僕は村上春樹が好きだ。
町田康とか舞城王太郎とか池澤夏樹とか、他にもいろいろな作家が好きだけど、一番好きな作家を選べと言われたらやっぱり村上春樹だ。
今回発売された新作『騎士団長殺し』も、マスメディアで恒例として取り上げられて騒がれている。
マスメディアで騒がれると当然、全く興味のない人の目にも付く。
そこで、職場でも今日たまたま『騎士団長殺し』の話題になった。
(正確には「たまたま」ではなく、ある意味では必然的ともいえる。マスメディアかく恐ろしや)
Bさん「本屋で大量に平積みしてますねー。自分も春樹は1冊も読んだこと無いけど」
Cさん「同じく1冊も読んだこと無いっすね…」
おそらく、この人達はそれを分かって言っているのだと思った。
僕を試すようにわざと言っていると思ったので、
とりあえず一言
Aさん「ほー・・・」
見事にスルーされた。それ以上なにか聞かれたりはしなかった。
おそらく「村上春樹に興味がない人」にとって、「村上春樹が好きな人」は得体が知れない人物だと思っているのではないか。
転職したばかりでただでさえ上手く馴染めていない職場の人たちとの断絶が深まった気がした。
しかしなぜ、ただ好きなものを好きだと発言することに引け目を感じなければならないのか。
なぜ「村上春樹が好き」だと言うことに引け目を感じてしまうのか。
準備をしたり、並べたりしていると、どうしてもマネキンの額に「肉」と書くことを想像してしまう。
実際に書くことはなく、想像のみ。
このひとも思い悩んでいたんだな。
父は知的障害だ。話が通じない。
幸いにして私にはきっと遺伝していない。びっくりするくらい数学が苦手だけれど、日々の生活には困らないレベルだ。
彼はとにかく気にいらないことがあると、騒ぎ散らす。言語に障害を抱えているらしい。幼児レベルの――死ねとか殺すとか、燃やすとか、語彙力の死にきった文句を喚くのだ。うち賃貸のマンションなのに。ちなみに苦情が来たことはない。これにも驚きが隠せない。
ちなみに父のスイッチが入るタイミングはわからない。なんてことないことですぐに機嫌を損ね、騒ぎ暴力をふるう。
学校とか、勉強とか、そういうことにトラウマがあるらしい。そりゃあその語彙力じゃまともに授業も理解できなかったことだろう。私が勉強をしているのを、邪魔してくる。私は楽しくて勉強しているけれど、あの人からしたら文字ってだけで恐ろしいものなのだ。だから、私達は分かり合えない。
父は作業所でなんとか働いている。けれど、そこでいらないとか言われたとか言われてないとかで今ずっと家にいる。私の就活に関することにも首を突っ込んできて、ここ一週間こちらもだいぶメンタルに来ている。そんな素振りお首にも出さないけれど。
何度も離婚しろと母に詰め寄った。母はストーカーと化す可能性に対して危惧している。大学に行かせてくれていることにはこの上なく感謝しているけれど、今までの積み重ねを思うと、父親に殴り殺されればいいのでは?と思う時もある。そんな度胸は父にはないが。
父がこんなに歪んだのは、父の両親、私からすれば祖父母に多大な問題があるのだ。それをわからせようとしても、私の話す言葉が理解出来無いから、ずっと無意味なのだ。多分壁にでも話してるほうが生産性があるレベル。結局父は両親を恨みながらも、認められたいのだ。
私も私で父にとらわれている。
性的被害にあったわけではないけれど、他人に触られるのが怖くてたまらないのだ。場合によっては過呼吸のようになる。普通だった私を返してほしい。そもそも普通だった時期があるか曖昧だけれども。
父は私を20歳を超えた人間だと分かれないのだ。そして、自分が何歳かもわかっていない。いつまでも周りが可愛い可愛いと世話を焼いてくれる弟のつもりなのだ。アラフィフにして。痛いな。
私が家を出て行ったら、この人たちはどう暮らすのだろう。好きにすればいい。私の人生ではない。けれど思うのだ。どこまで両親は私の影のように、私についてくる?
二十歳を超えたら私の責任でもある。全て親のせいにはできない。愛着の問題とか、その他諸々、私が上手いこと向き合って、理解してくれる人とゆっくり関係を構築するしか無い。
私の家には、宇宙人がいる。
永遠に分かり合いようのない、分かり合うための道具がない人がいる。
私が帰りたい家は、どうしたら築けるのだろう。それをずっと、考えている。
AIはあくまで「判断能力が複雑系になった」ってだけであって、100%いい答えを出してくれるわけじゃないよ。
実際、プロの棋士にちょくちょく負けてる。誰の目から見ても判る悪手を平気で打つし、それを止める方法も無い。
それより魅力的な彼女が出来るように自分を魅力的にする方がまだ現実性は高い。どうだ、今後のAIの成長の難易度がよく判ったろう?
何かすごい正体がない話っていうか、適当な話かも知れないというか、まだまだやり始めて日が浅いから一時的なものかも知れないって前提で。
自分、子供が欲しかった。能力的にも収入的にも問題は無かった。
何度も話し合ったがダメだった。妊娠した時に発狂して、話し合ったけど、とても子育てが出来る状態とは思えず、仕方なしに堕ろすことを止められなかった。
それが、10年後になって、鬱になって現れた。
こんな自分の子供がほしいと、同じような境遇の女性が言ってくれている。だけど、お互いもういい年齢だ。更に俺はどこに行くにも便利な所に建ってる家がある。近所に商店街があって、安くて美味しい飯が毎日食べられる。
これを手放すのは難しい。
で。
何で鬱になってるんだろうと思った。先祖全ての努力を無駄にしてしまう事、自分が子供を産まないばかりに、今までずっと家を継いできた方々の努力を無にする事。そういった事に申し訳が立たないという思いがまずあった。そして、責められている自覚が合った。
実家には何も言われていない。先祖の霊的なものだ。まぁ実際に霊が見えてるわけじゃなく、そう感じてたという話だ。
子供が欲しかった。でも、もうこの年齢じゃ、ダメだ。鬱も発症してるし。
で。
先祖の霊と戦う事にした。
お前らが俺をいじめるから、生きる気力が無くなった。このままじゃ魂が死ぬ。俺が無気力になったら離婚どころじゃねぇよ。奥さんからは俺から離れる事は絶対にない。財政的にも無理だし、彼女にとって実家は敵だし、もう体を売るには若くない。
奥さんが突然死でもして、家の事がすんなりまとまって、次の職場が今よりいいところでも無ければ無理だ。
で、奥さんが死んだら、今の鬱の俺はもう耐えきれないよ。
俺を無気力にしやがって。先祖の連中は何も判ってねぇ。田舎特有の苛めってやつか。だから、おれは声を荒げて言った(頭の中で)。もう無理なんだよ、まぁあるかも知れないが、少なくともお前らが俺を苛めて確率下げてるんだって。で、俺がもうダメになったら、もう、完全に無理だぞと言ってやった。
そしたら、大分心が楽になった。
正体不明の守護霊にぶちかましてやったらすっきりした。消えてた性欲も復活した。何より心の中にある闇が大分取れた。
まぁ同じような境遇の人が果たしているのかと思うが、鬱の解消の一例として挙げておく。見えないプレッシャーがあるなら、何かの人格が有るかのように扱い、その振る舞いを責めるって事。霊を信じろとかそういう意味ではない。
日本史AとBの違いがもう思い出せない