俺の周りの人たちは、みんな優しい。
職場の人、趣味のつながりの友達、銀行の窓口のおばちゃん、マンションの管理人さん。みんな優しい。挨拶してくれるし、楽しくおしゃべりしてくれるし、そういう人たちのおかげで生きていけてる。
でも、俺はすでに誰かに愛される喜びを知ってしまっている。有り体に言えば、セックスを知っている。その気持ち良さは射精の気持ち良さだけではなくて、誰かに認められ愛される喜びによる気持ち良さだと思う。TENGAやAV女優には如何ともしがたい領域が、やっぱりある。
原因は彼女とうまくいかなくなってしまったことで、うまくいかなくなったのは、俺のせい。
嫌になるくらい優しくされたい。
セックスがしたい。