去年願書を貰いに行ったときは、まだ診断を受けていなかった。
息子については、「言葉が遅いけど3歳になったら出るようになるだろう」という楽観的な思いと、「障害があったらどうしよう」という不安な気持ちが同居していた。
3歳児検診でひっかかり、診断を受けるまで3ヶ月ほどかかった。
診断してくださった医師は50代くらいの女性で、とてもクールな方だったが、「お子さんはまだ小さいので療育で改善される可能性は充分にある」と励ましてくださった。
この時期に見つかって良かった、とも。
診断を聞いたときは、やはり、という思いと、この子はこれからきちんと社会生活を送れるんだろうか、という言いようのない不安にかられた。
それでも、嘆いても現状が変わるわけでもない。その場ですぐに、療育に申し込んだ。
今年の1月から月に一度の療育に通った。本当は週一度のペースが良かったが、定員がいっぱいだったそうだ。
月に一度で何か変わるのかと不安だったが、集団生活を過ごす息子を見られたのは新鮮だった。
また、同じ立場のお母さん方と過ごせたことが予想以上の癒しになった。先生方もみなさんとても優しかった。
4月からどうされますか、と療育の先生に尋ねられ、迷わず「通います」とお願いをした。
責任者の先生はとても穏やかな話し方をされる方で、そのお声を聴いているだけで心が温かくなる。
「子どもたちはみんなとても楽しく通いますよ」と優しく仰っていたのが印象的だ。息子も楽しみに通ってくれるようになるだろうか。
幼稚園は今の所拒否している。毎朝「ようちえんいかない」と泣いている。
先生方には療育に通っていることは伝えてある。ご負担をかけてしまって申し訳ないが、先生方は優しく見てくださる。ありがたい。
息子は偏食がひどい。決まったものしか食べない。他のものを食べさせようとすると酷く泣いて拒否をする。
幼稚園は給食だ。これが一番不安だったが、案の定息子は一口も食べなかったそうだ。お腹が空いていたのだろう、降園時はひどく機嫌が悪かった。
このままではいけない、と思い息子に「給食食べなきゃいけないから、おうちで練習しようか」と話をした。最初はやはり拒否をされた
しかし「みんな幼稚園でごはん食べてるよ。◯◯くんもみんなと一緒に食べられるようになろうよ。」と呼びかけると、「れんしゅうする」と言ってくれた。
初めてのことだった
食事は、私たち夫婦のものと、息子が食べられるものを別途作る必要があるので非常に手間だった。
はじめは、「たべない」と拒否をされた。
やはり……と思ったが、とにかく新しいものを食べられるようになって欲しかったので、「じゃあお母さんと一緒に食べてみようか」と膝の上に座らせると、従ってくれた。
そして、私がスプーンを持ち、今日の食事、肉じゃがを息子の口元に運ぶと、なんと口を開けてくれたではないか。しかも、すんなりと食べてくれた。
本当に驚いた。これまで、どんなに促しても食べてくれることはなかったのに。
息子は肉じゃがを「おいしい」と言ってくれた。そして横にある味噌汁を自分から飲んだ。
再び、すごく驚いてしまった
こちらも「おいしい」と言っていた。
そうだよ、おいしいよ。なぜ食べてくれなかったんだよ。
息子が言ってくれた「おいしい」、こんなに嬉しかった言葉はない。
結局、肉じゃがと味噌汁はほんの少し食べただけで、あとはいつもの食事を取っていたが、それでも大きな一歩だったと思う。
あまりに嬉しかったので、どうにか記録に残しておきたくて、はてなに登録までしてしまった。
明日からまた少しずつ練習をして、幼稚園のお友達と一緒に、給食を食べられるようになってくれたらと思う。
息子もゆっくりだが、確実に成長している。そう思えた一日だった。
息子よ、ありがとう。
健やかに大きくなってください。
母より。
http://anond.hatelabo.jp/20170420231452 今まで出来なかった事が出来るようになるのはほんとうにうれしいことだと思います。 お子さんがこれからも健やかに育ちますように。
お子様の健やかな成長をお祈りいたします。 でも小学校は普通学級には来ないで!