2017-01-07

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日本最古の石博物館に行ってきましたわ。

こちらでは現地に産する礫岩中に含まれていた片麻岩の礫が20億年前の日本最古のものであったことから

岩、そして地球歴史についての展示がなされています

25人も乗れるエレベーターが「タイムスリップ装置」になっていて、

光の演出後にエレベーターがガタンと動いて、太古の地球に行けますわ。

こ、子供だましですわ。緊張してなどいませんわ!

「太古の地球」には世界最古のアカスタ片麻岩からトロラトマイトなど

有名どころの岩石の立派な大型標本が展示されていて、

大学生学習にも使えそうなレベルでした。

特にカナダの大きなストロラトマイトが見事でしたわ。

始生代のマグネシウム豊富な火成岩「コマチアイト(コマネチアイトではありませんわ)」

円磨された石英が岩石になった大陸に特徴的な堆積岩「オーソコーツァイト」

などは聞き覚えがなくて興味深かったです。

本当にいくつになっても知らないことばかりですわねえ。

・・・・・・ただ、忘れているだけかもしれない事実がつらいところです。

なぜかモロッコの岩石を推していて、モササウルス頭骨標本も展示されていました。

説明文がウィキペディアから転載である点は残念でした。

でも、出典を明記しないよりはよろしくてよ。

また、入り口のところではモロッコ産サメの歯とアンモナイトが100円で二つまで「ハンティング」できて、

ついつい没頭してしまいましたわ。

入館プレゼントシトリンタンブルをいただきましたけど、

どうせなら現地のチャートを磨いた物のほうが欲しかったですわ。

展示をみるとなかなか綺麗ですし、昔の人も石器に加工していました。

地学博物館ありがちな動く地質立体模型でせり上がってきた地質断面図に

石灰岩レンズ状岩体があったのですが、

この岩体を含む地層の走向を追っても石灰岩が露頭していません。

どうしてこんな図が描けたのかしら?と注意してみると、

周囲の地層が褶曲構造をなしており、反対側の翼では石灰岩が露頭していました。

これが反対側では地中のあのあたりに現れると推定して描いたのでしょう、

徹底的に深いボーリングをしたのでなければ。

音声解説でも褶曲構造についての説明がありました。

やっぱり地学推理楽しいですわね。

最後にゆキャラのレッキーくんとレッキーちゃんについて。

礫岩から命名したそうです――博物館名と同じくどうにも安直ですわ。

デザインおにぎり型の岩でひねりがありませんわ。

ごろんと道路をふさいでレッカーされそうですわ。

わたくしなら岩の男の子からロック・・・・・・レッキーくんのお名前とっても素敵だと思いますわ。

おほほほ。ごめんあそばせ。

http://anond.hatelabo.jp/20161127194449

相補的な内容の「生命の海科学館」もあわせて訪問されるとよろしくてよ。

記事への反応 -
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