2017-03-12

書き換える必要なくね?

大企業銀行で、昔から動いている基幹システムは、大抵メインフレームCOBOLの組み合わせである

それをここ十年くらい、リプレースx86サーバJavaという構成に変更することが多い。

しかし、ハード汎用機からオープン系になるのはともかく、プログラムを別の言語に書き換えるとか、誰も幸せになる気がしない。

ぶっちゃけCOBOLCOBOLのまま移植し、今後も改修を続けるほうが、長い目で見たコストも低くなるのでは?と思うのだ。

その理由はこうだ。


COBOLで書かれたバッチ処理は、設計書の書式がフローチャートであることが多い。

勿論ロクに設計書がない場合もあるだろうけど、いずれにせよCOBOL文法は、「普通の人にとっての仕事らしい仕事」をそのまま入れ子状のフローチャート(分岐の先が別のフローチャート参照みたいになってるやつね)に書き表したものである

そういうモノが既にある企業銀行文化において、当然発注側は担当者からお偉いさんまでCOBOLerフローチャート脳だし、新しいシステム設計でもそれを踏襲しようとする。

というか踏襲すること前提じゃないと設計書をレビューできない。

UMLで考えるようなパラダイムシフトはまず不可能なので、それを求めるのは受注者の傲慢だろう。

というわけで、受注した大手SIerは、ほぼ確実にフローチャートもしくはそれに準じる記法設計書で処理を組み上げざるを得なくなる。


そうなると、実装フローチャート設計を基にコードを書くわけだが、こういう設計ハッカー文化で発展してきた言語(FortranC/C++Javaという流れと、PerlからPythonPHPというインタプリタ系の諸言語)との相性が最悪である

設計とは実装を楽にするために書くのに、これらの言語において、フローチャート設計は役に立たないどころか、邪魔しかない。

からFortranしかなかった頃から、本物のプログラマ達はフローチャートdisってきたわけである

ちなみに筆者はハッカー文化が生み出した恩恵に敬意を示すし、実際とても好きという立場である

しかし、「普通人達普通思考からはかけ離れ過ぎているという意味で、「普通人達普通仕事」をシステム化する時にどこまで役に立つかについては、非常に懐疑的に見ている。

…いささか話が脱線してしまったが、とにかくフローチャートで上がってきた設計書でコードを書くならCOBOLアセンブラ選択すべきだし、それで書けないなら書く意味が無いくらいに思ったほうが良い気がする。


というわけで、自分COBOLからリプレース案件は、その根本的な愚かしさを抱えている現状を見るに、今後一切関わる気はない。

COBOLリプレースするのでない限りは。

  • それが土人ジャップ 無駄を生み出して、仕事のための仕事をしてる

  • システムがすでにCOBOLで記述されており、稼働実績も十分。 なるほど、COBOL以外の言語に置き換える必要性などどこにもない様に見える。 ていうか俺も触りたくない。 そのまま鎮座して...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん