2017-01-31

細菌達による多様性物語

1.

細菌A、BとCがお皿の上にいます

細菌Aはコロニーの8割を占め、細菌B、Cを囲むように外側に広がっています

そのため、1割づつの細菌B、Cには十分な栄養が行き届いておらず、我慢の日々です

細菌A:栄養素を取り込む力が非常に優れている

細菌コロニー危機が訪れます。なんと、お皿に抗生物質が投与されました

細菌達はなすすべもなく、絶滅してしまいました

細菌達は、抗生物質など知る由もありませんでした。

BAD END



2.

コロニーの内側の方の細菌Aのある個体が、少数派の細菌B、Cの性質自分と違うことに気づきました

実は、細菌BとCはこんな特徴があります

細菌B:抗生物質に晒された際、一定確率で生き残り、耐性を得る

細菌C:細菌Bが持つ薬剤耐性を素早く獲得し、更に細菌Aにも素早く渡すことができる

しかし、抗生物質など知る由もない細菌Aは、違いの意味がわから自身の増殖に集中しました

細菌コロニー危機が訪れます

抗生物質が投与され、細菌達は絶滅してしまいました。

BAD END


3.

細菌Aのある個体が、別の個体に話をしま

細菌A1細菌BとCってなにか俺らと違うよな。よく分からんけどRNDとかい思想持ってるし」

細菌A2「そうだな」

細菌A1「なんか今あいつら栄養素が少ない中心に追いやられてるじゃん。あれっていいのかな」

細菌A2「仕方ないんじゃない?栄養素の取り込み効率悪いんだし」

細菌A1「うーん...」

しばらくして、抗生物質が投与されました

やはり、細菌達は絶滅してしまます

BAD END

4.

細菌Aのある個体が、細菌B、Cの個体と話をします。

細菌A1細菌BとCって、俺らとなにか違うのか教えてほしい」

細菌B「僕らはRNDという思想を親から教えられているんだ。なぜかは分からないけど」

細菌C「私達は教えるのが得意なの」

細菌A1はその話を持ち帰り、別の個体と話をしま

細菌A1「なぁA2、細菌BとCってこんな違いがあるらしいよ」

細菌A2「でもそれ栄養素取り込むのに役に立たないじゃん」

細菌A1「そうなんだよな・・・。なんで違うんだろうね?」

抗生物質が投与されました。

BAD END


5.

細菌A1「A2さ、よく考えてくれ。今の彼らが置かれている場所(中心)はどう考えても不平等だ」

細菌A2「別にいいじゃないか栄養素の取り込み速度が遅いのは細菌B、Cの性質で、当然の結果だろう」

細菌A1「いや、違う。いくら栄養素が取れるからといってもっと栄養が多い外側を独占している俺達にも問題はある」

細菌A2「だったらA3からA100,000,000,000まで説得してみな」

細菌A1・・・

BAD END


6.

細菌A1細菌A2、ちょっと助けてくれ。細菌B・Cにも栄養素の多い外周を分けたい」

細菌A2「しかし、どうする。外周は大量の栄養素を得たエリート細菌ばかりで、説得するのは容易ではないぞ」

細菌A1「全員(外周)は難しいかも知れないが、外周の一部の理解ある層にだけでも説得できれば」

細菌A2「最終的に外周を平等細菌A、BとCで分け合おうというわけか」

細菌A1既存のAコロニーからの強い反発が予想される」

細菌A2「他の細菌達にも声をかけよう」

...

..

.

細菌A1ダメだ、既存のAコロニーの反発があまりにも強すぎる」

細菌A2「外周を平等に三分割しようといった時のAコロニーの反発といったら」

細菌A1平等ルールは、既に栄えているコロニーにとっては不平等となってしまう...」

BAD END



7.

細菌A1「みんな、聞いてくれ。外周の一部を、細菌B、Cにも分けたいと思う」

細菌A3~100,000,000,000「ふざけるな!なぜ栄養素を活用もできない細菌BやCなんかに、外周を分ける必要があるんだ!」

細菌A2「確かに細菌B、Cは栄養素を俺らほど活用できていないかも知れない。だが彼らには特有性質があり、それも尊重されるべきなんだ!」

細菌A3~100,000,000,000「俺らに生活レベルを落とせというのか!我慢しろというのか!」

細菌A1「それは、細菌B、Cがずっと通ってきた道だ!」

細菌A3~100,000,000,000「・・・

細菌A5「確かにそうだ」

細菌A495「知らず知らずのうちにB、Cに我慢させていたのは俺らの方だったのかもしれない」

細菌A90,000「細菌1の言う通りかも知れないな」

細菌A300,010,321細菌B、Cに外周をわけよう。いきなり3分割とはいかないが、少しづつ外周を開くんだ」

外周が一部開かれたことにより、細菌B、Cは2割づつ、従来に比べて2倍も増殖することができるようになりました

その結果、細菌Aは6割まで下がってしまいましたが、8割から6割のスペース減はなんとか我慢できる程度のものでした

ルール

細菌Bが2割以上存在すると、細菌Bは薬剤耐性を獲得する


細菌コロニー危機が訪れます。なんと、お皿に抗生物質が投与されました

細菌達はなすすべもなく、絶滅するかと思われたその時

耐性菌Bが現れました。多剤排出ポンプを獲得し、抗生物質細胞外に排出できるようになりました

その耐性プラスミドを受け取った耐性菌Cが、まだ抗生物質にやられていない細菌Aに耐性プラスミドを受け渡しま

人間「なん・・・だと・・・


そうして、耐性菌A、BそしてCは抗生物質の投与という危機を乗り越え、仲良く共存していくのでした。

おわり

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