2017-05-19

感動を忖度する子供たち

小学生の頃の話だけど、今で言うサヨクぽい先生日の丸君が代義務ではないんです的なことをやたら授業中に吹き込んでくる)が担任になった。

その学校では数ヶ月に一回「弁論大会」みたいなのがあって、クラスで一人ずつ代表者が作文を全校生徒の前で発表することになってた。

その担任になるまでは代表になるのはクラスでも成績が良くて目立つ存在だったのだけど、担任が変わった途端に弁論大会代表者スクカ下層のちょっと鈍い感じの子供が選ばれるようになった。

最初代表者になったAちゃんは食が細くていつも給食最後になっていたのだけど、担任先生最後まで食べるまでは5時間目が始まってもまだ待ち続けるくらいのことをしていた。

そんなAちゃんが弁論大会で発表したのは「先生から食事の大切さを教えられました。厳しく残されたことで今は好き嫌いがありません」という内容の作文だった。

次の代表者になったのはB君とちょっと運動が苦手な男の子で、体育で長距離走をするときには遅くてクラス全員がよく待たされた。

そんなB君が弁論大会で発表したのは「苦手なマラソンを通じて素晴らしい発見がありました。疲れたあとみんなが出迎えてくれた笑顔が忘れられません」という内容の作文だった。

小学生ながらAちゃんもB君も勉強が得意とは言い難いし、よくもまあこんなきちんとした文章がかけるんだなと思ったが、弁論大会原稿は当然のことながら担任校正が入るようになっている。

なんかこええなと感じたことを、小学校卒業の時にやたらなれなれしく肩を撫でてきつつ涙ぐんでた担任笑顔とともに思い出す。

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