2016-11-26

[]

荒川豊蔵資料館に行ってきましたわ。

こちらは道沿いの駐車場から林の中に100mほど歩いて、

さら山道の段を登った先にあります

荒川豊蔵アトリエの近くなのですわ。アトリエも再建中ですわ。

隠れ家的なおもしろさはありますが、日の射さな林道は寒かったです。

小さくても立派な建物を造るための資材の搬入方法が気になりました。

わたくしでしたら財力に物を言わせてヘリコプターで下ろさせますけど、

林道の突き当たりに臨時の軌条を設置させて斜面の上まで運んだのでしょうか。

それとも人力任せでしょうか。

館内では桃山時代陶磁器を復活させた荒川豊蔵作品が、

コンパクトな展示室に並べられています

瀬戸瀬戸黒、志野と単色の作品ばかりなのに、

全体をみるとバラエティに富んでいて鮮やかな印象を受けました。

荒川豊蔵の創意工夫のおかげでしょうか。

割れた竹を、焼いたとき割れが見事に再現した形の黄瀬戸破竹花入など、

不完全なものおもしろさがあると思えば、

1200℃で窯から取り出して急冷させることで漆黒にした瀬戸黒には高級車の風格がありました。

金で飾られた(あるいは継ぎを当てられた)作品特に豪華な印象を与えます

荒川豊蔵作品の茶碗や大きめの向付の中には赤い丸が入っていて、

これは中により小さな作品を入れていた跡とのことです。

生涯この庶民的なスペース節約術を使って、作品を作ったらしいので、

荒川豊蔵作品を鑑定するときには要チェックですわ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん