2017-01-04

20%プロジェクトができる能力仕事ができる能力は違う

うちの会社はG社にならって20%プロジェクトがあって、自分の好きなプロジェクト業務時間20%を自由に使って良いということになっている。優秀な人が多い会社から入社前はそういうすごいエンジニア自由闊達に意欲的に20%プロジェクトに取り組んでいて、それが新規プロダクトの開発にも生かされているのだろうと思っていた。

入社してみると想像していたのとは違った。まずほとんどの人が20%プロジェクトをしていない。というかまずほとんどしていない。新しく入社してきた僕が、新しいプロダクトを作ってそこそこ流行ったら、やられたー、それは自分が先に考えつきたかった、みたいな反応があるのではなく、すごいね、みたいな。そもそもくやしくもないらしい。

しかしそういう人でも仕事ができないわけではない。むしろ僕よりできる。会社での評価もよい。そこのギャップがしばらく理解できずにいた。

しかし先日ふと気がついた。仕事ができるかどうか、やるべきことを人より上手にできるかどうかという能力は、やらなくてもよいことをやるかどうかという能力とは関係もないのだと。両方持っている天才もいるが、前者だけ持っている人でも会社出世できるし、後者能力が多めで前者が少なめの人は会社の中ではあまり評価されないのだと。会社としてはやるべきことしてくれるひとのほうがありがたいのだが、このあたりを勘違いしていると、会社にとって有意義活動20%プロジェクト等)をやっているのに自分評価されない! といろいろ誤解が生じてくるだろうから会社としては20%などは過剰にアピールしないほうがよいかもしれない。

着実に成果を上げていって脱線しない人というのは正直僕としてはよくわからない人なのだけど、そういう人からみると僕のような脱線ばかりしている人というのは理解できないのだろう。どちらがいいとか悪いとかではなく、いろいろな人がいるのだなと気づいた正月だった。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん