2017-02-10

顔が絶望的に好みじゃない

ある人間のことを思い浮かべるとき、たいていは顔の造作をはっきりとは描き出せずに

なんとなくの雰囲気だとか、声の感じとか、匂いとかをかみ締めるのではないかと思う。

知り合って数年になる異性の知人がいる。定期的に会っている(仕事関係で)。

一日に一回は、その人のことを思い出す程度には好きなのだと思う。

相手はどうやらこちらに好意を持っているらしく、周りの人間にそれとなく言われる。

ちょっと疲れたような雰囲気が好きだ。

書く文字棒人間のようで、味があっていい。

今まで出会った人の中で、一番素敵な声をしていると思う。

パーソナルスペースが狭い人なのでよく接近されるが、匂いも好き。

ちょっと気が弱いけれど責任感があり、優しい人だ。

しばらく会わない日が続くと、こういった特徴が思い返されて、会いたくなる。

一人でいるとき、知らず知らずのうちに、小さな声でその人の名前をつぶやいていたりする(ちょっと危ないな)。

だけど、顔が絶望的に好みじゃない。

から、いざ会うと「あぁ、、、ちょっとこれは無いな」と思ってしまう。

自分のことを酷い人間だと思う。

向こうがこっちにそういう意味での興味を持たず、ただの知人として接してくれればこんなに悩まないのにと腹立たしくなる。

しかし、そうなったらそうなったで、逆に自分相手に執着するようになる気もする。

しろ、顔以外はストライクゾーンど真ん中なのだから

人間って本当に勝手な生き物だ。つくづく嫌になる。

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