2017-03-25

http://www.asahi.com/articles/ASK3P7KX3K3PULZU00T.html

道徳教科書検定で「パン屋」を「和菓子屋」に変えたという話が割と身に覚えのあることだった。

弊社では人事評価とき企業理念に沿った行動をした」ことを述べた作文をする必要がある。

そのときには企業理念に含まれ単語ベース自分業務との関係を無理やりひねり出して、それを上司に提出する。

検定の話も似たようなもので、学習指導要領に「伝統文化尊重、国や郷土を愛する態度」という項目が含まれいるから、何かしら「国」に関わるもの教科書に含めなければならない。

そのとき和菓子屋」を持ち出せば、「和菓子屋が出るので国や郷土を愛する態度の項目はOKです」と偉い人に説明がしやすくなる。一瞬で説明できる分かりやすさが大事

単語が網羅されなくても、道徳の大切さは伝えられる」とはいものの、誰にでも分かる明確さ・透明性で言えば単語基準にするのは有効だと思われる。

出版社既存の話の「パン屋」を「和菓子屋」に変えただけで検定に通ったことから、実際に単語が重視されていることは間違いない。

出版社としては「国」の項目を埋めるために新しい話を加えるのはコスト的・教科書文字数的に厳しいので、既存の話の語を差し替えるという手段をとったのだと思われる。

教科書とは限られた文字数の中で学習指導要領の22項目に関係する単語を盛り込めるかを競うパズルのようなものだ。その制約下では、パン屋よりも和菓子屋の方が空間効率が良い。

内実よりも形式大事です。

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