2017-05-18

クズが肉親で恥ずかしい

この間、母が亡くなり、久しぶりに兄に会ったら、離婚していた。

母といっしょに住んでいた姉に、離婚理由を聞いたら、

「お嫁さんには、いい人ができたみたいで、何もいらないからと出て行ったのよ」

と言われた。

兄は、3度結婚したが、いずれも若い10歳以上年下の相手ばかりを選んでいた。

兄も、私も、普通サラリーマンなのだが、

実家には、家賃収入だけで暮らせるぐらいの資産があるので、

楽な生活をしたい、金目当てな女性が寄ってくるので、何度も結婚できるのだろうと思っていた。

3人の妻は、いずれも、外車を乗り回したり、短期留学したりと、派手な生活をしたがっていたようだった。

しかし、母も、姉も、華やかな生活を好まないし、

兄も、自分の稼ぐ収入に応じた生活を望んでいたようだった。

そういう価値観のすれ違いから、愛想をつかされて、妻たちに逃げられた………と私は思っていた。

この間、3番目の前妻、元姉に会うまでは。

偶然会った元姉に近況を伝え、甥の成長を聞いているうちに、話がはずみ、聞いた離婚理由

離婚したのは、兄が、お金をまったくくれなかったから。

このままでは、息子ともども生きていけないから。

兄は、まったくお金わたしてくれなかった。

いっしょに行けば、買い物の代金は払うが、食料品や生活必需品以外は絶対買ってくれない。

旅行に行くときは、割り勘。

出産費用も、入院費用も、払ってくれなかった。

子ども教育費も出してくれない。

仕方なく、母と姉に預けて、朝と夜とパートを掛け持ちして働くしかなかった。

話を聞きながら、羞恥心と怒りで、目の前が真っ暗になった。

以前はこう思っていた。

元姉は、結婚してからも、子どもが産まれからも、働くことを止めなかった。

母や姉から

「働かなくても食べられる生活費はもらっているのに、意地になって働いている」

「好きなようにお金を使いたいからでしょう」

と聞いていて、私も子どもを母に預けてまで働く元姉を軽蔑していた。

なぜ、そこまで、金が欲しいのか。

思い返すと、その前の妻、そのまた前の妻、どちらも、

お金がない」「お金がない」と文句ばかり言っていると、母がこぼしていた。

母の愚痴を聞くたびに、無駄遣いするから金が足りないのだ。

そう、私は、思っていた。

恥ずかしい。

「いつか変わるかと思ったが、まったく変わらないので、もう、待てないと思って家を出た」

と言われてしまうと、謝るしかなかった。

申し訳ない、本当に申し訳ない。なにも気づいてあげられなくて、申し訳なかった。

恥ずかしさと怒りしかないのだが、母の遺産相続するために兄には会わなければいけない。

遺産は、いくらかもらえればラッキーと思っていた。

からは「現金1000万円ぐらいでいいだろ?」と打診されていた。

実家土地建物アパート駐車場を考えたら、安過ぎないかと思って保留にしたが、

やはり、きっちりとって、彼女に少しでも援助した方がいいのか。

いや、断られるか。

連絡をとってもいいものか。

こんなクズの弟が。

菊川怜の夫に婚外子が4人いた、しかも、養育費もまともに払っていないというニュースを見て、

“なんてクズだ”

と怒りがこみ上げて書いた。

クズが肉親で恥ずかしい。

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