2016-12-11

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今回は少年ジャンプ+

ファイアパンチ

今回はマシな部類なんだけれども、アクション部分の描き方がまだぎこちないなあ。

ちゃんと言語化するのが難しいんだけれども、躍動感がないのもそうだが「間の取り方」がおかしいんだよね。

「走って相手に近づくシーン」とかがないのもそうだけれども、武器を投げるシーンとかも気になる。

武器を投げるシーン」の次のコマが「投げてきた武器相手が受けているシーン」。

離れている所から攻撃なんだから、「投げた武器と受ける相手との距離や、空間を把握させるためのコマ」を差し込まないと、すごく唐突感を覚えるんだよね。

2回目の投擲攻撃は二人の距離が近くなっているからあれでもいいけれども、だからこそ1回目の攻撃が同じ間の取り方になっているのがよろしくない。

コマ割やシーンの選出が問題なんだろうね。

映像コマ送りして、その静止画の一枚だけ無作為に切り取って1ページに繋げたみたいなぎこちなさというか。

漫画の大部分はある意味でそうなんだけれども、そう感じさせず動きの流れが出来て躍動感がある漫画も多くあるしなあ。

けれども後半のトガタのシーンは、その表現が上手くいっている。

省エネ目的での演出なんだろうけれども、一連のシーンがかなり綺麗に機能している。

まあ、これはトガタのキャラクター設定からくる、そのシーンでの緊張感の度合いも大きく関係しているから、「上手い」というよりは「功を奏している」といったほうが適切かもしれないが。

そういう目線評価するならば私は割と好意的なんだけれども、「あんなシーンでページを割かれるのを見たかったと思っている人がどれだけいるか」って目線評価するならば、ただの水増し手抜きシーンって結論なっちゃうかなあ。

ムッツリ真拳 第1話

これ連載しちゃうのか。

いや、『あの娘はヤリマン』という出オチ漫画すら連載するような少年ジャンプ+では今さらか。

内容自体は、読み切りとき世界観プロットはほぼ同じのエロバカ漫画だね。

なんか、ジャンプ打ち切り漫画といえばでほぼ確実に話題に出てくる漫画の作者が、あからさまに意図してフザけた作風で描いて、しかもそれがズレていないって結構スゴいことだよね。

画力向上も大きいけれども、まああの時代でも妙に女の子キャラは人気あったし、槍玉に挙がっていた設定やプロットの雑さを良い方向に昇華させたってのもあるかな

まあ、少年ジャンプ+エロ枠が非常に豊富なので、その中でどれだけ長く連載されるかは分からないが、この作者が描いてきた中では最も噛み合っているという印象。

フルチャージ!! 家電ちゃん 38話

凍結の理由が、如何にも現代的かつ「ありそう」っぽい。

本作はコメディから、あまり踏み込んで語られない(語られても趣旨がズレる)が、人型ロボット現代社会がどういう存在として認識するかってのは永遠テーマだなあ。

で、大抵の場合こういう「側面的な正しさ」は普遍的でもあり、ケイや絆を育んだ仲間たちといった「個人事情」を考慮しないんだよね。

紆余曲折を経てケイを取り戻す決心をするのだが、その方法がまたロボットならではな感じ。

ボディを変えて人格プログラムだけ同じという状態場合、それは本人なのかってのも空想モノで語られるテーマだけど、いや本作はそんな深かったり複雑なこと語る作品じゃないって我に返った。

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