前提
一般的にイメージされるクラブイベントとの差分は「掛かる音楽のほぼ全てが音ゲーに収録されている楽曲である」という部分
(ここで言う音ゲー曲はイベントによって違いがあるものの主としてKONAMI社・BEMANIブランド下のゲームに収録される楽曲群を指す)
参加者のコンセンサスとして音ゲープレーヤーであること、楽曲と楽曲名がリンクする程度の知識があること、などがある(と思っている)
多分いきつけのゲーセンなんかで発生したコミュニティの延長線上にイベント自体があるんだと思う
音ゲーに限らないが、音ゲー界隈はSNSはかなりネイティブだし知らない人はいないような(自分ぐらいだ)雰囲気
音楽をどうこうというよりはみんなでパーッと盛り上がろうみたいな色が全面に出ていた
■DJではない
お世辞にもDJのプレーはレベルが高いとも言えない 正直これでも言葉を選んでいる方だと思う
そもそも音ゲー曲はゲームサイズで作られることがほとんどのため、曲の尺が2分程度のものがかなり多い
曲の尺が短いので曲同士を繋ぐといった作業がやりにくくどうしてもiTunesで作ったプレイリストを流すようなスタイルにならざるを得ないっぽい
(アニクラやゲークラなんかだと曲をフル尺で流せば結構あるのでDJっぽさが作れると思っているが)
今回行ったイベントも例外ではなく恐らく1本wavのようなスタイルでオーディエンスと騒いでいるような感じ
特にエフェクトの掛け方がひどい ボーカルの上にもバンバン乗せるから声かエフェクトかわからなくなってた
音ゲークラブイベントは上述の通り音ゲー曲を流すので、どの機種(ゲーム)のどのシリーズに入っているどの曲を流しているかが重要らしい
ゆえにVJはDJのプレーを演出するといったタスクよりも流れている曲の補足をすることが重要視されているらしい
結局どうなるかというと、パワーポイントに曲名と収録作品がMSゴシックで踊っている
まあ有名作家のムービーを丸パクリして出すよりはマシかというレベル
うるさい。
DJ役はのべつ幕無しに音ゲー曲を垂れ流すので曲と曲の切れ目がハッキリしてしまう これはどうしようもないと思うが
曲Aが流れて、次の曲Bが始まり・・・といったところでオーディエンスの騒ぎ声が飛んでくる
(イントロクイズができるほどにオーディエンスの音ゲー曲に対する造詣が深いため)
■金
他のイベントと大差ない料金は取られた
---
総評としてはDJを名乗るなというレベルの酷さであったのは間違いない
とはいえ音ゲークラブイベントという枠組みの中で与えられた仕事をこなしているとも思った
知らない曲を聴いてみたいとか、大音量で聴いてみたいとかといったモチベーションではなく