2017-01-29

フリーミアムのことを嫌いにならないでください

フリーミアムっていうのは、よく考えると奥深い存在なんだ

 

人間っていうのは、コミュニティに何らかの価値仕事)を与えることで

様々な恩恵商品サービス)を得ている

その媒介になっているのがお金

 

でも人によって仕事の出来・不出来があるからコミュニティに納めるお金は人によって差を出してる

社会で行ったら累進課税制度

一方で、コミュニティから受け取る恩恵公共サービス)は、あまり差を出さな

これは富の再分配目的だけど、じゃあ何故再分配するかと言えば、コミュニティをいい形で維持したいからだ

これがもし「払った税金の分だけ、公共サービスが受けられる」なら、コミュニティの維持は難しいし

コミュニティ間の競争で負けてしま

人数が多いほどコミュニティは強くなるから

 

実はフリーミアムを導入しているサービスも、結局同じだと思う

「物の売り買い」というミニマム行為拡張して、コミュニティ形成を目論んだ場合

フリーミアムを導入することは一つの手段となる

 

もちろん社会場合と同じで、フリーライダーをどう減らすかとか、どこからどういう手段徴収するかという課題は生まれるけど

課金者の割合を増やす」という課題は、「どうやって全員に物を売るか」よりも簡単

これも税金と同じ

社会の全員から100万円徴収するより、儲かってる人から多めに取ったほうが簡単だろう?

 

他にも利点がある

物の売り買いの場合は、どうしても価格競争になってしまうが、フリーミアム場合は基本0円なのでもはや下げようがない

これは一種カルテル状態になり、よりサービス本質勝負ができる

(もちろん宣伝費とかでは差が出てしまうけど)

から価値尺度が難しいコンテンツ業界なんかでは重宝されると思う

 

ちなみに、フリーミアムモデルもっと言えば定額支払モデルサブスクリプションモデル)は、物の売り買いをしている人にとってはもちろん厄介な存在

買い手は「買う」という行為ではなく「コミュニティに属する」ので、サービス提供者に囲われてしま

特にフリーミアムモデルを持っている場合だと、「買うより安い」とみなされるので、そちらに流れてしま

これも社会と同じ

より小さな社会は、大きな社会には太刀打ちできず、その村に参加するしかなくなってくる

それが良いかいか別にして、個人で対抗するにはそれ相応の力が必要

 

ところで、フリーミアムができるサービスは限られている

ここまで読めばもう大体わかると思うけど

コミュニティを作ればお得であるネットワーク効果がある)

価値生産にあまりお金がかからない(ソフトウェアなど、コピー可能である

徴収システムが有る

価格の差を作っても怒られない

これらはITの力で更にやりやすくなったといえる

 

最後に、フリーミアムサブスクリプションとどう付き合うか

フリーミアムを導入してるところは、要はコミュニティ(村)なわけだ

そこを維持していきたいと感じるなら、積極的に金を払えば良いと思う

あるいは、金を払ってる者たちに感謝するべきだ

でもフリーライド出来るだけの仕組みは一応用意されているわけだから、そんなに悪びれる必要も無いだろう

バランス良く共生すれば、よリ納得感のあるお金の使い方ができるのではないか

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