学、就職に大いに役だった気がする。

そして今日も日々、はてブで揚げ足を取っている。

 
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