2016-11-17

http://anond.hatelabo.jp/20161116152814

凡人の傍観者意見ですいませんが、面白かったので。

たぶん説明が足りなかったのでは? 「こういう実験中で、現実では難しい物体や動きをシミュレーションできます」と言えば違ったかも。ゾンビから身体障害者連想した想像力面白いですが、それをもって叱られても・・・って感じですよね。川上さんの叱られているシーンだけ放映され、ついでに腹が出ているとか叩かれてたのは可哀想

若い記者からの質疑を独自文芸論に発展させてコメントする石原都知事を思い出しました。彼も作家ですからね。「ゾンビシミュレータ生命への侮辱」とかの論はたぶん文章にすると非常に面白いはずです。しかし、その場でダシに使われる本人はショックでしょう。カメラ意識してたのかな? 

あと、宮崎監督は「電車内でケータイを見ている人たちが気持ち悪い」って言っていたので、大前提としてデジタルに対する反抗があるんでしょう。アニメーターというのは観察の職業であり、「人体や物体構造を見つめ、訓練することで描出できるもの」という認識があるのかも。そういう過程計算によって省くデジタルは不自然だと。

しかシロバコという作品に出てきたんですが、鹿だかオオカミの走っているところを若手が誰も描けなくて困っていていたところ、社内のお荷物だったおじいちゃんアニメーターがすらすら描いてみせ、評価がひっくり返ったというエピソードがありました。ああいうことじゃないでしょうか。ようは職人なんでしょう。

しかしこれは技術の遷移にすぎないと思います。今後は3Dのモデリングやモーションという別の職人が生まれてくるはずですから。今回は、どちらかというと技術論に文芸論をもって叱りつけた宮崎監督に非があったように見えます

いずれにしてもこの拮抗は、アナログデジタル境界線という感じで面白かったです。

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