1円ライターから見た、キュレーションサイト「炎上」の現場
http://magazine-k.jp/2016/12/08/writing-for-curation-media/
1円ライターの記事を読んでいて、ライターという職業への根本的な勘違いがあるな、と思いました。そして、その勘違いがキュレーションサイトを支える土台になっているな、とも。
件の記事の方は「筆力」があるから自分は高級ライターになれるんだ、と書いていましたが、これが勘違いなんですね。ライターに「筆力」は関係ありません。そもそもライターの仕事で、書くことは全体の工程の一割ほどしかありません。そのほかの9割は調べものをしたり、人に話を聞いたり、関係者の調整をしたりです。書くことは最後の最後だけです。
ライター志望の人が使いものにならない、という場合、書く以外のことが苦手な場合なケースが多いです。そして、キュレーションサイトを支えているのはそういう人なんじゃないか、と思いました。
取材ができない、そもそもしたことない、けれど、書くことに携わりたい。残念ながら、ライター業界にそういう仕事はありません。1から10まで書くことだけで完結する仕事は存在しません。そういうのは知名度も人気もある半分タレントのエッセイストがやることですね。素人がそういう仕事に就けることは100%ありません(夢見る人がいないように断言します)。
そもそも内職じゃできない仕事なんですね、ライターは。でも、そういうイメージを持つ人がいて、エッセイストみたいなことができるんじゃないか、とキュレーションサイトに応募してくるのでしょう。
そして、そういう人がいつかエッセイストになれると夢見て薄給でコキ使われています。でも、そういう人がいくらキュレーション記事を書いても、エッセイストの仕事は来ませんよ。ああいうのは一芸に秀でた人が余技でやるものなので。同時に普通のライターの仕事もきません。取材ができない人に回す仕事はないのです。キュレーションを積み重ねてやってくる仕事は、キュレーション仕事でしょうね(笑)。だって、キュレーションしかしてないのですから。「書く」という一点に共通項があるだけで、これらはぜんぜん別の仕事で、求められる技能も違います。なのに、地続きであるかのように勘違いしている人がいて、今のキュレーションサイトが成り立っている。
勘違いしている人には私ならこう言います。あなた、ライターになりたければライターになる努力をしなさい、エッセイストになりたければエッセイストになる努力をしなさい。キュレーションをやっていても、キュレーションが上手くなるだけです。ライターにもエッセイストにもなれません。それらは全部違うものです。まずはその違いを見極められるようになりなさい、と。
「書く仕事」っていう言い方は罪なのかもしれませんねぇ……。
この手の話題でやたらと「ライター」という言葉が使われてすごいむず痒くなるな やってる方のほとんどは単にお小遣い稼ぎの内職アルバイトのつもりでしかないのに
わかる。プログラマの仕事も9割はぐぐって調べ物をする時間だわ。
増田を書くのもブコメを書くのも9割は調べ物だしな、やってないヤツラは全員自殺していいぞ
リライターだな
あちこちで散々既に言われてるはずなんだけど(言われてなかったらおかしい)、”ライター”もそうかも知れないが、”キュレーション”も今回の騒動で恐ろしく地に落ちた言葉で、...
最新のHitmanのミッションでな 臓器売買に手を染めてるサブキャラの医者のあだ名が「The Curator」だったんや つまり英語でも「好き勝手に物を動かす胡散臭いやつ」くらいのイメージはあ...