児童精神科に通院し強迫性障害と衝動性を抑えるためリスパダールとストラテラを服薬している。
1/2成人式を終えた頃から「授業中に勝手なことをしている」「急に大きな声を出す」「自己中」と級友から名指しで言われることが多くなり、最近はクラス女子全員を敵に回している。
「お父さん僕はガイジなの?」「ガイジって何?」「みんなからお前はガイジだって言われる。病院に通っているのは僕がガイジだから?」「いまは言えない。もうちょっと待って欲しい」これだけ答えるのが精一杯だった。
告知はまだ先と甘く考えていた自分が情けなかった。2ヶ月悩んで息子にASDのことを告知してみた。
「この色は何色に見える」「赤色」「その色は何色に見える」「赤色」「じゃこの色とその色は同じかなぁ」「同じじゃない」
「そうだね。赤色でも薄い赤もあれば濃い赤もある。人によって色や匂いや音の感じ方は異なるんだ」「うん」
「人間の脳の感じ方は人によって異なっているけど、どうも多数派の感じ方と少数派の感じ方があるみたい」「ふーん」
「多数派の方が正義で少数派の方が悪というわけでもない。ただ左利きと同じで少数派の方が不利なことが多いようだ」「うん」
「あなたの好きなさかなくんや庵野秀明さんもあなたと同じ少数派のようだ。少数派も生きるのに困らなければこれは障害ではないんだ」「ふーん」
こんな感じで告知してみた。翌日妻から息子が同級生に「この色は何色に見えるテスト」をやったことを知り、告知のミスに気がついた。
「アスペルガーは言われたとおり(文字通り)に受け止める」ことを計算に入れておらず、息子が同級生にアスペルガーであること知られてしまうリスクを背をわせてしまった。
先週中ごろから学校に行きたくないと渋り始め就寝中に嘔吐し38度の熱が出た。1日休ませたら平熱に戻ったので登校させたのだが、給食を食べた後再び嘔吐し再度38度の熱が出た。
救急外来で検査したが異常なし。嘔吐と発熱を繰り返す息子が「学校で具合が悪くて倒れたら顔にティッシュを被されて『○○さんはお亡くなりになりました』と言われて皆に笑われた」
と言われ頭に血が上った。本人はなぜ笑われたのか理解できていない。午前2時頃まで息子について妻と悲観的な会話をしていたら息子が呻きだし38度の熱が出た。