■大学の教壇に立つようになってわかったこと
教壇からは学生の挙動が本当によくわかる。
最後列に座っている学生は「声は聞こえないだろう」と思いながら私語をしているのだろうが、
声は聞こえなくても口が動いているのがわかる(わかってしまう)。
人間の「異質なものを発見する力」というのはやはり大したもので、
前(教壇)を向いている大多数の中に、ひとり横を向いている人が混じっているとすぐにわかるし、
口の閉じた集団に口の開いた人が混じっていると、これもすぐにわかる。
「教師は君が私語していることに気付いているけど面倒だし話の腰を折りたくないから注意しないだけなんだよ」
という俺の思いよ学生に届け!ハルゲニアの学生に届け!
などと考えている間に夜は更け、明日の講義の準備は終わらない。
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