2017-01-29

「はたちの献血」の大ウソ

「はたちの献血」というキャンペーンがある。若者献血に行ってもらおうというキャンペーンだ。

このキャンペーンで一つだけ許せないことがある。

ここに出てくる輸血を必要とする人々は、みんな子供であるウェブページ子供の声ばかりだ。

とどけ、いのちへ。|【日本赤十字社】平成29年 「はたちの献血」

これはとんでもない印象操作だ。実際に輸血を受けているのはほとんど高齢者だ。例えば東京都統計を見るがいい。

東京都輸血状況調査結果 東京都福祉保健局

輸血を受けた患者の84.5%が50歳以上だ。さらに言えば50%以上は70歳以上の患者に使われている。輸血の需要実態高齢者ほとんどなのに、はたちの献血キャンペーンでは全体の10%程度でしかない未成年しか使っていない。これは実態に即していない。

勘違いしてほしくないのだが、子供を使うのが欺瞞だと言いたいのではない。主たる需要である高齢者の声を伝えるべきだと言いたいのだ。どうして大需要である高齢者の声を無視して、子供の声ばかり流す必要があるのか。(なんとなく察する部分はあるが)

献血制度本質は若年層から高齢層への医療搾取にあることはもう隠しようがないのだから、せめて高齢者から感謝気持ちをきちんと伝えるべきではないのか。

今日イオンシネマではたちの献血CMを見てモヤモヤした。

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