2017-02-19

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名前が可愛らしい岐阜県久々利城に行ってきましたわ。

織田信長につかえた森一族に攻め落とされた大変かわいそうなお城ですの。

周辺の木々伐採されて良く整備されており、

お城の構造がじっくり観察できました。

特に二重堀切の遺構が見事です。

構造はいわいる連郭式で、南から北に四段の郭が連なっています

本丸から二の丸三の丸の内部と、三の丸への虎口が見下ろせ、

重層的に虎口を遠距離攻撃できる構造になっていました。

三の丸への虎口に接近するためには三の丸真下

左側面をさらして通らねばならず、

攻め手にはなかなかハード構造ですの。

けれども、守り手にとってもお城の構造には問題が観られます

三の丸二の丸入り口が一カ所しかなく、

坂路を押さえられたら、上の郭に移動することは困難ですわ。

ただし、下の郭は上の郭から全体がみえるので、

攻め手が奪っても集結場所に利用することはできませんわ。

また水の手が最初の虎口の後ろという低い位置にあり、

攻城戦序盤に落とされると三段の多重攻撃を活かす前に、

水不足で苦しむかもしれません。

本丸と北の丸の間の窪地に石で門がつくられた水路跡とおぼしき

構造があったので、そこから水が得られた可能性はありますわ。

後世の改修の可能性もありますし、

さすがに大手口の守りはよく考えられた構造をしていますわ。

久々利城の位置は、県道84号線を見事に管制しており、

本丸周辺から麓の道と人家を見下ろせました。

郭一つに50人ほど詰めることができそうでしたので、

四段と北の丸で250人、踏査できなかった谷を挟んだ西の郭に

地図でみた感じで100~150人に、腰曲輪への+αで、

350~500人くらいが配置できそうでした。

パンフレット地図によれば登り口から本丸までの比高は65メートル

わたくしの鰭では、寄り道しながら13分で登れました。

歩行距離ざっと500メートルでしたわ。

看板によればイノシシマムシに注意ですわ。斎藤道三ってとっても長生きですのね。

縄張図の載っていたブログを参考にリンクしますわ

http://ameblo.jp/tkjsk0231hzannitiroku/entry-11949051251.html

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