2016-10-13

暗い映画館すみっこで僕は咽び泣く

映画の楽しさを阻害するもの

それは映画自体うんこでなければ、

周囲の客の行動がストレスになっている事が多いのではないだろうか。

僕はそういうのがとても嫌なので、可能な限り最後列の一番端の席を選んでいる。

片隣と背後が壁で、人的ストレスが最小限で済むからだ。

ひとりで観る映画は良い。

ダイレクトにぶつかってくる映画という感動と自己との対話

素晴らしい映像音楽役者の熱演に大いに怖れ、驚き、笑い、涙する。

リング松嶋菜々子が貞子に腕を掴まれるシーン。

ロード・オブ・ザリング 二つの塔でのガンダルフ率いる援軍の逆落としのシーン。

エイリアンvsプレデタープレデタージャイアントスイングをかますシーン。

シン・ゴジラで放射熱線が東京を焼き尽くすシーン。

様々な名シーンを目の当たりにして、

僕は映画館すみっこでひとり涙する。

その感情の発露を

そのひととき

隣に座った馬鹿貴様らは阻害しているのだ。

上映中に馬鹿が僕の隣で行った所業を終生忘れない。

しゃべる。音を立てて食う。座席を蹴る。

携帯ディスプレイを点灯させる。乳繰り合う。

上映前にパンパカパンツ幼稚園児でもわかるよう、マナーを守ろうと言っているのに

貴様らは何故むざむざそれを犯すのか。

ただ静かに映画をみたいだけの僕は

貴様らが楽しむための犠牲となっている。

席を移動したくてもここは通路から最も遠く

また僕が移動することで馬鹿以外の観客に迷惑をかけてしまうのは嫌だった。

そうして心が凍るとき

かつて自分しかいない映画館イノセンスを観た思い出が蘇ってくる。

最高の映画体験だった。

映像音楽も、劇場という空間全てが僕のものだった。

僕はその記憶に縋って

僕だけの映画体験を求めて

暗い映画館すみっこで、クソのような馬鹿所業呪い

ひとりスクリーンの光に身を任せるのだ。

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