2016-10-15

新入社員に教えたい!情報強者になるためのたった一つの検索スキル

新入社員教育担当になってから半年が過ぎた。

彼女は未経験SEになったので正直戦力としてはまだカウントできないけど、

素直でまじめで一生懸命なので評判はなかなか良い。

しかし、一つだけ残念だなーと思うところがある。

それは、理解するスピード遅いこと

新しいことを学ぶのがとにかくヘタクソなのだ

何か原因があるはずと思って観察していると

ヒントは彼女の口癖にあった。

課題を与えてそれについて調べさせる、ということを良くやるのだが

「調べたんですけど答えが見つからなかったです」

と答える彼女

いや、ネットに答えがあるわけじゃないよ。自分で考えるんだよ。

と思わず突っ込みをいれたくなるが、彼女の成長が遅い原因がこれで分かってきた。

情報弱者の過ち

彼女を観察していると次の3つの過ちを犯していることに気づいた。

これはこの子だけではなく、すべての情報弱者に当てはまると思う。

1.ネットに”答え”があると思ってる

2.調べたいことを”そのまま”検索している

3.情報の取捨選択ができない




情報強者になるための検索テクニック


情報強者はどうやって調べるのか?

それは

答えを探すのではなく、判断材料を集める

これに尽きる。



言い換えると、

情報弱者他人意見に振り回され、

情報強者事実から判断する。

とも言える。

どういうことかは

次のケーススタディを見ていただきたい。





意見に振り回される人の調べ方


説明するよりもケーススタディを一緒にするのが分かりやすいだろうと思い、

一緒のテーマをそれぞれ調べてみることにした。

予備知識が全くない調べ物の方がよいので

「良い脱毛クリーム」を探してみることにした。

単純に僕が髭脱毛したいなーと思っていたのでこのテーマにしてみたw

お分かりだと思うけど、最終的にどの製品を選ぶかはどうでもよくて、

その結論に至ったプロセス、そしてその根拠論理的かどうかがポイントになる。



彼女が選んだのは「メンズ脱毛クリーム NULL」

メンズとあるように、どんな剛毛でもつるんつるんになるんだとか。


彼女の調べ方を横で見ていると

「良い脱毛クリーム

脱毛クリーム ランキング

脱毛クリーム 髭 おすすめ

「NULL 口コミ

といったワードでググって、


検索結果の1~3位の内容を読んで、


「毛深い男性でも除毛できて、低刺激って謳われているし、口コミでも評判いいですよ。

髭は太いし多いいからこれいいんじゃないですか」

という結論を出した。



うーん

100点満点中、、、、


5点


非常に残念な調べ方だ、、、

なぜか??


それはこれらの検索ワードはすべて”意見を調べている”に過ぎないからだ。

ランキング、も

おすすめ、も

口コミ、も

すべて誰かの意見しかない。

その誰かは事実を元におすすめしてるのかもしれないけど、

それでも意見であることに違いはない。

なぜなら僕の髭脱毛に最適な脱毛クリームおすすめをしているわけではないのだから


でもこれって彼女の調べ方が特別に下手ってわけではなくて、

おそらくネットユーザの90%はこういう調べ方をしてるんじゃないかな?

今回のお題である「良い脱毛クリーム」をそのままググったのは笑っちまったけど、

単語に区切らず文そのままで検索するっていうのも一般人だと珍しくない検索方法なんだよね。


あと、検索1位のサイト信憑性がある、っていう無意識思い込みがあるようでこれは結構怖いことだとだ。



事実から判断する人

では情報強者の僕(笑)がどうやってリサーチしていったのか。

順を追って解説していこう。

1.問題設定

2.脱毛クリームメカニズム

3.Amazonで除毛成分の種類を検索

4.チオグリコール酸の毒性は?

5.youtube脱毛クリーム効果確認



1.問題設定

調べ始める前にまず、改めて問題設定をする。

問題が明確になっていないとそもそも何を調べるのかぼやけてしまうので大切なステップだ。

「良い脱毛クリーム」をもう少し嚙み砕くと、

僕にとって”良い”とは

 しっかり脱毛できること。

 身体に悪くないこと。

の2点だ。

どんな手段であれ身体にあるものを取り除くのだから

デメリット副作用心配だ。

から身体安全であることが必須だ。


2.脱毛クリームメカニズム

そもそも脱毛クリーム脱毛できる原理を知らなかったので

まずはその仕組みを調べることにした。

どうやら、タンパク質を溶かす成分が入っていて、

クリームを肌に塗ると毛が溶けて千切れてツルツルになる、という仕組みらしい。

あと、毛穴に埋まっている毛や毛根は取れないので、

脱毛”ではなく正確には除毛クリームというらしい。



3.Amazonで除毛成分の種類を検索

いくつかのサイトでは”チオグリコールカルシウム”で毛を溶かすと解説されていたが

それ以外にも有効成分があるのかどうかが分からなかった。

そこでAmazonを利用する。

ほとんどの脱毛クリーム商品説明欄に原材料や成分が記載されており、

そこを見ればどんな成分が含まれいるか知ることができる。

試しに”除毛クリーム”で検索すると695件ヒットした。

さらブランドごとに絞り込むと1つブランドから1~2種類の除毛クリーム販売されていて、

すべてリストアップしても20個程度だった。

20個なら1つ1つ調べても時間はそれほどかからない。

(容量の違いなどのため商品点数は多いがクリームの種類はこの程度)


すると、含まれる除毛成分は

 チオグリコール

 チオグリコールカルシウム

のいづれかであることが分かった。

どうやら日本販売されている除毛クリーム

オグリコール酸系のみのようだ。

このことから

メンズ用やら敏感肌用やらいろいろな商品があるけど、

除毛成分の”濃度の違い”だけでどれもほとんど一緒だろうという推測が立つ。



4.チオグリコール酸の毒性は?

これはググればすぐにわかる。

オグリコール

→ 刺激が強く、頭皮や頭、耳のむくみや発赤などを起こす

オグリコールカルシウム

→ 皮膚を刺激し、激しいアレルギー反応を起こす

(; ̄Д ̄)だめじゃん!!





5.youtube脱毛クリーム効果確認

youtubeで除毛クリームレビュー動画を見てみる。

これはレビュー内容(意見)を知りたいのではなく、

実際にどれくらい除毛できるのか確認するためだ。

いくつかの動画をチェックしてみたが、

髭はキレイさっぱりなくなってツルツルになっているが、

やはりヒリヒリするようだ。

商品の注意書きにも顔やデリケートな部位には使用しないようにと記載されているらしい。



と、ここでリサーチを終了した。


振り返り


新入社員彼女と違って、

僕が行った2~4ステップはすべて

事実を調べていることがわかると思う。

2.脱毛クリームメカニズム

3.Amazonで除毛成分の種類を検索

4.チオグリコール酸の毒性は?

5.youtube脱毛クリーム効果確認


こうやって判断材料を集めて

自分にとって良い除毛クリームを探していけばいい。



で、どのクリームおすすめなのかって???


除毛クリームは使わないことにしました

だって肌に悪いもんw(←これも意見

  • 副作用の程度まで調べないで、使わないと決めるのは意味不明 それなら最初から調べる必要はほとんどない 同じ有効成分を使ってれば、あとは濃度の違いでどれも一緒というのも大間違...

  • うーん この記事は 100点満点中、、、、     5点      非常に残念な記事だ、、、   新入社員の考え方がヨクナイという入りにもかかわらず 途中から脱毛クリームの話になって...

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