街の中で自分だけが決定的に浮いているような気がする。顔も髪型も服装も歩き方も身のこなしも全部が全部おかしくて無様で、どれだけ努力しても周囲に溶け込めず、普通の人が普通にしているように振る舞うことができない。どこへ行ってもたった一人場違いで奇妙、自分だけ異世界から来たのではと思うほどの孤独感。すれ違う人間皆が俺を嗤っているように思う。
じろじろと不躾な視線をよこす人間が嫌いだ。ガキとババアに多い。見られるのが怖いので目を伏せてアスファルトを睨みながら歩くほかない。好きに嗤えよ、とも思うけれど内心では常に怯えている。とても惨めな感覚。マスクをつけて歩くと少し安心する。自分が何者でもなくなったように錯覚できる。周りからの視線もそれほど気にならなくなるし、前を見て堂々と歩ける。これからの季節はマスクが見咎められないからほっとする。
自分がこれほど悩んでいて辛いのだと誰かに訴えて泣き喚きたい。無条件に認められたい。よく頑張っているね偉いよ、あなたは悪くないよ、あなたを拒絶し排斥する社会が間違っているんだよという言葉が欲しい。俺が子どものように駄々をこねても根気強く耳を傾けて受け止めてくれる存在が欲しい。誰か助けてくれ。誰か。
追記)先日ネットで知り合った年下の女性と仲良くなり、何度かオフで会ったりもしたが突然連絡を絶たれた。理由だけでも教えてくれと頼むと、「深夜の気持ち悪いLINEに引いた」「マスクをしてオフ会に来たのが許せなかった」「顔を見せる度胸もないくせによく会おうなんて言えるな」など散々言われたのちLINEをブロックされた。なぜ俺だけがここまで拒絶されなければならないのか。俺は生きていてはいけないのだろうか。
社会不安障害の典型例でウケた。
めんどくせえな 人に頼るな おまえは自分で自分を抱きしめるしかないんだよ そもそもおまえを嫌ってくるような糞に認めてもらおうという発想が謎 うんこに媚びてどうすんの?